JP4389125B2 - シート積層束の端面揃い精度測定方法及び装置 - Google Patents

シート積層束の端面揃い精度測定方法及び装置 Download PDF

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Description

本発明は、シート積層束の端面揃い精度測定方法及び装置に係り、特にシートとして合紙が貼り合わされた多数枚の平版印刷版を積層させたシート積層束の端面の揃い精度を自動測定するシート積層束の端面揃い精度測定方法及び装置に関する。
近年の製版法(電子写真製版法を含む)では、製版工程の自動化を容易にすべく、感光性印刷版や感熱性印刷版等の平版印刷版が広く用いられている。平版印刷版の製造は、一般にシート状又はコイル状のアルミニウム板等の支持体に、例えば、砂目立て、陽極酸化、シリケート処理、その他化成処理等の表面処理を単独又は適宜組み合わせて行い、次いで、感光層又は感熱層(以下、印刷面という)を形成する塗布膜の塗布、乾燥処理を行って平版印刷版の原反を製造する。次に、この原反をシート加工工程に送り出し、シート加工工程においてスリッタにより所定のスリット幅に裁断した後、走間カッターで所定のカット長に切断する。これにより、四角形なシート状の平版印刷版が製造される。製造された平版印刷版は、集積装置において所定枚数積層されて平版印刷版のシート積層束が構成される。このシート積層束は、出荷先で製版機にセットする際に高い位置決め精度が要求されることから、シート積層束を包装して出荷する前にシート積層束の端面の揃い精度を測定する必要がある。そして、規格に合格したものだけを出荷するようにしている。
シート状のものの製品サイズをオンラインで自動測定する装置としては、例えば特許文献1や特許文献2のようにCCDカメラを利用したものが開発されている。
しかし、シート積層束の端面の揃い精度を自動測定するものはなく、オペレータが目視で測定しているのが実情であり、シート加工工程を省人化するための妨げとなっている。また、人による目視測定では測定にバラツキが発生するという問題がある。
特開平5−52526号公報 特開平6−147836号公報
このことから本出願人は、特願2004−14637において、レーザー変位計等の測長センサを用いてシート積層束の荷姿(ズレ、傾き等)を傾いた状態でも精度良く自動測定することができるシート積層束の荷姿測定装置を提案した。
しかしながら、平版印刷版などの感光性材料にレーザー変位計のような高出力のセンサ光源を照射するとカブリ等が発生し品質に悪影響を与えることがあるため、平版印刷版の品種によっては採用できないという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、四角形なシートが積層されたシート積層束の端面における揃い精度をオンラインで高精度に自動測定でき、しかもシートが高感度な平版印刷版であっても品質に悪影響を与えることなくて測定できるシート積層束の端面揃い精度測定方法及び装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1は前記目的を達成するために、多数枚の四角形なシートを積層したシート積層束における端面の揃い精度を自動測定するシート積層束の端面揃い精度測定方法であって、互いに直交する一対の測長センサを鉛直移動させて、前記シート積層束の角部を形成する2つの端面までのそれぞれの水平距離を測定することにより、前記2つの端面の傾きを測定する第1の工程と、前記第1の工程で得られた2つの端面の傾きに基づいて、互いに直交する1対の撮像素子を前記それぞれの端面に略平行で且つ焦点距離を維持しながら縦方向に走査するための1本の走査軸を求める第2の工程と、前記第2の工程で求めた走査軸に沿って前記一対の撮像手段を走査して前記2つの端面の前記角部を含む端面画像をそれぞれ撮像する第3の工程と、前記第3の工程で撮像した端面画像から前記シート積層束と背景との境界位置を分離処理する第4の工程と、前記第3の工程で撮像した端面画像から前記シート積層束の上下端とその他とを分離処理する第5の工程と、前記第4及び第5の工程で分離された端面画像の前記境界位置のデータに対して最小自乗法を用いて近似直線を求める第6の工程と、前記第6の工程で得られた近似直線を基準として、隣接するシート同士の凹凸差の最大値である「1枚飛び出し」と、積層されたシート全体の凹凸における最大ズレ幅である「シートずれ」を求める第7の工程と、を備えたことを特徴とするシート積層束の端面揃い精度測定方法を提供する。
固定した撮像手段で全体像を撮像することが困難な高さのシート積層束の端面における揃い精度を測定する場合、撮像素子をシート積層束の高さ方向に走査させて測定する必要がある。また、走査させながらの測定時には、撮像素子のスポットを焦点位置に合わせなくては高精度な測定ができない。しかし、積層するシート枚数が例えば500枚と多数枚であることから、シート積層束の端面は多少の傾きを有すると共に、シート積層束を測定位置に位置決めする際に多少の位置ズレがあることから、撮像素子の撮像スポットを焦点位置に常時合わせることが困難であった。しかも、シート積層束の端面における揃い精度を測定するには、シート積層束の4端面のうち、少なくとも角部を形成する2端面について一対の撮像素子で測定する必要があり、一対の撮像素子の撮像スポットを焦点位置に均等に合わせるための技術が必要になる。尚、シートの集積の際には、バックストッパーと呼ばれる基準当接板を使用するので、シート積層束の端面の傾きは直線的な傾きが発生するのが通常である。
本発明の請求項1は、一対の撮像素子でシート積層束端面の揃い精度を測定する際の従来の問題点を、撮像素子と測長センサとを組み合わせることで解決したものである。即ち、第1の工程から第3の工程において、一対の測長センサでシート積層束の2つの端面の傾きを求め、この2つの傾きから、一対の撮像素子を走査させたときにスポットを焦点位置に均等に合わせるための1本の走査軸を求め、この走査軸上で一対の撮像素子を上昇又は下降させながら2つの端面をそれぞれ撮像するようにした。これにより、一対の撮像素子により、ピントボケのない高精度な画像を得ることができるので、その画像から精度の高いデータを取り込むことができる。そして、第4の工程から第7の工程では、この高精度な画像又は取り込んだデータに基づいて端面の揃い精度を算出するようにしたので、揃い精度を正確に測定することができる。
本発明の請求項2は前記目的を達成するために、多数枚の四角形なシートを積層したシート積層束における端面の揃い精度を自動測定するシート積層束の端面揃い精度測定装置であって、前記端面揃い精度測定装置は、前記シート積層束の角部を形成する2つの端面をそれぞれ撮像する一対の撮像素子と、前記2つの端面をそれぞれ照明する一対の照明手段と、前記2つの端面までの水平距離をそれぞれ測定する一対の測長センサと、前記撮像素子、測長センサ、照明手段のうちの少なくとも撮像素子と測長センサを搭載する搭載台と、前記搭載台を水平なX−Y軸方向及び鉛直なZ軸方向に駆動する3軸駆動手段と、前記3軸駆動手段を制御して、前記搭載台をZ軸方向に移動したときに前記一対の測長センサで測定された測定距離データから得られる2つの端面の傾きに基づいて前記一対の撮像素子をそれぞれの端面に略平行で且つ焦点距離を維持しながら縦方向に走査するための1本の走査軸を求め、該走査軸に沿って前記一対の撮像手段を走査して前記2つの端面の前記角部を含む端面画像をそれぞれ撮像した端面画像に基づいてそれぞれの端面の揃い精度を演算するコンピュータと、を備えたことを特徴とするシート積層束の端面揃い精度測定装置を提供する。
請求項2は、本発明を装置として構成したもので、一対の撮像素子と、一対の測長センサと、一対の光源と、3軸アクチュエータと、コンピュータとで構成される。
請求項3は請求項2において、前記端面の揃い精度は、隣接するシート同士の凹凸差の最大値である「1枚飛び出し」と、積層されたシート全体の凹凸における最大ズレ幅である「シートずれ」の2項目を測定することを特徴とする。
請求項3は、本発明における端面の揃い精度の項目を規定したものである。
請求項4は請求項2又は3において、前記撮像素子はCCDエリアセンサ又はCCDラインセンサであることを特徴とする。
請求項4は、本発明における好適な撮像素子を特定したもので、CCDエリアセンサ又はCCDラインセンサを使用することが好ましい。
請求項5は請求項2〜4の何れか1において、前記測長センサは超音波式変位計であることを特徴とする。
請求項5のように、測長センサとして超音波式変位計を使用すれば、シートが平版印刷版であってもカブリ等の品質に悪影響のないように端面までの水平距離を測定できる。また、本発明では、端面までの大凡の水平距離を測定できればよく、超音波式変位計の測定精度で十分である。
請求項6は請求項2〜5の何れか1において、前記端面揃い精度測定装置は、前記シート積層束の対角線をなす角部の外側位置に一対配置されることを特徴とする。
積載されるシートの縦・横の寸法サイズにバラツキがない場合には、シート積層束の4つの端面のうちの角部を構成する2つの端面についての揃い精度を測定し、他の2端面の揃い精度についてはシートの縦・横寸法から算出可能である。しかし、積載されるシートの縦・横の寸法サイズにバラツキがある場合には、請求項6のように、端面揃い精度測定装置を一対設けて4端面を測定することでシートの縦・横寸法のバラツキも測定することができる。
請求項7は請求項2〜6の何れか1において、前記一方及び他方の端面を照明する一対の照明手段は、高さ方向が一致しないように配置されていることを特徴とする。
一対の撮像素子で2つの端面の揃い精度を一度に測定する場合には、それぞれの端面を照明する光源が必要であるが、光源が同じ高さにあると光の干渉が起こり測定精度が低下する。従って、請求項7のように、一対の照明手段の高さ方向が一致しないように配置すれば、光の干渉の問題を解決できる。
請求項8は請求項2〜6の何れか1において、前記一方及び他方の端面を照明する一対の照明手段には、干渉防止用の遮蔽板が設けられてることを特徴とする。
請求項8は請求項7で説明した光の干渉を防止するための別の方法であり、干渉防止用の遮蔽板を設けるようにしたものである。
以上説明したように、本発明のシート積層束の端面揃い精度測定方法及び装置によれば、四角形なシートが積層されたシート積層束の端面における揃い精度をオンラインで高精度に自動測定できる。しかも、測長センサとして超音波変位計を用いれば、シートが高感度な平版印刷版であっても品質に悪影響を与えることなくて測定できる。
以下、添付図面に従って、本発明に係るシート積層束の端面揃い精度測定方法及び装置の好ましい実施態様について説明する。
図1には、本発明のシート積層束の端面揃い精度測定装置16を組み込んだ平版印刷版の加工ライン100が示されている。尚、本実施の形態では、シートとして平版印刷版で説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
加工ライン100の上流側(図1右上側)には、送出機102が設けられる。送出機102には、長尺状の平版印刷版10(原反)がコイル状に巻回されて装着されており、この平版印刷版10が送出機102から巻き戻されて加工ライン100に送り出される。送り出された平版印刷版10は、レベラ106でカール矯正される。平版印刷版10は、送出機102でセンター走行するように制御されているが、走行中の寄りなどによりセンターから幅方向にずれる場合がある。そのため、CPC(センターポジションコントロール)装置(不図示)によって規定の位置(中央位置)を走行するように規制される。尚、CPC装置としては、例えば、長尺状の平版印刷版10の幅方向のエッジ部分位置を検出するカメラを配設し、このカメラで検出したエッジ部分位置に基づいて、平版印刷版10を巻き掛けたローラを傾斜させ、平版印刷版10の幅方向のセンター位置が一定の位置を走行するように構成するとよい。こうして中心位置を走行するように規制された平版印刷版10は、重ね合わせ装置108の位置で、合紙14が重ね合わされて帯電接着される。
一方、合紙14は、コイル状に巻かれた状態で送出機112に装着され、この送出機112から巻き戻されて送り出される。そして、搬送のための張力がダンサローラ等で付与された後、EPC(エッジ部分ポジションコントロール)装置(不図示)によって幅方向の搬送位置がラインの中央になるように制御される。その後、スリッタ装置114によって合紙14が所定の幅寸法にトリミングされる。
また、合紙14のスリットを行う際、スリッタ装置114の左右スリット位置は、精度良くラインセンタ振り分けになるようにして位置決めされている。従って、スリッタ装置114でスリットされた合紙14はライン中央を走行し、ライン中央を走行する平版印刷版10と重ね合わされる。以下、長尺状の平版印刷版10と合紙14が重ね合わされたものをウエブ116という。
ウエブ116は、ノッチャー118に移送され、ノッチャー118によってウエブ116の耳部が打ち抜かれる。この打ち抜き位置に応じて、後述するスリッタ装置120のトリミング上刃122とトリミング下刃124が平版印刷版10の幅方向に移動される。
ノッチャー118によって耳部が打ち抜かれたウエブ116は、スリッタ装置120に移送され、スリッタ装置120のトリミング上刃122とトリミング下刃124とによって所定のスリット幅にトリミングされる。その際、トリミング上刃122及びトリミング下刃124が、打ち抜き位置に応じてウエブ116の幅方向へ移動するので、ウエブ116を連続裁断しながら、トリミング幅(スリット幅)を変更することができる。
所定のスリット幅に裁断されたウエブ116は、測長装置126で送り長が検出された後、指示されたカット長で走間カッタ128により切断される。これにより、設定されたサイズの平版印刷版10Aが製造される。平版印刷版10Aの製品サイズは特に限定されないが、例えば、厚み0.1〜0.5mm、長尺方向の寸法(スリット幅)200〜2000mm、短尺方向の寸法(カット幅)400〜2000mmが好ましい。
製品サイズとなった平版印刷版10Aは、平版印刷版の形状(スリット幅、カット長、直角度)が測定され、合格品と不良品に振り分けられた後、合格品がコンベヤ132によって集積装置134に移送される。
集積装置134では、合紙14が貼り合わされた多数枚、例えば数百枚の平版印刷版10A(以下、シートという)が積層される。これにより、シート10Aと合紙14とが交互に積層され、シート10Aのシート積層束12が構成される。図2に示すように、このシート積層束12の端面12A,12Bは面一ではなく、シート10Aの積層ズレにより多少の凹凸があり、この凹凸が規格を超えないように管理する必要がある。シート積層束12の天面と底面に一対の当て板21(通称、当てボール紙)が当てられた状態で、シート10Aのサイズよりも大きな四角形の塩ビ板(敷き板)20を介してスキッド(載置台)18面上に載置される。このスキッドに載置されたシート積層束12が搬送コンベヤで検査台上に搬送され、本発明の端面揃い精度測定装置16により、「1枚飛び出し」と「シートずれ」の大きさとが自動測定される。ここで、「1枚飛び出し」とは隣接するシート同士の凹凸差の最大値であると共に、「シートずれ」は積層されたシート全体の凹凸における最大ズレ幅である。尚、当て板21の色は、後記する測定において説明するようにシート積層束12の端面12A,12Bの色との濃淡差が明確なるものを使用することが好ましい。
次に、本発明のシート積層束の端面揃い精度測定装置16について説明する。
図3(A)及び(B)に示すように、シート積層束12の対角線上で対向する角部28の外側に、一対の3軸アクチュエータ22、24が設けられる。尚、3軸アクチュエータを一対設けることでシート積層束12の4つの端面全てに関して「1枚飛び出し」と「シートズレ」とを測定することができるが、シート10Aの縦・横の寸法サイズにバラツキがない場合には、3軸アクチュエータを一基設けて2つの端面について測定し、他の2端面についてはシート10Aの縦・横寸法から算出可能である。
そこで、以下の説明では、1基の3軸アクチュエータ22について説明するが、2基を設ける場合には他の3軸アクチュエータ24についても同様であり、同符号を付けて説明する。
3軸アクチュエータ22には、水平なL字状の搭載台26がシート積層束12の1つの角部28を囲むようにそれぞれ支持されると共に、搭載台26の上に一対の撮像素子30、32と一対の測長センサ34、36が搭載される。ここで、図3におけるシート積層束12の端面のうち寸法の長い長端面12A方向をX軸方向、寸法の短い短端面12B方向をY軸方向、鉛直方向をZ軸方向とし、搭載台26に搭載された一対の撮像素子30,32と一対の測長センサ34,36は3軸アクチュエータ22を駆動することにより、搭載台26の移動を介してX軸−Y軸−Z軸方向に移動することができる。
搭載台26に搭載される一対の撮像素子30,32のうちの第1の撮像素子30は、シート積層束12の角部28を形成する2つの端面のうちの長端面12Aの凹凸を撮像可能に配置されると共に、第2の撮像素子32は短端面の凹凸を撮像可能に配置される。即ち、第1の撮像素子30と第2の撮像素子32とは同じ搭載台26の上に互いに直交するように配置されると共に、第1及び第2の撮像素子30、32ともに角部28が撮像範囲に入るように配置される。撮像素子30、32としては、CCDエリアセンサ又はCCDラインセンサを好適に使用することができる。また、図4に示すように、撮像素子30、32の上下位置に一対の光源38(例えばLED)が設けられ、この光源38によってシート積層束12の端面12A,12Bが照明される。この場合、第1及び第2の撮像素子30、32における光源38が同じ高さ位置にあると互いに干渉し合って端面12A,12Bを撮像したときにボヤケルことがあるので、高さを変えるか又は干渉防止用の仕切り板(図示せず)を設けることが好ましい。干渉防止用の仕切り板は、例えば角部28に接触しない程度に近接させた一枚の板を一対の撮像素子30、32の間に縦方向に配置すればよい。
また、搭載台26に搭載される一対の測長センサ34,36のうちの第1の測長センサ34は短端面12Bまでの水平距離を測定すると共に、第2の測長センサ36は長端面12Aまでの水平距離を測定する。即ち、第1の測長センサ34と第2の測長センサ36とは同じ搭載台26の上に互いに直交するように配置される。測長センサ34、36としては、シート積層束12の端面12A,12Bまでの大凡の水平距離を測定できるものであればよく、それほど高精度なものは必要ない。従って、平版印刷版10Aの品種によっては高出力のセンサ光源を照射するとカブリ等が発生するものがあることから、超音波式変位計がより好ましい。但し、超音波式変位計に限定するものではなく、カブリ等の懸念がない品種であればレーザー変位計等のように光学系タイプのものも使用可能である。
そして、第1及び第2の撮像素子30、32、並びに第1及び第2の測長センサ34、36で測定された測定データは画像処理機能を備えたコンピュータ40に入力される。尚、図3(A)では第1の撮像素子30と第1の測長センサ34のみが信号ケーブル41でコンピュータ40に接続されているが、他の撮像素子と測長センサの信号ケーブルは省略してある。
コンピュータ40は、搭載台26をZ軸方向(鉛直方向)に移動したときに第1及び第2の測長センサ34、36で測定された測定距離データから、第1及び第2の撮像手段30、32がシート積層束12の端面12A,12Bに対して略平行に且つ撮像スポットが焦点位置になるように縦方向に移動するための走査軸を求める。そして、該走査軸上を第1及び第2の撮像手段30、32が搭載台26を介して移動するように3軸アクチュエータ22を制御する。また、コンピュータ40は、走査軸上を第1及び第2の撮像手段30、32が移動中に撮像された画像に基づいてシート積層束12の端面12A,12Bの揃い精度である「一枚飛び出し」と「シートずれ」を演算する。
次に、上記の如く構成されたシート積層束の端面揃い精度測定装置16を用いてシート積層束12の端面12A,12Bの揃い精度である「一枚飛び出し」と「シートずれ」を自動測定する方法を説明する。
(1)撮像素子にCCDエリアセンサを使用する場合
図5は、端面揃い精度測定装置16で自動測定する際のフローチャートであり、図6は測定開始から測定終了までの間において、搭載台26に搭載された第1及び第2の撮像素子30、32の移動を説明する説明図である。尚、図5及び図6では一つの撮像素子を図示しているが、第1及び第2の撮像素子30、32ともに同様の移動を行う。また、撮像素子30、32は3軸アクチュエータ22の駆動によって移動する搭載台6の移動に伴って移動することは上記の通りである。
先ず、図6(A)に示すように、コンピュータ40は、3軸アクチュエータ22を制御して、シート積層束12の少し上方の退避位置A(X0,Y0,Z0)に撮像素子30(32)を退避させておく。この状態で塩ビ板20を介してスキッド18上に集積された測定ワークであるシート積層束12がコンベヤ(図示せず)により検査台上(図示せず)に搬送されてくる(ステップ1)。また、シート積層束12の天面と底面には、シート積層束12の端面12A,12Bよりも濃色な色の一対の当て板21、21が設けられている。
次に、コンピュータ40は、3軸アクチュエータ22を制御して、シート積層束12の下端よりも少し下方、例えば塩ビ板20の下端面位置である基準位置B(X0,Y0,Z1)まで撮像素子30(32)を鉛直方向(Z軸方向)である下降軸42に沿って下降移動させる(ステップ2〜ステップ3)。この退避位置Aから基準位置Bまでの下降移動中において、シート積層束12の上端部位置A’(X0,Y0,Z0+α)からシート積層束12の下端部位置B’(X0,Y0,Z0+β)の間で、搭載台26に搭載された第1及び第2の測長センサ34、36でシート積層束12における長端面12Aと短端面12Bまでの水平距離をそれぞれ測定する(ステップ4〜ステップ5)。第1及び第2の測長センサ34,36で測定された測定距離データはコンピュータ40に入力され、コンピュータ40は上述した走査軸44を求める。即ち、位置A’(X0,Y0,Z0+α)から位置B’(X0,Y0,Z0+β)の間で測定された第1及び第2の測長センサ34、36とシート積層束12の端面12A,12Bとの間の水平距離のデータは、図7に示す実線aとして得られる。実線aは天面側の当て板21からシート積層束12の上端面の境界位置で大きく変化した後、位置A’から位置B’までは端面12A,12Bの傾きに沿って略直線的に移動し、シート積層束12の下端面と底面側の当て板21との境界位置で大きく変化した線を描く。実線aの位置A’から位置B’の区間で発生している緩やかな凸凹はシート積層束12の端面12A,12Bの凸凹を測長センサ34,36が拾っているためである。この場合、搭載台26に搭載された第1及び第2の測長センサ34、36の移動は、等時間隔で移動するので、図7の横軸はZ軸方向のZ軸座標に比例する。図7の実線bはシート積層束12の端面12A,12Bから平行な線であり、走査軸44となる線である。
コンピュータ40は、この実線aから実線bへの補正量を求めるため、第1及び第2の測長センサ34、36で測定された測定距離データに関して位置A’から位置B’における区間の近似直線cを最小自乗法により演算する。そして、近似直線cをZ0位置高さ及びZ1位置高さまで延長したときの実線bに対する距離差が座標ズレとして補正される。X座標に関する補正量をZ0位置でΔX0、Z1位置でΔX1とし、Y座標に関する補正量をZ0位置でΔY0、Z1位置でΔY1とした場合、図6(C)に示す走査軸44が求められ、第1及び第2の撮像素子30、32の測定開始座標位置が位置C(X1,Y1,Z1)となり、測定終了座標位置が位置D(X2,Y2,Z0)となる。ここで、X1=X0+ΔX1、Y1=Y0+ΔY1、X2=X0+ΔX0、Y2=Y0+ΔY0である。
この走査軸44を決定する手順を図8及び図9によって更に詳しく説明すると、上記した近似直線cは、図8のように第1の測長センサ34による短端面12Bの傾きを示す近似直線cxと、第2の測長センサ36による長端面12Aの傾きを示す近似直線cyと2本形成される。コンピュータ40は、この2本の近似直線cx、cyから、長端面12A及び短端面12Bの下降軸42(Z軸方向)に対する傾きα、βを求める。そして、この傾きα、βを用いて、シート積層束12の位置A’(X0,Y0,Z0+α)と位置B’(X0,Y0,Z0+β)における第1及び第2の測長センサ34、36からのそれぞれのズレ量を算出する。即ち、図8に示すように、第2の測長センサ36から長端面12Aの下端位置までの距離をL1とすると、第2の測長センサ36から長端面12Aの上端位置までの距離はL1+ΔL1となり、ΔL1だけ傾いていることになる。同様に、第1の測長センサ34から短端面12Bの下端位置までの距離をL2とすると、第1の測長センサ34から短端面12Bの上端位置までの距離はL2+ΔL2となり、ΔL2だけ傾いていることになる。従って、第1及び第2の撮像素子30、32でシート積層束12の端面12A,12Bを高精度に測定するには、この傾きを補正することが必要であるが、それだけでは十分でなく、第1及び第2の撮像素子30、32から端面12A,12Bまでの距離を焦点距離L0に一致させることが必要になる。この為、図8のように、上述した距離L1と焦点距離L0との差であるL01と、距離L2と焦点距離L0との差であるL02を算出する。次に、図9に示すように、シート積層束12の下端位置において、下降軸42に対してX軸方向とY軸方向にL01とL02だけシフトした点Paを求める。また、シート積層束12の上端位置において、下降軸42に対してX軸方向とY軸方向にL01とL02だけシフトした点Pbを求める。そして、点Paと点Pbを通る傾きγの直線に平行で、且つ距離L0だけ離れた線が第1及び第2の撮像素子30、32でシート積層束12の端面12A,12Bを撮像する際の走査軸44になる。また、走査軸44の延長線上に上述した第1及び第2の撮像素子30、32の測定開始座標位置C(X1,Y1,Z1)と測定終了座標位置D(X2,Y2,Z0)が形成される(ステップ6)。これにより、図6(C)に示すように、適切な焦点距離L0を維持した状態でシート積層束12の長端面12A及び短端面12Bに対して平行な移動を行う走査軸44を決定することができる。コンピュータ40は、3軸アクチュエータ22を制御して、求めた走査軸44における測定開始座標位置C(X1,Y1,Z1)に第1及び第2の撮像素子30、32を移動する(ステップ7)。
次に、コンピュータ40は、図6(D)に示すように、3軸アクチュエータ22を制御して、第1及び第2の撮像素子30、32を測定開始座標位置Cから測定終了座標位置Dに移動させながら、第1及び第2の撮像素子30、32でシート積層束12の長端面12Aと短端面12Bを角部28を含むように各端面の側方から撮像する(ステップ8及び9)。これにより、CCDエリアセンサ型の第1及び第2の撮像素子30、32によって撮像される1スキャン(1コマ)ごとの画像から後記する所定の処理範囲における位置データと濃淡データとがコンピュータ40に取り込まれる(ステップ10〜ステップ11)。この場合、位置データと濃淡データはタイミングを合わせて取り込まれることが必要である。第1及び第2お撮像素子30、32は、測定終了座標位置D(X2,Y2,Z0)まで移動してデータを取り込み終了したら、ステップ12により退避位置Aに移動すると共に、ステップ13によりシート積層束12は検査台から搬送される。
コンピュータ40は、測定開始座標位置Cから測定終了座標位置Dまでの移動の間に、第1及び第2の撮像素子30、32が撮像した画像に関して図10で示す位置データの処理範囲1と濃淡データの処理範囲2を設定する。即ち、位置データの処理範囲1は、図10の点線で示す範囲であり、シート積層束12の端面12A,12Bと背景との境界位置が含まれるように横方向に長く、縦方向はシート一枚の厚みよりも短くする。また、濃淡データの処理範囲2は、図10の一点鎖線で示す範囲であり、横方向は確実にシート積層束12の端面12A,12Bが入るように端によせ、縦方向はシート一枚の厚みよりも短くする。処理範囲2は一つのシートに複数割り当ててもよい。
そして、この設定した処理範囲について、処理範囲1では位置データとしてシート積層束12の端面12A,12Bと背景との水平面内の境界位置のデータが1スキャンごとに取り込まれる。また、処理範囲2では濃淡データとして処理範囲内の白画素数のデータが1スキャンごとに取り込まれる。
コンピュータ40は、取り込まれたデータに基づいて、ステップ14により、第1の分離処理、第2の分離処理、揃い精度演算処理を行う。
コンピュータ40は、先ず、境界位置データを用いてシート積層束12の端面と背景とを分離するための第1の分離処理を行う。尚、正確には、シート積層束12に対応する画像部分、背景に対応する画像部分であるが、単に、シート積層束12及び背景と表現する。即ち、処理範囲1内で、出力される境界位置をAX (長端面12Aと背景との境界位置)又はAY (短端面12Bと背景との境界位置)とすると、この境界位置AX 又はAY は以下の方法で決定される。境界位置AX を求める場合、シート積層束12の長端面12AをX軸方向とすると、濃淡における濃度はXの関数としてC(X)と定義できる。X軸方向に見て最大、最小となる白画素濃度をそれぞれCmax 及びCmin とすれば、境界位置AX はこれらの値の幅(Cmax −Cmin )に対して、適当な閾値高さを設定することで次式(1)によって求めることができる(図11参照)。境界位置AY についても同様である。
(数1) AX =C-1( Cmin +(Cmax −Cmin )×r)…(1)
r:幅(Cmax −Cmin )に対して設ける閾値高さの割合
次に、コンピュータ40は、データ2の白画素数を用いて、シート積層束12の上端面と天面側の当て板21との分離、及びシート積層束12の下端面と底面側の当て板12とを分離する第2の分離処理を行う。これは、データ1は、測定開始座標位置Cから測定終了座標位置Dまで連続的に取り込まれるため、シート積層束12以外の当て板21等もデータ内に含まれるためである。即ち、処理範囲2で得られる濃淡データは、シート積層束12と当て板21との境界位置で白画素数が階段状に急激に変化する特徴がある。この急激な変化のあった位置をシート積層束12における上境界位置及び下境界位置とする。尚、本実施の形態では、シート積層束12と当て板21との分離で行ったが、当て板21に限定するものでない。
この第1の分離処理及び第2の分離処理により、図12に示すように、シート積層束12の端面12A,12Bと背景との境界線がデータ1の凹凸線46として得られる。また、シート積層束12の上端及び下端とそれ以外とがデータ2の階段線48として得られる。図12において、横軸はサンプリング数、縦軸はデータ1がシート積層束12の端面12A,12Bと背景の境界位置、データ2が白画素数である。
以上の第1の分離処理及び第2の分離処理が終了したら、コンピュータ40は、揃い精度演算処理を行う。即ち、分離されたデータ1に関して最小自乗法を用いて近似曲線50を求める。そして、この近似曲線50に対して凹凸線46が上側と下側にはみ出したデータ1の最大幅(点線で示した範囲)を「シートずれ」として出力する。また、隣接するシート同士の間の最大ズレ量を「一枚飛び出し」として出力する。この場合、データ1を高さZの関数としてP(z)と定義すると、このズレ量の最大値は次式(2)で定義できる。
(数2) ズレ量=Max[P(z+d)−P(z)]
d:シート一枚の厚み
下境界位置<z<上境界位置
これにより、四角形な平版印刷版10Aであるシートが積層されたシート積層束12の端面12A,12Bにおける揃い精度をオンラインで精度良く自動測定することができる。また、測長センサ34、36として超音波変位計を使用することで、カブリの懸念のある平版印刷版10Aであっても、品質の悪影響を及ぼすことなく測定できる。
(2)撮像素子にCCDラインセンサを使用する場合
図13は、CCDラインセンサ型の撮像素子30,32を有する端面揃い精度測定装置16で自動測定する場合のフローチャートであり、ステップ10、ステップ11で画像を取り込み、ステップ14で画像を2値化処理する点でCCDエリアセンサ型が相違するが、基本的な原理は同様である。
即ち、第1及び第2の撮像素子30、32による1スキャンの撮像で図14に示す格子状の枡目の横一列の画像が取り込まれる。このスキャンを測定開始位置Cから測定開始位置Dまで連続的に繰り返し、画像を取り込むことによって、図14のシート積層束12の端面12A,12Bの全体画像が得られる。シート積層束12の上端と天面側の当て板21との上端境界位置の分離、及びシート積層束12の下端と底面側の当て板21と下端境界位置との分離は、上述した第2の分離処理と同様に、図14の縦列部分において白画素濃度が大きく変化する位置を求めることで行う。この縦列部分は複数の線で構成することで、ノイズ等の影響を低減して境界位置精度を上げることができる。
この第2の分離処理で2つの点線52、54の範囲内がシート積層束12の端面画像として求められるので、この範囲内の端面画像を2値化処理する。2値化の閾値の設定は、上述した第1の分離処理に準じ、横列内の最大輝度と最低輝度に基づいて計算する。この2値化境界をシート積層束12の端面12A,12Bと背景との境界位置として出力し、上述した揃い精度演算処理と同様にして、「シートずれ」と「一枚飛び出し」を計算する。これにより、四角形なシートが積層されたシート積層束12における端面12A,12Bの揃い精度を精度良く自動測定することができる。また、測長センサ34、36として超音波変位計を使用することで、カブリの懸念のある平版印刷版10Aであっても、品質の悪影響を及ぼすことなく測定できる。
尚、本発明の実施の形態では、シートとして平版印刷版10Aの例で説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、薄板鉄板や樹脂シート等にも適用することができる。
次に、本発明における平版印刷版10Aに関する好ましい態様を説明する。
平版印刷版10Aは、長方形の板状に形成された薄いアルミニウム製の支持体上に、塗布膜(感光性印刷版の場合には感光層、感熱性印刷版の場合には感熱層、さらに必要に応じて、オーバーコート層やマット層等)を塗布して形成されている。この塗布膜に、露光、現像処理、ガム引き等の製版処理が行われ、印刷機にセットされ、インクが塗布されることで、紙面に文字、画像等が印刷される。
本実施形態の平版印刷版10は、印刷に必要な処理(露光や現像等)が施される前段階のものであり、場合によっては平版印刷版原版あるいは平版印刷版材と称されることもある。このような構成とされていれば、平版印刷版10Aの具体的構成は特に限定されないが、例えば、ヒートモード方式およびフォトン方式のレーザ刷版用の平版印刷版10Aとすることによって、デジタルデータから直接製版可能な平版印刷版10Aとすることができる。
また、平版印刷版10Aは、感光層又は感熱層中の成分を種々選択することによって、種々の製版方法に対応した平版印刷版とすることができる。本発明の平版印刷版10Aの具体的態様の例としては、下記(1) 〜(11) の態様が挙げられる。
(1) 感光層が赤外線吸収剤、熱によって酸を発生する化合物、および酸によって架橋する化合物を含有する態様。
(2) 感光層が赤外線吸収剤、および熱によってアルカリ溶解性となる化合物を含有する態様。
(3) 感光層が、レーザ光照射によってラジカルを発生する化合物、アルカリに可溶のバインダー、および多官能性のモノマーあるいはプレポリマーを含有する層と、酸素遮断層との2層を含む態様。
(4) 感光層が、物理現像核層とハロゲン化銀乳剤層との2層からなる態様。
(5) 感光層が、多官能性モノマーおよび多官能性バインダーとを含有する重合層と、ハロゲン化銀と還元剤を含有する層と、酸素遮断層との3層を含む態様。
(6) 感光層が、ノボラック樹脂およびナフトキノンジアジドを含有する層と、ハロゲン化銀を含有する層との2層を含む態様。
(7) 感光層が、有機光導電体を含む態様。
(8) 感光層が、レーザー光照射によって除去されるレーザー光吸収層と、親油性層および/または親水性層とからなる2〜3層を含む態様。
(9) 感光層が、エネルギーを吸収して酸を発生する化合物、酸によってスルホン酸またはカルボン酸を発生する官能基を側鎖に有する高分子化合物、および可視光を吸収することで酸発生剤にエネルギーを与える化合物を含有する態様。
(10)感光層が、キノンジアジド化合物と、ノボラック樹脂とを含有する態様。
(11)感光層が、光又は紫外線により分解して自己もしくは層内の他の分子との架橋構造を形成する化合物とアルカリに可溶のバインダーとを含有する態様。
特に、レーザー光の照射により現像液に対する可溶性が変化する感光層(又は感熱層)を有する平版印刷版10Aでは、画像形成面(感光層又は感熱層)が損傷を受けやすいため、本発明を適用すると、後述するようにいわゆる膜剥れを確実に防止でき、好ましい。
尚、ここでいうレーザー光の波長は特に限定されず、例えば、(A)波長域350〜450nmのレーザー(具体例としては、波長405±5nmのレーザーダイオード)、(B)波長域480〜540nmのレーザー(具体例としては、波長488nmのアルゴンレーザー、波長532nmの(FD)YAGレーザー、波長532nmの固体レーザー、波長532nmの(グリーン)He−Neレーザー)、(C)波長域630〜680nmのレーザー(具体例としては、波長630〜670nmのHe−Neレーザー、波長630〜670nmの赤色半導体レーザー)、(D)波長域800〜830nmのレーザー(具体例としては、波長830nmの赤外線(半導体)レーザー)、(E)波長1064〜1080nmのレーザー(具体例としては、波長1064nmのYAGレーザー)、等を挙げることができる。これらのうち、例えば、(B)及び(C)の波長域のレーザー光はいずれも、上記した(3) 又は(4) の態様の感光層又は感熱層を有する平版印刷版の双方に適用可能である。また、(D)及び(E)の波長域のレーザー光はいずれも、上記した(1) 又は(2) の態様の感光層又は感熱層を有する平版印刷版10Aの双方に適用可能である。もちろん、レーザー光の波長域と感光層又は感熱層との関係はこれらに限定されない。
本発明のシート積層束の端面揃い精度測定装置を組み込んだ平版印刷版の加工ラインの構成図 シート積層束の端面の状態を説明する説明図 本発明の端面揃い精度測定装置の全体構成図 光源を説明する説明図 CCDエリアセンサを撮像素子としてシート積層束の端面における揃い精度を測定する方法のフローチャート図 本発明の測定方法における測定開始から測定終了までの撮像素子の位置を説明する説明図 撮像素子の走査軸を求める際に測定される測長センサとシート端面との距離の変化図 撮像素子の走査軸を求める方法の説明図 撮像素子の走査軸を求める方法の別の説明図 走査軸に沿って走査された撮像素子の撮像した画像の処理方法を説明する説明図 シート積層束の端面と背景との境界位置を求めるための説明図 シート積層束の端面の揃い精度を求めるための説明図 CCDラインセンサを撮像素子としてシート積層束の端面における揃い精度を測定する方法のフローチャート図 シート積層束の端面の揃い精度を求めるための説明図
符号の説明
10…長尺な平版印刷版、10A…シート状の平版印刷版、12…シート積層束、13…ベルトコンベヤ装置、14…合紙、16…端面揃い精度測定装置、18…スキッド、20…塩ビ板、21…当て板、22、24…3軸アクチュエータ、26…搭載台、28…シート積層束の角部、30…第1の撮像素子、32…第2の撮像素子、34…第1の測長センサ、36…第2の測長センサ、38…光源、40…コンピュータ、42…下降軸、44…走査軸、46…凹凸線、48…階段線、50…近似直線、52、54…点線、100…加工ライン、102…送出機、106…レベラ、108…重ね合わせ装置、112…送出機、114…スリッタ装置、116…ウエブ、118…ノッチャー、120…スリッタ装置、126…測長装置、128…走間カッタ、132…コンベヤ、134…集積装置

Claims (8)

  1. 多数枚の四角形なシートを積層したシート積層束における端面の揃い精度を自動測定するシート積層束の端面揃い精度測定方法であって、
    互いに直交する一対の測長センサを鉛直移動させて、前記シート積層束の角部を形成する2つの端面までのそれぞれの水平距離を測定することにより、前記2つの端面の傾きを測定する第1の工程と、
    前記第1の工程で得られた2つの端面の傾きに基づいて、互いに直交する1対の撮像素子を前記それぞれの端面に略平行で且つ焦点距離を維持しながら縦方向に走査するための1本の走査軸を求める第2の工程と、
    前記第2の工程で求めた走査軸に沿って前記一対の撮像手段を走査して前記2つの端面の前記角部を含む端面画像をそれぞれ撮像する第3の工程と、
    前記第3の工程で撮像した端面画像から前記シート積層束と背景との境界位置を分離処理する第4の工程と、
    前記第3の工程で撮像した端面画像から前記シート積層束の上下端とその他とを分離処理する第5の工程と、
    前記第4及び第5の工程で分離された端面画像の前記境界位置のデータに対して最小自乗法を用いて近似直線を求める第6の工程と、
    前記第6の工程で得られた近似直線を基準として、隣接するシート同士の凹凸差の最大値である「1枚飛び出し」と、積層されたシート全体の凹凸における最大ズレ幅である「シートずれ」を求める第7の工程と、を備えたことを特徴とするシート積層束の端面揃い精度測定方法。
  2. 多数枚の四角形なシートを積層したシート積層束における端面の揃い精度を自動測定するシート積層束の端面揃い精度測定装置であって、
    前記端面揃い精度測定装置は、
    前記シート積層束の角部を形成する2つの端面をそれぞれ撮像する一対の撮像素子と、 前記2つの端面をそれぞれ照明する一対の照明手段と、
    前記2つの端面までの水平距離をそれぞれ測定する一対の測長センサと、
    前記撮像素子、測長センサ、照明手段のうちの少なくとも撮像素子と測長センサを搭載する搭載台と、
    前記搭載台を水平なX−Y軸方向及び鉛直なZ軸方向に駆動する3軸駆動手段と、
    前記3軸駆動手段を制御して、前記搭載台をZ軸方向に移動したときに前記一対の測長センサで測定された測定距離データから得られる2つの端面の傾きに基づいて前記一対の撮像素子をそれぞれの端面に略平行で且つ焦点距離を維持しながら縦方向に走査するための1本の走査軸を求め、該走査軸に沿って前記一対の撮像手段を走査して前記2つの端面の前記角部を含む端面画像をそれぞれ撮像した端面画像に基づいてそれぞれの端面の揃い精度を演算するコンピュータと、を備えたことを特徴とするシート積層束の端面揃い精度測定装置。
  3. 前記端面の揃い精度は、隣接するシート同士の凹凸差の最大値である「1枚飛び出し」と、積層されたシート全体の凹凸における最大ズレ幅である「シートずれ」の2項目を測定することを特徴とする請求項2のシート積層束の端面揃い精度測定装置。
  4. 前記撮像素子はCCDエリアセンサ又はCCDラインセンサであることを特徴とする請求項2又は3のシート積層束の端面揃い精度測定装置。
  5. 前記測長センサは超音波式変位計であることを特徴とする請求項2〜4の何れか1のシート積層束の端面揃い精度測定装置。
  6. 前記端面揃い精度測定装置は、前記シート積層束の対角線をなす角部の外側位置に一対配置されることを特徴とする請求項2〜5の何れか1のシート積層束の端面揃い精度測定装置。
  7. 前記一方及び他方の端面を照明する一対の照明手段は、高さ方向が一致しないように配置されていることを特徴とする請求項2〜6の何れか1のシート積層束の端面揃い精度測定装置。
  8. 前記一方及び他方の端面を照明する一対の照明手段には干渉防止用の遮蔽板が設けられてることを特徴とする請求項2〜6の何れか1のシート積層束の端面揃い精度測定装置。
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