JP4385039B2 - 可倒式落下物防護装置 - Google Patents

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Description

本発明は、道路や線路を雪崩から防護する落下物防護装置に関する。
従来の防護柵が特許文献1に開示されている。この技術は、擁壁上に複数の支柱を所定間隔おいて立設し、各支柱間に防護ネットを張設したものである。ところで、雪崩は頻度や規模を事前に予想することが困難であり、大規模な雪崩で防護柵の高さを超えるか又は耐荷重以上の荷重で破損すると、雪が道路や線路に落下して重大事故を招く恐れがあった。また、破損した場合は廃棄処分して新しい防護柵を設置し直す必要があり、設置コストがかかっていた。
特開2003−3425号公報
本発明が解決しようとする課題は、従来のこれらの問題点を解消し、落下物が防護柵の高さを超える程に堆積しようとした場合又は防護柵の耐荷重以上に荷重されようとした場合でも防護機能を維持でき、しかも再利用できる可倒式落下物防護装置を提供することにある。
かかる課題を解決した本発明の構成は、
1) 地盤の斜面を滑落して擁壁を超えようとする落下物から道路又は線路を擁壁上に立設した防護柵で防護する落下物防護装置であって、前記防護柵はその基端部で回転して道路又は線路側へ傾倒可能とし、又同防護柵をワイヤーで係留したアンカーで立設状態を保持し、しかも防護柵の高さが道路又は線路の幅員と略同じか又はそれよりやや短い長さとし、落下物の堆積量が防護柵の高さを超える前か又は防護柵の耐荷重を超える前にワイヤー及びアンカーによる保持が解除されるようにし、立設状態の保持が解除されて傾倒した防護柵を略水平以上に傾倒させないように支持するストッパーを設けたことを特徴とする、可倒式落下物防護装置
2) ワイヤー及びアンカーによる保持の解除が、ワイヤーの切断又は地盤からのアンカーの抜出によるものである、前記1)記載の可倒式落下物防護装置
3) 防護柵の傾倒構造が、防護柵の基端部に回転軸を長手方向に沿って形成し、同回転軸を回動可能に支承する軸受部を備えた台座を擁壁上に設けたもので、ストッパーが、前記台座の上面に傾倒した防護柵の板面と当接できる平坦部を形成したものである、前記1)又は2)記載の可倒式落下物防護装置
4) 防護柵の回転軸と台座の軸受部との間に摩擦抵抗を備えたシューを介装した、前記3)記載の可倒式落下物防護装置
にある。
本発明によれば、落下物が防護柵の高さを超える程に堆積しようとした場合又は防護柵の耐荷重以上に荷重されようとするとワイヤーの切断又はアンカーの抜出で立設状態の保持が解除され、防護柵が落下物の荷重で斜面と反対する側へ傾倒し、ストッパーで防護柵が略水平状態に支持されて落下物は防護柵上を通過する。したがって、傾倒した防護柵直下の道路や線路に落下物が落下することはなく、自動車や鉄道車両は安全に走行でき、しかも、落下物を除去した後は防護柵を元の姿勢に戻してワイヤー及びアンカーで立設状態を保持できるから、新しい防護柵を設置し直すことなく低コストで再利用できる。
本発明では、防護柵の回転軸と台座の軸受部との間には摩擦抵抗を備えたゴム等のシューを介装すると、シューの摩擦抵抗により防護柵の急激な回動を防止してストッパーと接触する際の衝撃を緩和できる。また、ワイヤーの切断又はアンカーの抜出を検知して遠隔地へ警報する警報手段を設けてもよい。以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
図1,2に示す実施例は、道路の擁壁に本発明の可倒式落下物防護装置を設置した雪崩防止柵の例である。図1は実施例の可倒式落下物防護装置の断面図、図2は実施例の可倒式落下物防護装置の使用状態を示す説明図である。図中、1は斜面、2は道路、3は擁壁、4は台座、4aは軸受部、4bはシュー、4cはストッパー、4dは固定具、4eはボルト、5は浮き上がり防止アンカー、6は防護柵、6aは支柱部、6bは回転軸、7はワイヤー、8はアンカー、9は河川、Gは地盤、Sは雪崩である。
本実施例の可倒式落下物防護装置は、図1に示すように道路2の擁壁3上にコンクリートからなる台座4を浮き上がり防止アンカー5で地盤Gに強固に埋設している。台座4には上方が開放された軸受部4aを長手方向に沿って形成し、軸受部4aの内面にゴム製のシュー4bを取り付けている。台座4の道路2側には軸受部4aの中心位置よりやや下方に平坦部を形成し、防護柵6の板面と当接して略水平状態に支持するストッパー4cとしている。台座4の斜面1側は軸受部4aの中心位置から上部を切欠し、切欠した部分を固定具4dとしてボルト4eで脱着できるようにし、シュー4bの交換等の整備ができるようにしている。
防護柵6は板状の鋼製で、複数の支柱部6aを所定間隔をおいて形成し、支柱部6aの基端部に断面半円状の回転軸6bを形成している。防護柵6の高さは道路2の幅員と略同じか又はやや短く形成するが、少なくとも防護柵6が略水平状態となった場合にその上面を通過した雪崩Sが道路2に落下しない長さとする。防護柵6は必要に応じて複数体が長手方向に沿って並設される。
この防護柵6の回転軸6bを台座4の軸受部4aにシュー4bを介して配置し、固定具4dをボルト4eで固定して取り付ける。ボルト4eは浮き上がり防止アンカー5に螺着する。防護柵6の通し孔(図示せず)にはワイヤー7を挿通してアンカー8を係留し、アンカー8を斜面1側の地盤Gに埋設してワイヤー7を緊張する。ワイヤー7は、雪崩Sの堆積量が防護柵6の高さを超える前の状態における荷重又は防護柵6の耐荷重を超える直前の荷重が作用すると切断される引っ張り強度のものを用いている。
本実施例では、図2(a)に示すように雪崩Sが発生して斜面1と防護柵6との間に堆積する。雪崩Sの堆積量が防護柵6の高さを超える前の状態における荷重又は防護柵6の耐荷重を超える直前の荷重が作用すると、図2(b)に示すようにワイヤー7の途中が切断して防護柵6が雪崩Sの荷重で道路2側へ傾倒し、防護柵6の板面が台座4のストッパー4cと当接して防護柵6が略水平状態に支持される。このとき、シュー4bの摩擦抵抗により防護柵6の急激な回動を防止してストッパー4cと接触する際の衝撃が緩和される。その後、雪崩Sは水平となった防護柵6の上面を通過して対向する河川9に落下し、道路2や走行中の自動車に雪が落下することはない。
雪崩Sが止むと、防護柵6上の雪や斜面1の雪を除雪し、防護柵6を斜面1側へ回動して垂直に立て、新しいワイヤー7に係留したアンカー8を地盤Gに埋設して立設状態を保持する。このように、本実施例によれば防護柵6を略水平に傾倒させて雪崩Sが上面を通過できるようにしたから、大規模な雪崩Sでも道路2に雪が落下することがなく自動車は安全に走行でき、しかも、雪崩Sを除雪した後は防護柵6を元の姿勢に立設してワイヤー7とアンカー8で立設状態を保持することで、新しい防護柵6を設置し直すことなく低コストで再利用できるようになった。
本発明の可倒式落下物防護装置は、道路・線路・建築物等を雪崩・落石等から防護する用途に利用される。
実施例の可倒式落下物防護装置の断面図である。 実施例の可倒式落下物防護装置の使用状態を示す説明図である。
符号の説明
1 斜面
2 道路
3 擁壁
4 台座
4a 軸受部
4b シュー
4c ストッパー
4d 固定具
4e ボルト
5 浮き上がり防止アンカー
6 防護柵
6a 支柱部
6b 回転軸
7 ワイヤー
8 アンカー
9 河川
G 地盤
S 雪崩

Claims (4)

  1. 地盤の斜面を滑落して擁壁を超えようとする落下物から道路又は線路を擁壁上に立設した防護柵で防護する落下物防護装置であって、前記防護柵はその基端部で回転して道路又は線路側へ傾倒可能とし、又同防護柵をワイヤーで係留したアンカーで立設状態を保持し、しかも防護柵の高さが道路又は線路の幅員と略同じか又はそれよりやや短い長さとし、落下物の堆積量が防護柵の高さを超える前か又は防護柵の耐荷重を超える前にワイヤー及びアンカーによる保持が解除されるようにし、立設状態の保持が解除されて傾倒した防護柵を略水平以上に傾倒させないように支持するストッパーを設けたことを特徴とする、可倒式落下物防護装置。
  2. ワイヤー及びアンカーによる保持の解除が、ワイヤーの切断又は地盤からのアンカーの抜出によるものである、請求項1記載の可倒式落下物防護装置。
  3. 防護柵の傾倒構造が、防護柵の基端部に回転軸を長手方向に沿って形成し、同回転軸を回動可能に支承する軸受部を備えた台座を擁壁上に設けたもので、ストッパーが、前記台座の上面に傾倒した防護柵の板面と当接できる平坦部を形成したものである、請求項1又は2記載の可倒式落下物防護装置。
  4. 防護柵の回転軸と台座の軸受部との間に摩擦抵抗を備えたシューを介装した、請求項3記載の可倒式落下物防護装置。
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