JP4378483B2 - 湿潤ガスの除湿方法及びその除湿システム - Google Patents
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Description
前記湿潤ガスを、除湿器に導入、通過させ、その出側において排出されるガスの露点を計測し、その計測値が目標値よりも高い場合にのみ、排出されたガスをさらに吸着塔に導入、通過させることを特徴とする湿潤ガスの除湿方法である。
前記湿潤ガスを、前記除湿器に導入、通過させるとともに該除湿器より排出されたガスをさらに前記吸着塔に常時導入、通過させて除湿処理を行う場合につき、該除湿器及び吸着塔の各出側において排出されたガスの露点をそれぞれ計測し、その計測値から算出される該ガス中の水分濃度を基にして該吸着塔の処理能力の指標となる水分負担量(W)を下記式によって求め、この求められた水分負担量(W)を評価して、前記吸着塔における処理能力が低下したと判断された場合には、前記吸着塔の出側から排出されるガスの露点が前記除湿器の出側におけるガスの露点より高くなるように、湿潤ガスのガス圧力、除湿器に供給するパージガスのガス流量、除湿器から排出される高湿潤ガスのガス圧力の少なくとも1つをパラメータとして制御することにより該除湿器の出側におけるガスの露点を、前記目標とする露点よりも低くすることを特徴とする湿潤ガスの除湿方法である。
記
水分負担量W(g)=F×{(A 入側 −A 出側 )/100}×T×60×18/22.4
F :通気ガスの流量(リットル/分)
A 入側 :吸着塔の入側(除湿器の出側)の露点から算出されるガス中の水
分濃度(容積%)
A 出側 :吸着塔の出側の露点から算出されるガス中の水分濃度(容積%)
T :通気時間
前記除湿器の出側経路は、該除湿器から排出されるガスを下流に向けて直接送給する排気経路と、この排気経路から分岐して該ガスを吸着塔に導入、通過させて下流に送給する排気経路とを形成する少なくとも2経路からなり、
前記除湿器の入側経路に、湿潤ガスを除湿器に向けて送り込む圧縮機と、この圧縮機によって送り込まれた湿潤ガスを冷却するアフタークーラを設け、
前記除湿器とその除湿器の出側経路及び入側経路にそれぞれ、除湿器から排出されたガスの一部をパージガスとして除湿器内に吹き込むパージガス供給用バイパス経路と、除湿器内にて生成された高湿潤ガスをパージガスとともに圧縮機の上流側の入側経路に送給する高湿潤ガス供給用バイパス経路を連結してなる、ことを特徴とするトリチウム化水蒸気を含んだ湿潤ガスの除湿システムである。
図1は本発明に従う除湿システムの実施の形態を模式的に示したものである。図における1は高分子透過膜(例えば、中空糸状ポリイミド膜等)を備えた除湿器、2は除湿器1の入側経路、3は除湿器1の出側経路、4は吸湿剤(例えば、モレキュラシーブ等)を備えた吸着塔である。
W=F×{(A入側−A出側)/100}×T×60×18/22.4
により求めることができ、この値で評価することができる。
吸着塔として吸着剤(モレキュラーシーブ4A)100gを充填したカラムを適用。停止状態から−70°Cへの制御運転を繰り返し、吸着塔出側露点の変化を測定。
適合例2の運転条件
吸着塔として吸着剤(モレキュラーシーブ4A)100gを充填したカラムを適用。吸着塔の出側露点が−70°Cを超えた状態から−90°Cの乾燥空気による吸着剤の再生特性を評価。
適合例3の運転条件
吸着塔として吸着剤(モレキュラーシーブ4A)100gを充填したカラムを適用。停止状態から−70°Cへの制御運転を1回実施し、その後、吸着塔出側露点の経時変化を測定。
適合例4の運転条件
吸着塔として吸着剤(モレキュラーシーブ4A)100gを充填したカラムを適用。停止状態から−70°C、−80°C、−90°Cへの制御運転時の目標露点到達時間を比較測定。
2 入側経路
3 出側経路
3a 排気経路
3b 排気経路
4 吸着塔
5 圧縮機
6 アフタークーラ
7 パージガス供給用バイパス経路
8 高湿潤ガス排出用バイパス経路
9a〜9f 開閉バルブ
10 露点計
11 露点計
12 バイパス経路
13 バイパス経路
Claims (8)
- 湿潤ガスを、水蒸気選択透過性の高分子透過膜を備えパージガスの吹き込みにより高湿潤ガスの排出を可能とする除湿器、吸湿剤を備えた吸着塔に導入、通過させることによって該湿潤ガス中に含まれる水分を選択的に取り除く除湿処理を施すに当たり、
前記湿潤ガスを、除湿器に導入、通過させ、その出側において排出されるガスの露点を計測し、その計測値が目標値よりも高い場合にのみ、排出されたガスをさらに吸着塔に導入、通過させることを特徴とする湿潤ガスの除湿方法。 - 前記除湿器から排出されたガスの露点が目標値に維持された状態でそのガスの一部を、吸着塔の出側から入側に向けて吹き込むことにより吸着塔内の吸湿剤を乾燥、再生する、請求項1記載の除湿方法。
- 露点は、湿潤ガスのガス圧力、除湿器に供給するパージガスのガス流量、除湿器から排出される高湿潤ガスのガス圧力の少なくとも1つをパラメータとして制御を行なうものである、請求項1又は2に記載の除湿方法。
- 湿潤ガスを、水蒸気選択透過性の高分子透過膜を備えパージガスの吹き込みにより高湿潤ガスの排出を可能とする除湿器、さらに吸湿剤を備えた吸着塔に順次に導入、通過させることによって該湿潤ガス中に含まれる水分を選択的に取り除くに当たり、
前記湿潤ガスを、前記除湿器に導入、通過させるとともに該除湿器より排出されたガスをさらに前記吸着塔に常時導入、通過させて除湿処理を行う場合につき、該除湿器及び吸着塔の各出側において排出されたガスの露点をそれぞれ計測し、その計測値から算出される該ガス中の水分濃度を基にして該吸着塔の処理能力の指標となる水分負担量(W)を下記式によって求め、この求められた水分負担量(W)の評価により前記吸着塔における処理能力が低下したと判断された場合には、前記吸着塔の出側から排出されるガスの露点が前記除湿器の出側におけるガスの露点より高くなるように、湿潤ガスのガス圧力、除湿器に供給するパージガスのガス流量、除湿器から排出される高湿潤ガスのガス圧力の少なくとも1つをパラメータとして制御することにより該除湿器の出側におけるガスの露点を、前記目標とする露点よりも低くすることを特徴とする湿潤ガスの除湿方法。
記
水分負担量W(g)=F×{(A 入側 −A 出側 )/100}×T×60×18/22.4
F :通気ガスの流量(リットル/分)
A 入側 :吸着塔の入側(除湿器の出側)の露点から算出されるガス中の水
分濃度(容積%)
A 出側 :吸着塔の出側の露点から算出されるガス中の水分濃度(容積%)
T :通気時間 - 前記湿潤ガスが、トリチウム化水蒸気である、請求項1〜4の何れかに記載の除湿方法。
- 高分子透過膜を備えパージガスの吹き込みにより高湿潤ガスの排出を可能とする除湿器と、吸湿剤を備えた吸着塔とを配列し、湿潤ガスを、該除湿器若しくは除湿器及び吸着塔に導入、通過させて該湿潤ガス中に含まれる水分を選択的に除去する除湿システムであって、
前記除湿器の出側経路は、該除湿器から排出されるガスを下流に向けて直接送給する排気経路と、この排気経路から分岐して該ガスを吸着塔に導入、通過させて下流に送給する排気経路とを形成する少なくとも2経路からなり、
前記除湿器の入側経路に、湿潤ガスを除湿器に向けて送り込む圧縮機と、この圧縮機によって送り込まれた湿潤ガスを冷却するアフタークーラを設け、前記除湿器とその除湿器の出側経路及び入側経路にそれぞれ、除湿器から排出されたガスの一部をパージガスとして除湿器内に吹き込むパージガス供給用バイパス経路と、除湿器内にて生成された高湿潤ガスをパージガスとともに圧縮機の上流側の入側経路に送給する高湿潤ガス排出用バイパス経路を連結してなる、ことを特徴とする湿潤ガスの除湿システム。 - 前記パージガス供給用バイパス経路は、吸着塔の出側経路につながる入側端を有する、請求項6に記載の湿潤ガスの除湿システム。
- 前記吸着塔は、その入側経路と高湿潤ガス供給用バイパス経路との間に、吸着塔の出側経路から吹き込んだガスを排出する吸湿剤の乾燥、再生用バイパス経路を有する、請求項6又は7に記載の湿潤ガスの除湿システム。
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