JP4385792B2 - 電力線通信端末装置、電力線通信方法及び電力線通信システム - Google Patents

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本発明は、電力線通信を行う電力線通信端末装置及び電力線通信方法に関する。そして、複数の電力線通信端末装置と電力線通信中継装置とを備えて構成される電力線通信システムに関する。
近年、通信技術の進展により様々な技術分野でネットワーク化が進んでおり、建物内の様々な機器がネットワークに接続されつつある。このような機器のネットワーク化は、これら機器を有機的に連携運転することによって、さらには、建物外のネットワークとこの建物内のネットワークとを相互接続して外部の通信端末からこれら機器に運転を指示することによって、省エネルギーや遠隔監視制御などに対応すると共に安全で快適な暮らしを提供しようとするものである。通信信号の伝送方法は、種々のものがあるが、既設の配線を利用することから新たな伝送路を布設する必要がないという利点や、そのために導入に伴う初期費用がその分低廉であり、建物の美観も損ねない、という利点から、これら機器に電力を供給する配線(電力線)を伝送路に利用した電力線通信が採用されることがある。
この電力線通信は、電力線を利用するため、第1に、電力線に接続される機器が発生するノイズ、及び、機器が接続されることによる電力線のインピーダンスの低下等により、伝送環境が悪化し、通信エラー率が増大し、場合によっては通信不可能な状況が生じてしまう。そして、伝送環境は、機器の電力線への接続状況(抜き差し)や機器の稼動状態に応じてダイナミックに変化してしまい、その結果、通信の可否の状況もダイナミックに変化してしまう。
また、第2に、電力線は、分電盤から各コンセントへ一般に分岐されるので、通信を行う電力線通信端末装置(以下、「PLC(Power Line Communication)端末装置」と略記する。)同士がたとえ見通せる場所に在ったとしても、電力線の実配線長が長くなることがある。そのため、送受信信号の減衰量が大きくなる結果、受信に充分な強度(受信レベル)が得られず通信不可能な状況が生じてしまう。
さらに、1本の中性線N及び中性線Nと100Vの電位差がある2本の電圧線L1、L2からなる単相3線式で一般に給電されるため、電力線の分電盤から各コンセントへの分岐は、中性線Nと電圧線L1との線間100V、中性線Nと電圧線L2との線間100V、及び、電圧線L1と電圧線L2との線間200Vの3組の組み合わせのうちの何れかで接続される。このため、コンセントに接続される、通信を行うPLC端末装置同士が互いに異なる相に接続される場合があり、その結果、通信不可能になってしまう。
このため、電力線通信において、PLC端末装置間の通信を中継する電力線通信中継装置(以下、「PLC中継装置」と略記する。)が必要である。背景技術において、PLC中継装置は、例えば、特許文献1等に開示されている。
この特許文献1に開示のPLC中継装置は、互いに異相の電力線に接続されているPLC端末装置間において中継を行う装置であり、L1−N相に接続される第1中継部、及び、L2−N相に接続される第2中継部を備え、第1中継部と第2中継部とは互いに信号伝達可能に構成されている。そして、このPLC中継装置を用いた電力線通信システム(以下、「PLCシステム」と略記する。)では、PLC端末装置が通信先に向けて送信を行い、通信不能な場合にPLC中継装置を介して通信を行うものである。または、最初からPLC端末装置がPLC中継装置を介して通信を行うものである。
特開2001−308756号公報
ところで、電力線通信方式には上述した問題点を有しているため、PLC中継装置が必要である場合が多い事情にある。特に、伝送環境がダイナミックに変化し得るので、これに対応可能なPLC中継装置やPLC端末装置であることが望ましい。
一方、特許文献1に開示のPLC中継装置を用いたPLCシステムでは、PLC端末装置が通信先に向けて送信を行い通信不能な場合にPLC中継装置を介して通信を行う場合では、直接通信不可能なPLC端末装置に対しても毎回該PLC端末装置に送信を行ってからPLC中継装置を介して通信を行うことになる。逆に、PLC端末装置が最初からPLC端末装置がPLC中継装置を介して通信を行う場合では、直接通信可能なPLC端末装置に対してもPLC中継装置を介して通信を行うことになる。このため、電力線の通信帯域における利用効率が低下することとなる。
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、通信帯域の利用効率における低下の抑制やダイナミックに変化する伝送環境に対応し得るPLC端末装置、電力線通信方法及びこのようなPLC端末装置やPLC中継装置を用いたPLCシステムを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明に係る電力線通信を行う電力線通信端末装置は、他の電力線通信端末装置宛てに通信信号を送信する場合に電力線通信中継装置によって中継を要するか否かを示す情報である中継要否情報を電力線通信端末装置ごとに登録する中継要否情報テーブルを記憶するテーブル記憶部と、前記中継要否情報テーブルの中継要否情報を書き換えるテーブル処理部と、通信信号を送信する場合に、前記中継要否情報テーブルにおける送信先の電力線通信端末装置に対応する中継要否情報に応じて、前記電力線通信中継装置に前記通信信号の中継を要求する中継要求信号を送信するか又は直接送信することによって前記通信信号を該送信先の電力線通信端末装置宛てに送信する第1通信処理部と、送信元の電力線通信端末装置が前記電力線通信中継装置に送信した送信先の電力線通信端末装置として自端末宛である中継要求信号を直接受信した場合に、前記送信元の電力線通信端末装置と直接通信が可能である旨を通知する通知信号を該送信元の電力線通信端末装置宛てに送信する第2通信処理部とを備え、前記テーブル処理部は、通信信号を直接送信した場合であって送信先の電力線通信端末装置への送信が最終的に失敗した場合に前記中継要否情報テーブルにおける該送信先の電力線通信端末装置に対応する中継要否情報を中継が必要である旨に変更すると共に、送信先の電力線通信端末装置から通知信号を受信した場合に前記中継要否情報テーブルにおける該送信先の電力線通信端末装置に対応する中継要否情報を中継が不要である旨に変更することを特徴とする。
そして、上述の電力線通信端末装置において、前記第2通信処理部は、前記通知信号を前記電力線通信中継装置を介して該送信元の電力線通信端末装置宛てに送信することを特徴とする。
また、上述の電力線通信端末装置において、前記第2通信処理部は、前記通知信号を該送信元の電力線通信端末装置宛てに直接送信することを特徴とする。
さらに、これら上述の電力線通信端末装置において、通信信号を送信可能な期間は、前記通知信号を送信可能な第1期間と、前記電力線通信中継装置が前記中継要求信号に応じて前記通信信号を中継可能な第2期間と、に時分割されており、前記第2通信処理部は、前記通知信号を前記第1期間に送信することを特徴とする。
一方、本発明に係る、他の電力線通信端末装置宛てに通信信号を送信する場合に電力線通信中継装置によって中継を要するか否かを示す情報である中継要否情報を電力線通信端末装置ごとに登録する中継要否情報テーブルを記憶するテーブル記憶部を備える、電力線通信を行う電力線通信端末装置の電力線通信方法は、通信信号を送信する場合に、前記中継要否情報テーブルにおける送信先の電力線通信端末装置に対応する中継要否情報に応じて、前記電力線通信中継装置に前記通信信号の中継を要求する中継要求信号を送信するか又は直接送信することによって前記通信信号を該送信先の電力線通信端末装置宛てに送信する工程と、送信元の電力線通信端末装置が前記電力線通信中継装置に送信した送信先の電力線通信端末装置として自端末宛である中継要求信号を直接受信した場合に、前記送信元の電力線通信端末装置と直接通信が可能である旨を通知する通知信号を該送信元の電力線通信端末装置宛てに送信する工程と、通信信号を直接送信した場合であって送信先の電力線通信端末装置への送信が最終的に失敗した場合に前記中継要否情報テーブルにおける該送信先の電力線通信端末装置に対応する中継要否情報を中継が必要である旨に変更する工程と、送信先の電力線通信端末装置から通知信号を受信した場合に前記中継要否情報テーブルにおける該送信先の電力線通信端末装置に対応する中継要否情報を中継が不要である旨に変更する工程とを備えることを特徴とする。
そして、本発明に係る、電力線通信を行う複数の電力線通信端末装置と、電力線通信端末装置間で通信信号を中継する電力線通信中継装置とを備える電力線通信システムは、前記電力線通信端末装置は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の電力線通信端末継装置であることを特徴とする。
また、上述の電力線通信システムにおいて、前記電力線通信中継装置は、請求項6又は請求項7に記載の電力線通信中継装置であることを特徴とする。
このような構成の電力線通信端末装置、電力線通信方法及び電力線通信システムでは、テーブル記憶部が、中継要否情報を電力線通信端末装置ごとに登録する中継要否情報テーブルを記憶し、第1通信処理部が、通信信号を送信する場合に、中継要否情報テーブルにおける送信先の電力線通信端末装置に対応する中継要否情報に応じて、電力線通信中継装置又は直接電力線通信端末装置と通信をするので、直接通信不可能なPLC端末装置に対しても毎回該PLC端末装置に送信を行ってからPLC中継装置を介して通信を行ったり、逆に、PLC端末装置が最初からPLC中継装置を介して通信を行う場合に直接通信可能なPLC端末装置に対してもPLC中継装置を介して通信を行ったりすることがない。このため、本発明に係る電力線通信端末装置、電力線通信方法及び電力線通信システムは、迅速に通信信号を送信することができ、電力線の通信帯域における利用効率が向上する。
また、第2通信処理部が、送信元の電力線通信端末装置が電力線通信中継装置に送信した送信先の電力線通信端末装置として自端末宛である中継要求信号を直接受信した場合に、前記送信元の電力線通信端末装置と直接通信が可能である旨を通知する通知信号を該送信元の電力線通信端末装置宛てに送信する一方、テーブル処理部が、通信信号を直接送信した場合であって送信先の電力線通信端末装置への送信が最終的に失敗した場合に中継要否情報テーブルにおける該送信先の電力線通信端末装置に対応する中継要否情報を中継が必要である旨に変更すると共に、送信先の電力線通信端末装置から通知信号を受信した場合に中継要否情報テーブルにおける該送信先の電力線通信端末装置に対応する中継要否情報を中継が不要である旨に変更するので、ダイナミックに変わる伝送環境に中継要否情報テーブルの登録内容を対応させることができる。このため、伝送環境に合わせて適切に通信信号を送信先の電力線通信端末装置に電力線通信中継装置を介して又は直接送信することができ、迅速に通信信号を送信することができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
(実施形態の構成)
図1は、実施形態に係る電力線通信網の構成を示す図である。図2は、実施形態に係る電力線通信端末装置の構成を示すブロック図である。図3は、実施形態に係る中継要否情報テーブルの構成を示す図である。図4は、実施形態に係る電力線通信中継装置の構成を示すブロック図である。図5は、実施形態に係るアドレス管理テーブルの構成を示す図である。図6は、通信信号のフォーマットを示す図である。
図1において、電力線通信網1は、電力線通信を行うPLC端末装置11と、PLC端末装置11間における通信信号を中継するPLC中継装置12と、PLC端末装置11間及びPLC端末装置11とPLC中継装置12との間を接続する電力線15とを備えて構成される。
図1に示す例では、電力線通信網1は、5個のPLC端末装置11(PLC端末装置A11−a〜PLC端末装置E11−e)と、1個のPLC中継装置12と、これらを相互に接続する電力線15−a(15−a1、15−a2、15−a3)とを備えて構成される。電力線15−aは、母線の電力線15−a1と母線の電力線15−a1から分岐する分岐の電力線15−a2、15−a3とから構成され、PLC端末装置A11−a、PLC端末装置c11−c及びPLC端末装置D11−dは、母線の電力線15−a1に接続され、PLC端末装置B11−bは、分岐の電力線15−a2に接続され、PLC端末装置E11−eは、分岐の電力線15−a3に接続されている。PLC中継装置12は、母線の電力線15−a1に接続されている。これら複数のPLC端末装置11と1個のPLC中継装置12とを備えてPLCシステムが構成される。
建物内の屋内配線母線14は、電力メータを介して配電系統に接続される一方、分電盤13で不図示のブレーカを介して各電力線15に分岐される。電力線通信網1の電力線15−aは、これら各電力線15のうちの1本である。
PLC端末装置11は、電力線15を介して通信信号を送受信する機器であり、例えば、図2に示すように、記憶部101、制御部102及び電力線通信インターフェース部(以下、「PLCインターフェース部」と略記する。)103を備えて構成される。
PLCインターフェース部103は、電力線15を伝送路に利用する所謂電力線通信を行うための回路である。電力線通信は、例えば、商用周波数の電力波形に高周波の通信信号を重畳して送信したり、電力波形からこの高周波の通信信号を分離して受信したりすることによって、通信信号を電力線15を介して送受信する。
記憶部101は、中継装置アドレス記憶部111、端末装置アドレス記憶部112及び中継要否情報テーブル記憶部113を備え、本PLC端末装置11を動作させるための制御プログラム等の各プログラム、送信最大回数等の各プログラムの実行に必要な情報等を記憶すると共に、制御部102に対する所謂ワーキングメモリである。送信最大回数は、通信信号を送信先のPLC端末装置11に直接送信したが失敗した場合に当該通信信号を再送信するが、この再送信する回数の最大値である。記憶部101は、例えば、各プログラムやこれに必要な情報等を記憶する、例えばROM(Read Only Memory)やEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の不揮発性の記憶素子、及び、ワーキングメモリとなる例えばRAM(Random Access Memory)等の揮発性の記憶素子を備えて構成される。
中継装置アドレス記憶部111は、電力線通信網1におけるPLC中継装置12の通信アドレス、即ち、物理アドレス及び論理アドレスを記憶する。端末装置アドレス記憶部112は、電力線通信網1における他のPLC端末装置11の通信アドレスを記憶する。通信アドレスを認識する方法は、種々の方法が公知であり、例えば、人手によって予め記憶部101に記憶させる方法、電源投入時などにPLC端末装置11が通信アドレスを要求する通信信号を同報通信によって電力線通信網1に送信してその返信により取得する方法、及び、PLC端末装置11及びPLC中継装置12が定期的に同報通信によって通信アドレスを送信する方法等がある。
中継要否情報テーブル記憶部113は、他のPLC端末装置11へ通信信号を送信する場合にPLC中継装置12により中継が必要であるか否かを示す情報である中継要否情報をPLC端末装置11ごとに登録する中継要否情報テーブルを記憶する。
中継要否情報テーブル20(20−0〜20−3)は、例えば、図3に示すように、送信先のPLC端末装置11を特定するための識別情報と中継要否情報とを対応付けたテーブルである。識別情報は、PLC端末装置11に割り振られた、電力線通信における物理アドレスや論理アドレスや名称等である。図3に示す例では、識別情報は名称であり、中継要否情報は、送信先のPLC端末装置11に通信信号を送信する際に、PLC中継装置12によって中継する必要があることを示す「要」と、中継が不要であることを示す「不要」である。
制御部102は、例えば、マイクロプロセッサ等で構成され、通信信号を中継要否情報テーブル20に応じて通信信号を処理する通信処理部121及び中継要否情報テーブル20の中継要否情報を書き換えるテーブル処理部122を備えると共に、各プログラムに従い記憶部101及びPLCインタフェース部103を制御する。
通信処理部121は、例えば、図6に示すフォーマットの通信信号40を処理する。図6において、通信信号40は、通信信号を効率よく伝送するために必要な情報であるヘッダ情報を収容するヘッダ部41と、送信すべきデータを収容するペイロード部42とを備えて構成される。ヘッダ部41は、送信元の物理アドレスを収容する送信元物理アドレス部411と、送信先の物理アドレスを収容する送信先物理アドレス部412と、送信元の論理アドレスを収容する送信元論理アドレス部413と、送信先の論理アドレスを収容する送信先論理アドレス部414と、通信信号種別情報を収容する通信信号種別部415と、中継フラグを収容する中継フラグ部416と、受信フラグを収容する受信フラグ部417とを少なくとも備えて構成される。
通信信号種別情報は、通信信号の種別を示す情報であり、例えば、ペイロードに収容されたデータが示す内容の実行を要求する通信信号であることを示す「要求」と、通信信号を受信した旨を通知する通信信号であることを示す「応答」とがある。
中継フラグは、PLC中継装置12により通信信号の中継が必要であるか否か、及び、通信信号がPLC中継装置12によって中継されたものであるか否かを示す情報である。例えば、中継フラグの「0」は、通信信号の中継が必要ではないことを示し、中継フラグの「1」は、通信信号の中継が必要であることを示し、そして、中継フラグの「2」は、通信信号が中継されたものであることを示す。
受信フラグは、PLC中継装置12で中継すべく送信された通信信号が送信先の論理アドレスを持つPLC端末装置11に直接受信されたことを示す情報である。例えば、受信フラグの「0」は、中継すべく送信された通信信号が直接受信されていない場合を示し、受信フラグの「1」は、中継すべく送信された通信信号が直接受信された場合を示す。
従って、或るPLC端末装置x11−x(図1に不図示)が他のPLC端末装置y11−y(図1に不図示)に直接通信することによってデータを送信する通信信号(直接送信信号)は、送信元物理アドレス部411及び送信元論理アドレス部413にはPLC端末装置x11−xの物理アドレス及び論理アドレスがそれぞれ収容され、送信先物理アドレス部412及び送信先論理アドレス部414には、PLC端末装置y11−yの物理アドレス及び論理アドレスがそれぞれ収容され、通信信号種別部415には「要求」が収容され、中継フラグ部416には「0」が収容され、受信フラグには「0」が収容された信号である。
この直接送信信号を受信した旨を送信元のPLC端末装置x11−xに返信する通信信号(直接受信応答信号)は、送信元物理アドレス部411及び送信元論理アドレス部413にはPLC端末装置y11−yの物理アドレス及び論理アドレスがそれぞれ収容され、送信先物理アドレス部412及び送信先論理アドレス部414には、PLC端末装置x11−xの物理アドレス及び論理アドレスがそれぞれ収容され、通信信号種別部415には「応答」が収容され、中継フラグ部416には「0」が収容され、受信フラグには「0」が収容された信号である。
一方、PLC端末装置x11−xがPLC端末装置y11−yにデータを送信する場合に、PLC端末装置y11−yと直接通信することができないためにデータの送信をPLC中継装置12に中継させる通信信号(中継要求信号)は、送信元物理アドレス部411及び送信元論理アドレス部413にはPLC端末装置x11−xの物理アドレス及び論理アドレスがそれぞれ収容され、送信先物理アドレス部412にはPLC中継装置12の物理アドレスが収容され、送信先論理アドレス部414にはPLC端末装置y11−yの論理アドレスがそれぞれ収容され、通信信号種別部415には「要求」が収容され、中継フラグ部416には「1」が収容され、受信フラグには「0」が収容された信号である。
この中継要求信号をPLC端末装置y11−yへ中継するためにPLC中継装置12が送信する通信信号(中継送信信号)は、送信元物理アドレス部411にはPLC中継装置12の物理アドレスが収容され、送信先物理アドレス部412にはPLC端末装置y11−yの物理アドレスが収容され、送信元論理アドレス部413にはPLC端末装置x11−xの論理アドレスが収容され、送信先論理アドレス部414にはPLC端末装置y11−yの論理アドレスがそれぞれ収容され、通信信号種別部415には「要求」が収容され、中継フラグ部416には「2」が収容され、受信フラグには「0」が収容された信号である。
この中継送信信号を受信した旨を送信元のPLC中継装置12に返信する通信信号(中継受信応答信号)は、送信元物理アドレス部411にはPLC端末装置y11−yの物理アドレスが収容され、送信先物理アドレス部412にはPLC中継装置12の物理アドレスが収容され、送信元論理アドレス部413にはPLC端末装置y11−yの論理アドレスが収容され、送信先論理アドレス部414にはPLC端末装置x11−xの論理アドレスがそれぞれ収容され、通信信号種別部415には「応答」が収容され、中継フラグ部416には「1」が収容され、受信フラグには「0」が収容された信号である。
この中継受信応答信号を受信したPLC中継装置12が中継要求信号の送信を完了した旨を送信元のPLC端末装置x11−xに返信する通信信号(中継応答信号)は、送信元物理アドレス部411にはPLC中継装置12の物理アドレスが収容され、送信先物理アドレス部412にはPLC端末装置x11−xの物理アドレスが収容され、送信元論理アドレス部413にはPLC端末装置y11−yの論理アドレスが収容され、送信先論理アドレス部414にはPLC端末装置x11−xの論理アドレスがそれぞれ収容され、通信信号種別部415には「応答」が収容され、中継フラグ部416には「2」が収容され、受信フラグには「0」が収容された信号である。
一方、PLC端末装置x11−xがPLC端末装置y11−yにデータを送信する場合に中継要否情報テーブル20に従って中継要求信号をPLC中継装置12に送信したところ、中継要求信号がPLC端末装置y11−yにも受信された場合に、通信信号を直接受信可能である旨をPLC端末装置x11−xにPLC端末装置y11−yが通知する通信信号(直接通信可能通知中継要求信号)は、送信元物理アドレス部411にはPLC端末装置y11−yの物理アドレスが収容され、送信先物理アドレス部412にはPLC中継装置12の物理アドレスが収容され、送信元論理アドレス部413にはPLC端末装置y11−yの論理アドレスが収容され、送信先論理アドレス部414にはPLC端末装置x11−xの論理アドレスがそれぞれ収容され、通信信号種別部415には「応答」が収容され、中継フラグ部416には「1」が収容され、受信フラグには「1」が収容された信号である。
この直接通信可能通知信号を受信したPLC中継装置12が送信先のPLC端末装置x11−xに送信する通信信号(直接通信可能通知信号)は、送信元物理アドレス部411にはPLC中継装置12の物理アドレスが収容され、送信先物理アドレス部412にはPLC端末装置x11−xの物理アドレスが収容され、送信元論理アドレス部413にはPLC端末装置y11−yの論理アドレスが収容され、送信先論理アドレス部414にはPLC端末装置x11−xの論理アドレスがそれぞれ収容され、通信信号種別部415には「応答」が収容され、中継フラグ部416には「2」が収容され、受信フラグには「1」が収容された信号である。
PLC中継装置12は、中継すべき通信信号を受信した場合に送信先のPLC端末装置11へ中継する装置である。PLC中継装置12は、電力線通信網1に接続される全てのPLC端末装置11(図1では、PLC端末装置11a11−a〜PLC端末装置e11−e)と通信可能であるとする。図4において、実施形態に係るPLC中継装置12は、記憶部201と、制御部202と、PLCインターフェース部203とを備えて構成される。
PLCインターフェース部203は、PLC端末装置11のPLCインターフェース部103と同様なのでその説明を省略する。
記憶部201は、アドレス管理テーブル記憶部201を備え、本PLC中継装置12を動作させるための制御プログラム等の各プログラム、各プログラムの実行に必要な情報等を記憶すると共に、制御部202に対するワーキングメモリである。記憶部201は、PLC端末装置11の記憶部101と同様に、例えばROMやEEPROMやRAM等の記憶素子を備えて構成される。
アドレス管理テーブル記憶部201は、電力線15を介して通信信号を送受信可能なPLC端末装置11の通信アドレスを登録するアドレス管理テーブルを記憶する。例えば、図5に示すように、アドレス管理テーブル30は、PLC端末装置11を特定するための識別情報と、当該PLC端末装置11に割り当てられた物理アドレスと、当該PLC端末装置11に割り当てられた論理アドレスとを対応付けたテーブルである。図5に示す例では、名称が「PLC端末装置A」の列には物理アドレスとして「PhAdda」が登録され、論理アドレスとして「LoAdda」が登録されている。なお、「PhAddb」、「PhAddc」、「PhAddd」及び「PhAdde」は、PLC端末装置B11−b、PLC端末装置C11−c、PLC端末装置D11−d及びPLC端末装置E11−eの物理アドレスをそれぞれ示し、LoAddb、LoAddc、LoAddd及びLoAddeは、PLC端末装置B11−b、PLC端末装置C11−c、PLC端末装置D11−d及びPLC端末装置E11−eの論理アドレスをそれぞれ示す。
制御部202は、例えば、マイクロプロセッサ等で構成され、機能的に、通信信号の中継処理を行う中継処理部221を備えると共に、各プログラムに従い記憶部201及びPLCインタフェース部203を制御する。
なお、例えば、キーボード、マウス及びタッチパネル等の、PLC端末装置11やPLC中継装置12の起動指示や動作状況の表示指示等の各種コマンドや各種データをPLC端末装置11やPLC中継装置12に入力する入力機器、例えば、CRTディスプレイ、LCD、有機ELディスプレイ及びプラズマディスプレイ等の、入力機器から入力されたコマンド、データ等を表示する表示機器、並びに、例えば、フレキシブルディスクドライブ、CD−ROMドライブ、CD−Rドライブ及びDVD−Rドライブ等の、例えば、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Compact Disc Recordable)及びDVD−R(Digital Versatile Disc Recordable)等の記憶媒体との間でデータを読み込み及び/又は書き込みを行う外部記憶装置を必要に応じてさらにそれぞれ備えてPLC端末装置11やPLC中継装置12を構成してもよい。また、PLC端末装置11の記憶部101やPLC中継装置12の記憶部201に記憶される各プログラムや各データ等の情報が格納されていない場合には、これら情報を管理するサーバコンピュータから公衆通信網や電力線通信網1を介してこれら情報がダウンロードされるように構成してもよく、また、これら情報を記録した記録媒体から外部記憶部を介してPLC端末装置11の記憶部101やPLC中継装置12の記憶部201にインストールされるようにそれぞれ構成してもよい。
ここで、PLC端末装置11は、機器に組み込まれた状態のものでも、機器を接続するためのコネクタを備え、電力線15を介して受信した通信信号を機器に受け渡すものでもよい。機器は、電気をエネルギー源として稼動する装置であり、例えば、照明器具及び空調装置等のオフィス環境や住戸環境を調整する調整装置、監視カメラ、インターホン、住宅情報盤及び電気錠装置等の住戸設備、防犯センサ、火災センサ、ガス漏れセンサ及び湿度センサ等のセンサ(検知器)、電力計、ガスメータ及び量水器等の計量機器、テレビジョン、ビデオテープレコーダ、DVDレコーダ、ハードディスクレコーダ及び洗濯機等の家電製品、コンピュータ等の情報処理装置、電話機及びファクシミリ装置等の通信機器、脈拍計、体温計、血中酸素濃度計及び心電図計等の医療機器、そして、緊急通報を行うためのスイッチ等である。
次に、本実施形態の動作について説明する。
(実施形態の動作)
まず、PLC端末装置11が通信信号を受信する場合の動作について説明する。
図7は、電力線通信端末装置における通信信号を受信する場合の動作を示すフローチャートである。図7において、PLC端末装置11は、電力線15−aを伝播する通信信号があると、PLCインターフェース部103を介して通信信号を取り込む(S11)。そして、PLC端末装置11の通信処理部121は、この取り込んだ通信信号における送信先論理アドレス部414の論理アドレスが自機の論理アドレスであるか否かを判断することによって自機宛ての通信信号であるか否かを判断する(S12)。
判断の結果、自機宛てではない場合(No)には、通信処理部121は、取り込んだ通信信号を破棄し、処理を終了する。一方、判断の結果、自機宛てである場合(Yes)には、通信処理部121は、取り込んだ通信信号における送信先物理アドレス部412の物理アドレスを参照することによって、自機の物理アドレスであるかPLC中継装置12の物理アドレスであるか否かを判断する(S13)。
判断の結果、PLC中継装置12の物理アドレスである場合(PLC中継装置)には、通信処理部121は、通信信号種別、中継フラグ及び受信フラグを参照することによって、取り込んだ通信信号が中継要求信号であるか否かを判断する(S21)。判断の結果、中継要求信号ではない場合(No)には、通信処理部121は、取り込んだ通信信号を破棄し、処理を終了する。一方、処理S21における判断の結果、中継要求信号である場合(Yes)には、通信処理部121は、直接通信可能通知中継要求信号の準備を行い(S22)、後述の処理S19を実行する。
また、処理S13における判断の結果、自機の物理アドレスである場合(自機)には、通信処理部121は、通信信号種別、中継フラグ及び受信フラグを参照することによって、取り込んだ通信信号が直接送信信号であるか否かを判断する(S14)。判断の結果、直接送信信号である場合(Yes)には、通信処理部121は、取り込んだペイロード部42のデータに従った処理を実行する(S16)。そして、通信処理部121は、直接受信応答信号を作成し、送信し、処理を終了する(S17)。
一方、処理S14における判断の結果、直接送信信号ではない場合(No)には、通信処理部121は、通信信号種別、中継フラグ及び受信フラグを参照することによって、取り込んだ通信信号が中継送信信号であるか否かを判断する(S15)。判断の結果、中継送信信号ではない場合(No)には、通信処理部121は、取り込んだ通信信号を破棄し、処理を終了する。
また、処理S15における判断の結果、中継送信信号である場合(Yes)には、通信処理部121は、取り込んだペイロード部42のデータに従った処理を実行する(S18)。そして、通信処理部121は、直接通信可能通知中継要求信号の準備が為されている場合には直接通信可能通知中継要求信号を作成して送信し、その準備が為されていない場合には中継受信応答信号を作成して送信し、処理を終了する(S19)。
このようにPLC端末装置11は、動作することによって取り込んだ通信信号に応じて、取り込んだ通信信号の破棄、取り込んだ通信信号におけるデータに従った処理、直接受信応答信号の送信、中継受信応答信号の送信及び直接通信可能通知中継要求信号の送信の各処理を実行することができる。
次に、PLC中継装置12が通信信号を中継する動作について説明する。
図8は、電力線通信中継装置における通信信号を中継する動作を示すフローチャートである。図8において、PLC中継装置12は、電力線15−aを伝播する通信信号があると、PLCインターフェース部203を介して通信信号を取り込む(S31)。そして、PLC中継装置12の中継処理部221は、この取り込んだ通信信号における送信先物理アドレス部412の物理アドレスが自機の物理アドレスであるか否かを判断することによって自機の通信信号であるか否かを判断する(S32)。
判断の結果、自機の物理アドレスではない場合(No)には、中継処理部221は、取り込んだ通信信号を破棄し、処理を終了する。一方、判断の結果、自機の物理アドレスである場合(Yes)には、通信処理部121は、取り込んだ通信信号における通信信号種別部415の通信信号種別を調べる(S33)。調べた結果、通信信号種別が「要求」である場合には、中継処理部221は、取り込んだ通信信号における中継フラグ部416の中継フラグを調べる(S34)。
調べた結果、中継フラグが「0」である場合には、中継処理部221は、取り込んだ通信信号を破棄し、処理を終了する。一方、調べた結果、中継フラグが「1」である場合には、中継処理部221は、取り込んだ通信信号における受信フラグ部417の受信フラグを調べる(S35)。
調べた結果、受信フラグが「1」である場合には、中継処理部221は、取り込んだ通信信号を破棄し、処理を終了する。一方、調べた結果、受信フラグが「0」である場合には、取り込んだ通信信号が中継要求信号であるから、中継処理部221は、中継送信信号を作成して送信し、処理を終了する(S36)。このように動作することによって中継要求信号が中継され、送信先のPLC端末装置11にデータが送信される。
一方、処理S33における判断の結果、通信信号種別が「応答」である場合には、中継処理部221は、取り込んだ通信信号における中継フラグ部416の中継フラグを調べる(S41)。
調べた結果、中継フラグが「0」である場合には、中継処理部221は、取り込んだ通信信号を破棄し、処理を終了する。一方、調べた結果、中継フラグが「1」である場合には、中継処理部221は、取り込んだ通信信号における受信フラグ部417の受信フラグを調べる(S42)。
調べた結果、受信フラグが「0」である場合には、取り込んだ通信信号が中継受信応答信号であるから、中継処理部221は、中継応答信号を作成して送信し、処理を終了する(S43)。一方、調べた結果、受信フラグが「1」である場合には、取り込んだ通信信号が直接通信可能通知中継要求信号であるから、中継処理部221は、直接通信可能通知信号を作成して送信し、処理を終了する(S44)。
このようにPLC中継装置12は、動作することによって取り込んだ通信信号に応じて、取り込んだ通信信号の破棄、中継送信信号の送信、中継応答信号の送信及び直接通信可能通知信号の送信の各処理を実行することができる。
次に、PLC端末装置11が通信信号を送信する場合の動作について説明する。
図9は、電力線通信端末装置における通信信号を送信する場合の動作を示すフローチャートである。図9において、PLC端末装置11における制御部101の通信処理部121は、通信信号を送信する場合に、まず、再送回数カウンタを「0」に設定する等の初期化を行う(S51)。そして、通信処理部121は、中継要否情報テーブル20を参照し、送信先のPLC端末装置11がPLC中継装置12により中継が必要であるか否かを判断する(S52)。なお、初めてPLC端末装置11が電力線通信網1に配置された場合等の初期状態において、中継要否情報テーブル20の登録内容は、どのような内容でもよいが、例えば、図3(A)に示すように全てのPLC端末装置11に対し「不要」が登録される。
判断の結果、中継要否情報テーブル20における送信先のPLC端末装置11に対応する中継要否情報が「要」である場合、即ち、中継が必要である場合(Yes)には、通信処理部121は、後述の処理S58を実行する。一方、判断の結果、中継要否情報テーブル20における送信先のPLC端末装置11に対応する中継要否情報が「不要」である場合、即ち、中継が不必要である場合(No)には、通信処理部121は、送信先物理アドレス部412及び送信先論理アドレス部414を送信先のPLC端末装置11における物理アドレス及び論理アドレスにそれぞれ指定した直接送信信号をPLCインターフェース部103を介して電力線15−aに送信する(S53)。
直接通信信号は、電力線15−aを伝播し、受信可能なPLC端末装置11によって取り込まれ、図7を用いて説明した各処理が実行される。また、受信可能なPLC中継装置12によって取り込まれ、図8を用いて説明した各処理が実行される。
通信処理部121は、送信先のPLC端末装置11から所定の時間内に受信応答が返信されたか否かを判断する(S54)。受信応答があったか否かの判断は、本実施形態では、図6及び図7を用いた説明から分かるように、ヘッダ部41の通信信号種別、中継フラグ及び受信フラグに基づいて通信信号が直接受信応答信号であるか否かによって判断され、直接受信信号が返信された場合に受信応答があったと判断される。本実施形態では、上述の直接受信応答信号を用いたがデータリンク層やトランスポート層の所謂Ack信号でももちろんよい。
判断の結果、受信応答があった場合(Yes)には、通信処理部121は、送信先のPLC端末装置11へ通信信号の送信が成功したものと判断し、通信処理を終了する。一方、判断の結果、受信応答がなかった場合(No)には、再送回数カウンタが再送最大回数に達しているか否かを判断する(S55)。再送回数カウンタは、通信信号を再送信した回数を計数する変数である。
判断の結果、再送回数カウンタが再送最大回数に達していない場合(No)には、通信処理部121は、再送回数カウンタを1だけインクリメントし(S57)、処理を処理S53に戻す。一方、判断の結果、再送回数カウンタが再送最大回数に達している場合(Yes)には、通信処理部121は、送信先のPLC端末装置11へ通信信号を直接送信することに失敗したものと判断し、テーブル処理部122を用いて、中継要否情報テーブル20における送信先のPLC端末装置11に対応する中継要否情報を「不要」から「要」に更新する(S56)。
そして、処理S58において、通信処理部121は、PLC中継装置12の中継によって送信先のPLC端末装置11に送信する中継要求信号をPLCインターフェース部103を介して電力線15−aに送信する。
電力線15−aを伝播する中継要求信号を受信したPLC中継装置12は、図8を用いて説明した動作により、処理S36でこの中継要求信号に対して中継送信信号を作成し、送信する。即ち、PLC中継装置12の中継処理部221は、まず、中継要求信号の送信先論理アドレス部414に収容されている論理アドレス対応する物理アドレスをアドレス管理テーブル30から検索する。次に、中継処理部221は、中継要求信号の送信先物理アドレス部412の物理アドレスを、検索した物理アドレスに変え、送信元物理アドレス部411の物理アドレスを、PLC中継装置12の物理アドレスに変え、中継フラグ部416の中継フラグを「2」に変えた中継送信信号を作成する。そして、中継処理部221は、作成した中継送信信号をPLCインターフェース部203を介して電力線15−aに送信する。
電力線15−aを伝播する中継送信信号は、送信先のPLC端末装置11に取り込まれて、図7を用いて説明した動作によって受信される。そして、送信先のPLC端末装置11は、中継送信信号を取り込むまでに中継要求信号を受信したか否かに応じて、処理S19において、中継受信応答信号又は直接通信可能通知中継要求信号の何れかを送信する。
図9に戻って、通信処理部121は、所定の時間内に中継受信応答信号又は直接通信可能通知信号の何れかを受信したかを判断する(S59)。判断の結果、中継受信応答信号を受信した場合(中継受信応答信号)には、通信処理部121は、送信先のPLC端末装置11への送信が成功したものと認識し、通信処理を終了する。一方、判断の結果、直接通信可能通知信号を受信した場合(直接通信可能通知信号)には、この直接通信可能通知信号の送信元物理アドレス部411における物理アドレスを持つPLC端末装置11と直接に通信信号を送信することが可能になったものと判断し、テーブル処理部122を用いて、中継要否情報テーブル20における当該物理アドレスのPLC端末装置11に対応する中継要否情報を「要」から「不要」に更新し(S60)、処理を終了する。
PLC端末装置A11−aがPLC端末装置B11−bに送信する場合について図10を用いてより具体的に説明する。図10は、PLC端末装置AからPLC端末装置Bへデータを送信する場合のシーケンスを示す図である。図10(A)は、中継受信応答信号を受信する場合を示し、図10(B)は、直接通信可能通知信号を受信する場合を示す。図11は、各通信信号の具体例を示す図である。図11(A)は、直接送信信号を示し、図11(B)は、直接受信応答信号を示し、図11(C)は、中継要求信号を示し、図11(D)は、中継送信信号を示し、図11(E)は、中継受信応答信号を示し、図11(F)は、中継応答信号を示し、図11(G)は、直接通信可能通知中継要求信号を示し、図11(H)は、直接通信可能通知信号を示す。なお、「PhAddr」は、「PLC中継装置12の論理アドレスを示す。
ここで、再送最大回数は「2」であるとし、PLC端末装置A11−aの中継要否情報テーブル20は、図3(B)に示す中継要否情報テーブル20−1であるとする。即ち、中継要否情報テーブル20−1におけるPLC端末装置B11−bに対応する中継の要否は、「不要」となっているものとする。
図9、図10及び図11において、PLC端末装置A11−aの通信処理部121は、処理S51で初期化を行い、処理S52で中継要否情報テーブルを参照すると「不要」であるので、処理S53でPLC端末装置B11−b宛てに直接送信信号(図11(A))を作成して送信する(C1)。
そして、通信処理部121は、処理S54で直接受信応答信号(図11(B))の返信があるか否かを判断する。ここで、伝送環境の悪化等により、PLC端末装置A11−aが送信した直接送信信号がPLC端末装置B11−bへ充分な受信レベルで伝播していないと、直接受信応答信号が返信されず、通信処理部121は、処理S55、処理S57及び処理S53により、直接送信信号を再送する(C2、C3)。
通信処理部121は、処理S55で再送回数カウンタが再送最大回数に達したと判断すると、テーブル処理部122を用いて、処理56によりPLC端末装置B11−bに対応する中継要否情報を「不要」から「要」に変更する更新を行う。その結果、中継要否情報テーブル20−1は、図3(C)に示す中継要否情報テーブル20−2に更新される。
通信処理部121は、処理S58により中継要求信号(図11(C))を作成して送信し(C4)、PLC中継装置12は、中継送信信号(図11(D))を作成して送信する(C5)。これによってPLC端末装置A11−aがPLC端末装置B11−bへ送信するデータは、PLC中継装置12の中継により送信され、PLC端末装置B11−bは、データに従った処理を実行し、中継受信応答信号(図11(E))を作成して送信する(C6)。そして、PLC中継装置12は、中継受信応答信号の受信により、PLC端末装置A11−a宛てに中継応答信号(図11(F))を作成して送信する(C7)。
こうしてPLC端末装置A11−aは、中継応答信号を受信し、処理S59の判断によってデータの送信処理を終了する。
そして、次にPLC端末装置A11−aがPLC端末装置B11−bにデータを送信する場合には、中継要否情報テーブル20−2におけるPLC端末装置B11−bに対応する中継要否情報が「要」であるので、処理S51、処理S52及び処理S58によってPLC中継装置12の中継によりPLC端末装置B11−bにデータが送信され、処理S59の判断により、データの送信処理が終了される。
このようなPLC中継装置12の中継によりPLC端末装置B11−bへデータの送信を行っている間に、伝送環境が良好になると、処理S58でPLC端末装置A11−aがPLC中継装置12宛てに送信した中継要求信号(C11)は、図10(B)に示すように、PLC端末装置B11−bにも受信される(C11’)。
このため、PLC端末装置B11−bは、直接通信可能通知中継要求信号(図11(G))をPLC中継装置12へ送信し(C13)、PLC中継装置12は、直接通信可能通知信号(図11(H))をPLC端末装置A11−aに返信する(C14)。
この直接通信可能通知信号がPLC端末装置A11−aに受信されると、PLC端末装置A11−aは、処理S59の判断により処理S60が実行され、テーブル処理部122を用いて、PLC端末装置B11−bに対応する中継要否情報を「要」から「不要」に変更する更新を行う。その結果、中継要否情報テーブル20−2は、図3(D)に示す中継要否情報テーブル20−3に更新される。
PLC端末装置11は、送信先のPLC端末装置11に通信信号を送信する場合に、中継すべきか直接送信すべきかを中継要否情報テーブル20の中継要否情報を参照することによって判断することができる。このため、PLC端末装置11は、迅速に通信信号を送信することができ、電力線15−aの通信帯域における利用効率が向上する。
また、中継要否情報テーブル20の中継要否情報は、直接送信が最終的に失敗したり、直接通信可能通知信号を受信したりすることによって、その時の伝送環境に応じて適切に書き換えられるので、ダイナミックに変化する電力線の伝送環境に適切に追随することができる。このため、伝送環境に合わせて適切に通信信号を送信先のPLC端末装置11に中継又は直接送信することができ、迅速に通信信号を送信することができる。
次に、上述の実施形態における変形形態について説明する。
(第1の変形形態)
ここで、上述の実施形態では、送信元のPLC端末装置11が送信した中継要求信号を伝送環境の改善等によって送信先のPLC端末装置11が直接受信した場合に、送信先のPLC端末装置11は、通信信号を直接受信可能である旨を直接通信可能通知中継要求信号によってPLC中継装置12を介して送信元のPLC端末装置11に通知しているが、通信信号を直接受信可能である旨を送信元のPLC端末装置11に直接送信するように構成してもよい。
図12は、PLC端末装置AからPLC端末装置Bへデータを送信する場合のシーケンスの一部分及び直接通信可能通知直接送信信号を示す図である。図12(A)は、シーケンスの一部分を示し、図12(B)は、直接通信可能通知直接送信信号を示す。この場合の通信信号(直接通信可能通知直接送信信号)は、図12(B)に示すように、PLC端末装置a11−aがPLC端末装置b11−bにデータを中継によって送信している場合において、送信元物理アドレス部411及び送信元論理アドレス部413にはPLC端末装置b11−bの物理アドレス及び論理アドレスがそれぞれ収容され、送信先物理アドレス部412及び送信先論理アドレス部414にはPLC端末装置a11−aの物理アドレス及び論理アドレスがそれぞれ収容され、通信信号種別部415には「応答」が収容され、中継フラグ部416には「0」が収容され、受信フラグ部417には「1」が収容される。
この場合のPLC端末装置11が通信信号を受信する場合の図7に示す処理S22において、直接通信可能通知中継要求信号の準備の代わりに、通信処理部121は、直接通信可能通知直接送信信号を準備する動作を行う。そして、同図の処理S19において、中継受信応答信号又は直接通信可能通知中継要求信号の何れかの送信の代わりに、通信処理部121は、中継受信応答信号又は直接通信可能通知直接送信信号の何れかの送信動作を行う。そして、PLC端末装置11が通信信号を送信する場合の図9に示す処理59において、所定の時間内に中継受信応答信号又は直接通信可能通知信号の何れかを受信したかを判断する代わりに、通信処理部121は、中継受信応答信号又は直接通信可能通知直接送信信号の何れかを受信したかを判断する動作を行う。
上述のPLC端末装置A11−aがPLC端末装置B11−bに送信する例で具体的に説明すると、処理S58でPLC端末装置A11−aがPLC中継装置12宛てに送信した中継要求信号(C21)は、図12(A)に示すように、PLC端末装置B11−bにも受信される(C21’)。このため、PLC端末装置B11−bは、直接通信可能通知直接送信信号(図12(B))をPLC端末装置A11−aへ送信する(C23)。この直接通信可能通知直接送信信号がPLC端末装置A11−aに受信されると、PLC端末装置A11−aは、処理S59の判断により処理S60が実行され、テーブル処理部122を用いて、PLC端末装置B11−bに対応する中継要否情報を「要」から「不要」に変更する更新を行う。
このように動作することによって、通信信号が直接受信可能になった旨を通知する通信信号がPLC中継装置12を介することなく直接送信元のPLC端末装置11に送信されるので、より迅速にその旨が通知される。
さらに、上述の実施形態における変形形態について説明する。
(第2の変形形態)
図13は、CSMA/CAの送信ウィンドウ及びPLC端末装置AからPLC端末装置Bへデータを送信する場合のシーケンスの一部分を示す図である。図13(A)は、CSMA/CAの送信ウィンドウを示し、図13(B)は、PLC端末装置AからPLC端末装置Bへデータを送信する場合のシーケンスの一部分を示す。
また、媒体アクセス制御(MAC;Media Access Control)方式としてCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)を用いる場合、上述の第1の変形形態において、中継要求信号を受信した送信先のPLC端末装置11は、直接通信可能通知直接送信信号を送信する前に、PLC中継装置12から中継送信信号を受信する場合がある。そのため、図13に示すように、チャネルが空き状態になってから一定の時間待った後の送信期間(送信ウィンドウ)を、PLC端末装置11が直接通信可能通知直接送信信号を送信するための第1期間(第1ウィンドウ)と、PLC中継装置12が中継送信信号を送信するための第2期間(第2ウィンドウ)とに時分割する。なお、一般の他の通信信号は、この送信期間の後に送信可能に構成する。
CSMA/CA方式は、周知のように、データを送信しようとするノード(本実施形態では、PLC端末装置11及びPLC中継装置12)が所定時間以上継続して伝送線路に通信信号が無いことを確認してからデータの送信を行う方法である。媒体アクセス制御方法として、CSMA/CA方式の他にCSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection)方式もあるが、電力線通信では、電力線が本来電力供給を目的とすることから全てのノードに対して通信が補償されているわけではないので、CSMA/CD方式よりもCSMA/CA方式の方が好ましい。
このように送信期間を第1期間及び第2期間に時分割することにより、中継要求信号を受信してPLC中継装置12が中継送信信号を送信先のPLC端末装置11に送信する前に、送信先のPLC端末装置11は、受信した中継要求信号のデータに従った処理を実行すると共に、直接通信可能通知直接送信信号を送信元のPLC端末装置11に送信することができる。
上述のPLC端末装置A11−aがPLC端末装置B11−bに送信する例で具体的に説明すると、処理S58でPLC端末装置A11−aがPLC中継装置12宛てに送信した中継要求信号(C31)は、図13(B)に示すように、PLC端末装置B11−bにも受信される(C31’)。このため、PLC端末装置B11−bは、中継要求信号のデータに従った処理を実行すると共に、直接通信可能通知直接送信信号(図12(B))をPLC端末装置A11−aへ送信する(C32)。
続いて、PLC中継装置12は、中継送信信号を送信する(C33)。PLC端末装置B11-bは、中継送信信号のデータに従った処理を実行すると共に、中継要求信号を受信しているので、直接通信可能通知直接送信信号(図12(B))をPLC端末装置A11−aへ送信する(C34)。
最初の直接通信可能通知直接送信信号がPLC端末装置A11−aに受信されると、PLC端末装置A11−aは、処理S59の判断により処理S60が実行され、PLC端末装置B11−bに対応する中継要否情報を「要」から「不要」に変更する更新を行う。一方、次の直接通信可能通知直接送信信号がPLC端末装置A11−aに受信されると、PLC端末装置A11−aは、当該直接通信可能通知直接送信信号を廃棄する。
このように送信期間を第1期間及び第2期間に時分割することにより、さらに迅速に通信信号が直接受信可能になった旨を送信元のPLC端末装置11に通知することができる。
なお、この第2の変形形態では、直接通信可能通知直接送信信号が2度送信されることになるが、同一のシーケンス番号を付加することによって送信元のPLC端末装置11は、2度目の直接通信可能通知直接送信信号を識別可能である。また、中継要求信号及び中継送信信号により送信先のPLC端末装置11は、データに従った処理を2度実行することになるが、データ内容が同一であるので、問題とならない。
一方、このような直接通信可能通知直接送信信号が2度送信されたり、データに従った処理が2度実行されることを防止するために、PLC中継装置12が直接通信可能通知直接送信信号を受信した場合には、中継送信信号の送信を中止するように構成してもよい。このように構成することによって図13(B)に示すC33及びC34が省略される。このため、通信トラフィックが低減され、チャネルが有効に活用され得る。
なお、上述の実施形態では、通信信号種別、中継フラグ及び受信フラグは、ヘッダ部41に収容するように構成したが、これらのうちの1以上をペイロード部42に収容するように構成してもよい。
実施形態に係る電力線通信網の構成を示す図である。 実施形態に係る電力線通信端末装置の構成を示すブロック図である。 実施形態に係る中継要否情報テーブルの構成を示す図である。 実施形態に係る電力線通信中継装置の構成を示すブロック図である。 実施形態に係るアドレス管理テーブルの構成を示す図である。 通信信号のフォーマットを示す図である。 電力線通信端末装置における通信信号を受信する場合の動作を示すフローチャートである。 電力線通信中継装置における通信信号を中継する動作を示すフローチャートである。 電力線通信端末装置における通信信号を送信する場合の動作を示すフローチャートである。 電力線通信端末装置Aから電力線通信端末装置Bへデータを送信する場合のシーケンスを示す図である。 各通信信号の具体例を示す図である。 電力線通信端末装置Aから電力線通信端末装置Bへデータを送信する場合のシーケンスの一部分及び直接通信可能通知直接送信信号を示す図である。 CSMA/CAの送信ウィンドウ及びPLC端末装置AからPLC端末装置Bへデータを送信する場合のシーケンスの一部分を示す図である。
符号の説明
1 電力線通信網
11 電力線通信端末装置
12 電力線通信中継装置
15 電力線
20 中継要否情報テーブル
30 アドレス管理テーブル
40 通信信号
41 ヘッダ部
42 ペイロード部
101、201 記憶部
102、202 制御部
103、203 電力線通信インターフェース部
111 中継装置アドレス記憶部
112 端末装置アドレス記憶部
113 中継要否情報テーブル記憶部
121 通信処理部
122 テーブル処理部
211 アドレス管理テーブル記憶部
221 中継処理部
411 送信元物理アドレス部
412 送信先物理アドレス部
413 送信元論理アドレス部
414 送信先論理アドレス部
415 通信信号種別部
416 中継フラグ部
417 受信フラグ部

Claims (6)

  1. 電力線通信を行う電力線通信端末装置において、
    他の電力線通信端末装置宛てに通信信号を送信する場合に電力線通信中継装置によって中継を要するか否かを示す情報である中継要否情報を電力線通信端末装置ごとに登録する中継要否情報テーブルを記憶するテーブル記憶部と、
    前記中継要否情報テーブルの中継要否情報を書き換えるテーブル処理部と、
    通信信号を送信する場合に、前記中継要否情報テーブルにおける送信先の電力線通信端末装置に対応する中継要否情報に応じて、前記電力線通信中継装置に前記通信信号の中継を要求する中継要求信号を送信するか又は直接送信することによって前記通信信号を該送信先の電力線通信端末装置宛てに送信する第1通信処理部と、
    送信元の電力線通信端末装置が前記電力線通信中継装置に送信した送信先の電力線通信端末装置として自端末宛である中継要求信号を直接受信した場合に、前記送信元の電力線通信端末装置と直接通信が可能である旨を通知する通知信号を該送信元の電力線通信端末装置宛てに送信する第2通信処理部とを備え、
    前記テーブル処理部は、通信信号を直接送信した場合であって送信先の電力線通信端末装置への送信が最終的に失敗した場合に前記中継要否情報テーブルにおける該送信先の電力線通信端末装置に対応する中継要否情報を中継が必要である旨に変更すると共に、送信先の電力線通信端末装置から通知信号を受信した場合に前記中継要否情報テーブルにおける該送信先の電力線通信端末装置に対応する中継要否情報を中継が不要である旨に変更すること
    を特徴とする電力線通信端末装置。
  2. 前記第2通信処理部は、前記通知信号を前記電力線通信中継装置を介して該送信元の電力線通信端末装置宛てに送信すること
    を特徴とする請求項1に記載の電力線通信端末装置。
  3. 前記第2通信処理部は、前記通知信号を該送信元の電力線通信端末装置宛てに直接送信すること
    を特徴とする請求項1に記載の電力線通信端末装置。
  4. 通信信号を送信可能な期間は、前記通知信号を送信可能な第1期間と、前記電力線通信中継装置が前記中継要求信号に応じて前記通信信号を中継可能な第2期間と、に時分割されており、
    前記第2通信処理部は、前記通知信号を前記第1期間に送信すること
    を特徴とする請求項2又は請求項3に記載の電力線通信端末装置。
  5. 他の電力線通信端末装置宛てに通信信号を送信する場合に電力線通信中継装置によって中継を要するか否かを示す情報である中継要否情報を電力線通信端末装置ごとに登録する中継要否情報テーブルを記憶するテーブル記憶部を備える、電力線通信を行う電力線通信端末装置の電力線通信方法において、
    通信信号を送信する場合に、前記中継要否情報テーブルにおける送信先の電力線通信端末装置に対応する中継要否情報に応じて、前記電力線通信中継装置に前記通信信号の中継を要求する中継要求信号を送信するか又は直接送信することによって前記通信信号を該送信先の電力線通信端末装置宛てに送信する工程と、
    送信元の電力線通信端末装置が前記電力線通信中継装置に送信した送信先の電力線通信端末装置として自端末宛である中継要求信号を直接受信した場合に、前記送信元の電力線通信端末装置と直接通信が可能である旨を通知する通知信号を該送信元の電力線通信端末装置宛てに送信する工程と、
    通信信号を直接送信した場合であって送信先の電力線通信端末装置への送信が最終的に失敗した場合に前記中継要否情報テーブルにおける該送信先の電力線通信端末装置に対応する中継要否情報を中継が必要である旨に変更する工程と、
    送信先の電力線通信端末装置から通知信号を受信した場合に前記中継要否情報テーブルにおける該送信先の電力線通信端末装置に対応する中継要否情報を中継が不要である旨に変更する工程とを備えること
    を特徴とする電力線通信端末装置の電力線通信方法。
  6. 電力線通信を行う複数の電力線通信端末装置と、電力線通信端末装置間で通信信号を中継する電力線通信中継装置とを備える電力線通信システムにおいて、
    前記電力線通信端末装置は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の電力線通信端末装置であること
    を特徴とする電力線通信システム。
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