以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本実施の形態に係る車載用台としての車載用ノートパソコン台の構成について説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る車載用ノートパソコン台10は、車両90のインストルメントパネル91の幅方向の略中央に固定され、ノートパソコン80を載せるものである。
図2〜図5に示すように、車載用ノートパソコン台10は、インストルメントパネル91の幅方向の略中央に設けられたDIN(Deutsche Industrie Normen)規格の溝92の内部に固定される固定部20と、溝92の外部に設けられてノートパソコン80を載せるための台部40と、固定部20及び台部40を連結する連結部60とを有しており、左右対称の形状である。
固定部20は、溝92の内部にノートパソコン80用の電源であるインバータ82及びアダプタ83を収納する電源収納部としての箱体21を有している。
ここで、インバータ82は、車両90の図示していないシガーライタの電源に電気的に接続されるコード82aを有しており、シガーライタの電源であるDC(Direct Current)12VをAC(Alternating Current)100Vに変換するものである。アダプタ83は、インバータ82に電気的に接続されるコード83aと、ノートパソコン80に電気的に接続されるコード83bとを有しており、AC100Vをノートパソコン80用の直流電源に変換するものである。
箱体21は、溝92に収納されることに適したサイズである。箱体21は、前面に設けられた開口部21aと、左右の側面に設けられたガイド部21bと、ガイド部21bの一部に設けられて図示していない穴部を有するネジ止め部21cと、開口部21aの左右に設けられてインストルメントパネル91に接触することによって箱体21が溝92の内部に入りすぎることを防止するストッパ21dと、ストッパ21dに設けられた穴部21eとを有している。
箱体21は、金属板のプレス加工によって製造されている。
台部40は、金属製の板41と、ノートパソコン80が固定部20側に脱落することを防止するために板41に取り付けられたストッパ42と、車両90からノートパソコン80への衝撃の伝達を抑えるために板41の上に載せられた板状の緩衝材43と、ノートパソコン80を板41に固定するためのバンド44と、バンド44を板41に固定するために板41に固定された固定具46と、人がノートパソコン80や台部40に衝突して怪我をすることを防止するクッション材47とを有している。
緩衝材43は、ノートパソコン80との摩擦力によって、ノートパソコン80が脱落することを防止する役割も有している。
バンド44は、ノートパソコン80を固定した状態でノートパソコン80が閉じられることができるように非常に薄く形成されている。また、バンド44は、ノートパソコン80を確実に固定できるように伸縮性がない材質で形成されている。
固定具46は、バンド44に食い込む歯(図示していない。)を有しバンド44の長さを調整可能にバンド44を固定するバックル46aと、バンド44を通す金具46bと、バンド44に固定された金具(図示していない。)が差し込まれることによってバンド44を固定するバックル46cとを有している。バックル46cは、シートベルトのバックルと同様の構成であって、バンド44を外す際には、ワンタッチで外すことができるようになっている。
連結部60は、先端にガイド部61aを有して前後方向に移動可能に箱体21のガイド部21bにガイドされたアーム61と、箱体21のネジ止め部21cの穴部に挿入されてアーム61を箱体21に固定したネジ62と、上下方向に移動可能にアーム61のガイド部61aにガイドされたアーム63と、アーム61にアーム63を固定するネジ64と、台部40が固定されたアーム65と、アーム63にアーム65を固定するネジ66、67と、台部40をアーム65に固定するネジ68とを有している。台部40は、ネジ68によって固定されているので、2本のアーム65に対する位置を例えば左右方向に変更可能である。
アーム61は、ネジ62と結合するためにアーム61の延在方向に並べられた複数のネジ穴部61bと、ガイド部61aに設けられてネジ64が挿入されるための図示していない穴部とを有している。なお、ネジ穴部61bは、固定部20に対する台部40の前後の位置を調整可能な調整部を構成している。
アーム63は、ネジ64、66と結合するためにアーム63の延在方向に並べられた複数のネジ穴部63aと、ネジ67と結合するためにアーム63の延在方向に並べられた複数のネジ穴部63bとを有している。なお、ネジ穴部63aは、固定部20に対する台部40の上下の位置を調整可能な調整部を構成している。
アーム65は、ネジ66が挿入されるための図示していない穴部と、この穴部を中心とした同一円周上に複数並べられてネジ67が挿入されるための穴部65aと、台部40が載せられる台載部65bと、台載部65bに設けられてネジ68が挿入されるための図示していない穴部とを有している。なお、穴部65aは、固定部20に対する台部40の角度を調整可能な調整部を構成している。
アーム61、63、65は、金属板のプレス加工によって製造されている。
次に、車両90への車載用ノートパソコン台10の取り付けについて説明する。
まず、箱体21は、ストッパ21dがインストルメントパネル91に接触するまで、インストルメントパネル91の溝92の内部に収納される。
そして、箱体21は、図示していないネジがストッパ21dの穴部21eに挿入されてインストルメントパネル91の図示していないネジ穴部に結合することによって、インストルメントパネル91に固定される。
次いで、車載用ノートパソコン台10は、台部40に載せるノートパソコン80に合わせて、固定部20に対する台部40の位置及び角度をネジ62、64、66、67によって調整される。
例えば、車両90によってインストルメントパネル91の形状が異なるので、車載用ノートパソコン台10は、図6に示すように固定部20に対する台部40の位置及び角度を調整することができる。
そして、車載用ノートパソコン台10は、緩衝材43の上にノートパソコン80が載せられ、バンド44によってノートパソコン80が固定される。
また、車載用ノートパソコン台10は、ノートパソコン80用のインバータ82及びアダプタ83が箱体21の内部に収納される。
以上に説明したように、車載用ノートパソコン台10は、車両90の溝92の内部にノートパソコン80が収納される必要がないので、ノートパソコン80より小さい溝92を使用して固定されることができる。したがって、車載用ノートパソコン台10は、従来より多くの種類の車両90に設置されることができる。
また、車載用ノートパソコン台10は、車両90のインストルメントパネル91の幅方向の略中央に設けられた溝92の内部に固定部20が固定されるので、車両90の運転者によってノートパソコン80が使用されることができる。
また、車載用ノートパソコン台10は、DIN規格の溝92の内部に固定部20が固定されるので、カーオーディオ等が取り付けられる規格化された溝92に取り付けられることができるので、より多くの種類の車両90に設置されることができる。
また、車載用ノートパソコン台10は、固定部20に対する台部40の前後の位置を調整可能なネジ穴部61bと、固定部20に対する台部40の上下の位置を調整可能なネジ穴部63aと、固定部20に対する台部40の角度を調整可能な穴部65aとを有しているので、ノートパソコン80の使用者に合わせてノートパソコン80の位置及び角度の少なくとも一方を調整可能である。したがって、車載用ノートパソコン台10は、より多くの種類の車両90に設置されることができる。
また、車載用ノートパソコン台10は、緩衝材43を有しているので、振動が付き物である車両90の内部においても、ノートパソコン80を正常に動作させることができる。
また、車載用ノートパソコン台10は、溝92の内部にノートパソコン80用のインバータ82及びアダプタ83を収納することができるので、限られたスペースしかない車両90の内部において、ノートパソコン80と、ノートパソコン80用のインバータ82及びアダプタ83とをコンパクトに設置することができる。
なお、車載用ノートパソコン台10は、図7及び図8に示すように、台部40に載せられたノートパソコン80に対して固定部20側に配置される日よけ45を有することが好ましい。
この構成により、車載用ノートパソコン台10は、強い日光が付き物である車両90の内部においても、日よけ45によってノートパソコン80を正常に動作させることができる。また、日よけ45は、車両90の外部からノートパソコン80を見え難くすることができるので、ノートパソコン80が盗難されることを防ぐことができる。
また、車載用ノートパソコン台10は、図9及び図10に示すように、箱体21の内部を覆う蓋部22と、蓋部22を箱体21に開閉可能に取り付けたヒンジ23と、蓋部22が閉まる方向に蓋部22を付勢した図示していないバネとを固定部20が有していることが好ましい。蓋部22は、インバータ82から出たコード82aやアダプタ83から出たコード83bを通す穴22aが開けられている。
この構成により、車載用ノートパソコン台10は、ノートパソコン80用のインバータ82及びアダプタ83を蓋部22によって隠すことができるので、美観性を向上することができる。
なお、車載用ノートパソコン台10は、ストッパ42と緩衝材43とが別部材であったが、緩衝材43の固定部20側の端を立たせることによって緩衝材43にストッパ42と同様の役割を持たせるようになっていても良い。
また、クッション材47は、本実施の形態において台部40に設けられているが、人がノートパソコン80や車載用ノートパソコン台10に衝突して怪我をすることを防止することができる箇所であれば、台部40以外の箇所に設けられていても良い。例えば、連結部60の各アームにクッション材が設けられていても良い。
また、箱体21は、本実施の形態においてインバータ82及びアダプタ83を収納しているが、インバータ82及びアダプタ83以外の物を収納していても良い。例えば、箱体21は、ノートパソコン80から出力された音声信号を入力する入力端子を有し車両90のスピーカに接続された小型アンプを収納していても良い。このような小型アンプが箱体21に収納されていれば、ノートパソコン80によって再生した音楽等を車両90のスピーカによって簡単に出力することができる。
また、本実施の形態において示した車載用ノートパソコン台10の構成は、本発明の一例であって、これに限るものではない。
例えば、アーム63及びアーム65の連結は、図11に示すように、アーム63に形成された菊座63cと、アーム65に形成された菊座65cとをネジ66で締め付けて互いに密着させることによって行っても良い。これにより、アーム63に対するアーム65の角度の調整を容易化することができる。
また、アーム61及びアーム63は、図12及び図13に示すアーム71、72、73に代えても良い。アーム71は、アーム71の延在方向に延在した長穴部71aを有している。アーム72は、アーム72の延在方向に延在した長穴部72aを有している。アーム73は、アーム73の延在方向に延在した長穴部73aと、アーム73の延在方向に並べられた複数の穴部73bとを有している。アーム71は、箱体21に形成された突起21fと、箱体21に形成された図示していないネジ穴部にねじ込まれたネジ74とが長穴部71aに挿入されており、ネジ74によって固定されている。アーム72は、箱体21に形成された突起21gと、箱体21に形成された図示していないネジ穴部にねじ込まれたネジ75とが長穴部72aに挿入されており、ネジ75によって固定されている。アーム73は、アーム72に形成された図示していないネジ穴部にねじ込まれたネジ76が長穴部73aに挿入されており、アーム71に形成された図示していないネジ穴部にねじ込まれたネジ77が穴部73bに挿入されている。即ち、アーム71の長穴部71aと、アーム72の長穴部72aとは、固定部20に対する台部40の位置及び角度を調整可能な調整部を構成している。また、アーム73の穴部73bは、固定部20に対する台部40の位置を調整可能な調整部を構成している。
また、各アームは、断面がL字状になるように折り曲げられるなどして、強度が高められていても良い。
(第2の実施の形態)
まず、本実施の形態に係る車載用台としての車載用ノートパソコン台の構成について説明する。
なお、本実施の形態に係る車載用ノートパソコン台の構成のうち、第1の実施の形態に係る車載用ノートパソコン台10(図4参照。)の構成と同様な構成については、車載用ノートパソコン台10の構成と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図14及び図15に示すように、本実施の形態に係る車載用ノートパソコン台110の構成は、車載用ノートパソコン台10(図4参照。)が連結部60(図4参照。)の代わりに連結部160を備えた構成と同様である。
連結部160の構成は、アーム161、162と、アーム161、162を回転可能に連結した回転軸163とをアーム65(図4参照。)の代わりに連結部60が備えた構成と同様である。
アーム161は、ネジ66が挿入されるための図示していない穴部と、この穴部を中心とした同一円周上に複数並べられてネジ67が挿入されるための穴部161aと、回転軸163が挿入されるための図示していない穴部とを有している。なお、穴部161aは、固定部20に対する台部40の角度を調整可能な調整部を構成している。
アーム162は、回転軸163が挿入されるための図示していない穴部と、台部40が載せられる台載部162aと、台載部162aに設けられてネジ68が挿入されるための図示していない穴部と、アーム161に対するアーム162の回転を防止するストッパ162bとを有している。
アーム161、162は、金属板のプレス加工によって製造されている。
回転軸163は、台部40を立たせることが可能な折曲可能部を構成している。
また、図16及び図17に示すように、車載用ノートパソコン台110は、回転軸163によって台部40が立たせられているときに、閉じられて立たせられたノートパソコン80を収納可能な隙間110aが回転軸163によって立たせられた台部40の固定部20側に形成されるようになっている。
したがって、車載用ノートパソコン台110は、限られたスペースしかない車両90の内部において、ノートパソコン80が使用されていないときに図16及び図17に示すようにノートパソコン80をコンパクトに収納することができる。
なお、台部40は、立たせられた状態を図示していない留め具(ロック部材)によって維持できるようになっている。
(第3の実施の形態)
まず、本実施の形態に係る車載用台としての車載用ノートパソコン台の構成について説明する。
なお、本実施の形態に係る車載用ノートパソコン台の構成のうち、第2の実施の形態に係る車載用ノートパソコン台110(図14参照。)の構成と同様な構成については、車載用ノートパソコン台110の構成と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図18及び図19に示すように、本実施の形態に係る車載用ノートパソコン台210の構成は、車載用ノートパソコン台110(図14参照。)が台部40(図14参照。)及び連結部160(図14参照。)の代わりに台部240及び連結部260を備えた構成と同様である。
台部240は、台部40が分割された構成と同様である2つの部分241、242から構成されている。
連結部260の構成は、アーム261と、台部240の部分241をアーム261に固定するネジ262とをアーム161(図14参照。)の代わりに連結部160が備えた構成と同様である。
アーム261は、ネジ66が挿入されるための図示していない穴部と、この穴部を中心とした同一円周上に複数並べられてネジ67が挿入されるための穴部261aと、回転軸163が挿入されるための図示していない穴部と、台部240の部分241が載せられる台載部261bと、台載部261bに設けられてネジ262が挿入されるための図示していない穴部とを有している。なお、穴部261aは、固定部20に対する台部240の角度を調整可能な調整部を構成している。
アーム261は、金属板のプレス加工によって製造されている。
図20に示すように、車載用ノートパソコン台210は、回転軸163によって台部240の部分242が立たせられているときに、閉じられて立たせられたノートパソコン80を収納可能な隙間210aが回転軸163によって立たせられた台部240の部分242の固定部20側に形成されるようになっている。
したがって、車載用ノートパソコン台210は、限られたスペースしかない車両90の内部において、回転軸163を有しているので、ノートパソコン80が使用されていないときに図20に示すようにノートパソコン80をコンパクトに収納することができる。
なお、台部240の部分242は、立たせられた状態を図示していない留め具によって維持できるようになっている。
(第4の実施の形態)
本実施の形態に係る車載用台としての車載用ノートパソコン台の構成について説明する。
なお、本実施の形態に係る車載用ノートパソコン台の構成のうち、第1の実施の形態に係る車載用ノートパソコン台10(図3参照。)の構成と同様な構成については、車載用ノートパソコン台10の構成と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図21及び図22に示すように、本実施の形態に係る車載用ノートパソコン台310の構成は、車載用ノートパソコン台10(図3参照。)が連結部60(図3参照。)の代わりに連結部360を備えた構成と同様である。
連結部360の構成は、アーム363をアーム63(図4参照。)の代わりに連結部60が備え、固定部20との接続箇所から離れた箇所にインストルメントパネル91と接触する接触部364を連結部60が更に備えた構成と同様である。
アーム363は、アーム63の両端の長さが延長され、接触部364のネジ364aが螺合されるネジ穴363aが形成されたネジ穴部材363bがアーム63の両端に溶接された構成と同様である。
接触部364は、ネジ364aと、ネジ364aに固定されてインストルメントパネル91と接触するプラスチック製の板364bとを有している。接触部364は、アーム363のネジ穴部材363bのネジ穴363aに対するネジ364aの挿入量が変更されることによって、インストルメントパネル91との接触力が変更される。
この構成により、車載用ノートパソコン台310は、ノートパソコン80の重量を固定部20及び接触部364に分散してインストルメントパネル91に伝達させるので、設置可能な重量を増やすことができる。
なお、接触部は、本実施の形態において連結部360に設けられているが、台部40に設けられていても良い。
(第5の実施の形態)
本実施の形態に係る車載用台としての車載用ノートパソコン台の構成について説明する。
なお、本実施の形態に係る車載用ノートパソコン台の構成のうち、第4の実施の形態に係る車載用ノートパソコン台310(図21参照。)の構成と同様な構成については、車載用ノートパソコン台310の構成と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図23及び図24に示すように、本実施の形態に係る車載用ノートパソコン台410の構成は、車載用ノートパソコン台310(図21参照。)が台部40(図21参照。)の代わりに台部440を備えた構成と同様である。
台部440は、アーム65に固定された金属製の板441と、板441及び板41の間に配置された金属製の板442と、板441及び板442に固定されて板441に対して板442を前後方向に移動可能に支持したスライド部としてのスライドレール443と、板41及び板442に固定されて板442に対して板41を左右方向に移動可能に支持したスライド部としてのスライドレール444とを台部40が備えた構成と同様である。
車載用ノートパソコン台410は、図25に示すように、スライドレール443及びスライドレール444によって、台部440全体を幅方向に伸縮させることができるので、ノートパソコン80を運転席の前に移動させることができる。同様に、車載用ノートパソコン台410は、ノートパソコン80を助手席の前に移動させることもできる。したがって、車載用ノートパソコン台410は、運転席又は助手席に座っている人によるノートパソコン80の操作を容易化することができる。
また、車載用ノートパソコン台410は、スライドレール443及びスライドレール444によって台部40が長くなった場合に固定部20に加わるモーメントが大きくなるが、第4の実施の形態において説明したように接触部364によって固定部20を補助することができる。
(第6の実施の形態)
本実施の形態に係る車載用台としての車載用ノートパソコン台の構成について説明する。
なお、本実施の形態に係る車載用ノートパソコン台の構成のうち、第4の実施の形態に係る車載用ノートパソコン台310(図21参照。)の構成と同様な構成については、車載用ノートパソコン台310の構成と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図26及び図27に示すように、本実施の形態に係る車載用ノートパソコン台510の構成は、車載用ノートパソコン台310(図21参照。)が連結部360(図21参照。)の代わりに連結部560を備えた構成と同様である。
連結部560の構成は、アーム561及びアーム565をアーム61(図21参照。)及びアーム65(図21参照。)の代わりに連結部360が備えた構成と同様である。
アーム561の構成は、アーム63を上下方向に移動可能にガイドするガイド部561aをガイド部61a(図21参照。)の代わりにアーム61が備えた構成と同様である。ガイド部561aは、ガイド部61aとは異なり、車載用ノートパソコン台510の左右方向における中央側とは反対側でアーム63をガイドするようになっている。
アーム565の構成は、複数の穴部565aをアーム65が備えた構成と同様である。
車載用ノートパソコン台510は、2本のアーム565の間の空間の幅が溝92の左右方向における幅と同じであるので、図28及び図29に示すように、溝92内に取り付け可能なカーオーディオ94をアーム565の穴部565aを通したネジ566によってアーム565に取り付けることができる。即ち、アーム565は、溝92内に取り付け可能な物を取り付ける取付部を構成している。したがって、車載用ノートパソコン台510は、溝92を固定部20で塞いでしまっても、カーオーディオ94を取り付けることが可能である。
また、車載用ノートパソコン台510は、カーオーディオ94がアーム565に取り付けられた場合に固定部20に加わるモーメントが大きくなるが、第4の実施の形態において説明したように接触部364によって固定部20を補助することができる。
なお、車載用ノートパソコン台510は、カーオーディオ94を連結部560に取り付けているが、台部40に取り付けられるようになっていても良い。
また、アーム565は、カーオーディオ94以外にも、カーナビゲーション装置や小物入れなど、溝92内に取り付け可能な物を取り付けることができる。
(第7の実施の形態)
本実施の形態に係る車載用台としての車載用ノートパソコン台の構成について説明する。
なお、本実施の形態に係る車載用ノートパソコン台の構成のうち、第1の実施の形態に係る車載用ノートパソコン台10(図2参照。)の構成と同様な構成については、車載用ノートパソコン台10の構成と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図30及び図31に示すように、本実施の形態に係る車載用ノートパソコン台610の構成は、車載用ノートパソコン台10が台部40(図2参照。)及び連結部60(図2参照。)の代わりに台部640及び連結部660を備えた構成と同様である。
台部640の構成は、左右方向の両端に前後方向に一列に並んだ複数のネジ穴641aを有する金属製の板641を板41(図2参照。)の代わりに台部40が備え、板641のネジ穴641aに嵌合するネジ(図示していない。)を先端に有した棒部材642と、板641に固定された錠643とを台部40が更に備えた構成と同様である。
連結部660の構成は、上下方向に移動可能にアーム61のガイド部61aにガイドされたアーム661と、ネジ66、67によってアーム65が固定されたアーム662と、アーム661、662を固定するネジ663とをアーム63の代わりに連結部60が備え、アーム661に固定された日よけ664と、一端が日よけ664に固定されたワイヤ665とを連結部60が更に備えた構成と同様である。
アーム661は、ネジ64と結合するためにアーム661の延在方向に並べられた複数のネジ穴部661aと、図11に示す菊座63c、65cと同様にネジ663が締め付けられることによってアーム662の菊座(図示していない。)に密着させられてアーム662を任意の角度で固定することができる菊座(図示していない。)とを有している。なお、ネジ穴部661aは、固定部20に対する台部40の上下の位置を調整可能な調整部を構成している。
アーム662は、ネジ66と結合するための図示していないネジ穴部と、ネジ67と結合するための図示していないネジ穴部と、ネジ663が締め付けられることによってアーム661の前述した菊座に密着させられてアーム661に対してアーム662を任意の角度で固定することができる前述した菊座とを有している。
アーム661、662は、金属板のプレス加工によって製造されている。また、アーム661、662は、台部640を立たせることが可能な折曲可能部を構成している。
ワイヤ665は、錠643に差し込まれる係合部665aを先端に有している。
また、図32に示すように、車載用ノートパソコン台610は、アーム661、662によって台部640が立たせられているときに、閉じられて立たせられたノートパソコン80を収納可能な隙間610aがアーム661、662によって立たせられた台部640の固定部20側に形成されるようになっている。
したがって、車載用ノートパソコン台610は、限られたスペースしかない車両90の内部において、ノートパソコン80が使用されていないときに図32に示すようにノートパソコン80をコンパクトに収納することができる。
また、台部640の棒部材642と、連結部660のワイヤ665とは、隙間610aの開口に配置されて隙間610aの開口を隙間610aの内部より小さくしており、開口配置部材を構成している。この構成により、車載用ノートパソコン台610は、隙間610aに収納されているノートパソコン80が隙間610aから取り出されることを防止することができるので、ノートパソコン80が盗難されることを防止することができる。
なお、台部640の棒部材642は、ノートパソコン80の入出力端子の位置を考慮して板641の複数のネジ穴641aのうち取り付けられるネジ穴が選択される。
また、台部640の錠643は、連結部660のワイヤ665の係合部665aが差し込まれることによって、アーム661、662によって立たせられた台部640をワイヤ665とともに固定するようになっている。即ち、錠643及びワイヤ665は、ロック部材を構成している。錠643からワイヤ665の係合部665aが取り外されるためには、錠643に鍵が差し込まれる必要がある。この構成により、車載用ノートパソコン台610は、ノートパソコン80が隙間610aに収納されている状態を維持することができる。