JPH1063598A - マルチキャスト通信方法及びマルチキャスト通信システムと、マルチキャスト通信用サーバ - Google Patents

マルチキャスト通信方法及びマルチキャスト通信システムと、マルチキャスト通信用サーバ

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JPH1063598A
JPH1063598A JP22138296A JP22138296A JPH1063598A JP H1063598 A JPH1063598 A JP H1063598A JP 22138296 A JP22138296 A JP 22138296A JP 22138296 A JP22138296 A JP 22138296A JP H1063598 A JPH1063598 A JP H1063598A
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JP22138296A
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Norihiro Ishikawa
憲洋 石川
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、1対1通信だけがサポートされた
既存のインターネット上で複数の受信ホストに同報する
マルチキャスト通信方法の提供を目的とする。 【解決手段】 本発明のマルチキャスト通信方法は、あ
るグループ識別子を持つメッセージの受信開始要求が受
信ホストからサーバに発行され、グループ識別子毎に定
義されたルーティングツリーのルートサーバまで伝搬さ
れる段階と、メッセージの受信開始要求があった受信ノ
ード及び下位マルチキャストサーバのIPアドレスが登
録される段階と、送信ホストからルートサーバにグルー
プ識別子を有するメッセージが受信される段階と、登録
された受信ホスト及び下位サーバに対しメッセージが同
時に送信される段階とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターネット上
のマルチキャスト通信方法及びシステムに係り、特に、
送信ホストからメッセージの受信を要求している複数の
受信ホストに、メッセージを同時に送信するマルチキャ
スト通信方法及びシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インターネットを介する通信シス
テムでは、電子メール、ファイル転送、WWW(ワール
ドワイドウェブ)等の1対1通信が中心であり、送信ホ
ストから複数の受信ホストにメッセージを同報するマル
チキャスト通信機能は提供されていない。しかしなが
ら、近年、新しいアプリケーションとして、インターネ
ット上での放送型、会議型のマルチメディア通信サービ
スに対する需要又は期待が高まりつつある。インターネ
ット上でビデオ/オーディオ会議等の放送型、会議型の
マルチメディア通信サービスを提供するためには、その
前提として、マルチキャスト通信機能の提供が不可欠で
ある。
【0003】インターネット上でマルチキャスト通信機
能を提供する方法として、IP(インターネット プロ
トコル)マルチキャスト方法がある。図15は従来のI
Pマルチキャスト通信方法を説明するための図である。
従来のシステムの場合、送信ホスト101と、複数台の
受信ホスト102が、複数のルータ103を介して接続
されている。ルータ間は、専用線、LAN、ルータ等に
よって構成されるインターネット104を介して接続さ
れている。
【0004】図16は従来のIPマルチキャスト通信方
法におけるメッセージの構成を示す図である。メッセー
ジは、当該メッセージの宛先を示す宛先IPアドレス部
201と、当該メッセージの送信元を示す送信元IPア
ドレス部202と、メッセージの内容を格納する利用者
データ部203を有するIPパケットとして構成され
る。IPマルチキャスト通信方法では、グループアドレ
スとして所謂クラスDと呼ばれるIPアドレスが使用さ
れている。
【0005】上記のような構成において、送信ホスト1
01から、あるグループアドレスを宛先とするメッセー
ジの受信を要求する複数の受信ホスト102に、上記グ
ループアドレスが設定された宛先IPアドレス部201
と、当該メッセージの送信元である送信ホスト101の
IPアドレスが設定された送信元IPアドレス部202
と、メッセージの内容が格納された利用者データ部20
3とからなるメッセージが同報される。これにより、複
数の受信ホスト102は、夫々、送信ホスト101から
送信された同じメッセージを受信する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
インターネットを介した通信システムにおいて、大部分
の送信ホスト、受信ホスト、ルータは、上記IPマルチ
キャスト通信方法をサポートしていない。その上、効率
的なマルチキャストルーティングの実現が困難である等
の理由により、従来、IPマルチキャスト通信方法は実
用レベルに達していない。また、各送信ホスト、受信ホ
スト、ルータにおいて、IPマルチキャスト通信方法を
サポートするためには、オペレーティングシステムレベ
ルでのソフトウェアの拡張が必要とされるので、既存の
通信システムにIPマルチキャスト通信方法を実現する
ことは容易ではない。
【0007】従って、本発明は、上記の点に鑑み、1対
1通信しかサポートされていない既存のインターネット
上においてもマルチキャスト通信機能を実現可能なマル
チキャスト通信方法の提供を目的とする。本発明は、更
に、上記マルチキャスト通信方法を行うマルチキャスト
通信システム及びマルチキャストサーバの提供を目的と
する。
【0008】本発明の更なる目的は、様々なレベルでの
階層的なマルチキャスト通信方法及びシステムを提供す
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の方法は、インターネットを介して1台のノ
ードから別の1台のノードに対しメッセージを送信可能
な通信システムにおいて、送信ホストから、所望のグル
ープ識別子を有するメッセージの受信を要求する少なく
とも1台の受信ホストに、上記グループ識別子を有する
メッセージが同時に送信される段階からなる。これによ
り、メッセージが複数台の受信ホストに同報されるマル
チキャスト通信方法が実現される。
【0010】更に、上記グループ識別子を有するメッセ
ージが同時に送信される段階は、上記所望のグループ識
別子を有するメッセージの受信を要求した受信ホストの
IPアドレスと、上記グループ識別子との対応関係が管
理される段階と、上記送信ホストから送信された上記メ
ッセージが、上記対応関係に基づいて上記少なくとも1
台の受信ホストに同時に送信される段階とからなる。
【0011】更に、上記本発明のマルチキャスト通信方
法を実行するため使用される本発明のマルチキャストサ
ーバは、上下関係のある木構造の形で上記送信ホストと
上記受信ホストの間に介在し、上記送信ホストが送信し
た上記メッセージを受信し、上記複数の受信ホストに同
時に送信する。
【0012】更に、上記マルチキャスト通信方法を実行
する本発明のマルチキャスト通信システムは、上記イン
ターネットを介してメッセージを送信する少なくとも1
台の送信ホストと、上記インターネットを介してメッセ
ージを最終的に受信する少なくとも1台の受信ホスト
と、上記マルチキャストサーバとからなる。
【0013】上記の如く、マルチキャストサーバ間を上
下関係のある木構造で構成することにより、様々なレベ
ルでの階層的なマルチキャスト通信方法及びシステムが
実現される。図1は本発明の原理を説明するための図で
ある。同図に示されたように、本発明のマルチキャスト
通信方法は、受信ホストから、あるグループ識別子を持
つメッセージの受信開始要求を、メッセージの同報を行
うマルチキャストサーバに発行し、マルチキャストサー
バは、グループ識別子毎に定義されたルーティングツリ
ーのルートであるマルチキャストサーバまで、メッセー
ジの受信開始要求を伝搬させる(ステップ1)。各マル
チキャストサーバは、メッセージの受信開始要求があっ
た受信ノード及び下位マルチキャストサーバのIPアド
レスを登録する(ステップ2)。マルチキャストサーバ
が、送信ホストから上記グループ識別子を有するメッセ
ージを受信し(ステップ3)、登録した受信ホスト及び
下位マルチキャストサーバに対しメッセージを同報する
(ステップ4)。
【0014】また、本発明によれば、マルチキャストサ
ーバにおいて、受信ホスト又は下位マルチキャストサー
バから上記グループ識別子を有するメッセージの受信終
了要求が発行されると、登録された受信ホスト又は下位
マルチキャストサーバのIPアドレスが削除され、メッ
セージの受信終了要求が上位マルチキャストサーバに伝
搬される。
【0015】図2は本発明の原理構成図である。同図に
は、インターネットを介して1台のノードから別の1台
のノードに対しメッセージを送信可能な通信システムが
示されている。かかる通信システムは、インターネット
を介してメッセージを送信する少なくとも1台の送信ホ
スト101と、インターネットを介してメッセージを最
終的に受信する複数台の受信ホスト102と、複数のマ
ルチキャストサーバ401とからなる。上記マルチキャ
ストサーバ401は、送信ホストと受信ホストの中間に
存在し、送信ホストが送信したメッセージを一旦受信
し、複数の受信ホストにインターネットを介してルーテ
ィングする上下関係のある木構造の形式に構成されてい
る。
【0016】マルチキャストサーバ401は、送信ホス
ト101又は上位マルチキャストサーバ410から、複
数の送達先を一括表現するグループ識別子部を有するメ
ッセージを受信するメッセージ受信手段402と、メッ
セージのグループ識別子によって示された複数の受信ホ
スト102及び下位マルチキャストサーバ411に対し
当該メッセージをルーティングするルーティング手段4
03とからなる。尚、複数のマルチキャストサーバによ
って構成された上下関係のある木構造の形式において、
一つのマルチキャストサーバから見て、木構造のルート
側にあるマルチキャストサーバを「上位」マルチキャス
トサーバと呼び、木構造のリーフ側にあるマルチキャス
トサーバを「下位」マルチキャストサーバと呼ぶ。
【0017】上記マルチキャストサーバ401のルーテ
ィング手段403は、グループ識別子と、複数の受信ホ
スト102及び下位マルチキャストサーバ411のIP
アドレスの関係をグループ識別子管理表408で管理す
るグループ識別子管理手段404を有する。ルーティン
グ手段403は、メッセージ受信手段402によって送
信ホスト101又は上位マルチキャストサーバ410か
ら受信されたメッセージのグループ識別子を検出するグ
ループ識別子検出手段405と、上記グループ識別子検
出手段405により検出されたグループ識別子に基づい
て、上記グループ識別子管理表408を参照し、同報さ
れるべき受信ホスト及び下位マルチキャストサーバのI
Pアドレスを取得するアドレス変換手段406と、受信
したメッセージを同報するため必要な数だけコピーし
て、コピーされたメッセージを同報されるべき受信ホス
ト及び下位マルチキャストサーバ毎に個別に同報するメ
ッセージ同報手段407とを更に有する。
【0018】グループ識別子管理手段404は、受信ホ
スト102又は下位マルチキャストサーバ411からメ
ッセージの受信開始要求を受信した際に、受信ホスト又
は下位マルチキャストサーバのIPアドレスをグループ
識別子管理表408に登録する手段と、受信開始要求を
上位マルチキャストサーバ410に伝搬させるメッセー
ジ送信手段とを有する。
【0019】また、グループ識別子管理手段404は、
受信ホスト102又は下位マルチキャストサーバ411
からメッセージの受信終了要求を受信した際に、受信ホ
スト又は下位マルチキャストサーバのIPアドレスをグ
ループ識別子管理表408から削除する手段を更に有す
る。上記メッセージ送信手段は、メッセージの受信終了
要求を上位マルチキャストサーバ410に伝搬させる。
【0020】上記のように、本発明は、グループ識別子
と、当該グループ識別子を有するメッセージを受信する
ことを要求する複数の受信ホスト102及び下位マルチ
キャストサーバ411のIPアドレスとの対応関係を、
マルチキャストサーバ401内でグループ識別子管理表
408を用いて管理し、送信ホスト101又は上位マル
チキャストサーバ410から受信したメッセージを、グ
ループ識別子管理表408にIPアドレスが登録された
複数の受信ホスト102及び下位マルチキャストサーバ
411に対しルーティングする。
【0021】これにより、インターネットを介して1台
のノードから別の1台のノードにしかメッセージを送信
できない従来の通信システムに基づいて、マルチキャス
ト通信を実現することが可能である。即ち、本発明によ
れば、1対1通信のためホスト、ルータ等を識別するI
Pアドレス(クラスA、B、CのIPアドレス)が設定
されたメッセージが、送信ホストから、幾つかのマルチ
キャストサーバを経由して、最終的に複数の受信ホスト
まで、既存のインターネットの1対1通信機能を利用し
てルーティングされる。下位のマルチキャストサーバ及
び受信ホストへの個別的な同報は、各マルチキャストサ
ーバにおいて、受信されたメッセージが必要な数だけコ
ピーされ、同時に送信されることにより行われる。
【0022】更に、マルチキャストサーバ間を上下関係
のある木構造で構成することにより、様々なレベルでの
階層的なマルチキャスト通信が実現される。インターネ
ットを介して1台のノードから別の1台のノードに対し
メッセージを送信可能な通信システムにおける本発明の
他のマルチキャスト通信方法は、(a)ある識別子を有
するメッセージの受信を要求する受信ホストから、上記
識別子を有するメッセージに関係したルーティングツリ
ーのサーバに、上記識別子を有するメッセージの受信開
始要求を表わす要求が発行される段階と、(b)上記メ
ッセージの受信開始要求の送信元のIPアドレスが上記
サーバに登録され、上記サーバが上記ルーティングツリ
ーのルートに対応するサーバではない場合に、上記メッ
セージの受信開始要求が上記サーバから上記ルーティン
グツリーに関し上位サーバに発行される段階と、(c)
上記メッセージの受信開始要求が上記ルーティングツリ
ーのルートに対応するサーバに到達するまで上記段階
(b)を繰り返し行う段階と、(d)送信ホストから上
記ルーティングツリーのルートに対応するサーバに上記
識別子を有するメッセージが送信される段階と、(e)
上記メッセージを受けた上記サーバが上記受信ホストで
はない場合に、上記メッセージを受けた上記サーバか
ら、上記メッセージを受けた上記サーバに格納されたI
Pアドレスを有する下位サーバ又は受信ホストに上記メ
ッセージが同時に送信される段階と、(f)上記メッセ
ージが上記受信ホストに到達するまで、上記段階(e)
を繰り返し行う段階とからなる。
【0023】
【発明の実施の形態】図3は本発明のマルチキャスト通
信システムの構成図である。同図に示された構成によれ
ば、1台の送信ホスト101と、3台の受信ホスト10
2が、上下関係のある木構造で構成された2台のマルチ
キャストサーバ401a,401bによって接続されて
いる。送信ホスト101と、受信ホスト102と、マル
チキャストサーバ401の間は、1台のノードから別の
1台のノードにメッセージを送信可能なインターネット
104を介して接続されている。
【0024】送信ホスト101は、インターネット10
4を介して、あるグループ識別子を有するメッセージを
送信する。送信ホスト101からメッセージを受信した
マルチキャストサーバ401aは、当該グループ識別子
に対して定義されたルーティングツリーのルートでなけ
ればならない。
【0025】図4は、本発明に従って、送信ホスト10
1から、複数のマルチキャストサーバ401a,401
bを介して、最終的に複数の受信ホスト102に送信さ
れるメッセージの構成図である。同図に示されているよ
うに、メッセージ600は、メッセージの種別を示すメ
ッセージ種別部601と、メッセージの受信を要求する
ホストグループを識別するグループ識別部602と、メ
ッセージの内容を格納する利用者データ部603とによ
り構成されている。メッセージの種別は、送信ホスト1
01からルーティングツリーのルートに送信される送信
ホストメッセージと、ルートから複数のマルチキャスト
サーバを経由して複数の受信ホスト102に送信される
ルートメッセージの2種類からなる。
【0026】マルチキャストサーバ401は、送信ホス
ト101又は上位マルチキャストサーバ410から受信
したメッセージを、複数の受信ホスト102及び下位マ
ルチキャストサーバ411にルーティングする。メッセ
ージは、末端にある受信ホスト102まで、複数のマル
チキャストサーバ401を経由して、順次、ルーティン
グされる。加えて、マルチキャストサーバ間、マルチキ
ャストサーバと受信ホストとの間で、制御コマンドの授
受を行う。図5は、本発明におけるマルチキャストサー
バ間、マルチキャストサーバと受信ホストとの間で授受
される制御コマンドの構成図である。制御コマンド70
0は、制御コマンドの種別を示すコマンド種別部701
と、受信ホスト又は下位マルチキャストサーバの受信開
始又は終了を要求するメッセージのグループ種別が設定
されるグループ識別子部702とからなる。制御コマン
ドの種別は、メッセージ受信開始コマンドと、メッセー
ジ受信終了コマンドの2種類である。
【0027】メッセージ及び制御コマンドは、UDP/
IP上のアプリケーションプロトコルとして位置付けら
れている。即ち、メッセージ及び制御コマンドは、図1
6に示された従来のメッセージ構成の宛先IPアドレス
部201に、当該メッセージ及び当該制御コマンドの宛
先を示すIPアドレス(通常の1対1通信のためのクラ
スA、B、CのIPアドレス)が設定され、送信元IP
アドレス部202に、当該メッセージ及び当該制御コマ
ンドの送信元を示すIPアドレスが設定されたIPパケ
ットの形式で、インターネット上を送受信される。
【0028】図6は本発明のマルチキャストサーバの構
成図である。同図に示されたマルチキャストサーバ40
1は、メッセージ分配部420と、グループ識別子管理
表408と、アドレス管理部421とからなる。メッセ
ージ分配部420は、送信ホスト101又は上位マルチ
キャストサーバ410からメッセージを受信した場合、
当該メッセージ内のグループ識別子をキーにして、グル
ープ識別子管理表408を検索して、検索されたグルー
プ識別子を有するメッセージの受信開始要求を発行した
受信ホスト102及び下位マルチキャストサーバ411
に対し、当該メッセージをルーティングする。
【0029】アドレス管理部421は、受信ホスト10
2又は下位マルチキャストサーバ411から受信した制
御コマンド700のコマンド種別部701がメッセージ
受信開始コマンドである場合、当該制御コマンド700
内のグループ識別子部702のグループ識別子をキーに
して、グループ識別子管理表408を検索し、当該グル
ープ識別子部701で始まる行に、当該制御コマンド7
00の送信元IPアドレスを付加する。更に、当該マル
チキャストサーバ401がグループ識別子に対して定義
されたルーティングツリーのルートではない場合に、グ
ループ識別子部702に当該グループ識別子が設定され
たメッセージ受信開始コマンドが上位マルチキャストサ
ーバに未だ送信されていないならば、当該グループ識別
子がグループ識別子部702に設定された受信開始コマ
ンドが上位マルチキャストサーバ410に送信される。
【0030】更に、アドレス管理部421は、受信ホス
ト102又は下位マルチキャストサーバ411からメッ
セージ受信終了コマンドを受信すると、当該制御コマン
ド内のグループ識別子部702のグループ識別子をキー
にしてグループ識別子管理表408を検索し、当該グル
ープ識別子で始まる行から、当該制御コマンドの送信元
IPアドレスを削除する。次いで、当該マルチキャスト
サーバ401がグループ識別子に対し定義されたルーテ
ィングツリーのルートではない場合に、メッセージ受信
終了コマンドを発行した受信ホスト又は下位マルチキャ
ストサーバのIPアドレスを削除した結果として、当該
グループ識別子に関して登録されている受信ホスト10
2又は下位マルチキャストサーバ411のIPアドレス
が存在しなくなったならば、当該グループ識別子がグル
ープ識別子部702に設定されたメッセージ終了コマン
ドが上位マルチキャストサーバ410に送信される。
【0031】図7は本発明のグループ識別子管理表40
8の構成図である。同図に示されているように、グルー
プ識別子管理表408は、複数の行から構成され、各行
はグループ識別子と、そのグループ識別子を有するメッ
セージの受信開始要求を発行した1台以上の受信ホスト
又は下位マルチキャストサーバのIPアドレスのリスト
から構成される。
【0032】以下、本発明のインターネット上のマルチ
キャスト通信システムの動作について説明する。最初
に、図8に示された送信ホスト101の動作フローチャ
ートを参照して、送信ホスト101の動作について説明
する。 (ステップ10) 送信ホスト101は、送信ホストの
利用者のデータが利用者データ部603に、送信したい
グループのグループ識別子がグループ識別子部602に
夫々設定された送信ホストメッセージ600を、当該グ
ループ識別子に対して定義されたルーティングツリーの
ルートであるマルチキャストサーバ401に送信する。
当該メッセージは、上記ルートのIPアドレスが宛先I
Pアドレス部201に、当該送信ホストのIPアドレス
が送信元IPアドレス部202に、夫々設定されたUD
P/IPパケットとして送信される。
【0033】(ステップ11) 送信ホスト101は、
送信を完了するまで、1回以上の送信ホストメッセージ
を送信する。図9は、本発明のマルチキャストサーバ4
01が受信ホスト102又は下位マルチキャストサーバ
から制御コマンドを受信した場合の動作フローチャート
である。
【0034】(ステップ20) マルチキャストサーバ
401が受信した制御コマンドが、メッセージ受信開始
コマンドであるかどうかを判定し、メッセージ受信開始
コマンドである場合にはステップ21に移行し、その他
の場合には、ステップ24に進む。
【0035】(ステップ21) メッセージ受信開始コ
マンド内のグループ識別子部702をキーとして、グル
ープ識別子管理表408を検索し、当該グループ識別子
で始まる行に、当該制御コマンドの送信元IPアドレス
を追加する。 (ステップ22) 当該マルチキャストサーバ401が
当該グループ識別子に対し定義されたルーティングツリ
ーのルートではなく、上位マルチキャストサーバ410
にメッセージ受信開始コマンドを未送信の場合、ステッ
プ23に移行し、それ以外の場合には、処理を終了す
る。
【0036】(ステップ23) 上位マルチキャストサ
ーバ410にメッセージ受信開始コマンドを送信し、処
理を終了する。 (ステップ24) 制御コマンドがメッセージ受信終了
コマンドであるかどうかが判定され、メッセージ受信終
了コマンドである場合、ステップ25に移行し、それ以
外の場合には、処理を終了する。
【0037】(ステップ25) メッセージ受信終了コ
マンド内のグループ識別子部702をキーとして、グル
ープ識別子管理表408を検索し、当該グループ識別子
で始まる行から、当該コマンドの送信元IPアドレスを
削除する。 (ステップ26) 当該マルチキャストサーバ401が
当該グループ識別子に対して定義されたルーティングツ
リーのルートではなく、上記IPアドレスが削除された
結果として、当該グループ識別子に関して登録されてい
るIPアドレスが存在しなくなった場合にはステップ2
7に移行し、それ以外の場合には処理を終了する。
【0038】(ステップ27) 上位マルチキャストサ
ーバ410にメッセージ受信終了コマンドが送信され、
処理を終了する。図10は本発明のマルチキャストサー
バ401が送信ホスト101から送信ホストメッセージ
を受信した場合の動作のフローチャートである。
【0039】(ステップ30) マルチキャストサーバ
401が送信ホスト101から送信ホストメッセージを
受信する。 (ステップ31) 当該マルチキャストサーバ401が
当該メッセージのグループ識別子部602のグループ識
別子に対し定義されたルーティングツリーのルートであ
るかどうかを判定し、ルートである場合にステップ32
に移行し、それ以外の場合には、当該メッセージを破棄
して処理を終了する。
【0040】(ステップ32) 当該メッセージのグル
ープ識別子部602のグループ識別子をキーにして、グ
ループ識別子管理表408を検索し、当該グループ識別
子を有するメッセージの受信開始要求を発行した受信ホ
スト102又は下位マルチキャストサーバ411が存在
するかどうかを判定し、存在しない場合には、メッセー
ジを廃棄して処理を終了し、存在する場合には、ステッ
プ33に移行する。
【0041】(ステップ33) 当該メッセージをルー
トメッセージに変換し、当該メッセージの受信開始要求
を発行した受信ホスト102又は下位マルチキャストサ
ーバ411に個別に送信し、処理を終了する。図11は
本発明のマルチキャストサーバがルートメッセージを受
信した場合の動作フローチャートである。
【0042】(ステップ40) マルチキャストサーバ
401が上位マルチキャストサーバ410からルートメ
ッセージを受信する。 (ステップ41) 当該メッセージのグループ識別子部
602のグループ識別子をキーにして、グループ識別子
管理表408を検索し、当該グループ識別子を有するメ
ッセージの受信開始要求を発行した受信ホスト102又
は下位マルチキャストサーバ411が存在するかどうか
を判定し、存在しない場合、メッセージを破棄して処理
を終了し、存在する場合には、ステップ42に移行す
る。
【0043】(ステップ42) 当該メッセージの受信
開始要求を発行した1台以上の受信ホスト102及び下
位マルチキャストサーバ411に、当該メッセージを個
別に送信し、処理を終了する。図12は本発明の受信ホ
スト102の動作フローチャートである。
【0044】(ステップ50) 受信ホスト102は、
受信を開始することを要求するグループのグループ識別
子がグループ識別子部702に設定されたメッセージ受
信開始コマンドを、マルチキャストサーバ401に送信
する。 (ステップ51) その後、受信ホスト102は、上記
マルチキャストサーバ401から、受信することを要求
したグループのグループ識別子を有するルートメッセー
ジを受信する。
【0045】(ステップ52) ルートメッセージの受
信が終了したかどうかが判定され、ルートメッセージの
受信が終了した場合、ステップ53に移行し、終了して
いない場合には、ステップ51に戻る。 (ステップ53) ルートメッセージの受信を終了する
場合には、受信を終了することを要求するグループのグ
ループ識別子がグループ識別子部702に設定されたメ
ッセージ受信終了コマンドを、マルチキャストサーバ4
01に送信し、処理を終了する。
【0046】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の一実施例
を具体的に説明する。図13は本発明の一実施例のマル
チキャストサーバ401の詳細な構成図である。同図に
示されたマルチキャストサーバ401は、メッセージ受
信部430と、アドレス管理部421と、グループ識別
子管理表408と、メッセージ同報部406と、制御コ
マンド受信部432と、制御コマンド送信部433とに
より構成される。
【0047】メッセージ受信部430は、送信ホスト又
は上位マルチキャストサーバから、図4に示された形式
のメッセージを受信して、当該メッセージをアドレス管
理部421に転送する。アドレス管理部421は、当該
メッセージが送信ホストからの送信ホストメッセージで
あり、当該メッセージのグループ識別子部602のグル
ープ識別子に対し定義されたルーティングツリーのルー
トではない場合、当該メッセージを破棄して処理を終了
する。それ以外の場合、アドレス管理部421は、当該
メッセージのグループ識別子部602のグループ識別子
をキーにして、グループ識別子管理表408を検索す
る。グループ識別子管理表408において、当該グルー
プ識別子に対し受信ホスト又は下位マルチキャストサー
バのIPアドレスが一つも登録されていない場合、当該
メッセージを破棄する。IPアドレスが登録されている
場合には、当該メッセージをメッセージ同報部406に
転送する。メッセージ同報部406は、上記アドレス管
理部421において取得された上記受信ホスト及び下位
マルチキャストサーバのIPアドレスを利用して、複数
の上記受信ホスト及び上記下位マルチキャストサーバに
当該メッセージを同報する。
【0048】制御コマンド受信部432は、受信ホスト
又は下位マルチキャストサーバから制御コマンドを受信
して、当該制御コマンドをアドレス管理部421に転送
する。アドレス管理部421は、制御コマンド受信部4
32からメッセージ受信開始コマンドを受信した場合に
は、グループ識別子管理表408に、当該制御コマンド
の送信元IPアドレスを登録する。当該マルチキャスト
サーバ401が、当該制御コマンドのグループ識別子部
702のグループ識別子に対し定義さたルーティングツ
リーのルートではなく、上位マルチキャストサーバにメ
ッセージ受信開始コマンドが未だ送信されていない場合
には、アドレス管理部421は、当該コマンドを制御コ
マンド送信部433に転送する。
【0049】アドレス管理部421は、制御コマンド受
信部432からメッセージ受信終了コマンドを受信した
場合、グループ識別子管理表408から当該制御コマン
ドの送信元IPアドレスを削除する。当該マルチキャス
トサーバ401が、当該制御コマンドのグループ識別子
部702のグループ識別子に対して定義されたルーティ
ングツリーのルートではなく、IPアドレスが削除され
た結果として、当該グループ識別子に対して登録されて
いるIPアドレスが存在しなくなった場合には、当該制
御コマンドを制御コマンド送信部433に転送する。
【0050】制御コマンド送信部433は、受信したメ
ッセージ受信開始コマンド又はメッセージ受信終了コマ
ンドを、上位マルチキャストサーバに送信する。図14
は本発明の一実施例のマルチキャスト通信システムの動
作のシーケンスチャートである。同図に示されたシーケ
ンスチャートでは、1台の送信ホストが送信したメッセ
ージが、2台のマルチキャストサーバa,bを介して、
2台の受信ホストc,dに送信される場合を例として説
明する。
【0051】(ステップ60) 受信ホストcが、コマ
ンド種別部701にメッセージ受信開始コマンドである
旨を設定し、グループ識別子部702に“グループ識別
子1”を設定したメッセージ受信開始コマンドをマルチ
キャストサーバbに送信する。同様に、受信ホストd
が、グループ識別子部702に“グループ識別子1”を
設定したメッセージ受信開始コマンドをマルチキャスト
サーバbに送信する。
【0052】(ステップ61) マルチキャストサーバ
bの制御コマンド受信部432は、受信ホストc,dか
らメッセージ受信開始コマンドを受信すると、当該制御
コマンドをアドレス管理部421に転送する。アドレス
管理部421は、当該制御コマンド内の“グループ識別
子1”に対するIPアドレスとして、受信ホストc,d
のIPアドレスを登録し、当該制御コマンドを制御コマ
ンド送信部433に転送する。制御コマンド送信部43
3は、コマンド種別部701にメッセージ受信開始コマ
ンドである旨を設定し、グループ識別子部702に“グ
ループ識別子1”を設定したメッセージ受信開始コマン
ドを、マルチキャストサーバaに送信する。
【0053】(ステップ62) マルチキャストサーバ
aの制御コマンド受信部432は、マルチキャストサー
バbからメッセージ受信開始コマンドを受信すると、当
該制御コマンドをアドレス管理部421に転送する。ア
ドレス管理部421は、当該制御コマンド内の“グルー
プ識別子1”に対するIPアドレスとして、マルチキャ
ストサーバbのIPアドレスを登録する。
【0054】(ステップ63) 送信ホストは、メッセ
ージ種別部601に送信ホストメッセージである旨を設
定し、グループ識別子部602に“グループ識別子1”
を設定し、利用者データ部603に当該メッセージの内
容(例えば、ビデオ分配型のアプリケーションの場合に
は、ビデオパケット)を格納して送信ホストメッセージ
を、グループ識別子1に対して定義されたルーティング
ツリーのルートであるマルチキャストサーバaに送信す
る。
【0055】(ステップ64) マルチキャストサーバ
aのメッセージ受信部430は、送信ホストから受信し
た送信ホストメッセージをアドレス管理部421に転送
する。アドレス管理部421は、グループ識別子管理表
408を参照し、メッセージ受信要求が登録されている
受信ホスト又は下位マルチキャストサーバが存在するか
どうかを確認し、存在する場合には、当該メッセージを
メッセージ同報部406に送信する。
【0056】(ステップ65) メッセージ同報部40
6は、当該メッセージをルートメッセージに変換し、マ
ルチキャストサーバbに対し送信する。 (ステップ66) マルチキャストサーバbのメッセー
ジ受信部430は、マルチキャストサーバaから受信し
たルートメッセージをアドレス管理部421に転送す
る。アドレス管理部421は、グループ識別子管理表4
08を参照して、メッセージ受信要求が登録されている
受信ホスト又は下位マルチキャストサーバが存在するか
どうかを確認し、存在する場合には、当該メッセージを
メッセージ同報部406に送信する。
【0057】(ステップ67) メッセージ同報部40
6は、受信ホストc,dに対し、当該メッセージを送信
する。 (ステップ68) 受信ホストc,dは、夫々、制御コ
マンドのコマンド種別部701に“メッセージ受信終
了”を設定し、グループ識別子部702に“グループ識
別子1”を設定して、マルチキャストサーバbに送信す
る。
【0058】(ステップ69) マルチキャストサーバ
bの制御コマンド受信部432は、当該コマンドをアド
レス管理部421に転送する。アドレス管理部421
は、受信ホストc,dのIPアドレスをグループ識別子
管理表408から削除し、当該コマンドを制御コマンド
送信部433に転送する。
【0059】(ステップ70) 制御コマンド送信部4
33は、当該コマンドをマルチキャストサーバaに送信
する。 (ステップ71) マルチキャストサーバaの制御コマ
ンド受信部432は、当該コマンドをアドレス管理部4
21に転送する。アドレス管理部421は、マルチキャ
ストサーバbのIPアドレスをグループ識別子管理表4
08から削除する。
【0060】上記実施例において、マルチキャストサー
バaが本社に設置されたサーバ、マルチキャストサーバ
bが支社に設置されたサーバである場合を想定すると、
本社に設置した送信ホストから、各支社の受信ホスト
へ、メッセージを階層的にルーティングすることが可能
になる。各支社の受信ホストは、各支社のマルチキャス
トサーバにアクセスするだけで、本社の送信ホストから
のメッセージを受信することが可能になる。
【0061】尚、本発明は、上記の実施例に限定される
ことなく、特許請求の範囲に記載された内容の範囲内で
種々の変更、応用が可能である。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インターネットを利用して1台のノードから別の1台の
ノードだけにメッセージを送信可能な通信システムにお
いて、送信ホストから、特定のグループ識別子が与えら
れたメッセージの受信を要求する複数の受信ホストに、
複数のマルチキャストサーバを介して、メッセージを同
報することが可能になる。
【0063】更に、複数のマルチキャストサーバを上下
関係のある木構造の形で構成することにより、大規模か
ら小規模まで、様々なレベルでの階層的なマルチキャス
ト通信が実現できる。例えば、本社に設置されたマルチ
キャストサーバを、グループ識別子に対して定義された
ルーティングツリーのルートとした場合には、全社レベ
ルでのメッセージの同報が可能になる。支社に設置され
たマルチキャストサーバを、グループ識別子に対して定
義されたルーティングツリーのルートとした場合には、
その支社レベルでのメッセージの同報が可能になる。
【0064】また、送信ホストから複数台の受信ホスト
へ、上下関係のある木構造の形で構成された複数台のマ
ルチキャストサーバを経由してメッセージをルーティン
グすることにより、1台のマルチキャストサーバでは実
現できないような非常に大規模な同報を行うことが可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の原理構成図である。
【図3】本発明のマルチキャスト通信システムの構成図
である。
【図4】本発明のメッセージの構成図である。
【図5】本発明の制御コマンドの構成図である。
【図6】本発明のマルチキャストサーバの構成図であ
る。
【図7】本発明のグループ識別子管理表の構成図であ
る。
【図8】本発明の送信ホストの動作フローチャートであ
る。
【図9】本発明のマルチキャストサーバが制御コマンド
を受信した場合の動作フローチャートである。
【図10】本発明のマルチキャストサーバが送信ホスト
メッセージを受信した場合の動作のフローチャートであ
る。
【図11】本発明のマルチキャストサーバがルートメッ
セージを受信した場合の動作フローチャートである。
【図12】本発明の受信ホストの動作フローチャートで
ある。
【図13】本発明の一実施例のマルチキャストサーバ構
成図である。
【図14】本発明の一実施例のマルチキャスト通信シス
テムの動作シーケンスチャートである。
【図15】従来のIPマルチキャスト通信方法を説明す
るための図である。
【図16】従来のIPマルチキャスト通信方法における
メッセージの構成を示す図である。
【符号の説明】
101 送信ホスト 102 受信ホスト 401 マルチキャストサーバ 402 メッセージ受信手段 403 ルーティング手段 404 グループ識別子管理手段 405 グループ識別子検出手段 406 アドレス変換手段 407 メッセージ同報手段 408 グループ識別子管理表 410 上位マルチキャストサーバ 411 下位マルチキャストサーバ

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インターネットを介して1台のノードか
    ら別の1台のノードに対しメッセージを送信可能な通信
    システムにおいて、 送信ホストから、所望のグループ識別子を有するメッセ
    ージの受信を要求する少なくとも1台の受信ホストに、
    上記グループ識別子を有するメッセージが同時に送信さ
    れる段階からなるマルチキャスト通信方法。
  2. 【請求項2】 上記グループ識別子を有するメッセージ
    が同時に送信される段階は、 上記所望のグループ識別子を有するメッセージの受信を
    要求した受信ホストのIPアドレスと、上記グループ識
    別子との対応関係が管理される段階と、 上記送信ホストから送信された上記メッセージが、上記
    対応関係に基づいて上記少なくとも1台の受信ホストに
    同時に送信される段階とからなる請求項1記載のマルチ
    キャスト通信方法。
  3. 【請求項3】 受信ホストからメッセージの同報を行う
    マルチキャストサーバにあるグループ識別子を持つメッ
    セージの受信開始要求を発行し、上記メッセージの受信
    開始要求がグループ識別子毎に定義されたルーティング
    ツリーのルートのサーバに到達するまで、上記メッセー
    ジの受信開始要求を上記ルーティングツリーの上位サー
    バに順次に伝搬させる段階と、 上記各サーバにおいて、上記メッセージの受信開始要求
    を発行した上記受信ノード及び上記ルーティングツリー
    の下位サーバのIPアドレスを登録する段階と、 上記ルートのサーバが送信ホストから上記グループ識別
    子を有するメッセージを受信する段階と、 上記メッセージが上記受信開始要求を発行した上記受信
    ホストに到達するまで、上記各サーバに登録された上記
    受信ノード及び上記ルーティングツリーの下位サーバの
    IPアドレスを用いて、上記ルートのサーバから上記ル
    ーティングツリーの下位サーバに上記メッセージを順次
    に同報する段階とからなるマルチキャスト通信方法。
  4. 【請求項4】 上記受信ホスト又は下位マルチキャスト
    サーバから上記グループ識別子を有するメッセージの受
    信終了要求が発行され、上記登録された受信ホスト又は
    下位マルチキャストサーバのIPアドレスが削除され、
    メッセージの受信終了要求が上位マルチキャストサーバ
    に伝搬される段階を更に有する請求項3記載のマルチキ
    ャスト通信方法。
  5. 【請求項5】 インターネットを介して1台のノードか
    ら別の1台のノードに対しメッセージを送信可能な通信
    システムにおいて、 (a)ある識別子を有するメッセージの受信を要求する
    受信ホストから、上記識別子を有するメッセージに関係
    したルーティングツリーのサーバに、上記識別子を有す
    るメッセージの受信開始要求が発行される段階と、 (b)上記メッセージの受信開始要求の送信元のIPア
    ドレスが上記サーバに登録され、 上記サーバが上記ルーティングツリーのルートに対応す
    るサーバではない場合に、上記メッセージの受信開始要
    求が上記サーバから上記ルーティングツリーに関し上位
    サーバに発行される段階と、 (c)上記メッセージの受信開始要求が上記ルーティン
    グツリーのルートに対応するサーバに到達するまで上記
    段階(b)を繰り返し行う段階と、 (d)送信ホストから上記ルーティングツリーのルート
    に対応するサーバに上記識別子を有するメッセージが送
    信される段階と、 (e)上記メッセージを受けた上記サーバが上記受信ホ
    ストではない場合に、上記メッセージを受けた上記サー
    バから、上記メッセージを受けた上記サーバに格納され
    たIPアドレスを有する下位サーバ又は受信ホストに、
    上記メッセージが同時に送信される段階と、 (f)上記メッセージが上記受信ホストに到達するま
    で、上記段階(e)を繰り返し行う段階とからなるマル
    チキャスト通信方法。
  6. 【請求項6】 上記段階(f)に続いて、 (g)ある識別子を有するメッセージの受信を要求する
    受信ホストから、上記識別子を有するメッセージに関係
    したルーティングツリーのサーバに、上記識別子を有す
    るメッセージの受信終了要求が発行される段階と、 (h)上記メッセージの受信終了要求の送信元のIPア
    ドレスが、上記サーバに登録されているIPアドレスか
    ら削除される段階とを更に有する請求項5記載のマルチ
    キャスト通信方法。
  7. 【請求項7】 上記段階(h)に続いて、上記サーバが
    上記ルーティングツリーのルートに対応するサーバでは
    ない場合に、 (i)上記サーバに登録されているIPアドレスが存在
    するか、又は、存在しないかを判定する段階と、 (j)上記サーバに登録されているIPアドレスが存在
    しないと判定された場合に、上記メッセージの受信終了
    要求が上記サーバから上記ルーティングツリーに関し上
    位サーバに発行される段階と、 (k)上記段階(h)、(i)及び(j)を繰り返し行
    う段階とを更に有する請求項6記載のマルチキャスト通
    信方法。
  8. 【請求項8】 上記段階(a)は、 (a1)ある識別子を有するメッセージの受信を要求す
    る受信ホストから、上記識別子を有するメッセージに関
    係したルーティングツリーのサーバに、上記識別子を有
    するメッセージの受信終了要求を表わす要求が発行され
    る段階を更に有し、 上記段階(b)は、 (b1)上記段階(a)で発行された要求が上記メッセ
    ージの受信開始要求又は上記メッセージの受信終了要求
    の何れであるかを判定する段階と、 (b2)上記段階(a)で発行された要求が上記メッセ
    ージの受信終了要求である場合に、上記メッセージの受
    信終了要求の送信元のIPアドレスを上記サーバに登録
    されているIPアドレスから削除する段階とを更に有す
    る請求項5記載のマルチキャスト通信方法。
  9. 【請求項9】 上記段階(b)は、上記段階(b2)の
    後に、 (b3)上記サーバに登録されているIPアドレスが存
    在するか、又は、無くなったかを判定する段階と、 (b4)上記サーバに登録されているIPアドレスが無
    くなったと判定された場合に、上記メッセージの受信終
    了要求が上記サーバから上記ルーティングツリーに関し
    上位サーバに発行される段階とを更に有する請求項8記
    載のマルチキャスト通信方法。
  10. 【請求項10】 インターネットを介して1台のノード
    から別の1台のノードにメッセージを送信可能な通信シ
    ステムであって、 上記インターネットを介してメッセージを送信する少な
    くとも1台の送信ホストと、 上記インターネットを介してメッセージを最終的に受信
    する少なくとも1台の受信ホストと、 上下関係のある木構造の形で上記送信ホストと上記受信
    ホストの間に介在し、上記送信ホストが送信した上記メ
    ッセージを受信し、少なくとも1台の上記受信ホストに
    同時に送信するマルチキャストサーバとからなることを
    特徴とするマルチキャスト通信システム。
  11. 【請求項11】 インターネットを介してメッセージを
    送信する少なくとも1台の送信ホストと、上記インター
    ネットを介してメッセージを最終的に受信する複数の受
    信ホストとからなり、上記インターネットを介して1台
    のノードから別の1台のノードにメッセージを送信可能
    な通信システムにおいて、 上下関係のある木構造の形で上記送信ホストと上記受信
    ホストの間に介在し、上記送信ホストが送信した上記メ
    ッセージを受信し、上記複数の受信ホストに同時に送信
    するマルチキャストサーバ。
  12. 【請求項12】 上記送信ホスト又は上記木構造の中の
    上位マルチキャストサーバから、複数の送達先を表わす
    グループ識別子部を含むメッセージを受信するメッセー
    ジ受信手段と、 上記メッセージの上記グループ識別子部によって示され
    た上記複数の受信ホスト又は上記木構造の中の下位マル
    チキャストサーバに、上記メッセージを同報するルーテ
    ィング手段とからなる請求項11記載のマルチキャスト
    サーバ。
  13. 【請求項13】 上記ルーティング手段は、上記グルー
    プ識別子を有するメッセージの受信を要求する上記複数
    の受信ホスト及び上記下位マルチキャストサーバのIP
    アドレスをグループ識別子管理表で管理するグループ識
    別子管理手段と、 上記メッセージ受信手段により上記送信ホスト又は上記
    上位マルチキャストサーバから受信した上記メッセージ
    中のグループ識別子を検出するグループ識別子検出手段
    と、 上記グループ識別子検出手段により検出されたグループ
    識別子に基づいて、上記グループ識別子管理表を参照
    し、同報すべき複数の受信ホスト及び下位マルチキャス
    トサーバのIPアドレスを取得するアドレス変換手段
    と、 上記アドレス変換手段において取得された上記受信ホス
    ト及び下位マルチキャストサーバのIPアドレスを利用
    して、複数の上記受信ホスト及び上記下位マルチキャス
    トサーバに上記メッセージを同報するメッセージ同報手
    段とを有する請求項12記載のマルチキャストサーバ。
  14. 【請求項14】 上記グループ識別子管理手段は、 上記受信ホスト又は上記下位マルチキャストサーバか
    ら、上記グループ識別子を有するメッセージの受信を要
    求するメッセージ受信開始要求を受け、上記メッセージ
    受信開始要求を発行した上記受信ホスト又は上記下位マ
    ルチキャストサーバのIPアドレスを上記グループ識別
    子管理表に登録する手段と、 上記木構造のルートに対応するサーバではない場合に、
    上記メッセージ受信開始要求を上記木構造の中の上位マ
    ルチキャストサーバに発行するメッセージ送信手段とを
    有する請求項13記載のマルチキャストサーバ。
  15. 【請求項15】 上記グループ識別子管理手段は、 上記受信ホスト又は上記下位マルチキャストサーバか
    ら、上記グループ識別子を有するメッセージの受信を終
    了するメッセージ受信終了要求を受け、上記メッセージ
    受信終了要求を発行した上記受信ホスト又は上記下位マ
    ルチキャストサーバのIPアドレスを上記グループ識別
    子管理表から削除する手段を更に有し、 上記メッセージ送信手段は、上記グループ識別子管理表
    に登録された上記メッセージ受信開始要求を発行した上
    記受信ホスト又は上記下位マルチキャストサーバのIP
    アドレスが無くなった場合に、メッセージ受信終了要求
    を上記木構造の中の上位マルチキャストサーバに発行す
    る請求項14記載のマルチキャストサーバ。
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