JP4387423B2 - 回動制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ポテンショメータの出力に基づいて駆動装置を駆動させ回動部材の回動角度を制御する技術に関するもので、特に、車両用空調装置のドア開度制御に用いるのに好適な技術に関する。
従来、車両用空調装置に設けられたドアの開度を制御するのに、ポテンショメータ式の駆動装置によりドアに連結された回動部材を、ポテンショメータによる位置検出可能な角度検出可能範囲内で正逆方向に回動させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、このような車両用空調装置のドアの開度制御技術において、カムリンクを一方向に回転させるものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
この技術は、駆動装置により回転されるカムリンクと、ドア軸との間に、カム機構が設けられており、このカム機構は、カムリンクが一回転すると、カムリンクの先端の摺動面が、ドア軸に連結されたドアリンクに形成されたカム面に沿って摺動し、ドアリンクが一往復するようにしたものである。
特許第3831060号公報 実用新案登録公報第2513992号
ところで、特許文献1に記載の技術は、ドアを回動させるのに用いる回動部材を、180度未満の範囲で正逆方向に回動させる技術であるが、ドアの回動範囲の一端からもう一端へ回動させるのに、回動部材を180度以上回動させるようにした場合、以下に述べる問題が生じる。
すなわち、回動部材の通常作動範囲を180度以上とした場合、回動部材をある位置から他のある位置へ回動させる際に、180度以上回動させる場合が生じるもので、この場合、回動部材の回動に時間を要し、制御応答性の悪化を招くおそれがある。
一方、特許文献2に記載の技術は、カムリンクを一回転させるとドアが一往復するため、ドアの回動範囲の一端である第1終端位置からもう一方の端部である第2終端位置へ回動させるのは、短時間に行うことができる。
しかしながら、ドアを第1終端位置と第2終端位置の中間位置から他の中間位置へ回動させる場合、ドアをいったん第1終端位置および第2終端位置を通過させないとその位置へ移動させることができない場合があり、この場合、ドアを無駄に回動させる必要があり、特許文献1のものよりも制御応答性に劣る。
本発明は、上述のような従来の問題に着目して成されたもので、180度を超える角度で回動部材を回動させる場合の制御応答性の向上を図ることが可能な回動制御装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために本発明は、駆動装置により正逆方向に360度回動可能に支持された回動部材と、この回動部材の回動により、作動される被駆動部材と、前記回動部材の回動角度を検出するポテンショメータと、このポテンショメータの出力に基づいて前記回動部材の位置を確認しながら前記駆動装置の駆動を制御する通常制御を実行する制御装置と、を備え、前記回動部材が、180度よりも大きく、360度未満の通常作動範囲を回動するよう設定され、前記ポテンショメータの角度検出可能な範囲である角度検出範囲が、前記通常作動範囲に重なり360度未満の範囲に設定された回動制御装置であって、前記制御装置は、前記ポテンショメータで得られた回動部材の現在位置と、これから回動部材を回動させる制御目標位置と、の回動角度が前記通常作動範囲内で180度未満の場合は、前記通常制御により前記回動部材を通常作動範囲で回動させるよう駆動装置を駆動させ、一方、前記現在位置と制御目標位置との前記通常作動範囲内での角度が180度以上の場合には、前記角度検出範囲外である非角度検出範囲を通って制御目標位置へ回動させる最短回動制御を実行し、かつ、前記最短回動制御において、前記回動部材が非角度検出範囲を回動している間、前記ポテンショメータによる位置確認を行うことなく前記駆動装置を駆動させる強制駆動を行い、前記回動部材が前記非角度検出範囲から角度検出範囲に入った時点で前記ポテンショメータによる位置確認を行う前記通常制御に復帰することを特徴とする回動制御装置とした。
さらに、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の回動制御装置において、前記被駆動部材が、空調ユニットにおいて、あらかじめ設定された360度未満の第1の位置と第2の位置との間に設定されたドア回動範囲内を回動可能に設けられたドアであり、この回動部材とドアとの間に、前記回動部材が360度回動するのに連動して、前記ドアが前記ドア回動範囲を一往復するよう駆動伝達を行うカム機構が設けられていることを特徴とする回動制御装置とした。
本発明の車両用空調装置では、回動部材を現在位置から制御目標位置へ回動させるのにあたり、通常作動範囲における回動角度が180度よりも大きい場合、制御装置は、最短回動制御を実行し、ポテンショメータの角度検出範囲外の非角度検出範囲を通って制御目標位置へ回動させる最短回動制御を実行する。
この場合、回動部材の実際の回動角度は、180度よりも小さな角度となり、角度検出範囲のみで回動させるのと比較して、短時間に回動させることができ、制御応答性を向上させることができる。
すなわち、通常作動範囲における現在位置と制御目標位置との角度が180+α度である場合、最短回動制御による回動角度は、180−α度になり、2×α度を回動する分の時間短縮が可能となる。
さらに、請求項1に記載の発明では、最短回動制御時に、回動部材が非角度検出範囲を回動中は、ポテンショメータによる位置確認をキャンセルすることで、非角度検出範囲を回動させることができる。
また、回動部材が非角度検出範囲から角度検出範囲に戻った時点で、ポテンショメータによる位置確認を再開するため、回動部材を制御目標位置に回動させることができる。
請求項に記載の発明は、空調ユニットのドアの回動に適用しており、通常、空調ユニットのドアは、例えば、開口を全閉とした第1終端位置と、開口を全開としたり他の開口を全閉としたりした第2終端位置との範囲の360度未満の角度に設定されたドア回動範囲内で回動され、このドア回動範囲外への回動はストッパなどで規制される構造となっている。
それに対し、回動部材を、最短回動制御時に、非角度検出範囲を回動させた場合、ドアを、この回動部材と一体的に回動させると、ドア回動範囲外の回動となり、回動させることはできない。
そこで、本発明では、ドアと回動部材との間にカム機構を介在させ、回動部材が通常作動範囲を回動した場合と、非角度検出範囲を回動した場合と、のいずれの場合でも、ドアがドア回動範囲を回動するようにした。
よって、被駆動部材が、360度未満のドア回動範囲を回動するドアであっても、上述の効果を奏する本発明の回動制御装置を適用することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
この実施の形態の車両用空調装置は、駆動装置(8)により正逆方向に360度回動可能に支持された回動部材(92)と、この回動部材(92)の回動により、作動される被駆動部材(7)と、前記回動部材(92)の回動角度を検出するポテンショメータ(80)と、このポテンショメータ(80)の出力に基づいて前記回動部材(92)の位置を確認しながら前記駆動装置(8)の駆動を制御する通常制御を実行する制御装置(10)と、を備え、前記回動部材(92)が、180度よりも大きく、360度未満の通常作動範囲(NL)を回動するよう設定され、前記ポテンショメータ(80)の角度検出可能な範囲である角度検出範囲(KH)が、前記通常作動範囲(NL)に重なり360度未満の範囲に設定された回動制御装置であって、前記制御装置(10)は、前記ポテンショメータ(80)で得られた回動部材(92)の現在位置(NP)と、これから回動部材(92)を回動させる制御目標位置(MP)と、の回動角度が前記通常作動範囲(NL)内で180度未満の場合は、前記通常制御により前記回動部材(92)を通常作動範囲(NL)で回動させるよう駆動装置(8)を駆動させ、一方、前記現在位置(NP)と制御目標位置(MP)との前記通常作動範囲(NL)内での角度が180度以上の場合には、前記角度検出範囲(KH)外である非角度検出範囲(NKH)を通って制御目標位置(MP)へ回動させる最短回動制御を実行することを特徴とする回動制御装置である。
以下に、図1〜図5に基づいて、この発明の最良の実施の形態の実施例1の回動制御装置Aについて説明する。
この実施例1の回動制御装置Aは、図3に示す車両用空調装置AUに設置されている。なお、車両用空調装置AUは、ユニットケース1に、送風機2、エバポレータ3、ヒータコア4を収容し、かつ、インテーク部5から各吹出口1a,1b,1cに至る送風通路6を備えた周知のものである。
本実施例1の回動制御装置Aは、インテーク部5の外気取入口5aと内気取入口5bとの開度を変更するインテークドア(被駆動部材)7を回動させるのに適用されている。
インテークドア7は、図1に示すドア軸71を中心として回動可能にユニットケース1に支持されており、図において二点鎖線で示すように外気取入口5aを閉じる外気取入口全閉位置(第1の位置)Daと、内気取入口5bを閉じる一点鎖線で示す内気取入口全閉位置(第2の位置)Dbと、でそれぞれ図示を省略したストッパにより、それよりも外方(矢印Wa.Wb方向)への回動を規制され、図において矢印DRで示すドア回動範囲で回動可能となっている。
ドア軸71の回動は、駆動装置8により成される。そして、この駆動装置8の駆動軸81とドア軸71との間には、カム機構9が設けられている。
このカム機構9は、ドアリンク91とカムリンク(回動部材)92とを備えている。
ドアリンク91は、ドア軸71に固定され、ドア軸71と一体的に回動するもので、このドアリンク91の内側には、略楕円形のカム穴93が穿設され、このカム穴93の内周にカム面94が形成されている。
カムリンク92は、カム穴93の内部に配置され、基端部が駆動装置8により回動される駆動軸81を中心として正逆方向に回動可能に支持され、一方、先端の摺動面95が、カム面94に接触されている。なお、本実施例1では、図1において、時計回り方向を正転方向(矢印CW方向)、反時計回りを逆転方向(矢印CCW方向)とする。
ここで、カムリンク92は、インテークドア7が外気取入口全閉位置Daに配置されたときに、図において実線で示す第1終端位置ST1に配置され、一方、インテークドア7が内気取入口全閉位置Dbに配置されたときに、図において二点鎖線で示す第2終端位置ST2に配置される。
そして、カム面94は、カムリンク92が第1終端位置ST1に配置されたときにカムリンク92の摺動面95が接触する第1停止カム面94aと、カムリンク92が第2終端位置ST2に配置されたときに摺動面95が接触する第2停止カム面94bと、カムリンク92が第1終端位置ST1と第2終端位置ST2との間であって、図においてカムリンク92の下側の部分である180度よりも大きな通常作動範囲NL(図2参照)を回動するときに摺動面95が摺動する第1ガイド面94cと、カムリンク92が第1終端位置ST1と第2終端位置ST2との間であって、図においてカムリンク92の上側の部分である180度よりも小さな最短回動範囲SL(図2参照)を回動するときに摺動面95が摺動する第2ガイド面94dと、を備えている。
この構成に基づいて、カムリンク92が、通常作動範囲NLで正逆方向に回動するのに伴い、インテークドア7がドア回動範囲DRを正逆方向に回動し、また、カムリンク92が、最短回動範囲SLを正逆方向に回動した際にも、インテークドア7は、通常作動範囲NLを逆正方向に回動する。すなわち、カムリンク92が最短回動範囲SLを回動する際には、カムリンク92の回動方向とインテークドア7の回動方向とが逆になる。
次に、図2に基づいて、カムリンク92の回動角度と、駆動装置8に設けられたポテンショメータ80との関係について説明する。
ポテンショメータ80は、周知のもので、構造を簡単に説明すると、駆動軸81と同軸に内外二重に配置された第1抵抗体82、第2抵抗体83を備えており、第2抵抗体83の一端には基準電圧Vbが印加され、もう一方の端部が接地されている。一方、カムリンク92側に、両抵抗体82,83に接触する図示を省略した接点が設けられており、カムリンク92が回動するのに応じて、第1抵抗体82からの出力Vpが変化することでカムリンク92の位置を検出することが可能となっている。なお、これとは逆に、第1抵抗体82に基準電圧Vbを与え、第2抵抗体83から出力を得るようにしてもよい。
この図において、カムリンク92が第1終端位置ST1に配置されたときの回動角度がa°であり、一方、カムリンク92が第2終端位置ST2に配置されたときの回動角度がb°である。
また、ポテンショメータ80は、ハンチング防止を目的として、第2抵抗体83がカムリンク92の通常作動範囲NLよりも僅かに外側の範囲まで設置されており、角度A°、B°まで回動角度の検出が可能となっており、この範囲が角度検出範囲KHであり、一方、第2抵抗体83が設置されておらず、出力Vpが接地電位となる範囲が非角度検出範囲NKHである。
ポテンショメータ80は、図1に示す制御ユニット10に接続されており、制御ユニット10は、インテークドア7の開度を制御目標に向かって回動させる際には、ポテンショメータ80の出力に基づいて位置確認を行いながら制御する。
この制御ユニット10は、車両用空調装置AUの作動を制御するもので、周知のように、車室の検出温度が乗員により設定された設定温度となるように吹出温度や吹出風量などを制御する。
そして、この空調制御に基づいて、インテークドア7の開度制御を行い、このインテークドア7の回動制御を行うのにあたり、通常は、ポテンショメータ80の出力Vpに基づいて位置確認を行いながらカムリンク92の回動角度を制御する。
すなわち、この制御ユニット10によるカムリンク92の回動角度の制御では、上述の位置確認を行いながら駆動装置8を駆動させる通常制御と、この位置確認を行うことなく強制的に駆動装置8を駆動させる最短回動制御とが実行される。
通常制御は、カムリンク92を、通常作動範囲NL内においてせる制御であり、一方、最短回動制御は、カムリンク92を、最短回動範囲SLで回動させる制御である。
この通常制御と最短回動制御とは、カムリンク92の現在位置NPと制御目標位置MPとの通常作動範囲NLにおける角度である目標回動角度Mθに応じて実行され、目標回動角度Mθが180度未満の場合は、通常制御が実行されるが、目標回動角度Mθが180度以上の場合には、最短回動制御が実行される。
以下に、この通常制御および最短回動制御について図4,図5のフローチャートに基づいて説明する。
まず、最短回動制御の開始判定を行う最短作動開始処理について図4により説明する。
まず、ステップS1では、その時点で読み込まれている現在位置NPが通常作動範囲NL内であるか否か判定し、範囲内であればステップS2に進み、範囲外であればステップS9に進む。
ステップS2では、ポテンショメータ80の出力Vpから現在位置NPを検出し、さらにステップS3に進んで、制御目標位置MPを読み込む。
ステップS4では、通常作動範囲NL内における現在位置NPから制御目標位置MPへの目標回動角度Mθを算出し、この目標回動角度Mθが180度以上の場合はステップS5の作動方向判定に進み、180度未満の場合はステップS10の最短回動制御解除、すなわち通常制御に進む。
ステップS5の作動方向判定では、通常作動範囲NL内での制御目標位置MPへの回動方向が正逆方向のいずれであるかを判定し、逆転方向(矢印CCW方向)の場合はステップS6に進んで、強制正転回動に設定し、一方、正転方向(矢印CW方向)の場合は、ステップS7に進んで、強制逆転回動に設定する。すなわち、強制作動の場合は、カムリンク92を、通常制御による回動方向と逆方向に回動させる。
さらに、ステップS8では、最短作動制御に設定し、その後、ステップS9において制御目標位置MPを最新のものに更新する。
次に、ステップS8において設定された最短回動制御の処理の流れを図5のフローチャートにより説明する。
まず、最短回動制御の最初の処理であるステップS11では、作動制御の設定状態が通常制御と最短作動制御のいずれであるかを判定し、通常制御の場合は1回の流れを終了し、最短作動制御の場合に、次のステップS12に進む。なお、この判定は、ノイズなどによる誤制御防止のために行っている。
ステップS12では、角度検出範囲到達フラグがセット状態であるかリセット状態であるかを判定し、セット状態の場合はステップS13に進み、リセット状態の場合はステップS18に進む。
なお、この角度検出範囲到達フラグは、後述するが、カムリンク92が、角度検出範囲KHから出たときにセットされ、その後、非角度検出範囲NKHから角度検出範囲KHに戻った際にリセットされるフラグである。
ステップS13では、ポテンショメータ80の出力が角度検出範囲KHであるか否かを判定し、範囲外である場合には、1回の流れを終え、範囲内の場合は、ステップS14およびステップS15において、強制正転回動および強制逆転回動を解除し、次のステップS16において、最短回動制御を解除し、さらに、ステップS17において、角度検出範囲到達フラグをリセットする。
また、ステップS12において、角度検出範囲到達フラグがリセットの場合には、ステップS18に進んで、角度検出範囲KHであるか否か判定し、範囲内である場合には、1回の流れを終了し、範囲外である場合には、ステップS19に進んで、角度検出範囲到達フラグをセットする。
次に、実施例1の作動を説明する。
(カムリンク回動角度が180度未満時)
例えば、インテークドア7を、内気取入口全閉位置Dbから内外気を導入する中間位置に回動させたり、その逆に、外気取入口全閉位置Daから内外気を導入する中間位置に回動させたり、あるいは、中間位置において開度を変更させたりする場合のように、カムリンク92の回動角度が180未満の場合には、以下のように作動する。
すなわち、このようにカムリンク92の回動角度が180未満の場合には、図4のフローチャートにおいて、ステップS1→S2→S3→S4→S10の処理の流れとなって、最低回動制御が解除された通常制御が実行され、カムリンク92は、通常作動範囲NLの範囲内で回動される。この場合、制御ユニット10は、ポテンショメータ80の出力Vpにより現在位置NPを確認しながらカムリンク92を制御目標位置MPに達するまで回動させる
(カムリンクの回動角度が180度以上)
カムリンク92の現在位置NPから制御目標位置MPへの目標回動角度Mθが180度を超える場合について説明する。
例えば、インテークドア7を内気取入口全閉位置Dbあるいはその近傍に配置し、外気導入状態としていて、図外の排気センサにより外気が劣悪環境にあることが検出された場合、制御ユニット10は、インテークドア7を外気取入口全閉位置Daに回動させるが、このような場合には、現在位置NPから制御目標位置MPへの目標回動角度Mθが180度を超える。
ここで、一例として、上述のようにインテークドア7を内気取入口全閉位置Dbから外気取入口全閉位置Daへ回動させる場合、すなわち、カムリンク92を、第2終端位置ST2から第1終端位置ST1へ回動させる場合を説明する。
この場合、カムリンク92を現在位置(b°)から制御目標位置(a°)へ回動させるが、この回動を、通常作動範囲NLにおいて正転方向に回動させた場合、回動角度が300度程度と大きく回動に時間を要する。
一方、カムリンク92を、最短回動範囲SLを通過させて逆転方向に回動させた場合には、回動角度が僅かであり、短時間で回動させることができる。
このような場合、制御ユニット10では、図4のフローチャートにおいて、ステップステップS1→S2→S3→S4→S5の処理の流れとなり、最短回動制御を実行する処理流れとなる。
この最短回動制御を実行するにあたり、この説明の例では、ステップS5→S7→S8の処理の流れとなって、カムリンク92を、第2終端位置ST2から逆転させる強制逆転作動に設定された後、最短作動制御に設定される。ここで、強制逆転作動に設定された場合、通常制御に復帰されるまで、ポテンショメータ80の出力Vpにかかわらず駆動装置8が強制的に駆動される。
また、この最短作動制御の設定時点の初期状態では、角度検出範囲到達フラグがリセット状態であり、カムリンク92が角度検出範囲KH内に配置されていることから、ステップS12→S18→終了の順で処理が繰り返される。
その後、カムリンク92が、角度検出範囲KHの角度B°の一端を越えて非角度検出範囲NKHに入ると、ステップS12→S18→S19の処理に基づいて、角度検出範囲到達フラグがセットされる。
したがって、これ以降は、カムリンク92が非角度検出範囲NKHを回動する間、ステップS12→S13→終了の流れが繰り返される。
その後、カムリンク92が非角度検出範囲NKHを通過して、角度A°の端部を越えて角度検出範囲KHに入ると、ステップS12→S13→S14→S15→S16→S17の処理が実行され、強制正転作動および強制逆転作動の解除が成されるとともに、最短回動制御が解除され、角度検出範囲到達フラグがリセットされる。
その後、ステップS1→S9の流れに基づいて、最新の制御目標位置MPに向かって駆動装置8の駆動が続行され、さらに、カムリンク92が角度検出範囲KH内に戻った時点で、ステップS1→S2→S3→S4→S10の流れに基づいて、通常制御に復帰され、ポテンショメータ80の出力に基づいて駆動される。
したがって、この例示の場合は、この時点で、カムリンク92が制御目標位置である第1終端位置ST1に配置されることになり、この位置で駆動装置8の駆動が停止される。
このようにカムリンク92を第2終端位置ST2から第1終端位置ST1に回動させる際に、図2において通常作動範囲NLを大きく正転回動させるのではなく、最短回動範囲SLを逆転回動させるようにしたため、カムリンク92の回動角度が小さくて済み、通常作動範囲NLを回動させるのよりも高い応答性が得られる。
しかも、カム機構9により、カムリンク92は、通常作動範囲NLを回動する回動角度よりも小さな回動角度で、インテークドア7を内気取入口全閉位置Dbから外気取入口全閉位置Daまで回動でき、より短時間にインテークドア7を回動させることができる。
したがって、短時間に外気取入口5aを閉じて、汚染空気が車室内に浸入するのを防止できる。
しかも、カムリンク92により回動させるインテークドア7は、カムリンク92のように360度正逆転されるものではなく、180度よりも小さなドア回動範囲DRで往復回動されるものであるが、駆動装置8とインテークドア7との間に、カム機構9を設け、カムリンク92が非角度検出範囲NKH側を回動した場合でも、インテークドア7がドア回動範囲DRを回動するようにした。
このため、カムリンク92を最短作動させた場合でも、インテークドア7が通常回動する範囲であるドア回動範囲DRの外へ回動されることが無く、車両用空調装置AUにおいて本発明を実施することが可能となった。
さらに、最短回動制御の実行時には、強制正転回動および強制逆転回動を実行して、ポテンショメータ80による位置確認を行わないようにしたため、カムリンク92を、非角度検出範囲NKHを回動させることが可能となり、本発明の実施が可能となった。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態および実施例1について詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態および実施例1に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、実施例1では、非駆動部材として、車両用空調装置AUのインテークドア7を示したが、これに限定されるものではなく、他の車両用空調装置のドアに適用することが可能であり、かつ、車両用空調装置以外の産業機器や、家庭用電気製品などにも適用することができる。
また、非駆動部材が実施例1で示したものと異なる場合、回動部材も、実施例1で示したようなカム機構9の一部を構成するカムリンク92に限定されるものではなく、他の駆動軸を中心に回動する回動部材であってもよい。
また、実施例1では、駆動軸81とインテークドア7との間に、カム機構9を設けた例を示したが、例えば、回動部材により駆動される被駆動部材が、回動部材と共に回動するものに適用した場合には、このようなカム機構9は不要である。
また、実施例1では、最短回動制御の終了を、ステップS15において角度検出範囲KHに戻ったか否かで判定するようにした例を示したが、これに限定されず、例えば、予め設定された時間が経過したか否かで判定するようにしたり、リミットスイッチにより回動部材がある位置を通過したことを検出するようにしたりしてもよい。
また、実施例1では、回動部材としてアーム状のカムリンク92を示したが、回動部材は、駆動装置により回動される部材であれば、リンクに限定されない。
本発明の最良の実施の形態の実施例1の回動制御装置Aを示す説明図である。 実施例1の回動制御装置Aのポテンショメータ80とカムリンク92との位置関係を示す説明図である。 実施例1の回動制御装置Aを適用した車両用空調装置AUの概略を示す概略図である。 実施例1における最短作動開始処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1における最短回動制御処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
7 インテークドア(被駆動部材)
8 駆動装置
9 カム機構
10 制御ユニット(制御装置)
80 ポテンショメータ
92 カムリンク(回動部材)
A 回動制御装置
Da 外気取入口全閉位置(第1の位置)
Db 内気取入口全閉位置(第2の位置)
DR ドア回動範囲
KH 角度検出範囲
MP 制御目標位置
NKH 非角度検出範囲
NL 通常作動範囲
NP 現在位置
SL 最短回動範囲
ST1 第1終端位置
ST2 第2終端位置

Claims (2)

  1. 駆動装置により正逆方向に360度回動可能に支持された回動部材と、
    この回動部材の回動により、作動される被駆動部材と、
    前記回動部材の回動角度を検出するポテンショメータと、
    このポテンショメータの出力に基づいて前記回動部材の位置を確認しながら前記駆動装置の駆動を制御する通常制御を実行する制御装置と、
    を備え、
    前記回動部材が、180度よりも大きく、360度未満の通常作動範囲を回動するよう設定され、
    前記ポテンショメータの角度検出可能な範囲である角度検出範囲が、前記通常作動範囲に重なり360度未満の範囲に設定された回動制御装置であって、
    前記制御装置は、前記ポテンショメータで得られた回動部材の現在位置と、これから回動部材を回動させる制御目標位置と、の回動角度が前記通常作動範囲内で180度未満の場合は、前記通常制御により前記回動部材を通常作動範囲で回動させるよう駆動装置を駆動させ、一方、前記現在位置と制御目標位置との前記通常作動範囲内での角度が180度以上の場合には、前記角度検出範囲外である非角度検出範囲を通って制御目標位置へ回動させる最短回動制御を実行し、かつ、前記最短回動制御において、前記回動部材が非角度検出範囲を回動している間、前記ポテンショメータによる位置確認を行うことなく前記駆動装置を駆動させる強制駆動を行い、前記回動部材が前記非角度検出範囲から角度検出範囲に入った時点で前記ポテンショメータによる位置確認を行う前記通常制御に復帰することを特徴とする回動制御装置。
  2. 前記被駆動部材が、空調ユニットにおいて、あらかじめ設定された360度未満の第1の位置と第2の位置との間に設定されたドア回動範囲内を回動可能に設けられたドアであり、
    この回動部材とドアとの間に、前記回動部材が360度回動するのに連動して、前記ドアが前記ドア回動範囲を一往復するよう駆動伝達を行うカム機構が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の回動制御装置。
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