JP4377536B2 - Pet装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、陽電子放出線源で標識された極微量物質の挙動を画像化することができるPET装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
PET(positron emission tomography)装置は、陽電子放出線源が投与された生体(被検体)内における電子・陽電子の対消滅に伴って発生し互い逆方向に飛行するエネルギ511keVの光子(ガンマ線)の対を検出することにより、その被検体内の極微量物質の挙動を画像化することができる装置である。PET装置は、被検体が置かれる測定視野の周囲に配列された多数の小型の光子検出器を有する検出部を備えており、電子・陽電子の対消滅に伴って発生する光子対を同時計数法で検出して蓄積し(この測定を以下「放射測定」と言う)、この放射測定で蓄積された多数の同時計数情報すなわち投影データ(以下「放射データ」と言う)に基づいて、測定視野における光子対の発生頻度の空間分布を表す画像を再構成する。PET装置は核医学分野等で重要な役割を果たしており、これを用いて例えば生体機能や脳の高次機能の研究を行うことができる。
【0003】
また、被検体内におけるエネルギ511keVの光子の吸収を補正するために、以下のようにして放射データの吸収補正を行う。すなわち、測定視野に置かれた被検体の周囲に校正用の陽電子放出線源(例えば 68Ge-68Ga)を回転させて、光子対を同時計数法で検出して蓄積し(この測定を以下「透過測定」と言う)、この透過測定で蓄積された多数の同時計数情報すなわち投影データ(以下「透過データ」と言う)を獲得する。そして、この透過データに基づいて放射データの吸収補正を行う。
【0004】
また、多数の光子検出器それぞれの感度のばらつきを補正するために、以下のようにして各光子検出器の感度補正を行う。すなわち、測定視野に被検体を置くこと無く校正用の陽電子放出線源を回転させて、光子対を同時計数法で検出して蓄積し(この測定を以下「ブランク測定」と言う)、このブランク測定で蓄積された多数の同時計数情報すなわち投影データ(以下「ブランクデータ」と言う)を獲得する。そして、このブランクデータに基づいて各光子検出器の感度補正係数を算定してメモリに記憶させておき、この感度補正係数を用いて放射測定や透過測定の投影データの感度補正を行う。なお、このブランク測定は各光子検出器の感度の安定性に応じて適当な期間毎(たとえば1週間毎)に行われる。
【0005】
このようなPET装置は、2次元PET装置および3次元PET装置に大別される。また、2次元PET装置および3次元PET装置の何れとしても利用することが可能なセプタ撤去型PET装置が現在では広く利用されている。図9は、セプタ撤去型PET装置の検出部10およびスライスセプタ20の構成を説明する図である。同図(a)は、中心軸に平行な方向に検出部10を見たときの図を示し、同図(b)は、中心軸を含む面で検出部10を切断したときの断面図を示す。
【0006】
セプタ撤去型PET装置の検出部10は、中心軸方向に積層された検出器リングR1〜R8を有している。各検出器リングRは、中心軸に垂直なスライス面上にリング状に配された複数の光子検出器D1〜DNを有している。各光子検出器Dは、例えばBGO(Bi4Ge3O12)等のシンチレータと光電子増倍管とを組み合わせたシンチレーション検出器であり、中心軸を含む測定視野1から飛来して到達した光子を検出する。また、この検出部10の内側にはスライスセプタ20が備えられている。このスライスセプタ20は、隣接する検出器リングRの間の位置に配された9枚のリング状のシールド板S1〜S9からなり、中心軸方向に移動可能である。さらに、スライスセプタ20が退避する空間を有するセプタ撤去部30が設けられている。
【0007】
測定視野1内にスライスセプタ20が配置されているときには、セプタ撤去型PET装置の検出部10は、スライスセプタ20のコリメート作用により、中心軸との角度が略90度の方向(すなわち、スライス面に略平行な方向)から飛来した光子対のみを同時計数することができる。すなわち、検出部10により得られ蓄積された同時計数情報すなわち2次元投影データは、同一の検出器リングまたは隣接する(若しくは極めて近い)検出器リングに含まれる1対の光子検出器によるものに限られる。したがって、この場合には、測定視野1外の位置で発生した光子対が散乱された散乱線を効率よく除外することができ、また、2次元投影データ(放射データ)の吸収補正や感度補正を容易に行うことができる。
【0008】
一方、測定視野1からセプタ撤去部30の退避空間へスライスセプタ20が撤去されているときには、セプタ撤去型PET装置の検出部10は、あらゆる方向から飛来した光子対を同時計数することができる。すなわち、検出部10により得られ蓄積される同時計数情報すなわち3次元投影データは、任意の検出器リングに含まれる1対の光子検出器によるものが可能である。したがって、この場合には、測定視野1内にスライスセプタ20が配置されているときと比較して5倍〜10倍程度に高い感度で光子対を同時計数することができる。
【0009】
このようなセプタ撤去型PET装置は、目的に応じて、測定視野1内にスライスセプタ20を配置して2次元の投影データを獲得し、或いは、測定視野1からスライスセプタ20を撤去して3次元の投影データを獲得する。例えば、測定視野1内にスライスセプタ20を配置するとともに、測定視野1内に被検体2を置き、被検体2の周囲に校正用の陽電子放出線源3を回転させて、透過測定を行って2次元の透過データを獲得する。また、測定視野1からスライスセプタ20を撤去するとともに、校正用の陽電子放出線源3を取り除いて、陽電子放出線源を含む放射性薬剤が投与された被検体2を測定視野1内に置き、3次元放射測定を行って3次元の放射データを獲得する。なお、測定視野1内にスライスセプタ20を配置したまま2次元放射測定を行って2次元の放射データを獲得してもよい。そして、透過データに基づいて放射データの吸収補正を行って画像再構成を行う。
【0010】
図10は、放射測定および透過測定のタイムスケジュールを説明する図である。この図には3通りのタイムスケジュールが示されている。図10(a)に示すタイムスケジュールでは透過測定の後に放射測定を行う。先ず、測定視野1内にスライスセプタ20を挿入した状態で被検体2を測定視野1内に置き、校正用の陽電子放出線源3を被検体2とセプタ20との間に中心軸に平行に配置し、中心軸を中心にして陽電子放出線源3を回転させて透過測定を行って2次元の透過データを獲得する。次に、陽電子放出線源3を撤去して、被検体2に放射性薬剤を投与し、この放射性薬剤が被検体2の目標臓器へ集積するのに必要な時間だけ待機した後に、放射測定を行って放射データを獲得する。この放射測定では、測定視野1からスライスセプタ20を撤去して3次元の放射データを獲得してもよいし、測定視野1内にスライスセプタ20を配置して2次元の放射データを獲得してもよい。
【0011】
2次元の放射データを獲得した場合には、2次元の透過データから直ちに放射データの吸収補正を行って、2次元画像再構成を行うことができる。一方、3次元の放射データを獲得した場合には、以下のようにして吸収補正を行う。すなわち、2次元の透過データに基づいてX線CTの原理によりスライス毎に2次元画像再構成を行ってスライス毎の吸収係数画像を計算し、このスライス毎の吸収係数画像の積み重ねとして3次元の吸収係数画像を作成する。次に、この3次元の吸収係数画像に基づいて、種々の3次元的投影方向についての吸収透過率を計算し、この得られた吸収透過率に基づいて放射データの吸収補正を行って、3次元画像再構成を行う。
【0012】
以上に説明した図10(a)に示すタイムスケジュールでは、透過測定と放射測定とが互いに独立に行われるので、最も確実に測定を行うことが可能である。しかし、測定視野1内のベッドに被検体2を拘束する時間が最も長く、したがって、被検体2の負担が大きく、検査のスループットが最も低い。また、透過測定および放射測定それぞれの期間において被検体2の位置が互いにずれ易く、これに因りアーチファクト(偽像)が生じ易い。
【0013】
図10(b)に示すタイムスケジュールでは放射測定の後に透過測定を行う(この測定を以下「投与後透過測定」と言う)。この投与後透過測定における測定視野1内のベッドに被検体2を拘束する時間は、図10(a)に示したタイムスケジュールと比較すると短い。しかし、投与後透過測定では、例えば 18F(半減期110分)のように放射性薬剤の半減期が比較的長い場合には、透過測定により得られる透過データには、校正用の陽電子放出線源3に由来するデータだけでなく、被検体2に投与された放射性薬剤に由来するデータも含まれることから、透過データを補正する必要がある。
【0014】
また、図10(c)に示すタイムスケジュールでは放射測定と透過測定とを同時に行う(この測定を以下「放射・透過同時測定」と言う)。この放射・透過同時測定における測定視野1内のベッドに被検体2を拘束する時間は、投与後透過測定と比較すると更に短い。検査のスループットは最も高い。また、被検体2の位置ずれに因るアーチファクトが生じ難い。したがって、被検体2の負担が大きく軽減される。しかし、放射・透過同時測定では、投与後放射測定の場合と同様に、被検体2に投与された放射性薬剤に由来するデータが透過データに含まれるだけでなく、さらに放射データにも校正用の陽電子放出線源3に由来するデータが含まれるから、これらの影響を補正する必要がある。
【0015】
投与後透過測定または放射・透過同時測定のように被検体2内に放射性薬剤が存在する状態で透過測定を行う場合に、透過データおよび放射データを互いに区別して獲得するには、以下に説明するサイノグラムウィンドウ法が用いられる。図11は、サイノグラムウィンドウ法を説明する図である。同図(a)は、測定視野1内にスライスセプタ20を配置して2次元の放射・透過同時測定を行って得られる投影データを示し、同図(b)は、この投影データのサイノグラムを示す。なお、投影データは、同図(a)に示すように、各投影方向(投影角度θの各値)について、この投影方向に直交するt軸上における同時計数情報分布を表すものである。また、サイノグラムは、同図(b)に示すように、投影角度θの値の順に投影データを配列したものであり、t−θ平面上における同時計数情報分布を表すものである。
【0016】
校正用の陽電子放出線源3に由来するデータは、図11(b)に示すようにサイノグラム上において正弦曲線の形で現われ、その正弦曲線が陽電子放出線源3の回転に従ってθ方向に移動する。陽電子放出線源3に由来するデータが現れるサイノグラム上の正弦曲線の位置は、陽電子放出線源3の角度位置を検出することにより知ることができる。そこで、陽電子放出線源3に由来するデータが現れるサイノグラム上の正弦曲線を含む所定幅の領域をサイノグラムウィンドウとし、このサイノグラムウィンドウ内のデータを透過データとするとともに、このサイノグラムウィンドウ外のデータを放射データとして、透過データおよび放射データそれぞれを互いに別個に収集する。
【0017】
このようにして得られた透過データには放射データの一部も含まれるが、サイノグラムウィンドウの近傍の放射データより推定したものを透過データから差し引くことで、透過データを補正することができる。また、散乱に因って透過データの一部が放射データに含まれるが、透過データに所定の係数を乗じたものを放射データから差し引くことで、放射データを補正することができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、2次元の放射・透過同時測定を行う場合、以下のような問題点があった。すなわち、校正用の陽電子放出線源3の近くにある光子検出器には、被検体2に投与された放射性薬剤に由来する光子の入射頻度より高い頻度で、陽電子放出線源3に由来する光子が入射する。したがって、光子検出器における光子検出の時間分解能の限界に応じて、被検体2に投与される放射性薬剤および校正用の陽電子放出線源3それぞれの放射能強度が制限され、これに因り測定に長時間を要する。
【0019】
測定視野からスライスセプタを撤去した状態で3次元の透過測定を行う場合には、上記の問題が更に深刻であるだけでなく、透過データに多量の散乱同時計数が混入することから正確な吸収補正を行うことができない。したがって、3次元の透過測定を行うことは事実上不可能である。また、スライスセプタを有しない3次元PET装置では、137Csのコリメートした点状線源を被検体の周囲に螺旋軌道に沿って走査して、ヘリカルX線CTの原理で透過データを得る方法が実用化されているが、サイノグラムウィンドウ法を利用することができないので放射・透過同時測定を行うことができない。
【0020】
なお、文献「C. J. Thompson, et al., "Simultaneous Transmission and Emission Scans in Positron Emission Tomography", IEEE Trans. Nucl. Sci., Vol.36, No.1, pp.1011-1016 (1989)」に、PET装置を用いた放射・透過同時測定について記載されている。このPET装置は、リング状のスライスセプタとは別に点状線源を挟んだサブコリメータを設け、このサブコリメータで挟んだ点状線源を回転させながら放射・透過同時測定を行うものである。しかし、この文献に記載されたPET装置でも、上記の問題点を解決することができない。
【0021】
また、特開平5−209964号公報には、ターボファン型のコリメータを有するエミッションCT装置が開示されている。この装置では、コリメータが設けられていないシールド部に貫通孔が設けられ、この貫通孔に感度補正用放射線源が挿入される。しかし、この公報に開示された発明は、感度補正の為の線源の取り付け方法および収納方法に関するものであって、本願発明の目的とは異なる。また、この公報に開示された発明は、ガンマ線放出核種を用いるSPECT(single photon emission computed tomography)装置であって、陽電子放出線源を用いて光子対を同時計数する本願発明のPET装置とは異なる。
【0022】
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、短時間に測定することができ高精度の再構成画像を得ることができるPET装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るPET装置は、(1) 中心軸を含む測定視野から飛来してきた光子を各々検出する複数の光子検出器が中心軸に垂直なスライス面上に配された検出器リングを複数含み、これら複数の検出器リングが中心軸に平行な方向に積層された検出部と、(2) 複数組の検出器リングそれぞれを構成する複数の光子検出器のうち一部のものの測定視野の側に、中心軸を中心に回転自在に配され、飛来してきた光子のうちスライス面に略平行なもののみをコリメートして通過させる複数のシールド板を含む回転セプタと、(3) 校正用の陽電子放出線源を、この陽電子放出線源から放出された陽電子により発生した光子が回転セプタによりスライス面に平行な全ての方向に亘ってコリメートされる位置に、着脱自在に支持する線源支持手段と、(4) 検出部に含まれる光子検出器のうち1対の光子検出器が光子対を同時計数したときに、その1対の光子検出器のうち少なくとも一方の測定視野の側に回転セプタが存在しているか否かを判定する回転セプタ位置判定手段と、(5) 1対の光子検出器のうち少なくとも一方の測定視野の側に回転セプタが存在していると回転セプタ位置判定手段により判定されたときに、1対の光子検出器による光子対の同時計数情報を蓄積する2次元投影データ蓄積手段と、(6) 1対の光子検出器のうち何れの測定視野の側にも回転セプタが存在していないと回転セプタ位置判定手段により判定されたときに、1対の光子検出器による光子対の同時計数情報を蓄積する3次元投影データ蓄積手段と、(7) 2次元投影データ蓄積手段により同時計数情報が蓄積されて生成された2次元投影データ、および、3次元投影データ蓄積手段により同時計数情報が蓄積されて生成された3次元投影データに基づいて、測定視野における光子対の発生頻度の空間分布を表す画像を再構成する画像再構成手段と、を備えることを特徴とする。
【0024】
このPET装置によれば、測定空間から飛来した光子対が検出部の1対の光子検出器により同時計数されると、その1対の光子検出器のうち少なくとも一方の測定空間の側に回転セプタが存在しているか否かが回転セプタ位置判定手段により判定される。この判定は、例えば、回転位置検出センサにより検出された回転セプタの回転位置に基づいて行われる。もし、回転セプタ位置判定手段により少なくとも一方の測定空間の側に回転セプタが存在していると判定されたときには、その1対の光子検出器による光子対の同時計数情報は2次元投影データ蓄積手段により蓄積される。逆に、回転セプタ位置判定手段により何れも測定空間の側に回転セプタが存在していないと判定されたときには、1対の光子検出器による光子対の同時計数情報は3次元投影データ蓄積手段により蓄積される。そして、画像再構成手段により、2次元投影データ蓄積手段により同時計数情報が蓄積されて生成された2次元投影データ、および、3次元投影データ蓄積手段により同時計数情報が蓄積されて生成された3次元投影データに基づいて、測定空間における光子対の発生頻度の空間分布を表す画像が再構成される。
【0025】
例えば、放射・透過同時測定を行う場合には、放射性薬剤が投与された被検体を測定視野内に置くとともに、校正用の陽電子放出線源を回転セプタの所定位置に線源支持手段により支持して、測定を行う。この測定に際しては、校正用の陽電子放出線源とともに回転セプタを回転させるとともに、回転セプタ位置判定手段により回転セプタの回転位置を検出する。そして、この検出結果に基づいて、検出部の1対の光子検出器により検出された同時計数情報が2次元のものであるか3次元のものであるかを判定し、また、サイノグラムウィンドウ法に基づく分離を行って、2次元放射データと透過データとを2次元投影データ蓄積部にそれぞれ別個のメモリに蓄積していき、また、3次元放射データを3次元投影データ蓄積部に蓄積していく。測定が終了すると、透過データに基づいて放射データの吸収補正を行い、この補正された放射データに基づいて3次元画像を再構成する。このように、2次元透過データおよび3次元放射データは1回の測定で同時に得られる。
【0026】
また、本発明に係るPET装置は、線源支持手段により支持された陽電子放出線源から放出された陽電子により発生した光子を遮蔽する遮蔽板が回転セプタの側面に設けられていることを特徴とする。この場合には、回転セプタの周方向の一部を通過することに起因して生ずる不完全にコリメートされた光子を遮蔽することによって、2次元投影データと3次元投影データを明確に区別することができる。また、校正用の陽電子放出線源を用いた透過測定及びブランク測定の際に、回転セプタの近傍の(回転セプタの後方に位置しない)光子検出器への光子の入射を防止し、これらの光子検出器の計数率の異常な上昇を避けることができる。
【0027】
また、本発明に係るPET装置は、測定視野内への回転セプタの配置および測定視野からの回転セプタの撤去を行う回転セプタ撤去手段を更に備えることを特徴とする。この場合には、例えば賦活試験の場合のように厳密な吸収補正や散乱補正を必要としない場合、全ての光子検出器を利用して測定視野内に置かれた被検体に投与された放射性薬剤に由来する光子を検出して、3次元の放射データを3次元投影データ蓄積部に蓄積することによって、より高感度の3次元放射測定が可能である。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0029】
(第1の実施形態)
先ず、本発明に係るPET装置の第1の実施形態について説明する。図1は、第1の実施形態に係るPET装置の検出部10および回転セプタ20の構成を説明する図であり、同図(a)は、中心軸に平行な方向に検出部10を見たときの図を示し、同図(b)は、中心軸を含む面で検出部10を切断したときの断面図を示す。図2は、第1の実施形態に係るPET装置の回転セプタ20の構成をより詳細に説明する図であり、同図(a)は斜視図を示し、同図(b)は断面図を示す。
【0030】
この検出部10は、シールド板11とシールド板12との間に積層された検出器リングR1〜R8を有している。各検出器リングRは、中心軸に垂直なスライス面上にリング状に配されたN個の光子検出器D1〜DNを有している。各光子検出器Dは、例えばBGO(Bi4Ge3O12)等のシンチレータと光電子増倍管とを組み合わせたシンチレーション検出器であり、中心軸を含む測定視野1から飛来してきて到達した光子を検出する。
【0031】
この検出部10の内側すなわち測定視野1側には回転セプタ20が備えられている。回転セプタ20は、隣接する検出器リングRの間の位置に互いに平行に配された9枚のシールド板S1〜S9を含む。シールド板S1〜S9それぞれは、電子・陽電子の対消滅に伴って発生し互い逆方向に飛行する光子対すなわちエネルギ511keVのガンマ線を吸収する材料(例えば、タングステン、鉛)からなる。回転セプタ20は、コリメート作用を奏し、スライス面に略平行に飛来した光子対のみを、その後方にある光子検出器Dに入射させる。
【0032】
シールド板S1〜S9それぞれは、リング状ではなく、各検出器リングRを構成するN個の光子検出器D1〜DNのうち一部のもの(図1では7個の光子検出器)の測定視野1側に設けられている。回転セプタ20は、中心軸を中心に回転自在であって、一定速度の連続回転、ステップ回転または往復回転を行う。回転セプタ20の回転位置は、回転位置検出センサにより検出され、或いは、その回転を制御するセプタ回転駆動部により把握される。
【0033】
また、回転セプタ20の各シールド板Sには、棒状の陽電子放出線源3を挿入して支持し得る線源支持手段として棒状線源挿入孔20aおよび20bが設けられている。すなわち、回転セプタ20の各シールド板Sに設けられた棒状線源挿入孔20aおよび20bそれぞれは、校正用の陽電子放出線源3を、中心軸に平行な直線上であって、この陽電子放出線源3から放出された陽電子により発生した光子が回転セプタ20によりスライス面に平行な全ての方向に亘ってコリメートされる位置に、着脱自在に支持する。
【0034】
なお、本実施形態では、線源支持手段として複数の棒状線源挿入孔が設けられている。これは、校正用の陽電子放出線源3の半減期(例えば 68Ge-68Gaでは半減期271日)を考慮して、複数の陽電子放出線源を用いることで、最も減衰した陽電子放出線源から順次に更新することにより、線源維持費を低減する為である。
【0035】
また、回転セプタ20の各シールド板Sの大きさ及び形状は、棒状線源挿入孔20aまたは20bにより支持された校正用の陽電子放出線源3を用いて行う透過測定において得られる透過データが測定視野1を充分にカバーするように設計される(図1(a)中の点線を参照)。回転セプタ20の後方にある光子検出器Dの個数をnとすると、n/Nの値は、1/2以下が好適であり、1/10〜1/6程度が特に好適である。
【0036】
さらに、回転セプタ20の側面には遮蔽板21および22が設けられている。これら遮蔽板21および22は、回転セプタ20の周方向の両側面に設けられていて、線源支持手段(棒状線源挿入孔20aまたは20b)により支持された陽電子放出線源3から放出された陽電子により発生した光子を遮蔽して、この光子が回転セプタ20の後方にある光子検出器D以外の光子検出器Dに入射するのを防止する。これら遮蔽板21および22も、エネルギ511keVのガンマ線を吸収する材料(例えば、タングステン、鉛)からなる。
【0037】
全身用(体躯部用)を想定したPET装置の検出部10および回転セプタ20の具体的寸法の1例は下記のとおりである。例えば、各検出器リングRの内径は900mmであり、各検出器リングRの軸方向ピッチは5mmであり、検出器リングRの数は48であり、測定視野1の軸方向長さが240mmである。このとき、回転セプタ20の各シールド板Sは、材質がタングステンであり、厚さが1mmであり、奥行きが120mmであり、棒状線源挿入孔20aおよび20bの位置が前縁より30mm〜40mm程度であるのが好適である。また、遮蔽板21および22は、材質が鉛であり、厚さが4mm〜6mmであるのが好適である。以上のような寸法の検出部10および回転セプタ20を用いた場合、測定視野1内に被検体2を置かない状態で、軸方向視野の中央であって陽電子放出線源3に近い光子検出器Dにおいてシングル計数率が最高となり、放射測定に寄与する光子検出器D(すなわち、回転セプタ20の後方にある光子検出器D以外の光子検出器D)におけるシングル計数率は上記最高計数率の30%以下に抑えられる。
【0038】
図3は、第1の実施形態におけるPET装置の検出部10における同時計数を説明する図である。図3(a)は、中心軸に平行な方向に検出部10を見たときの図を示す。
【0039】
図3(b)は、図3(a)中の破線A-A'における断面図を示す。破線A-A'は、中心軸および回転セプタ20を通過するものである。図3(b)には、線源支持手段(棒状線源挿入孔20aまたは20b)により支持された陽電子放出線源3に由来する光子対の同時計数ラインが示されている。陽電子放出線源3に由来する光子対は、回転セプタ20によりコリメートされるので、同一の検出器リングRまたは隣接する(若しくは極めて近い)検出器リングRに含まれる1対の光子検出器により検出される。すなわち、この場合には、測定視野1内に被検体2が置かれている状態では2次元の透過データが得られ、測定視野1内に被検体2が置かれていない状態では2次元のブランクデータが得られる。
【0040】
図3(c)は、図3(a)中の破線B-B'における断面図を示す。破線B-B'は、中心軸を通過するが回転セプタ20を通過しないものである。図3(c)には、測定視野1内に置かれている被検体2に投与された放射性薬剤に由来する光子対の同時計数ラインが示されている。被検体2に投与された放射性薬剤に由来する光子対は、回転セプタ20によりコリメートされることなく、任意の検出器リングRに含まれる1対の光子検出器により検出される。すなわち、この場合には、3次元の放射データが得られる。
【0041】
図4は、第1の実施形態に係るPET装置の全体構成を概念的に説明するブロック図である。セプタ回転駆動部40は、中心軸を中心にして回転セプタ20を回転駆動させるものであり、回転位置検出センサ50は、回転セプタ20の回転位置を検出するものである。測定視野1に被検体2をおいて行う1回の測定の期間中、回転セプタ20はセプタ回転駆動部40により駆動されて回転しており、また、回転セプタ20の回転位置は回転位置検出センサ50により常に把握されている。そして、1対の光子検出器が光子対を同時計数したときに、その1対の光子検出器のうち少なくとも一方が回転セプタ20の後方に位置するか否かが判定される。この判定は、回転位置検出センサ50により検出された回転セプタ20の回転位置に基づいてなされる。
【0042】
もし、一方の光子検出器が回転セプタ20の後方に位置すると判定されれば、その1対の光子検出器が検出した同時計数情報は2次元同時計数情報であると判断され、その2次元同時計数情報は2次元投影データ蓄積部61に蓄積される。一方、そうでなければ、その1対の光子検出器が検出した同時計数情報は3次元同時計数情報であると判断され、その3次元同時計数情報は3次元投影データ蓄積部62に蓄積される。このようにして、2次元同時計数情報および3次元同時計数情報それぞれは互いに別個に蓄積されて、2次元投影データ(透過データまたはブランクデータ)および3次元投影データ(放射データ)が作成される。データ処理部70は、これらの2次元投影データおよび3次元投影データに基づいて、感度補正、散乱補正及び吸収補正された3次元放射データを作成し、被検体2内における光子対の発生頻度の空間分布を示す3次元画像を再構成する。画像表示部80は、データ処理部70により再構成された画像を表示する。
【0043】
なお、放射・透過同時測定または投与後透過測定では、上記の2次元投影データには放射データと透過データとが混在して蓄積されるが、以下に説明するサイノグラムウィンドウ法により分離して、これらをそれぞれ別のメモリに収集される。図5は、第1の実施形態に係るPET装置におけるサイノグラムウィンドウ法を説明する図である。同図(a)は、中心軸に直角なスライス面における投影データを示し、同図(b)は、この投影データのサイノグラムを示す。なお、同図(b)には、2次元投影データおよび3次元投影データそれぞれのサイノグラムが互いに重ねられて表示されているが、実際には、回転位置検出センサ50により検出された回転セプタ20の回転位置に基づいて、2次元投影データは2次元投影データ蓄積部61に収集され、3次元投影データは3次元投影データ蓄積部62に収集される。
【0044】
校正用の陽電子放出線源3に由来するデータは、図5(b)に示すようにサイノグラム上において正弦曲線の形で現われ、その正弦曲線が回転セプタ20および陽電子放出線源3の回転に従ってθ方向に移動する。陽電子放出線源3に由来するデータが現れるサイノグラム上の正弦曲線の位置は、回転位置検出センサ50により検出された回転セプタ20の回転位置に基づいて知ることができる。そこで、陽電子放出線源3に由来するデータが現れるサイノグラム上の正弦曲線を含む所定幅の領域をサイノグラムウィンドウとし、このサイノグラムウィンドウ内のデータを2次元透過データとするとともに、このサイノグラムウィンドウ外のデータを2次元放射データとして、両者を互いに別個に収集する。サイノグラムウィンドウ内のデータ(2次元透過データ)には被検体2に投与された放射性薬剤に由来するデータが混入するが、サイノグラムウィンドウの近傍の2次元透過データより推定したものを2次元透過データから差し引くことで補正することができる。回転セプタ20のコリメート作用により、被検体2に投与された放射性薬剤に由来するデータの2次元投影データへの寄与は、3次元投影データへの寄与と比べて著しく小さいため、上記の補正の量は従来の2次元PET装置の場合に比較してはるかに少なく、正確な透過データを得ることができる。
【0045】
また、校正用の陽電子放出線源3に由来するデータ(本来2次元透過データとなるべきもの)の一部が散乱に因ってサイノグラムウィンドウ外の2次元放射データに含まれるが、2次元透過データに所定の係数を乗じたものを2次元放射データから差し引くことで補正することができる。校正用の陽電子放出線源3に由来するデータの3次元放射データへの混入は極めて少なく無視してもよい。
【0046】
第1の実施形態に係るPET装置を用いた放射・透過同時測定(図10(c)参照)は以下のように行われる。被検体2に放射性薬剤を投与し、この放射性薬剤が被検体2の目標臓器へ集積するのに必要な時間だけ待機した後に、この被検体2を測定視野1内に置くとともに、校正用の陽電子放出線源3を回転セプタ20の棒状線源挿入孔20aまたは20bに挿入して、測定を行う。この測定に際しては、セプタ回転駆動部40により回転セプタ20を回転させるとともに、回転位置検出センサ50により回転セプタ20の回転位置を検出する。そして、この検出結果に基づいて、検出部10の1対の光子検出器により検出された同時計数情報が2次元のものであるか3次元のものであるかを判定し、また、上記のサイノグラムウィンドウ法に基づく分離を行って、2次元透過データを2次元投影データ蓄積部61に蓄積していき、また、3次元放射データを3次元投影データ蓄積部62に蓄積していく。測定が終了すると、データ処理部70により、透過データに基づいて放射データの吸収補正を行い、この補正された放射データに基づいて3次元画像を再構成して、画像表示部80により、この再構成された画像を表示する。
【0047】
第1の実施形態に係るPET装置を用いた投与後透過測定(図10(b)参照)は以下のように行われる。被検体2に放射性薬剤を投与し、この放射性薬剤が被検体2の目標臓器へ集積するのに必要な時間だけ待機した後に、この被検体2を測定視野1内に置いて、放射測定を行う。この放射測定に際しては、セプタ回転駆動部40により回転セプタ20を回転させるとともに、回転位置検出センサ50により回転セプタ20の回転位置を検出する。そして、この検出結果に基づいて、検出部10の1対の光子検出器により検出された同時計数情報が2次元のものであるか3次元のものであるかを判定して、2次元放射データを2次元投影データ蓄積部61に蓄積していき、また、3次元放射データを3次元投影データ蓄積部62に蓄積していく。
【0048】
放射測定の後に、校正用の陽電子放出線源3を回転セプタ20の棒状線源挿入孔20aまたは20bに挿入して、透過測定を行う。この透過測定の際には、セプタ回転駆動部40により回転セプタ20を回転させるとともに、回転位置検出センサ50により回転セプタ20の回転位置を検出する。そして、この検出結果に基づいて、検出部10の1対の光子検出器により検出された同時計数情報が2次元のものであるか3次元のものであるかを判定し、また、上記のサイノグラムウィンドウ法に基づく分離を行って、2次元透過データを2次元投影データ蓄積部61に蓄積していく。測定が終了すると、データ処理部70により、前記の放射測定で得られた2次元放射データおよび3次元放射データに基づいて散乱補正を行い、さらに上記の透過データに基づいて放射データの吸収補正を行い、この補正された放射データに基づいて3次元画像を再構成して、画像表示部80により、この再構成された画像を表示する。この投与後透過測定法では、散乱同時計数の影響の少ない2次元放射データを利用して散乱補正を行うことによって、前記の放射・透過同時測定法と比較して定量性が高いPET画像を得ることができる。
【0049】
また、第1の実施形態に係るPET装置を用いたブランク測定は以下のように行われる。被検体2を測定視野1内に置くことなく、校正用の陽電子放出線源3を回転セプタ20の棒状線源挿入孔20aまたは20bに挿入して、ブランク測定を行う。このブランク測定に際しては、セプタ回転駆動部40により回転セプタ20を回転させるとともに、回転位置検出センサ50により回転セプタ20の回転位置を検出する。そして、この検出結果に基づいて、検出部10の1対の光子検出器により検出された同時計数情報のうち2次元のもののみを選択して、その2次元投影データ(ブランクデータ)を2次元投影データ蓄積部61に蓄積していく。ブランク測定が終了すると、データ処理部70により、ブランクデータに基づいて各光子検出器の感度補正係数を算出してメモリに記憶し、各光子検出器の感度補正に使用する。
【0050】
本実施形態に係るPET装置によれば、放射・透過同時測定または投与後透過測定の場合、回転セプタ20の後方にある光子検出器Dに入射する光子の大部分は、校正用の陽電子放出線源3に由来するものであり、一方、これ以外の光子検出器Dに入射する光子の大部分は、被検体2に投与された放射性薬剤に由来するものである。したがって、各光子検出器Dの最大許容シングル計数率の範囲内において、陽電子放出線源3および被検体2に投与する放射性薬剤それぞれの放射能を互いに略独立に最適な値に選ぶことができる。その結果、放射データおよび透過データそれぞれの統計精度を従来より大きく向上することができる。そして、測定時間を短縮することができ、被検体2の拘束時間を短くすることができる。また、放射・透過同時測定の実用化により、被検体2の位置ずれに因るアーチファクトの発生を抑制することができる。
【0051】
以上のように、本実施形態に係るPET装置によれば、高感度の3次元放射測定と高精度の2次元透過測定とを同時に行うことができ、短時間に測定することができてスループットが改善され、また、高精度の再構成画像を得ることができる。被検体2の拘束時間が大幅に短縮されることにより、身体が不自由な高齢者や障害者にもPET診断が容易となる。
【0052】
また、従来の2次元PET装置を用いて放射・透過同時測定を行う場合と比較すると、本実施形態に係るPET装置を用いて放射・透過同時測定を行う場合には、放射測定の検出感度が高い。また、放射データと透過データとの間の相互のデータ混入(クロストーク)が少ないので、高い精度で透過データが得られる。さらに、校正用の陽電子放出線源3に由来する光子は、回転セプタ20により被検体2に対してもコリメートされるので、被検体2の放射線被爆量が大幅に低減される。
【0053】
(第2の実施形態)
次に、本発明に係るPET装置の第2の実施形態について説明する。図6は、第2の実施形態に係るPET装置の検出部10および回転セプタ20の構成を説明する図であり、同図(a)は、中心軸に平行な方向に検出部10を見たときの図を示し、同図(b)は、中心軸を含む面で検出部10を切断したときの断面図を示す。
【0054】
第1の実施形態のものと比較すると、第2の実施形態に係るPET装置は、回転セプタ20が退避する空間を有するセプタ撤去部30が設けられ、また、測定視野1内への回転セプタ20の配置およびセプタ撤去部30への回転セプタ20の撤去を行う回転セプタ撤去手段が設けられている点で異なっている。
【0055】
この第2の実施形態に係るPET装置は、第1の実施形態に係るものの作用および効果に加えて、以下のような作用および効果を奏することができる。すなわち、透過測定とは別に放射測定を行う場合(図10(a),(b)参照)に、測定視野1内で回転セプタ20を回転させた状態だけでなく、セプタ撤去部30へ回転セプタ20を撤去した状態でも、測定視野1内に置かれた被検体2に投与された放射性薬剤に由来する光子を検出して、3次元の放射データを3次元投影データ蓄積部63に蓄積することができる。セプタ撤去部30へ回転セプタ20を撤去した状態で放射測定を行うことで、より高感度の3次元放射測定が可能である。
【0056】
(第3の実施形態)
次に、本発明に係るPET装置の第3の実施形態について説明する。図7は、第3の実施形態に係るPET装置の検出部10および回転セプタ20の構成を説明する図であり、同図(a)は、中心軸に平行な方向に検出部10を見たときの図を示し、同図(b)は、中心軸を含む面で検出部10を切断したときの断面図を示す。
【0057】
第1の実施形態のものと比較すると、第3の実施形態に係るPET装置は、検出部10のシールド板11とシールド板12との間に粗いスライスコリメータ13〜15が設けられ、シールド板11とスライスコリメータ13との間に検出器リングR11〜R18および回転セプタ201が設けられ、スライスコリメータ13とスライスコリメータ14との間に検出器リングR21〜R28および回転セプタ202が設けられ、スライスコリメータ14とスライスコリメータ15との間に検出器リングR31〜R38および回転セプタ203が設けられ、また、スライスコリメータ15とシールド板12との間に検出器リングR41〜R48および回転セプタ204が設けられている点で異なる。検出器リングR11〜R18、R21〜R28、R31〜R38およびR31〜R48それぞれは、第1の実施形態における。検出リングRと同様のものである。また、回転セプタ201〜204それぞれは、第1の実施形態における回転セプタ20と同様のものである。
【0058】
この第3の実施形態に係るPET装置は、第1の実施形態に係るものの作用および効果に加えて、以下のような作用および効果を奏することができる。すなわち、複数の検出器リングR毎に粗いスライスコリメータ13,14または15が設けられていることにより、スライス面に対して大きい角度の方向から入射する光子を遮蔽することによって、散乱同時計数の影響を軽減することができるともに、光子検出器Dの計数率を低減して数え落としに因る計数損失を軽減することができる。
【0059】
また、本実施形態では、測定視野1内に置かれた被検体2に対して相対的に検出部10および回転セプタ201〜204を一体として中心軸に平行な方向に移動させるのが好適である。このようにすることで、被検体2の体軸方向について均一な感度で光子対を検出することができ、また、再構成画像における定量性を均一にすることができる。
【0060】
(変形例)
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、回転セプタ20において校正用の陽電子放出線源3を支持する線源支持手段は、既に図2で説明したように回転セプタ20の各シールド板Sに設けた棒状線源挿入孔20aおよび20bであってもよいが、他の態様のものであってもよい。図8は、回転セプタおよび校正用の陽電子放出線源の変形例を説明する図である。
【0061】
図8(a)に示した回転セプタ20Aは、第1部材201と第2部材202とに軸203を中心にして2分割可能であって、第1部材201と第2部材202とが合わさったときに、棒状線源挿入孔20aおよび20bが形成されるようになっている。すなわち、この回転セプタ20Aは、第1部材201と第2部材202とにより棒状線源挿入孔20aまたは20bの位置に挟むことで校正用の陽電子放出線源3を支持することができる。
【0062】
図8(b)に示した回転セプタ20Bは、各シールド板Sにおいて、陽電子放出線源3を支持する位置から縁に到るまで溝20cが形成されている。この回転セプタ20Bは、各シールド板Sの縁から溝20cに沿って陽電子放出線源3を差し込むことで、校正用の陽電子放出線源3を支持することができる。なお、溝20cが曲線状に設けられていることで、陽電子放出線源3から放出された陽電子により発生した光子が回転セプタ20Bによりスライス面に平行な全ての方向に亘ってコリメートされるようになっている。
【0063】
図8(c)に示した回転セプタ20Cは、支持具23により支持された点線源31〜37がシールド板Sの間に挿入されたものである。支持具23は、ガンマ線吸収が少ない材料からなるのが好適である。
【0064】
また、図2,図8(a)および図8(b)それぞれ用いられる校正用の陽電子放出線源3は、図8(d)に示したような長手方向に一様な線源であってもよいし、図8(e)に示したようなシールド板Sのピッチと等しいピッチで線源が配置された数珠状のものであってもよい。
【0065】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したとおり、本発明に係るPET装置によれば、高感度の3次元放射測定と高精度の2次元透過測定とを同時に行うことができ、短時間に測定することができてスループットが改善され、また、高精度の再構成画像を得ることができる。
【0066】
また、線源支持手段により支持された陽電子放出線源から放出された陽電子により発生した光子を遮蔽する遮蔽板が回転セプタの側面に設けられている場合には、不完全にコリメートされた光子を除去することができるとともに、放射・透過同時測定を行う場合に、回転セプタの近傍の(回転セプタの後方に位置しない)光子検出器を校正用の陽電子放出線源から遮蔽することによって放射能の高い校正用の陽電子放出線源を使用することができ、統計精度の高い放射・透過同時測定が可能となる。
【0067】
また、測定視野内への回転セプタの配置および測定視野からの回転セプタの撤去を行う回転セプタ撤去手段を更に備える場合には、例えば、透過測定とは別に放射測定を行う場合に、回転セプタ撤去手段により回転セプタを撤去した状態で放射測定を行って、3次元の放射データを3次元投影データ蓄積部に蓄積することができ、これにより、より高感度の3次元放射測定が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係るPET装置の検出部および回転セプタの構成を説明する図である。
【図2】第1の実施形態に係るPET装置の回転セプタの構成をより詳細に説明する図である。
【図3】第1の実施形態におけるPET装置の検出部における同時計数を説明する図である。
【図4】第1の実施形態に係るPET装置の全体構成を概念的に説明するブロック図である。
【図5】第1の実施形態に係るPET装置におけるサイノグラムウィンドウ法を説明する図である。
【図6】第2の実施形態に係るPET装置の検出部および回転セプタの構成を説明する図である。
【図7】第3の実施形態に係るPET装置の検出部および回転セプタの構成を説明する図である。
【図8】回転セプタおよび校正用の陽電子放出線源の変形例を説明する図である。
【図9】セプタ撤去型PET装置の検出部およびスライスセプタの構成を説明する図である。
【図10】放射測定および透過測定のタイムスケジュールを説明する図である。
【図11】サイノグラムウィンドウ法を説明する図である。
【符号の説明】
1…測定視野、2…被検体、3…校正用の陽電子放出線源、10…検出部、11,12…シールド板、20…セプタ、20a,20b…棒状線源挿入孔、21,22…遮蔽板、30…セプタ撤去部、40…セプタ回転駆動部、50…回転位置検出センサ、61…2次元投影データ蓄積部、62…3次元投影データ蓄積部、70…データ処理部、80…画像表示部、D…光子検出器、R…検出器リング、S…シールド板。
Claims (3)
- 中心軸を含む測定視野から飛来してきた光子を各々検出する複数の光子検出器が前記中心軸に垂直なスライス面上に配された検出器リングを複数含み、これら複数の検出器リングが前記中心軸に平行な方向に積層された検出部と、
前記複数組の検出器リングそれぞれを構成する前記複数の光子検出器のうち一部のものの前記測定視野の側に、前記中心軸を中心に回転自在に配され、飛来してきた光子のうち前記スライス面に略平行なもののみをコリメートして通過させる複数のシールド板を含む回転セプタと、
校正用の陽電子放出線源を、この陽電子放出線源から放出された陽電子により発生した光子が前記回転セプタにより前記スライス面に平行な全ての方向に亘ってコリメートされる位置に、着脱自在に支持する線源支持手段と、
前記検出部に含まれる光子検出器のうち1対の光子検出器が光子対を同時計数したときに、その1対の光子検出器のうち少なくとも一方の前記測定視野の側に前記回転セプタが存在しているか否かを判定する回転セプタ位置判定手段と、
前記1対の光子検出器のうち少なくとも一方の前記測定視野の側に前記回転セプタが存在していると前記回転セプタ位置判定手段により判定されたときに、前記1対の光子検出器による光子対の同時計数情報を蓄積する2次元投影データ蓄積手段と、
前記1対の光子検出器のうち何れの前記測定視野の側にも前記回転セプタが存在していないと前記回転セプタ位置判定手段により判定されたときに、前記1対の光子検出器による光子対の同時計数情報を蓄積する3次元投影データ蓄積手段と、
前記2次元投影データ蓄積手段により同時計数情報が蓄積されて生成された2次元投影データ、および、前記3次元投影データ蓄積手段により同時計数情報が蓄積されて生成された3次元投影データに基づいて、前記測定視野における光子対の発生頻度の空間分布を表す画像を再構成する画像再構成手段と、
を備えることを特徴とするPET装置。 - 前記線源支持手段により支持された陽電子放出線源から放出された陽電子により発生した光子を遮蔽する遮蔽板が前記回転セプタの側面に設けられていることを特徴とする請求項1記載のPET装置。
- 前記測定視野内への前記回転セプタの配置および前記測定視野からの前記回転セプタの撤去を行う回転セプタ撤去手段を更に備えることを特徴とする請求項1記載のPET装置。
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