JP4382521B2 - 部品実装検査方法および回路基板検査装置 - Google Patents

部品実装検査方法および回路基板検査装置 Download PDF

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Description

本発明は、回路部品の実装良否を検査する部品実装検査方法、およびその部品実装検査方法に従って回路基板を検査する回路基板検査装置に関するものである。
この種の回路基板検査装置として、出願人は、部品有無検出プローブを用いて回路部品の実装の有無(実装良否)を検査する回路基板検査装置を特開平7−72210号公報に開示している。この場合、部品有無検出プローブは、同公報の図3に示すように、第1プローブピン20、第2プローブピン21、前側保持部材22および後側保持部材23を備えて構成されている。また、両プローブピン20,21は、付勢手段25,26によって保持部材22,23から突き出される方向に付勢されている。さらに、第2プローブピン21および前側保持部材22には、第1プローブピン20の先端部が回路部品に対して非接触の状態において短絡状態となる接点部b1,b2が設けられている。
この回路基板検査装置によって回路部品の実装良否を検査する際には、まず、検査対象の回路基板における回路部品に対して(回路部品が実装されているべき部位に向けて)、その上方から部品有無検出プローブを下降させる。この際に、第1プローブピン20の先端部が回路部品の上面に接触した後に部品有無検出プローブをさらに下降させたときには、第1プローブピン20が前側保持部材22に対してスライドして第2プローブピン21をスライドさせる。この結果、同公報の図3(B)に示すように、接点部b1,b2が非接触状態となって、スライド以前に短絡状態であった接点部b1,b2間の抵抗値が大きな値となる。したがって、この回路基板検査装置では、接点部b1,b2間の抵抗値を測定しつつ部品有無検出プローブを下降させて、抵抗値が変化した時点までの部品有無検出プローブの下降量に基づいて、第1プローブピン20の先端部が検査対象体(回路部品または回路基板の上面)に接触した高さを特定する。次いで、この高さを検査用の基準値と比較することによって、回路部品が実装されているか否かが検査される。
特開平7−72210号公報(第3−5頁、第1−3図)
ところが、出願人が開示している回路基板検査装置には、以下の改善すべき課題がある。すなわち、この回路基板検査装置では、接点部b1,b2間の抵抗値が変化した時点までの部品有無検出プローブの下降量に基づいて、第1プローブピン20の先端部が検査対象体に接触した高さを特定している。この場合、接点部b1,b2のような機械的な構成は、長期に亘って繰り返して使用した際に、塵埃の付着や接点の摩耗を招くことがある。この結果、第1プローブピン20が回路部品等に接触していない状態であるにも拘わらず、大きな抵抗値が測定されて、第1プローブピン20の先端部と検査対象体とが接触した高さが誤って測定されるおそれがある。したがって、出願人が開示している回路基板装置では、接点の摩耗等に起因する誤判別を回避するために、回路部品に向けて部品有無検出プローブを下降させるのに先立ち、接点部b1,b2相互間が短絡状態であるか否かの事前検査を実行している。このため、回路基板についての検査開始に先立って実行する事前検査が煩雑なため、この点を改善するのが好ましい。
一方、特開2002−13916号公報には、電子部品20に向けてセンサ光を照射して、電子部品20で反射された反射光を一対の判別センサ10(第1センサ11および第2センサ12)で受光することにより、その受光状態に基づいて電子部品20の実装良否(部品形状の相違)を検査する部品判別装置が開示されている。この部品判別装置によれば、機械的な接点を有する電気計測用プローブを使用して回路部品の実装良否を検査する構成とは異なり、接点の摩耗等に起因する誤判別を招くことなく、電子部品20の実装良否を検査することができる。しかし、第1センサ11および第2センサ12が電気計測用プローブと比較して高価なため、部品判別装置の製造コストを低減することが困難であるという問題点が存在する。
本発明は、かかる改善すべき課題に鑑みてなされたものであり、機械的な接点を用いることなく、回路基板検査装置の製造コストを低減しつつ回路部品の実装良否を検査し得る部品実装検査方法および回路基板検査装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の部品実装検査方法は、回路基板上における検査対象の回路部品が実装されているべき実装位置において当該回路基板の基板面から当該回路部品の上面までの距離以内で当該基板面に接近している第1の位置と当該実装位置において当該第1の位置よりも当該基板面に接近している第2の位置との少なくとも2つの位置に先端部が位置するようにばね式の電気計測用プローブを移動させ、前記各位置に前記先端部が位置すべき時点の前記電気計測用プローブと基準電極との間についての電気的パラメータをそれぞれ測定し、当該測定した各測定値が同等であるときに前記検査対象の回路部品の実装が正常であると検査し、当該測定した各測定値が同等ではないときに前記検査対象の回路部品の実装が不良であると検査する。なお、以下の記載において、「測定値の異同」とは、「測定値が相違することと測定値が同等であることの両者」を意味する。また、本明細書における「実装良否の検査」には、回路部品の実装有無、実装位置の良否(位置ずれの有無)、実装姿勢の良否、および実装されるべき回路部品とは種類が相違する回路部品の実装有無などの各種の検査が含まれる。
請求項2記載の部品実装検査方法は、請求項1記載の部品実装検査方法において、前記電気計測用プローブと前記基準電極との間の静電容量を前記電気的パラメータとして測定し、前記先端部が前記第1の位置に位置すべき時点において測定した静電容量よりも当該先端部が前記第2の位置に位置すべき時点において測定した静電容量が大きいときに前記検査対象の回路部品が実装されていないと検査する。
請求項3記載の回路基板検査装置は、ばね式の電気計測用プローブと、当該電気計測用プローブを移動させるプローブ移動機構と、前記電気計測用プローブおよび基準電極の間についての電気的パラメータを測定する測定部と、前記プローブ移動機構を制御すると共に前記電気的パラメータの測定値に基づいて前記回路部品の実装良否を検査する制御部とを備え、前記制御部は、回路基板上における検査対象の前記回路部品が実装されているべき実装位置において当該回路基板の基板面から当該回路部品の上面までの距離以内で当該基板面に接近している第1の位置と当該実装位置において当該第1の位置よりも当該基板面に接近している第2の位置との少なくとも2つの位置に先端部が位置するように前記プローブ移動機構を制御して前記電気計測用プローブを移動させ、前記各位置に前記先端部が位置すべき時点の前記電気計測用プローブと基準電極との間についての電気的パラメータを前記測定部に測定させ、当該測定した各測定値が同等ではないときに前記検査対象の回路部品の実装が不良であると検査する。
請求項4記載の回路基板検査装置は、請求項3記載の回路基板検査装置において、前記測定部は、前記電気計測用プローブと前記基準電極との間の静電容量を前記電気的パラメータとして測定し、前記制御部は、前記先端部が前記第1の位置に位置すべき時点において測定された静電容量よりも当該先端部が前記第2の位置に位置すべき時点において測定された静電容量が大きいときに前記検査対象の回路部品が実装されていないと検査する。
請求項1記載の部品実装検査方法、および請求項3記載の回路基板検査装置では、例えば、電気計測用プローブの先端部を第1および第2の2つの位置に位置させるように電気計測用プローブを移動させた状態で電気的パラメータをそれぞれ測定し、両測定値の異同に基づいて、測定値が同等であるとき(両測定値が等しい、または、ほぼ等しいとき:一例として、両測定値の相違が±10%の範囲内のとき)に検査対象の回路部品が実装されていると判別し、両測定値が同等ではないときに回路部品が実装されていないと判別する。したがって、回路部品の実装良否を検査するための機械的な接点が存在しないため、塵埃の付着や接点の摩耗に起因する誤判別を回避することができる。この結果、検査開始に先立って検査用プローブの良否を検査する事前検査を不要にできるため、回路部品の実装良否を迅速に検査することができる。また、各測定値を比較することで回路部品の実装良否を検査することができるため、検査用の基準値を予め生成することなく検査することができる。さらに、光センサを採用した検査装置と比較して簡易な構成で回路部品の実装良否を検査することができるため、回路基板検査装置の製造コストを十分に低減することができる。
また、請求項2記載の部品実装検査方法、および請求項4記載の回路基板検査装置では、本発明における電気的パラメータとして基準電極と電気計測用プローブとの間の静電容量を測定して比較する。この際に、先端部が第1の位置に位置すべき時点において測定した静電容量よりも先端部が第2の位置に位置すべき時点において測定した静電容量が大きいとき(先端部が第2の位置に位置すべき時点において測定した静電容量よりも先端部が第1の位置に位置すべき時点において測定した静電容量が小さいとき)に検査対象の回路部品が実装されていないと検査する。これにより、回路部品の実装良否を正確かつ容易に検査することができる。
以下、本発明に係る部品実装検査方法および回路基板検査装置の最良の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、本発明に係る回路基板検査装置1の構成について、図面を参照して説明する。
図1に示す回路基板検査装置1は、検査対象の回路基板Bについて各種の電気的検査を実行する装置であって、電極部2、電気計測用プローブ3,3、プローブ移動機構5a,5b、測定部6、制御部7、RAM8およびROM9を備えて構成されている。電極部2は、本発明における基準電極の一例であって、その表面に絶縁フィルム2aが貼付されると共に測定部6に接続された平板状の電極2bを有して回路基板Bを載置可能に構成されている。電気計測用プローブ(以下、「プローブ」ともいう)3,3は、衝撃吸収一針型のコンタクトプローブであって、図2に示すように、プローブピン3aと、プローブピン3aを矢印Z1,Z2の向きでスライド(進退動)可能に保持する保持部3bとを備えてばね式のプローブを構成する。このプローブ3では、プローブピン3aが保持部3bに内蔵されたコイルスプリング(図示せず)によって矢印Z1の向きに付勢されている。したがって、プロービング時において、プローブ3を回路部品Pに押し当てたときには、コイルスプリングが弾性変形して、プローブピン3aが保持部3bに対して相対的に矢印Z2の向きにスライドし(プローブピン3aが押し縮み)、プローブ3を回路部品Pから離反させたときには、コイルスプリングの付勢力によってプローブピン3aが常態位置まで矢印Z1の向きで復帰する。また、図1に示すように、プローブ3は、プローブ固定具4を介して移動機構5a,5bにそれぞれ取り付けられると共に、プローブピン3aが測定部6に対して電気的に接続されている。プローブ移動機構(以下、「移動機構」ともいう)5a,5bは、制御部7の制御下でプローブ3,3を上下左右に移動させることにより、プローブピン3a,3aの先端部を、回路基板B上における検査対象の回路基板Bが実装されているべき実装位置(以下、「検査位置」ともいう)に移動させる。
測定部6は、制御部7の制御に従ってプローブ3および電極部2(電極2b)を介して回路基板Bに検査用の信号としての測定用交流信号を出力して、プローブ3および電極2b間の静電容量C(本発明における電気的パラメータの一例)を測定する。具体的には、測定部6は、出力した測定用交流信号の電圧についての位相と、その回路基板Bおよび電極2b間を流れる電流についての位相との間の位相差を測定すると共に、測定用交流信号の電圧、測定用交流信号の電流、および測定した位相差に基づいてプローブ3および電極2b間の静電容量Cを測定する。制御部7は、移動機構5a,5bおよび測定部6の動作を制御する。また、制御部7は、回路部品Pが実装されているべき位置で静電容量Cを測定させてその測定結果をRAM8に保存する静電容量保存処理と、RAM8に保存した静電容量Cに基づいて回路部品Pの実装良否を検査する検査処理とを実行する。RAM8は、プローブ3,3を接触させるべき回路部品Pの実装位置(回路部品の実装良否を検査すべき検査位置)や回路基板Bの基板面から回路部品Pの上面までの距離(高さ)Lp(図3参照)を特定可能な検査用データなどを記憶すると共に、測定部6から出力された静電容量Cを記憶する。ROM9は、制御部7の動作プログラムなどを記憶する。
次に、回路基板検査装置1による回路部品Pの実装良否を検査する原理について、図面を参照して説明する。
例えば、移動機構5aを制御して図3に示す位置D0から回路基板Bの基板面に向けてプローブ3(プローブピン3a)を等速で移動させつつ、測定部6に対してプローブ3および電極2b間の静電容量Cを所定時間間隔で測定させる。この場合、所定時間間隔でプローブ3の移動を停止させて、その都度、静電容量Cを測定させてもよい。この際に、回路基板Bに対する回路部品Pの実装良否(実装有無)に応じて、測定部6によって測定される静電容量Cの変化状態が相違する。具体的には、回路基板Bに回路部品Pが実装されていないときには、図4に示すように、プローブピン3aの先端部から回路基板Bの基板面までの距離が短く(高さが低く)なるほど(保持部3bを基板面に接近させるほど)、測定部6によって測定される静電容量Cが大きな値となる。このため、後述するようにして位置D(n+1)で測定される静電容量C(n+1)と、位置D(n+2)で測定される静電容量C(n+2)とが相違する。具体的には、静電容量C(n+2)の方が静電容量C(n+1)よりも大きな値(静電容量C(n+1)の方が静電容量C(n+2)よりも小さな値)となる。
一方、回路基板Bに回路部品Pが実装されているときには、図5に示すように、プローブピン3aが回路部品Pの上面に接触するまでは、回路部品Pが実装されていないときと同様にしてプローブピン3aの先端部から回路基板Bの基板面までの距離が短くなるほど(保持部3bを基板面に接近させるほど)、測定部6によって測定される静電容量Cが大きな値となる。これに対して、プローブピン3aの先端部が回路部品Pの上面に接触した後では、保持部3bに対してプローブピン3aがスライドさせられて保持部3bのみが回路基板Bの基板面に向けて移動させられる。この際には、プローブピン3aの先端部と回路基板Bの基板面との距離(すなわち、プローブピン3aと電極2bとの距離)が一定に維持される。このため、プローブピン3aが回路部品Pに接触した後の位置D(n+1)で測定される静電容量C(n+1)と、位置D(n+2)で測定される静電容量C(n+2)とが等しい(ほぼ等しい)値となる。したがって、回路基板Bの基板面から回路部品Pの上面までの距離(高さ)以内で基板面に接近している第1の位置(この例では、位置D(n+1))と第1の位置よりも基板面に接近している第2の位置(この例では、位置D(n+2))との少なくとも2つの位置にプローブピン3aの先端部が位置すべき状態において静電容量を測定し、測定した両静電容量(この例では、静電容量C(n+1)および静電容量C(n+2))を比較してその異同を判別することで、回路部品Pの実装良否を判別することができる。具体的には、両静電容量が相違しているときには、回路部品Pが実装されていないと判別し、両静電容量が等しい(またはほぼ等しい)ときには、回路部品Pが実装されていると判別することができる。
次いで、回路基板検査装置1による回路基板Bの検査方法について、図面を参照して説明する。
まず、回路部品Pを実装した面(基板面)を表面側(上向き)にして回路基板Bを電極部2における絶縁フィルム2aの上に載置する。次に、制御部7が、静電容量保存処理を開始する。この処理では、制御部7は、例えば移動機構5aを制御することにより、検査すべき回路部品Pが実装されているべき検査位置(測定ポイント)に対して垂直方向に離間した位置に規定されている位置D0(この例では、測定ポイントの上方)にプローブ3を移動させる。なお、この位置D0については、回路基板Bを横向き状態で検査する際には、測定ポイントから横方向に離間した位置に規定される。次いで、制御部7は、RAM8に記憶されている検査用データに従って移動機構5aを制御することにより、回路部品Pが存在しない状態においてプローブピン3aの先端部が位置D(n+1)に位置する高さまで基板面に向けて保持部3bを下降させる。続いて、制御部7は、この時点(本発明における「第1の位置に位置すべき時点」)において、測定部6に対して静電容量C(n+1)を測定させると共にその測定結果をRAM8に保存する。
この場合、図3に示すように、位置D(n+1)は、回路基板Bの実装位置において基板面から回路部品Pの上面までの距離Lpよりも基板面に接近している位置(本発明における検査対象の回路部品が回路基板に実装されているべき実装位置において基板面から回路部品の上面までの距離以内で基板面に接近している第1の位置の一例)に規定されている。したがって、測定ポイントに回路部品Pが存在していない状態では、保持部3bを下降させることでプローブピン3aの先端部が位置D(n+1)に到達する。一方、回路部品Pが正常に実装されている状態では、プローブピン3aの先端部が回路部品Pの上面に接触して保持部3bに対して図2の矢印Z2の向きにスライドさせられる(プローブ3が縮められる)結果、プローブピン3aの先端部の位置D(n+1)への到達が妨げられる。このため、このプローブ3を使用しているこの回路基板検査装置1では、プローブピン3aが位置D0に位置すべき状態から保持部3bを所定の距離だけ下降させた際におけるプローブピン3aの先端部の位置が回路部品Pの実装良否(実装有無)によって相違することとなる。
次に、制御部7は、移動機構5aを制御することにより、回路部品Pが存在しない状態においてプローブピン3aの先端部が位置D(n+2)に位置する高さまで基板面に向けて保持部3bを下降させる。次いで、制御部7は、この時点(本発明における「第2の位置に位置すべき時点」)において、測定部6に対して静電容量C(n+2)を測定させると共にその測定結果をRAM8に保存する。この場合、位置D(n+2)は、本発明における第2の位置に相当し、図3に示すように、前述した位置D(n+1)よりもさらに基板面に接近する位置に規定されている。したがって、測定ポイントに回路部品Pが存在していない状態では、保持部3bを下降させることでプローブピン3aの先端部を位置D(n+2)に到達させることができるのに対して、回路部品Pが正常に実装されている状態では、先端部の位置D(n+2)への到達が妨げられる。この後、制御部7は、回路基板B上のその他の測定ポイントについても同様にして、移動機構5aを制御してプローブ3を移動させた後に、静電容量C(n+1),C(n+2)を測定部6に測定させてRAM8に保存する。これにより、静電容量保存処理が完了する。
次に、制御部7は、静電容量保存処理によってRAM8に保存した各静電容量Cに基づいて各検査位置毎の回路部品Pの実装良否を検査する検査処理を開始する。この検査処理では、制御部7は、所定の検査位置(測定ポイント)における静電容量C(n+1)と静電容量C(n+2)との異同に基づいて、つまり静電容量C(n+1)と静電容量C(n+2)とを比較することによって、その検査位置における回路部品Pの実装良否を判別する。具体的には、制御部7は、RAM8に保存されている静電容量C(n+2)が静電容量C(n+1)よりも大きいとき(静電容量C(n+1)が静電容量C(n+2)よりも小さいとき)には、検査位置に回路部品Pが実装されていないと判別する。また、制御部7は、静電容量C(n+1)と静電容量C(n+2)とが等しい、または、ほぼ等しいときには、検査位置に回路部品Pが正常に実装されていると判別する。この後、この判別処理を回路基板Bについてのすべての検査位置(測定ポイント)に対して実行することにより、回路基板Bに実装されているべき各回路部品P,P・・の実装良否が検査されて、回路基板Bの良否が判別される。
このように、この回路基板検査装置1、および回路基板検査装置1による検査方法によれば、プローブピン3aの先端部を回路基板Bからの距離Lpよりも短い(距離Lpよりも低い)2つの位置D(n+1),D(n+2)に位置させるように保持部3bを移動させた状態で静電容量Cをそれぞれ測定し、両静電容量(この例では、静電容量C(n+1)および静電容量C(n+2))を比較して両静電容量が相違するときに回路部品Pが実装されていないと判別し、両静電容量が同等の値(等しい値、または、ほぼ等しい値)のときに回路部品Pが正常に実装されていると判別することにより、回路部品Pの実装良否を検査するための機械的な接点が存在しないため、塵埃の付着や接点の摩耗に起因する誤判別を回避することができる。したがって、検査開始に先立って検査用プローブの良否を検査する事前検査を不要にできるため、回路部品の実装良否を迅速に検査することができる。また、2つの静電容量を比較することで回路部品Pの実装良否を検査することができるため、検査用の基準値を予め生成することなく検査することができる。さらに、光センサを採用した検査装置と比較して簡易な構成で回路部品Pの実装良否を検査することができるため、回路基板検査装置の製造コストを十分に低減することができる。この場合、本発明における電気的パラメータとして電極2aとプローブ3との間の静電容量Cを測定して比較することにより、回路部品Pの実装良否を正確かつ容易に検査することができる。
なお、本発明は、上記の方法および上記の構成に限定されない。例えば、本発明における電気的パラメータとして静電容量Cを測定して比較する例について説明したが、プローブ3および電極部2(電極2b)を介して回路基板Bに検査用の信号としての測定用信号を出力して、出力した測定用信号の電圧値、出力した測定用信号の電流値、および、その電圧値と電流値とに基づいて算出したインピーダンスなどを電気的パラメータとして測定して比較する方法を採用することができる。また、測定用交流信号を出力して、出力した測定用交流信号の電圧についての位相とその回路基板Bおよび電極2b間を流れる電流についての位相との間の位相差を電気的パラメータとして測定して比較する方法を採用することもできる。また、上記の回路基板検査装置1は本発明における基準電極としての電極部2を備えているが、本発明はこれに限定されず、電極部2に代えて回路基板Bのグランドパターンや電源パターン等を基準電極として使用して静電容量を測定することもできる。この場合、一例として、移動機構5a,5bを制御して、一方のプローブ3をグランドパターン等に接触させた状態において、他方のプローブ3を位置D(n+1),D(n+2)に順に位置させて静電容量C(n+1),C(n+2)を測定する。
さらに、上記の回路基板検査装置1では、位置D(n+1),D(n+2)の2つの位置で静電容量C(n+1),C(n+2)を測定して回路部品Pの実装良否を判別しているが、位置D0,D1・・,Dn,D(n+1),D(n+2)・・のように複数の位置で静電容量をそれぞれ測定してもよい。この場合、複数の位置で静電容量を測定しておくことにより、同等の静電容量(等しい静電容量、または、ほぼ等しい静電容量)が測定された位置に基づいて、プローブピン3aが測定対象体の上面に接触した位置を特定することができる。これにより、回路部品Pの実装有無のみならず、例えば端子浮きや規格外部品の実装などに起因して実装高が良品の回路基板における回路部品の実装高とは相違する状態で実装された実装不良等の各種実装良否を検査することができる。
また、上記の回路基板検査装置1では、その先端が尖った針状のプローブピン3aを有するプローブ3を使用しているが、本発明における電気計測用プローブの構成はこれに限定されない。例えば、図6に示す電気計測用プローブ13のように、その先端部が平らな柱状のプローブピン13aを保持部3bに対して矢印Z1,Z2の向きにスライド可能に配設して構成することができる。この構成によれば、電気計測用プローブ13において基準電極と対向する部位の面積が広いため、静電容量等の電気的パラメータを安定して正確に測定することができる。この場合、プローブ3,13においてプローブピン3a,13aを付勢する手段は、コイルスプリングに限定されず、例えば、保持部3bに対するプローブピン3a,13aのスライドに伴って密閉空間内の気体が圧縮される、いわゆるエアクッション構造を採用することもできる。また、図7に示す電気計測用プローブ23のように、全体として板ばね状に形成して、先端部23aおよび基端部23b間が弾性変形することによって先端部23aが基端部23bに対して相対的に上動する構成を採用することができる。この構成によれば、機械的な可動部分が存在しないため、可動部分の摩耗等に起因する誤測定を招くことなく、静電容量等の電気的パラメータを一層正確に測定することができる。
本発明の実施の形態に係る回路基板検査装置1の構成を示すブロック図である。 プローブ3の構成を示す側面図である。 回路基板B(回路部品P)とプローブピン3aとの位置関係を示す側面図である。 回路部品Pが実装されていない状態におけるプローブピン3aの位置と静電容量Cとの関係を示す特性図である。 回路部品Pが実装されている状態におけるプローブピン3aの位置と静電容量Cとの関係を示す特性図である。 プローブ13の構成を示す側面図である。 プローブ23の構成を示す側面図である。
符号の説明
1 回路基板検査装置
2 電極部
2b 電極
3,13,23 電気計測用プローブ
3a,13a プローブピン
3b 保持部
5a,5b プローブ移動機構
6 測定部
7 制御部
23a 先端部
23b 基端部
B 回路基板
C,C(n+1),C(n+2) 静電容量
D(n+1) 第1の位置
D(n+2) 第2の位置
Lp 距離
P 回路部品

Claims (4)

  1. 回路基板上における検査対象の回路部品が実装されているべき実装位置において当該回路基板の基板面から当該回路部品の上面までの距離以内で当該基板面に接近している第1の位置と当該実装位置において当該第1の位置よりも当該基板面に接近している第2の位置との少なくとも2つの位置に先端部が位置するようにばね式の電気計測用プローブを移動させ、前記各位置に前記先端部が位置すべき時点の前記電気計測用プローブと基準電極との間についての電気的パラメータをそれぞれ測定し、当該測定した各測定値が同等であるときに前記検査対象の回路部品の実装が正常であると検査し、当該測定した各測定値が同等ではないときに前記検査対象の回路部品の実装が不良であると検査する部品実装検査方法。
  2. 前記電気計測用プローブと前記基準電極との間の静電容量を前記電気的パラメータとして測定し、前記先端部が前記第1の位置に位置すべき時点において測定した静電容量よりも当該先端部が前記第2の位置に位置すべき時点において測定した静電容量が大きいときに前記検査対象の回路部品が実装されていないと検査する請求項1記載の部品実装検査方法。
  3. ばね式の電気計測用プローブと、当該電気計測用プローブを移動させるプローブ移動機構と、前記電気計測用プローブおよび基準電極の間についての電気的パラメータを測定する測定部と、前記プローブ移動機構を制御すると共に前記電気的パラメータの測定値に基づいて前記回路部品の実装良否を検査する制御部とを備え、
    前記制御部は、回路基板上における検査対象の前記回路部品が実装されているべき実装位置において当該回路基板の基板面から当該回路部品の上面までの距離以内で当該基板面に接近している第1の位置と当該実装位置において当該第1の位置よりも当該基板面に接近している第2の位置との少なくとも2つの位置に先端部が位置するように前記プローブ移動機構を制御して前記電気計測用プローブを移動させ、前記各位置に前記先端部が位置すべき時点の前記電気計測用プローブと基準電極との間についての電気的パラメータを前記測定部に測定させ、当該測定された各測定値が同等であるときに前記検査対象の回路部品の実装が正常であると検査し、当該測定した各測定値が同等ではないときに前記検査対象の回路部品の実装が不良であると検査する回路基板検査装置。
  4. 前記測定部は、前記電気計測用プローブと前記基準電極との間の静電容量を前記電気的パラメータとして測定し、前記制御部は、前記先端部が前記第1の位置に位置すべき時点において測定された静電容量よりも当該先端部が前記第2の位置に位置すべき時点において測定された静電容量が大きいときに前記検査対象の回路部品が実装されていないと検査する請求項3記載の回路基板検査装置。
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