JP4379861B2 - 射出成形体 - Google Patents

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Description

この発明は、各種の微量試料(例えば、ウイルスや細菌などの微小な生命体、細胞や生体高分子などの生命構成体、生体高分子以外の有機化合物、無機物,無機化合物)の解析に用いられる射出成形体であって、例えば、多数の遺伝子の働きを同時に調べるために使用されたり、DNAを増幅させるPCR法の反応器としても使用されることがある射出成形体に関するものである。
近年、遺伝子の働きを調べる様々な方法のうちで、数千から数万種類の遺伝子を同時に調べることができるマイクロウェルアレイ技術がゲノム医科学の分野や生化学等の各技術分野で注目されている。
このような技術背景のもとにおいて、図21乃至図23に示すように、一枚の平板状のプレート100に略四角錐形状の微小なウェル(凹部)101を多数形成し、そのウェル101内に解析対象となる液状試料を注入し、多種類の試料を同時に解析することができるようにしたもの(少量流動体保持装置と略称する)が既に案出されている。この図21及び図22に示す少量流動体保持装置は、微小なウェル101を多数形成するウェル形成領域(凹部形成領域)102と、このウェル形成領域102を取り囲むように形成されている額縁領域103とからなっている(例えば、特許文献1参照)。
米国特許第6027695号明細書。
図21乃至図23に示すような少量流動体保持装置は、一般的に、微小なウェル101内に機械(例えば、プリンタのインクジェット技術を利用した試料噴射装置)で自動的に微量試料を注入するようになっているため、多数の微小なウェル101を高精度に形成して、ウェル101内に正確に試料を注入する必要がある。そこで、射出成形によって高精度に形成されたプラスチックプレート(射出成形体)100が少量流動体保持装置として使用されるようになってきている。
しかしながら、このような射出成形されたプラスチックプレート100は、図21及び図23に示すように、射出成形用ゲート104から射出された樹脂がキャビティ105内を流動する際に、ウェル形成領域102を流動する溶融樹脂の速度よりもウェル形成領域102の幅方向両側の額縁領域103を流動する溶融樹脂の速度の方が速くなるため、射出成形用ゲート104から最も遠い額縁領域103の端部106側の幅方向略中央部において、エアートラップ(溶融樹脂から発生するガスを樹脂で囲まれた空間内に閉じ込める現象)に起因する金型の転写不良及び変色(高温化したガスの熱で樹脂が焦げて色の変化が生じる)といった不具合や、ウェルドライン(樹脂の合流したときに現れるヘアライン状の細い線)107に起因する金型形状の転写不良が発生する場合があった。
図24は、射出成形用ゲート104から射出された溶融樹脂110のキャビティ105内における流動状況を時系列的に示す図であって(図21及び図22参照)、ウェルドライン107及びエアートラップ108が発生する状況を示す図である。
すなわち、図24の(a)から(e)までに示すように、射出成形用ゲート104から射出された溶融樹脂110は、ウェル形成領域102の両側の額縁領域103の方がウェル形成領域102よりも速く流動する。これは、ウェル形成領域102にウェル101が多数形成されているため、ウェル形成領域102を流れる溶融樹脂110には大きな流動抵抗が作用するが、ウェル101が形成されない額縁領域103を流れる溶融樹脂110には比較的小さな流動抵抗しか作用しないからである。
そして、図24の(f)において、溶融樹脂110に囲まれた空間にガスが閉じ込められ、エアートラップ108及びウェルドライン107が生じる。この(f)に示す状態から更に溶融樹脂110が注入されて(g)に示す状態になると、空間内のガスが断熱圧縮されて高温化し、溶融樹脂110が焦げて変色する。
本出願人は、上述のような不具合の発生を防止するため、様々な射出成形条件を経験から得た知識に基づいて探り出し、上述の不具合が生じることがない射出成形体を製造しているが、最適な射出成形条件を探り出すのに多大な労力を要していた。
そこで、本発明は、射出成形体の形状や表面性状を工夫することにより、射出成形条件を探り出すための労力を軽減し、ウェルドラインが目立ちにくくて、エアートラップが生じにくく、金型形状が高精度で転写される形状精度に優れた射出成形体を提供することを目的とする。
本発明は、ウェルドラインを目立ちにくくし、エアートラップを発生しにくくするため、射出成形用ゲートからキャビテイ内に射出された樹脂の流動速度を均一化する手段が射出成形体に形成されている。すなわち、本発明の射出成形体は、平面形状が矩形形状の薄板であり、微小なウェルを複数形成する凹部形成領域と、この凹部形成領域を取り囲むように形成された額縁領域とを備えている。この射出成形体の前記額縁領域は、(1)前記薄板の長手方向の一端部側に位置する第1の額縁領域と、前記薄板の幅方向の両側にそれぞれ位置する一対の第2の額縁領域と、前記薄板の長手方向の他端部側に位置する第3の額縁領域と、を有し、(2)前記第1の額縁領域と前記第3の額縁領域が、前記一対の第2の額縁領域によって前記薄板の長手方向に沿って接続され、(3)前記第1の額縁領域の幅方向略中央部に射出成形用ゲートが配置されるようになっている。そして、前記一対の第2の額縁領域の表裏の少なくとも一方には、射出成形時に前記第1の額縁領域側から前記第3の額縁領域側に向かう樹脂の流れの抵抗となる流動抵抗付与手段が形成されたことを特徴としている。これにより、キャビティ内を射出成形用ゲート側から遠ざかる方向に流動する樹脂の流れに対し、凹部形成領域の他に第2の額縁領域でも流動抵抗が作用することになり、キャビティ内の樹脂の流動速度が均一化する。ここで、流動抵抗付与手段としては、例えば、文字やロゴ等からなる粗面、梨地面やローレット加工面等からなる粗面、薄肉部、凹部形成領域の凹部と同様の複数の凹みが対応するが、これに限定されるものではなく、射出成形時における樹脂の流れに対して流動抵抗を付与することができるものであればよい。
本発明によれば、額縁領域に形成された流動抵抗付与手段が、射出成形時にキャビティ内を流動する樹脂の流れに対し、ウェル形成領域と同様の流動抵抗を与え、樹脂の流動速度を均一化することができるため、額縁領域を流れる樹脂がウェル形成領域を流れる樹脂よりも先行して流れてしまうことに起因するウェルドラインやエアートラップの発生を防止することができる。
また、本発明は、上述のようにウェルドラインやエアートラップの発生を防止できるため、金型形状を高精度で転写でき、ウェルを含めた外形形状を高精度に成形できる。
また、本発明は、上述のように、流動抵抗付与手段によってキャビテイ内を流れる溶融樹脂の流動速度を均一化することができ、ウェルドラインやエアートラップの発生を防止することができるため、射出成形条件を決定する作業が容易化する。
本発明に係る射出成形体は、微小な凹部を複数形成する凹部形成領域と、この凹部形成領域を取り囲むように形成された額縁領域とを備えている。その額縁領域の一端部側には射出成形用ゲートが配置され、その射出成形用ゲートからキャビテイ内に射出された溶融樹脂が額縁領域の一端部側に対向する他端部側に向かって流動するようになっている。そして、本発明の射出成形体は、流動抵抗が大きな凹部形成領域と同様の流動抵抗を溶融樹脂に与えるため、額縁領域の前記一端部側と該一端部側に対向する他端部側とを繋ぐ一対の側部(額縁領域)に、一端部側から他端部側に向かって流れる樹脂に流動抵抗を付与する流動抵抗付与手段が形成されている。
これにより、本発明の射出成形体は、額縁領域の射出成形用ゲートから離れた他端部側において、額縁領域を流れる樹脂の流れが凹部形成領域を流れる樹脂よりも先行して流動するようなことがなくなり、凹部形成領域と額縁領域の一対の側部とを流れる樹脂の流動速度が額縁領域の他端部側において均一化するため、ウェルドラインやエアートラップの発生を防止することが可能になる。
以下、本発明の実施例を図面に基づき詳述する。
図1乃至図3は、本発明の実施例に係る射出成形体である射出成形プラスチックプレート1を示すものである。このうち、図1は、射出成形プラスチックプレート1の平面図(上面図)である。また、図2は、図1のA方向から見た側面図であり、図3は、図1に示す射出成形プラスチックプレート1の裏面図(下面図)である。
これらの図に示すように、本実施の形態に係る射出成形プラスチックプレート1は、例えば、ポリカーボネイト(PC),ポリメタクリル酸メチル(PMMA)等を金型のキャビティ2内に射出して形成されたものであり、平面形状が矩形形状となるように形成された薄板である(図1乃至図2参照)。そして、射出成形プラスチックプレート1は、図1に示すように、その平面形状がスライドグラス大の矩形平面(上面1a)に微小なウェル(凹部)3が多数形成されてなるウェル形成領域(凹部形成領域)4と、このウェル形成領域4を取り囲むように形成された額縁領域5と、を備えている。
額縁領域5は、図1に示すように、射出成形プラスチックプレート1の長手方向の一端部側(第1の額縁領域)5aが対向する他端部(第3の額縁領域)5b側よりも面積が広くなるように形成されており、その一端部側5aと他端部側5bとが一対の側部(第2の額縁領域)5c,5cによって長手方向に沿って接続されている。そして、額縁領域の一端部側の幅方向略中央部には、射出成形用ゲート6が配置されるようになっている。したがって、射出成形用ゲート6からキャビティ2内に射出された溶融樹脂は、キャビティ2内を長手方向の一端部側5aから他端部側5b(図2の右側から左側)に向かって流動する。
また、射出成形プラスチックプレート1は、図1に示すように、額縁領域5の一対の側部5c,5cに溶融樹脂の流れの抵抗となる粗面7が断続的に形成されている。この粗面7は、文字やロゴを断続的に書き込んだ面であるが、これに限られず、文字やロゴを一対の側部5c,5cの長手方向に沿って連続的に書き込んだ面でもよい。また、粗面7は、梨地面,ローレット加工面,樹脂の流れに直交する方向に延びる微細溝が平行に多数形成された面等を、一対の側部5c,5cの長手方向に沿って断続的に形成するか又は連続的に形成したものであってもよい。
このように、額縁領域5のうちの一対の側部5c,5cに粗面7を形成することにより、キャビティ2内の一対の側部5c,5cに対応する部位が同様の粗面(転写用の粗面)となるため、キャビティ2内の一対の側部5c,5cに対応する部位に沿って流れる溶融樹脂に対して流動抵抗を与えることができる。
また、射出成形プラスチックプレート1の裏面1b側には、図3に示すように、上面1a側の一対の側部5c,5cに対応する部位に粗面8が形成されている。この射出成形プラスチックプレート1の裏面1b側は、ウェル3が形成されず、粗面8以外の面が鏡面となるように形成されている。尚、粗面8は、上面1aの粗面7と同様に形成され、流動抵抗付与手段として機能する。
ここで、ウェル3は、DNA断片や検体(例えば、蛍光色素で処理されたcDNA)等を含む液状の試料を収容できるように凹んでおり、例えば、直径又は一辺が0.2mm〜0.5mmの○又は□形状の開口を有し、0.3mm〜1.0mm程度、好ましくは0.3mm〜0.5mmのピッチで多数(数千個)形成され、数十ナノリットルの容積が確保されるように形成されている。尚、本実施の形態においては、ウェル3の開口形状が□形状のものを例示したが、これに限定されるものでなく、開口形状が○形状のウェル3を形成するようにしてもよい。
このような構成の射出成形プラスチックプレート1は、射出成形用ゲート6からキャビティ2内に射出された溶融樹脂が額縁領域5の一端部側5aから他端部側5bに向かって流動することになるが、この際、ウェル形成領域4の幅方向両側の額縁領域5(一対の側部5c,5c)に形成された粗面7による抵抗及び裏面2b側の粗面8による抵抗により樹脂の流れに遅れを生じ、額縁領域5の他端部側5bにおいて、ウェル形成領域4を流れる樹脂の流動速度と一対の側部5c,5cを流れる樹脂の流動速度がほぼ同じになる。その結果、ウェルドラインを生じにくくなると共に、ガスを巻き込むようなエアートラップを生じにくくなり、金型形状の転写精度が向上し、外形精度が高精度化する。
以上のように、本実施の形態によれば、ウェルドラインやエアートラップを生じにくくなるため、射出成形条件が緩和され、成形が容易化して、生産効率が向上する。
尚、本実施の形態は、一対の側部5c,5c及びこれに対応する裏面1b側の部分の表裏両面に粗面7,8を形成する対応を例示したが、これに限定されるものでなく、表裏いずれかの面に形成した粗面7,8だけで樹脂の流れの速度を均一化できる場合には、いずれか一方の面のみに粗面7,8を形成するようにしてもよい。
図4乃至図6は、本発明の第2の実施の形態に係る射出成形プラスチックプレート1を示すものである。これらの図に示す射出成形プラスチックプレート1は、額縁領域5のうちの一対の側部(第2の額縁領域)5c,5c及び他端部側(第3の額縁領域)5bが、額縁領域5の一端部側(第1の額縁領域)5aよりも薄肉に形成されている。この額縁領域5の薄肉部分(5c,5c,5b)が、額縁領域の一端部側5aから他端部側5bに向かう樹脂の流れを絞って、ウェル形成領域4を流れる樹脂の流動速度と一対の側部5c,5cを流れる樹脂の流動速度とを他端部側5bにおいて均一化することができる。すなわち、薄肉部分(5c,5c,5b)が、溶融樹脂に対して流動抵抗を付与する流動抵抗付与手段として機能する。
ここで、額縁領域5の薄肉部分(5c,5c,5b)は、図7乃至図9に示すように、裏面1b側に形成するようにしてもよい。すなわち、射出成形プラスチックプレート1の裏面1b側で、且つ表面1a側の一対の側部5c,5c及び他端部側5bに対応する位置に薄肉部分10,11を形成して、樹脂の流れをその薄肉部分10,11で絞り、射出成形用ゲート6から射出された樹脂の流動速度を均一化することにより、ウェルドラインやエアートラップの発生を抑えるようにしてもよい。
また、額縁領域5の薄肉部分(5c,5c,5b)は、図10乃至図12に示すように、射出成形用ゲート6から遠ざかるにしたがって肉厚が薄くなっていくように形成してもよい。
また、図13乃至図15に示すように、射出成形ゲート6から遠ざかるにしたがって肉厚が薄くなる薄肉部分10,11を射出成形プラスチックプレート1の裏面1b側に形成するようにしてもよい。
また、図11及び図14に示す射出成形プラスチックプレート1は、射出成形ゲート6から遠ざかるにしたがってほぼ直線状に薄くなっていく態様を例示しているが、これに限られず、射出成形ゲート6から遠ざかるにしたがって滑らかな曲線状に薄くなっていく態様でもよく、また、射出成形ゲート6から遠ざかるにしたがって階段状に薄くなっていく態様でもよい。
また、図16に示すように、額縁領域5の一対の側部5c,5cにウェル3とほぼ同様の形状か、又は略半球状やその他の形状の凹部12を複数形成し、キャビティ内を流動する溶融樹脂の流れにウェル形成領域4と同様の流動抵抗を一対の側部5c,5cにおいても生じさせ、キャビティ内を射出成形用ゲート6から長手方向(額縁領域5の他端部側5b)に向かう樹脂の流動速度を均一化して、ウェルドラインやエアートラップの発生を防止するようにしてもよい。
尚、図1の粗面7の開始位置は、ウェル形成領域4の流動抵抗との均衡を図るため、より一層射出成形用ゲート6寄りに近づけてもよいし、また、射出成形用ゲート6から遠ざけるようにしてもよい。また、図4,図7,図10,図13において、薄肉部分5c、10の射出成形用ゲート6側の端部は、ウェル形成領域4の流動抵抗との均衡を図るため、射出成形用ゲート6側に近づけてもよいし、また、射出成形用ゲート6から遠ざけるようにしてもよい。
また、図16に示す凹部12の形成開始位置は、ウェル形成領域4の流動抵抗との均衡を図るため、より一層射出成形用ゲート6寄りに近づけてもよいし、また、射出成形用ゲート6から遠ざけるようにしてもよい。
また、図17に示すように、断面形状が半円形やその他の断面形状(例えば、矩形形状や三角形状等)の溝13を一対の側部5c,5cに形成し、一対の側部5c,5cに薄肉部14を形成するようにしてもよい。
また、上述の各実施例は、ウェル形成領域4の四方を取り囲むように額縁領域5が形成されるような態様を例示したが、これに限られず、図18乃至図20に示すように、ウェル形成領域4の外側に額縁領域5を形成する態様のプラスチックプレート1としてもよい。
すなわち、図18に示すプラスチックプレート1は、ウェル形成領域4を額縁領域5の一端部側(第1の額縁領域)5aと対向する(長手方向反対側に位置する)他端1eまで延ばし、平面形状が略コ字形状となるように額縁領域5を形成し、上述の各実施例に開示された他端部側5b(一対の側部5c,5cを接続する他端部側5b)を形成せず、少なくとも一対の側部(第2の額縁領域)5c,5cの上面1a側または裏面側に流動抵抗付与手段を形成するようにしてもよい。
また、図19に示すプラスチックプレート1は、図中上方に開口するような略コ字形状の額縁領域5を有し、一方の側部(図中上方側の側部としての第2の額縁領域)5cを形成せず、ウェル形成領域4を額縁領域5の一端部側(第1の額縁領域)5a,他方の側部(第2の額縁領域)5c及び他端部側(第3の額縁領域)5bで囲むように形成し、これらの額縁領域5の少なくとも他方の側部(第2の額縁領域)5cの上面1a側又は裏面側に流動抵抗付与手段を形成するようにしてもよい。
また、図20に示すプラスチックプレート1は、額縁領域5が略H字形状となるように、ウェル形成領域4の外側に額縁領域を形成し、額縁領域5の一端部側(第1の額縁領域)5aの幅方向略中央部と他端部側(第3の額縁領域)5bの幅方向略中央部とを長手方向額縁領域(第2の額縁領域)5dで接続するようになっており、この長手方向額縁領域(第2の額縁領域)5dを境にして、図中上側と図中下側にウェル形成領域4を分けて形成し、少なくとも長手方向額縁領域5dの上面1a側又は裏面側に流動抵抗付与手段を形成するようにしてもよい。
尚、上述の実施例では、いずれの場合も、合成樹脂材により形成された射出成形体1を例示して説明したが、本発明は、これに限られず、例えば、金属材料又はセラミック等の粉体を樹脂バインダ等と加熱混合して流動性をもたせ、これを射出形成機で射出することにより形成された射出成形体をも含むものである。
本発明の射出成形体は、各種の微量試料(例えば、ウイルスや細菌などの微小な生命体、細胞や生体高分子などの生命構成体、生体高分子以外の有機化合物、無機物,無機化合物)の解析に使用することができる。例えば、様々な生物種のゲノム情報を一枚の射出成形体によって同時に解析することにより、ゲノム情報の解析スピードを上げることが可能になる。また、本発明の射出成形体は、平板上にスポッティング装置で微量の試料を付着させる場合に比較し、隣接する試料同士が混ざり合うのを防止できるため、各ウェル内の微量試料を正確に解析することが可能になる。また、本発明に係る射出成形体は、ウェル内に微量試料を注入して保持するようになっているため、DNAを増幅させるPCR法の反応器としても使用することが可能である。
本発明の実施例1に係る射出成形プラスチックプレートの平面図である。
図1の射出成形プラスチックプレートの側面図であり、キャビティ及び射出成形用ゲートと製品である射出成形プラスチックプレートとの関係を示す図である。
図1の射出成形プラスチックプレートの裏面図である。
本発明の実施例2に係る射出成形プラスチックプレートの平面図である。
図4の射出成形プラスチックプレートをA方向から見た側面図である。
図4の射出成形プラスチックプレートのB−B線に沿って切断して示す断面図である。
本発明の実施例2の第1変形例を示す射出成形プラスチックプレートの平面図である。
図7の射出成形プラスチックプレートをC方向から見た図である。
図7の射出成形プラスチックプレートのD−D線に沿って切断して示す断面図である。
本発明の実施例2の第2変形例を示す射出成形プラスチックプレートの平面図である。
図10の射出成形プラスチックプレートをE方向から見た図である。
図10の射出成形プラスチックプレートのF−F線に沿って切断して示す断面図である。
本発明の実施例2の第3変形例を示す射出成形プラスチックプレートの平面図である。
図13の射出成形プラスチックプレートをG方向から見た図である。
図13の射出成形プラスチックプレートのH−H線に沿って切断して示す断面図である。
本発明の実施例2の第4変形例を示す射出成形プラスチックプレートの平面図である。
本発明の実施例2の第5変形例を示す射出成形プラスチックプレートの幅方向に平行に断面し、その断面を一部拡大した図である。 本発明のその他の変形例1を示す図であり、ブラスチックプレートの平面図である。
本発明のその他の変形例2を示す図であり、プラスチックプレートの平面図である。
本発明のその他の変形例3に示す図であり、プラスチックプレートの平面図である。
従来のプレートの平面図である。
図18のJ方向から見たプレートの側面図である。
図18のK−K線に沿って切断して示す図である。
プレートの形成過程を時系列に示す図である。
符号の説明
1……射出成形プラスチックプレート(射出成形体)、3……ウェル(凹部)、4……ウェル形成領域(凹部形成領域)、5……額縁領域、5a……一端部(第1の額縁領域)側、5b……他端部側(第3の額縁領域)、5c……側部(第2の額縁領域)、5d……長手方向額縁領域(第2の額縁領域)、6……射出成形用ゲート、7,8……粗面(流動抵抗付与手段)、10,11,14……薄肉部分(流動抵抗付与手段)、12……凹部(流動抵抗付与手段)

Claims (5)

  1. 平面形状が矩形形状の薄板であり、
    微小なウェルを複数形成する凹部形成領域と、この凹部形成領域を取り囲むように形成された額縁領域とを備え射出成形体において、
    前記額縁領域は、
    (1)前記薄板の長手方向の一端部側に位置する第1の額縁領域と、前記薄板の幅方向の両側にそれぞれ位置する一対の第2の額縁領域と、前記薄板の長手方向の他端部側に位置する第3の額縁領域と、を有し、
    (2)前記第1の額縁領域と前記第3の額縁領域が、前記一対の第2の額縁領域によって前記薄板の長手方向に沿って接続され、
    (3)前記第1の額縁領域の幅方向略中央部に射出成形用ゲートが配置されるようになっており、
    前記一対の第2の額縁領域の表裏の少なくとも一方には、射出成形時に前記第1の額縁領域側から前記第3の額縁領域側に向かう樹脂の流れの抵抗となる流動抵抗付与手段が形成された、
    ことを特徴とする射出成形体。
  2. 前記流動抵抗付与手段が粗面であることを特徴とする請求項1に記載の射出成形体。
  3. 前記流動抵抗付与手段が、前記第1の額縁領域よりも薄肉に形成された薄肉部分であることを特徴とする請求項1に記載の射出成形体。
  4. 前記薄肉部分が、前記射出成形用ゲートから遠ざかるにしたがって薄くなるように形成されたことを特徴とする請求項3に記載の射出成形体。
  5. 前記薄肉部分が、前記射出成形用ゲートから遠ざかる方向に沿って断続的に複数形成されたことを特徴とする請求項3に記載の射出成形体。
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