JP4384150B2 - イオン源のためのエミッタ及びその作製方法 - Google Patents

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Description

本発明は、イオン源のためのエミッタに関し、詳細には、液体金属イオン源(LMIS)又は液体合金イオン源(LMAIS)のためのエミッタに関する。本発明は更に、このようなエミッタを作製する方法に関する。
集束イオンビーム(FIB)技術は、半導体産業における重要なツールである。集束イオンビームは、故障解析、透過型電子顕微鏡試料の調製、並びに回路及びマスク修正に使用される。FIBマイクロ及びナノ加工を用いると、特にリソグラフィ、エッチング、及び注入などの、同じ基板上に作製される異なる構成要素の種々の要件を満足させなければならない従来の加工技術に要求される複雑さを低減することができる。
FIB技術の成功は、液体金属イオン源(LMIS)及び液体合金イオン源(LMAIS)それぞれの発明の結果である。以下においては、LMIS単独又はLMAIS単独へのそれぞれの言及は、LMIS又はLMAISの何れかだけを意味することが明らかでない限り、他のタイプのイオン源への言及としても理解すべきである。LMISには、ニードル型エミッタ、キャピラリ型エミッタ、及び多孔質エミッタの3つの基本的な設計が存在する。比較のために、ニードル型エミッタ及びキャピラリ型エミッタの写真が図8に示されている。
ニードル型エミッタでは、通常W、Ta、Ti又はNiで作られた小型ヘアピン(ニードルチップ)及びフィラメントがエミッタとして使用される(図7の左側を参照)。エミッタは、液体金属原材料で湿潤されて装荷され、液体金属リザーバを形成する。イオン源の湿潤のためには、原材料が液状で提供される必要がある。この目的のために、抵抗加熱器又は電子ビーム加熱器を使用することができる。次いで、エミッタは、高真空(約10-7Torr)の加熱液体金属内に浸漬される。動作中、電流がフィラメントに供給され、従ってフィラメントは抵抗加熱される。加熱液体金属は、ニードルチップに向かって流動する。次いで、ニードルチップと抽出電極との間に高電圧が印加される。ニードルチップでの高い電界強度により、液体原材料の更に小さい先端がいわゆるテーラーコーンを形成し、ここからイオンが放出される。これにより、安定したイオンビームが原材料から発生する。液体金属イオンが本質的で先端で形成されるように、ニードルチップの先端がエミッタの最も熱いスポットを形成すべきである点は明らかである。
以下において、図8A及び図8Bを参照しながらニードル型エミッタを更に詳細に説明する。図8A及び図8Bは、従来技術のニードル型液体金属イオン源の概略図である。エミッタは、ニードルチップ10、フィラメント11、及び支持体50を含む。通常、支持体50は、セラミック基部に装着され、フィラメント11に電気端子を提供する。フィラメント11は、2つの支持体の間に延び、アーク様形状を有する。アークの頂点には、ニードルチップ10がフィラメント11に取り付けられる。図8Bに示されるように、ニードルチップ10は、例えば、溶接スポット15が形成されるように電気スポット溶接などの溶接技法によってフィラメント11に取付られる。従って、ニードルチップ10の加熱は、溶接スポット15を介してフィラメント11からニードルチップ10に熱を伝達する必要があるという点で間接的なものに過ぎない。結果として、ニードルチップ10の先端が実際にエミッタの最も熱い部分であることは保証されない。このことは、エミッタの効率を低下させる可能性がある。更に、ニードルチップ10のリザーバ部が過剰に過熱される可能性があり、そのため液体金属材料がリザーバから蒸発するようになる。その結果、イオン源の寿命が短縮され、試験片及びイオンビーム装置の汚染が増大する。
第2のタイプのLMISは、キャピラリ型又はリザーバ型エミッタとして知られる。こうしたキャピラリ型エミッタの実施例は、図7の右側及び図9に示される。キャピラリ設計では、エミッタモジュール10は、小さな原材料リザーバ30を有する2つの金属プレートからなる。各プレートの片側には鋭いブレードが正確に機械加工されている。材料の薄層が、プレートの1つの他の3つの側部にスパッタ堆積されてスペーサとして機能し、すなわち、2つのエミッタ半部分が互いに緊密にクランプされたときに、ブレード間に約1μmのスリット17が残る。更に、加熱器40は、液体状態であるように原材料を加熱するために設けられる。液体の原材料はこの微小流路17を通って流動し、スリット17の出口で1μm程度の曲率半径を有する自由表面を形成する。エミッタとその前方に直接配置された抽出電極との間の電位差の印加によって発生した強電界の下で、液体金属の自由表面は、静電気力と表面張力との複合効果によって局所的に不安定な状態に近づく。突出した尖端、すなわちテーラーコーンが生成される。電界が約109V/mの値に達すると、先端の原子は自発的にイオン化して推力生成イオンジェットが電界によって引き出され、トンネル現象により電子が液体金属全体の大部分において除去されると同時に先端から蒸発した原子はイオン化される。
しかしながら、こうしたキャピラリ型エミッタの構造及び製造は比較的複雑である。更に、大きな加熱電流がキャピラリ型エミッタによって必要とされる。
欧州特許出願第04017894.9号公報
従って、液体金属イオン源又は液体合金イオン源のための改良されたエミッタを提供することが望ましい。
上述を考慮して、本発明は、ワイヤを含む液体金属イオン源のためのエミッタを提供し、該ワイヤが、ほぼ湾曲した部分と表面とを含み、ワイヤ表面の少なくとも一部分がほぼ湾曲した部分で先細にされてエミッタ先端を形成する。更に、液体金属イオン源のためのエミッタを製造する方法が提供され、該方法は、ワイヤを準備する段階と、ワイヤの表面の一部分を先細にしてエミッタ先端を形成する段階とを含む。
本発明の別の利点、特徴、態様、並びに詳細は、従属請求項、明細書、及び添付図面から明らかである。
本発明の第1の態様によれば、液体金属イオン源のためのエミッタが提供される。この関連において、用語「液体金属イオン源」は、液体金属イオン源並びに液体合金イオン源を含むことを理解されたい。更に、エミッタはほぼ湾曲した部分を有するワイヤを含む。通常、このほぼ湾曲した部分は、U字形又はV字形であり、ワイヤを屈曲することによって形成することができる。この関連において、ワイヤは、特に、例えばタングステン、タンタル、チタン、又はニッケルなどの金属で作られた細長い導電部材として理解される。更に、ワイヤは、ワイヤ表面の少なくとも一部が面取りされ、U字形又はV字形のほぼ湾曲した部分の先端側で尖状である。このようにして、エミッタ先端がU字形又はV字形のほぼ湾曲した部分の先端側で形成される。
上述のエミッタは、とりわけキャピラリ型エミッタと比べて簡素な構造を有しており、これは該エミッタが本質的には適切な形状のワイヤしか含まないことによる。従って、上述のエミッタは、ニードレスエミッタと呼ばれる場合のある新しいタイプのLMIS又はLMAISエミッタを形成する。言い換えれば、フィラメントへのニードルチップの溶接が、上述のエミッタの設計によって不要となり、同様にこれに付随する問題も克服される。特に、上述のエミッタは、エミッタ先端がワイヤの一部であって、従って直接的に加熱されるので温度分布が改善される。結果として、リザーバからの原材料の望ましくない蒸発を回避することができ、従って、エミッタの寿命が向上し、イオンビーム装置及び試験片の汚染が低減される。更に、エミッタの先端を加熱することができ、そのため、ワイヤ表面に形成されていた場合もある腐食層をエミッタ使用前に蒸発させることができる。更に、上述の特性を有するエミッタは、高融点を有する原材料にとりわけ適合される。このようなエミッタの温度分布によって、高融点を有するこうした材料に伴う加熱の問題が低減される。別の態様によれば、エミッタの特定の設計はまた、湿潤特性が劣る合金をエミッタに装荷することを可能にする。上述のエミッタは、エミッタ先端に向かって連続且つ円滑に増大する温度分布を有する。この温度分布によって、エミッタは、例えばIn‐Ga、Pb‐Sn、Er‐FeNiCr、Pr‐Siといった湿潤特性が劣る合金であっても装荷することができる。
別の実施形態によれば、ワイヤの先端側の尖状又は先細の区域は、非対称円錐を形成する。開口又は円錐角は、典型的には、約50°〜130°の範囲である。更に典型的には、90°〜110°の円錐角が使用され、98°の円錐角がテーラーコーンの理論値に対応している。上述の範囲の円錐角がエミッタ先端に選択された場合、テーラーコーンの形成が支援及び促進される。
本発明の別の実施形態によれば、尖状区域内でのワイヤの幅は、尖状区域外のワイヤの幅よりも小さい。従って、尖状部分でのワイヤの抵抗はワイヤの残りの部分よりも高い。結果として、ワイヤは、先細部分においてより高温となり、従って、ワイヤの尖状部分すなわちエミッタ先端がエミッタの最も熱い部分であることが確実になる。このことは、エミッタの寿命を更に向上させ、リザーバから蒸発する原材料による汚染を更に低減する。
更に別の実施形態によれば、マイクロチャンネルが、尖状区域の少なくとも一部分のワイヤ表面上に形成される。通常、これらのマイクロチャンネルは、エミッタの先端側に向かって、例えば螺旋状、蛇行状、又は旋回状に延びている。マイクロチャンネルが、原材料すなわち液体金属又は液体合金をリザーバからエミッタの先端側に向かって導くので、これによりイオンビームの安定性が向上する。動作中、液体金属又は液体合金は、リザーバからマイクロチャンネルを介し、エミッタの先端で形成されたテーラーコーン内に流動する。
本発明の更に別の実施形態によれば、エミッタは、原材料すなわち液体金属又は液体合金を保持するリザーバを有する。通常、リザーバは、U字形又はV字形のほぼ湾曲した部分のリムの間に形成される。
更に別の実施形態によれば、ワイヤのリムの間の角度ξは、1°≦ξ≦25°の範囲である。角度ξをこの範囲内で選択することにより、原材料135でのリザーバ部130の湿潤及び装荷が容易になる。更に、リムは互いに対して本質的に同一に形成され、エミッタ先端に対して対称的に位置付けることができる。とりわけ、リムは同じ長さ、厚み、及び外形を有することができる。リムが本質的に同一であれば、一方のリム部分の熱膨張が反対側のリム部分の熱膨張によって相殺されるので、リム部分の熱膨張に起因するエミッタ先端の横方向ドリフトが発生しない。従って、リム部分の熱膨張は、エミッタ先端の光学軸に沿った移動を引き起こすだけとなる。
本発明の別の態様によれば、液体金属イオン源が提供される。該液体金属イオン源はエミッタを有し、該エミッタが、ほぼ湾曲した部分と表面とを有し、ワイヤ表面の少なくとも一部分はほぼ湾曲した部分で先細にされてエミッタ先端を形成し且つ該エミッタのリザーバ部が液体金属を含むワイヤと、該エミッタからイオンを抽出するための抽出電極とを有する。
本発明の別の態様によれば、液体金属イオン源又は液体合金イオン源エミッタを製造する方法が提供される。本方法は、ワイヤを準備する段階と、ほぼ湾曲した区域内でワイヤの一区域を面取りする段階とを含む。このようにして、エミッタ先端が、ワイヤのほぼ湾曲した区域の先端に形成される。通常、ワイヤは、ワイヤ表面の成形加工、研磨加工、又はエッチング加工によって面取りされる。しかしながら、他の適切な方法もまた、ほぼ湾曲した区域の先端側での先細部分を作製するのに用いることができる。
本発明の更に別の態様によれば、イオンビームを形成する方法が提供される。この方法は、エミッタを備えた液体金属イオン源を荷電粒子ビーム装置内に準備する段階を含み、該エミッタが、ほぼ湾曲した部分と表面とを有し、該表面の少なくとも一部分が前記ほぼ湾曲した部分で先細にされてエミッタ先端を形成し、エミッタのリザーバ部が液体金属を含むワイヤと、エミッタからイオンを抽出する抽出電極とを含むワイヤを備え、前記方法が更に、ワイヤに電流を印加する段階と、液体金属と抽出電極との間に電圧を印加し、液体金属からイオンを抽出してイオンビームを発生させる段階とを含む。
本発明の上記に示された態様及び他のより詳細な態様の一部は、以下の説明において記載され、部分的には各図を参照して例示される。
ここで本発明の種々の実施形態を詳細に参照し、その1つ又はそれ以上の実施例が各図に示されている。各実施例は本発明の例証として提供され、本発明を限定するものではない。例えば、1つの実施形態の一部として図示され説明される特徴は、他の実施形態で又はこれと同時に用いて、別の実施形態を更に得ることができる。本発明はこのような修正形態及び変形形態を含むことが意図されている。
図1の左側は、本発明の実施形態によるエミッタ100を示す。エミッタ100は、本質的にU字形又はV字形部分115を有するようにほぼ湾曲した様態で延びる金属ワイヤ110を含む。通常、ワイヤ110は、タングステン、タンタル、チタン、又はニッケルで作られる。ワイヤ110は、V字形部分115で先細にされ、先細部分125を形成する。通常、先細部分125は、例えば、成形、研磨、エッチング、又は微細加工によってワイヤ110の外側表面120に形成される。V字形部分115に加えて、ワイヤ110はまた、フィラメント部分140、145を含み、これらは支持体(図示せず)に装着することができる。通常、これらの支持体はまた、電流をエミッタ100に印加することができるようにワイヤ110用の電気端子として機能する。ある量の原材料すなわち液体金属又は液体合金を保持するためのリザーバ部130が、V字形部分の左リム140と右リム145との間に形成される。
V字形部分115の拡大図が、図1の右側に示される。ここでは、エミッタの装荷状態が示され、原材料135が、リザーバ部130に配置されている。通常、リザーバ部は、5mm3以下、例えば1mm3と5mm3の間の容積を有する。従って、リザーバ部は、原材料135の相当量、すなわち最大で5mm3までの量を保持するように適合される。更に、円錐角φは、50°≦φ≦130°の範囲にあり、典型的には90°≦φ≦110°の範囲である。図1に示される特定の実施形態においては円錐角は98°に等しく、これは、テーラーコーンの円錐角の理論値が98°に等しいことによる。このようにして、エミッタの動作中の液体金属又は液体合金によるテーラーコーンの形成が促進される。別の角度ξが、図1に示される。この角度ξは、フィラメント部分140、145間の角度として定められる。フィラメント部分140、145が幾らかの曲率を有する場合があるので、角度ξは近似値又は平均値である点を理解されたい。更に、フィラメント140、145は、フィラメント部分140、145をそれぞれの支持体(図示せず)に装着するために横方向に曲げられる場合があるので、角度ξは、エミッタ先端に比較的近い領域、すなわち先細部分125においてのみ定められる点を理解されたい。通常、角度ξは1°≦ξ≦25°の範囲である。角度ξをこの範囲内で選定することにより、原材料135でリザーバ部130を湿潤し装荷することが容易となる。
図1の右側から明らかな別の特徴は、ワイヤの幅Wが、先細部分125の外側のワイヤ部分よりも先細部分125の範囲内の方が小さいことである。先細部分125内のワイヤのこの断面積が小さいことにより、電気抵抗は、ワイヤ110の残部よりも先細部分125内の方が大きい。電流がワイヤ110に印加されると、先細部分125すなわちエミッタ先端はこのために、ワイヤの残部よりも温度が上昇することになる。結果として、エミッタ先端は、ワイヤ110の最も高温部分となり、従って、エミッタのほぼ理想的な温度分布が実現される。エミッタの改良された温度分布によって、リザーバからの原材料の蒸発が最小になり、その結果、エミッタの寿命が延び、蒸発原材料によるイオンビーム装置及び試料片の汚染が低減される。
図2は、本発明の別の実施形態によるエミッタの拡大図を示す。ここでは、マイクロチャンネル127が、リザーバ部130と先細部分125の先端側との間でワイヤ110の表面上に設けられる。マイクロチャンネル127は、リザーバ部130からエミッタの先端側に向かって先細部分125の周りを巻いている。マイクロチャンネル127は、エミッタの動作中に先端側に形成されたテーラーコーンに向かう液体金属又は液体合金135の流動を促進する。従って、テーラーコーン内への原材料の安定した流動が可能となり、イオンビームの安定性が高くなる。
次に、このようなエミッタの製造を図3を参照して説明する。図3は、先細部分125を形成するためのツールの断面図を示す。ツールは、望ましいエミッタ先端の逆形状で形成された凹部210を有する金型200を含む。更に、ツールは、凹部210に嵌合するように適合されたダイ250を含む。先細部分125は、金型200上にワイヤ110を供給することによって形成される。ワイヤ110は、例えばワイヤ110に電流を印加することによって加熱され、これによりワイヤ材料が軟化して成形可能となる。次いで、ダイ250がワイヤ110上に押し下げられ、凹部210内に成形可能なワイヤ材料を押し込む。従って、ワイヤ材料は、凹部210の形状になり、ワイヤ表面上に先細部分125が形成される。更に、ダイ250は、ワイヤ材料が凹部210から脇に押し出される程度にまで押し下げることができる。その結果、このようにして製作された先細部分125は、ワイヤ110の残部よりも小さい幅を有する。
ここで、本発明によるエミッタの別の製造方法を図4を参照して説明する。ここでは、ワイヤ110が本質的にU字形又はV字形であるように曲げられる。ワイヤ110は、旋盤のチャック400内にクランプされる。旋盤チャック400は、回転軸ALを有し、ワイヤ110はこの軸に沿って位置調整される。従って、ワイヤ110は、軸ALの周りに回転速度ω1で回転するときに、横方向すなわち回転軸ALに垂直には曲がらない。更に、ワイヤ110のU字形又はV字形部分を研磨するためのグラインダ300が備えられる。研削ホイール320がグラインダ300のシャフト310に装着される。シャフト310及び研削ホイール320は、軸AGの周りに回転速度ω2で回転することができる。
ワイヤ110の先端に先細部分125を製作するために、旋盤チャック400、ワイヤ110、及び研削ホイール320が、回転速度ω1及びω2でそれぞれ回転する。次いで、研削ホイール320の表面325を先細にされる部分125でワイヤ110の外側表面に接触させる。ワイヤ110の表面材料が研磨によって除去され、これによりワイヤ110の外側表面がU字形又はV字形部分で先細にされる。従って、ワイヤ110の先端は、回転軸ALに沿って見ると円錐形状である。しかしながら、円錐は曲がったワイヤの幾何形状により非対称形である。図4から明らかなように、開度又は円錐角φは、ワイヤの回転軸ALとグラインダの回転軸AGとの間の角度θによって決まる。その関係は、
θ=90°−φ/2
で与えられる。通常、50°≦φ≦130°の範囲の円錐角が使用され、そのため角度θは通常25°〜55°の範囲となる。エミッタ先端のこの円錐形状により、エミッタ先端でのテーラーコーンの形成が容易になり、また、リザーバ部からテーラーコーンへの原材料の流動も促進される。テーラーコーンの円錐角の理論値は98°であるので、エミッタ先端の極めて典型的な円錐角は、90°≦φ≦110°の範囲であり、そのため角度θは、通常35°〜45°の範囲となる。勿論、98°の円錐角すなわちテーラーコーンの理論値を用いてもよく、これは、エミッタ先端でのテーラーコーンの形成を特に促進することになる。従って、角度θは41°(41°=90°−49°)となる。上述の方法によって、種々の開口角度を有するLMIS及びLMAISを簡易な方法で製作することができる。特に上述の方法によって、部品の組立及び溶接工程が不要になる。
本発明によるエミッタを製造する第3の方法によれば、エミッタ先端での先細部分125は、ワイヤ材料をエッチングすることによって形成される。例えば、ワイヤ材料としてタングステンが使用される場合には、NaOHを用いてタングステンワイヤをエッチングすることができる。
上述の方法の何れの組み合わせを用いても、本発明によるエミッタを製造することができる点を理解されたい。例えば、エミッタは成形法によって前処理し、研磨によって仕上げることができる。或いは、エミッタはエッチングによって前処理し、研磨によって仕上げることができる。
図5A〜図5Cは、本発明の実施形態によるエミッタに装荷する方法の各段階を示している。図5Aでは、本発明の実施形態によるエミッタ100が準備される。エミッタ100に電流が印加され、適切な温度までエミッタを加熱する。更に、原材料410を液体状態で保持する加熱溶融坩堝500が準備される。原材料510は、液体金属又は液体合金であり、溶融物の正確な温度はその原材料によって決まる。図5Bに示されるように、ここでエミッタ100の先端が液体の原材料510内に浸漬される。これによりリザーバ部130もまた浸漬することができる。毛管力によって、エミッタ100に原材料510が装荷され、すなわちワイヤ110のV字形部分が原材料で湿潤され、ワイヤ100の2つのリムの間のリザーバ部に原材料のリザーバ135が形成される。湿潤特性は、ワイヤ110の温度並びに合金の温度に依存するので、ワイヤの湿潤は、溶融物の温度及びワイヤの温度を制御することによって正確に制御することができる。これらの温度は、ワイヤ110を通る加熱電流及び溶融坩堝500の温度制御によって制御することができる。とりわけ、過剰な量の原材料がエミッタ100に装荷されないように制御することができる。エミッタ100に原材料が装荷された後、図5Cに見られるように、エミッタは溶融坩堝500から引き出される。勿論、上述の装荷方法は、通常5×10-7Torrより良好な高真空である真空中で行われる。
図6は、本発明の実施形態によるエミッタ100を用いた液体金属イオン源700の概略図である。エミッタ100の2つのフィラメント部分140、145は、本質的に互いに同一に形成され、エミッタ先端に対して対称的に位置付けられる。とりわけ、フィラメント部分は、同じ長さ、厚み、及び外側形状を有する。その結果、1つのフィラメント部分140の熱膨張が反対側のフィラメント145の熱膨張によって相殺されるので、フィラメント部分の熱膨張によるエミッタ先端の横方向ドリフトは発生しない。従って、フィラメント部分140、145の熱膨張により、エミッタ先端が光学軸に沿って上昇又は下降だけを行うことになる。ワイヤ110の2つのフィラメント部分140、145は、それぞれ支持体150、155に装着される。支持体150、155はまた、ワイヤ110に電流を印加することができるように電気端子を提供する。従って、ワイヤ110は抵抗加熱することができる。更に、エミッタ100には、フィラメント部分140、145間のリザーバ部130内に含まれる原材料135が装荷される。更に、抽出電極600が設けられ、抽出電極600と原材料135との間に電圧を印加することができる。勿論、典型的には電圧は抽出電極と支持体150との間に印加されるので、これは形式上の説明に過ぎない。印加された電圧に応じて、原材料135は、エミッタ先端でテーラーコーンを形成する。
エミッタ100から原材料135のイオンを抽出するため、支持体150、155を介してワイヤ110に電流が印加される。ワイヤ110は加熱され、エミッタ先端は、その減少した断面に起因してワイヤ110の最も熱い部分となる。原材料135は、リザーバ部からエミッタ先端に向かって流動する。原材料の蒸発原子はテーラーコーンの先端でイオン化され、抽出電極600によって試料片(図示せず)に向かって加速される。このようにして、図6に示されるLMIS又はLMAIS700によってイオンビームが形成される。勿論、上述の液体金属イオン源700は、例えばFIB動作のためのイオンビームを生成させる荷電粒子ビーム装置で使用することができる。
別の態様によれば、エミッタは、半導体製造工程に特に重要なSi含有合金に特に好適である。例えば、二元合金PrSiを用いる液体合金イオン源が、欧州特許出願第04017894.9号に記載されており、これは引用により本明細書に組み込まれる。欧州特許出願第04017894.9号では、少量のクラスター及び分子イオンに加えてPr及びSiイオンのみがこのようなイオン源によって生成されるので、この二元合金PrSiが有利であることが記載されている。本発明の実施形態によるエミッタは、PrSiイオン源に有利に用いることができる。このために、二元合金PrSiが、タンタルエミッタ又はニッケルエミッタのリザーバ部130内の原材料として提供される。PrSiに関して説明したが、本発明によるエミッタはまた、InGa、PbSn、ErFeNiCrのような扱いにくい材料にも有利に使用できることを理解されたい。勿論、本発明のエミッタはまた、Ga又は同様のものなどのLMISに通常使用される材料に完全に好適である。
以上のように本発明を詳細に説明したが、添付の請求項の精神及び範囲を逸脱することなく本発明において種々の修正が可能であることは当業者には明らかなはずである。
本発明の実施形態によるエミッタを示す図である。 本発明の実施形態によるエミッタ先端の拡大図である。 本発明の実施形態によるエミッタの製造方法の或るステップを示す図である。 本発明の実施形態によるエミッタの別の製造方法の或るステップを示す図である。 本発明の実施形態によるエミッタに装荷する方法の各ステップを示す図である。 本発明の実施形態によるエミッタに装荷する方法の各ステップを示す図である。 本発明の実施形態によるエミッタに装荷する方法の各ステップを示す図である。 本発明の実施形態によるエミッタを用いた液体金属イオン源の概略図である。 従来技術による液体金属イオン源を示す写真である。 従来技術によるニードル型液体金属イオン源の概略図である。 従来技術によるニードル型液体金属イオン源の概略図である。 従来技術によるキャピラリ型液体金属イオン源の概略図である。
符号の説明
100 エミッタ
110 ワイヤ
115 湾曲部分
120 ワイヤ表面
125 先細部分
130 リザーバ部
135 原材料
140 左リム
145 右リム

Claims (29)

  1. ワイヤ(110)を備えた液体金属イオン源のためのエミッタ(100)であって、
    前記ワイヤがほぼ湾曲した部分(115)と表面(120)とを有し、前記ワイヤ表面(120)の少なくとも一部分(125)が前記ほぼ湾曲した部分(115)で先細にされてエミッタ先端を形成することを特徴とするエミッタ(100)。
  2. 前記ワイヤ表面(120)の先細部分(125)が、前記ワイヤ(110)の外側表面であることを特徴とする請求項1に記載のエミッタ(100)。
  3. 前記先細部分(125)が、前記エミッタの光学軸(OA)に沿って見たときに円錐を形成していることを特徴とする前記請求項の何れかに記載のエミッタ(100)。
  4. 円錐角φが、50°≦φ≦130°の範囲であることを特徴とする請求項3に記載のエミッタ(100)。
  5. 前記円錐角φが、98°に等しいことを特徴とする請求項3に記載のエミッタ(100)。
  6. 前記先細部分(125)における前記ワイヤ(110)の直径(W)が、前記先細部分(125)の外側の前記ワイヤ(110)の直径よりも小さいことを特徴とする前記請求項の何れかに記載のエミッタ(100)。
  7. 前記V字形部分(115)の少なくとも一部分における前記ワイヤ表面(120)にマイクロチャンネル(127)が設けられることを特徴とする前記請求項の何れかに記載のエミッタ(100)。
  8. 前記ワイヤ(110)が更に、支持体手段(150)と前記ワイヤ(110)を接続するフィラメント部分(140、145)を有することを特徴とする前記請求項の何れかに記載のエミッタ(100)。
  9. 前記フィラメント部分(140、145)が、互いに本質的に同一に形成され、前記エミッタ先端に対して対称的に位置付けられることを特徴とする請求項8に記載のエミッタ(100)。
  10. 前記フィラメント部分(140、145)間の角度ξが、1°≦ξ≦25°の範囲であることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載のエミッタ(100)。
  11. 原材料(135)を保持するリザーバ部(130)を更に有し、前記リザーバ部(130)が、前記フィラメント部分(140、145)の間に形成されることを特徴とする前記請求項の何れかに記載のエミッタ(100)。
  12. 前記ワイヤ(110)が、金属ワイヤ又はワイヤ形の導電性材料であることを特徴とする前記請求項の何れかに記載のエミッタ(100)。
  13. 前記ワイヤが、タングステン、タンタル、チタン又はニッケルから作られることを特徴とする請求項12に記載のエミッタ(100)。
  14. 前記エミッタ(100)が、Siを成分として含む合金のための液体金属イオン源であることを特徴とする前記請求項の何れかに記載のエミッタ(100)。
  15. 前記エミッタ(100)が、二元合金PrSi用の液体合金イオン源であることを特徴とする請求項13に記載のエミッタ(100)。
  16. エミッタ(100)を備えた液体金属イオン源(700)であって、
    前記エミッタ(100)が、
    ほぼ湾曲した部分(115)と表面(120)とを有し、該表面(125)の少なくとも一部分(125)が前記ほぼ湾曲した部分(115)で先細にされてエミッタ先端を形成し、前記エミッタのリザーバ部(130)が液体金属(135)を含むワイヤ(110)と、
    前記エミッタ(100)からイオンを抽出する抽出電極(600)と、
    を含むことを特徴とする液体金属イオン源。
  17. 前記エミッタ(100)が、請求項1から15の何れかに従って構成されることを特徴とする請求項16に記載の液体金属イオン源。
  18. 請求項16又は17に記載の液体金属イオン源(700)を備える荷電粒子ビーム装置。
  19. 液体金属イオン源のためのエミッタを製造する方法であって、
    (a)ほぼ湾曲した部分(115)と表面(120)とを有するワイヤ(110)を準備する段階と、
    (b)前記ワイヤ表面(120)の前記ほぼ湾曲した部分(115)で前記ワイヤの表面の一部分を先細にしてエミッタ先端を形成する段階と、を含む方法。
  20. 前記先細にする段階が成形段階を含む請求項19に記載の方法。
  21. 前記先細にする段階が研磨段階を含む請求項19に記載の方法。
  22. 前記先細にする段階がエッチング段階を含む請求項19に記載の方法。
  23. 前記先細にする段階が微細加工段階を含む請求項19に記載の方法。
  24. イオンビームを生成する方法において、
    (a)エミッタ(100)を備えた液体金属イオン源(700)を荷電粒子ビーム装置内に準備する段階を含み、
    前記エミッタが、ほぼ湾曲した部分(115)と表面(120)とを有し、該表面(125)の少なくとも一部分(125)が前記ほぼ湾曲した部分(115)で先細にされてエミッタ先端を形成し、前記エミッタのリザーバ部(130)が液体金属(135)を含むワイヤ(110)と、前記エミッタ(100)からイオンを抽出する抽出電極(600)とを含むワイヤ(110)を備え、
    前記方法が更に、
    (b)前記ワイヤ(110)に電流を印加する段階と、
    (c)前記液体金属(135)と前記抽出電極(600)との間に電圧を印加し、前記液体金属(135)からイオンを抽出してイオンビームを発生させる段階と、
    を含む方法。
  25. (a)ほぼ湾曲した部分(115)と表面(120)とを有するワイヤ(110)を準備する段階と、
    (b)前記ワイヤ表面(120)の前記ほぼ湾曲した部分(115)で前記ワイヤの表面の一部分を先細にしてエミッタ先端を形成する段階と、
    からなる方法によって得られる液体金属イオン源。
  26. 前記先細にする段階が成形段階を含む請求項25に記載の液体金属イオン源。
  27. 前記先細にする段階が研磨段階を含む請求項25に記載の液体金属イオン源。
  28. 前記先細にする段階がエッチング段階を含む請求項25に記載の液体金属イオン源。
  29. 前記先細にする段階が微細加工段階を含む請求項25に記載の液体金属イオン源。
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