JP4381642B2 - 階層化網と非階層化網との混在環境での経路制御方法及びその装置 - Google Patents
階層化網と非階層化網との混在環境での経路制御方法及びその装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、階層化網と非階層化網との混在環境での経路制御方法及びその装置に関し、特に、階層化対応IP(Internet Protocol)と非階層化対応IPが混在する環境で経路制御を行う方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
オフィスやキャンパスにおけるインターネット/イントラネットはその急速な普及に伴い、従来の実験的な網から業務の中核を担う網へと変貌した。さらにEthernetなどの物理メディアでも10Mbps,100Mbps,1Gbpsとその伝送速度が飛躍的に上がっている。このような高速な伝送速度に対応するため、ルータ内部での高速な経路検索が求められており、このため網構成を簡素化することで経路検索に必要な時間を減少する階層化網とその実現技術である階層化対応IPとしてIPv6(Internet Protocol version 6)が着目されている.
しかし、現在は階層化に対応していないIPであるIPv4(Internet Protocol version 4)を使用する網が主流であり、階層化網の導入過程においては階層化網と非階層化対応網との混在が避けられない。 インターネットで一般的に使用されているIPであるIPv4は、図1に示すように32ビットのアドレス長を持っており、一般に8ビット毎に「.」で区切って表記する。アドレスは個々のノード毎に割り振られ、ノードが所属する網を示すネットワーク部と個々のノードを示すホスト部からなり、IPアドレスの後ろに「/」を付けて、対象とするネットワーク部のビット数を表記する。
【0003】
例えばアドレス133.160.115.5/24は133.160.115.5の先頭24ビット(133.160.115)がネットワーク部、5がホスト部であることを示す。またホスト部が0のIPアドレスはネットワーク自身を指す。すなわちアドレス133.160.115のネットワークは133.160.115.0/24と表記される。
【0004】
パケットは各網の境界では設置されたルータにより経路選択が行われ、また、これに必要な経路情報はルータ間で定期的に交換されている。経路情報の交換を図2に示す。アドレス133.160.115.0/24の経路情報がルータAからルータBに交換されており、これによりルータBはアドレス150.123.212.0/24(ルータAに対する経路情報)の先にアドレス133.160.115.0/24が存在することがわかる。
【0005】
同様にルータAはルータBからの経路情報によりアドレス150.123.212.0/24の先にアドレス133.160.116.0/24が存在することを知る。ルータCとルータA,Bとのやりとりも同様である。各ルータはこの経路情報をテーブル化して次回の経路交換時に更新する。
【0006】
ここで、図3に、図2に示す経路情報を交換された網におけるパケット中継の一例を示す。
【0007】
1.ホストaからホストb宛てに送信されたIPパケットP1はアドレス133.160.115.0/24のルータであるルータAに向かって送信される。
【0008】
2.ルータAは自身の送信先アドレスのネットワーク部(133.160.116.0/24)全体を対象に経路情報テーブルを検索する。
【0009】
3.検索結果からルータAはルータBが次の送信先であることを把握し、ルータBにパケットP1を送信する。
【0010】
4.パケットP1を受信したルータBはパケットP1のネットワーク部から自身の配下の網宛のパケットであることを知り、次いでパケットP1のホスト部を見てホストbにパケットP1を送信する。
【0011】
ここで重要な点は上記2.と4.において、経路検索をネットワーク部全てを対象に行っている点である。これは、例えばルータAはネットワーク部の一部だけを対象にした検索では、ルータBとルータCのどちらに送信してよいか判断できないためである。即ち、網がIPアドレスに基づいて階層化されていないためである。
【0012】
階層化が進んだ網における経路選択はIPアドレスのネットワーク部全てを対象に行う必要はなく、階層毎に行えばよい。例えば、図4はIPアドレスの構造に基づいて階層化した網である。この網において、アドレスα.A.a.0/24上のホストAがアドレスβ.B.a.0/24上のホストBにパケットを送信する場合、アドレスα.0.0.0/8配下の網ではホストBのアドレス中のβのみに着目して経路選択を行えはよく、ホストBで経路選択を行うのはアドレスβ.0.0.0/8配下に入ってからでよい。つまり、常に全ネットワーク部を対象に経路検索を行う必要がない。
【0013】
上記の階層化網の実現手段として、IPに関する通信規約を決定する標準機関IETF(Internet Engineering Task Force)で検討及ぴ開発が進められている新しいIPプロトコルがIPv6である。IPv6のアドレスフォーマットの一例を図5に示す。IPv6はアドレス長が128ビットのあり、TLAID(Top Level AggregationIdentifier)が最も上位の階層を示し、その配下の網に順にNLAID(Next Level Aggregation Identifier),SLAID(Site Level Aggregation Identifier)が網構成時にネットワーク管理者等により割り当てられる。InterfaceIDは個々の端末のインタフエース毎に割り当てられ、一般にMACアドレスなどの下位レイヤのアドレスが入る。
【0014】
図6は、IPv6アドレスフォーマットの使用例を示す。同図中、TLA,NLA,SLAの順に階層化されており、また、ノードZのInterfaceIDとしてそのMACアドレス(A)が使用されている。また、図7は、IPv6を用いた階層化網の構築例を示す。同図中、TLA,NLA,SLAにより階層的に網が構築され、前述した階層的な経路検索が可能となっている。
【0015】
高速経路検索の特長から、IPv6はバックボーン網からエッジヘと順次、導入されことが予想されている。しかし、その導入過程においてはIPv4との混在環境が避けられない。このため、IFTFでは、図8に示すようなIPv4アドレスをIPv6アドレスにマップするアドレスフォーマットを別途規定している。以降、このアドレスフォーマットをIPv4互換IPv6アドレスフォーマットと称す。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
IPv4互換IPv6アドレスフォーマットは、IPv6,IPv4網間でのパケット送信や中継を行うためのパケットフォーマットであるが、IPv4のアドレスをIPv6のアドレスフィールド内に組み込んだだけであり、図5に示すような階層構造になっていない。このため、IPv6網でもIPv4網との混在環境では非階層的な経路制御が必要になる。
【0017】
昨今のインターネット/イントラネットの大規模化に伴い、階層的な網構築による高速な経路制御への実現の期待が高まっている。このため、IPv6の検討と開発が進められているが、非階層化対応のIPv4網と階層化対応のIPv6網との混在環境においては、IPv6の階層化による高速な経路制御を適応することができないという問題点があった。
【0018】
本発明は、階層化網と非階層化対応網の混在環境において、非階層化対応網への経路制御に対しても階層化網の中では高速な経路検索が可能となる階層化網と非階層化網との混在環境での経路制御方法及びその装置を提供することを総括的な目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明は、階層化網と非階層化網との混在環境での経路制御方法において、
前記非階層化網に前記階層化網の階層番号に相当する仮想階層番号を仮想的に割り振り、
階層化網をまたがる非階層化網間のパケット中継時に前記非階層化網から前記階層化網への入口に位置するルータで前記仮想階層番号を前記中継パケットに付与し、
前記階層化網内では前記仮想階層番号による階層的な経路制御を行い、
前記階層化網から前記非階層化網への出口に位置するルータで前記中継パケットから前記仮想階層番号を除去し、
前記階層化網アドレスフォーマットのインタフェース識別情報部に前記非階層化網アドレスを収容し、前記階層化網アドレスフォーマットの階層化情報部に仮想階層番号を収容して前記階層化網で定義された既存のパケット中継や経路情報送信を行い、
前記階層化網上の各ルータに、
前記階層化情報部のみをキーとして経路検索を行う階層化経路テーブルと、前記階層化情報部階層化情報と前記インタフェース識別情報部をキーとして経路検索を行う既存経路テーブルとを設け、経路制御を行うよう構成される。
【0020】
このような階層化網と非階層化網との混在環境での経路制御方法によれば、階層化網をバックボーンとする非階層化網において、非階層化網がバックボーンの階層化網の存在を意識せずに従来通りの動作を行い、かつ、階層化網内では非階層化網への経路に対し階層化経路テーブルによる高速な経路検索を実現することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の他の目的、特徴及び利点は添付の図面を参照しながら以下の詳細な説明を読むことにより一層明瞭となるであろう。
【0022】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0023】
図9は、本発明が適応される階層化網と非階層化網の混在環境の一実施例の網構成図を示す。本発明では、IPv4網をあたかもIPv6網であるかのように階層化して扱い、IPv6網の階層をIPv4網とIPv6網の境界にいるルータが仮想的にIPv4網に割り当てる。図中、左側のIPv4網にはルータBがSLAID=3を割り当て、右側のIPv4網にはルータCがSLAID=4を割り当てている。この割り当てはユーザオペレーションなどの手法で行われ、IPv6網内では、この仮想階層により他のIPv6網と同様の階層化経路制御を実現する。
【0024】
なお、ルータBとルータCを除くIPv4網内のホスト/ルータはこの仮想の階層を意識しない。しかし、IPv6網が経路情報の集約を行った場合、IPv4網はそれぞれの経路情報をIPv6を介して伝搬することができない。例えばアドレスAA.BB.CC.00/24と、アドレスAA.BB.DD.00/24の経路情報をSLAID=3に集約すると、アドレスAA.BB.EE.00/24にこれらの経路情報が伝わらない。これはIPv4網のみで構成された網では、このような自動的な経路情報の集約は行わないためである。
【0025】
このため、本実施例では以下の2つの手段を用いる。なお、本実施例ではIP網を対象とする。
【0026】
第1に、IPv6網上のルータは階層化による経路集約を行わない既存経路テーブルと、階層化による経路集約を行う階層化経路テーブルとの2種類の経路テーブルを持つ。例えば、IPv6網上のルータは、階層化による高速な経路検索を行う時は階層化経路テーブルを用い、経路情報の集約が弊害となる経路情報の交換には既存経路テーブルを用いる。
【0027】
第2に、既存のIPv4互換IPv6アドレスを用いず、IPv4網に割り当てた仮想階層情報と、IPv4網のアドレスを表現するアドレスフォーマットとして、IPv4のアドレスをIPv6のInterfaceIDに埋め込むアドレスフォーマットを規定する。例えば図9に示すAA.BB.CC.0の経路情報はIPv6網内では「TLAID=α,NLAID=β,SLAID=3,InterfaceID=AA.BB.CC.00」として扱う。したがって、IPv6網内には、図5に示すIPv6アドレスと、IPv4アドレスに仮想階層を割り当てIPv6化されたアドレスとが混在する。図10(A),(B),(C)は、IPv6ネットワークアドレス、階層化対応IPv4互換IPv6ネットワークアドレス、IPv6ホストアドレスそれぞれの構造図を示す。
【0028】
上記2種類のアドレスは以下の手順で判別する。図10(A)に示すようにInterfaceIDがAll0の場合は、IPv6のネットワークアドレスと判別する。また、図10(B)に示すようにInterfaceIDの上位32ビットが0の場合は、仮想階層化されたIPv4のネットワークアドレスと判別する。図10(C)に示すように上記以外の場合はIPv6のホストアドレスと判別する。
【0029】
図11は、本発明の階層化網と非階層化網との混在環境での経路制御装置としての仮想階層対応ルータの一実施例のブロック図を示す。なお、図9に示すルータA,B,Cがこの仮想階層対応ルータであり、ルータDは既存のIPv4用のルータである。
【0030】
図11に示すルータBによりアドレスAA.BB.CC.00/24のIPv4網,アドレスAA.BB.DD.00/24のIPv4網に仮想階層SLAID=3が割り当てられ、同様にルータCによりアドレスAA.BB.EE.00/24のIPv4網に仮想階層SLAID=4が割り当てられる。
【0031】
仮想階層対応ルータは、図11に示すように、パケット送受信手段10、中継パケット処理手段20、仮想階層管理手段30、経路情報受信手段40、経路情報送信手段50、階層化経路テーブル保持手段60、既存経路テーブル保持手段70から構成されている。
【0032】
パケット送受信手段10はIPパケットを送受信するための手段である。図12はパケット送受信手段10の一実施例のブロック図を示しており、パケット送受信手段10はパケット受信部11と、パケット送信部12からなる。パケット受信部11はIPパケットの受信部であり、伝送路から受信したパケットが経路情報ならば受信パケットを経路情報受信手段40に受信インタフェース名と共に渡し、それ以外ならば受信パケットを中継パケット処理手段20に受信インタフェース名と共に渡す。パケット送信部ははIPパケットの送信部であり、経路情報送信手段50または中継パケット処理手段20から渡されたパケットを伝送路に送出する。
【0033】
中継パケット処理手段20は、パケットの中継処理のために経路検索を行う手段である。図13は中継パケット処理手段20の一実施例のブロック図を示しており、中継パケット処理手段20は経路検索部21とパケット変換部22からなる。経路検索部21はパケット受信部11から渡された中継するパケットの宛先アドレスに基づいて、次に送信すべきルータまたはホストを以下の手順で決定する。
【0034】
先ず、中継パケットがIPv4網から自ルータに届いた場合は既存経路テーブル保持手段70による経路検索を行う。
【0035】
次に、中継パケットがIPv6網から自ルータに届いた場合は階層化経路テーブル保持手段60による経路検索を行う。さらに、上記の検索詰果と中継パケットをパケット変換部22に渡す。
【0036】
パケット変換部22は以下の手順でパケット変換を行い、パケット送受信手段10のパケット送信部12に次の送信先を通知し、かつ、変換したパケットを渡す。
【0037】
IPv4網からIPv6網への中継パケットに対しては、仮想化対応IPv4互換IPv6アドレスにより送信先及ぴ送信元アドレスのフォーマット変換を行い、IPv4パケットをIPv6パケット化する。なお、このとき仮想階層番号を得るために仮想階層管理手段30に間い合わせを行う。
【0038】
IPv6網からIPv4網の中継パケットに対しては、仮想化対応IPv4互換IPv6アドレスのInterfaceIDのIPv4アドレスから送信先及ぴ送信元アドレスのフォーマット変換を行い、IPv6パケットをIPv4パケット化する。IPv4網からIPv6網への中継パケットまたはIPv6網からIPv4網の中継パケット以外の中継パケットに対しては変換を行わない。
【0039】
仮想階層管理手段30はIPv4網に仮想的にIPv6の階層を設定する手段である。図14は仮想階層管理手段30の一実施例のブロック図を示しており、仮想階層設定部31と、仮想階層記億部32からなる。仮想階層設定部31はユーザオペレーションなどの手段により、IPv4網を収容するインタフェース毎に仮想階層情報を割り当て、それを仮想階層記憶部32に保持する。さらに階層化経路テーブル保持手段60に当該階層がIPv4網を示していることを書き込む。仮想階層記憶部32は、仮想階層設定部31で設定された仮想階層情報を保持する。
【0040】
経路情報受信手段40は隣接ルータから受信した経路情報に基づいて、既存経路テーブルと階層化経路テーブルの二つを作成する手段である。図15は経路情報受信手段40の一実施例のブロック図を示しており、経路情報選択部41と、IPv6経路情報処理部42と、IPv4経路情報受信部43からなる。経路情報選択部41はパケット送受信部10から渡された経路情報パケットをその受信インタフェースに基づき、IPv6網から受信した経路情報パケットかIPv4網から受信した経路情報パケットかを判断し、前者ならIPv6経路情報受信部42に、後者ならIPv4経路情報処理部43に渡す。
【0041】
IPv6経路情報処理部はIPv6網から受信した経路情報から経路テーブルを作成する。例えば図9において、ルータAがルータBから経路情報を受信した場合がこれに相当する。ここで、経路情報の各エントリから経路テーブルを作成する手法は以下の通りである。IPv6網の経路情報エントリに対しては、階層情報を集約して既存経路テーブルと階層化経路テーブルを作成する。
【0042】
IPv4網の経路情報エントリ、即ち仮想化対応IPv4互換IPv6アドレスに対しては、仮想階層番号に集約して階層化経路テーブルを作成し、また仮想階層番号による集約を行わずに既存経路テーブルを作成する。例えば図9では、右側のIPv4網に対する経路情報をルータAがルータBから受信した場合、ルータAの既存経路テーブルでは経路情報はアドレスAA.BB.CC.00/24とアドレスAA.BB.DD.00/24との2エントリを作成するが、階層化経路テーブルではSLAID=3に集約して1エントリのみを作成する。
【0043】
IPv4経路情報処理部43はIPv4網から受信した経路情報から経路テーブルを作成する。例えば図9に示すルータBがルータDから経路情報を受信した場合が相当する。ここで、経路情報の各エントリへの経路テーブルの作成手法は以下の通りである。経路情報の各エントリに対し、経路情報を受信したインタフェースに対応する仮想階層番号を仮想階層設定手段30の仮想階層記憶部32から得、階層番号による集約を行わずに既存経路テーブルを作成する。
【0044】
経路情報送信手段50は、経路情報を隣接ルータやホストに送信する手段である。図16は経路情報送信手段50の一実施例のブロック図を示しており、タイマ部51と、送信経路情報作成部52からなる。タイマ部51は一定時間毎に経路情報の送信の指示を経路情報の送付先とともに送信経路情報作成部52に供給する。送信経路情報作成部52はタイマ部51から指示を受けると、既存経路テーブル保持手段70から経路情報を作成し、指示された送信先に対しパケット送受信部10を経由して送信する。
【0045】
階層化経路テーブル保持手段60は階層化に対応した経路情報を保持する手段である。図17は階層化経路テーブル保持手段60の一実施例のブロック図を示しており、階層化経路データベース部61を有している。階層化経路データベース部61はIPv4経路情報処理部43及ぴIPv6経路情報処理部42で作成した経路情報を保持し、階層情報を検索キーとして次の送信ルータまたはホストを検索するデータベース部である。
【0046】
既存経路テーブル保持手段70は、階層化経路検索を行わない時に参照する経路情報を保持する手段である。図18は既存経路テーブル保持手段70の一実施例のブロック図を示しており、経路情報の配布時やIPv4網からIPv6網へのパケット中継またはIPv6網からIPv4網へのパケット中継時の経路検索に用いる既存経路データベース部71を有している。
【0047】
既存経路データベース部71はIPv4経路情報処理部43及ぴIPv6経路情報処理部42で作成した経路情報を保持し、宛先アドレスを検索キーとして次の送信ルータまたはホスト及び宛先アドレスの階層を検索するデータベース部である。
【0048】
次に、本発明の仮想階層対応ルータが実行するIPv4網からの経路情報受信処理について説明する。図19はIPv4網からの経路情報受信処理の一実施例のフローチャートを示す。
【0049】
ステップS11.経路情報パケットを受信したパケット送受信手段10のパケット受信部11は経路情報受信手段40に当該パケットと受信インタフェース名を渡す。
【0050】
ステップS12.経路情報受信手段40の経路情報選択部41で経路情報パケットの受信インタフェース名からIPv4網からの経路情報と判断し、IPv4経路情報処理部43にパケットを受信インタフェース名と共に渡す。
【0051】
ステップS13.IPv4経路情報処理部43は受信インタフェース名により当該IPv4網に割り当てられた階層情報を仮想階層管理手段30の仮想階層記憶部32に問い合わせる。
【0052】
ステップS14.仮想階層記憶部32は当該IPv4網に割り当てられた仮想階層番号を仮想階層設定部31からIPv4経路情報処理部43に返す。
【0053】
ステップS15.IPv4経路情報処理部43はIPv4網からの経路情報をステップS14の検索結果の階層のIPv6網からの経路情報とみなして、その経路テーブルを階層化経路テーブル保持手段60の階層化経路データベース部61に書き込む。さらにIPv4経路情報処理部43は当該経路情報を階層番号で集約せずに、ステップS14の検索結果のIPv6網の仮想階層番号と共に既存経路テーブル保持手段70の既存経路データベース部71に書き込む。
【0054】
以上の手順によりIPv4から受信した経路情報から階層化経路テーブル保持手段60と既存経路テーブル保持手段70に経路テーブルを構築する。
【0055】
次に、本発明の仮想階層対応ルータが実行するIPv6網からの経路情報受信処理について説明する。図20はIPv6網からの経路情報受信処理の一実施例のフローチャートを示す。
【0056】
ステップS21.経路情報パケットを受信したパケット送受信手段のパケット受信部10は経路情報受信手段40に当該パケットと受信インタフェース名を渡す。
【0057】
ステップS22.経路情報受信手段40の経路情報選択部41で経路情報パケットの受信インタフェース名から、IPv6網からの経路情報と判断しIPv6経路情報処理部42にパケットを受信インタフェース名と共に渡す。
【0058】
ステップS23.IPv6経路情報処理部42は当該IPv6網からのエントリのうち仮想化対応IPv4互換IPv6アドレスのフォーマットの経路情報を仮想階層番号に集約し、階層番号をキーとして次の中継先及びその送信インタフェースから成る経路テーブルを階層化経路テーブル保持手段60の階層化経路データベース部61に書き込む。
【0059】
ステップS24.IPv6経路情報処理部42はさらに当該仮想階層の経路情報を集約せずに、各IPv4サブネット毎にそのサブネット番号と仮想階層情報をキーとして、次の中継先及びその送信インタフェースから成る経路情報を既存経路テーブル保持手段70の既存経路データベース部71に書き込む。
【0060】
ステップS25.経路情報のエントリのうち、仮想化対応IPv4互換IPv6アドレス以外のエントリに対しては、階層情報を集約し既存経路テーブル保持手段70及ぴ階層化経路テーブル保持手段60に経路テーブルを作成する。
【0061】
以上の手順によりIPv6から受信した経路情報から階層化経路テーブル保持手段60と既存経路テーブル保持手段70に経路テーブルを構築することが可能となる。
【0062】
次に、本発明の仮想階層対応ルータが実行するIPv6網への経路情報送信処理について説明する。図21はIPv6網への経路情報送信処理の一実施例のフローチャートを示す。
【0063】
ステップS31.経路情報送信手段50内のタイマ部51が一定間隔で送信経路情報作成部52に経路情報を送信すべき隣接網を通知する。
【0064】
ステップS32.当該隣接網がIPv6網の場合、送信経路情報作成部52は既存経路テーブル保持手段70の既存経路データベース部71から以下の手順で送信する経路情報を作成する。
【0065】
(a)NLAIDが異なる等、上位階層が異なる隣接網に経路情報を送信する場合には、既存経路データベース部71内の異なる階層より下の経路情報は集約して1つのエントリにまとめる。例えばNLAID=1からNLAID=2の網に経路情報を送信する場合には、NLAID=1に属する各々のSLAIDの経路情報は流さず、NLAID=1に集約して1つの経路情報のエントリとする。 (b)同一階層の隣接網に経路情報を送信する場合には、既存経路データベース部71の個々の内容に対して経路情報のエントリを作成する。即ち、当該データベース部の各エントリを集約することは行わない。
【0066】
ステップS33.作成された経路情報をパケット送受信部10経由で当該IPv6網へ送信する。
【0067】
次に、本発明の仮想階層対応ルータが実行するIPv4網への経路情報送信処理について説明する。図22はIPv4網への経路情報送信処理の一実施例のフローチャートを示す。
【0068】
ステップS41.経路情報送信手段50内のタイマ部51が一定間隔で送信経路情報作成部52に経路情報を送信すべき隣接網を通知する。
【0069】
ステップS42.当該隣接網がIPv4網の場合、送信経路情報作成部52は既存経路テーブル保持手段70の既存経路データベース部71から以下の手順で送信経路情報を作成する。
【0070】
(a)既存経路データベース部71のエントリがIPv6の仮想化対応IPv4互換IPv6アドレスの場合、エントリのInterfaceID部からIPv4アドレスを抽出して経路情報を作成する。
【0071】
(b)既存経路データベース部71のエントリがIPv6の仮想化対応IPv4互換IPv6アドレス以外の場合、IPv4網はIPv6網の経路情報を扱えないために、当該エントリは経路情報に含めない。
【0072】
(c)IPv4網がIPv6網と通信するためにデフォルトルータのエントリを当該送信ルータにする。ここで、デフォルトルータとは経路情報のエントリに含まれない宛先アドレスに対して送信するルータである。即ち、IPv6網への経路エントリが送信経路情報に含まれていなくても、デフォルトルータがIPv6網との境界のルータを指していればIPv4からIPv6網の通信は実現できる。
【0073】
ステップS43.以上により作成された経路情報をパケット送受信部経由で当該IPv4網へ送信する。
【0074】
次に、本発明の仮想階層対応ルータが実行するIPv4網からIPv6網へのパケット中継処理について説明する。図23はIPv4網からIPv6網へのパケット中継処理の一実施例のフローチャートを示す。
【0075】
ステップS51.パケット送受信手段10のパケット受信部11がIPv4網からパケットを受信し、中継パケット処理手段20に当該パケットと受信インタフェース名を渡す。
【0076】
ステップS52.中継パケット処理手段20の経路検索部21は受信インタフェース名から中継パケットがIPv4網からのパケットであると判断し、既存経路テーブル保持手段70に、次の中継先となるルータまたはホストを問い合わせる。
【0077】
ステップS53.既存経路テーブル保持手段70の既存経路データベース部71が以下の内容を経路検索部21に通知する。その内容とは、a次の中継先となるルータまたはホストのアドレス、b送信インタフェース名、cパケットの宛先アドレスの階層である。
【0078】
ステップS54.経路検索部21はパケット変換部22に当該中継パケットをステップS53で得た情報と共に渡す。
【0079】
ステップS55.パケット変換部22は仮想階層管理手段30に送信元IPv4アドレスが属する網の仮想階層を問い合わせる。
【0080】
ステップS56.仮想階層管理手段30の仮想階層記憶部32が当該IPv4網の仮想階層番号をパケット変換部22に通知する。
【0081】
ステップS57.ステップS53とS57の結果から受信したIPv4パケットをIPv6パケットにフォーマット変換する。
【0082】
ステップS58.フォーマット変換したパケットを送信インタフェース名及ぴ次の中継先となるルータまたはホストのアドレスとともにパケット送受信手段10に渡す。
【0083】
ステップS59.パケット送受信手段10のパケット送信部12からパケットを伝送路に送出する。
【0084】
次に、本発明の仮想階層対応ルータが実行するIPv6網からIPv4網へのパケット中継処理について説明する。図24はIPv6網からIPv4網へのパケット中継処理の一実施例のフローチャートを示す。
【0085】
ステップS61.パケット送受信手段10のパケット受信部11がIPv6網からパケットを受信し、中継パケット処理手段20に当該パケットと受信インタフェース名を渡す。
【0086】
ステップS62.中継パケット処理手段20の経路検索部21は受信インタフェース名から中継パケットがIPv6網からのパケットであると判断し、階層化経路テーブル保持手段60に次の中継先となるルータまたはホストを問い合わせる。
【0087】
ステップS63.階層化経路テーブル保持手段60の階層化経路データベース部61は次の中継先がIPv4網であることを経路検索部21に通知する。
【0088】
ステップS64.経路検索部21は既存経路テーブル保持手段70に次の中継先となるルータまたはホストを問い合わせる。
【0089】
ステップS65.既存経路テーブル保持手段70の既存経路データベース部71は以下の内容を経路検索部21に通知する。その内容とは、a次の中継先となるルータまたはホストのアドレス、b送信インタフェース名である。
【0090】
ステップS66.経路検索部21はパケット変換部22に当該中継パケットをステップS65で得た情報と共に渡す。
【0091】
ステップS67.IPv6網からIPv4網へのパケット中継であるため、パケット変換部22は階層化対応IPv4互換IPv6アドレス化されている宛先アドレス及び送信元アドレスのInterfaceID部に含まれているIPv4アドレスを抽出し、これからIPv4パケットを作成する。
【0092】
ステップS68.ステップS67で作成したパケットを送信インタフェース名及ぴ次の中継先となるルータまたはホストのアドレスとともにパケット送受信手段10に渡す。
【0093】
ステップS69.パケット送受信手段10のパケット送信部12がパケットを伝送路に送信する。
【0094】
次に、本発明の仮想階層対応ルータが実行するIPv6網からIPv6網へのパケット中継処理について説明する。図25はIPv6網からIPv6網へのパケット中継処理の一実施例のフローチャートを示す。
【0095】
ステップS71.パケット送受信手段10のパケット受信部11がIPv6網からパケットを受信し、中継パケット処理手段20に当該パケットと受信インタフェース名を渡す。
【0096】
ステップS72.中継パケット処理手段20の経路検索部21は受信インタフェース名から中継パケットがIPv6網からのパケットであると判断し、階層化経路テーブル保持手段60に次の中継先となるルータまたはホストを問い合わせる。
【0097】
ステップS73.階層化経路テーブル保持手段60の階層化経路データベース部61は以下の内容を経路検索部21に通知する。その内容とは、a次の中継先となるルータまたはホストのアドレス、b送信インタフェース名である。
【0098】
ステップS74.経路検索部21はパケット変換部22に当該中継パケットをステップS73で得た情報と共に渡す。
【0099】
ステップS75.IPv6網からIPv6網へのパケット中継であるため、パケット変換部22は処理を行わず、パケット送受信手段に対し当該中継パケットを送信インタフェース名及ぴ次の中継先となるルータまたはホストのアドレスと共に渡す。
【0100】
ステップS76.パケット送受信手段10のパケット送信部12はパケットを伝送路に送出する。
【0101】
本実施例では、IPv6網をバックボーンとしIPv4網を接続する網において、バックボーンであるIPv6網内ではIPv4網への経路制御に対しても階層的な経路制御を適応することができる。また、IPv6網をバックボーンとするIPv4網が当該IPv6網の存在を意識せずに従来通りの動作を行うことができる。
【0102】
ここで、図26に示す網における経路情報交換について説明する。図26は、本発明が適応される階層化網と非階層化網の混在環境の経路情報交換を説明するための図を示す。図26では、SLAID=1とSLAID=2のIPv6網をそれぞれルータCで接続する。また、ルータBを介してIPv4網(アドレスAA.BB.CC.00/24)をSLAID=1のIPv6網に接続する。ユーザが、ルータBのIPv4網の収容インタフェース(B1)に階層番号としてSLAID=3を割り当てる。アドレスAA.BB.CC.00/24とアドレスAA.BB.DD.00/24とを既存のIPv4ルータであるルータAで接続する。
【0103】
また、ルータDを介してIPv4網(アドレスAA.BB.EE.00/24)をSLAID=2のIPv6網に接続する。ユーザが、ルータDのIPv4網の収容インタフェース(D1)に階層番号としてSLAID=4を割り当てる。アドレスAA.BB.EE.00/24とアドレスAA.BB.FF.00/24を既存のIPv4ルータであるルータEで接続する。
【0104】
図26では、経路情報がルータBからルータCを経てルータDと交換される様子を示している。図27〜図29はこのときのルータB,C,Dそれぞれの階層化経路テーブルと既存経路テーブルを示している。なお、上記とは逆方向にも経路情報は伝搬するが、技術的差異はないためその説明を省略する。
【0105】
(A)ルータBの初期設定
1.ユーザオペレーションなどによりルータBの仮想階層管理手段30がIPv4網へのインタフェース(B1)に対し仮想階層SLAID=3 を割り当て、これを仮想階層記憶部32に記憶する。さらに、仮想階層管理手段30は、宛先に仮想階層SLAID=3 を持つIPv6パケットは本ルータで終端され以降は既存のIPv4の手法で転送することを示す「IPv4」というエントリを階層化経路テーブル保持手段60に作成し、また既存経路テーブル保持手段70にはアドレスAA.BB.CC.00/24がSLAID=3 に属し、ルータBから直接到達可能な網であることを示す「Direct」というエントリを作成する。
【0106】
2.仮想階層管理手段30は既存経路テーブル保持手段70及び階層化経路テーブル保持手段60にSLAID=1が直接到達可能な網であることを示す「Direct」というエントリを作成する。
【0107】
(B)ルータBにおける経路情報の受信とテーブルの作成
1.図26内に(1)で示すように、ルータBのパケット送受信手段10のパケット受信部11はルータAからIPv4の経路情報を受信し、経路情報受信手段40にパケットを受信インタフェース名(B1)と共に渡す。
【0108】
2.経路情報受信手段40の経路情報選択部41は当該インタフェースがIPv4網とのインタフェースであることからIPv4経路情報処理部43にパケットと受信インタフェース名(B1)を渡す。
【0109】
3.IPv4経路情報処理部43は仮想階層記憶部32への問い合わせからIPv4網を収容する当該受信インタフェース(B1)に割り当てられた階層番号SLAID=3 を得て、図27に示すルータBの既存経路テーブルにAA.BB.CC.00/24のエントリを作成する。
【0110】
(C)ルータBにおける経路情報の送信
1.ルータBの経路情報送信手段50のタイマ部51がSLAID=1,送信インタフェース(B2)の網への経路情報送信を送信経路情報作成部52に指示する。
【0111】
2.送信経路情報作成部52はルータBの既存経路テーブル保持手段70のエントリのうち送信インタフェースがB2以外の網のエントリを対象に経路情報を作成する。このときIPv4の各エントリは仮想化対応IPv4互換IPv6アドレスフォーマットでIPv6アドレス化される。
【0112】
3.図26内に(2)で示すように、作成された経路情報がパケット送受信部10経由でSLAID=1の網に送信される。
【0113】
(D)ルータCにおける経路情報の受信とテーブルの作成
1.ルータCはSLAID=1,2の網に直接接続しているルータであるため、ルータBの初期設定と同様にあらかじめ階層化経路テーブル、既存経路テーブルのそれぞれにSLAID=1,2を「Direct」とするエントリを持つ。
【0114】
2.ルータCのパケット送受信手段10のパケット受信部11はルータBから経路情報を受信し、経路情報受信手段40にパケットと受信インタフェース名(C1)を渡す。
【0115】
3.経路情報受信手段40の経路情報選択部41は当該インタフェースがIPv6網とのインタフェースであることからIPv6経路情報処理部42にパケットと受信インタフェース名(C1)を渡す。
4.IPv6経路情叡処理部42は受信した経蔵情報に対し、仮想化対応IPv4互換IPv6アドレスフォーマットの経路情報かIPv6アドレスの経路情報か否かを判断する。ここではいずれも(SLAID=3,InerfaceID=AA.BB.CC.00/24と、SLAID=3,InerfaceID=AA.BB.DD.00/24)、仮想化対応IPv4互換IPv6アドレスフォーマットであるため、図28に梨地で示すように、階層番号(SLAID=3)の1エントリが階層化経路テーブル保持手段60に作成され、またそれぞれに対して既存経路テーブル保持手段70にエントリが作成される。
【0116】
(E)ルータCにおける経路情報の送信
1.ルータCの経路情報送信手段50のタイマ部51がSLAID=2,送信インタフェース(C2)の網への経路情報の送信を送信経路情報作成部52に指示する。
【0117】
2.送信経路情報作成部52はルータCの既存経路テーブル情報保持手段70のエントリのうち送信インタフェースがC2以外の網のエントリを対象に経路情報を作成する。
【0118】
3.図26内に(3)で示すように、作成された経路情報がパケット送受信部10経由でSLAID=2の網に送信される。
【0119】
(F)ルータDの初期設定
1.ユーザオペレーションなどによりルータDの仮想階層管理手段30がIPv4網へのインタフェース(D1)に対し仮想階層SLAID=4を割り当て、これを仮想階層記憶部32に記憶する。さらに、仮想階層管理手段30は、宛先に仮想階層SLAID=4を持つIPv6パケットは本ルータで終端され以降は既存のIPv4の手法で転送することを示す「IPv4」というエントリを階層化経路テーブル保持手段60に作成し、また既存経路テーブル保持手段70にはアドレスAA.BB.EE.00/24がSLAID=4に属し、ルータDから直接到達可能な網であることを示す「Direct」というエントリを作成する。
【0120】
2.仮想階層管理手段30は既存経路テーブル保持手段70及び階層化経路テーブル保持手段60にSLAID=2が直接到達可能な網であることを示す「Direct」というエントリを作成する。
【0121】
(G)ルータDにおける経路情報の受信とテーブルの作成
1.図26内に(3)で示すように、ルータDのパケット送受信手段10のパケット受信部11はルータCからIPv4の経路情報を受信し、経路情報受信手段40にパケットを受信インタフェース名(D2)と共に渡す。
【0122】
2.経路情報受信手段40の経路情報選択部41は当該インタフェースがIPv6網とのインタフェースであることからIPv6経路情報処理部42にパケットと受信インタフェース名(D2)を渡す。
【0123】
3.IPv6経路情報処理部42は受信した経路情報の各エントリに対し、仮想化対応IPv4互換IPv6アドレスフォーマットの経路情報かIPv6アドレスの経路情報かを判断する。ここでは、(SLAID=3,InerfaceID=AA.BB.CC.00/24と、SLAID=3,InerfaceID=AA.BB.DD.00/24)の経路情報が仮想化対応IPv4互換IPv6アドレスフォーマットであるため、階層化番号(SLAID=3)の1エントリが階層化経路テーブル保持手段60に作成され、またそれぞれに対して既存経路テーブル保持手段70にエントリが作成される。さらに、図29に梨地で示すように、(SLAID=1,InerfaceID=0)の経路情報は階層化経路テーブル保持手段60、既存経路テーブル保持手段70に1エントリづつ作成される。
【0124】
(H)ルータDにおける経路情報の送信
1.ルータDの経路情報送信手段50のタイマ部51がアドレスAA.BB.EE.00/24(送信インタフェースD1)への経路情報の送信を送信経路情報作成部52に指示する。
【0125】
2.送信経路情報作成部52はルータDの既存経路テーブル情報保持手段70のエントリのうち送信インタフェースがD1以外の網のエントリを対象とし、デフォルトルータをルータDとする経路情報を作成する。
【0126】
3.図26内に(4)で示すように、作成された経路情報がパケット送受信部10経由でアドレスAA.BB.EE.00/24に送信される。
【0127】
4.この経路情報パケットを受信したルータEは通常のIPv4の経路情報処理手順により自身の経路テーブルを作成する。
【0128】
次に、図30に示す網におけるパケット中継について説明する。図30は、本発明が適応される階層化網と非階層化網の混在環境のパケット中継を説明するための図を示す。図30では、図26と同様に、SLAID=1とSLAID=2のIPv6網をそれぞれルータCで接続する。また、ルータBを介してIPv4網(アドレスAA.BB.CC.00/24)をSLAID=1のIPv6網に接続する。ユーザが、ルータBのIPv4網の収容インタフェース(B1)に階層番号としてSLAID=3を割り当てる。アドレスAA.BB.CC.00/24とアドレスAA.BB.DD.00/24とを既存のIPv4ルータであるルータAで接続する。
【0129】
また、ルータDを介してIPv4網(アドレスAA.BB.EE.00/24)をSLAID=2のIPv6網に接続する。ユーザが、ルータDのIPv4網の収容インタフェース(D1)に階層番号としてSLAID=4を割り当てる。アドレスAA.BB.EE.00/24とアドレスAA.BB.FF.00/24を既存のIPv4ルータであるルータEで接続する。
【0130】
図30では、ノードA(AA.BB.EE.01)からノードB(AA.BB.CC.01)にパケットを送信する様子を示している。図31〜図33はこのときのルータD,C,Bそれぞれの階層化経路テーブルと既存経路テーブルを示している。
【0131】
(A)ノードAのパケット送信
1.図30内に(1)で示すように、ノードAは既存のIPv4のパケット送信手順によりアドレスAA.BB.CC.01宛のパケットをルータDに送信する。
【0132】
(B)ルータDのパケット中継
1.ルータDのパケット送受信手段10のパケット受信部11はノードAからのパケットを受信し、当該パケットと受信インタフェース名(D1)を中継パケット処理手段20の経路検索部21に渡す。
【0133】
2.経路検索部21は受信インタフェース(D1)がIPv4網を収容するインタフェースであるため既存経路テーブル保持手段70を検索し、図31のルータDの経路テーブルの梨地部にヒットするため、以下の情報を得る。宛先アドレスの階層がSLAID=3 であること、次の中継ルータがルータCであること、ルータCへのインタフェースがD2であること。
【0134】
3.インタフェースD2はIPv6網上にあるため、中継パケットに対しIPv4からIPv6へのパケット変換を行うために、経路検索部21はパケット変換部22に上記既存経路テーブル保持手段70の検索結果と共に当該中継パケットを渡す。
【0135】
4.パケット変換手段22は当該パケットの送信元アドレス(AA.BB.EE.01)及び送信先アドレス(AA.BB.CC.01)を仮想化対応IPv4互換IPv6アドレスフォーマットに変換し、IPv4パケットをIPv6パケット化する。
【0136】
5.パケット変換手段22はパケット送受信手段10に次の中継先(ルータC)とインタフェース名(D2)を通知し、変換したパケットを渡す。
【0137】
6.図30内に(2)で示すように、パケット送受信手段10のパケット送信部12は次の中継先(ルータC)に当該中継パケットを中継する。
【0138】
(C)ルータCのパケット中継
1.ルータCのパケット送受信手段10のパケット受信部11はルータDからのパケットを受信し、このパケットが中継を要するパケットであるため当該パケットと受信インタフェース名(C2)を中継パケット処理手段20の経路検索部21に渡す。
【0139】
2.経路検索部21は受信インタフェース(C2)がIPv6網を収容するインタフェースであるため階層化経路テーブル保持手段60を検索し、図32のルータCの経路テーブルの梨地部にヒットするため、以下の情報を得る。次の中継ルータがルータBであること、ルータBへのインタフェースがC1であること。 この階層化経路検索によりIPv4網間にまたがるパケット中継にも関わらず、本発明手法によりルータBで階層化経路テーブル保持手段60による階層的な経路検索が実現できる。
【0140】
3.経路検索部21はパケット変換部22に階層化経路テーブル保持手段60の検索結果と共に当該中継パケットを渡すが、IPv6網からIPv6網へのパケヅート中継であるため、パケット変換部22は変換処理を行わない。
【0141】
4.経路検索部21はパケット送受信手段10に次の中継先(ルータB)と送信インタフェース名(C1)を通知し、変換したパケットを渡す。
【0142】
5.図30内に(3)で示すように、パケット送受信手段10のパケット送信部12は次の中継先(ルータB)に当該中継パケットを中継する。
【0143】
(D)ルータBのパケット中継
1.ルータBのパケット送受信手段10のパケット受信部11はルータCからのパケットを受信し、当該パケットと受信インタフェース名(B2)を中継パケット処理手段20の経路検索部21に渡す。
【0144】
2.経路検索部21は受信インタフェース(B2)がIPv4網を収容するインタフェースであるため既存経路テーブル保持手段70を検索し、図33のルータBの経路テーブルの左側の梨地部にヒットするため、次の送信先がIPv4網であるとの結果を得る。
【0145】
3.IPv4網に対しては、経路検索部21は既存経路テーブル保持手段70を検索し、図33のルータBの経路テーブルの右側の梨地部にヒットするため、以下の情報を得る。宛先ノードは自ルータの配下のアドレスAA.BB.CC.00/24の網のノードであること、インタフェースがB1であること。
【0146】
4.送信先の網がIPv4網であるため、中継パケットに対しIPv6からIPv4へのパケット変換を行うために、経路検索部21は当該中継パケットをパケット変換部22に既存経路テーブル保持手段70の検索結果と共に渡す。
【0147】
5.パケット変換手段22は当該パケットの送信元アドレス(SLAID=3,InterfaceID=AA.BB.EE.01)及び送信先アドレス(SLAID=4,InterfaceID=AA.BB.CC.01)からInterfaceIDを抽出し、それぞれの送信元、送信先のIPv4アドレスとし、IPv6パケットをIPv4パケット化する。
【0148】
6.パケット変換手段22はパケット送受信手段10に次の中継先はノード自身であること(Directから判別)と、インタフェース名(B1)を通知し、変換したパケットを渡す。
【0149】
7.図30内に(4)で示すように、パケット送受信手段10は既存の送信手法により送信先(ノードB)に当該中継パケットを送信する。
【0150】
このように、IPv4網にIPv6網の階層番号に相当する仮想階層番号を仮想的に割り振り、IPv6網をまたがるIPv4網間のパケット中継時にIPv4網からIPv6網への入口に位置するルータで仮想階層番号を中継パケットに付与し、IPv6網内では仮想階層番号による階層的な経路制御を行い、IPv6網から前記IPv4網への出口に位置するルータで中継パケットから仮想階層番号を除去するため、IPv6網間にまたがるIPv4網の通信を実現でき、かつ、IPv6網での階層番号を用いた経路検索を実現できる。
【0151】
また、IPv6網アドレスフォーマットのインタフェース識別情報部にIPv4網アドレスを収容し、IPv6網アドレスフォーマットのIPv6情報部に仮想階層番号を収容してIPv6網で定義された既存のパケット中継や経路情報送信を行うため、IPv6網で定義された既存のパケット中継や経路情報送信で仮想階層情報の扱いを容易にすることができる。
【0152】
このように、IPv6網をバックボーンとするIPv4網において、IPv4網がバックボーンのIPv6網の存在を意識せずに従来通りの動作を行うことができ、かつ、IPv6網内ではIPv4網への経路に対しIPv6経路テーブルによる高速な経路検索を実現することができ、IPv6網の構築に寄与するところが大きい。
【0153】
なお、パケット変換部22が請求項記載の仮想階層番号付与手段及び仮想階層番号除去手段に対応し、経路検索部21が経路制御手段とIPv6経路検索手段及び既存経路検索手段と認識手段とに対応する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 IPv4のIPアドレスの構造を示す図である。
【図2】 経路情報の交換を示す図である。
【図3】 図2に示す経路情報を交換された網におけるパケット中継の一例を示す図である。
【図4】 IPアドレスの構造に基づいて階層化した網を示す図である。
【図5】 IPv6のアドレスフォーマットの一例を示す図である。
【図6】 IPv6アドレスフォーマットの使用例を示す図である。
【図7】 IPv6を用いた階層化網の構築例を示す図である。
【図8】 IPv4アドレスをIPv6アドレスにマップするアドレスフォーマットを示す図である。
【図9】 本発明が適応される階層化網と非階層化網の混在環境の一実施例の網構成図である。
【図10】 IPv6ネットワークアドレス、階層化対応IPv4互換IPv6ネットワークアドレス、IPv6ホストアドレスそれぞれの構造図である。
【図11】 本発明の階層化網と非階層化網との混在環境での経路制御装置としての仮想階層対応ルータの一実施例のブロック図である。
【図12】 パケット送受信手段10の一実施例のブロック図である。
【図13】 中継パケット処理手段20の一実施例のブロック図である。
【図14】 仮想階層管理手段30の一実施例のブロック図である。
【図15】 経路情報受信手段40の一実施例のブロック図である。
【図16】 経路情報送信手段50の一実施例のブロック図である。
【図17】 階層化経路テーブル保持手段60の一実施例のブロック図である。
【図18】 既存経路テーブル保持手段70の一実施例のブロック図である。
【図19】 IPv4網からの経路情報受信処理の一実施例のフローチャートである。
【図20】 IPv6網からの経路情報受信処理の一実施例のフローチャートである。
【図21】 IPv6網への経路情報送信処理の一実施例のフローチャートである。
【図22】 IPv4網への経路情報送信処理の一実施例のフローチャートである。
【図23】 IPv4網からIPv6網へのパケット中継処理の一実施例のフローチャートである。
【図24】 IPv6網からIPv4網へのパケット中継処理の一実施例のフローチャートである。
【図25】 IPv6網からIPv6網へのパケット中継処理の一実施例のフローチャートである。
【図26】 本発明が適応される階層化網と非階層化網の混在環境の経路情報交換を説明するための図である。
【図27】 ルータBの階層化経路テーブルと既存経路テーブルを示す図である。
【図28】 ルータCの階層化経路テーブルと既存経路テーブルを示す図である。
【図29】 ルータDの階層化経路テーブルと既存経路テーブルを示す図である。
【図30】 本発明が適応される階層化網と非階層化網の混在環境のパケット中継を説明するための図である。
【図31】 ルータDの階層化経路テーブルと既存経路テーブルを示す図である。
【図32】 ルータCの階層化経路テーブルと既存経路テーブルを示す図である。
【図33】 ルータBの階層化経路テーブルと既存経路テーブルを示す図である。
Claims (8)
- 階層化網と非階層化網との混在環境での経路制御方法において、
前記非階層化網に前記階層化網の階層番号に相当する仮想階層番号を仮想的に割り振り、
階層化網をまたがる非階層化網間のパケット中継時に前記非階層化網から前記階層化網への入口に位置するルータで前記仮想階層番号を前記中継パケットに付与し、
前記階層化網内では前記仮想階層番号による階層的な経路制御を行い、
前記階層化網から前記非階層化網への出口に位置するルータで前記中継パケットから前記仮想階層番号を除去し、
前記階層化網アドレスフォーマットのインタフェース識別情報部に前記非階層化網アドレスを収容し、前記階層化網アドレスフォーマットの階層化情報部に仮想階層番号を収容して前記階層化網で定義された既存のパケット中継や経路情報送信を行い、
前記階層化網上の各ルータに、
前記階層化情報部のみをキーとして経路検索を行う階層化経路テーブルと、前記階層化情報部階層化情報と前記インタフェース識別情報部をキーとして経路検索を行う既存経路テーブルとを設け、経路制御を行う階層化網と非階層化網との混在環境での経路制御方法。 - 請求項1記載の階層化網と非階層化網との混在環境での経路制御方法において、
前記階層化網上の各ルータは、前記階層化網から前記階層化網へのパケット中継では前記階層化経路テーブルを用いて経路検索を行う階層化網と非階層化網との混在環境での経路制御方法。 - 請求項1記載の階層化網と非階層化網との混在環境での経路制御方法において、
前記階層化網上の各ルータは、前記階層化網から前記非階層化網へのパケット中継、または前記非階層化網から前記階層化網へのパケット中継では前記既存経路テーブルを用いて経路検索を行う階層化網と非階層化網との混在環境での経路制御方法。 - 請求項3記載の階層化網と非階層化網との混在環境での経路制御方法において、
前記非階層化網と前記階層化網との境界に位置するルータは、
パケット中継時の受信インタフェース名と送信インタフェース名とを用いて前記非階層化網から前記階層化網へのパケット中継、及び前記階層化網から前記非階層化網へのパケット中継を認識する階層化網と非階層化網との混在環境での経路制御方法。 - 階層化網と非階層化網との混在環境で経路制御を行う経路制御装置において、
前記非階層化網に前記階層化網の階層番号に相当する仮想階層番号を仮想的に割り振り、階層化網をまたがる非階層化網間のパケット中継時に前記非階層化網から前記階層化網への入口に位置するルータで前記仮想階層番号を前記中継パケットに付与する仮想階層番号付与手段と、
前記階層化網内では前記仮想階層番号による階層的な経路制御を行う経路制御手段と、
前記階層化網から前記非階層化網への出口に位置するルータで前記中継パケットから前記仮想階層番号を除去する仮想階層番号除去手段とを有し、
前記仮想階層番号付与手段は、前記階層化網アドレスフォーマットのインタフェース識別情報部に前記非階層化網アドレスを収容し、前記階層化網アドレスフォーマットの階層化情報部に仮想階層番号を収容して前記階層化網で定義された既存のパケット中継や経路情報送信を行い、
前記階層化網上の各ルータは、
前記階層化情報部のみをキーとして経路検索を行う階層化経路テーブルと、
前記階層化情報部階層化情報と前記インタフェース識別情報部をキーとして経路検索を行う既存経路テーブルとを
有する経路制御装置。 - 請求項5記載の経路制御装置において、
前記階層化網上の各ルータは、前記階層化網から前記階層化網へのパケット中継では前記階層化経路テーブルを用いて経路検索を行う階層化経路検索手段を
有する経路制御装置。 - 請求項5記載の経路制御装置において、
前記階層化網上の各ルータは、前記階層化網から前記非階層化網へのパケット中継、または前記非階層化網から前記階層化網へのパケット中継では前記既存経路テーブルを用いて経路検索を行う既存経路検索手段を
有する経路制御装置。 - 請求項7記載の経路制御装置において、
前記非階層化網と前記階層化網との境界に位置するルータは、
パケット中継時の受信インタフェース名と送信インタフェース名とを用いて前記非階層化網から前記階層化網へのパケット中継、及び前記階層化網から前記非階層化網へのパケット中継を認識する認識手段を
有する経路制御装置。
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