JP2008126769A - 自動車用オープニングトリム及びその製造方法 - Google Patents
自動車用オープニングトリム及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008126769A JP2008126769A JP2006312098A JP2006312098A JP2008126769A JP 2008126769 A JP2008126769 A JP 2008126769A JP 2006312098 A JP2006312098 A JP 2006312098A JP 2006312098 A JP2006312098 A JP 2006312098A JP 2008126769 A JP2008126769 A JP 2008126769A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flange
- holding lip
- mounting base
- base portion
- sponge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Molding Of Porous Articles (AREA)
- Seal Device For Vehicle (AREA)
Abstract
【課題】フランジの板厚の変化に対応してフランジを十分保持することができるとともに、製造が容易でコスト高になることを防止しうる自動車用オープニングトリム及びその製造方法を提供する。
【解決手段】両側壁11a,11bと奥壁11cからなる断面略U字形の取付基部11と、取付基部11の側壁11a内側面に形成され、取付基部11の開口部側から挿入される自動車の車体開口縁に形成されたフランジ2を保持する保持リップ12とを備える自動車用オープニングトリムであって、取付基部11と保持リップ12をソリッド材で形成するとともに、保持リップ12の付け根部にスポンジ材で形成されたスポンジ層部30を形成し、フランジ2の挿入に対して保持リップ12を撓み易くした。
【選択図】図2
【解決手段】両側壁11a,11bと奥壁11cからなる断面略U字形の取付基部11と、取付基部11の側壁11a内側面に形成され、取付基部11の開口部側から挿入される自動車の車体開口縁に形成されたフランジ2を保持する保持リップ12とを備える自動車用オープニングトリムであって、取付基部11と保持リップ12をソリッド材で形成するとともに、保持リップ12の付け根部にスポンジ材で形成されたスポンジ層部30を形成し、フランジ2の挿入に対して保持リップ12を撓み易くした。
【選択図】図2
Description
本発明は、自動車用オープニングトリムに関する。詳細には、自動車の車体の例えばドア開口縁やトランクルーム開口縁などに沿って形成されたフランジに挿入される自動車用オープニングトリム及びその製造方法に関する。
図4乃至図6に示すように、自動車のドア1の車体側開口縁に沿ってフランジ2が形成され、フランジ2には長手方向に延びる自動車用オープニングトリム10が取付けられている。
この自動車用オープニングトリム10は、押出成形されてなるものの端部同士が合わされた後、型成形接続されたものであり、ドア1の車体側開口縁の全周に取付けられている。型成形部Pは、図5に示すように、ドア1の下部に相対向する位置に設けられている。
この自動車用オープニングトリム10は、押出成形されてなるものの端部同士が合わされた後、型成形接続されたものであり、ドア1の車体側開口縁の全周に取付けられている。型成形部Pは、図5に示すように、ドア1の下部に相対向する位置に設けられている。
自動車用オープニングトリム10は、図6に示すように、車内側側壁11a,車外側側壁11bと、両側壁11a,11bを連結する奥壁11cからなる断面略U字形の取付基部11と、その取付基部11の車内側側壁11aの内側面に形成され、取付基部11の開口部側から挿入されるフランジ2を保持する保持リップ12を備えている。保持リップ12は、車内側側壁11aの内側面から奥壁11c側に向かって斜めに形成されている。
また、フランジ2の保持力を向上させるため、取付基部11には、断面略U字形の芯材21が埋設されていて、さらに、取付基部11の車外側側壁11bの内側面には複数(ここでは3つ)の突条部22が設けられている。
また、取付基部11の車外側側壁11bの外側面にはドア1の閉時にそのドア1に弾接して車内外をシールする中空シール部23が形成されるとともに、取付基部11の車内側側壁11aと奥壁11cとの連結部から車内側には装飾用リップ部24を突設させている。そして、装飾用リップ部24と奥壁11cの表面には意匠面25が施されている。
また、取付基部11の車外側側壁11bの外側面にはドア1の閉時にそのドア1に弾接して車内外をシールする中空シール部23が形成されるとともに、取付基部11の車内側側壁11aと奥壁11cとの連結部から車内側には装飾用リップ部24を突設させている。そして、装飾用リップ部24と奥壁11cの表面には意匠面25が施されている。
しかし、このような自動車用オープニングトリム10が取付けられるフランジ2の板厚は、通常、一定ではない。例えば、図5において、前側ドア1の後側上部コーナの区間Xではフランジ2を構成する鋼板が2枚重ね合わされ、後側中央部の区間Yでは鋼板が3枚重ね合わされ、その他の区間Zでは鋼板は1枚であるといったように、重ね合わされる鋼板の枚数が異なり、フランジ2の板厚は場所によって変化している。
そこで、フランジ2の板厚の変化に対応して、図7に示すように、保持リップ12の長さを押出成形時に鋼板の枚数が増加するにしたがってその長さをT1からT2,T3と短くするように可変させたり、あるいは、図8に示すように、保持リップ12の太さ(幅)を押出成形時に鋼板の枚数が増加するにしたがってその太さをS1からS2と薄くして保持リップ12を撓み易いようにするように可変させて挿入作業性を向上させることが知られている(例えば、特許文献1,2)。
特開2001−277957号公報
特開平10−9379号公報
また、保持リップ12の長さや太さ(幅)を変えるのではなく、保持リップ12にノッチやスリットを形成して撓み易くしてフランジ2の板厚に対応するようにしたものも知られている(例えば、特許文献3,4)。
特開2001−334885号公報
特開昭59−167348号公報
しかしながら、図7や図8で示したように、保持リップ12の長さや太さ(幅)を押出成形時に可変にして製造するためには、押出機に装着された口金に保持リップ12の長さや太さ(幅)を調節するためにスライド移動するプレートを追加する必要があるのでコスト高になるといった問題がある。
その上、プレートを定位置で精密にスライド移動させる必要があるので、煩雑な工数が増加し、作業効率が悪い。
さらに、プレートのスライド移動によって保持リップ12の長さや太さ(幅)は除変するのに対して、フランジ2の板厚は除変するものではなく鋼板の枚数により段階的に変化するので、フランジ2の板厚が変化する境界の手前では、フランジ2の板厚が変化していないにもかかわらず保持リップ12の変化がはじまるといった事態が生じ、保持力の均一化が図れない。
その上、プレートを定位置で精密にスライド移動させる必要があるので、煩雑な工数が増加し、作業効率が悪い。
さらに、プレートのスライド移動によって保持リップ12の長さや太さ(幅)は除変するのに対して、フランジ2の板厚は除変するものではなく鋼板の枚数により段階的に変化するので、フランジ2の板厚が変化する境界の手前では、フランジ2の板厚が変化していないにもかかわらず保持リップ12の変化がはじまるといった事態が生じ、保持力の均一化が図れない。
また、保持リップ12にノッチやスリットを形成するものについては、自動車用オープニングトリム10の取付時に、フランジ2のエッジがそれらノッチやスリットに引っかかり、最悪の場合には、ノッチやスリットから保持リップ12が引きちぎれてしまうといったおそれもある。
そこで、本発明の目的とするところは、フランジの板厚の変化に対応してフランジを十分保持することができるとともに、製造が容易でコスト高になることを防止しうる自動車用オープニングトリム及びその製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の発明は、両側壁(11a,11b)と奥壁(11c)からなる断面略U字形の取付基部(11)と、該取付基部(11)の側壁(11a)内側面に形成され、取付基部(11)の開口部側から挿入される自動車の車体開口縁に形成されたフランジ(2)を保持する保持リップ(12)とを備える自動車用オープニングトリム(10)であって、
前記取付基部(11)と前記保持リップ(12)をソリッド材で形成するとともに、前記保持リップ(12)の付け根部にスポンジ材で形成されたスポンジ層部(30)を形成し、前記フランジ(2)の挿入に対して前記保持リップ(12)を撓み易くしたことを特徴とする。
前記取付基部(11)と前記保持リップ(12)をソリッド材で形成するとともに、前記保持リップ(12)の付け根部にスポンジ材で形成されたスポンジ層部(30)を形成し、前記フランジ(2)の挿入に対して前記保持リップ(12)を撓み易くしたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、両側壁(11a,11b)と奥壁(11c)からなる断面略U字形の取付基部(11)と、該取付基部(11)の側壁(11a)内側面に形成され、取付基部(11)の開口部側から挿入される自動車の車体開口縁に形成されたフランジ(2)を保持する保持リップ(12)とを備える自動車用オープニングトリム(10)であって、
前記取付基部(11)と前記保持リップ(12)を微発泡スポンジ材で形成するとともに、前記保持リップ(12)の付け根部に前記微発泡スポンジ材よりも比重の小さいスポンジ材で形成されたスポンジ層部(30)を形成し、前記フランジ(2)の挿入に対して前記保持リップ(12)を撓み易くしたことを特徴とする。
前記取付基部(11)と前記保持リップ(12)を微発泡スポンジ材で形成するとともに、前記保持リップ(12)の付け根部に前記微発泡スポンジ材よりも比重の小さいスポンジ材で形成されたスポンジ層部(30)を形成し、前記フランジ(2)の挿入に対して前記保持リップ(12)を撓み易くしたことを特徴とする。
さらに、請求項3に記載の発明は、両側壁(11a,11b)と奥壁(11c)からなる断面略U字形の取付基部(11)と、該取付基部(11)の側壁(11a)内側面に形成され、取付基部(11)の開口部側から挿入される自動車の車体開口縁に形成されたフランジ(2)を保持する保持リップ(12)とを備え、前記フランジ(2)の板厚が変化する部位に取付けられる自動車用オープニングトリム(10)であって、
前記フランジ(2)の板厚が大の区間(Y)では、前記保持リップ(12)の付け根部にスポンジ材で形成されたスポンジ層部(30b)が形成され、前記保持リップ(12)の前記スポンジ層部(30b)を除く部位と前記取付基部(11)はソリッド材で形成され、前記フランジ(2)の板厚が小の区間(Z)では、前記保持リップ(12)と前記取付基部(11)は前記ソリッド材で形成されてなることを特徴とする。
前記フランジ(2)の板厚が大の区間(Y)では、前記保持リップ(12)の付け根部にスポンジ材で形成されたスポンジ層部(30b)が形成され、前記保持リップ(12)の前記スポンジ層部(30b)を除く部位と前記取付基部(11)はソリッド材で形成され、前記フランジ(2)の板厚が小の区間(Z)では、前記保持リップ(12)と前記取付基部(11)は前記ソリッド材で形成されてなることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、両側壁(11a,11b)と奥壁(11c)からなる断面略U字形の取付基部(11)と、該取付基部(11)の側壁(11a)内側面に形成され、取付基部(11)の開口部側から挿入される自動車の車体開口縁に形成されたフランジ(2)を保持する保持リップ(12)とを備え、前記フランジ(2)の板厚が変化する部位に取付けられる自動車用オープニングトリム(10)であって、
前記フランジ(2)の板厚が大の区間(Y)では、前記保持リップ(12)の付け根部にスポンジ材で形成されたスポンジ層部(30b)が形成され、前記保持リップ(12)の前記スポンジ層部(30b)を除く部位と前記取付基部(11)は前記スポンジ材よりも比重の大きい微発泡スポンジ材で形成され、前記フランジ(2)の板厚が小の区間(Z)では、前記保持リップ(12)と前記取付基部(11)は前記微発泡スポンジ材で形成されてなることを特徴とする。
前記フランジ(2)の板厚が大の区間(Y)では、前記保持リップ(12)の付け根部にスポンジ材で形成されたスポンジ層部(30b)が形成され、前記保持リップ(12)の前記スポンジ層部(30b)を除く部位と前記取付基部(11)は前記スポンジ材よりも比重の大きい微発泡スポンジ材で形成され、前記フランジ(2)の板厚が小の区間(Z)では、前記保持リップ(12)と前記取付基部(11)は前記微発泡スポンジ材で形成されてなることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4に記載の発明において、前記保持リップ(12)は、前記側壁(11a)内側面から前記奥壁(11c)に向かって斜めに形成されるとともに、前記スポンジ層部(30,30b)を前記保持リップ(12)の付け根部の前記開口部側だけに形成したことを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、両側壁(11a,11b)と奥壁(11c)からなる断面略U字形の取付基部(11)と、該取付基部(11)の側壁(11a)内側面に形成され、取付基部(11)の開口部側から挿入される自動車の車体開口縁に形成されたフランジ(2)を保持する保持リップ(12)とを備え、前記フランジ(2)の板厚が変化する部位に取付けられる自動車用オープニングトリム(10)を押出成形して製造する方法であって、
前記フランジ(2)の板厚が大の区間(Y)では、スポンジ材を押出すスポンジ材用押出機(54)を駆動させるとともにソリッド材を押出すソリッド材用押出機(53)を駆動させ、前記保持リップ(12)の付け根部に前記スポンジ材で形成されたスポンジ層部(30b)を形成し、前記保持リップ(12)の前記スポンジ層部(30b)を除く部位と前記取付基部(11)を前記ソリッド材で形成し、前記フランジ(2)の板厚が小の区間(Z)では、前記スポンジ材用押出機(54)の駆動を停止させるとともに前記ソリッド材用押出機(53)を駆動させて、前記保持リップ(12)と前記取付基部(11)を前記ソリッド材で形成することを特徴とする。
前記フランジ(2)の板厚が大の区間(Y)では、スポンジ材を押出すスポンジ材用押出機(54)を駆動させるとともにソリッド材を押出すソリッド材用押出機(53)を駆動させ、前記保持リップ(12)の付け根部に前記スポンジ材で形成されたスポンジ層部(30b)を形成し、前記保持リップ(12)の前記スポンジ層部(30b)を除く部位と前記取付基部(11)を前記ソリッド材で形成し、前記フランジ(2)の板厚が小の区間(Z)では、前記スポンジ材用押出機(54)の駆動を停止させるとともに前記ソリッド材用押出機(53)を駆動させて、前記保持リップ(12)と前記取付基部(11)を前記ソリッド材で形成することを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、両側壁(11a,11b)と奥壁(11c)からなる断面略U字形の取付基部(11)と、該取付基部(11)の側壁(11a)内側面に形成され、取付基部(11)の開口部側から挿入される自動車の車体開口縁に形成されたフランジ(2)を保持する保持リップ(12)とを備え、前記フランジ(2)の板厚が変化する部位に取付けられる自動車用オープニングトリム(10)を押出成形して製造する方法であって、
前記フランジ(2)の板厚が大の区間(Y)では、微発泡スポンジ材を押出す微発泡スポンジ材用押出機(53)を駆動させるとともに前記微発泡スポンジ材よりも比重の小さいスポンジ材を押出すスポンジ材用押出機(54)を駆動させ、前記保持リップ(12)の付け根部に前記スポンジ材で形成されたスポンジ層部(30b)を形成し、前記保持リップ(12)の前記スポンジ層部(30b)を除く部位と前記取付基部(11)を前記微発泡スポンジ材で形成し、前記フランジ(2)の板厚が小の区間(Z)では、前記スポンジ材用押出機(54)の駆動を停止させるとともに前記微発泡スポンジ材用押出機(53)を駆動させて、前記保持リップ(12)と前記取付基部(11)を前記微発泡スポンジ材で形成することを特徴とする。
前記フランジ(2)の板厚が大の区間(Y)では、微発泡スポンジ材を押出す微発泡スポンジ材用押出機(53)を駆動させるとともに前記微発泡スポンジ材よりも比重の小さいスポンジ材を押出すスポンジ材用押出機(54)を駆動させ、前記保持リップ(12)の付け根部に前記スポンジ材で形成されたスポンジ層部(30b)を形成し、前記保持リップ(12)の前記スポンジ層部(30b)を除く部位と前記取付基部(11)を前記微発泡スポンジ材で形成し、前記フランジ(2)の板厚が小の区間(Z)では、前記スポンジ材用押出機(54)の駆動を停止させるとともに前記微発泡スポンジ材用押出機(53)を駆動させて、前記保持リップ(12)と前記取付基部(11)を前記微発泡スポンジ材で形成することを特徴とする。
なお、括弧内の記号は、図面および後述する発明を実施するための最良の形態に記載された対応要素または対応事項を示す。
本発明の請求項1に記載の自動車用オープニングトリムによれば、断面略U字形の取付基部と、その側壁内側面に形成されフランジを保持する保持リップをソリッド材で形成するとともに、保持リップの付け根部にスポンジ材で形成されたスポンジ層部を形成し、フランジの挿入に対して保持リップを撓み易くしたので、保持リップの形状を変えることなく保持リップによる保持力を下げたい場合などに使用することができる
また、保持リップの付け根部にスポンジ層部が形成されるだけであり、特にノッチやスリットといった凹部は形成されないので、自動車用オープニングトリムの取付時にフランジのエッジがノッチやスリットに引っかかって破れ等の損傷を与えることが防止される。
なお、本発明の請求項2に記載の発明のように、保持リップをソリッド材で形成することにかえて、微発泡スポンジ材(スポンジ層部を形成するスポンジ材の比重は、この微発泡スポンジ材の比重よりも小さい)を使用することもできる。
また、保持リップの付け根部にスポンジ層部が形成されるだけであり、特にノッチやスリットといった凹部は形成されないので、自動車用オープニングトリムの取付時にフランジのエッジがノッチやスリットに引っかかって破れ等の損傷を与えることが防止される。
なお、本発明の請求項2に記載の発明のように、保持リップをソリッド材で形成することにかえて、微発泡スポンジ材(スポンジ層部を形成するスポンジ材の比重は、この微発泡スポンジ材の比重よりも小さい)を使用することもできる。
また、本発明の請求項3に記載の自動車用オープニングトリムによれば、フランジの板厚が変化する部位に取付けられ、フランジの板厚が大の区間では、保持リップの付け根部にスポンジ層部が形成され、そのスポンジ層部を除く部位と取付基部はソリッド材で形成さ、フランジの板厚が小の区間における保持リップはその保持リップと取付基部はソリッドで形成されるので、フランジの板厚が大の区間における保持リップは、フランジの板厚が小の区間における保持リップと比較した場合、撓み易い。
これにより、保持リップの付け根部にスポンジ層部を保持リップの撓み量に応じた断面積(容量)で設けることにより、フランジの板厚が変化しても保持リップによる保持力を均一にすることができる。
なお、本発明の請求項4に記載の発明のように、保持リップをソリッド材で形成することにかえて、微発泡スポンジ材(スポンジ層部を形成するスポンジ材の比重は、この微発泡スポンジ材の比重よりも小さい)を使用することもできる。
これにより、保持リップの付け根部にスポンジ層部を保持リップの撓み量に応じた断面積(容量)で設けることにより、フランジの板厚が変化しても保持リップによる保持力を均一にすることができる。
なお、本発明の請求項4に記載の発明のように、保持リップをソリッド材で形成することにかえて、微発泡スポンジ材(スポンジ層部を形成するスポンジ材の比重は、この微発泡スポンジ材の比重よりも小さい)を使用することもできる。
また、本発明の請求項5に記載の自動車用オープニングトリムによれば、保持リップは、奥壁に向かって斜めに形成され、スポンジ層部は前記保持リップの付け根部の開口部側だけに形成したものであるので、押出成形によってスポンジ層部を部分的に設けることは位置的に容易である。
しかも、スポンジ層部は、保持リップの幅方向いっぱいに形成されるものではなく、保持リップの付け根部でしかも開口部側に部分的に設けられているにすぎないため、挿入されるフランジの側面に保持リップが弾接する際に、スポンジ層部がフランジの側面に当接することはない。よって、急激に保持力を低下させることも防止される。
しかも、スポンジ層部は、保持リップの幅方向いっぱいに形成されるものではなく、保持リップの付け根部でしかも開口部側に部分的に設けられているにすぎないため、挿入されるフランジの側面に保持リップが弾接する際に、スポンジ層部がフランジの側面に当接することはない。よって、急激に保持力を低下させることも防止される。
また、本発明の請求項6に記載の自動車用オープニングトリムの製造方法は、フランジの板厚が変化する部位に取付けられる自動車用オープニングトリムを押出成形するもので、フランジの板厚が大の区間では、スポンジ材用押出機とソリッド材用押出機を駆動させ、保持リップの付け根部にスポンジ層部を形成するともにスポンジ層部を除く部位と取付基部をソリッド材で形成し、フランジの板厚が小の区間では、ソリッド材用押出機を駆動させたまま、スポンジ材用押出機の駆動を停止させて保持リップと取付基部をソリッド材で形成するものである。
このような製造方法によれば、保持リップの付け根部にスポンジ層部を形成して保持リップの撓み量を変化させることが、押出機を駆動させるかその駆動を停止させるといった極めて簡易で単調な制御によって行われるので、フランジの板厚の変化に対応した自動車用オープニングトリムを容易に製造することができる。
しかも、このとき、フランジの板厚が変化しても保持リップの形状は、ほとんど同一形状であるので、従来例で記載したように、押出機に装着されたヘッド(口金)に保持リップの長さや太さ(幅)を調節するためにスライド移動するプレートなどを追加する必要はなく、コストを抑えることができる。
なお、本発明の請求項7に記載の発明のように、保持リップをソリッド材で形成することにかえて、微発泡スポンジ材(スポンジ層部を形成するスポンジ材の比重は、この微発泡スポンジ材の比重よりも小さい)を使用することもできる。
このような製造方法によれば、保持リップの付け根部にスポンジ層部を形成して保持リップの撓み量を変化させることが、押出機を駆動させるかその駆動を停止させるといった極めて簡易で単調な制御によって行われるので、フランジの板厚の変化に対応した自動車用オープニングトリムを容易に製造することができる。
しかも、このとき、フランジの板厚が変化しても保持リップの形状は、ほとんど同一形状であるので、従来例で記載したように、押出機に装着されたヘッド(口金)に保持リップの長さや太さ(幅)を調節するためにスライド移動するプレートなどを追加する必要はなく、コストを抑えることができる。
なお、本発明の請求項7に記載の発明のように、保持リップをソリッド材で形成することにかえて、微発泡スポンジ材(スポンジ層部を形成するスポンジ材の比重は、この微発泡スポンジ材の比重よりも小さい)を使用することもできる。
図1及び図2を参照して、本発明の実施形態に係る自動車用オープニングトリム10について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る自動車用オープニングトリム10を示す断面図であり、図5のB−B線拡大断面図に相当する。また、図2は、本発明の実施形態に係る自動車用オープニングトリム10が、板厚が変化するフランジ2に取付けられた状態を示す断面図であり、図2(a)は、図5の区間Zにおける拡大断面図であり、図2(b)は、図5の区間Xにおける拡大断面図であり、図2(c)は、図5の区間Yにおける拡大断面図である。なお、従来例で示したものと同一部分には同一符合を付した。
本発明の実施形態に係る自動車用オープニングトリム10は、図1で示すように、少なくとも取付基部11と保持リップ12を備え、取付基部11と保持リップ12をソリッド材で形成するとともに、保持リップ12の付け根部にスポンジ材で形成されたスポンジ層部30を形成し、フランジ2の挿入に対して保持リップ12を撓み易くしたものである。
取付基部11は、車内側側壁11a,車外側側壁11bと両側壁11a,11bを連結する奥壁11cからなる断面略U字形であり、保持リップ12は、取付基部11の車内側側壁11aの内側面から奥壁11cに向かって斜めに形成されている。
そして、スポンジ層部30は、保持リップ12の付け根部の奥壁11c側とは逆側、すなわち、断面略U字形の取付基部11の開口部側だけに形成されている。
そして、スポンジ層部30は、保持リップ12の付け根部の奥壁11c側とは逆側、すなわち、断面略U字形の取付基部11の開口部側だけに形成されている。
また、フランジ2の保持力を向上させるため、取付基部11には、断面略U字形の芯材21が埋設されていて、さらに、取付基部11の車外側側壁11bの内側面には複数(ここでは3つ)の突条部22が設けられている。
また、取付基部11の車外側側壁11bの外側面にはドア1の閉時にそのドア1に弾接して車内外をシールする中空シール部23が形成されるとともに、取付基部11の車内側側壁11aと奥壁11cとの連結部から車内側には装飾用リップ部24が突設させられている。そして、装飾用リップ部24と奥壁11cの表面には意匠面25が施されている。中空シール部23は、特に限定されるものではないがスポンジ材で形成されている。
また、取付基部11の車外側側壁11bの外側面にはドア1の閉時にそのドア1に弾接して車内外をシールする中空シール部23が形成されるとともに、取付基部11の車内側側壁11aと奥壁11cとの連結部から車内側には装飾用リップ部24が突設させられている。そして、装飾用リップ部24と奥壁11cの表面には意匠面25が施されている。中空シール部23は、特に限定されるものではないがスポンジ材で形成されている。
このように構成された自動車用オープニングトリム10は、フランジ2の板厚が変化する自動車の車体開口縁に取付けられる。
そして、フランジ2の板厚が大の区間では、上述したように、保持リップ12の付け根部にスポンジ材で形成されたスポンジ層部30が形成され、保持リップ12のスポンジ層部30を除く部位と取付基部11はソリッド材で形成される。
また、フランジ2の板厚が小の区間では、保持リップ12と取付基部11はソリッド材で形成される。
そして、フランジ2の板厚が大の区間では、上述したように、保持リップ12の付け根部にスポンジ材で形成されたスポンジ層部30が形成され、保持リップ12のスポンジ層部30を除く部位と取付基部11はソリッド材で形成される。
また、フランジ2の板厚が小の区間では、保持リップ12と取付基部11はソリッド材で形成される。
例えば、図4及び図5で示されるような、自動車の車体のドア1の開口縁に自動車用オープニングトリム10が取付けられる場合、フランジ2の鋼板が1枚の区間Zでは、図2(a)で示すように、取付基部11と保持リップ12はともにソリッド材で形成され、特にスポンジ層部30は形成されないが、フランジ2の鋼板が2枚の区間X及び3枚の区間Yでは、図2(b)及び図2(c)で示すように、保持リップ12の付け根部にスポンジ材で形成されたスポンジ層部30(30a,30b)が形成されるともに、保持リップ12のスポンジ層部30を除く部位と取付基部11はソリッド材で形成される。
ここで、フランジ2の鋼板が2枚の区間Xにおいて保持リップ12に形成されるスポンジ層部30a(30)の断面積は、フランジ2の鋼板が3枚の区間Yにおいて保持リップ12に形成されるスポンジ層部30b(30)の断面積よりも小さく、フランジ2に対する挿入作業時に区間Yにおける保持リップ12(図2(c))の方が、区間Xにおける保持リップ12(図2(b))よりも撓み易くしてある。
ここで、フランジ2の鋼板が2枚の区間Xにおいて保持リップ12に形成されるスポンジ層部30a(30)の断面積は、フランジ2の鋼板が3枚の区間Yにおいて保持リップ12に形成されるスポンジ層部30b(30)の断面積よりも小さく、フランジ2に対する挿入作業時に区間Yにおける保持リップ12(図2(c))の方が、区間Xにおける保持リップ12(図2(b))よりも撓み易くしてある。
このように、本発明の実施形態に係る自動車用オープニングトリム10によれば、保持リップ12の付け根部にスポンジ層部30を保持リップ12の撓み量に応じた断面積(容量)で設けることにより、フランジ2の板厚が変化しても保持リップ12による保持力を均一にすることができる。
この本発明の実施形態に係る自動車用オープニングトリム10は、図3に示すような、押出用のヘッド(口金)50を備えた押出機51,52,53,54を使用してヘッド(口金)50に送られてくる芯材21を被覆するように押出成形することによって製造される。押出用のヘッド(口金)50を備えた押出機51,52,53は通常の押出設備であり、これに新たに押出機54を加えたものである。
押出機51は、図1で示したように、意匠面25を形成するために材料を、ヘッド(口金)50が有する意匠面25を形成する開口孔から押出すものであり、その材料としては、例えば、ソリッド材や比重(スポンジの加硫後の比重)0.4〜1.1のスポンジ材が使用される。
また、押出機52は、中空シール部23を形成するために材料を、ヘッド(口金)50が有する中空シール部23を形成する開口孔から押出すものであり、その材料としては、例えば、比重(スポンジの加硫後の比重)0.4〜0.6のスポンジ材が使用される。
さらに、押出機53は、取付基部11,保持リップ12,突条部22,装飾用リップ部24からなるグリップ部を形成するために材料を、ヘッド(口金)50が有する前記グリップ部を形成する開口孔から押出すものであり、その材料としては、例えば、ソリッド材が使用される。
さらにまた、押出機54は、保持リップ12の付け根部にスポンジ層部30を形成するために材料を、ヘッド(口金)50が有するスポンジ層部30を形成する開口孔から押出すものであり、その材料としては、例えば、比重(スポンジの加硫後の比重)0.1〜0.4のスポンジ材が使用される。
また、押出機52は、中空シール部23を形成するために材料を、ヘッド(口金)50が有する中空シール部23を形成する開口孔から押出すものであり、その材料としては、例えば、比重(スポンジの加硫後の比重)0.4〜0.6のスポンジ材が使用される。
さらに、押出機53は、取付基部11,保持リップ12,突条部22,装飾用リップ部24からなるグリップ部を形成するために材料を、ヘッド(口金)50が有する前記グリップ部を形成する開口孔から押出すものであり、その材料としては、例えば、ソリッド材が使用される。
さらにまた、押出機54は、保持リップ12の付け根部にスポンジ層部30を形成するために材料を、ヘッド(口金)50が有するスポンジ層部30を形成する開口孔から押出すものであり、その材料としては、例えば、比重(スポンジの加硫後の比重)0.1〜0.4のスポンジ材が使用される。
そして、保持リップ12の付け根部にスポンジ層部30を形成するか否かについては、押出機54を駆動させるかその駆動を停止させるといった制御によって行われる。
フランジ2の板厚が大の区間では、スポンジ層部30形成用スポンジ材を押出すスポンジ材用の押出機54を駆動させるとともにグリップ部形成用ソリッド材を押出すソリッド材用の押出機53を駆動させ、それに加え、中空シール部23形成用スポンジ材を押出す押出機52を駆動させ、さらに意匠面25形成用ソリッド材(なお、ソリッド材にかえてスポンジ材を使用することもできる)を押出す押出機51を駆動させる。これにより、保持リップ12の付け根部にスポンジ材で形成されたスポンジ層部30が形成されるとともに、保持リップ12のスポンジ層部30を除く部位と取付基部11がソリッド材で形成され、それに加え、中空シール部23がスポンジ材で形成され、さらに意匠面25がソリッド材(スポンジ材でもよい)で形成される。
フランジ2の板厚が大の区間では、スポンジ層部30形成用スポンジ材を押出すスポンジ材用の押出機54を駆動させるとともにグリップ部形成用ソリッド材を押出すソリッド材用の押出機53を駆動させ、それに加え、中空シール部23形成用スポンジ材を押出す押出機52を駆動させ、さらに意匠面25形成用ソリッド材(なお、ソリッド材にかえてスポンジ材を使用することもできる)を押出す押出機51を駆動させる。これにより、保持リップ12の付け根部にスポンジ材で形成されたスポンジ層部30が形成されるとともに、保持リップ12のスポンジ層部30を除く部位と取付基部11がソリッド材で形成され、それに加え、中空シール部23がスポンジ材で形成され、さらに意匠面25がソリッド材(スポンジ材でもよい)で形成される。
また、フランジ12の板厚が前記大の部分に比較して小さい小の区間では、スポンジ層部30形成用スポンジ材を押出す押出機54の駆動を停止させるとともに押出機51,52,53を駆動させる。なお、駆動中の押出機51,52,53についてはそのまま駆動を継続させる。これにより、保持リップ12と取付基部11がソリッド材で形成され、それに加え、中空シール部23がスポンジ材で形成され、さらに意匠面25がソリッド材(スポンジ材でもよい)で形成される。
例えば、図4及び図5で示されるような、自動車の車体のドア1の開口縁に自動車用オープニングトリム10が取付けられる場合、図5に示す型成形部Pで接続される部分から左側のフランジ2の鋼板が1枚の区間Zでは、スポンジ層部30形成用スポンジ材を押出す押出機54の駆動を停止させるとともに押出機51,52,53を駆動させることにより、図2(a)で示すような断面形状の押出品(自動車用オープニングトリム10)が得られる。
それに引き続き、フランジ2の鋼板が2枚の区間Xでは、押出機51,52,53の駆動はそのままで、押出機54を回転速度V1で駆動させることにより、図2(b)で示すような断面形状の押出品が得られる。
それに引き続き、フランジ2の鋼板が2枚の区間Xでは、押出機51,52,53の駆動はそのままで、押出機54を回転速度V1で駆動させることにより、図2(b)で示すような断面形状の押出品が得られる。
それに引き続き、フランジ2の鋼板が3枚の区間Yでは、押出機51,52,53の駆動はそのままで、押出機54を回転速度V2で駆動させることにより、図2(c)で示すような断面形状の押出品が得られる。なお、このときの押出機54の回転速度V2は、区間Xにおける押出機54の回転速度V1よりも大きく(V2〉V1)、保持リップ12の付け根部に形成されるスポンジ層部30bの断面積を区間Xにおけるスポンジ層部30aの断面積よりも大きいものとして、区間Xよりも区間Yにおける保持リップ12の撓み量を大きく設定している。
それに引き続き、フランジ2の鋼板が1枚の区間Z(図5に示す型成形部Pで接続される部分から右側のフランジ2の鋼板が1枚の区間Z)では、押出機51,52,53の駆動はそのままで、押出機54の駆動を停止させることにより、再度、図2(a)で示すような断面形状の押出品が得られる。
そして、製造された押出品の両端部を型成形接続することによって、図5で示すような製品が完成する。
そして、製造された押出品の両端部を型成形接続することによって、図5で示すような製品が完成する。
なお、区間X,Yで押出機54から押出されるスポンジ材の押出しによって、保持リップ12を形成するソリッド材が押しやられるが、その押しやられるソリッド材の量は極少量であるため、区間X,Y,Zをとおして保持リップ12の形状はほとんど同一形状である。
このような製造方法によれば、保持リップ12の付け根部にスポンジ層部30を形成して保持リップ12の撓み量を変化させることが、押出機54を駆動させるかその駆動を停止させるといった制御によって行われるので、フランジ2の板厚の変化に対応した自動車用オープニングトリム10を容易に製造することができる。
しかも、このとき、フランジ2の板厚が変化しても保持リップ12の形状は、ほとんど同一形状であるので、押出機に装着されたヘッド(口金)50に保持リップ12の長さや太さ(幅)を調節するためにスライド移動するプレートなどを追加する必要はなく、コストを抑えることができる。
しかも、このとき、フランジ2の板厚が変化しても保持リップ12の形状は、ほとんど同一形状であるので、押出機に装着されたヘッド(口金)50に保持リップ12の長さや太さ(幅)を調節するためにスライド移動するプレートなどを追加する必要はなく、コストを抑えることができる。
本発明の実施形態では、図1で示したように、スポンジ層部30b(30)を保持リップ12の付け根部の開口部側だけに形成したが、図9に示すように、スポンジ層部30b(30)を、保持リップ12の付け根部において、それより先に形成されたソリッド材と取付基部11に形成されたソリッド材とを分断するように形成することもできる。
これは、スポンジ層部30形成用スポンジ材を押出すスポンジ材用の押出機54による吐出量を更に上げることによって容易に行うことができる。
なお、スポンジ層部30b(30)を保持リップ12の付け根部の開口部側とは、逆側、すなわち、奥壁11cだけに形成することも考えられるが、これは、ヘッド(口金)50の構造上困難である。
これは、スポンジ層部30形成用スポンジ材を押出すスポンジ材用の押出機54による吐出量を更に上げることによって容易に行うことができる。
なお、スポンジ層部30b(30)を保持リップ12の付け根部の開口部側とは、逆側、すなわち、奥壁11cだけに形成することも考えられるが、これは、ヘッド(口金)50の構造上困難である。
なお、本発明の実施形態では、図2,図5で示したように、フランジ2を構成する鋼板の枚数を1枚,2枚,3枚のものを例示し、フランジ2の板厚を3段階に変化させるとともに保持リップ12の撓みもそれに応じて3段階に変化させるようにしたが、特にフランジ2の枚数に限定されるものではなく、フランジ2の厚板が少なくとも大きい場合と小さい場合の2段階に変化する場合に適応させることもできる。
また、取付基部11の車内側側壁11aの内面側に保持リップ12を1つ形成し、その1つの保持リップ12の付け根部にスポンジ層部30を形成して撓み量を調節するようにしたが、取付基部11の車内側側壁11aの内面側に保持リップ12を2以上設けたり、あるいは、これに加えて、取付基部11の車外側側壁11bの内面側にも保持リップ12を設け、それぞれの保持リップ12の付け根部にスポンジ層部30を形成するようにしてもよい。
また、取付基部11の車内側側壁11aの内面側に保持リップ12を1つ形成し、その1つの保持リップ12の付け根部にスポンジ層部30を形成して撓み量を調節するようにしたが、取付基部11の車内側側壁11aの内面側に保持リップ12を2以上設けたり、あるいは、これに加えて、取付基部11の車外側側壁11bの内面側にも保持リップ12を設け、それぞれの保持リップ12の付け根部にスポンジ層部30を形成するようにしてもよい。
また、本発明の実施形態では、押出機54の回転速度をV1,V2の2段階に変化させることで保持リップ12の付け根部に形成される区間Yにおけるスポンジ層部30bの断面積を区間Xにおけるスポンジ層部30aの断面積よりも大きいものとしたが、それぞれのスポンジ層部30a,30bを形成するための専用の押出機54を2つ並設するようにしてもよい。
また、本発明の実施形態では、押出機53からソリッド材を押出して、取付基部11,保持リップ12,突条部22,装飾用リップ部24からなるグリップ部を形成したが、このソリッド材にかえて、微発泡スポンジ材を押出機53から押出してグリップ部を形成するようにしてもよい。ここで、微発泡スポンジ材のスポンジの加硫後の比重は0.8〜1.1であり、押出機54から押出され、保持リップ12の付け根部に形成されるスポンジ層部30を構成するスポンジ材の加硫後の比重(0.4)よりも大きいものが使用される。
また、本発明の実施形態では、自動車の車体のドア1の開口縁に自動車用オープニングトリム10が取付けられる場合を示したが、フランジ2の板厚が変化するトランクルームの開口縁などに自動車用オープニングトリム10を取付けることもできる。この場合、通常、中空シール部23は奥壁11cの外側面に形成される。
また、本発明の実施形態では、自動車用オープニングトリム10をフランジ2の板厚が変化する部分に取付け、保持リップ12による保持力をフランジ2の板厚が変わっても均一にするようにしたが、保持リップ12の付け根部にスポンジ層部30を形成するだけで保持リップ12をスポンジ層部30を形成しない場合と比較して、ほぼ同一形状のまま撓み量を大きくすることができるので、フランジ2の板厚の変化に関係なく、保持リップ12の形状を変えることなく保持リップ12による保持力を下げたい場合などに使用することができる。
1 ドア
2 フランジ
10 自動車用オープニングトリム
11 取付基部
11a 車内側側壁
11b 車外側側壁
11c 奥壁
12 保持リップ
21 芯材
22 突条部
23 中空シール部
24 装飾用リップ部
25 意匠面
30 スポンジ層部
30a スポンジ層部
30b スポンジ層部
50 ヘッド(口金)
51 押出機(意匠面形成用)
52 押出機(中空シール部形成用)
53 押出機(グリップ部形成用)
54 押出機(保持リップのスポンジ層部形成用)
P 型成形部
X フランジの板が2枚の区間
Y フランジの板が3枚の区間
Z フランジの板が1枚の区間
2 フランジ
10 自動車用オープニングトリム
11 取付基部
11a 車内側側壁
11b 車外側側壁
11c 奥壁
12 保持リップ
21 芯材
22 突条部
23 中空シール部
24 装飾用リップ部
25 意匠面
30 スポンジ層部
30a スポンジ層部
30b スポンジ層部
50 ヘッド(口金)
51 押出機(意匠面形成用)
52 押出機(中空シール部形成用)
53 押出機(グリップ部形成用)
54 押出機(保持リップのスポンジ層部形成用)
P 型成形部
X フランジの板が2枚の区間
Y フランジの板が3枚の区間
Z フランジの板が1枚の区間
Claims (7)
- 両側壁と奥壁からなる断面略U字形の取付基部と、該取付基部の側壁内側面に形成され、取付基部の開口部側から挿入される自動車の車体開口縁に形成されたフランジを保持する保持リップとを備える自動車用オープニングトリムであって、
前記取付基部と前記保持リップをソリッド材で形成するとともに、前記保持リップの付け根部にスポンジ材で形成されたスポンジ層部を形成し、前記フランジの挿入に対して前記保持リップを撓み易くしたことを特徴とする自動車用オープニングトリム。 - 両側壁と奥壁からなる断面略U字形の取付基部と、該取付基部の側壁内側面に形成され、取付基部の開口部側から挿入される自動車の車体開口縁に形成されたフランジを保持する保持リップとを備える自動車用オープニングトリムであって、
前記取付基部と前記保持リップを微発泡スポンジ材で形成するとともに、前記保持リップの付け根部に前記微発泡スポンジ材よりも比重の小さいスポンジ材で形成されたスポンジ層部を形成し、前記フランジの挿入に対して前記保持リップを撓み易くしたことを特徴とする自動車用オープニングトリム。 - 両側壁と奥壁からなる断面略U字形の取付基部と、該取付基部の側壁内側面に形成され、取付基部の開口部側から挿入される自動車の車体開口縁に形成されたフランジを保持する保持リップとを備え、前記フランジの板厚が変化する部位に取付けられる自動車用オープニングトリムであって、
前記フランジの板厚が大の区間では、前記保持リップの付け根部にスポンジ材で形成されたスポンジ層部が形成され、前記保持リップの前記スポンジ層部を除く部位と前記取付基部はソリッド材で形成され、
前記フランジの板厚が小の区間では、前記保持リップと前記取付基部は前記ソリッド材で形成されてなることを特徴とする自動車用オープニングトリム。 - 両側壁と奥壁からなる断面略U字形の取付基部と、該取付基部の側壁内側面に形成され、取付基部の開口部側から挿入される自動車の車体開口縁に形成されたフランジを保持する保持リップとを備え、前記フランジの板厚が変化する部位に取付けられる自動車用オープニングトリムであって、
前記フランジの板厚が大の区間では、前記保持リップの付け根部にスポンジ材で形成されたスポンジ層部が形成され、前記保持リップの前記スポンジ層部を除く部位と前記取付基部は前記スポンジ材よりも比重の大きい微発泡スポンジ材で形成され、
前記フランジの板厚が小の区間では、前記保持リップと前記取付基部は前記微発泡スポンジ材で形成されてなることを特徴とする自動車用オープニングトリム。 - 前記保持リップは、前記側壁内側面から前記奥壁に向かって斜めに形成されるとともに、前記スポンジ層部を前記保持リップの付け根部の前記開口部側だけに形成したことを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一つに記載の自動車用オープニングトリム。
- 両側壁と奥壁からなる断面略U字形の取付基部と、該取付基部の側壁内側面に形成され、取付基部の開口部側から挿入される自動車の車体開口縁に形成されたフランジを保持する保持リップとを備え、前記フランジの板厚が変化する部位に取付けられる自動車用オープニングトリムを押出成形して製造する方法であって、
前記フランジの板厚が大の区間では、スポンジ材を押出すスポンジ材用押出機を駆動させるとともにソリッド材を押出すソリッド材用押出機を駆動させ、前記保持リップの付け根部に前記スポンジ材で形成されたスポンジ層部を形成し、前記保持リップの前記スポンジ層部を除く部位と前記取付基部を前記ソリッド材で形成し、
前記フランジの板厚が小の区間では、前記スポンジ材用押出機の駆動を停止させるとともに前記ソリッド材用押出機を駆動させて、前記保持リップと前記取付基部を前記ソリッド材で形成することを特徴とする自動車用オープニングトリムの製造方法。 - 両側壁と奥壁からなる断面略U字形の取付基部と、該取付基部の側壁内側面に形成され、取付基部の開口部側から挿入される自動車の車体開口縁に形成されたフランジを保持する保持リップとを備え、前記フランジの板厚が変化する部位に取付けられる自動車用オープニングトリムを押出成形して製造する方法であって、
前記フランジの板厚が大の区間では、微発泡スポンジ材を押出す微発泡スポンジ材用押出機を駆動させるとともに前記微発泡スポンジ材よりも比重の小さいスポンジ材を押出すスポンジ材用押出機を駆動させ、前記保持リップの付け根部に前記スポンジ材で形成されたスポンジ層部を形成し、前記保持リップの前記スポンジ層部を除く部位と前記取付基部を前記微発泡スポンジ材で形成し、
前記フランジの板厚が小の区間では、前記スポンジ材用押出機の駆動を停止させるとともに前記微発泡スポンジ材用押出機を駆動させて、前記保持リップと前記取付基部を前記微発泡スポンジ材で形成することを特徴とする自動車用オープニングトリムの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006312098A JP2008126769A (ja) | 2006-11-17 | 2006-11-17 | 自動車用オープニングトリム及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006312098A JP2008126769A (ja) | 2006-11-17 | 2006-11-17 | 自動車用オープニングトリム及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008126769A true JP2008126769A (ja) | 2008-06-05 |
Family
ID=39553060
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006312098A Pending JP2008126769A (ja) | 2006-11-17 | 2006-11-17 | 自動車用オープニングトリム及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008126769A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010173498A (ja) * | 2009-01-30 | 2010-08-12 | Toyoda Gosei Co Ltd | ウエザストリップ |
JP2013095148A (ja) * | 2011-10-27 | 2013-05-20 | Nishikawa Rubber Co Ltd | オープニングトリム |
-
2006
- 2006-11-17 JP JP2006312098A patent/JP2008126769A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010173498A (ja) * | 2009-01-30 | 2010-08-12 | Toyoda Gosei Co Ltd | ウエザストリップ |
JP2013095148A (ja) * | 2011-10-27 | 2013-05-20 | Nishikawa Rubber Co Ltd | オープニングトリム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4344809B2 (ja) | ドアウエザストリップ | |
US20050233110A1 (en) | Extrusion molded product having core material | |
JP2006182251A (ja) | 自動車用ウエザストリップ | |
JP5761567B2 (ja) | 自動車用ウエザストリップ | |
JP4846430B2 (ja) | オープニングシールおよび同製造方法 | |
US7044525B2 (en) | Automotive extrusion-molded product and manufacturing method therefor | |
JP2008126769A (ja) | 自動車用オープニングトリム及びその製造方法 | |
US7244383B2 (en) | Method of forming a vehicle component | |
WO1994000311A1 (en) | Molding manufacturing method | |
JP2008105530A (ja) | ドアウエザストリップ及びその製造方法 | |
JP2004142716A (ja) | 自動車用押出し成形品およびその製造方法 | |
JP2727446B2 (ja) | 車両用ウインドモールディング | |
JP2005153694A (ja) | 自動車用ガラスラン | |
JP2008230127A (ja) | 樹脂成形体及び該樹脂成形体の成形方法並びに該樹脂成形体を備えた空調エアダクト | |
JP4672477B2 (ja) | 自動車用ウエザーストリップの製造方法 | |
JP2001301542A (ja) | 自動車用ウェザーストリップ | |
JP2006205843A (ja) | ウエザストリップの製造方法 | |
JP2009227242A (ja) | 自動車用ガラスラン | |
JP5618950B2 (ja) | 車両用ドア構造 | |
JP2009073301A (ja) | ガラスラン及びその製造方法 | |
JP2008207532A (ja) | 自動車用の押出し成形品の製造方法 | |
JP2008132849A (ja) | ウエザストリップ及びその製造方法 | |
JP4722737B2 (ja) | 自動車用ウエザーストリップの製造方法 | |
JP3873677B2 (ja) | ウエザーストリップ、その製造方法及びその取付構造 | |
JP2007055576A (ja) | トリム等の押出し成形品の成形方法 |