JP4386558B2 - コンピュータ、接続制御サーバ及び記録媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダイアルアップルータの切断制御に関するコンピュータ、接続制御サーバ等に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、社内LAN等の内部ネットワークをインターネット等の外部のネットワークに接続するために例えばダイヤルアップルータ等の装置が用いられている。ダイアルアップルータは、端末からインターネットの閲覧要求を受信すると、自動的に所定のサービスプロバイダ等を介してインターネット接続を行い、また、端末による通信が終わったと判断すると自動的に通信を切断する機能を有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一般的に、ダイヤルアップルータは、接続を開始してから所定時間、端末から外部への接続要求が無い場合に、端末による通信が終了したとみなして接続を切断しているため、実際には無駄な接続時間が生じている場合がある。
【0004】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、無駄な接続時間を削減し、通信回線を効率良く利用可能とすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るコンピュータは、
内部ネットワークを介してダイヤルアップルータに接続されるコンピュータであって、
外部ネットワークへの接続の終了時に、前記内部ネットワークに接続されている他のユーザ端末に対して前記外部ネットワークに接続しているかを問い合わせ、他のユーザ端末が前記外部ネットワークに接続していない場合には通信の切断をダイヤルアップルータに要求する切断制御手段と、
前記内部ネットワークに接続されている他のユーザ端末から、外部ネットワークに接続しているかについての問い合わせを受けて、該問い合わせに対する返答を問い合わせ元のユーザ端末に供給する返答手段と、
を備えることを特徴とする。
【0006】
このような構成によれば、各コンピュータにおいてインターネット等の外部ネットワークへの接続を終了する際に、他のコンピュータに外部ネットワークに接続中であるかを問い合わせ、だれも接続していない場合にはダイヤルアップルータを切断させることで、実際の利用終了時と通信切断時のタイムラグを短縮し、無駄な接続時間を削減することができる。
【0007】
前記切断制御手段は、ブラウザの使用の終了時に、他のコンピュータに対してブラウザを使用しているかを問い合わせ、他のコンピュータがブラウザを使用していない場合には通信の切断をダイヤルアップルータに要求する手段をさらに備えてもよく、
前記返答手段は、ブラウザを使用しているかについての問い合わせを受けて、該問い合わせに対する返答を問い合わせ元のコンピュータに供給する手段をさらに備えてもよい。
【0008】
また、本発明の第2の観点に係る接続制御サーバは、
内部ネットワークに端末とダイヤルアップルータが接続されているシステム用の接続制御サーバであって、
前記内部ネットワークに接続されている各端末に対して前記外部ネットワークに接続しているかを問い合わせ、いずれの端末も前記外部ネットワークに接続していない場合には通信の切断をダイヤルアップルータに要求する、
ことを特徴とする。
【0009】
このような構成によれば、各端末がインターネット等の外部ネットワークに接続しているかを問い合わせ、だれも接続していない場合にはダイヤルアップルータを切断させることで、実際の利用終了時と通信切断時のタイムラグを短縮し、無駄な接続時間を削減することができる。
【0010】
また、本発明の第3の観点に係る記録媒体は、
内部ネットワークを介してダイヤルアップルータに接続されるコンピュータを、
外部ネットワークへの接続の終了時に、前記内部ネットワークに接続されている他のコンピュータに対して前記外部ネットワークに接続しているかを問い合わせ、他のコンピュータが前記外部ネットワークに接続していない場合には通信の切断をダイヤルアップルータに要求する切断制御手段、
前記内部ネットワークに接続されている他のコンピュータから、外部ネットワークに接続しているかについての問い合わせを受けて、該問い合わせに対する返答を問い合わせ元のコンピュータに供給する返答手段、
として機能させるためのプログラムを記録することを特徴とする。
【0011】
前記切断制御手段は、ブラウザの使用の終了時に、他のコンピュータに対してブラウザを使用しているかを問い合わせ、他のコンピュータがブラウザを使用していない場合には通信の切断をダイヤルアップルータに要求する手段を含んでもよく、
前記返答手段は、ブラウザを使用しているかについての問い合わせを受けて、該問い合わせに対する返答を問い合わせ元のコンピュータに供給する手段を含んでもよい。
【0012】
また、本発明の第4の観点に係る記録媒体は、
内部ネットワークを介してダイヤルアップルータに接続されるコンピュータを、
前記内部ネットワークに接続されている各端末に対して前記外部ネットワークに接続しているかを問い合わせ、いずれの端末も前記外部ネットワークに接続していない場合には通信の切断をダイヤルアップルータに要求する手段、
として機能させるためのプログラムを記録する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る通信システムを図面を参照して説明する。
本発明の実施形態に係る通信システムは、図1に示すように、ダイヤルアップルータ1と、各ユーザ端末3と、を備え、これらはLAN(Local Area Network)等の内部ネットワークにより接続されている。
【0014】
ダイヤルアップルータ1は、ユーザ端末3からの要求に応じて、LANをインターネット等の外部ネットワークと接続するための装置である。ダイヤルアップルータ1は、ユーザ端末3からLANを介してインターネットの閲覧要求を受信すると、所定のサービスプロバイダに自動的に接続する。そして、接続先のサービスプロバイダにユーザ端末3から要求を送信し、これに対応する返答(HTMLファイル等)を要求元のユーザ端末3に供給する。
また、ダイアルアップルータ1は、ユーザ端末3から切断要求を受信すると、サービスプロバイダとの通信を切断して終了する。
【0015】
ユーザ端末3は、例えば通常のパーソナルコンピュータ等から構成され、例えば図2に示すように、入力部21、表示部22、制御部23、記憶部24、通信部25を備える。
【0016】
入力部21は、マウス、キーボード等の入力装置を含み、入力されたデータを制御部23に供給する。
表示部22は、CRT、液晶ディスプレイ等の表示装置を含み、制御部23による指示に従って各処理画面等を表示する。
制御部23は、記憶部24に記憶される制御プログラムやアプリケーション等を読み込んで実行することにより、後述するブラウザ、切断制御部、監視部等の機能を実現する。
記憶部24は、メモリ、ハードディスク等を含み、制御プログラムや各種アプリケーション、データ等を記憶する。
通信部25は、制御部23からの指示に従って、ダイヤルアップルータ1等の他の装置との通信を制御する。
【0017】
ユーザ端末3の機能構成図を図3に示す。図示されるように、ユーザ端末3は、ブラウザ31と、切断制御部33と、監視部35と、を備える。
ブラウザ31は、ユーザによる入力操作に応じて、例えば、インターネット上の所定のサイトで公開されているデータの要求等をダイヤルアップルータ1に送信する。また、送信した要求に対して、外部ネットワークから取得されたデータをダイヤルアップルータ1から受け取って表示等する。
【0018】
切断制御部33は、例えば起動されたブラウザ31の終了に応じて、所定のブラウザ使用チェック処理を開始する。このブラウザ使用チェック処理では、所定時間毎に、LANに接続されている他のユーザ端末3に対して、ブラウザ31が使用中であるか否かを問い合わせる(使用中チェックブロードキャスト)。そして、他のユーザ端末3のいずれからも返答がない場合には、通信の切断命令をダイアルアップルータ1に送信して、処理を終了する。また、使用中である旨の返答をいずれかの他のユーザ端末3から受信した場合には、そのまま処理を終了する。
【0019】
監視部35は、ブラウザ31が使用中であるか否かについての問い合わせの受信に応じて、例えばプロセスリストを参照する等して、そのユーザ端末3においてブラウザ31が起動しているかを判別し、起動している場合には、使用中である旨の返答を問い合わせの送信元のユーザ端末3に送信する。また、ブラウザ31が起動していない場合には返答しない。
【0020】
次に、この通信システムの動作を具体的に図4を参照して説明する。
例えば、LAN上のユーザ端末3AでユーザAによりブラウザ31が起動され、インターネット閲覧要求がダイヤルアップルータ1に送信される(S1)。
これに応じて、ダイヤルアップルータ1は所定のサービスプロバイダに接続し、ユーザ端末3Aからの要求を所定のサーバ宛に送信等して、インターネット接続を開始する(S2)。
【0021】
以後、ダイヤルアップルータ1は、ユーザ端末3Aからの要求をインターネット上の所定のサーバへ送信し、これらに対するデータを受信してLAN上の各ユーザ端末3Aに供給する。
例えば、LAN上のユーザ端末3BでユーザBによりブラウザ31が起動され、インターネット閲覧要求がダイヤルアップルータ1に送信される(S3)。これに応じて、ダイヤルアップルータ1は接続中の回線を使用して、ユーザ端末3Bからの要求をインターネット上の所定サーバに対して送信し、この要求に対するデータを受信した場合には、ユーザ端末3B宛のデータとしてLANに送出し、ユーザ端末3Bにより取り込まれる。
【0022】
そして、例えば、ユーザ端末3Aの利用者Aがブラウザ31を終了させた場合、そのユーザ端末3Aにおける切断制御部33は、このブラウザ31の終了を検知して(S4)、各ユーザ端末3でブラウザ31が使用中であるかについての問い合わせをブロードキャスト等により送信する(ブラウザ使用チェック処理)(S5)。
この場合、ユーザ端末3Bにおいてブラウザ31が使用されているため、このユーザ端末3Bにおける監視部35は、「使用中」である旨のデータを、問い合わせ送信元のユーザ端末3Aに対して送信する(S6)。これに応じて、ユーザ端末3Aの切断制御部33は、ブラウザ使用チェック処理を終了する。
【0023】
次に、例えば、ユーザ端末3Bの利用者Bがブラウザ31を終了した場合、そのユーザ端末3Bにおける切断制御部33は、このブラウザ31の終了を検知して(S7)、各自がブラウザ31を使用中であるかについての問い合わせをブロードキャスト等により送信する(ブラウザ使用チェック処理)(S8)。
この場合、ユーザ端末3Aではブラウザ31が使用されていないため、このユーザ端末3Aにおける監視部35は何もしない。
【0024】
問い合わせ送信元のユーザ端末3Bは、瞬時にもしくは所定時間、他のユーザ端末3のいずれからも返答がない場合には、通信の切断命令をダイアルアップルータ1に送信して、ブラウザ使用チェック処理を終了する(S9)。
ユーザ端末3Bからの切断命令を受信したダイヤルアップルータ1は、プロバイダとの通信を切断して、インターネット接続を終了する(S10)。
【0025】
このようにして、各ユーザ端末3においてブラウザ31が終了する際に、他のユーザ端末3にブラウザが使用中であるかを問い合わせ、いずれのユーザ端末3においても使用されていない場合にはダイヤルアップルータ1を切断させることで、実際のインターネット利用終了時と通信切断時のタイムラグを無くするもしくは短くし、無駄な接続時間を削減することができる。
【0026】
なお、切断制御部33と監視部35の処理プログラムは常時起動させておいてもよく、また、ブラウザ31の起動や終了等に応じて起動されるようにしてもよい。例えば、切断制御部33の処理プログラムはブラウザ31の終了時等のタイミングで起動させてもよく、また、監視部35の処理プログラムは他のユーザ端末3の切断制御部33からの問い合わせの受信時等のタイミングで起動させてもよい。ブラウザ31の起動時又は終了時等に各処理プログラムを起動させる方法は任意であり、例えば、ブラウザ31を制御するスクリプト等に、ブラウザ31の終了時に切断制御部33の処理プログラムを起動させるようなスクリプトを追記したり、ブラウザ31の起動時に監視部35の処理プログラムを起動させるようなスクリプトを追記したりしてもよい。
【0027】
なお、上記説明では、各ユーザ端末3においてブラウザを使用しているか否かを判別することで、各ユーザ端末3がインターネット等の外部ネットワークに接続しているか否かを判別しているが、判別の基準はこれに限定されず任意である。例えば、電子メール、telnet、ftp等のインターネットサービスを利用しているか(これらのサービスを利用するためのウインドウを開いているか等)を判別してもよい。この場合、例えば、電子メール、telnet、ftp等のウインドウが閉じられる際に、切断制御部33が他のユーザ端末3に問い合わせをし、他のユーザ端末3では、電子メール、telnet、ftp等のインターネットサービスに関するウインドウが開いている場合にはその旨を返答し、開いていない場合には返答しなようにしてもよい。そして、問い合わせ元では、他のユーザ端末3から返答がない場合にダイヤルアップルータ1に切断を要求するようにしてもよい。
【0028】
また、ユーザ端末3の切断制御部33と同様の機能を備える所定の制御サーバをLANに接続させてもよい。この場合のシステム構成を図5に示す。制御サーバは、LANに接続されている各ユーザ端末3に対して、ブラウザ31が使用中であるか否かを問い合わせる。そして、いずれのユーザ端末3からも返答がない場合には、通信の切断命令をダイアルアップルータ1に送信する。各ユーザ端末3への問い合わせのタイミングは任意であり、例えば所定時間毎でもよく、また、各ユーザ端末3がブラウザを終了する際に制御サーバにその旨の通知を送信し、この通知に応じて問い合わせを行うようにしてもよい。なお、この例におけるユーザ端末3は切断制御部33を備えなくてもよい。
また、上記の制御サーバが電子メール、telnet、ftp等のインターネットサービスをいずれかのユーザ端末3で利用しているか否かを各ユーザ端末3に問い合わせて、いずれのユーザ端末3もインターネットサービスを利用していない場合にダイヤルアップルータ1に切断命令を送信するようにしてもよい。
【0029】
また、上記実施例では、監視部35は、ブラウザ31が使用中の場合に返答を返すようにしているが、これに限定されず、未使用の場合に返答するようにしてもよく、また、使用状況(使用中であるか未使用であるか)を返答するようにしてもよい。いずれの場合においても、問い合わせ元のユーザ端末3は、LANに接続されている他の全ユーザ端末3においてブラウザ31等が未使用である場合に切断要求をダイヤルアップルータ1に送信する。
【0030】
なお、この発明のシステムは、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、コンピュータに上述の動作を実行するためのプログラムを格納した媒体(フロッピーディスク、CD−ROM等)から該プログラムをインストールすることにより、上述の処理を実行するユーザ端末3、制御サーバ等を構成することができる。なお、上述の機能を、OSが分担又はOSとアプリケーションの共同により実現する場合等には、OS以外の部分のみを媒体に格納してもよい。
【0031】
なお、搬送波にプログラムを重畳し、通信ネットワークを介して配信することも可能である。例えば、通信ネットワークの掲示板(BBS)に該プログラムを掲示し、これをネットワークを介して配信してもよい。
そして、このプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行させることにより、上述の処理を実行することができる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、各コンピュータにおいてインターネット等の外部ネットワークへの接続を終了する際に、他のコンピュータに外部ネットワークに接続中であるかを問い合わせ、だれも接続していない場合にはダイヤルアップルータを切断させることで、実際の利用終了時と通信切断時のタイムラグを短縮し、無駄な接続時間を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る通信システムのシステム構成図である。
【図2】図1の通信システムで使用されるユーザ端末のハードウエア構成を示す図である。
【図3】図1の通信システムで使用されるユーザ端末の機能構成を示す図である。
【図4】図1の通信システムの動作を具体的に説明するための図である。
【図5】本発明の他の実施形態に係る通信システムのシステム構成図である。
【符号の説明】
1 ダイヤルアップルータ
3 ユーザ端末
21 入力部
22 表示部
23 制御部
24 記憶部
25 通信部
31 ブラウザ
33 切断制御部
35 監視部

Claims (4)

  1. 内部ネットワークを介してダイヤルアップルータに接続されるコンピュータであって、
    外部ネットワークへの接続の終了時に、前記内部ネットワークに接続されている他のユーザ端末に対して前記外部ネットワークに接続しているかを問い合わせ、他のユーザ端末が前記外部ネットワークに接続していない場合には通信の切断をダイヤルアップルータに要求する切断制御手段と、
    前記内部ネットワークに接続されている他のユーザ端末から、外部ネットワークに接続しているかについての問い合わせを受けて、該問い合わせに対する返答を問い合わせ元のユーザ端末に供給する返答手段と、
    を備えることを特徴とするコンピュータ。
  2. 内部ネットワークに端末とダイヤルアップルータが接続されているシステム用の接続制御サーバであって、
    前記内部ネットワークに接続されている各端末に対して前記外部ネットワークに接続しているかを問い合わせ、いずれの端末も前記外部ネットワークに接続していない場合には通信の切断をダイヤルアップルータに要求する、
    ことを特徴とする接続制御サーバ。
  3. 内部ネットワークを介してダイヤルアップルータに接続されるコンピュータを、
    外部ネットワークへの接続の終了時に、前記内部ネットワークに接続されている他のコンピュータに対して前記外部ネットワークに接続しているかを問い合わせ、他のコンピュータが前記外部ネットワークに接続していない場合には通信の切断をダイヤルアップルータに要求する切断制御手段、
    前記内部ネットワークに接続されている他のコンピュータから、外部ネットワークに接続しているかについての問い合わせを受けて、該問い合わせに対する返答を問い合わせ元のコンピュータに供給する返答手段、
    として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  4. 内部ネットワークを介してダイヤルアップルータに接続されるコンピュータを、
    前記内部ネットワークに接続されている各端末に対して前記外部ネットワークに接続しているかを問い合わせ、いずれの端末も前記外部ネットワークに接続していない場合には通信の切断をダイヤルアップルータに要求する手段、
    として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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