JP4378465B2 - 塗布具 - Google Patents
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また、この仮止め状態で、内壁の最小内径部と前記栓体の側面の最大外径部のいずれか一方に、圧縮空気の封入口となる切り欠き溝を形成させつつ、気密当接部は容器と栓体とが互いに非接触となっているので、空気の充填通路が確保され、空気の封入に際して、栓体が傾いたり押しこまれたりしてずれることなく、確実に容器内に封入することが出来る。
本発明は、このような高粘度の修正液を収容した容器に圧縮空気を封入して使用するに際して、極めて効率的かつ確実に圧縮空気を導入できるものである。即ち、合成樹脂の射出成形品とした有底筒型の尾栓の外面に空気導通路となる切り欠き部を有する乗り越え嵌合突起を形成して、この嵌合突起が乗り越えて尾栓が容器に固定されるための嵌合内方突部を、合成樹脂の射出成形によって円筒状に形成された容器の内壁に形成している。前記嵌合突起が嵌合内方突部に接触して乗り越える前の状態で尾栓を仮止めした状態に配置することができる。この状態では、尾栓の外面の嵌合突起より前方(容器の内部方向)に形成した、尾栓が固定された状態では容器内壁面に周状当接して容器内を密封する周状突部が容器内壁に非接触となる位置に配置されるようなし、前記乗り越え嵌合突起にも空気導通路となる切り欠き部が確保されているので、仮止めの状態でも尾栓が安定して止まっており、圧縮空気の導入に際して傾いたり押しこまれたりしにくい状態を形成できるものである。
図1は、内部にメチルシクロヘキサンを主媒体とし、酸化チタン等の白色顔料を分散した修正液1を収容した修正塗布具の一例である。
塗布液貯蔵部となるポリブチレンテレフタレートの射出成形品である容器2の内部には修正液1が収容されている。容器2は、修正液1の主媒体であるメチルシクロヘキサンにより、膨潤、溶解、分解等にて形状変化を生じないもので、且つガス透過性が低いものであれば、例えば、不透明な材質としては、ポリブチレンテレフタレートの他にナイロン12、エチレンビニルアルコール共重合体などが使用可能であり、また、透明性を有する材質としては、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン6、非晶性ナイロン、微結晶性ナイロン、半芳香族性ナイロン、ポリアクリルニトリル、フッソ樹脂などが使用可能であり、透明な材質を使用すれば、外部から修正液1の残量等が視認できるようになる。
また、内部に収容する塗布液としては、修正液にこだわらず、水性インキ、油性インキ、染料インキ、顔料インキ、糊、化粧料でも良い。
尚、修正液1が十分に高粘度であれば、このようなフォロワーは必ずしも必要なものではない。
本例では、強制的に空気を充填することにより、容器2内を大気圧よりも150kPa高い圧力、即ち、絶対圧力において約251.3kPaの圧力状態としている。内容液である修正液1の吐出によって容器2内の空間体積が増加し、圧力が低下しても大気圧より55kPa以上高い圧力の状態、即ち、絶対圧力では少なくとも約156.3kPaが保持できれば修正液1の塗布は十分可能である。具体的には、本例における容器2内部の体積は13.885cm3であり、初期の修正液1の体積5.15cm3と初期の圧縮空気が充填される空間の体積8.735cm3との関係より、大気圧が101.3kPaとすれば、修正液1を全量吐出する直前でも大気圧との差圧は57kPaが確保されることとなり、内容するすべての修正液1を良好に吐出することができる。
また、圧縮された気体8は、ホコリや水分の除去された気体であることが好ましく、異物や水分によるフォロアー6の変質等を防止するためである。
修正液1を吐出させるのに、使用初期はこの圧力でも塗布に際して問題はないが、使用終了間際には5.15cm3充填された修正液1が吐出した分、空間の体積が13.885cm3に増大するため、大気圧よりも49kPa高い圧力(絶対圧力では約150.5kPa)となってしまい、本例における吐出に必要な圧力である、大気圧より55kPa以上高い圧力の状態、即ち、絶対圧力で約156.3kPa以上が保持できず、圧力不足となって吐出量が少なくなり、カスレが生じやすくなったり、文字消去に時間がかかってしまうことになる。
容器2の内壁には内方突部11と気密当接部2aとが、気密当接部2aが容器の2の奥側に位置するように形成されている。これに対して尾栓9の側面には気密当接部9aが形成されている。尾栓9を容器2の開口部より挿入すると、先ず、尾栓9の先端部と内方突部11とが当接し、尾栓9が容器2の内部方向への移動が一時的に規制され仮止め状態を形成することができる。この際、容器2の内方突部11より開口部側の容器内壁面の内径に対して、尾栓9の気密当接部9aの外径の方が小径であり、容器2の内面と尾栓9の側面との間に隙間が形成され、さらに、容器2の内面には、内方突部11に跨って切り欠き溝12が形成されており、容器の内部と外部とを連通する圧縮空気の充填通路13が確保される。
仮止め状態では、尾栓9が容器2の内方突部11により、容器2内部方向への移動が規制されるので、尾栓9は押し込まれたりすることなく、且つ、容器2と尾栓9との間に形成された隙間と、切り欠き溝12に形成された充填通路13とにより、圧縮空気の充填路が確保されるので、確実に容器内に封入することが出来るものである。
この仮止め状態から更に尾栓9を押しこむことによって、気密当接部9aと容器の気密当接部2aとが周状に当接して容器内が密閉されるものである。また、切り欠き溝12が、容器2の開口端に達するように形成されていても、要するに、尾栓9の仮止め状態で圧縮空気の充填通路が確保されるものであれば構わなく、尾栓9の側面側に設けられていてもよい。
尾栓9の側面には、容器2の開口端部面の内径より大径である外方突部14と容器2の最大内径より小径である気密当接部9aとが、気密当接部9aが内側(図面下側)に位置するように形成されている。これに対して、容器2の内壁面には、開口部端面の内径より小径となるような容器の気密当接部2aが、容器2の奥側に位置するように形成されている。尾栓9を容器2の開口部より挿入すると、尾栓9の外方突部14と容器2の開口端とが当接し、尾栓9が容器2の内部方向への移動が一次的に規制され仮止め状態を形成することができる。この際、気密当接部9aを含む外方突部14より内方の尾栓9の側面外径に対して、相対する容器2内壁部分の内径の方が大径であり、非接触となっているので、尾栓9と容器2との間には隙間が形成され、また外方突部14に跨って切り欠き溝12が形成されており、容器の内部と外部とを連通する圧縮空気の流通路13が確保されている。また、この仮止め状態では、尾栓9が外方突部14により、容器2内部方向への移動が規制されるので、尾栓9は押し込まれたりすることなく、且つ、尾栓9と容器2との間に形成された隙間と、切り欠き溝12に形成された流通路13とにより、圧縮空気の充填路が確保されるので、確実に容器内に封入することが出来るものである。仮止め状態から更に尾栓9を押しこむことによって、気密当接部を傷つけることなく、気密当接部9aと容器の気密当接部2aとが周状に当接して容器内が密閉されるものである。尚、切り欠き溝12は、尾栓9の後端に達するように形成されていても、要するに、尾栓9の仮止め状態で圧縮空気の充填通路が確保されるものであれば構わなく、容器2の内面側に設けられていても良い。
尾栓9の側面には、環状外方突部(14a、14b、14c)と2箇所の気密当接用の周状突起(9b、9c)とが、気密当接用周状突起(9b、9c)が外方突部(14a、14b、14c)より容器2の奥側に位置するように形成されている。
尾栓9を容器2に挿入してから、内部に空気室15を設けた押圧子16を、容器2の外側面に周接するOリング17により空気室15内の気密を保持しながら、押圧子の尾栓押圧部16aが尾栓9の鍔部に当接し、容器2内部へ挿入が開始される。そして、尾栓9の環状外方突部14cと容器2の嵌合内方突部11aとが接触して容器2の内部方向への移動が規制される仮止め位置まで押圧する。本例では、尾栓9の鍔部9dを押圧しているが、尾栓9の天面形状が平面ではなく、略半球状であるので、尾栓天面部に押圧子16の押圧部が一部分しか当接せず、力が集中して変形などを起こす場合がある。そのため、本例においては、鍔部9dを設けて鍔部9dの全周を押圧し、圧入時の抵抗による尾栓の変形を極力防止している。また、尾栓9が容器2に圧入される時に、この尾栓の鍔部9dと容器2の端部に当接するので、圧入位置が一定となり、尾栓9が容器2内部に過剰に圧入されることがない。
押圧子16により尾栓を仮止め位置に押圧子で軽く押さえつけておき、圧縮空気は空気室15に送出され、容器2と尾栓9の間に形成された隙間を通過して、容器2内部に充填される。圧縮空気充填時に尾栓9は、押圧子16により、仮止め位置から上部方向に移動しないように押圧子で軽く押さえつけられているので、圧縮空気の圧力により、尾栓9が移動して容器2と尾栓9との間に形成された隙間が狭くなり、設定した時間内に所望の空気圧力にならないということを防止する。
圧縮空気を容器2内部に充填後、押圧子16をさらに押し込むことで、尾栓9の環状外方突部14cが容器2の嵌合内方突部11aを乗り越え、さらに続いて、環状外方突部14b、14aも同様に乗り越えて、尾栓9を容器2内に挿入固定するものである。充填した圧縮空気が空気室15内に戻らないように、圧縮空気の送出は、尾栓9が完全に容器2に挿入固定されるまで、続行する。
2 容器
2a 気密当接部
3 ボール
4 ボールホルダー
5 コイルスプリング
6 フォロワー
7 浮体
8 気体
9 尾栓
9a 気密当接部
9b 気密当接用周状突起
9c 気密当接用周状突起
9d 鍔部
10 キャップ
11 内方突部
11a 嵌合内方突部
11b 嵌合内方突部
11c 嵌合内方突部
12 切り欠き溝
13 流通路
14 外方突部
14a 環状外方突部
14b 環状外方突部
14c 環状外方突部
15 空気室
16 押圧子
17 Oリング
18 空気導入管
Claims (2)
- 容器内に、吐出液と共に圧縮空気を封入して吐出液の吐出支援をなす塗布具であって、容器の開口部に、前記容器に対する気密当接部を有する栓体を挿入固定するものにおいて、前記開口部の内壁に内方突部を形成するか又は前記栓体の側面部に外方突部を形成することによって、開口部の内壁の最小内径部よりも栓体の側面の最大外径部が大径となる部分を形成して、前記内方突部が栓体と接触するか、又は、前記外方突部が容器内壁と接触した仮止めの状態を形成すると共に、この仮止めの状態で前記容器と前記栓体とが互いに非接触となる位置に前記気密当接部を配置し、前記容器の内方突部と前記栓体の外方突部の少なくともいずれか一方に、前記圧縮空気の封入口となる切り欠き溝を形成して圧縮空気の充填通路を確保した塗布具。
- 前記気密当接部が前記内方突部又は外方突部よりも容器の内側に位置するようなした請求項1に記載の塗布具。
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