JP4379862B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は車両用空調装置に関し、特に、吹出し温度の制御精度を高めた車両用空調装置に関する。
乗用車等の車両では、外気の温度状態等とは関係なく車室内の温度環境を良好に保つために空調装置を装備している。車両用空調装置では、通常、運転席および助手席の前面パネルにいくつかの吹出し口を備える。車両用空調装置によれば、車室内の温度を設定された最適温度に保つべく吹出し温度が目標吹出し温度になるように適宜に制御される。吹出し温度の調節は、空調ダクト内におけるエバポレータとヒータコアの間に配置された開閉自在なエアミックスドアの開度を調節し、温風(ホット側空気)と冷風(非ホット側空気)の混合割合を調節することにより行われる。ヒータコアの上流側に設けられるエアミックスドアは、空調ダクト内を通過する空気をホット側空気と非ホット側空気に振り分ける機能を有している。
車両用空調装置の吹出し口における吹出し温度を目標吹出し温度に精度良く制御する手法として、例えば、特許文献1に記載された技術が知られている。特許文献1に記載された技術によれば、吹出し口に温度センサを設け、この温度センサで検出される実際の吹出し温度と制御系の上で設定された目標吹出し温度とを比較し、実際の吹出し温度が目標吹出し温度に近づくように、上記エアミックスドアの開度を調節している。
上記特許文献1に示されるごとく、車両用空調制御装置においてエアミックスドアの開度調節により実際の吹出し温度を目標吹出し温度にフィードバック制御する場合、次の問題が提起される。
高温側であるヒータコアの温度はエンジン水温に基づいて決まるものであり、低温側であるエバポレータの温度との間の温度差は非常に大きい。つまり、エバポレータから送られてくる冷風と、エアミックスドアの振分け作用でヒータコアを通過して出てくる温風との間の温度差は大きい。このため、上記のフィードバック制御に基づきエバポレータからヒータコアへの通風に関してエアミックスドアの開度に変化を与えてホット側空気すなわち温風と非ホット側空気すなわち冷風の振分けを行うと、エアミックスドアの開度変化に対する吹出し温度の温度変化が非常に大きくなる。つまり、エアミックスドアにより、下流側でヒータコアによって温風となる空気量と、冷風である空気量とを決めるだけであるので、目標吹出し温度に対する制御上での温度変化幅が大きくなり、制御が粗くなる。換言すれば、従来のフィードバック制御は、エアミックスドアのみによってホット側空気と非ホット側空気とに振り分けることが主であって、微少な温度の調節を行うことができず、精度よく吹出し温度を制御することができないという問題があった。
特開昭56−82626号公報
本発明の課題は、吹出し温度を目標吹出し温度に近づけるためエアミックスドアの開度を制御するように構成された車両用空調装置において、温風と冷風の温度差が大きいことに起因する従来の粗い温度制御を、制御上の温度変化幅を小さくできるようにすることによって精度よくできるように改善するものである。
本発明の目的は、上記課題に鑑み、吹出し口の吹出し温度を目標吹出し温度に近づけるようにフィードバック制御するようにした構成で、目標吹出し温度に対する制御上の温度変化幅を小さくできるようにし、吹出し口から吹出される温度を精度よく制御できる車両用空調装置を提供することにある。
本発明に係る車両用空調装置は、上記目的を達成するために、次のように構成される。
第1の本発明に係る車両用空調装置(請求項1に対応):この車両用空調装置は、基本的構成として、吹出し口を備えた空調ダクトと、この空調ダクト内に配置された空気を冷却するエバポレータおよび空気を加熱するヒータコアと、空調ダクト内を通過する空気をヒータコアを通過させるホット側空気とヒータコアをバイパスさせる非ホット側空気に振り分けるエアミックスドアと、吹出し口での空気の温度を検出する吹出し温度センサと、吹出し温度センサによる温度が目標吹出し温度に近づくようにフィードバック制御する制御装置と、を備えている。車両用空調装置は、さらに、エアミックスドアで作られる第1バイパス通路とは異なる第2バイパス通路と、第2バイパス通路の空気の流量を調節する冷風調節ドアと、冷風調節ドアを初期開度で開けた状態にて、目標吹出し温度の空気が得られるようにエアミックスドアの開度を設定するエアミックスドア開度設定部と、吹出し温度センサによる温度が目標吹出し温度に近づくように冷風調節ドアの開度を制御する冷風調節ドア制御部と、を備え、冷風調節ドア制御手段は外気温度に基づいて冷風調節ドアの初期開度を設定する。
上記の車両用空調装置では、エバポレータによって冷却された非ホット側空気の流量を、エアミックスドアによって調節されるもともとの第1バイパス通路を流れる空気量と、冷風調節ドアで調節される新たな第2バイパス通路を流れる空気量の組み合わせで調節し、冷風調節ドア制御部が吹出し温度センサによる温度が目標吹出し温度に近づくように冷風調節ドアの開度を制御するので、冷風調節ドアによって精密な調節を行えるようにし、精度よく吹出し温度を制御することが可能である。
第2の本発明に係る車両用空調装置(請求項2に対応)は、上記の第1の構成において、好ましくは、冷風調節ドア制御部が、外気温度が低温域と高温域の間の中間域において、冷風調節ドアの初期開度を50%の開度付近にすることで特徴づけられる。これにより、エアミックスドア開度設定部によって目標吹出し温度の空気が得られるようにエアミックスドアの開度が設定された後、冷風調節ドアを開ける方向と閉じる方向の両方に十分調節できるので、外気温度が低温域と高温域の間の中間域における吹出し温度を精度よく制御することが可能である。
第3の本発明に係る車両用空調装置(請求項3に対応)は、上記の第1の構成において、好ましくは、冷風調節ドア制御手段が、外気温度が低温域において、冷風調節ドアの初期開度を50%よりも少ない開度付近にすることで特徴づけられる。これにより、エアミックスドア開度設定部によって目標吹出し温度の空気が得られるようにエアミックスドアの開度が設定された後、冷風調節ドアを開ける方向に十分調節できるので、外気温度が低温域における吹出し温度を精度よく制御することが可能である。
第4の本発明に係る車両用空調装置(請求項4に対応)は、上記の第1の構成において、好ましくは、冷風調節ドア制御手段が、外気温度が高温域において、冷風調節ドアの初期開度を50%よりも大きい開度付近にすることで特徴づけられる。これにより、エアミックスドア開度設定部によって目標吹出し温度の空気が得られるようにエアミックスドアの開度が設定された後、冷風調節ドアを閉じる方向に十分調節できるので、外気温度が高温域における吹出し温度を精度よく制御することが可能である。
本発明によれば、車両用空調装置において、非ホット側空気の量を第1バイパス通路と第2バイパス通路を流れる空気量の組み合わせで調節するようにしたため、制御上の温度変化幅を小さくすることができ、車室内へ空気を送出する吹出し口での空気の温度を精度よく制御できるという効果が発揮される。
以下に、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る車両用空調装置を備える自動車の前半部の側面構成を簡略的に示す。図1では、自動車11の車室12の部分とエンジンルーム13の部分が示されている。車室12にはシート14に着座した運転者15が示されている。エンジンルーム13内にはエンジン16が配置されている。エンジン16から出力される動力を伝達する駆動力伝達機構の図示は省略されている。
空調装置17に関係する構成を説明する。最初にエンジン冷却装置を説明する。上記エンジン16の前側(図1中左側)にはラジエータ18およびラジエータ用ファン19が配置される。エンジン16の内部には冷却水通路20,21が形成され、さらにエンジン16とラジエータ18の間には冷却水配管22,23が設けられている。エンジン内部の冷却水通路20、冷却水配管22、ラジエータ18、冷却水配管23、冷却水通路21の順で冷却水の循環流路(エンジン冷却水回路)が形成される。ラジエータ18の流出側に位置する冷却水配管23は冷却水通路21に接続され、ラジエータ18で冷却された低温の冷却水が流れる。ラジエータ18の流入側に位置する冷却水配管22は冷却水通路20に接続され、エンジン16で加熱された高温の冷却水(温水)が流れる。エンジン16の内部で冷却水通路20,21はつながっている。上記のごとき冷却水の循環は、例えば冷却水配管23に設けた冷却水ポンプ24によって行われる。
上記のエンジン冷却装置によれば、冷却水が上記エンジン冷却水回路を循環し、エンジン16で発生した熱を吸収した冷却水(温水)はラジエータ18で冷却されて低温化され、再びエンジン16に供給される。こうしてエンジン冷却水回路を冷却水が循環してエンジン16の冷却が継続される。
空調装置17は、上記の冷却水通路20に接続されるヒータコア用配管31と、冷却水ポンプ24を介して上記の冷却水通路21に接続されるヒータコア用配管32を備える。配管31と配管32はヒータコア33を経由して温水の循環流路(ヒータ回路)を形成する。ヒータコア33は熱交換器である。上記の循環流路においてヒータコア用配管31にはウォータバルブ34が設けられている。ヒータコア33は、空調ダクト35内に配置されている。
空調ダクト35には、エンジンルーム13側に位置する上流側から、送風ファン36、エバポレータ(室内熱交換器)37、開閉自在のエアミックスドア38、開閉自在の冷風調節ドア39、上記のヒータコア33、ヒータコア33をバイパスさせる通路部分をエアミックスドア38と冷風調節ドア39の開閉動作に関連してさらに2つの通路(第1バイパス通路101、第2バイパス通路102)に分けることを可能にする分岐部40、および吹出し口41,42が設けられている。エバポレータ37は送風ファン36から送られてくる空気を冷却する。吹出し口41はベンド用吹出し口であり、吹出し口42はフット用吹出し口である。
空調ダクト35では、上記のエアミックスドア38によって、空調ダクト35内を通過する空気をヒータコア33を通過させる部分(ホット側空気、図2の空気部分63)とヒータコア33をバイパスさせる部分(非ホット側空気、図2の第1バイパス通路101の空気部分61)に振り分けられる。さらにヒータコア33をバイパスさせる部分である非ホット側空気(冷風)には、第1バイパス通路101とは異なる第2バイパス通路102が設けられる。第2バイパス通路102では空気部分62が流れる。この第2バイパス通路102では冷風調節ドア39によって空気62の流量を調節することができる。非ホット側空気に関しては、冷風調節ドア39および分岐部40によって流量が調節される空気部分62とエアミックスドア38によってヒータコア33をバイパスさせられた空気部分61に分けられる。こうして、空調ダクト35の構成によれば、車室12内に温度調整された空気を供給することができる。図1において43は車室12とエンジンルーム13とを隔てる隔壁を示す線である。
上記の空調装置17によれば、エンジン冷却水回路のエンジン熱で温められた温水をヒータ回路に流して循環させる。この温水循環に基づきヒータコア33においてここを通過する空気を暖めることができ、暖かい空気を車室12へ供給することができる。そこで、この暖かい空気の流量をエアミックスドア38によって適宜に調整することにより、ヒータコア33を通過する空気とヒータコア33をバイパスする空気との混合割合を調整し、温度を調整する。さらに、冷風調節ドア39によって冷風の流量をさらに細かく調節することで、吹出し温度をさらに精密に調整し、設定された温度へ近づける。
図2は、本発明に係る車両用空調装置17の制御系を含めた構成を示す図である。空調装置17に関する空調ダクト35の部分の構造は前述した通りであり、図1で説明した要素と同一の要素には同一の符合が付されている。図2において、空調装置17では、さらに、吹出し口での空気の温度を検出するための吹出し口温度センサ55、エアミックスドア38を開閉自在にする回転機構58、エアミックスドア38の開度を変えるエアミックスドア駆動モータ56M、冷風調節ドア39を開閉自在にする回転機構59、冷風調節ドア39の開度を変える冷風調節ドア駆動モータ57Mが設けられている。
制御装置50には、エアミックスドア駆動モータ56Mへ駆動指令信号を送るエアミックスドア開度設定部56と、冷風調節ドア駆動モータ57Mへ駆動指令信号を送る冷風調節ドア制御部57が設けられている。制御装置50は自動車11に搭載されたコンピュータで実現される。
送風機36から送出される空気60は、エバポレータ37を通過し冷却されて出てくる。冷却された空気は、エアミックスドア38の開度に応じて、ヒータコア33を通過させる部分(ホット側空気)63とヒータコアをバイパスさせる部分(非ホット側空気)61,62とに振り分けられ、非ホット側空気は、さらに、冷風調節ドア39によって流量が調節される空気部分62とエアミックスドア38によってヒータコア33をバイパスさせられた空気部分61に分けられる。エアミックスドア38の開度位置に応じてホット側空気63と非ホット側空気(61,62)との混合比が変えられる。非ホット側空気の空気部分62の流量は、さらに冷風調節ドア39によって細かく調節される。
エアミックスドア38の開度は、ヒータコア33を通過させる通路を完全に閉じる角度からヒータコア33をバイパスさせる通路を完全に閉じる角度の範囲で決まる。冷風調節ドア39の開度は、外気の温度に応じて、初期的には予め定められた開度に保たれ、吹出し温度のフィードバック制御により微調節が必要となったときに、冷風62に係る通路を完全に閉じる角度から、完全に開ける角度の範囲内で駆動する。
エアミックスドア38の開度を変えるエアミックスドア駆動モータ56Mの動作は、制御装置50のエアミックスドア開度設定部56から与えられる駆動指令信号によって制御される。冷風調節ドア39の開度を変える駆動モータ57Mの動作は、制御装置50の冷風調節ドア制御部57から与えられる駆動指令信号によって制御される。
制御装置50には、入力信号として、室内温度センサ51からのTr(車室内空気温度に係る信号)、日射量センサ52からのTsun(車室内へ入射する日射量に係る信号)、外気温度センサ53からのTam(車室外空気温度に係る信号)、温度設定部54からのTset(車室内空気設定温度に係る信号)、吹出し口温度センサ55からのTout(吹出し口での空気の温度に係る信号)が入力されている。Tsetは運転者15によって設定される設定温度であり、Tr、Tsun、Tam、Toutそれぞれは、対応する各センサ51,52,53、55から出力される検出信号である。
上記のような各種の信号を入力した制御装置50は、後述する制御フローおよび関係式に基づいてエアミックスドア38の開度および冷風調節ドア39の開度を制御する。
次に、上記の図2と、さらに図3を参照しながら、制御装置50の制御に基づくエアミックスドア38および冷風調節ドア39の開度制御を説明する。図3は、エアミックスドア38の開閉動作を制御するときの開度の決め方および冷風調節ドア39によるフィードバック制御のフローチャートである。
最初のステップS101では各種の入力信号が読み込まれる。ここで、読み込まれる入力信号は、前述のTr、Tsun、Tam、Tset、Toutである。
次に上記の入力信号を用いてかつ次の式(数1)に基づいて目標吹出し温度(TAO)を算出する(ステップS102)。
(数1)
TAO=Kset*Tset−Kr*Tr−Kam*Tam−Ksun*Tsun+C
Tset:車室内空気設定温度
Tr :車室内空気温度
Tam :車室外空気温度
Tsun:車室内へ入射する日射量
Kset、Kr、Kam、Ksun、C:制御定数
*:掛け算記号
ステップS101で読み込まれたTamに基づいて、冷風調節ドア39の初期開度を設定する(ステップS103)。算出された上記目標吹出し温度TAOの数値および冷風調節ドア39の初期開度に基づきエアミックスドア38の開度を算出する(ステップS104)。算出された開度に応じてエアミックスドア38の開度がエアミックスドア駆動モータ56Mを介して調節される(ステップS105)。
上記の算出されたエアミックスドア38の開度は、冷風調節ドア39が初期開度であることを前提にして算出された値である。従ってエアミックスドア38の開度調節のみによって得られる吹出し口での空気の温度は、目標吹出し温度TAOの近傍の温度となっている。これは、エアミックスドア38がダクト内を通過する空気をヒータコア33を通過させるホット側空気63とヒータコア33をバイパスさせる非ホット側空気61,62に振り分ける機能を持ち、エアミックスドア38によって目標吹出し温度TAOの近傍の温度まで近づける。
次に、目標吹出し温度TAOと吹出し口温度センサ55からの吹出し温度Toutとを比較して、さらに冷風調節ドア39の開度を調節することで吹出し口の温度をより目標吹出し温度TAOへ近づける。目標吹出し温度TAOと吹出し温度Toutが同じである場合には(ステップS106)、冷風調節ドア39を停止、または停止状態にある場合にはそのまま停止状態にする(ステップS107)。
目標吹出し温度TAOと吹出し温度Toutとが異なり(ステップS106)、目標吹出し温度TAOが吹出し温度Toutよりも高い場合には(ステップS108)、冷風調節ドア39を閉める方へ開度を調節する(ステップS109)。このとき、温度の差に応じて、微調節することが好ましい。一方、比較の結果、目標吹出し温度TAOが吹出し温度Toutよりも低い場合には(ステップS108)、冷風調節ドア39を開ける方へ開度を調節する(ステップS110)。冷風調節ドア39は、初期において所定開度開いた状態であるため、吹出し温度が目標吹出し温度よりも高い場合でも、低い場合でも、閉める方または開ける方へ調節することによって、温度の上げ下げの微調整をすることができる。
上記ステップS106において目標吹出し温度TAOと吹出し温度Toutが同じであるとしたが、所定の範囲内で同じとみなしてもよい。この場合、目標吹出し温度TAOと吹出し温度Toutの差が所定の範囲に入ったときに、冷風調節ドア39が停止する。これにより、吹出し温度Toutは目標吹出し温度TAOに対して常に所定の温度範囲になるようにフィードバック制御され、冷風調節ドア39は初期開度を中心として調節される。
図4は、冷風調節ドア39の初期開度(代表的0%、任意な角度(所定角度)、100%)をパラメータとしてエアミックスドア開度(0〜100%)と目標吹出し温度TAOの関係を示した図である。図4で示すように、同じ目標吹出し温度を得るには、冷風調節ドア39が開いているほどエアミックスドア38の開度が大きくなる。また、冷風調節ドア39が開いているほど、エアミックスドア38の開度変化に応じた温度変化が小さいことがわかる。さらに、冷風調節ドア39の開度によっては、エアミックスドア38の開度変化では得られない目標吹出し温度があることがわかる。
ここで、季節等の違いに応じて、冷風調節ドア39の初期開度を変化させる必要があることについて説明する。春または秋のように暑さと寒さが繰り返される季節では、冷房と暖房を使用する必要があるため、目標吹出し温度に対して吹出し温度が高くなったり、低くなったりすることがある。このため、冷風調節のために冷風調節ドア39の開度の余裕が必要である。また、冬のように暖房が使用される場合には、空調装置17の始動時から目標吹出し温度が高いことが要求されるため冷風調節ドア39の初期開度が小さいことが好ましい。逆に夏のように冷房が使用される場合には、空調装置17の始動時から目標吹出し温度が低いことが要求されるため冷風調節ドア39の初期開度が大きいことが好ましい。
次に、外気温度の違いに応じて冷風調節ドア39の初期開度を異ならせた場合について説明する。図5は外気温度と冷風調節ドアの初期開度の関係を示した図である。外気温度が低温域と高温域の間の中間域においては、冷風調節ドアの初期開度を50%程度とする。外気温度が高温域の場合、つまり夏のような季節の場合には、冷風調節ドアの初期開度を50%より大きくする。外気温度が低温域の場合、つまり冬のような季節の場合には、冷風調節ドアの初期開度を50%より小さくする。
次に上記したそれぞれの場合において、冷風調節ドア39の開度をパラメータとしてエアミックスドア開度と目標吹出し温度TAOの関係を示し、それぞれの特徴を説明する。
図6は、外気温度が低温域と高温域の間の中間域において冷風調節ドア39の初期開度を50%とした場合のエアミックスドア開度と目標吹出し温度TAOの関係を示した図である。外気温度が中間域にある春または秋のように暑さと寒さが繰り返される季節では、冷房と暖房を使用する必要があるため、目標吹出し温度TAOに対して吹出し温度が高くなったり、低くなったりすることがある。このような状況に対しては、冷風調節ドア39の初期開度を50%としておけば、温度を上げる側にも下げる側にも冷風調節ドア39を調節することができる。従って、エアミックスドア38の調整のみによる吹出し温度と目標吹出し温度TAOとの差が大きい場合であっても、フィードバックによって冷風調節ドア39を調節し、吹出し温度を目標吹出し温度TAOに近づけることができる。
図7は、外気温度が低温域のときに冷風調節ドア39の初期開度を50%より小さくした場合のエアミックスドア開度と目標吹出し温度TAOの関係を示した図である。外気温度が低温域にある冬のように暖房が使用される場合には、目標吹出し温度が高いことが要求されるため冷風調節ドア39の初期開度を小さくする。
冬においては暖房が行われているが、急に日射が当たった場合には、これに応じて目標吹出し温度TAOが下がり、エアミックスドア38による開度変化のみではすぐに調節できないことがある。これは、エアミックスドア38を調節しても、ヒータコア33の下流
側通路が暖められているので、すぐに温度が下がらないためである。しかし、外気温度が低温域のときには冷風調節ドア39の初期開度を50%より小さくしているため、冷風調節ドア39は冷風を調節するための十分な余裕を開く方向へ有している。従って、上述のような場合であっても、冷風調節ドア39を大きく開くことによって、素早く温度を下げることができる。
図8は、外気温度が高温域のときに冷風調節ドア39の初期開度を50%より大きくした場合のエアミックスドア開度と目標吹出し温度TAOの関係を示した図である。夏のように冷房が使用される場合には、目標吹出し温度が低いことが要求されるため冷風調節ドア39の初期開度を大きくする。
夏においては冷房が行われているが、日射を受けての走行中に急にトンネルに入った場合には、これに応じて目標吹出し温度TAOが上がり、エアミックスドア38による開度変化のみではすぐに調節できないことがある。これは、エアミックスドア38を調節しても、第1バイパス通路101の下流側通路が冷やされているので、すぐに温度が上がらないためである。しかし、外気温度が高温域のときには冷風調節ドア39の初期開度を50%より大きくしているため、冷風調節ドア39は冷風を調節するための十分な余裕を閉じる方向へ有している。従って、上述のような場合であっても、冷風調節ドア39を大きく閉じることによって、素早く温度を上げることができる。
上記の実施形態で説明された構成、形状、大きさおよび配置関係については本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎず、代表的な例示にすぎない。従って本発明は、上記に説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
本発明は、エアミックスドアによって空調ダクト内を通過する空気をヒータコアを通過させるホット側空気とヒータコアをバイパスさせる非ホット側空気に振り分ける車両用空調装置に利用でき、精度よく吹出し温度を制御するのに利用される。
本発明に係る車両用空調装置を備える自動車の前半部の側面構成を簡略的に示す図である。 本発明に係る車両用空調装置の構成を示す図である。 本発明に係る車両用空調装置によるエアミックスドアおよび冷風調節ドアの駆動制御のプロセスを示すフローチャートである。 冷風調節ドアの開度をパラメータとしてエアミックスドア開度と目標吹出し温度の関係を示した図である。 外気温度と冷風調節ドアの初期開度の関係を示した図である。 外気温度が低温域と高温域の間の中間域において冷風調節ドアの初期開度を50%とした場合のエアミックスドア開度と目標吹出し温度の関係を示した図である。 外気温度が低温域のときに冷風調節ドアの初期開度を50%より小さくした場合のエアミックスドア開度と目標吹出し温度TAOの関係を示した図である。 外気温度が高温域のときに冷風調節ドアの初期開度を50%より大きくした場合のエアミックスドア開度と目標吹出し温度TAOの関係を示した図である。
符号の説明
11 自動車
12 車室
17 空調装置
33 ヒータコア
35 空調ダクト
36 送風ファン
37 エバポレータ
38 エアミックスドア
39 冷風調節ドア
40 分岐部
55 吹出し口温度センサ
56 エアミックスドア開度設定部
56M エアミックスドア駆動モータ
57 冷風調節ドア制御部
57M 冷風調節ドア駆動モータ

Claims (4)

  1. 吹出し口を備えた空調ダクトと、この空調ダクト内に配置された空気を冷却するエバポレータおよび空気を加熱するヒータコアと、前記空調ダクト内を通過する空気を前記ヒータコアを通過させるホット側空気と前記ヒータコアをバイパスさせる非ホット側空気に振り分けるエアミックスドアと、前記吹出し口での空気の温度を検出する吹出し温度センサと、前記吹出し温度センサによる温度が目標吹出し温度に近づくようにフィードバック制御する制御装置とを備えた車両用空調装置において、
    前記エアミックスドアで作られる第1バイパス通路とは異なる第2バイパス通路と、
    前記第2バイパス通路の空気の流量を調節する冷風調節ドアと、
    前記冷風調節ドアを初期開度で開けた状態にて、前記目標吹出し温度の空気が得られるように前記エアミックスドアの開度を設定するエアミックスドア開度設定手段と、
    前記吹出し温度センサによる温度が前記目標吹出し温度に近づくように前記冷風調節ドアの開度を制御する冷風調節ドア制御手段と、
    を備え
    前記冷風調節ドア制御手段は外気温度に基づいて前記冷風調節ドアの前記初期開度を設定することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記冷風調節ドア制御手段は、外気温度が低温域と高温域の間の中間域において、前記冷風調節ドアの前記初期開度を50%の開度付近にすることを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
  3. 前記冷風調節ドア制御手段は、外気温度が低温域において、前記冷風調節ドアの前記初期開度を50%よりも少ない開度付近にすることを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
  4. 前記冷風調節ドア制御手段は、外気温度が高温域において、前記冷風調節ドアの前記初期開度を50%よりも大きい開度付近にすることを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
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