JP4386489B2 - ナビゲーション装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ナビゲーション装置に関し、特に、センサの情報に基づき車両の位置を推定する機能を備えたナビゲーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、走行している車両の道路地図上の位置を推定する機能を備えたナビゲーション装置として、距離センサと方位センサの出力に基づき、車両の走行に伴って生ずる距離変化量と方位変化量とを積算しながら車両の道路地図上の位置を得る推測航法を用いたナビゲーション装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらナビゲーション装置は、距離センサおよび方位センサが必然的に有している誤差が走行継続に伴って累積され、車両の道路地図上の位置に含まれる誤差も累積されてしまうという問題がある。
【0004】
この累積誤差は、長距離を走行すればするほど大きくなり、たとえば高速道路を走行してインターチェンジから高速道路を出るときなどに、道路地図上のとんでもない位置に車両が表示されてしまうことがあった。図7は、従来のナビゲーション装置で推測航法により表示される道路地図と車両の位置とを示す第1の図である。図を参照して、車両77が実際に走行した軌跡72を点線で示し、推測航法により推測された車両の走行軌跡78を実線で示す。車両が高速道路を長距離走行すると、測距センサが必然的に有する誤差により、推測航法により求められる走行軌跡78が図に示すように、実際に車両が走行した軌跡72とずれることになる。この結果、車両77が実際には一般道路74を走行しているにもかかわらず、推測航法により求められる車両77′の位置は、一般道路75上に表示されることになる。
【0005】
また、一般道路と高速道路とが並行して設けられている道路で、車両が一般道路から高速道路へ進入する場合や、高速道路から一般道路に進入した場合などは、2つの道路に方位の差異がないために、車両の位置が誤って表示される場合がある。図8は、従来のナビゲーション装置で表示される地図と車両の位置とを示す第2の図である。図を参照して、車両87が実際に走行した軌跡82を点線で示し、推測航法により推測された走行軌跡88を実線で示す。実際には、車両87は一般道路84から高速道路83へ進入する軌跡を描いている。しかし、推測航法における走行軌跡88は、センサの誤差により図に示すごとく、推測されているので、車両87′は、車両87が実際には高速道路83上にあるにもかかわらず、車両が一般道路84上にあるものと誤認してしまうことになる。
【0006】
この発明は上述の問題点を解決するためになされたもので、センサの誤差が累積されることにより生ずる、車両の実際の位置とセンサ情報に基づき推定される車両の位置とのずれをなくすことができるナビゲーション装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明のある局面によるナビゲーション装置は、
ナビゲーション対象の車両の位置を推定する推定手段と、
自動料金収受システムにおける地上側施設を備えた料金所の施設と無線で通信する車載通信手段と、
道路地図を記憶する手段と、
前記推定手段により推定された前記車両の位置を基準位置として前記道路地図にマッチングさせるマップマッチング手段と、
前記車載通信手段が前記地上側施設と通信することにより、前記車両が前記料金所を通過したか否かを判断する料金所通過判断手段とを備え、
前記推定手段は、
センサの情報に基づき移動量と移動方向とを算出して前記車両の位置を推定する第1の推定手段と、
GPS装置により前記車両の位置を一時的に推定する第2の推定手段と、
前記車両が前記料金所を通過したと前記料金所通過判断手段が判断したときに、前記車載通信手段が、前記地上側施設に関する固有の情報を受信することにより前記車両の位置を推定する第3の推定手段と、
前記第1の推定手段が推定する前記車両の位置と前記第2の推定手段が推定する前記車両の位置との差が所定値以上か否かを判定する推定位置差判定手段とを備え、
前記推定位置差判定手段が所定値以上の差であると判定したときに、前記第2の推定手段が推定する前記車両の位置を、前記推定手段が推定する前記車両の位置とし、
前記第3の推定手段は、
前記車載通信手段で受信した前記地上側施設に関する固有の情報と、該固有の情報と前記地上側施設の地図上の位置とを対応させた変換テーブルとに基いて、前記地上側施設の地図上の位置を特定する地上側施設位置特定手段と、
前記地上側施設位置特定手段が地図上の位置を特定する地上側施設を備えた料金所を前記車両が通過したと前記料金所通過判断手段が判断することにより、前記車両が一般道路から前記料金所を通過して高速道路に進入したか、または高速道路から前記料金所を通過して一般道路に進入したかを認識する走行道路認識手段と、
前記走行道路認識手段により前記車両が高速道路走行中かまたは一般道路走行中かを認識した上で、前記車両が前記料金所を通過したと前記料金所通過判断手段が判断した時点で、前記料金所通過判断手段が通過を判断した地上側施設の地図上の位置に、前記推定手段が推定する前記車両の位置を修正する修正手段とを備え、
前記変換テーブルは、前記地上側施設の地図上の位置を地図上の座標で表わし、
前記修正手段は、前記変換テーブルが表わす、前記地上側施設の地図上の座標に基づき、前記車両の位置を修正し、
前記マップマッチング手段は、前記車両が前記料金所を通過した後、前記修正手段が修正した前記車両の位置に対応する前記道路地図上の座標に基づき前記車両の位置を前記基準位置として前記道路地図にマッチングさせる。
【0008】
この発明に従うと、センサ情報に基づき推定される車両の位置を、地上に設けられた施設を通過するたびに得られる施設の位置に修正するので、センサの誤差が累積されることにより生ずる、車輌の実際の位置とセンサ情報に基づき推定される車両の位置とのずれをなくすことができる。
ナビゲーション装置の推定手段には、第1の推定手段と、第2の推定手段と、推定位置差判定手段と、第3の推定手段とが備えられる。第1の推定手段の働きにより、移動量と移動方向とを算出して車両の位置が推定される。第2の推定手段の働きにより、GPS装置により車両の位置が一時的に推定される。推定位置差判定手段の働きにより、第1の推定手段が推定する車両の位置と第2の推定手段が推定する車両の位置との差が所定値以上か否かが判定される。推定位置差判定手段が所定値以上の差であると判定したときに、第2の推定手段が推定する車両の位置が、推定手段が推定する車両の位置とされる。
第3の推定手段には、変換テーブルに基いて、地上側施設の地図上の位置を特定する地上側施設位置特定手段と、料金所を車両が通過したと判断すると、車両が一般道路から高速道路に進入したか、または高速道路から一般道路に進入したかを認識する走行道路認識手段と、車両が高速道路走行中かまたは一般道路走行中かを認識した上で、車両が料金所を通過したと判断した時点で、通過を判断した地上側施設の地図上の位置に、車両の位置を修正する修正手段とが備えられ、変換テーブルは、地上側施設の地図上の位置を地図上の座標で表わし、修正手段は、変換テーブルが表わす、地上側施設の地図上の座標に基づき、車両の位置を修正する。
【0010】
また、マップマッチングする際にも修正された車両の位置を用いるので、車両の実際の位置に対応する道路地図上の座標に基づき車両の位置を基準位置として道路地図にマッチングさせ、地図上の位置に車両を表示させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下この発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。なお、図中同一符号は同一または相当する部材を示す。
【0012】
図1は、本実施の形態の1つにおけるナビゲーション装置の概略構成を示すブロック図である。図を参照して、本実施の形態におけるナビゲーション装置は、ナビゲーション部10と、通信制御部30と、無線部40とを含む。
【0013】
ナビゲーション部10は、ナビゲーション部全体の制御を行なうMPU(マイクロプロセッシングユニット)11と、MPU11で実行するプログラムなどを記憶するROM15と、現在位置の推定等の処理を行なうための各種定数を記憶するRAM16と、衛星からの電波を受信することにより車両の現在位置を識別するGPS(グローバルポジショニングシステム)装置12と、車両の方位を検出するジャイロセンサ13と、車両の走行距離を検出する測距センサ14と、スピーカ19から音声を出力するための音声合成部17とを含む。
【0014】
また、ナビゲーション部10のMPU11は、地図や警告メッセージ等の表示を行なうディスプレイ20と、道路地図および有料道路の料金情報を記憶するCD−ROM18と、搭乗者が目的地などの情報を入力するための入力装置21と接続されている。音声合成部17は、MPU11からの指示により、音声を合成してスピーカ19より音声を出力する。
【0015】
このように構成してなるナビゲーション部10は、GPS装置12,ジャイロセンサ13および測距センサ14の出力をもとに、車両の現在位置を識別することができる。また、CD−ROM18に記憶されている道路地図上のどの位置に現在地が該当するかを演算し、その近辺の道路地図と車両の位置および方向とをディスプレイ20に表示することができる。
【0016】
さらに詳細に説明すると、ジャイロセンサ13は、たとえば単位時間当りの回転角度データを出力する。このジャイロセンサの例として、振動ジャイロ、光ファイバジャイロ、作動型車輪速センサが挙げられる。また、地磁気の水平分力を検出する地磁気センサを使用することもでき、地磁気センサとジャイロとの組合せを採用することもできる。
【0017】
測距センサ14は、たとえば車輪の回転を検出する磁気センサを有し、磁気センサからの出力正弦波信号の波数をカウンタによりカウントすることにより車輪の回転数を得、カウンタから出力されるカウントデータに対して、乗算器により車輪の外周を示す所定の定数を乗算することにより単位時間当りの走行距離を算出する。すなわち、測距センサ14にはいわゆる車輪速センサを採用することができる。しかしながら、ドップラーシフトなどに基づいて車輪の走行速度を算出し、積分することにより走行距離を算出する構成の車速センサなど、従来公知の構成のものも採用することができる。
【0018】
MPU11は、測距センサ14から出力される距離データΔd、およびジャイロセンサ13から出力される方位データθに基づいて、距離の東西方向成分Δx(=Δd×cosθ)、および南北方向成分Δy(=Δd×sinθ)を算出し、従前の推定位置データ(Px′,Py′)に対して各成分Δx,Δyを加算することにより、現在の推定位置データ(Px,Py)を算出する。
【0019】
車両の位置の検出においては、ジャイロセンサ13および測距センサ14の出力に基づいて定められた推定位置データ(Px,Py)が優先して用いられる。推定位置データ(Px,Py)とGPS装置12で得られた推定位置とのずれが激しいときにのみ、GPS装置12のデータが用いられる。すなわちGPS装置12のデータは一時的に用いられ、常時使われるわけではない。
【0020】
ナビゲーション部10はさらに、搭乗者が入力装置21により目的地を入力すれば、MPU11は、現在地から目的地までの距離を、CD−ROM18に記憶されている道路地図をもとに最適な経路を検索し、表示部20に出力することができる。このとき、搭乗者は、経路検索に際して、有料道路を優先するのか、または優先しないのかの選択を指示することができる。この指示に従って、MPU11は、有料道路を優先して使用する経路もしくは有料道路を優先しない経路で最適な経路を検索し、ディスプレイ20に検索結果を表示する。
【0021】
図1を参照して、無線部40は、送信アンテナ42および送信部41と、受信アンテナ44および受信部43とを含む。送信部41および受信部43はいずれも通信制御部30に接続される。なお、送信アンテナ42および受信アンテナ44を1つにして共通で用いる場合もあり得る。
【0022】
通信制御部30は、送信部41および受信部43に接続された通信制御のための専用IC32と、ICカードリーダ/ライタ50および専用IC32に接続され、料金収受処理のプログラムを実行するためのMPU31と、MPU31が実行するプログラムを記憶したメモリ33とを含む。
【0023】
ICカード51は、プリペイドカードであり、ETCシステムにおける料金収受に使用可能な残高が記憶されている。ICカードリーダ/ライタ50は、ICカード51に記憶されている情報の読込、更新、書込をすることができる。MPU31は、メモリ33に記憶されているプログラムを実行することにより、ETCシステムの地上側の施設(路側器)と無線部40を介して無線通信を行なうことにより、料金収受処理を行なう。これにより、ICカードリーダ/ライタ50でICカード51に記憶されている残高が更新される。
【0024】
無線部40は、ETCシステムの地上側の施設(路側器)との間で無線通信を行なう。地上側の施設からは、地上側の施設の識別番号または地図上の座標のいずれかが送信される。無線部40で、地上側の施設の識別番号または地図上の座標が受信されて、通信制御部30のMPU31に送信される。MPU31とナビゲーション部10のMPU11とは接続されており、MPU31で受信した地上側の施設の識別番号または地図上の座標は、MPU11に送信される。
【0025】
ここで、地上側の施設の識別番号とは、その地上側の施設に固有の番号であり、識別番号がわかれば地上側の施設を特定することができる。CD−ROM18には、識別番号と地図上の座標とを対応させた変換テーブルが記憶されている。
【0026】
図2は、地上側の施設の識別番号と地図上の座標の変換テーブルの一例を示す図である。たとえば、識別番号が「0001」に地上側の施設の地図上の座標(X1,Y1)が対応している。地上側の施設から識別番号が送信された場合には、MPU11は、変換テーブルを用いて識別番号を地図上の座標に変換する変換処理を行なう。
【0027】
ナビゲーション部10では、得られた地上側の施設の地図上の座標に基づき、推測航法により算出された車両の現在位置を修正する。
【0028】
図3は、ETCシステムの概略構成を示す斜視図である。図を参照して、地上側の施設60は、予め定められた通信領域65において車両66に搭載された無線部40と通信を行なうためのアンテナ64と、車両が通信領域65に対して所定の位置に到達したことを検知するための第1の車両検知器62と、車両が通信領域65から退去したことを検知するための第2の車両検知器63と、第1および第2の車両検知器62,63の出力と、アンテナ64を用いた車両の無線部40との間の通信に基づいて自動的に料金収受処理を行なうための路側器61とを含む。
【0029】
路側器61は、第1の車両検知器62の出力により、車両66が通信領域65に進入したことを認識し、アンテナ64を介して車両に搭載された無線部40との間で無線通信を行なうことにより、地上側の施設の識別番号または地図上の座標の送信処理と、料金収受の処理を行なう。
【0030】
次に、本実施の形態におけるナビゲーション装置で行なわれる現在位置の修正処理について説明する。図4は、ナビゲーション装置で行なわれる現在位置の修正処理の流れを示すフロー図である。図を参照して、まず、ジャイロセンサ13から出力される方位データθ(移動方向)と測距センサ14から出力される距離データΔd(移動量)とが算出される(ステップS01)。そして、距離データΔdと方位データθに基づいて、従前の推定位置データ(Px′,Py′)に方位データθ方向に距離データΔdが加算されて現在の推定位置データ(Px,Py)が算出されることにより、基準位置の更新がなされる(ステップS02)。
【0031】
次に、有料道路等の料金所を通過したか否かが判断される(ステップS03)。この判断は、車両が有料道路への進入または進出する際に、料金所に設けられたETCシステムの地上側の施設と通信することにより判断される。ETCシステムの地上側の施設より送信される施設の識別番号または地図上の座標は、アンテナ44を介して受信部43で受信され、MPU31に送信される。MPU31で受信された施設の識別番号または地図上の座標は、MPU11に送信される。MPU11では、MPU31から送られる施設の識別番号または地図上の座標を受信した時点で、料金所を通過したことを認識する。また、MPU11では、識別番号を受信した場合には、上述の変換処理により地図上の座標に変換する。
【0032】
その後、ステップS02で更新した基準位置の修正がなされる(ステップS04)。基準位置の修正は、ETCシステムの地上側の施設から施設の座標が送信される場合には、基準位置を受信した施設の座標に修正する。
【0033】
その後、修正された基準位置をもとにマップマッチング処理が行なわれ、実際の車両の位置に対応する地図上の位置に車両が表示される(ステップS05)。
【0034】
ステップS06では、ナビゲーション装置の電源が切られたか否かが判断され、電源が切られていない場合には上述の処理が繰返し行なわれ、電源が切られた場合には処理を終了する。
【0035】
図5は、本実施の形態におけるナビゲーション装置で表示される地図と車両の位置を示す第1の図である。図を参照して、車両が実際に走行した軌跡72を点線で、推測航法により推測された車両の走行軌跡71を実線で示す。車両の実際の軌跡72は、高速道路73からインターチェンジの料金所76を通過して一般道路74に至る軌跡となっており、車両77は一般道路74上に存在することが示される。一方、推測航法による車両の走行軌跡71は、センサが有する誤差により図に示すごとく料金所76を通過する以前の段階では車両が実際に走行した軌跡72とずれている。車両が料金所76を通過する時点では、推測航法により推測された車両の走行軌跡71は地点79を示している。そして、車両が料金所76を通過した時点で、推測航法による車両の走行軌跡71は、地点79から料金所76のある位置に修正され、料金所を車両が通過した以降の実際の軌跡72と推測航法による走行軌跡71とが一致している。したがって、推測航法により推測される車両77の現在位置は一般道路74上に示され、一般道路75上に示されることはない。
【0036】
図6は、本実施の形態におけるナビゲーション装置で表示される地図と車両の位置を示す第2の図である。図を参照して、車両が実際に走行した軌跡82を点線で、推測航法により推測された走行軌跡81を実線で示している。車両87は、実際には一般道路84から料金所86を経て高速道路83に進入している。これに対して、推測航法により推測される走行軌跡81は、料金所86を車両が通過する前の段階では、実際に車両が走行した軌跡82とずれている。したがって、この段階では、推測航法では車両が一般道路84上を走行しているのか高速道路83上を走行しているのか不確定である。車両が料金所86を通過した時点で、推測航法による走行軌跡81は地点89を示している。そして、車両が料金所86を通過した以降の推測航法により推測される走行軌跡81は、料金所86を通過した時点で地点89から料金所86の位置に修正され、実際に車両が走行した軌跡82と一致している。したがって、推測航法により推測される車両87の位置は高速道路83上の位置として認識される。
【0037】
以上説明したとおり、本実施の形態におけるナビゲーション装置は、センサの誤差が累積されることにより生ずる、車両の実際の位置とセンサ情報に基づき推定される車両の位置とのずれを、車輌の位置をETCシステムの地上側の施設を通過するたびに得られる地上側の施設の位置に基づき修正するので、実際の車両の位置を正確に道路地図上に表示することができる。また、高速道路と一般道路とが並行に配置される道路の状況であっても、高速道路に進入したのか高速道路から一般道路に進入したのかを検出することができるので、マップマッチングにおいて困難とされてきた道路リンクの決定を確実に行なうことができる。
【0038】
なお、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態におけるナビゲーション装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】地上側の施設の識別番号と地図上の座標とを対応させた変換テーブルの一例を示す図である。
【図3】ETCシステムの地上側の施設の概略構成を示す斜視図である。
【図4】本実施の形態におけるナビゲーション装置で行なわれる現在位置の修正処理の流れを示すフロー図である。
【図5】本実施の形態におけるナビゲーション装置で行なわれる現在位置の修正処理を説明するための第1の図である。
【図6】本実施の形態におけるナビゲーション装置で行なわれる現在位置の修正処理を説明するための第2の図である。
【図7】従来のナビゲーション装置で推測される車両の走行軌跡と車両の実際の走行軌跡とを示す第1の図である。
【図8】従来のナビゲーション装置で推測される車両の走行軌跡と車両の実際の走行軌跡とを示す第2の図である。
【符号の説明】
10 ナビゲーション部
11 MPU
12 GPS装置
13 ジャイロセンサ
14 測距センサ
18 CD−ROM
20 ディスプレイ
30 通信制御部
40 無線部
Claims (1)
- ナビゲーション対象の車両の位置を推定する推定手段と、
自動料金収受システムにおける地上側施設を備えた料金所の施設と無線で通信する車載通信手段と、
道路地図を記憶する手段と、
前記推定手段により推定された前記車両の位置を基準位置として前記道路地図にマッチングさせるマップマッチング手段と、
前記車載通信手段が前記地上側施設と通信することにより、前記車両が前記料金所を通過したか否かを判断する料金所通過判断手段とを備え、
前記推定手段は、
センサの情報に基づき移動量と移動方向とを算出して前記車両の位置を推定する第1の推定手段と、
GPS装置により前記車両の位置を一時的に推定する第2の推定手段と、
前記車両が前記料金所を通過したと前記料金所通過判断手段が判断したときに、前記車載通信手段が、前記地上側施設に関する固有の情報を受信することにより前記車両の位置を推定する第3の推定手段と、
前記第1の推定手段が推定する前記車両の位置と前記第2の推定手段が推定する前記車両の位置との差が所定値以上か否かを判定する推定位置差判定手段とを備え、
前記推定位置差判定手段が所定値以上の差であると判定したときに、前記第2の推定手段が推定する前記車両の位置を、前記推定手段が推定する前記車両の位置とし、
前記第3の推定手段は、
前記車載通信手段で受信した前記地上側施設に関する固有の情報と、該固有の情報と前記地上側施設の地図上の位置とを対応させた変換テーブルとに基いて、前記地上側施設の地図上の位置を特定する地上側施設位置特定手段と、
前記地上側施設位置特定手段が地図上の位置を特定する地上側施設を備えた料金所を前記車両が通過したと前記料金所通過判断手段が判断することにより、前記車両が一般道路から前記料金所を通過して高速道路に進入したか、または高速道路から前記料金所を通過して一般道路に進入したかを認識する走行道路認識手段と、
前記走行道路認識手段により前記車両が高速道路走行中かまたは一般道路走行中かを認識した上で、前記車両が前記料金所を通過したと前記料金所通過判断手段が判断した時点で、前記料金所通過判断手段が通過を判断した地上側施設の地図上の位置に、前記推定手段が推定する前記車両の位置を修正する修正手段とを備え、
前記変換テーブルは、前記地上側施設の地図上の位置を地図上の座標で表わし、
前記修正手段は、前記変換テーブルが表わす、前記地上側施設の地図上の座標に基づき、前記車両の位置を修正し、
前記マップマッチング手段は、前記車両が前記料金所を通過した後、前記修正手段が修正した前記車両の位置に対応する前記道路地図上の座標に基づき前記車両の位置を前記基準位置として前記道路地図にマッチングさせる、ナビゲーション装置。
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