JP4388726B2 - 缶蓋 - Google Patents
缶蓋 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4388726B2 JP4388726B2 JP2002006445A JP2002006445A JP4388726B2 JP 4388726 B2 JP4388726 B2 JP 4388726B2 JP 2002006445 A JP2002006445 A JP 2002006445A JP 2002006445 A JP2002006445 A JP 2002006445A JP 4388726 B2 JP4388726 B2 JP 4388726B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wall
- lid
- chuck
- center panel
- chuck wall
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 238000004804 winding Methods 0.000 claims description 36
- 238000004826 seaming Methods 0.000 claims description 18
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 12
- 239000000463 material Substances 0.000 description 8
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 7
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 6
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 6
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 4
- 230000009191 jumping Effects 0.000 description 3
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 2
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 239000012141 concentrate Substances 0.000 description 1
- 230000002542 deteriorative effect Effects 0.000 description 1
- 230000006872 improvement Effects 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 1
- 230000002787 reinforcement Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Rigid Containers With Two Or More Constituent Elements (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、缶蓋、特に缶蓋材料の節約を図った缶蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】
材料コスト低減の見地から、蓋材の使用材料を最大限に低減させることが製罐メーカーにとって重要な技術的課題となっており、以前から種々の方法が提案されている。蓋材の低減を図るには、蓋の構成からみれば、蓋材の薄肉化、及び蓋材表面積の縮小化が考えられるが、これらの方策は当然缶内の陽圧又は負圧に対する耐圧性(耐変形性)及び容器の密封性が確保でき、しかも巻締作業性や使用勝手性が良い等の条件を満たさなければならない。
【0003】
従来、耐圧性を向上させて蓋材の薄肉化を図る手段として、一般にチャックウォールとパネル面との間に強化環状溝を形成することが行われているが、強化環状溝及びそれに連なるチャックウォールの形状が缶蓋の耐圧性に重要な影響を及ぼすため、より耐圧性を高めるために強化環状溝とチャックウォールの形状が近年種々提案されている。
例えば、強化環状溝の形態として、従来の強化環状溝はほぼV字状に広がっていたが、外側壁の開き角度を従来よりも小さくして垂直壁に近づくようにしたもの(例えば特開平8−192840号公報、特開2000−109068号公報)、さらに内側壁及び外側壁ともほぼ垂直に構成したもの(例えば、実用新案登録第25442号公報、特表平11−505791号公報)、あるいは、内側壁を傾斜させ外側壁をほぼ垂直にしたもの(米国特許4,217,843号明細書、米国特許4,093,102号明細書)が提案されている。
【0004】
一般に、環状強化溝の外側壁は垂直で且つ高い程、内圧に対する耐圧強度が向上すると言われているが、外側壁を垂直で且つ高くすると、蓋巻締時にシーミングチャックが入りづらくなリ、巻締不良を生じる不都合が生じる。それを回避するには、外側壁が垂直で高い程、それに応じてチャックウォールの開き角度を大きくしなければならないが、そうすると外側壁とチャックウォールの繋ぎ部が高い位置で屈曲角度が大きくなって、くびれが発生し易くなり、内圧増加に伴って飛び移り変形してバックリングを起し易くなるという問題が生じる。
そのため、上記従来技術では強化環状溝の外側の高さを、センターパネルよりも低くして屈曲位置を低くするか、あるいは外側壁をやや傾斜させてその分若干高くして、屈曲角度を小さくしており、強化環状溝の内側壁及び外側壁ともほぼ垂直にして、しかも外側壁を高くするという手段を採用することができない。
【0005】
さらに、耐圧性を維持しつつ蓋材の表面積を小さくして蓋材の節約を図る手段として、チャックウォールを30°〜60°の角度で傾斜させ、強化環状溝の直径を小さくするようにしたものが提案されている(特表平11−505791号公報)。
このようにチャックウォールの傾斜角を大きくして強化環状溝の直径を小さくして、中央パネル面の面積を小さくさせると、耐圧強度が向上し、板厚減少、ブランク径の縮径が可能で、蓋材節約に有効であるが、現在の二重巻締装置による巻締では、チャックウォールとシーミングチャックとの十分な接触抵抗が得にくく、また巻締時のシーミングチャックとシーミングロールとの隙間角が大きいので、巻締時のバックアップが十分でなく、巻締部がスプリングバックにより緩み易く、巻締安定性、密封性の点で満足するものではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、従来の缶蓋の耐圧強度を高める手段として、強化環状溝を垂直にして高くすること、センターパネル径を小さくすることが有効な方策として提案されているが、一方においてこれらの方策は、前記のように巻締時のシーミングチャックとの係合性を悪くするという、一長一短があり、未だ前記両手段がもつ有利な機能を十分に活用した缶蓋は得られてない。
【0007】
そこで、本発明は、前記両手段がもつ有利な機能を十分に活かして、蓋の形状効果による耐圧性を向上させることができ、蓋のバックリング時の飛び移り変形も少なく、且つ従来の巻締装置でも巻締安定性、密封性を確保でき、缶蓋ブランクの縮径、板厚減少に伴うゲージダウンが可能な缶蓋を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の缶蓋は、センターパネル、強化環状溝、チャックウォール、及びカール部を有する缶蓋において、前記強化環状溝が下端円弧部から垂直或いはほぼ垂直に立ち上る外側壁を有し、且つ前記チャックウォールが、前記外側壁の上端に接続する曲率半径R1の内側に凸の湾曲部と曲率半径R2の外側に凸の湾曲部から成る第1チャックウォール部、及び前記曲率半径R2の外側に凸の湾曲部と急傾斜部から成る第2チャックウォール部から成ることを特徴とするものである。
このように、前記強化環状溝の外側壁を、下端円弧部から垂直或いはほぼ垂直に立ち上るような構成とすることにより耐圧性が向上し、また、前記強化環状溝の外側壁の上部端と前記カール部を繋ぐ前記チャックウォールを2以上の曲線の組み合わせを含む構成とすることによって、前記した垂直に立ち上がる外側壁を設けても、特に高く設けても、前記チャックウォールの曲率半径R2の外側に凸の湾曲部でのくびれの発生を効果的に防止できる。
さらに、前記チャックウォールは、カール部と繋がる側が急傾斜部となるように構成して前記カール部と繋がるようにすることによって、巻締時のチャックウォールとの係合性が向上し、巻締安定性、密封性に優れた缶蓋が得られる。
【0009】
前記外側壁の高さh2はセンターパネル内面高さh1より高く、h2>h1の関係を満たすことが望ましく、特に、h1+t≦h2≦3.25mm(但し、tはセンターパネルの板厚)の関係を満たしていることが望ましい。外側壁の高さh2がh1+tよりも小さいと強化環状溝による耐圧性が十分に向上せず、また3.25mm以上であると、チャックウォールが十分に確保できないので、上記範囲が望ましい。
また、前記強化環状溝の下端円弧部は、曲率半径r2が、0.65mm≦r2≦2.00mmの円弧部となっているのが望ましい。耐圧性向上には曲率半径は小さい方が有利であるが、小さ過ぎると成形加工が困難となるので、上記範囲が望ましい。
【0010】
また、前記チャックウォールの曲率半径R1はR1≧1.85mm、曲率半径R2はR2≧0.65mmの円弧部となっているのが望ましく、このような構成にすることによって、より一層効果的に、前記チャックウォールの曲率半径R2の外側に凸の湾曲部でのくびれの発生を防止できる。
その場合、前記チャックウォールの曲率半径R1の内側に凸の湾曲部と、曲率半径R2の外側に凸の湾曲部分の間に、30°〜60°傾斜している緩傾斜部を設けることが、前記曲率半径R1とR2から成る湾曲部を滑らかに接続する点で望ましい。
その場合、チャックウォールの急傾斜部の高さh3は、前記カール部頂面から2.5〜3.5mmであるのが望ましい。
さらに、センターパネル径と缶蓋外径との比kを0.75<k≦0.85の範囲にすると、センターパネル縮径による耐圧性向上を維持しながら、チャックウォールとの係合性を高めることができて望ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に係る缶蓋の要部断面を拡大して示している。
本実施形態の缶蓋1は、センターパネル2、強化環状溝3、チャックウォール4、カール部5からなっている。強化環状溝3は、センターパネル2の周縁部に曲率半径r1の湾曲部10を介して接続する垂直或いはほぼ垂直な内側壁11、半径r2の下端円弧部12及び垂直或いはほぼ垂直な外側壁13からなり、該外側壁13の上端がチャックウォール4に接続している。強化環状溝の外側壁13及び内側壁11は互いに軸線に対して平行(即ち、垂直壁)であることが望ましいが、外側壁13は軸線に対して外側に0°〜2°、内側壁11は軸線に対して内側に0°〜2°傾斜しても良い。外側壁13の高さh2はセンターパネル内面高さh1よりも高く、h2>h1の関係を満たしていなければならず、より望ましくはh1+t≦h2≦3.25mm(但し、tはセンターパネルの板厚)の条件を満たすようにする。具体的には、h2はセンターパネル内面高さh1よりも0.23〜1.00mm高くなるように形成する。
【0012】
前記チャックウォール4は、前記強化環状溝3の外側壁13とカール部5間に位置し、第1チャックウォール部15と第2チャックウォール部16から成り、前記第1チャックウォール部15は、外側壁13の上端に接続する曲率半径R1の内側に凸の湾曲部17と、曲率半径R2の外側に凸の湾曲部18及び両湾曲部を繋ぐ繋ぎ部19から構成されている。
繋ぎ部19は、より望ましくは、内側に凸の湾曲部17と外側に凸の湾曲部18が直接繋がって形成されるか、或いは内側に凸の湾曲部17と外側に凸の湾曲部18とを次第に曲率半径を変化させた1または複数の曲線で繋いで、連続的に内側凸から外側凸に滑らかに変化する曲線で形成するのが望ましい。
尚、前記繋ぎ部19は、垂直面に対して傾斜した傾斜部としても良く、傾斜部の傾斜角度θ1は30°〜60°、望ましくは40〜50°である。30°以下であるとセンターパネルの縮径効果が得られず、60°以上である巻締が困難となると共に、耐圧性向上にも不利となる。
【0013】
また、前記第2チャックウォール部16は、外側に凸の湾曲部18と急傾斜部20から構成され、前記湾曲部18から滑らかに急傾斜部20に変化させて形成するのが望ましく、前記急傾斜部20の傾斜角度θ2は、3°〜15°外側に傾斜させるのが望ましく、3゜以下であるとシーミングチャックの嵌合が困難となり、一方、15°よりも大きいと二重巻締時の巻締ロールに対するバックアップ効果が得られず、巻締がルーズとなる。
そして、前記した第1チャックウォール部15及び第2チャックウォール部16により、くびれの原因となる屈曲をなくして曲率変化部の応力集中を緩和し座屈強度を向上させることができる。
【0014】
第1チャックウォール部15の湾曲部17の曲率半径R1は、0.65mm〜2.0mmの範囲が望ましく、0.65mm以下では繋ぎ部が尖がり状となり、応力が集中し易くなり望ましくない。また、曲率半径R1の上限は、前記外側壁13の上端の位置から制限を受け、大きすぎると垂直、或いはほぼ垂直に立ち上がる前記外側壁13の長さが短くなると共に、曲率半径R2の湾曲部18の形成が困難になるため、2.0mm以下が望ましい。
また、湾曲部18の曲率半径R2は、第2チャックウォール部16の急傾斜部20の傾斜角度と湾曲部17の曲率半径R1から決定される。前記急傾斜部20の高さh3は、カール部頂面からの垂直距離で2.5〜3.5mmの範囲、缶蓋の高さHに対してはその上部から約35〜55%、望ましくは40〜50%の範囲内の位置にあればよく、これにより二次巻締時におけるシーミングチャックの垂直部でのバックアップ性が向上する。
【0015】
本発明のセンターパネル径D1は、缶蓋外径(カール部外径)D2との比k(=D1/D2)が0.75<k≦0.85の範囲となるように選択する。センターパネル径と缶蓋外径との比kが0.75よりも小さいと、センターパネル外径が缶蓋外径に対して小さくなりすぎ、外側壁13を強化環状溝3の下端円弧部10からほぼ垂直に、或いは垂直に立ち上がるように設けることができない。また、チャックウォールの傾斜角も上記限度を超えて大きくしなければならないか、或いは缶蓋高さを高くしなければならない不都合が生じる。一方、kが0.85よりも大きいとセンターパネルの縮径効果が得られない。
【0016】
図2は、本発明の実施形態に係る缶蓋の巻き締め時及び内圧負荷時の要部断面を示し、鎖線の状態が巻き締め時の形状を示し、実践が内圧負荷時(0.7MPa)の形状を示している。
この図2から明らかなように、本発明の缶蓋の内圧負荷時における形状は、センターパネル2が上方に膨張すると共に湾曲部10の曲率半径r1が大となり、その結果、外側壁13の上端に接続する曲率半径R1の内側に凸の湾曲部17を支点として、環状強化溝3が上方及び径方向内方に移動する。
【0017】
この時、環状強化溝3を構成する内側壁11、下端円弧部12及び垂直或いはほぼ垂直に立ち上がる外側壁13の内、前記内側壁11及び下端円弧部12は、その形状を保ちながら上方に移動する。
一方、外側壁13は、垂直或いはほぼ垂直状態から急傾斜に変化するが、そのその状態が急傾斜であるため耐圧性が低下することはなく、特に外側壁13の高さが高い程この傾向が現れる。
また、内側に凸の湾曲部17が支点となるため、内圧負荷時外側に凸の湾曲部18でのくびれの発生を効果的に防止できる。
さらに、前記チャックウォール4のカール部と繋がる側が急傾斜部20であるため、同様に耐圧性が向上し、密封性に優れた缶蓋とすることができる。
【0018】
以上のように形成された本実施形態の缶蓋は、図3に示すように、急傾斜部作用面22と緩傾斜部作用面23とを備えた従来のシーミングチャック21を有する通常のシーマで巻締可能であり、シーミングチャック21が缶蓋1に嵌合した状態でチャックウォール4の急傾斜部20とシーミングチャックの急傾斜部作用面22との隙間傾斜角αが小さいので、巻締開始時から湾曲部18を中心としてシーミングチャックと広い接触面積で圧接し、第1巻締ロールの接触開始時の強い抵抗に対しても缶蓋とシーミングチャックとの滑りが生じることなく巻締することができる。
そして、チャックウォール4の急傾斜部20とシーミングチャックの急傾斜部作用面22との隙間傾斜角が小さいので、1次巻締終了時には、巻締部のチャックウォール4がシーミングチャックの急傾斜部作用面22にバックアップされた状態になり、より完全に所定形状に1次巻締することができる。
【0019】
そして、この状態から第2巻締ロールによる2次巻締が行われるので、2次巻締は巻締開始から巻締部がシーミングチャックにバックアップされた状態で行われる。その結果、より強い圧接力で巻締することができ、巻締部が強固に成形される。従って、巻締終了後のスプリングバック量が少なく、巻締部が緩むことなく強固な巻締が達成できる。
【0020】
【実施例】
次に実施例として、図1に示す形態の缶蓋、また比較例1として、特表平11−505791号公報記載の缶蓋形状を実施例1とほぼ同様の缶蓋外径となるように変更した缶蓋、比較例2として従来の缶蓋を、それぞれ表1に示す各寸法とし、それらの内圧変化とセンターパネルの中央部分の変形量との関係を調べた。その結果を図4のグラフに示す。
尚、図4は実施例と比較例1、2との缶蓋形状の相違点が明確になるように重ねあわせて比較したものであり、実線が実施例1の缶蓋1、1点鎖線が比較例1の缶蓋30、点線が比較例2の缶蓋31を表している。
【0021】
【表1】
【0022】
前記実施例と比較例1、2の缶蓋における内圧上昇に対するセンターパネル中央部分の変形量は、図5に示すように、本実施例の方が明らかに小さくなっている。特に実施例と比較例2とは内圧が0.1MPaから変形量に明らかな差があり、内圧が高くなるにつれてその差は次第に拡大している。例えば、比較例1が内圧0.3MPaでは約0.3mm多く、0.5MPaでは約0.5mmに拡大している。また、比較例1と比較すると、内圧が0.3MPaまではセンターパネルの変形量は殆ど同じであるが、内圧が0.4MPaからは明らかに比較例2の方が変形量が多くなっている。以上の結果から本発明の缶蓋が内圧上昇に対するセンターパネルの変形量が少なく耐圧性に優れていることが分かる。
【0023】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、前記強化環状溝の外側壁を下端円弧部から垂直或いはほぼ垂直に立ち上るような構成とすること、及び前記強化環状溝の外側壁の上部端と前記カール部を繋ぐ前記チャックウォールを2以上の曲線と急傾斜部の組み合わせを含む構成とすることによって、両手段がもつ有利な機能を活かして、蓋の形状効果による耐圧性が向上させることができ、蓋のバックリング時の飛び移り変形も少なく、且つ従来の巻締装置でも巻締安定性、密封性を確保でき、缶蓋ブランクの縮径、板厚減少に伴うゲージダウンが可能な缶蓋を得ることができる。
特に前記環状強化溝の外側壁を垂直に、且つセンターパネルよりも高くする手段を用いることにより、顕著に耐圧性、巻安定性、密封性、ゲージダウン等を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る缶蓋の要部断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る缶蓋の巻き締め時及び内圧負荷時の要部断面図である。
【図3】缶胴への第1次巻締前の状態を示す要部断面図である。
【図4】本発明の実施例の缶蓋と比較例1、2の缶蓋とを比較するために重ね合わせた要部断面図である。
【図5】実施例と比較例の缶蓋の内圧力とセンターパネル中央部の変形量との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 缶蓋 2 センターパネル
3 強化環状溝 4 チャックウォール
5 カール部 10 湾曲部
11 内側壁 12 下端円弧部
13 外側壁 15 第1チャックウォール部
16 第2チャックウォール部 17、18 湾曲部
19 繋ぎ部 20 急傾斜部
21 シーミングチャック 22 急傾斜部作用面
23 緩傾斜部作用面
h1 センターパネル内面高さ
h2 強化環状溝の外側壁高さ
θ1 繋ぎ部の傾斜角度
θ2 急傾斜部の傾斜角度
R1 湾曲部17の曲率半径
R2 湾曲部18の曲率半径
D1 センターパネル径
D2 缶蓋外径
Claims (5)
- センターパネル、強化環状溝、チャックウォール、及びカール部を有する缶蓋において、前記強化環状溝が下端円弧部から垂直或いはほぼ垂直に立ち上る外側壁を有し、
前記チャックウォールが、前記外側壁の上端に接続する曲率半径R1の内側に凸の湾曲部と曲率半径R2の外側に凸の湾曲部及び前記両湾曲部を繋ぐ30゜〜60゜傾斜した緩傾斜部から成る第1チャックウォール部、及び前記曲率半径R2の外側に凸の湾曲部と急傾斜部から成る第2チャックウォール部から成り、
前記外側壁の高さh2はセンターパネル内面高さh1より高く、h2>h1の関係を満たしており、
前記第2チャックウォールの前記急傾斜部は外側に3゜〜15゜傾斜し、急傾斜部作用面と緩傾斜部作用面とを備えたシーミングチャックを有するシーマーによる1次巻締開始時における前記第2チャックウォールの前記急傾斜部と前記シーミングチャックの前記急傾斜部作用面との隙間傾斜角を小さくするようにしてなり、
且つセンターパネル径と缶蓋外径との比kが0.75<k≦0.85であることを特徴とする缶蓋。 - 前記外側壁の高さh2とセンターパネル内面高さh1は、h1+t≦h2≦3.25mm(但し、tはセンターパネルの板厚)の関係を満たしている請求項1に記載の缶蓋。
- 前記強化環状溝の下端円弧部は曲率半径r2が、0.65mm≦r2≦2.00mmの円弧部となっている請求項1又は2に記載の缶蓋。
- 前記チャックウォールの曲率半径R1がR1≧1.85mm、曲率半径R2がR2≧0.65mmの円弧部である請求項1〜3の何れかに記載の缶蓋。
- 前記チャックウォールの急傾斜部の高さh3は、前記カール部頂面から2.5〜3.5mmである請求項1〜4の何れかに記載の缶蓋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002006445A JP4388726B2 (ja) | 2002-01-15 | 2002-01-15 | 缶蓋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002006445A JP4388726B2 (ja) | 2002-01-15 | 2002-01-15 | 缶蓋 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003205940A JP2003205940A (ja) | 2003-07-22 |
JP4388726B2 true JP4388726B2 (ja) | 2009-12-24 |
Family
ID=27645210
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002006445A Expired - Fee Related JP4388726B2 (ja) | 2002-01-15 | 2002-01-15 | 缶蓋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4388726B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011102066A1 (ja) * | 2010-02-17 | 2011-08-25 | 東洋製罐株式会社 | 缶蓋 |
WO2012039433A1 (ja) * | 2010-09-22 | 2012-03-29 | ユニバーサル製缶株式会社 | 缶蓋 |
JP2016520026A (ja) * | 2013-05-31 | 2016-07-11 | クラウン パッケイジング テクノロジー インコーポレイテッド | 弓状のパネル壁及び湾曲した遷移壁を有する飲料缶端部 |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8490825B2 (en) | 1999-12-08 | 2013-07-23 | Metal Container Corporation | Can lid closure and method of joining a can lid closure to a can body |
US7380684B2 (en) | 1999-12-08 | 2008-06-03 | Metal Container Corporation | Can lid closure |
JP4517799B2 (ja) * | 2003-09-26 | 2010-08-04 | Jfeスチール株式会社 | 耐圧性に優れた缶蓋 |
JP4574285B2 (ja) * | 2004-09-01 | 2010-11-04 | ユニバーサル製缶株式会社 | 缶蓋 |
JP5647382B2 (ja) * | 2006-09-21 | 2014-12-24 | 昭和アルミニウム缶株式会社 | 缶蓋 |
JP4978775B2 (ja) * | 2006-12-27 | 2012-07-18 | トヨタ自動車株式会社 | 管状部材 |
JP5579971B2 (ja) * | 2008-07-30 | 2014-08-27 | 株式会社ティラド | 熱交換器の樹脂製タンク |
JP2014019479A (ja) * | 2012-07-19 | 2014-02-03 | Daiwa Can Co Ltd | 缶蓋 |
JP5860925B2 (ja) * | 2014-06-11 | 2016-02-16 | 昭和アルミニウム缶株式会社 | 缶蓋 |
JP6158897B2 (ja) * | 2015-11-09 | 2017-07-05 | 昭和アルミニウム缶株式会社 | 缶蓋の巻締め方法 |
CN106672390B (zh) * | 2017-03-07 | 2018-07-13 | 苏州斯莱克精密设备股份有限公司 | 耐压基本盖、易拉盖以及带易拉盖的易拉罐 |
-
2002
- 2002-01-15 JP JP2002006445A patent/JP4388726B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011102066A1 (ja) * | 2010-02-17 | 2011-08-25 | 東洋製罐株式会社 | 缶蓋 |
WO2012039433A1 (ja) * | 2010-09-22 | 2012-03-29 | ユニバーサル製缶株式会社 | 缶蓋 |
JP5956341B2 (ja) * | 2010-09-22 | 2016-07-27 | ユニバーサル製缶株式会社 | 缶蓋 |
JP2016520026A (ja) * | 2013-05-31 | 2016-07-11 | クラウン パッケイジング テクノロジー インコーポレイテッド | 弓状のパネル壁及び湾曲した遷移壁を有する飲料缶端部 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003205940A (ja) | 2003-07-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4388726B2 (ja) | 缶蓋 | |
CA1081548A (en) | Method of forming a pressure resistant end shell for a container | |
US4031837A (en) | Method of reforming a can end | |
JP2647485B2 (ja) | 薄肉缶の底部構造 | |
RU2437811C2 (ru) | Торцевая крышка банки, снабженная усилением | |
US8490825B2 (en) | Can lid closure and method of joining a can lid closure to a can body | |
EP1223058B1 (en) | Suspension arm | |
US7874450B2 (en) | Lid for beverage can excellent in pressure resistant strength | |
US4809861A (en) | Buckle resistant can end | |
US4991735A (en) | Pressure resistant end shell for a container and method and apparatus for forming the same | |
JP2003520135A (ja) | 缶閉鎖ふたと缶閉鎖ふたを缶本体に接合する方法 | |
US3422984A (en) | Container with lift tab cover release | |
CN100572111C (zh) | 重载轮胎 | |
JP2004524229A (ja) | 外側に延びる補強ビードを有する飲料用缶 | |
MX2014013797A (es) | Extremo de lata. | |
US4790705A (en) | Method of forming a buckle resistant can end | |
KR20180117140A (ko) | 오목한 캔 단부 | |
EP0103074A2 (en) | Increased strenght for metal closures through reversing curved segments | |
JP4003435B2 (ja) | 缶蓋 | |
JP4717822B2 (ja) | 缶シェルと二重巻締め缶エンド | |
JP2011231922A (ja) | シール、そのようなシールを備えるタンク、およびそのようなシールの使用 | |
JP3916817B2 (ja) | 缶 | |
US6412758B1 (en) | Rolling-lobe air spring | |
JP6158897B2 (ja) | 缶蓋の巻締め方法 | |
JP5647382B2 (ja) | 缶蓋 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041110 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061027 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061205 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070814 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071015 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080408 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080606 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090821 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20091005 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121009 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121009 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121009 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121009 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131009 Year of fee payment: 4 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131009 Year of fee payment: 4 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |