JP4375272B2 - ダクト体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に備えられる空気調和装置から車室内の空気吹出部へ調和空気を導く通路となるダクト体の製造方法に関するものである。
車両には、サイドベントダクト、サイドデフダクト等のダクトが備えられ、こうしたダクトは車両に備えられる空気調和装置から車室内の空気吹出部へ調和空気を導く通路としての役割を果たす。これらのダクトは、複数のダクトから構成されるダクトユニットとしてインストルメントパネルの背面側に装備される。従来、そうした複数のダクトを一体成形することにより、車両への組み付けを容易にする技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の技術では、複数のダクトがそれらの組み付け形状、すなわち複数のダクトが互いに平行に延びるようにブロー成形によって一体化されている。さらに、一方のダクトには蛇腹部が形成され、この蛇腹部の変形を利用して車両の取付位置に一方のダクトを位置合わせすることができるように構成されている。
一方、複数のダクトの端部同士をヒンジ部によって連結することにより、複数のダクトを相対移動可能に一体成形する技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2の技術では、ヒンジ部によるダクトの相対移動を利用して、複数のダクトからなるダクト体を車両への組み付け形状に合わせることができるように構成されている。
特開2000−108637号公報 特開平11−123923号公報
ところで、上記特許文献1に記載のように、ブロー成形によって複数のダクトを車両への組み付け形状に成形するには、キャビティ形状が複雑な金型が必要となる。特に、複数のダクトが接近した組み付け形状の場合、複数の分割面を有する金型を使用せざるを得ないため、そうしたダクトを製造することは困難である。また上記特許文献1のように、ダクトに蛇腹部を形成することによって、ダクトが屈曲されるように構成した場合、その蛇腹部の内面には凹凸が形成されることになる。そうした凹凸はダクトの内部を通じる調和空気の抵抗となり、ダクトの振動を招くおそれがあるため、蛇腹部の形成はダクトにおける異音の発生の一因となる。
こうした特許文献1の技術に対して、上記特許文献2に記載のように複数のダクトをヒンジ部によって連結したダクト体とすれば、蛇腹部を形成せずに複数のダクトを相対移動させることができるようになる。しかしながら、ブロー成形は、ダクトのような中空物の成形に適しているが、ヒンジ部のような薄板状の部材をダクトと連結して一体成形すること自体、ブロー成形に適さない。すなわち、金型が複雑化する等の理由により、そうしたダクトを製造することは困難である。
この発明は、こうした従来の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数のダクトを有するとともにそれらダクトが相対移動可能なダクト体を、ブロー成形を利用して容易に製造することができるダクト体の製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために請求項1に記載の発明は、車室内の第1吹出部へ調和空気を導く第1ダクトと、車室内の第2吹出部へ調和空気を導く第2ダクトとを備えてなり、前記第1ダクトと前記第2ダクトとが連結した状態でダクト取付部に取り付けられるダクト体の製造方法において、前記第1ダクトと前記第2ダクトとの境界部分を介してそれらダクトの内部を連通させることにより、前記第1ダクトと第2ダクトとを一体にブロー成形する成形工程と、前記成形工程後において前記境界部分を開口すべく同境界部分を切り込む切込加工を実施することにより、前記第1ダクト及び第2ダクトにそれぞれ第1開口端及び第2開口端を形成する加工工程とを含み、前記加工工程の切込加工では、前記境界部分の一部を残存させることを要旨とする。
この方法によれば、成形工程では各ダクトの内部が連通した管状、かつ各ダクトの外周面同士が十分に離間した状態でブロー成形することができるようになる。このため、ブロー成形の精度が低下する形状、例えば各ダクトの外周面が接近した形状を回避することができるようになるとともに、ブロー成形用金型の構造について簡略化を図ることができるようになる。さらに、加工工程の切込加工において、境界部分の一部を残存させることにより、その残存部分を、第1ダクトと第2ダクトとを相対移動させるに際の変形部とすることができるようになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記成形工程では、前記第1ダクトの内部と前記第2ダクトの内部とを前記境界部分を介して直線状に連通させる直線状部位を有して、前記第1ダクト及び第2ダクトを一体にすることを要旨とする。
この方法によれば、境界部分及びその両側部分が複雑な構造となることを回避することができるようになる。すなわち、そうした部分をブロー成形に適した形状で成形することができるようになる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記境界部分を介した直線状部位の長さを、同直線状部位以外の各ダクトの長さよりも長く設定して成形することを要旨とする。
この方法によれば、境界部分を介した直線状部位を長く設定することにより、各ダクトのブロー成形における精度を高めることができるようになる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記成形工程では、前記第1ダクト及び第2ダクトの少なくとも一方の外周面から突出する突出部を成形することを特徴とすることを要旨とする。
この方法によれば、ブロー成形と同時に成形される突出部を利用して、所定の位置に固定することができるダクト体が提供される。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記突出部を、前記境界部分の近傍に成形することを要旨とする。
この方法によれば、境界部分の近傍に突出部を形成することにより、突出部を成形するキャビティをブロー成形用金型の中央部分に集約することができるようになる。
本発明によれば、複数のダクトを有するとともにそれらダクトが相対移動可能なダクト体を、ブロー成形を利用して容易に製造することができる。
以下、本発明を車両の空気調和装置用のサイドダクトに具体化した一実施形態を図1〜図5に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、ダクトユニット11は、ダクトセンタ12、サイドダクト13及びセンタダクト14を備えている。ダクト体としてのサイドダクト13は、ダクトセンタ12の両側部に一対設けられる。各サイドダクト13は、第1ダクトとしての筒状をなすサイドベントダクト15と第2ダクトとしての同じく筒状をなすサイドデフダクト16とを備えて構成されている。サイドデフダクト16は、四角筒状をなすサイドベントダクト15よりも細径の円筒状をなしている。
ダクトセンタ12は、ベントセンタ17及びデフセンタ18を備えて構成されている。このダクトセンタ12の両側部には、一対のサイドベントダクト15がそれぞれ接続されている。また、デフセンタ18の両側部には、一対のサイドデフダクト16がそれぞれ接続されている。サイドベントダクト15及びサイドデフダクト16は、それらが連結したサイドダクト13として、ダクトセンタ12に接続される。すなわち、サイドダクト13はダクトセンタ12の両側部をダクト取付部としている。なお、その他のダクトであるセンタダクト14は、センタベントダクト19及びセンタデフダクト20を備えて構成され、センタベントダクト19はダクトセンタ12の中央部に接続されるとともに、センタデフダクト20はデフセンタ18の中央部に接続される。こうしたダクトセンタ12には、図示しない空気調和装置から調和空気が供給されるように構成されている。
サイドダクト13の接続構造について詳述すると、サイドベントダクト15の一方の開口端である流入端15a(第1開口端)がベントセンタ17に接続されている。そして、ベントセンタ17からサイドベントダクト15に流入する調和空気は、サイドベントダクト15の内部を通じてサイドベントダクト15の他方の開口端である排出端15bまで導かれる。一方、サイドデフダクト16の一方の開口端である流入端16a(第2開口端)はデフセンタ18に接続されている。そして、デフセンタ18からサイドデフダクト16に流入する調和空気は、サイドデフダクト16の内部を通じてサイドデフダクト16の他方の開口端である排出端16bまで導かれる。また、サイドベントダクト15の中間部及びサイドデフダクトの中間部には、それぞれ屈曲部15c、16cが形成され、各ダクト15、16を通じる調和空気は所定の方向に導かれるように構成されている。
サイドベントダクト15の排出端15bの近傍には、サイドベントダクト15の外周面から突出する突出部21がサイドベントダクト15と一体に設けられている。この突出部21はL字状をなし、突出部21の先端側はサイドベントダクト15の外周面と所定の間隔をおいてサイドベントダクト15の延びる方向に沿って延設され、突出部21の先端は排出端15bから突出している。また、サイドデフダクト16の排出端16bの近傍にも同様に、サイドデフダクト16の外周面から突出する突出部21がサイドデフダクト16と一体に設けられている。
ダクトユニット11は、図2に示すインストルメントパネル31の背面側に装備される。図2に示すように、インストルメントパネル31の両側部には、第1吹出部としてのサイドレジスタ32が設けられ、サイドベントダクト15の排出端15bまで導かれた調和空気は、これらのサイドレジスタ32から車室内へ排出される。これらのサイドレジスタ32の上方には、第2吹出部としてのサイドデフロスタ33が設けられ、サイドデフダクト16の排出端16bまで導かれた調和空気は、これらサイドデフロスタ33から車室内へ排出される。サイドベントダクト15の排出端15bとサイドデフダクト16の排出端16bは突出部21を利用してそれぞれサイドレジスタ32の背面側及びサイドデフロスタ33の背面側に固定される。
次に、サイドダクト13の製造方法について説明する。
このサイドダクト13の製造方法には、成形工程と加工工程とが含まれる。
成形工程はサイドベントダクト15とサイドデフダクトとを一体にブロー成形する工程である。図3には、成形工程後(加工工程前)のサイドダクト13を示している。この成形工程では、サイドベントダクト15の内部とサイドデフダクト16の内部とを各ダクト15、16の境界部分22を介して連通させる。すなわち、サイドダクト13は、各ダクト15、16を内部が連通した管状(筒状)にブロー成形される。また、この成形工程では、境界部分22からサイドベントダクト15が延びる方向と、境界部分22からサイドデフダクト16が延びる方向とが離間するように、サイドダクト13がブロー成形される。すなわち、サイドダクト13は、サイドベントダクト15の外周面とサイドデフダクト16の外周面とを十分に離間した状態でブロー成形することができるようになる。
本実施形態の成形工程では、各ダクト15、16の内部は境界部分22を介して直線状に連通されている。すなわち、各ダクト15、16は境界部分22を介した直線状部位を有して一体成形されている。このため、境界部分22及びその両側部分の形状は、ブロー成形に一層適した形状となるため、各ダクト15、16のブロー成形における精度を高めることができるようになる。さらに、この境界部分22を介した直線状部位の長さL1は、この直線状部位以外の各ダクト15、16の長さ(屈曲部15c、16cから両端までの長さL2の合計)よりも長く設定されている。つまり、境界部分22を介した直管状部位を、その他の部位よりも長く設定することにより、境界部分22及びその両側部分を一層精度良く成形することができるようになる。
また、成形工程において、サイドベントダクト15及びサイドデフダクト16には、それらの外周面から突出する突出部21が一体成形される。突出部21は、サイドダクト13の両端(排出端15b、16b)の近傍に設けられる。なお、これらの突出部21はブロー成形により中空状に形成されている。
サイドダクト13のブロー成形に使用される材料は可撓性を有する材料であって、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアミド、AS樹脂、ABS樹脂、ポリアセタール、シリコン樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート等の合成樹脂、これら合成樹脂の変性物やアロイ等が挙げられる。
加工工程は、図3に示す境界部分22に切込加工を施すことによって境界部分22を開口させる工程である。図4には、加工工程後のサイドダクト13を示している。すなわち、この切込加工により、サイドベントダクト15には第1開口端としての流入端15aが形成されるとともに、サイドデフダクト16には第2開口端としての流入端16aが形成される。この加工工程の切込加工では、境界部分22の一部を残存させることにより、変形部23が形成される。すなわち、サイドベントダクト15の流入端15aの一部とサイドデフダクト16の流入端16aの一部とは、変形部23を介して連結されている。この変形部23は、成形工程において境界部分22の一部として各ダクト15、16と一体に成形されていた部位であり、変形部23の厚さは、各ダクト15、16の厚さと略同一となっている。そして、この変形部23の変形(屈曲や折曲等による弾性変形や塑性変形)を利用することにより、各ダクト15、16は変形部23を支点として相対移動できるようになる。なお、切込加工には、抜き加工や溶断加工を適用することができる。
続いて、図3の2点鎖線で示すサイドダクト13の両端部を切り落とすことにより、その両端部を開口させる。すなわち、図4に示すように、成形工程におけるブロー成形により閉塞されていたサイドダクト13の両端部を開口させることによって、サイドベントダクト15及びサイドデフダクト16には、それぞれ排出端15b、16bが形成される。なお、サイドダクト13の両端部を切り落とす工程は、加工工程の前に行ってもよい。
こうして製造されたサイドダクト13は、図4に矢印で示すように、変形部23の変形を利用してサイドベントダクト15とサイドデフダクト16とが重なるように各ダクト15、16を相対移動させる。図5には、この相対移動を利用して各ダクト15、16を所定の位置に配置したサイドダクト13を示している。この組み付け形状としたサイドダクト13がダクトセンタ12に接続されることで、ダクトユニット11が組み立てられる。このとき、サイドダクト13は、各ダクト15、16が一体となってダクトセンタ12に組み付けられる。従って、このサイドダクト13はダクトユニット11を構成する部品点数の削減にも寄与している。なお、図5に2点鎖線で示すように、インストルメントパネル31の背面には突出部21に対応してボス部34が設けられる。これらのボス部34に対する突出部21の挿入を利用して、サイドベントダクト15の排出端15b及びサイドデフダクト16の排出端16bは、インストルメントパネル31の背面側における所定位置に配設される。
車両に装備されたダクトユニット11には、空気調和装置から調和空気が供給される。すなわち、ベントセンタ17に供給された調和空気は、サイドベントダクト15を通じてサイドレジスタ32から排出される。一方、デフセンタ18に供給された調和空気は、サイドデフダクト16を通じてサイドデフロスタ33から排出される。ここで、上記のように製造されたサイドダクト13は、各ダクト15、16を連結する変形部23を有し、その変形部23を利用して組み付け形状にする構成を採用している。すなわち、各ダクト15、16自体に蛇腹部のような屈曲させる構成を採用せずに組み付け形状にすることができるため、各ダクト15、16の内面において、各ダクト15、16を通じる調和空気の流動に影響を与えるような凹凸形状の形成を回避することができるようになる。従って、車両に装備されたダクトユニット11において、各ダクト15、16の内部を調和空気が通じるに際し、そうした凹凸形状が要因となる異音を抑制することができる。
本実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
(1) 成形工程では、境界部分22を介して各ダクト15、16を連通させている。この成形工程によれば、サイドダクト13は各ダクト15、16の内部が連通した管状、かつ各ダクト15、16の外周面同士が十分に離間した状態でブロー成形することができるようになる。このため、ブロー成形の精度が低下する形状を回避することができるようになるとともに、ブロー成形用金型の構造について簡略化を図ることができるようになる。さらに、加工工程の切込加工において、境界部分22の一部を残存させている。このため、その残存部分を変形部23とした各ダクト15、16の相対移動を実現することができるようになる。これらの結果、各ダクト15、16が相対移動可能なサイドダクト13を、ブロー成形を利用して容易に製造することができる。
加えて、加工工程の切込加工では、サイドベントダクト15の流入端15aとサイドデフダクト16の流入端16aの双方が形成される。ところで、通常、ブロー成形でダクトを製造し、後加工にて開口端を形成する場合、その開口端の数と同じ数の除去部分が発生することになる。本実施形態の加工工程では、切込加工によって境界部分22を例えば部分的に除去する場合であっても、その除去部分は2箇所の流入端15a、16aの形成に対して共通した部分となる。従って、サイドダクト13の製造に際し、除去部分の数を削減することができる結果、材料費を削減することができる。
(2) 成形工程では、各ダクト15、16は境界部分22を介した直線状部位を有して成形される。この方法によれば、境界部分22及びその両側部分が複雑な構造となることを回避することができるようになる。つまり、そうした部分はブロー成形に適した形状となるため、偏肉等が低減され、各ダクト15、16のブロー成形における精度を高めることができる。その結果、流入端15a、16aや変形部23における精度良く成形することができるようになる。特に、サイドベントダクト15及びサイドデフダクト16のように径が異なるダクトの場合、その境界部分22やその周囲、すなわち、流入端15a、16aや変形部23における成形精度を維持するために有効である。
(3) さらに、境界部分22を介した直線状部位の長さL1を、この直線状部位以外の長さL2よりも長く設定することにより、境界部分22及びその両側部分を一層精度良く成形することができるようになる。
(4) 成形工程では、各ダクト15、16の外周面から突出する突出部21を各ダクト15、16と一体成形している。このため、ブロー成形と同時に成形される突出部21を利用して、サイドレジスタ32の背面側及びサイドデフロスタ33の背面側に固定することができるサイドダクト13が提供される。すなわち、そうした突出部21を設ける場合、後工程でその突出部21設ける手間を省くことができる。
(変形例)
なお、前記実施形態を次のように変更して具体化することも可能である。
・ 図6には、成形工程後(加工工程前)のサイドダクト13を示している。この図6に示すように、前記直線状部位の長さL1よりもその他の部位の長さ(長さL2の合計)を長く設定してもよい。
・ 前記成形工程において、境界部分22を介した直線状部位を曲線状部位に変更してもよい。すなわち、サイドベントダクト15の内部とサイドデフダクト16の内部とを境界部分22を介して曲線状に連通させる工程に変更してもよい。
・ 前記加工工程の切込加工によって形成される開口端は、流入端15a、16aに限定されない。すなわち、図6に示すサイドダクト13では、図6の2点鎖線で示す境界部分22の切込加工によって形成される第1開口端及び第2開口端は、それぞれ前記排出端15b、16bとして利用される。
・ 図6に示すように、前記突出部21を境界部分22の近傍に一体成形してもよい。この方法によれば、突出部21を利用して、排出端15b、16bを車両の所定位置に装着するサイドダクト13を容易に製造することができる。さらに、境界部分22の近傍に突出部21を形成することにより、突出部21を成形するキャビティをブロー成形用金型の中央部分に集約することができるようになる。従って、ブロー成形用金型の小型化にも寄与する。
・ 前記成形工程において、各ダクト15、16に突出部21をそれぞれ複数設けてもよい。
・ 前記成形工程において、少なくとも一方の突出部21の成形を省略してもよいし、いずれの突出部21の成形も省略してもよい。
・ 前記製造方法を、サイドダクト13以外のダクト体の製造方法に適用してもよい。例えば、複数のリアベントダクトとからなるダクト体の製造方法に適用してもよい。すなわち、前記製造方法は、複数のダクトから構成される各種ダクトに適用することができる。さらに、複数のダクトの断面形状は互いに異なるものであってもよい。また、複数のダクトにおける径や長さ等の寸法も特に限定されない。
実施形態のダクトユニットを示す斜視図。 車室を示す斜視図。 成形工程後のサイドダクトを示す斜視図。 加工工程後のサイドダクトを示す斜視図。 組み付け形状としたサイドダクトを示す斜視図。 成形工程後の別のサイドダクトを示す斜視図。
符号の説明
13…ダクト体としてのサイドダクト、15…サイドベントダクト、15a…第1開口端としての流入端、16…サイドデフダクト、16a…第2開口端としての流入端、21…突出部、22…境界部分。

Claims (5)

  1. 車室内の第1吹出部へ調和空気を導く第1ダクトと、車室内の第2吹出部へ調和空気を導く第2ダクトとを備えてなり、前記第1ダクトと前記第2ダクトとが連結した状態でダクト取付部に取り付けられるダクト体の製造方法において、
    前記第1ダクトと前記第2ダクトとの境界部分を介してそれらダクトの内部を連通させることにより、前記第1ダクトと第2ダクトとを一体にブロー成形する成形工程と、
    前記成形工程後において前記境界部分を開口すべく同境界部分を切り込む切込加工を実施することにより、前記第1ダクト及び第2ダクトにそれぞれ第1開口端及び第2開口端を形成する加工工程とを含み、
    前記加工工程の切込加工では、前記境界部分の一部を残存させることを特徴とするダクト体の製造方法。
  2. 前記成形工程では、前記第1ダクトの内部と前記第2ダクトの内部とを前記境界部分を介して直線状に連通させる直線状部位を有して、前記第1ダクト及び第2ダクトを一体にすることを特徴とする請求項1に記載のダクト体の製造方法。
  3. 前記境界部分を介した直線状部位の長さを、同直線状部位以外の各ダクトの長さよりも長く設定して成形することを特徴とする請求項2に記載のダクト体の製造方法。
  4. 前記成形工程では、前記第1ダクト及び第2ダクトの少なくとも一方の外周面から突出する突出部を成形することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のダクト体の製造方法。
  5. 前記突出部を、前記境界部分の近傍に成形することを特徴とする請求項4に記載のダクト体の製造方法。
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