JP4385554B2 - 土壌改良用固化材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンクリート建造物等の解体に伴って生じる廃棄コンクリートから骨材を再生する際に生じる副産微粉を用いた土壌改良用固化材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、資源のリサイクルの観点から、解体に伴って廃棄されるコンクリートからセメントや骨材を再生することが行われている。そして、特開平9−169974号公報には、廃棄コンクリートを破砕して粗骨材及び細骨材を回収する際に発生する副産微粉を低強度遅硬性土質安定材に使用する発明が開示されている。
【0003】
上記副産微粉は、廃棄コンクリートをジョークラッシャ等で破砕し、篩い分けにより粒径5mm以上の粗骨材原料を分取したり、0.3〜5mmの細骨材原料を分取したりする際に発生する0.3mm以下のものを用いている。また、副産微粉としては、粗骨材や細骨材を水洗いすることにより発生したものも用いている。さらに、副産微粉としては、上記のようにして得られた副産微粉をボールミルや竪型ローラミルによってさらに粉砕したものを用いることも可能としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記低強度遅硬性土質安定材においては、副産微粉の活性度が低く、水和速度も遅いため、低強度で遅硬性という用途にしか利用することができないという問題があった。
【0005】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、副産微粉を用いた強度発現性に優れた土壌改良用固化材を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、300〜350℃の温度に加熱したコンクリート塊をすりもみすることにより上記コンクリート塊から骨材を回収する際に生じる副産微粉であって、30μm以下に分級された副産微粉を用いたことを特徴としている。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記副産微粉を一般の固化材に混和させたことを特徴としている。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、上記副産微粉の割合を70質量%以下に設定したことを特徴としている。
【0010】
上記のように構成された請求項1ないし3に記載の発明においては、コンクリート塊を300〜350℃の温度に加熱することにより、セメントペーストが均一に脱水脆弱化するので、この加熱後のすりもみにより、粗骨材や細骨材からセメントペーストを効率よくきれいに落とすことができるとともに、セメントペーストを主成分とする微細な副産微粉を回収することができる。そして、特に30μm以下の副産微粉は、セメント水和物の脱水物で構成されていることから、活性度が高いものとなっている。しかも、30μm以下の副産微粉は、加熱すりもみによって表面積が大きなものとなっていることから、吸水性と潜在水硬性とを併せ持ったものとなっている。したがって、30μm以下の副産微粉を土壌改良用固化材として使用することにより、軟弱土壌を充分大きな強度に短時間で改善することができる。
【0011】
特に、コンクリート塊の加熱温度を300〜350℃に設定しているので、上述したセメントペーストの脱水脆弱化を有効に促進することができるとともに、活性度が高く、かつ吸水性と潜在水硬性とを併せ持った副産微粉を得ることができる。したがって、強度発現性の向上をさらに図ることができる。
【0012】
請求項2に記載の発明においては、副産微粉を一般の固化材に混合しているので、副産微粉のみの場合に比べて、土壌の強度発現性の向上を図ることができる。
【0013】
請求項3に記載の発明においては、副産微粉が混和する割合を70質量%以下に設定しているので、一般の固化材のみの場合と、ほぼ同等の強度発現性を得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態としての土壌改良用固化材について、副産微粉を産出する骨材再生装置とともに説明する。
【0015】
図1は、骨材再生装置を示す図であり、この図において、1はコンクリート塊Aを加熱するための充填型加熱炉1である。充填型加熱炉1は、円筒炉壁1aの上部に連続的に供給されるコンクリート塊Aを一定の温度で所定時間加熱した後、円筒炉壁1aの下部からテーブルフィーダ(図示せず)を介して連続的に排出するようになっている。加熱は、灯油等を燃焼させることによって生じた熱風を円筒炉壁1aの下方位置の周囲および中央から供給し、円筒炉壁1a内を上昇させることにより行うようになっている。
【0016】
コンクリート塊Aは、コンクリート建造物の解体に伴って生じた廃棄コンクリートを破砕機によって20〜40mmに破砕したものである。この破砕機としては、例えば固定歯と可動歯との間に廃棄コンクリートを挟んで破砕するジョークラッシャや、高速で回転するハンマーの衝撃力を利用して廃棄コンクリートを破砕するハンマークラッシャや、廃棄コンクリートを遠心力によって高速で飛散させることにより、すでに周囲に存在するコンクリート塊Aに衝突させ、その際の衝撃力で破砕する遠心破砕機等の乾式のものが用いられる。
【0017】
また、コンクリート塊Aは、最大寸法で5mm未満のものを篩で排除したものを充填型加熱炉1に投入することが好ましい。すなわち、このように5mm未満のコンクリート塊Aを排除することによって、充填型加熱炉1における垂直方向の上方への熱風の通りが良くなり、コンクリート塊Aが均一の温度に加熱されることになる。コンクリート塊Aの加熱温度としては、100〜500℃、好ましくは300〜350℃に設定することが後述する粗骨材ミル2や細骨材ミル3におけるすりもみで、骨材からセメントペーストを効率よく取り除く上で好ましい。なお、この実施の形態では300〜350℃に設定している。
【0018】
そして、上記のように100〜500℃に設定したのは、100℃未満では、コンクリート塊A中のセメントペーストを脆弱化する上で効果が薄いとともに、セメントペースト等の脱水に多くの時間がかかるからである。また、500℃超の温度ではコンクリート塊中の粗骨材や細骨材に変質や劣化が生じるおそれがあるからである。そして、この点を考慮すると、実際に加熱する温度は、300〜350℃が好ましい。
【0019】
充填型加熱炉1で加熱処理を受けた後のコンクリート塊Aは、粗骨材ミル2および細骨材ミル3に順次送られてすりもみ処理がなされるようになっている。
【0020】
粗骨材ミル2は、二重ドラム型のもので構成されており、外ドラム21と、この外ドラム21の内側に同軸状に設けられた内ドラム22とを備えている。
【0021】
外ドラム21および内ドラム22は、ともに円筒状の外周壁を有し、その軸線が供給口22a側から搬出口22b、21a側に向けて斜め下方に傾けられた状態で、その軸線回りに回転駆動されるようになっている。内ドラム22には複数の貫通孔が形成されているとともに、その外周に網目サイズが5mm程度の網部22cが巻き付けられている。網部22cは、内ドラム22内ですりもみによって生じた5mm以下のモルタルCを篩い分けて外ドラム21側に移動させるようになっている。すりもみ媒体23は、耐磨耗性を有する鋼球によって構成されたものであり、コンクリート塊Aに対する破砕、摩砕によって、粗骨材BからモルタルCを分離するようになっている。
【0022】
また、上記供給口22aは、粗骨材ミル2の軸線方向の一端における内ドラム22の内側に位置しており、排出口22bは、粗骨材ミル2の軸線方向の他端における内ドラム22の内側に位置しており、もう一つの排出口21aは、粗骨材ミル2の軸線方向の他端における内ドラム22と外ドラム21との間に位置している。このため、充填型加熱炉1から供給されたコンクリート塊Aは、供給口22aから内ドラム22内に入り、同内ドラム22内ですりもりされて粗骨材Bとなったものは排出口22bから排出されて細骨材ミル3に供給され、すりもみ時に内ドラム22から網部22cを介して外ドラム21側に流出したモルタルCは排出口21aから排出されて細骨材ミル3に供給されるようになっている。なお、網部22cの網目サイズは、外ドラム21および内ドラム22を大きなサイズのもで構成した場合には上述した5mmより0.1〜1mm程度大きなものを用いて篩い分けの効率を上げるようにすることが好ましい。
【0023】
細骨材ミル3は、円筒状の外周壁を有し、その軸線が供給口3a側から搬出口3b側に向けて斜め下方に傾けられた状態で、その軸線回りに回転駆動されるようになっている。この細骨材ミル3は、粗骨材ミル2で分別されたモルタルCをすりもみするにあたって、粗骨材Bをすりもみ媒体として利用するようになっている。このすりもみにより、モルタルCにおける細骨材Dからセメントペーストが破砕、摩砕により分離されることになる。
【0024】
細骨材ミル3において製造された細骨材Dおよび粗骨材Bは、骨材分級設備4に送られ、細骨材Dと粗骨材Bとに分級されるようになっている。骨材分級設備4は、篩目が5mmの振動篩41を備えており、振動篩41を通過した骨材を細骨材Dとして回収し、振動篩41を通過せず篩い上となった骨材を粗骨材Bとして回収するようになっている。
【0025】
一方、細骨材ミル3で細骨材Dが製造されることに伴って、副産微粉が生じることになる。この副産微粉は、細骨材ミル3内を供給口3aから搬出口3bに流れ、微粉分級処理設備5に吸引される空気の流れによって、回収されるようになっている。また、粗骨材ミル2、骨材分級設備4において発生した副産微粉についても、微粉分級処理設備5に吸引される空気の流れによって、回収されるようになっている。また、上述した空気の流れは、粒径が150μm以下の副産微粉を移送することが可能な速さに設定されている。
【0026】
微粉分級処理設備5は、図2に示すように、第1の分級器51と、第2の分級器52と、バグフィルタ53とを備えたもので構成されている。第1の分級器51は、空気の流れによって運ばれてきた150μm以下の副産微粉のうち、90μm超の副産微粉の通過を阻止し、90μm以下の副産微粉の通過を許容するものである。この第1の分級器51で捕らえた90μm超で150μm以下の副産微粉は、細骨材Dの粒度調整に利用し、余ったものを粗の副産微粉Eとして図示しないタンクに貯蔵するようになっている。
【0027】
第2の分級器52は、第1の分級器51を通過した90μm以下の副産微粉のうち、30μm超の副産微粉の通過を阻止し、30μm以下の副産微粉の通過を許容するものである。この第2の分級器52で捕らえられた30μm超で90μm以下の副産微粉は、粗の副産微粉Eとして図示しないタンクに貯蔵するようになっている。
【0028】
バグフィルタ53は、第2の分級器52を通過した30μm以下の副産微粉を回収するフィルタを備えたもので構成されている。このバグフィルタ53で捕らえられた30μm以下の副産微粉は、細の副産微粉Fとして図示しないタンクに貯蔵するようになっている。。
【0029】
また、上述した30μm超で150μm以下の粗の副産微粉Eは、例えば高温で焼成処理等を施してセメントとして再生するためのセメント原料、その他として用いられる。
一方、30μm以下の細の副産微粉Fは、そのまま100%用いて土壌改良用固化材としたり、所定の割合で一般の固化材と混和させるように用いて土壌改良用固化材とするようになっている。ここで、一般の固化材と混和させて土壌改良用固化材を構成した場合は、細の副産微粉Fを70質量%以下とすることにより、一般の固化材を100%使用した場合と同等の強度発現性が得られることになる。また、一般の固化材としては、特に制限はないが、例えば通常使用されるセメント系固化材や、生石灰系固化材等が使用可能である。
【0030】
次に、上述した骨材再生装置の作用効果について説明する。この骨材再生装置におては、5mm以上のコンクリート塊Aを充填型加熱炉1で加熱処理するようにしているので、熱風が各コンクリート塊Aの間の隙間を流れやすくなる。このため、コンクリート塊Aの加熱時間の短縮を図ることができるとともに、充填型加熱炉1に投入されたコンクリート塊Aを300〜350℃の一定の温度で加熱することができる。したがって、セメントペーストを均一に脱水脆弱化させることができるので、加熱後のすりもみにおいて、粗骨材や細骨材からセメントペーストを効率よくきれいに落とすことができる。
【0031】
また、粗骨材ミル2においては、モルタルCが網部22cから外ドラム21側に移動するので、モルタルCにおける細骨材が鋼球のすりもみ媒体23によって過度に粉砕されることがない。すなわち、細骨材がすりもみ媒体23によってさらに小さなものに粉砕されるのを防止することができる。
【0032】
一方、細骨材ミル3においては、粗骨材Bをすりもみ媒体として使用し、鋼球等のすりもみ媒体を使用していないので、すりもみに要するコストの低減を図ることができるとともに、細骨材Dが鋼球等の比重の大きなすりもみ媒体によってさらに細かく粉砕されてしまうのを防止することができる。また、粗骨材Bについても細骨材Dによって仕上げ処理をすることができる利点がある。
【0033】
さらに、粗骨材ミル2、細骨材ミル3および骨材分級設備4において発生した副産微粉を微粉分級処理設備5で回収することができるので、作業環境の悪化を防止することができる。そして、微粉分級処理設備5においては、各分級器51、52と、バグフィルタ53によって、副産微粉を所定の粒度範囲ごとに分級することができる。
【0034】
最終的に分級した30μm以下の細の副産微粉Fは、セメント水和物の脱水物を多く含み、活性度の高いものとなる。しかも、細の副産微粉Fの表面積は、加熱後のすりもみによって、セメントよりも充分大きなものとなり、この結果、吸水性と潜在水硬性とを併せ持つものとなる。
上記細の副産微粉Fは、所定のタンクに蓄えられた後、そのまま100%用いたり、所定の割合で一般の固化材と混合することにより、土壌改良用固化材として使用されることになる。
【0035】
そして、上記細の副産微粉Fを100%用いた土壌改良用固化材においては、活性度が高く、吸水性と潜在水硬性とを併せ持ったものとなっていることから、特開平9−169974号公報に示す従来の固化材に比べて、強度発現性の向上を図ることができる。すなわち、軟弱地盤をより大きな強度に短時間で改善することができる。
【0036】
また、細の副産微粉Fを所定の割合で一般の固化材と混合してなる土壌改良用固化材においては、細の副産微粉Fを100%用いたものよりも、土壌の強度発現性の向上を図ることができる。そして、細の副産微粉Fの混和割合を最大でも70質量%に設定することにより、一般の固化材のみの場合と、ほぼ同等の強度発現性を得ることができる。
【0037】
以上のように、細の副産微粉Fを100%使用したり、100%未満の割合で一般の固化材に混合させて使用したりすることができるので、一般の固化材のみを使用する場合に比べて、土壌改良用固化材の価格の低減を図ることができる。また、細の副産微粉Fを70質量%を限度に一般の固化材に混合したものは、大きな発現強度が必要な場合に適用でき、細の副産微粉Fを例えば100%使用したものであれば、発現強度をあまり必要としない場合に適用することができる。したがって、多種多様な用途に適用することができるので、コンクリート廃材のより一層のリサイクルを図ることができる。
【0038】
【実施例】
次に、この発明の実施例を説明する。表1は、細の副産微粉Fを用いた土壌改良用固化材の実施例1、2、3、及び他の副産微粉や固化材を用いた土壌改良用固化材の比較例1、2、3を使用して、軟弱土壌の強度発現性について実験した結果を示している。
【0039】
【表1】
【0040】
(実験条件)
▲1▼実験に供した土壌改良用固化材
実施例1=細の副産微粉F(30μm以下)を35質量%、一般の固化材を65質量%の割で混和させてなる土壌改良用固化材
実施例2=細の副産微粉Fを70質量%、一般の固化材を30質量%の割で混和させてなる土壌改良用固化材
実施例3=細の副産微粉Fを100%用いてなる土壌改良用固化材
比較例1=粗の副産微粉E(30〜150μm)及び細の副産微粉Fの微粉全体を100%用いてなる土壌改良用固化材
比較例2=粗の副産微粉Eを100%用いてなる土壌改良用固化材
比較例3=一般の固化材(セメント系固化材)を100%用いてなる土壌改良用固化材
▲2▼ 処理土の作製
実施例、比較例とも、軟弱地盤から採取した土壌に対して200Kg/m3 の割合で土壌改良用固化材を均一に混合することにより、処理土を作製した。
▲3▼強度発現性
処理土の圧縮強さ(Kgf/cm2)は、成形後湿空養生を施し、7日後に一軸圧縮試験をすることにより測定した。
【0041】
(実験結果及び考察)
表1から、実施例1、2(細の副産微粉Fを35〜70質量%程度混和させたもの)は、比較例3(一般の固化材を100%用いたもの)に比べて強度の低下がほとんど無いことがわかる。
また、実施例3(細の副産微粉Fを100%用いたもの)は、比較例3に比べて、2割程度強度の低下がみられる。ただし、実施例3は、比較例1(微粉全体を100%用いたもの)に対しては約1.4倍の強度発現性があり、比較例2(粗の副産微粉Eを100%用いたもの)に対しては約1.6倍の強度発現性がある。そして、従来例で示した特開平9−169974号公報の固化材は、加熱すりもみを施していないこと、および0.3mm程度の微粉を含むことから、強度発現性に関し、比較例1より劣ったものであることが推定できる。したがって、30μm以下の細の副産微粉Fからなる土壌改良用固化材は、上記従来例の固化材に比して、充分大きな強度発現性が得られると判断できる。しかも、30μm以下の細の副産微粉Fは、30μmを超える粒分を含む副産微粉(比較例1、2)に比して、活性度が高くて水和反応が速く、かつ吸水性及び潜在水硬性に優れたものといえる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1ないし3に記載の発明によれば、コンクリート塊を所定の温度に加熱し、すりもみすることによって生じた30μm以下の副産微粉を土壌改良用固化材として使用することにより、軟弱土壌を充分大きな強度のものに短時間で改善することができる。
【0043】
特に、コンクリート塊の加熱温度を300〜350℃に設定しているので、セメントペーストの脱水脆弱化を有効に促進することができるとともに、活性度が高く、かつ吸水性と潜在水硬性とを併せ持った副産微粉を得ることができる。したがって、軟弱土壌の強度発現性の向上をさらに図ることができる。
【0044】
請求項2に記載の発明によれば、副産微粉を一般の固化材に混和させているので、副産微粉のみの場合に比して、軟弱土壌の強度発現性の向上を図ることができる。
【0045】
請求項3に記載の発明によれば、副産微粉が混和する割合を70質量%以下に設定しているので、一般の固化材のみの場合と、ほぼ同等の強度発現性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態としての土壌改良用固化材に用いる副産微粉を製造するための骨材再生装置を示す説明図である。
【図2】同骨材再生装置の要部を示す説明図である。
【符号の説明】
A コンクリート塊
B 粗骨材(骨材)
D 細骨材(骨材)
F 細の副産微粉(副産微粉)
2 粗骨材ミル
3 細骨材ミル
5 微粉分級処理設備
Claims (3)
- 300〜350℃の温度に加熱したコンクリート塊をすりもみすることにより上記コンクリート塊から骨材を回収する際に生じる副産微粉であって、30μm以下に分級された副産微粉を用いたことを特徴とする土壌改良用固化材。
- 上記副産微粉を一般の固化材に混和させたことを特徴とする請求項1に記載の土壌改良用固化材。
- 上記副産微粉の割合を70質量%以下に設定したことを特徴とする請求項2に記載の土壌改良用固化材。
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