JP4379336B2 - 制御システムの評価装置、その評価装置に用いられる検証装置、制御システムの評価方法、及びそれらに用いるコンピュータプログラム - Google Patents

制御システムの評価装置、その評価装置に用いられる検証装置、制御システムの評価方法、及びそれらに用いるコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、エンジン等の物理的装置の制御システムを評価する装置、方法及びそれらに用いるコンピュータプログラムに関する。
自動車用エンジンの制御システムの性能を評価するために、その制御システムに実装される制御アルゴリズムを備えた制御モデルと、実際のエンジンを所定の手法でモデル化したエンジンモデルとを組み合わせ、所定の入力条件下でエンジンモデルを仮想的に動作させつつ、そのエンジンモデルにて設定されている運転状態に影響する物理量(例えば吸入空気量)をエンジンモデルから制御モデルに取り込み、その取り込んだ物理量に基づいて燃料噴射弁等の制御対象機器の操作量を演算し、その操作量をエンジンモデルに与えて制御アルゴリズムの制御効果を確かめるようにした装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。その他に、本願発明に関連する先行技術文献として特許文献2及び3が存在する。
特開平4−159439号公報 特開2003−108697号公報 特開平7−28505号公報
上述した従来の装置は、エンジンモデルの入力条件を単純に変化させて制御効果を確認しているに過ぎない。しかしながら、実際の車両においては制御対象機器に製造公差が存在するため、操作量の指令値に対して実際の操作量がずれ、それに伴ってエンジンの運転状態が変化することがある。また、エンジンモデルにて考慮されている吸入空気量、排気浄化触媒の浄化率といった各種の物理量に関しても、実際のエンジンではそれらの物理量を検出し、あるいは決定付けるエンジン構成部品等の製造公差、大気温度、燃料の物理的特性といった各種のパラメータの相違に伴ってバラツキが生じる。従来の装置では、上述したような操作量のずれ、又は物理量のバラツキといった誤差を加味した制御効果の予測ができていない。従って、制御システムを正しく評価するためには、その制御システムにて実際のエンジンを制御して制御効果を確認する必要がある。このため、制御システムの評価に手間がかかり、開発期間の長期化等の弊害が生じていた。
そこで、本発明はエンジン等の物理的装置を制御するために用意される制御システムの評価に関する手間を軽減できる評価装置、方法等を提供することを目的とする。
本発明の制御システムの評価装置は、物理的装置の制御システムに実装されるべき制御アルゴリズムに従って動作し、前記物理的装置に含まれる所定の制御対象機器の操作量を所定の入力条件に対応して出力する評価対象モデルと、前記制御対象機器の操作の影響を受ける前記物理的装置の状態量を所定の状態量推定条件に対応して推定し、出力する状態量推定モデルと、前記評価対象モデルに前記入力条件を与えて前記操作量を出力させるとともに、前記状態量推定モデルには、前記状態量推定条件として、前記評価対象モデルに与えられた前記入力条件、及び前記評価対象モデルから出力された操作量に加えて、前記状態量の推定において参照されるべき少なくとも一つのパラメータに関する誤差を与えることにより、前記評価対象モデルから出力された操作量に対応する状態量に対して前記誤差の影響を反映させた状態量を前記状態量推定モデルから出力させるモデル制御手段とを備えることにより、上述した課題を解決する(請求項1)。
本発明の評価装置によれば、評価対象モデルが、与えられた入力条件に対応して制御対象機器の操作量を出力する。状態量推定モデルには、状態量推定条件として、評価対象モデルに与えられた入力条件、及び評価対象モデルから出力された操作量に加えて、状態量の推定に使用するパラメータに関する誤差が与えられ、それにより状態量推定モデルからは、評価対象モデルから出力された操作量に対応する状態量に対して誤差の影響を加えた状態量が出力される。これにより、制御システムのロバスト性等の性能について、誤差の影響を含んだ予測が可能となり、制御システムの評価に関する手間を軽減することができる。
本発明の評価装置の一形態において、前記モデル制御手段は、前記入力条件に含まれるパラメータ、又は前記評価対象モデルから出力された操作量に対して前記誤差を与えてもよい(請求項2)。この形態によれば、評価対象モデルに与えられた入力条件又は評価対象モデルから状態量推定モデルに与えられる操作量に誤差があったときの状態量の変化を予測して、その誤差に対する制御システムのロバスト性等を評価することができる。
本発明の評価装置の一形態において、前記評価対象モデルは前記制御対象機器の操作によって制御されるべき状態量を推定してその推定結果を前記状態量の制御に反映させ、前記状態量推定モデルは前記評価対象モデルにて推定される状態量と同種の状態量を推定して出力してもよい(請求項3)。この形態によれば、評価対象モデルが誤差の影響を考慮しない状態量を推定してその推定結果を反映した状態量の制御を行う一方、状態量推定モデルでは誤差の影響を受けた状態量を推定しているので、両モデルの状態量の推定値の差を把握し、状態量推定モデルに与えた誤差と状態量の推定値に現われる差との関係に基づいた制御システムの評価を行うことができる。例えば、誤差に対して状態量の推定値に差が十分に小さい、あるいは差が生じなければ制御アルゴリズムは健全である、といった評価を行うことができる。この形態において、前記評価対象モデルは、さらに当該評価対象モデルにて推定された状態量と前記状態量推定モデルにて推定された状態量との差を当該評価対象モデルにおける前記状態量の推定に反映させてもよい(請求項4)。この形態によれば、評価対象モデルが状態量の推定誤差を検出して、その検出結果を状態量の推定に対して適切に反映させることができるか否かを評価することができる。
本発明の一形態において、前記状態量推定モデルから出力される前記状態量が所定の許容範囲を超える程度又は頻度の少なくともいずれか一方に基づいて、前記誤差が前記評価対象モデルによる前記状態量の制御に与える影響を定量化する解析手段を備えてもよい(請求項5)。この形態によれば、状態量が所定の許容範囲を超える程度又は頻度を定量的かつ客観的に把握して制御システムを評価することができる。
評価対象モデルが状態量の推定機能を有する形態においては、前記評価対象モデル及び前記状態量推定モデルのそれぞれにて推定される状態量の差に基づいて、前記誤差が前記評価対象モデルによる前記状態量の制御に与える影響を定量化する解析手段をさらに備えてもよい(請求項6)。この形態によれば、評価対象モデルが状態量の推定誤差に関する検出結果を状態量の推定に対して適切に反映させることができるか否かを定量的かつ客観的に把握して制御システムを評価することができる。この形態において、前記解析手段は、前記状態量推定モデルから出力される前記状態量が所定の許容範囲を超える程度又は頻度の少なくともいずれか一方をさらに考慮して、前記誤差が前記評価対象モデルによる前記状態量の制御に与える影響を定量化してもよい。これにより、状態量が所定の許容範囲を超える程度又は頻度をさらに考慮して制御システムを評価することができる。
解析手段を備えた形態においては、その解析手段によって定量化された解析結果を所定の表示装置上に表示させる解析結果表示手段をさらに備えてもよい(請求項8)。この形態によれば、表示装置を介して制御システムの評価結果をユーザに適切に提示することができる。さらに、前記解析結果表示手段は、前記解析結果が所定の許容範囲を越えている場合にユーザに所定の強調表示を行ってもよい(請求項9)。このような強調表示を行うことにより、制御システムの問題点をユーザが容易に把握できるようになる。
本発明の評価装置の好適な一形態において、前記物理的装置は自動車用エンジンとすることができる。この場合、前記制御アルゴリズムは前記エンジンと組み合わされるコンピュータとしてのエンジンコントロールユニットに実装可能であり、前記入力条件は前記エンジンの運転条件又は環境条件を決定付けるパラメータ群を含み、前記制御対象機器は前記エンジンの制御のために操作されるエンジン付属機器であってもよい(請求項10)。
本発明は、物理的装置の制御システムに実装されるべき制御アルゴリズムに従って動作し、前記物理的装置に含まれる所定の制御対象機器の操作量を所定の入力条件に対応して出力する評価対象モデルと組み合わされて前記制御システムを評価するための検証装置として構成されてもよい。その検証装置は、前記制御対象機器の操作の影響を受ける前記物理的装置の状態量を所定の状態量推定条件に対応して推定し、出力する状態量推定モデルと、前記評価対象モデルに前記入力条件を与えて前記操作量を出力させるとともに、前記状態量推定モデルには、前記状態量推定条件として、前記評価対象モデルに与えられた前記入力条件、及び前記評価対象モデルから出力された操作量に加えて、前記状態量の推定において参照されるべき少なくとも一つのパラメータに関する誤差を与えることにより、前記評価対象モデルから出力された操作量に対応する状態量に対して前記誤差の影響を反映させた状態量を前記状態量推定モデルから出力させるモデル制御手段と、を備えることにより、上述した課題を解決する(請求項11)。
本発明の検証装置によれば、評価対象モデルと組み合わされることによって本発明の評価装置を構成し、それにより、制御システムの制御に関して評価対象モデルで考慮されていない誤差の影響を含んだ予測が可能となり、制御システムの評価に関する手間を軽減することができる。
本発明の制御システムの評価方法は、物理的装置の制御システムに実装されるべき制御アルゴリズムを備えた評価対象モデルに所定の入力条件を与えて該評価対象モデルを動作させることにより、前記物理的装置に含まれる所定の制御対象機器の操作量を前記入力条件に対応して出力させる手順と、前記制御対象機器の操作の影響を受ける前記物理的装置の状態量を推定するように構成された状態量推定モデルに対し、状態量推定条件として、前記評価対象モデルに与えられた前記入力条件、及び前記評価対象モデルから出力された操作量に加えて、前記状態量の推定において参照されるべき少なくとも一つのパラメータに関する誤差を与えて該状態量推定モデルを動作させることにより、前記制御対象機器の操作の影響を受ける前記物理的装置の状態量を所定の状態量推定条件に対応して推定させ、出力させる手順と、を備えることにより、上述した課題を解決する(請求項12)。
本発明の評価方法によれば、評価対象モデルには入力条件に対応した制御対象機器の操作量を出力させる一方、状態量推定モデルには評価対象モデルから出力された操作量に対応する状態量に対して誤差の影響を加えた状態量を出力させることができる。これにより、制御システムのロバスト性等の性能について、誤差の影響を含んだ予測が可能となり、制御システムの評価に関する手間を軽減することができる。
本発明のコンピュータプログラムは、コンピュータを、物理的装置の制御システムに実装されるべき制御アルゴリズムに従って動作し、前記物理的装置に含まれる所定の制御対象機器の操作量を所定の入力条件に対応して出力する評価対象モデル、前記制御対象機器の操作の影響を受ける前記物理的装置の状態量を所定の状態量推定条件に対応して推定し、出力する状態量推定モデル、及び前記評価対象モデルに前記入力条件を与えて前記操作量を出力させるとともに、前記状態量推定モデルには、前記状態量推定条件として、前記評価対象モデルに与えられた前記入力条件、及び前記評価対象モデルから出力された操作量に加えて、前記状態量の推定において参照されるべき少なくとも一つのパラメータに関する誤差を与えることにより、前記評価対象モデルから出力された操作量に対応する状態量に対して前記誤差の影響を反映させた状態量を前記状態量推定モデルから出力させるモデル制御手段、としてそれぞれ機能させるように構成されることにより、上述した課題を解決する(請求項13)。
本発明の他のコンピュータプログラムは、物理的装置の制御システムに実装されるべき制御アルゴリズムに従って動作し、前記物理的装置に含まれる所定の制御対象機器の操作量を所定の入力条件に対応して出力する評価対象モデルを備えた評価装置の構成要素としてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムであって、前記コンピュータを、前記制御対象機器の操作の影響を受ける前記物理的装置の状態量を所定の状態量推定条件に対応して推定し、出力する状態量推定モデル、及び前記評価対象モデルに前記入力条件を与えて前記操作量を出力させるとともに、前記状態量推定モデルには、前記状態量推定条件として、前記評価対象モデルに与えられた前記入力条件、及び前記評価対象モデルから出力された操作量に加えて、前記状態量の推定において参照されるべき少なくとも一つのパラメータに関する誤差を与えることにより、前記評価対象モデルから出力された操作量に対応する状態量に対して前記誤差の影響を反映させた状態量を前記状態量推定モデルから出力させるモデル制御手段、としてそれぞれ機能させるように構成されることにより、上述した課題を解決する(請求項14)。
本発明の上述した各プログラムをコンピュータにて実行することにより、そのコンピュータを本発明の評価装置又は検証装置として機能させ、あるいは本発明の評価方法をコンピュータによって実施することができる。
以上に説明したように、本発明によれば、評価対象モデルで考慮されていない誤差の影響を反映した状態量を状態量推定モデルから出力させることができるので、制御システムの制御効果について誤差の影響を含んだ予測が可能となる。これにより、制御システムの評価に関する手間を軽減することができ、制御システムの開発期間の短縮、開発コストの低減等を図ることができる。
図1は本発明の一形態に係る評価装置のハードウエア構成を示す図、図2はその評価装置による評価対象の制御システムを備えた物理的装置としての自動車用エンジンの一例を示す図である。まず、図2を参照して評価対象の制御システムを説明する。図2のエンジン1は、吸気通路2から吸気絞り弁3を経てシリンダ4に空気を取り込み、そのシリンダ4に燃料噴射弁5から燃料を噴射して燃料混合気を生成し、その燃料混合気を圧縮して着火させる筒内噴射式の内燃機関として構成されている。シリンダ4からの排気は排気通路6に導かれて排気浄化触媒7により浄化され、その後に大気に排出される。排気通路6には、排気浄化触媒7の再生を目的として、その排気浄化触媒7よりも上流で排気中に燃料を添加する燃料添加弁8が設けられている。
エンジン1にはその運転状態を制御するコンピュータユニットとしてエンジンコントロールユニット(ECU)11が設けられている。ECU11は、エアフローメータ12が検出する吸入空気量、触媒温度センサ13が検出する触媒温度等の各種の物理量を入力情報として取り込み、所定のエンジン制御プログラムに従って燃料噴射弁5、燃料添加弁8等の各種のエンジン付属機器(制御対象機器)を操作してエンジン1を目標とする運転状態に制御する。この例では、エンジン制御プログラムを実行するECU11、これに対するエアフローメータ12、触媒温度センサ13等の入力機器、及びECU11による制御対象機器としての燃料噴射弁5等の組み合わせが評価対象の制御システムに相当する。なお、図2ではECU11に対する入力機器としてエアフローメータ12、触媒温度センサ13が、制御対象機器として燃料噴射弁5及び燃料添加弁8がそれぞれ示されているが、これらは一例である。入力機器としては他にも水温センサ、アクセル開度センサ、クランク角センサ等が設けられ、制御対象機器としては燃料圧制御弁、EGR弁等が設けられるが、それらの図示は省略した。
図1を参照して、評価装置21は、演算装置22と、演算装置22に対する入力装置としてのキーボード23及びマウス24と、出力装置としてのモニタ25及びプリンタ26とを備えている。演算装置22は例えばマイクロプロセッサ及びその動作に必要な主記憶装置(RAM及びROM)等の周辺装置を備えたコンピュータユニットとして構成される。例えばパーソナルコンピュータ又はワークステーションを演算装置22として使用することができる。演算装置22は不図示の外部記憶装置に記録されたプログラム及びデータを読み込んで所定の処理を実行する。そのプログラムを実行することにより、演算装置22には、ECU相当モデル31、状態量推定モデル32、シミュレーション制御部33、及び解析部34が論理的装置としてそれぞれ生成される。なお、図1では単一の演算装置22にECU相当モデル31及び状態量推定モデル32をそれぞれ生成しているが、同図に破線で示したようにECUシミュレータ27をIOボード28を介して演算装置22と接続し、そのECUシミュレータ27内にECU相当モデル31を設けることにより、いわゆるHILS(Hardware In the Loop Simulationの略)手法を用いて評価装置21を構築してもよい。入力装置及び出力装置は一例であり、これらは適宜に変更してよい。なお、本形態ではシミュレーション制御部33がモデル制御手段として、解析部34が解析手段としてそれぞれ機能する。また、状態量推定モデル32、シミュレーション制御部33及び解析部34の組み合わせが本発明の検証装置として機能する。
ECU相当モデル31はECU11に相当する機能を有する論理的なモデルであり、評価装置21による評価対象モデルに相当する。ECU相当モデル31は、ECU11に実装されるエンジン制御プログラムの制御アルゴリズムに従って動作し、シミュレーション制御部33から与えられる入力条件に対応してECU11の制御対象機器の操作量やエンジン1に関する各種の状態量を演算し、その演算された操作量及び状態量を出力する。つまり、ECU相当モデル31は、制御対象機器の操作量を決める操作量決定機能と、その操作量に関連するエンジン1の状態量を推定する状態量推定機能とを備えている。
ECU相当モデル31に与えられる入力条件は、エンジン1の運転条件及びエンジン1の環境条件に関連付けて決定される。例えば、図3に示したように、エンジン回転数、車速、アクセル開度、吸入空気量、空燃比(A/F)、コモンレール圧(燃料噴射圧)、インテークマニホールド圧力(吸気圧)、水温、燃料温度、大気温度、触媒入口ガス温度、及び触媒出口ガス温度等が入力条件を構成するパラメータ群として与えられる。一方、ECU相当モデル31が決定する操作量としては、エンジン1の吸入空気量、過給圧、筒内噴射量、噴射時期、燃料の排気添加量等がある。これらの操作量は制御対象機器の実際の操作量でもよいし、制御対象機器の操作に対応した物理量でもよい。例えば、筒内噴射量に関して言えば、操作量はエンジン1のシリンダ4に噴射される燃料量を決定付ける燃料噴射弁5の開弁時間又はこれと等価な燃料噴射弁5のオンデューティー比等として決定されてもよいし、シリンダ4に噴射されるべき燃料量として決定されてもよい。ECU相当モデル31にて推定する状態量としては、排気ガス温度、触媒床温といったエンジン1の運転状態を示す各種の物理量がある。
状態量推定モデル32は、ECU11による制御対象機器の操作の影響を推定するために構成されたエンジン仮想モデルである。状態量推定モデル32は、シミュレーション制御部33から与えられる状態量推定条件に従って、ECU相当モデル31から出力される操作量に対応したエンジン1の状態量を推定し、その推定結果を出力する。推定される状態量はECU相当モデル31にて推定される状態量と同種である。例えば排気ガス温度、触媒床温等の物理量が状態量推定モデルにおいても推定される。なお、エンジン1のモデル化には公知の様々な手法を用いてよい。
状態量推定モデル32はECU相当モデル31と同等の精度で状態量を推定するものでもよいし、ECU相当モデル31よりも高い精度で状態量を推定するものでもよい。状態量推定条件は、ECU相当モデル31に与えられる入力条件を構成するパラメータ群(図3参照)と、ECU相当モデル31から出力される操作量と、ECU相当モデル31が状態量を推定する際に考慮していない誤差とをパラメータとしてそれぞれ含む。誤差は入力条件に含まれるパラメータに加えられるものでもよいし、ECU相当モデル31から出力される操作量に加えられるものでもよい。さらに、誤差は状態量推定モデルが状態量の推定に際して参照する内部パラメータに加えられるものでもよい。
図4に誤差の一例を示す。この例では、燃料の筒内噴射量、エアフローメータ12が検出する空気量(AFM検出空気量)、燃料の排気添加量、触媒熱容量、燃料付着率、燃料蒸発率、触媒浄化率、及びHC低位発熱量のそれぞれに関して誤差を与えることができる。筒内噴射量及び排気添加量はECU相当モデル31から出力される操作量であり、AFM検出空気量はECU相当モデル31に与えられる入力条件を構成するパラメータである。触媒熱容量、燃料付着率、燃料蒸発率、触媒浄化率、HC低位発熱量は状態量推定モデル32が床温等の状態量を推定する際に使用する内部パラメータである。これらの内部パラメータは、ECU相当モデル31に内部パラメータとして設けられたものでもよいし、ECU相当モデル31には内部パラメータとして設けられていないものでもよい。つまり、状態量推定モデル32はECU相当モデル31よりも多い内部パラメータを参照して状態量を推定してもよく、状態量推定モデル32に与えられる誤差は状態量推定モデル32のみが参照する内部パラメータに加えられるものでもよい。
シミュレーション制御部33は、モデル31、32に対する入力信号の生成、モデル31、32の動作制御、モデル31、32からの出力(操作量又は状態量)の取り込み、解析部34の解析動作の制御、ユーザに対するインターフェースの提供といったシミュレーションの全体制御を担当する。一例として、シミュレーション制御部33は、入力装置に対するユーザの操作に応じて入力条件及び状態量推定条件を設定し、それぞれの条件をECU相当モデル31及び状態量推定モデル32に与えてこれらを動作させる。また、シミュレーション制御部33はモデル31、32から出力された状態量を受け取って解析部34に渡し、解析部34から解析結果を受け取ってモニタ25等に出力する。あるいは、シミュレーション制御部33は、図3に示した入力条件及び図4に示した誤差のそれぞれの設定画面をモニタ25に表示させ、ユーザがこれらを設定できる環境を提供する。但し、入力条件や誤差の設定は演算装置22によって自動的に実行されてもよい。
解析部34は各モデル31、32から出力される状態量をシミュレーション結果としてシミュレーション制御部33から受け取り、そのシミュレーション結果を所定の解析手法によって解析し、その解析結果をシミュレーション制御部33に出力する。解析手法としては例えばFMEA手法が用いられる。FMEA手法を用いた解析例は後述する。なお、図1では解析部34をシミュレーション制御部33とは別に示しているが、シミュレーション制御部33に解析部34が包含されてもよい。シミュレーション制御部33は、例えばハードウエアとしてのコンピュータユニットにMATLAB/Simulink(登録商標)といったシミュレーションツールソフトウエアを組み合わせることにより実現することができる。
次に、図5〜図11を参照して、ECU11の床温制御機能を評価する場合の評価装置21の処理を説明する。図5は床温制御機能を評価する際のECU相当モデル31及び状態量推定モデル32に対する入出力、及びこれらのモデル31、32における内部処理を示すブロックダイアグラムである。この例では、ECU相当モデル31に対して床温推定に必要なパラメータ群の一部として機関回転数及び燃料噴射量(筒内噴射量)が与えられる。これらのパラメータは入力条件の一部を構成する。入力条件を構成する他のパラメータは図示を省略している。
ECU相当モデル31では、まず排気温度推定部41が、与えられた機関回転数及び燃料噴射量に対応する排気温度を排気温度推定マップ等を参照して推定する。推定された排気温度は燃料添加部42に与えられる。燃料添加部42は、与えられた排気温度及び燃料噴射量に基づいて目標床温を求め、触媒7の温度をその目標床温に制御するために燃料添加弁8から添加すべき燃料添加量を燃料添加弁8に対する操作量として演算する。演算された燃料添加量は床温推定部43に与えられる。床温推定部43は、与えられた燃料添加量に対応する床温を所定の床温推定ロジックに従って推定する。床温の推定に際しては、例えば触媒熱容量等の内部パラメータが参照されるがそれらの図示は省略している。床温推定部43が推定した床温はECU相当モデル31からエンジン1に関する状態量として出力される。床温推定部43にて推定された床温は燃料添加部42にフィードバックされる。燃料添加部42はフィードバックされた推定床温と、排気温度に基づいて決定される目標床温との差を学習して添加量決定のための制御アルゴリズムを適宜修正する。これにより、床温推定部43が推定した床温が燃料添加弁8の操作を介した触媒床温の制御に反映される。
状態量推定モデル32に対しては、床温推定に必要なパラメータとして、機関回転数及び燃料噴射量が状態量推定条件の一部として与えられる。機関回転数はECU相当モデル31に与えられた値と同一の値に設定される。一方、燃料噴射量に対しては、ECU相当モデル31に与えられた値に対して所定の誤差を加えた値が与えられる。状態量推定モデル32では、まず排気温度推定部51が、与えられた機関回転数及び燃料噴射量(但し誤差を含む値)に対応する排気温度を排気温度推定マップ等を参照して推定する。排気温度推定部51にて推定された排気温度は床温推定に必要なパラメータ群の一部として床温推定部52に与えられる。床温推定部52には、床温推定に必要なパラメータ群の一部として、ECU相当モデル31の燃料添加部42にて演算された燃料添加量がさらに与えられる。すなわち、ECU相当モデル31にて決定された燃料添加量は、状態量推定条件を構成するパラメータとして状態量推定モデル32に与えられる。
床温推定部52は、与えられた排気温度及び燃料添加量に対応する床温を所定の床温推定ロジックに従って推定する。床温の推定に際しては例えば触媒熱容量等の内部パラメータが参照されるがそれらの図示は省略している。床温推定部52が推定した床温は状態量推定モデル32からエンジン1の状態量として出力される。床温推定部52にて推定された床温はECU相当モデル31にフィードバックされる。ECU相当モデル31では、状態量推定モデル32から与えられた床温と、ECU相当モデル31の床温推定部43が推定した床温との差が検出され、その差が床温推定部43にフィードバックされる。床温推定部43はフィードバックされた床温の差を学習して床温推定のための制御アルゴリズム(床温推定ロジック)を適宜に修正する。
以上の処理によれば、ECU相当モデル31からは燃料噴射量に誤差がない場合の床温推定値が出力され、状態量推定モデル32からは燃料噴射量に誤差があった場合の床温推定値が出力される。これらの床温推定値を比較することにより、燃料噴射量に関するECU11の認識のずれが床温制御に与える影響をECU相当モデル31が検出できるか否かを評価し、燃料噴射量の誤差に対する制御システムの床温制御機能のロバスト性(頑強性)を判断することができる。状態量推定モデル32が推定した床温がECU相当モデル31にフィードバックされて床温推定ロジックが修正されることを考慮すれば、ECU相当モデル31が推定した床温に対して状態量推定モデル32が推定した床温が高温側にずれる場合には、ECU相当モデル31の制御アルゴリズムが燃料噴射量の誤差の影響を検出できていないことになり、燃料噴射量の誤差に対する制御システムのロバスト性は相対的に低いと評価することができる。あるいは、一定の時間内で床温推定値に差が生じる頻度が大きいほどロバスト性は相対的に低いと評価することができる。さらに、状態量推定モデル32が推定する床温の絶対値が高いほどロバスト性は相対的に低いと評価することができる。
図5では燃料噴射量に対して誤差を設定したが、図中に破線で示すように状態量推定モデル32の排気温度推定部51又は床温推定部52の内部パラメータに関する誤差、又はECU相当モデル31から状態量推定モデル32に与えられる燃料添加量に対して誤差を与えることにより、その誤差に対する制御システムのロバスト性を評価することもできる。なお、排気温度推定部51及び床温推定部52のそれぞれの推定精度はECU相当モデル31の排気温度推定部41及び床温推定部43のそれらと同等でもよいし、高精度でもよい。図5ではECU相当モデル31の外部から燃料噴射量を入力しているが、ECU相当モデル31が入力条件に基づいて燃料噴射量を演算し、これを排気温度推定部41、51のそれぞれに与えてもよい。
図6は、床温制御機能の評価に関する上記の処理を実行するためにシミュレーション制御部33が実行する床温制御機能評価ルーチンを示すフローチャートである。図6のルーチンにおいて、シミュレーション制御部33は最初のステップS1でECU相当モデル31及び状態量推定モデル32に初期条件を入力し、続くステップS2では入力条件に従ってECU相当モデル31及び状態量推定モデル32を動作させる。なお、ECU相当モデル31には図3に示した入力条件が与えられ、状態量推定モデル32にはECU相当モデル31に与えた入力条件と図4に示した誤差とが与えられる。次のステップS3において、シミュレーション制御部33はECU相当モデル31から燃料添加量を操作量として取得し、続くステップS4で状態量推定モデル32にその操作量を与える。なお、操作量に誤差を与える場合にはステップS1に代えてステップS4で誤差を加えればよい。
次のステップS5においてシミュレーション制御部33は各モデル31、32から出力される床温推定値を取得する。続くステップS6にてシミュレーション制御部33は状態量推定モデル32から出力された床温推定値をECU相当モデル31にフィードバックし、さらにステップS7でシミュレーション結果、この場合にはそれぞれのモデル31、32が出力した床温推定値を解析部34に渡す。さらにステップS8でシミュレーションが終了したか否か、すなわちシミュレーションが予め指定された時間継続されたか否かを判断する。シミュレーション終了でなければステップS9へ進み、その時点におけるECU相当モデル31の操作量、状態量推定モデル32の状態量を反映して各モデルへの入力条件を更新し、その後にステップS3へ戻る。シミュレーション終了と判断した場合にはモデルを停止させてルーチンを終える。
図7は解析部34が実行するFMEA手法に基づくシミュレーション結果解析ルーチンの一例を示す。このルーチンは所定のサンプリング周期で繰り返し実行される。シミュレーション結果解析部34は最初のステップS11で状態量推定モデル32が出力した床温推定値をモニタしてそのピーク値を取得し、これを記憶する。続くステップS12では床温ピーク値の危険度を評価し、その評価結果を演算装置22の内部メモリに記憶する。危険度は、図8に示すように床温を温度範囲に応じて1〜5の5段階に分け、取得した床温ピーク値がいずれの温度範囲に属するかによって定量的に評価される。例えば床温ピーク値が720°Cであれば危険度は2と評価される。図7に戻り、続くステップS13では、ステップS11で取得した床温ピーク値が触媒7の上限温度として設定された所定温度(この例では700°C)を越える過昇温(OT)状態が生じているか否かを判断し、過昇温が生じていると判断した場合には演算装置22の内部メモリに確保されたOT回数カウンタの値に1を加算する。過昇温が生じていない場合にはステップS14をスキップする。
次のステップS15ではOT回数カウンタの値に基づいてOT頻度を評価し、その評価結果を記憶する。OT頻度は図9に示すようにOTカウンタの値(回数)を1〜5の5段階に分け、現在のOTカウンタの値がいずれの範囲に属するかによって定量的に評価される。例えばOT回数カウンタの値が5であればOT頻度は3と評価される。図7に戻り、続くステップS16では、それぞれのモデル31、32から出力された床温推定値の差を床温推定誤差として取得する。ここではECU相当モデル31の床温推定値から状態量推定モデル32の床温推定値を差し引いた値を床温推定誤差とする。続くステップS17では床温推定誤差の検出度を評価し、その評価結果を演算装置22の内部メモリに記憶する。検出度は、図10に示すように床温推定誤差を温度範囲に応じて1〜5の5段階に分け、ステップS16で取得した誤差がいずれの範囲に属するかによって定量的に評価される。例えば、床温推定誤差が−28°Cであれば検出度は3と評価される。
図7に戻り、続くステップS18では、シミュレーションが終了したか否かを判断し、終了していなければ今回のルーチンを終える。シミュレーションが終了したと判断した場合にはステップS19へ進み、ステップS12で求めた危険度、ステップS14で求めた頻度及びステップS17で求めた検出度を掛け合わせてRPN(Risk Priority Numberの略)を演算し、その演算結果をシミュレーション制御部33へ出力する。このRPNの演算によりルーチンを終える。
シミュレーション制御部33は、解析部34が演算した危険度、OT頻度、検出度、RPN等を所定のフォームでモニタ25等へ出力する。図11はシミュレーション結果の表示例を示している。この例では、状態量推定モデル32に対して何ら誤差を与えない場合を中央条件として、誤差の組み合わせに応じて条件1〜条件5までシミュレーションが実行され、それぞれの条件に対応付けて床温ピーク値(床温MAX)、危険度、OT回数、頻度、推定誤差、検出度及びRPNが表示されている。なお、条件1及び条件2ではそれぞれ筒内噴射量に対して1mm/ST(一行程)、−1mm/STの誤差が与えられ、条件3では吸入空気量の検出値に対して+5%の誤差が与えられ、条件4では筒内噴射量に対して1mm/STの誤差が、吸入空気量の検出値に対して+6%の誤差がそれぞれ与えられ、条件5では触媒熱容量に対して−10%の誤差が、触媒浄化率に対して+20%の誤差が与えられている。誤差が与えられた項目は着色、点滅等によって表示態様が変更されてもよい。また、RPNに関しては条件2において36、条件5で12となり、これらの条件に対して制御システムのロバスト性が低いことが示されている。こうしたロバスト性の低いRPNに関しても表示態様が変更されてもよい。例えば、所定の許容範囲を超えるRPNを示した条件をシミュレーション制御部33が抽出して、その条件に対して何らかの強調表示を行ってもよい。
以上の解析処理を行うことにより、燃料噴射量の誤差がECU相当モデル31の床温制御に与える影響を、床温の絶対値、過昇温の発生頻度、床温の推定誤差という3つの観点から定量化して、ECU相当モデル31が表現している制御システムの燃料噴射量誤差に対するロバスト性を客観的に評価することができる。ロバスト性が低い条件に対して制御システムの床温制御機能を見直すべきであることをシミュレーション結果から導き出すことができる。図11の例では、条件2のシミュレーション結果から、筒内噴射量がマイナス方向にずれた場合の制御性能を改善する必要があることが理解できる。この場合には筒内噴射量の制御精度に関連する見直しが必要である。筒内噴射量の制御精度を改善するためには、例えば、筒内噴射量の制御に関するアルゴリズムの高精度化、あるいは、燃料噴射弁5又は燃料噴射圧を制御するプレッシャレギュレータといったハードウエアの製造公差の見直し、筒内噴射量の誤差の検出機構の追加とその検出結果に応じたフィードバック制御の追加等の対策が考えられる。条件5に関しては触媒7の製造公差の見直し、高品質化等の対策が考えられる。
図5〜図11では触媒7の床温制御に関するロバスト性の評価を例に挙げたが、上記の形態によれば、ECU11の制御対象となる種々の機器に関するECU11の操作量をECU相当モデル31から出力させ、その操作量と状態量に影響する各種の誤差とを状態量推定モデル32に与えてエンジン1の誤差の影響を反映した状態量を推定させることにより、エンジン1の制御システムにおける各種の制御機能を評価することができる。
本発明は上述した形態に限ることなく、種々の形態にて実施することができる。例えば、上記の形態ではECU相当モデル31でも床温等の状態量を推定し、これを状態量推定モデル32が推定する値と比較してロバスト性を評価したが、ECU相当モデルから操作量を出力させ、その操作量に対応した状態量を状態量推定モデルが推定する関係が維持される限りにおいて、ECU相当モデルが状態量推定機能を有しない場合でも本発明は適用できる。例えば床温制御機能を評価する場合には状態量推定モデルから出力される床温に基づいて過昇温の発生頻度、床温の許容範囲からの上昇量等を求め、それにより床温制御機能の適否を評価してもよい。ECU相当モデルが床温等の状態量のフィードバック制御機能を有していない、いわゆるオープンループ制御タイプのモデルであったとしても、状態量推定モデルが推定する状態量に基づいて上記と同様に過昇温の発生頻度、床温の許容範囲からの上昇量を求め、その結果からフィードバック制御系の追加の要否を判断することもできる。シミュレーション結果の解析はFMEA手法に限らず、各種の手法を用いてよい。
上記の形態では自動車エンジンの制御システムを例に挙げたが、本発明はエンジンに限らず各種の物理的装置の制御システムの評価に適用できる。例えば自動車のABS、シャシ制御、姿勢制御等の各種の制御システムに本発明は適用でき、さらには、物理的装置は自動車に組み込まれるものに限らず、航空機、船舶、ロボット、工作機械、プラント設備、発電プラント等の様々な装置を本発明の対象とすることができる。
本発明の一形態に係る評価装置のハードウエア構成を示す図。 図1の評価装置にて評価される対象となる制御システムによって制御される自動車用エンジンの概要を示す図。 ECU相当モデルに対する入力条件をの例を示す図。 状態量推定モデルに対して与える誤差の例を示す図。 触媒の床温制御機能を図1の評価装置にて評価する際の各モデルのに対する入力及び出力と、各モデルにおける内部処理を示すブロックダイアグラム。 図5の処理を実現するためにシミュレーション制御部が実行する床温制御機能評価ルーチンを示すフローチャート。 図6の処理に対応して解析部が実行するシミュレーション結果解析ルーチンを示すフローチャート。 状態量推定モデルにて推定された床温の危険度を定量的に評価するための評価区分を示す図。 状態量推定モデルにて推定された床温が許容範囲を超えた頻度を定量的に評価するための評価区分を示す図。 ECU相当モデル及び状態量推定モデルがそれぞれ推定した床温の差に関するECU相当モデルの検出度を定量的に評価するための区分を示す図。 解析部の解析結果の表示例を示す図。
符号の説明
1 エンジン(物理的装置)
5 燃料噴射弁(制御対象機器)
8 燃料添加弁(制御対象機器)
21 評価装置
22 演算装置
27 ECUシミュレータ
31 ECU相当モデル(評価対象モデル)
32 状態量推定モデル
33 シミュレーション制御部(モデル制御部)
34 解析部(解析手段)
41 排気温度推定部
42 燃料添加部
43 床温推定部
51 排気温度推定部
52 床温推定部

Claims (14)

  1. 物理的装置の制御システムに実装されるべき制御アルゴリズムに従って動作し、前記物理的装置に含まれる所定の制御対象機器の操作量を所定の入力条件に対応して出力する評価対象モデルと、
    前記制御対象機器の操作の影響を受ける前記物理的装置の状態量を所定の状態量推定条件に対応して推定し、出力する状態量推定モデルと、
    前記評価対象モデルに前記入力条件を与えて前記操作量を出力させるとともに、前記状態量推定モデルには、前記状態量推定条件として、前記評価対象モデルに与えられた前記入力条件、及び前記評価対象モデルから出力された操作量に加えて、前記状態量の推定において参照されるべき少なくとも一つのパラメータに関する誤差を与えることにより、前記評価対象モデルから出力された操作量に対応する状態量に対して前記誤差の影響を反映させた状態量を前記状態量推定モデルから出力させるモデル制御手段と、
    を備えたことを特徴とする制御システムの評価装置。
  2. 前記モデル制御手段は、前記入力条件に含まれるパラメータ、又は前記評価対象モデルから出力された操作量に対して前記誤差を与えることを特徴とする請求項1に記載の評価装置。
  3. 前記評価対象モデルは前記制御対象機器の操作によって制御されるべき状態量を推定してその推定結果を前記状態量の制御に反映させ、
    前記状態量推定モデルは前記評価対象モデルにて推定される状態量と同種の状態量を推定して出力することを特徴とする請求項1に記載の評価装置。
  4. 前記評価対象モデルは、当該評価対象モデルにて推定された状態量と前記状態量推定モデルにて推定された状態量との差を当該評価対象モデルにおける前記状態量の推定に反映させることを特徴とする請求項3に記載の評価装置。
  5. 前記状態量推定モデルから出力される前記状態量が所定の許容範囲を超える程度又は頻度の少なくともいずれか一方に基づいて、前記誤差が前記評価対象モデルによる前記状態量の制御に与える影響を定量化する解析手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の評価装置。
  6. 前記評価対象モデル及び前記状態量推定モデルのそれぞれにて推定される状態量の差に基づいて、前記誤差が前記評価対象モデルによる前記状態量の制御に与える影響を定量化する解析手段を備えたことを特徴とする請求項3又は4に記載の評価装置。
  7. 前記解析手段は、前記状態量推定モデルから出力される前記状態量が所定の許容範囲を超える程度又は頻度の少なくともいずれか一方をさらに考慮して、前記誤差が前記評価対象モデルによる前記状態量の制御に与える影響を定量化することを特徴とする請求項6に記載の評価装置。
  8. 前記解析手段によって定量化された解析結果を所定の表示装置上に表示させる解析結果表示手段をさらに備えていることを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項に記載の評価装置。
  9. 前記解析結果表示手段は、前記解析結果が所定の許容範囲を越えている場合にユーザに所定の強調表示を行うことを特徴とする請求項8に記載の評価装置。
  10. 前記物理的装置が自動車用エンジンであり、前記制御アルゴリズムが前記エンジンと組み合わされるコンピュータとしてのエンジンコントロールユニットに実装可能であり、前記入力条件は前記エンジンの運転条件又は環境条件を決定付けるパラメータ群を含み、前記制御対象機器は前記エンジンの制御のために操作されるエンジン付属機器であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の評価装置。
  11. 物理的装置の制御システムに実装されるべき制御アルゴリズムに従って動作し、前記物理的装置に含まれる所定の制御対象機器の操作量を所定の入力条件に対応して出力する評価対象モデルと組み合わされて前記制御システムを評価するための検証装置であって、
    前記制御対象機器の操作の影響を受ける前記物理的装置の状態量を所定の状態量推定条件に対応して推定し、出力する状態量推定モデルと、
    前記評価対象モデルに前記入力条件を与えて前記操作量を出力させるとともに、前記状態量推定モデルには、前記状態量推定条件として、前記評価対象モデルに与えられた前記入力条件、及び前記評価対象モデルから出力された操作量に加えて、前記状態量の推定において参照されるべき少なくとも一つのパラメータに関する誤差を与えることにより、前記評価対象モデルから出力された操作量に対応する状態量に対して前記誤差の影響を反映させた状態量を前記状態量推定モデルから出力させるモデル制御手段と、
    を備えたことを特徴とする制御システムの検証装置。
  12. 物理的装置の制御システムに実装されるべき制御アルゴリズムを備えた評価対象モデルに所定の入力条件を与えて該評価対象モデルを動作させることにより、前記物理的装置に含まれる所定の制御対象機器の操作量を前記入力条件に対応して出力させる手順と、
    前記制御対象機器の操作の影響を受ける前記物理的装置の状態量を推定するように構成された状態量推定モデルに対し、状態量推定条件として、前記評価対象モデルに与えられた前記入力条件、及び前記評価対象モデルから出力された操作量に加えて、前記状態量の推定において参照されるべき少なくとも一つのパラメータに関する誤差を与えて該状態量推定モデルを動作させることにより、前記制御対象機器の操作の影響を受ける前記物理的装置の状態量を所定の状態量推定条件に対応して推定させ、出力させる手順と、
    を備えたことを特徴とする制御システムの評価方法。
  13. コンピュータを、
    物理的装置の制御システムに実装されるべき制御アルゴリズムに従って動作し、前記物理的装置に含まれる所定の制御対象機器の操作量を所定の入力条件に対応して出力する評価対象モデル、
    前記制御対象機器の操作の影響を受ける前記物理的装置の状態量を所定の状態量推定条件に対応して推定し、出力する状態量推定モデル、及び
    前記評価対象モデルに前記入力条件を与えて前記操作量を出力させるとともに、前記状態量推定モデルには、前記状態量推定条件として、前記評価対象モデルに与えられた前記入力条件、及び前記評価対象モデルから出力された操作量に加えて、前記状態量の推定において参照されるべき少なくとも一つのパラメータに関する誤差を与えることにより、前記評価対象モデルから出力された操作量に対応する状態量に対して前記誤差の影響を反映させた状態量を前記状態量推定モデルから出力させるモデル制御手段、
    としてそれぞれ機能させるように構成されたことを特徴とするコンピュータプログラム。
  14. 物理的装置の制御システムに実装されるべき制御アルゴリズムに従って動作し、前記物理的装置に含まれる所定の制御対象機器の操作量を所定の入力条件に対応して出力する評価対象モデルを備えた評価装置の構成要素としてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムであって、前記コンピュータを、
    前記制御対象機器の操作の影響を受ける前記物理的装置の状態量を所定の状態量推定条件に対応して推定し、出力する状態量推定モデル、及び
    前記評価対象モデルに前記入力条件を与えて前記操作量を出力させるとともに、前記状態量推定モデルには、前記状態量推定条件として、前記評価対象モデルに与えられた前記入力条件、及び前記評価対象モデルから出力された操作量に加えて、前記状態量の推定において参照されるべき少なくとも一つのパラメータに関する誤差を与えることにより、前記評価対象モデルから出力された操作量に対応する状態量に対して前記誤差の影響を反映させた状態量を前記状態量推定モデルから出力させるモデル制御手段、
    としてそれぞれ機能させるように構成されたことを特徴とするコンピュータプログラム。
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