JP4381106B2 - 内燃機関用吸気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、請求項１記載の上位概念による内燃機関用の吸気装置に関する。
特許公開DE199 44 855 A1 に、複数の吸気管の各々が内燃機関の各シリンダに配され、これら複数の吸気管に共通の集合室を有し、これら複数の吸気管を介して燃焼空気が供給される内燃機関用吸気装置が開示されている。各吸気管は、３分割に構成され、第１の吸気管部はシリンダヘッド側であり、第２の吸気管部は空気集合室に接合され、両吸気管部は長手方向に沿って分割されていて中間の吸気管部によって完全な吸気装置に構成される。該中間吸気管部が交換可能なように構成されており、該中間吸気管部の幾何学形状を変えることによって吸気管の全長を変えることができる。したがって、比較的簡単な方法により、空気集合室の幾何学形状を保ちながら吸気管の長さを異なる内燃機関に適合させることができる。
本発明は、上記の現状技術から出発して、異なる内燃機関に適合できるコンパクトな吸気装置を少ない費用で製作する問題に挑戦するものである。
この問題は、請求項１に記載の特徴により解決される。それに続く請求項は、さらなる有効な実施形態を提供するものである。
本発明による吸気装置においては、吸気管は長手方向の面に沿って少なくとも２つの吸気管部分で構成されるように分割され、空気集合室が分割されたうちの１つの吸気管部分とつながって一体のベース部分を構成し、もう一つの吸気管部分は、取り付け可能な交換部分として製作され前記空気集合室の壁殻体の一部を形成する。前記ベース部分は異なる内燃機関に対して同じ形状に製作することができ、これに反し前記交換部分は特に内燃機関の大きさや性能の面からの要求に応じて適合するように製作することができる。吸気管部分を空気集合室の壁の一部分と一体に形成することにより、特にコンパクトな寸法の吸気装置を得ることができる。吸気管部分と空気集合室の壁の一部分とは一体に形成することができ、特に例えばインジェクションモールディングにより同じプラスチック材の構成品として製作することができる。交換可能な吸気管部分の幾何学形状を変更することにより、異なる内燃機関に適合した異なる吸気管長あるいは吸気管容積の吸気装置を得ることが可能となる。残りの吸気管部分と空気集合室の残りの壁部分である前記ベース部分は変更しなくてそのまま使用でき、したがって一方では部品点数が減少できて製作工具のコストを低減でき、他方では吸気装置の形状及び大きさを基本的には変えずに済ますことができる。
組立てに際しては、前記交換可能に形成された吸気管部分を例えば溶接により前記ベース部分に取り外しできないように固着してもよいし、場合によっては取り外し可能に連結してもよい。
また、本発明は、前記交換可能な吸気管部分はその管端接続管部が前記空気集合室の内部に突き出すように一体に形成されるとともに、該管端接続管部は周囲方向に全周を取り巻く管に形成されている。交換可能な吸気管部分の構成部分である該突出した管端接続管部の長さによって吸気管の全長が決まる。したがって、吸気管の全長を変えて異なる内燃機関に適合させるには、異なる長さの管端接続管部を持つ吸気管部分を準備するのみで十分である。空気集合室内に突き出る管端接続管部は追加のスペースを要しないので、特にコンパクトな構成の吸気装置を得ることができる。
前記管端接続管部には半径方向に張り出すストッパを設けてもよく、そうすることにより、一方には組立てが容易になり、他方には前記交換可能な吸気管部分と空気集合室間の気密な連結にとって助けになる。前記ストッパと空気集合室の壁内面の間にはシール部材を敷いてもよい。
前記交換可能な吸気管部分は吸気管の上側部分とし、それにつながった壁殻体部分は空気集合室の蓋殻体とするのがよい。吸気管の下側部分を交換可能とすることもよい。その場合、空気集合室の側壁のみを前記吸気管の下側部分と一体に形成するのがよい。基本的には、空気集合室を前記前記吸気管の下側部分と一体の箱体として、あるいは交換可能な構造体として製作してもよい。
さらなる利点および目的にかなった実施形態は付属請求項、図面による説明、および図面によって明らかになる。
図１は、２つの部分に分割された吸気管と１つ空気集合室を有する内燃機関用吸気装置の断面図を示し、交換可能な吸気管部分は空気集合室の蓋殻体と一体に形成され、該吸気管部分の管端接続管部は前記空気集合室内に突き出ている。
図２は、図１に対応するものであるが、交換可能な吸気管部分の管端接続管部が図１の場合よりも短い場合の図である。
これらの図において、同じ構成部分には同じ符号を付してある。
図１に示した内燃機関用吸気装置１は、空気集合室２および該空気集合室から分岐した複数の吸気管３を含む。図１においては、前記複数の吸気管のうちの１つが示されており、該吸気管は内面機関のシリンダヘの入口導かれ、フランジ１０を介して内燃機関のシリンダヘッドに固定される。前記空気集合室２および各吸気管３は夫々２分割に構成されている。各吸気管３は長手方向に沿って吸気管部４と５とに分割され、これらのうち上側吸気管部４は交換可能な上部殻体を、下側吸気管部５は形状が固定された下部殻帯を構成する。前記空気集合室２は、箱体６と交換可能な蓋殻体７から成る。該蓋殻体７は前記交換取付け可能な上側吸気管部４と一体構造に形成されている。前記空気集合室２の箱体６は、吸気管３の下側殻体である下側吸気管部５と共に、同様に一体に構成される。空気集合室および吸気管はプラスチックのインジェクションモールディングによって製作され、空気集合室２の蓋殻体７は上側吸気管部４と一体の噴入鋳造体に形成され、同様に空気集合室の箱体６は下側吸気管部５と一体の噴入鋳造体に形成される。
蓋殻体７および該蓋殻体とつながっている上側吸気管部４は、分離可能で交換可能であり、固定合わせ部１１および１２で箱体６および下側吸気管部５に結合することができる。これら上側および下側吸気管部は、互いに分離できないように例えば溶接により結合することができる。
交換可能な上側吸気管部４と一体に管端接続管部８が形成されていて、該管端接続管部は空気集合室２の内部に突出し、その開口側に向かってトランペット状に広げられている。該管端部８は周囲方向には全周を取り巻く管に形成され、一方上側吸気管部４の空気集合室外壁部分は半殻状に形成され、これらに下側吸気管部５が合わさって吸気管が完成される。
図１と図２を比較して分かるように、管端接続管部８の長さを変えることにより吸気管３の全長を変えることができ、吸気管装置のその他の幾何額形状はそのまま変えないようにすることができる。場合によっては、空気集合室２の蓋殻体７の幾何学形状を変えるか、あるいは管端接続管部８の長さと蓋殻体７の幾何学形状を変えることによって、同様に吸気管の長さ及び/或は空気集合室と吸気管内の空気の容積を変えることができる。この場合も図に示されており、その場合蓋殻体の幾何学形状が変更されている。前記管端接続管部８には、空気集合室２の内壁が合わさる位置に、半径方向外側に張り出した該管端接続管部と一体のストッパ９が形成されている。該ストッパ9は吸気装置の組立て容易化の役目を果たす。
２つの部分に分割された吸気管と１つの空気集合室を有する内燃機関用吸気装置の断面図を示し、交換可能な吸気管部分は空気集合室の蓋殻体と一体に形成され、該吸気管部分の管端接続管部は前記空気集合室内に突き出ている。 図１に対応するものであるが、交換可能な吸気管部分の管端接続管部が図１の場合よりも短い場合の図である。
符号の説明
１ 吸気装置
２ 空気集合室
３ 吸気管
４ 上側吸気管部
５ 下側吸気管部
６ 箱体
７ 蓋殻体
８ 管端接続管部
９ ストッパ
１０ フランジ
１１、１２ 固定合わせ部

Claims (7)

  1. 燃焼空気が導入される空気集合室（２）と該空気集合室から分岐し吸気管長手方向に沿って少なくとも２分割された吸気管部分（４、５）からなる吸気管を備えた吸気装置において、
    前記空気集合室（２）は前記吸気管部分のうちの第１の吸気管部分（５）と一体につながってベース部分を構成し、第２の吸気管部分（４）は該ベース部に取付け可能な交換部品に形成されていて前記空気集合（２）の壁殻体の一部分を構成し、前記取付け可能な第２の吸気管部分（４）と一体に管端接続管部（８）が形成され、該管端接続管部（８）は前記空気集合室（２）の内方に突き出て形成されるとともに、該管端接続管部（８）は周囲方向に全周を取り巻く管に形成されていることを特徴とする吸気管装置。
  2. 前記壁殻体の一部分は前記空気集合室（２）の蓋殻体（７）をなすことを特徴とする請求項１記載の吸気管装置。
  3. 前記管端接続管部（８）には半径方向に張り出したストッパ（９）が設けられていることを特徴とする請求項１記載の吸気管装置。
  4. 前記管端接続管部（８）は前記空気集合室（２）の内壁に支持されていることを特徴とする請求項３記載の吸気管装置。
  5. 異なる前記取付け可能な吸気管部分（４）は前記突き出した管端接続管部（８）の長さが異なることを特徴とする請求項１記載の吸気管装置。
  6. 前記空気集合室（２）および吸気管部分（４、５）はプラスチック製であることを特徴とする請求項１乃至５のいずれか１項に記載の吸気管装置。
  7. 異なる前記取付け可能な吸気管部分（４）はそれにつながる空気集合室（２）の壁部分の形状が異なることを特徴とする請求項１乃至６のいずれか１項に記載の吸気管装置。
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