JP4379877B2 - 工作機械のタレット - Google Patents

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Description

本発明は、少なくとも1本の回転工具をタレットに取付け、この回転工具を回転させて工作物を加工することができる工作機械のタレットに関する。
工作機械のうちたとえば旋盤には、1本または複数本の回転工具をタレットに取付け、この回転工具を回転駆動用モータで回転させて工作物を加工することができるものがある。このような旋盤は、タレットのヘッド部に旋回部が設けられている。この旋回部には、回転工具や他の工具など複数本の工具が放射状に取付けられている。
そして、旋回部が旋回動作することにより、所望の回転工具や他の工具が割出し位置に割出される。回転工具が割出された状態で、回転駆動用モータにより回転工具を回転させる。回転駆動用モータの駆動力(回転トルク)は、ベルト、ベベルギヤ,ベアリングなどを有する動力伝達機構で回転工具に伝達される。
たとえば特許文献1(特開2003−251505号公報)には、モータの駆動力をベベルギヤなどで回転工具に伝達する構成の、旋盤の回転工具タレットが記載されている。この回転工具タレットの旋回部の内方は中空になっている。この中空部には、動力伝達機構のベベルギヤやベアリングなどが収納されている。
一方、特許文献2(米国公開特許公報:US2004/0103510A1)には、旋回ドラムの内部に回転駆動用モータを内蔵したタレットが記載されている。このタレットでは、回転駆動用モータと回転工具とが、カップリング機構(動力伝達機構)を介して間接的に連結されている。そして、回転駆動用モータが回転工具を回転させている。
特開2003−251505号公報 米国公開特許公報:US2004/0103510A1
上述の従来の旋盤や特許文献1に記載の旋盤における各タレットでは、回転工具から遠く離れた位置に回転駆動用モータが配置されている。
そのため、回転駆動用の動力伝達機構が複雑な構成になっていた。また、動力伝達機構のベルト,ベベルギヤ,ベアリングなどから熱や振動が発生していた。その結果、エネルギ損失が生じて動力伝達効率が低下し、騒音も発生していた。
一方、特許文献2に記載のタレットでは、カップリング機構が、カップリングをスライドさせるための機構や、回転駆動用モータと回転工具との連結状態を検出するためのセンサなどを有している。
その結果、カップリング機構の構造が複雑であった。また、回転駆動用モータと回転工具との連結,連結解除の動作に時間がかかるとともに、この動作の確実性を向上させる必要もあった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、簡素な構成のジョイント部により、回転工具と回転駆動用モータとを高速で且つ確実に連結,連結解除することができる工作機械のタレットを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明にかかる工作機械のタレットは、少なくとも1本の回転工具をタレットに取付け、この回転工具を回転させて工作物を加工することができる工作機械において、前記タレットは、前記工作機械の基体に支持されたタレット本体と、少なくとも前記回転工具を保持する工具ホルダを取付け可能で、前記タレット本体に支持された旋回ドラムと、旋回割出し用モータで前記旋回ドラムを旋回させて、所望の前記回転工具を割出し位置に割出すことができる旋回割出し駆動部と、回転軸が前記割出し位置の方向を向き、前記旋回ドラムに内蔵されて前記タレット本体に支持された回転駆動用モータと、前記回転工具が前記割出し位置に割出された状態で、この回転工具の前記工具ホルダのホルダ軸と前記回転駆動用モータの前記回転軸とを直接連結して前記回転駆動用モータで前記回転工具を回転させるジョイント部とを備え、前記回転駆動用モータは、前記タレット本体に支持されているハウジングを有し、前記回転駆動用モータの前記ハウジングのすぐ裏側にはライナーが配置され、このライナーは、前記タレット本体に対する前記回転駆動用モータの位置を調整するための厚みを有しており、前記ジョイント部は、前記回転工具の前記ホルダ軸に形成された凸部と、前記回転軸に形成された凹溝とを有し、前記旋回ドラムが旋回して前記回転工具が割出される動作により、前記凸部と前記凹溝とが直接的に係合状態または離脱状態になるようにし、前記回転駆動用モータの前記回転軸は、支持体に回転可能に軸支されており、この支持体は、回転中心軸線方向に移動動作できるように前記回転駆動用モータの前記ハウジングに嵌合しており、前記ジョイント部において、前記割出し位置に割出された前記回転工具の前記凸部に対して、前記回転軸の前記凹溝が、前記回転中心軸線方向に前進,後退動作可能である。
好ましくは、前記ライナーは、前記ハウジングと、前記タレット本体の先端部に固定された支持部材との間に装着されており、前記ハウジングに直接接触する前記ライナーで、旋回中心軸線方向に関する前記ハウジングの位置を調整する。
前記ジョイント部を構成する前記凹溝は、前記回転軸の一端部に溝状に形成され、この凹溝は、前記回転工具の割出し時に前記旋回ドラムの旋回方向を向いて前記回転軸の直径方向と回転軸端面の両方に開口するように形成されており、前記凸部は前記ホルダ軸に形成され、この凸部は、前記凹溝に摺接可能で対向する二つの摺接面を有し、前記ホルダ軸の先端部からその軸線方向外方に突出しているのが好ましい。
好ましくは、前記回転工具の割出し時には、これから使用する前記回転工具は、前記ジョイント部で前記回転駆動用モータと連結され、これと同時に、使用済みの前記回転工具は、前記ジョイント部から離脱して前記回転駆動用モータとの連結が解除される。
前記回転駆動用モータの前記回転軸と、前記工具ホルダの前記ホルダ軸とは、前記ジョイント部により同軸で直結されているのが好ましい。
前記旋回ドラムが旋回して前記回転工具が前記割出し位置に割出し完了になれば、これと同時に前記凸部が前記凹溝に係合しており、その結果、前記ジョイント部を介して前記ホルダ軸と前記回転軸との連結動作も完了しているのが好ましい。
前記二つの摺接面は、前記凸部の先端側が細くなるように傾斜させることにより、前記凸部にテーパを形成しており、前記凹溝にも、前記凸部に対応させてテーパを形成しているのが好ましい。
好ましくは、前記回転工具を前記割出し位置に割出すと、これと同時に、その回転工具の前記凸部が前記凹溝に係合し、前記回転工具を前記割出し位置から他の位置に移動させると、これと同時に、その回転工具の前記凸部は前記凹溝から離脱する。
前記旋回ドラムの内部には、この旋回ドラムと同心の円環状溝を有し且つ前記割出し位置以外の周方向範囲に配置された回り止め部材が非回転状態で設けられ、前記割出し位置以外のところで待機している非使用状態の前記回転工具の前記凸部が前記円環状溝に係合することにより、前記非使用状態の回転工具は回り止めされているのが好ましい。
前記回転駆動用モータは、直径の比較的大きな前記支持部材を介して、広い取付け面で前記タレット本体に取付けられているのが好ましい。
本発明の工作機械のタレットは、上述のように構成したので、作業の容易なタレット本体の開口部側から、ライナーの厚みを調整しながら回転駆動用モータを高精度に組み込むことができることになり、ライナーを用いた簡単な調整作業で、回転駆動用モータの回転軸の中心軸線と、旋回ドラムを構成するドラム本体の複数の貫通孔の中心位置(すなわち、この貫通孔に嵌合する工具ホルダのホルダ軸の中心位置)とを、高精度に一致させることができる。また、ジョイント部において、割出し位置に割出された回転工具の凸部に対して、回転軸の凹溝が、回転中心軸線方向に前進,後退動作可能なので、凸部に凹溝を密着させたり、完全に分離させたりすることができる。
下記の実施例にかかるタレットは、回転工具が割出し位置に割出された状態で、この回転工具と回転駆動用モータとをジョイント部で直接連結して、回転駆動用モータで回転工具を回転させている。
ジョイント部は、回転工具のホルダ軸と回転駆動用モータの回転軸のいずれか一方に形成された凸部と、いずれか他方に形成された凹溝とを有している。そして、旋回ドラムが旋回して回転工具が割出される動作自体により、凸部と凹溝とが直接的に係合状態または離脱状態になる。したがって、ジョイント部を簡素な構成にすることができる。また、回転工具と回転駆動用モータとを、高速で且つ確実に連結,連結解除することができる。
回転駆動用モータが、回転工具から最も近い位置である旋回ドラム内に配置されている。したがって、回転工具を保持する工具ホルダのホルダ軸と、回転駆動用モータの回転軸とを、ジョイント部で直接連結することが可能になる。
その結果、ジョイント部は、エネルギ損失が生じないので動力伝達効率が向上し、発熱,振動および騒音が低減し、タレットが簡素な構成になる。
以下、本発明にかかる一実施例を、図1ないし図3を参照して説明する。
図1ないし図3は本発明の一実施例を示す図で、図1はタレットの正面図、図2は図1のII−II線断面図、図3は図2の部分拡大断面図である。
図1ないし図3に示すように、工作機械たとえば旋盤は、少なくとも1本(ここでは、6本)の回転工具2をタレット1に取付け、回転工具2を回転させて工作物13を加工することができる。なお、タレット1を有する工作機械としては、本実施例の旋盤の他に、タレット型マシニングセンタなどの工作機械であってもよい。
タレット1は、タレット本体3,旋回ドラム4,旋回割出し駆動部5,回転駆動用モータ6(以下、回転モータ6と記載)およびジョイント部15を備えている。ジョイント部15は、回転工具2を回転モータ6で回転駆動するための動力伝達機構を構成している。
タレット本体3は、床面に設置された旋盤の基体(たとえば、ベッド14)に、移動可能に支持されている。すなわち、タレット本体3は、旋盤のベッド14に支持された状態で、工作物13に対して直交2軸方向に相対的に移動動作可能である。なお、タレット本体3がベッド14に固定され、工作物13が、タレット本体3に対して相対的に直交2軸方向に移動動作可能な場合であってもよい。
旋回ドラム4はタレット本体3に支持されている。旋回ドラム4には、少なくとも回転工具2を保持する工具ホルダ7を取付け可能になっている。図示するタレット1では、旋回ドラム4には、工具ホルダ7と、他の工具2aを保持する他の1本または複数本の工具ホルダ8とを、放射状に取付け可能である。なお、タレットに取付けられる工具全部が、回転工具(すなわち、回転工具を保持する工具ホルダ)であってもよい。
旋回割出し駆動部5は、タレット本体3(または、旋盤の基体)に取付けられた旋回割出し用モータ9(以下、割出しモータ9と記載)を有している。旋回割出し駆動部5は、割出しモータ9で旋回ドラム4を旋回させ、所望の回転工具2(または、他の工具2a)を割出し位置Sに割出すことができる機能を有している。
回転モータ6は、回転工具2を回転させるためのモータであり、旋回ドラム4に内蔵されてタレット本体3に支持されている。回転モータ6の回転軸10は、常に割出し位置Sの方向を向いており、回転中心軸線CLを中心に回転する。
ジョイント部15は、回転工具2が割出し位置Sに割出された状態で、この回転工具2の工具ホルダ7のホルダ軸11と、回転モータ6の回転軸10とを直接的に連結することができる。これにより、回転モータ6は、ジョイント部15を介して回転工具2を回転させている。
ジョイント部15は、凹溝17と、この凹溝17に係合離脱可能な凸部16とを有している。凸部16は、ホルダ軸11と回転軸10のいずれか一方に形成されている。凹溝17は、ホルダ軸11と回転軸10のいずれか他方に形成されている。
旋回ドラム4が旋回して回転工具2が割出される動作により、凸部16と凹溝17とが、直接的に係合状態または離脱状態になる。すなわち、これから使用する回転工具2の凸部16は凹溝17に係合し、使用済みの回転工具2の凸部16は移動して凹溝17から離脱する。
回転工具2の割出し時には、回転モータ6の回転軸10を停止して、凹溝17を、旋回ドラム4の旋回方向に向けて位置決めしておく。これにより、旋回ドラム4が旋回動作しても、割出し位置Sにある回転工具2の凸部16は、回転モータ6の凹溝17に規制されずに、旋回中心軸線CL1を中心として旋回可能である。
タレット1は、ジョイント部15により、回転工具2と回転モータ6とを高速で且つ確実に連結,連結解除することができる。また、ジョイント部15を簡素な構成にすることができる。
すなわち、これから使用する回転工具2は、ジョイント部15で回転モータ6と連結される。これと同時に、使用済みの回転工具2は、ジョイント部15から離脱して回転モータ6との連結が解除される。
ホルダ軸11と回転軸10は、ジョイント部15で直接的に連結,連結解除されている。このように、ジョイント部15は直結型なので、動力伝達機構における発熱,振動および騒音を低減することができる。
すなわち、ジョイント部15には、従来のベルト,ベベルギヤ,ベアリング,カップリング機構などを使用していないので、動力伝達時の発熱と振動を低減することができる。その結果、タレット1は、回転駆動用の動力伝達効率がよくて、回転工具2による高精度な加工が可能になる。振動が少なくなることにより騒音も低減する。
ジョイント部15で構成される動力伝達機構の部品点数が少ないので、タレット1が簡素な構成になり、タレット1の保守作業(メンテナンス)も容易になる。
本実施例のタレット1では、従来、動力伝達機構のベベルギヤやベアリングなどを収納していた内部スペースSPに、ベベルギヤなどに代えて回転モータ6を収納している。すなわち、旋回ドラム4の内部スペースSPを有効利用して、ここに回転モータ6を配置している。その結果、回転モータ6を設置するためのスペースを別途設けなくてよいので、タレット1全体がコンパクトになる。
回転モータ6の回転軸10と、工具ホルダ7のホルダ軸11とが、ジョイント部15により同軸で直結されるので、回転工具2を高速で回転させることができる。
本実施例では、ジョイント部15を構成する凹溝17は、回転軸10の一端部72(一端部72は、回転軸10の端面とその近傍を含む)に溝状に形成されている。凹溝17は、回転工具2の割出し時に、旋回ドラム4の旋回方向を向いて、回転軸10の直径方向(図2,図3の紙面垂直方向)と回転軸端面72aの両方に開口するように形成されている。
ジョイント部15を構成する凸部16は、ホルダ軸11に形成されている。凸部16は、凹溝17に摺接可能で対向する二つの摺接面(本実施例では、互いに平行な二つの平面)16aを有している。凸部16は、ホルダ軸11の先端部11aからその軸線方向外方に突出している。
なお、二つの摺接面16aは、凸部16の先端側が細くなるように傾斜させることにより、凸部16にテーパを形成した場合でもよい。この場合には、凹溝17にも、凸部16に対応させてテーパを形成する必要がある。
また、ジョイント部15は、凹溝17を回転工具2のホルダ軸11に形成し、凸部16を回転軸10に形成した構成であってもよい。
本実施例では、旋回ドラム4が旋回して回転工具2が割出される動作自体を、ジョイント部15の連結動作に直接利用している。すなわち、旋回ドラム4が旋回して回転工具2が割出し位置Sに割出し完了になれば、これと同時に凸部16が凹溝17に係合している。その結果、ジョイント部15を介してホルダ軸11と回転軸10との連結動作も、必然的に完了していることになる。
このように、回転工具2を割出し位置Sに割出すと、これと同時に、その回転工具2の凸部16が凹溝17に係合する。回転工具2を割出し位置Sから他の位置に移動させると、これと同時に、その回転工具2の凸部16は凹溝17から離脱する。
したがって、割出し位置Sに対する回転工具2の割出し,割出し解除動作自体が、回転工具2と回転モータ6との連結,連結解除動作に直接的につながっている。よって、回転モータ6と回転工具2との連結のために、従来のようにカップリングをスライドさせたり、連結状態をセンサなどで検出する必要性がない。
その結果、回転工具2と回転モータ6との連結動作を高速で且つ確実に行うことができる。また、回転工具2と回転モータ6とを連結,連結解除するための複雑な機構を、別途設ける必要はない。
旋回ドラム4の内部には、回り止め部材18が非回転状態で設けられている。回り止め部材18は、旋回ドラム4と同心の円環状溝19を有し、割出し位置S以外の周方向範囲(たとえば、360度未満で360度に近い角度範囲)に配置されている。これは、回り止め部材18が割出し位置Sにあると、回転工具2と回転モータ6との連結の邪魔になるからである。
そして、割出し位置S以外のところで待機している非使用状態の回転工具2の凸部16と、円環状溝19とが係合することにより、回転工具2は回り止めされている。
すなわち、割出し位置S以外のところでは、非使用状態の1本または複数本の回転工具2が待機している。これら待機中の全ての回転工具2の凸部16は、円環状溝19の形成する平面と平行な方向(すなわち、旋回ドラム4の旋回方向)を向いて、これら待機中の回転工具2の回り止めがなされている。
回り止め部材18は、旋回ドラム4の内部スペースSPに配置され、回転モータ6のハウジング60に支持されている。なお、回り止め部材18は、タレット本体3に直接支持される場合、またはタレット本体3とハウジング60の両方に支持される場合であってもよい。
回り止め部材18を設けたので、待機中の全ての回転工具2を、非回転状態で安定して旋回ドラム4に保持することができる。
割出し位置S以外のところで待機中の全ての回転工具2は、円環状溝19で回り止めがなされているので、各回転工具2の凸部16は旋回ドラム4の旋回方向を向いている。そして、割出し時には、回転モータ6の回転軸10を停止して、その凹溝17を、旋回ドラム4の旋回方向に向けて位置決めするようになっている。
したがって、割出し時に旋回ドラム4が旋回動作すると、待機中の全ての回転工具2は、旋回中心軸線CL1を中心として自在に旋回動作することができる。すなわち、全ての回転工具2の凸部16は、回転モータ6の凹溝17に規制されずに、自在に凹溝17内を移動することができる。
次に、タレット1の構成についてさらに詳細に説明する。
タレット本体3は、旋盤の基体としてのベッド14に、直交2軸方向に移動可能に支持されている。タレット本体3は、内部が中空の所定形状に形成されている。タレット本体3の外部の所定位置には、割出しモータ9が取付けられている。
旋回ドラム4は、タレット本体3の先端部に支持され、旋回中心軸線CL1を中心として旋回動作可能である。なお、旋回中心軸線CL1が水平方向を向いている場合を示しているが、旋回中心軸線CL1は、床面に対して垂直方向または斜め方向を向く場合であってもよい。
旋回ドラム4は中空円環状をなしている。旋回ドラム4を構成するドラム本体21の外周面は、多角形(ここでは、12角形)に形成されている。この外周面には、平面状の複数(ここでは、12個)の支持面20,20aが形成されている。
支持面20には、回転工具2を保持する工具ホルダ7が着脱可能に取付けられている。回転工具2としては、たとえばドリル,エンドミルなどである。ドラム本体21には、これを貫通して支持面20に開口する放射状の複数の貫通孔22が形成されている。貫通孔22内には、工具ホルダ7のホルダ軸11が嵌合するようになっている。
他の支持面20aには、旋削加工を行うための他の工具(たとえば、バイト)2aを保持する他の工具ホルダ8が取付けられている。なお、他の工具が工具ホルダを必要としない場合には、この工具を支持面20aに直接取付けた場合であってもよい。
こうして、ドラム本体21には、1本または複数本の工具ホルダ7,他の工具ホルダ8,工具ホルダの不要な他の工具などが、旋回中心軸線CL1を中心として放射状に取付け可能である。
旋回ドラム4は、タレット本体3に旋回可能に支持されたドラム本体21と、カバー部材23とを有している。カバー部材23は、ドラム本体21の開口部側(図2,図3の左側)を覆って固定されている。
ドラム本体21は、旋回中心軸線CL1方向と半径方向の両方向に移動せず拘束された状態で旋回動作のみを行うように、タレット本体3に支持されている。カバー部材23は、有底中空円筒状に形成され、旋回ドラム4の内部スペースSPを覆ってドラム本体21に固定されている。
旋回割出し駆動部5は、タレット本体3に固定された割出しモータ9と、ドラム本体21に固定されたギヤ40と、クランプ機構41とを有している。割出しモータ9の出力軸42には、ピニオン43が取付けられている。ピニオン43はギヤ40と噛み合っている。
割出しモータ9の駆動力(旋回トルク)は、出力軸42,ピニオン43,ギヤ40を介して旋回ドラム4に伝達される。割出しモータ9を制御して旋回ドラム4を旋回させることにより、所望の回転工具2または他の工具2aを、割出し位置Sに割出すことができる。
旋回動作しないタレット本体3側と、旋回動作する旋回ドラム4側との間には、クランプ機構41が設けられている。
タレット本体3の先端部には、旋回ドラム4と回転モータ6とを支持するための支持部材44が固定されている。支持部材44は、ドラム本体21の内方に位置して円環状の所定形状をなしている。ドラム本体21は、ベアリング66を介して旋回可能に支持部材44に支持されている。ギヤ40の内側には、円環状の所定形状をなすシリンダ用部材45が固定されている。
タレット本体3,シリンダ用部材45,支持部材44およびドラム本体21により、シリンダ部46が構成されている。このシリンダ部46は、シリンダ室52,53を有している。
シリンダ部46は、クランプ動作,アンクランプ動作を行なう。図2の上半分では、シリンダ部46がクランプ動作中の状態であることが図示されている。図2の下半分では、シリンダ部46がアンクランプ動作中の状態であることが図示されている。
シリンダ部46には、ピストン47が、矢印Eに示すように、旋回中心軸線CL1方向に往復移動動作可能に嵌合している。ピストン47は、旋回中心軸線CL1方向にのみ往復移動動作可能で旋回動作は行わないように、タレット本体3により規制されている。
ピストン47は、第1のピストン部材48と第2のピストン部材49とにより構成されている。第1のピストン部材48は、ドラム本体21と支持部材44との間に嵌合している。第2のピストン部材49は、シリンダ用部材45とタレット本体との間に嵌合し、また、シリンダ用部材45と支持部材44との間にも嵌合している。
第1のピストン部材48とシリンダ用部材45との間に、連結部50が設けられている。ピストン47と旋回ドラム4との間が、連結部50により連結,連結解除可能になっている。
連結部50には、旋回中心軸線CL1を中心として放射状に歯車が刻設されている。連結部50が連結されると、旋回ドラム4は、位置決め保持されて旋回動作不可能の状態になる。連結部50が連結解除されると、旋回ドラム4は旋回動作可能になる。
シリンダ部材45には、圧縮ばね51と回り止めピン54が設けられている。圧縮ばね51は、シリンダ部材45に形成された係合孔に係合している。回り止めピン54も、この係合孔にその軸線方向に移動可能に係合している。回り止めピン54の先端部は、第1のピストン部材48に形成された凹部に係合している。
圧縮ばね51は、回り止めピン54を第1のピストン部材48に常時押付けて、第1のピストン部材48の回り止めをしている。したがって、連結部50が連結解除状態になっても、第1のピストン部材48は回転動作しないように規制されている。
シリンダ部46の一方のシリンダ室52と他方のシリンダ室53には、圧力流体(たとえば、圧力油または圧縮空気)を切り換えてそれぞれ供給可能になっている。
たとえば、一方のシリンダ室52に圧力流体を供給し、他のシリンダ室53を大気圧に開放する。すると、ピストン47はシリンダ部材45側(図2の右方向)に移動する(図2の上半分で図示するシリンダ部46のクランプ状態)。これにより、連結部50が連結されて、旋回ドラム4は旋回せずに位置決め保持された状態になる。
こうして、連結部50を連結状態にすることにより、所望の回転工具2または他の工具2aを割出し位置Sに位置決め保持することができる。この状態で、回転工具2または他の工具2aで工作物13を加工することになる。
これとは逆に、他方のシリンダ室53に圧力流体を供給し、一方のシリンダ室52を大気圧に開放する。すると、ピストン47は、シリンダ用部材45から離れる方向(図2の左方向)に移動する(図2の下半分で図示するシリンダ部46のアンクランプ状態)。
これにより、連結部50は連結解除されるので、旋回ドラム4は旋回動作可能になる。こうして、連結部50を連結解除状態にすれば、旋回ドラム4を旋回させて、所望の回転工具2または他の工具2aを割出し位置Sに割出すことができる。
回転工具2が割出し位置Sに割出されると、割出された回転工具2の凸部16が、回転モータ6の凹溝17に侵入してこの凹溝17と係合する。これと同時に、使用済みの回転工具2の凸部16は凹溝17から離脱する。
これにより、割出された回転工具2と回転モータ6とが、ジョイント部15を介して直接連結される。その結果、回転モータ6で回転工具2を回転させることができる。
回転モータ6は、支持部材44に固定されて内部スペースSPに配置されている。回転モータ6は、直径の比較的大きな支持部材44を介してタレット本体3に固定されている。したがって、回転モータ6を、広い取付け面でタレット本体3に取付けることができる。
たとえば、前記特許文献2に記載のモータはその中心部分のみがサポート材により支持されているので支持状態が不安定になりがちであった。これに対して、本実施例では、回転モータ6を、タレット本体3に、広い取付け面で強固に且つ安定した支持状態で固定することができる。
回転モータ6は、タレット本体3側に支持されたハウジング60と、ハウジング60に支持され、回転中心軸線CL回りに回転可能な回転軸10とを有している。さらに、回転モータ6は、回転軸10に取付けられたロータ61と、ロータ61との間に間隙を保持してその外方側に位置し、ハウジング60に取付けられたステータ62と、回転軸10を回転可能に支持する支持体64とを有している。
ハウジング60は、支持部材44に固定された外側ハウジング70と、外側ハウジング70の内方に位置して外側ハウジング70に固定された内側ハウジング71とを有している。
内側ハウジング71は、回転軸10の一端部72側を回転可能に支持している。内側ハウジング71の内周面には、ステータ62が取付けられている。ハウジング60の内部には、流路73,74が互いに連通して形成されている。流路73,74に冷却用流体(たとえば、冷却水,冷却油)Lを供給することにより、回転モータ6を冷却して、熱変位による加工誤差を低減している。
回転モータ6のハウジング60のすぐ裏側(図2の右側)には、厚み調整可能なライナー67が配置されている。このライナー67の厚みを調整することにより、タレット本体3に対する回転モータ6の位置を調整することができる。
ライナー67は、ハウジング60と支持部材44との間に装着されている。ハウジング60に直接接触するライナー67で、旋回中心軸線CL1方向に関するハウジング60の位置を、精度よく且つ安定的に調整することができる。
回転モータ6はタレット本体3に組み込まれている。この組み込み作業のときには、旋回中心軸線CL1方向における、回転軸10の中心軸線CLの位置を、ドラム本体21の複数の貫通孔22の中心位置に一致させる必要がある。回転モータ6の組み込み作業は通常は煩雑である。
そこで、本発明では、作業の容易なタレット本体3の開口部側(図2,図3の左側)から、ライナー67の厚みを調整しながら回転モータ6を高精度に組み込むことができる。このように、ライナー67を用いた簡単な調整作業で、回転軸10の中心軸線CLと、貫通孔22の中心位置(すなわち、貫通孔22に嵌合する工具ホルダ7のホルダ軸11の中心位置)とを、高精度に一致させることができる。
回転軸10の一端部72は、ベアリング75とスリーブ76を介して内側ハウジング71に回転可能に軸支されている。内側ハウジング71に形成された円筒状孔の内周面77に、スリーブ76が嵌合している。スリーブ76の内周面と回転軸10との間に、ベアリング75が装着されている。
回転軸10の他端部63は、ベアリング80を介して支持体64に回転可能に軸支されている。支持体64は、円環状の所定形状を有してハウジング60に取付けられている。支持体64はハウジング60に位置決め固定されているので、回転軸10は回転中心軸線CL方向には移動しない。
なお、支持体64を、回転中心軸線CL方向に移動動作できるようにハウジング60に嵌合させてもよい。このようにすれば、ジョイント部15において、割出し位置Sに割出された回転工具2の凸部16に対して、回転軸10の凹溝17が、回転中心軸線CL方向に前進,後退動作可能になる。その結果、凸部16に凹溝17を密着させたり、完全に分離させたりできるので好ましい。
回転モータ6は、回転軸10が停止しているときは、回転軸10の凹溝17が旋回ドラム4の旋回方向を向くように制御されている。これにより、旋回ドラム4と回転工具2が旋回動作するとき、ジョイント部15で、回転工具2の凸部16が凹溝17内を移動,通過することができる。
回転工具2が割出し位置Sに割出された状態で、凸部16は凹溝17に係合可能である。凸部16が凹溝17に係合した状態で回転軸10が回転すると、回転軸10の回転トルクがジョイント部15でホルダ軸11に伝達されて、回転工具2が回転する。
すなわち、回転モータ6に電流を流して回転軸10を回転させれば、その駆動力は、ジョイント部15を介してホルダ軸11から回転工具2に伝達され、回転工具2が所定の回転速度で回転する。
次に、タレット1の動作について説明する。
所望の回転工具2を割出すためには、事前に、回転モータ6の回転軸10を停止して、凹溝17を、旋回ドラム4の旋回方向に向けて位置決めしておく。こうしておくと、旋回ドラム4が旋回動作しても、割出し位置Sにある回転工具2の凸部16は、回転モータ6の凹溝17に規制されずに、旋回中心軸線CL1を中心として旋回可能である。
割出し位置S以外のところで待機中の全ての回転工具2の凸部16は、円環状溝19で回り止めがなされて、旋回ドラム4の旋回方向を向いている。したがって、待機中の全ての回転工具2も、回転モータ6の凹溝17に規制されずに、旋回中心軸線CL1を中心として自在に旋回動作可能になる。
一方、クランプ機構41では、他方のシリンダ室53に圧力流体を供給し、ピストン47をシリンダ用部材45から離れる方向(図2の左方向)に移動させて、連結部50の連結を解除しておく。
そして、割出しモータ9を制御すると、割出しモータ9の駆動力は、ピニオン43,ギヤ40を介して旋回ドラム4に伝達される。旋回ドラム4はベアリング66に支持されて旋回動作し、所望の回転工具2が割出し位置Sに割出される。
こうして、割出し位置Sに割出された回転工具2の凸部16が、ジョイント部15で回転軸10の凹溝17に係合する。その結果、回転工具2が、ホルダ軸11とジョイント部15とを介して回転軸10に直接的に連結される。
クランプ機構41では、一方のシリンダ室52に圧力流体を供給してピストン47をシリンダ用部材45の方向(図2の右方向)に移動させる。これにより、連結部50が連結されるので、旋回ドラム4は、旋回することなく所定位置に位置決め保持される。
この状態で、回転モータ6に電流を流して回転軸10を回転させる。すると、ジョイント部15を介して回転工具2が所定の回転速度で回転し、工作物13が加工される。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲で種々の変形,付加などが可能である。
なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。
本発明は、タレットに回転工具を取付けて工作物を加工することができる旋盤やタレット型マシニングセンタなどの工作機械に適用可能である。
図1ないし図3は本発明の一実施例を示す図で、図1はタレットの正面図である。 図1のII−II線断面図である。 図2の部分拡大断面図である。
符号の説明
1 タレット
2 回転工具
3 タレット本体
4 旋回ドラム
5 旋回割出し駆動部
6 回転駆動用モータ
7 工具ホルダ
9 旋回割出し用モータ
10 回転軸
11 ホルダ軸
11a 先端部
13 工作物
14 ベッド(基体)
15 ジョイント部
16 凸部
16a 摺接面
17 凹溝
18 回り止め部材
19 円環状溝
44 支持部材
60 ハウジング
64 支持体
67 ライナー
72 一端部
72a 回転軸端面
73,74 流路
CL 回転中心軸線
CL1 旋回中心軸線
L 冷却用流体
S 割出し位置

Claims (10)

  1. 少なくとも1本の回転工具をタレットに取付け、この回転工具を回転させて工作物を加工することができる工作機械において、
    前記タレットは、
    前記工作機械の基体に支持されたタレット本体と、
    少なくとも前記回転工具を保持する工具ホルダを取付け可能で、前記タレット本体に支持された旋回ドラムと、
    旋回割出し用モータで前記旋回ドラムを旋回させて、所望の前記回転工具を割出し位置に割出すことができる旋回割出し駆動部と、
    回転軸が前記割出し位置の方向を向き、前記旋回ドラムに内蔵されて前記タレット本体に支持された回転駆動用モータと、
    前記回転工具が前記割出し位置に割出された状態で、この回転工具の前記工具ホルダのホルダ軸と前記回転駆動用モータの前記回転軸とを直接連結して前記回転駆動用モータで前記回転工具を回転させるジョイント部とを備え、
    前記回転駆動用モータは、前記タレット本体に支持されているハウジングを有し、
    前記回転駆動用モータの前記ハウジングのすぐ裏側にはライナーが配置され、このライナーは、前記タレット本体に対する前記回転駆動用モータの位置を調整するための厚みを有しており、
    前記ジョイント部は、前記回転工具の前記ホルダ軸に形成された凸部と、前記回転軸に形成された凹溝とを有し、
    前記旋回ドラムが旋回して前記回転工具が割出される動作により、前記凸部と前記凹溝とが直接的に係合状態または離脱状態になるようにし、
    前記回転駆動用モータの前記回転軸は、支持体に回転可能に軸支されており、この支持体は、回転中心軸線方向に移動動作できるように前記回転駆動用モータの前記ハウジングに嵌合しており、
    前記ジョイント部において、前記割出し位置に割出された前記回転工具の前記凸部に対して、前記回転軸の前記凹溝が、前記回転中心軸線方向に前進,後退動作可能であることを特徴とする工作機械のタレット。
  2. 前記ライナーは、前記ハウジングと、前記タレット本体の先端部に固定された支持部材との間に装着されており、
    前記ハウジングに直接接触する前記ライナーで、旋回中心軸線方向に関する前記ハウジングの位置を調整するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の工作機械のタレット。
  3. 前記ジョイント部を構成する前記凹溝は、前記回転軸の一端部に溝状に形成され、
    この凹溝は、前記回転工具の割出し時に前記旋回ドラムの旋回方向を向いて前記回転軸の直径方向と回転軸端面の両方に開口するように形成されており、
    前記凸部は前記ホルダ軸に形成され、
    この凸部は、前記凹溝に摺接可能で対向する二つの摺接面を有し、前記ホルダ軸の先端部からその軸線方向外方に突出していることを特徴とする請求項1または2に記載の工作機械のタレット。
  4. 前記回転工具の割出し時には、これから使用する前記回転工具は、前記ジョイント部で前記回転駆動用モータと連結され、これと同時に、使用済みの前記回転工具は、前記ジョイント部から離脱して前記回転駆動用モータとの連結が解除されることを特徴とする請求項1,2または3に記載の工作機械のタレット。
  5. 前記回転駆動用モータの前記回転軸と、前記工具ホルダの前記ホルダ軸とは、前記ジョイント部により同軸で直結されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかの項に記載の工作機械のタレット。
  6. 前記旋回ドラムが旋回して前記回転工具が前記割出し位置に割出し完了になれば、これと同時に前記凸部が前記凹溝に係合しており、その結果、前記ジョイント部を介して前記ホルダ軸と前記回転軸との連結動作も完了していることを特徴とする請求項1,2または3に記載の工作機械のタレット。
  7. 前記二つの摺接面は、前記凸部の先端側が細くなるように傾斜させることにより、前記凸部にテーパを形成しており、前記凹溝にも、前記凸部に対応させてテーパを形成していることを特徴とする請求項3に記載の工作機械のタレット。
  8. 前記回転工具を前記割出し位置に割出すと、これと同時に、その回転工具の前記凸部が前記凹溝に係合し、
    前記回転工具を前記割出し位置から他の位置に移動させると、これと同時に、その回転工具の前記凸部は前記凹溝から離脱することを特徴とする請求項3または7に記載の工作機械のタレット。
  9. 前記旋回ドラムの内部には、この旋回ドラムと同心の円環状溝を有し且つ前記割出し位置以外の周方向範囲に配置された回り止め部材が非回転状態で設けられ、
    前記割出し位置以外のところで待機している非使用状態の前記回転工具の前記凸部が前記円環状溝に係合することにより、前記非使用状態の回転工具は回り止めされていることを特徴とする請求項3に記載の工作機械のタレット。
  10. 前記回転駆動用モータは、直径の比較的大きな前記支持部材を介して、広い取付け面で前記タレット本体に取付けられていることを特徴とする請求項2に記載の工作機械のタレット。
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