JP4375103B2 - 圧電バイモルフ素子の駆動回路および駆動方法 - Google Patents

圧電バイモルフ素子の駆動回路および駆動方法 Download PDF

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この発明は、圧電バイモルフ素子を用いたアクチュエータに関し圧電バイモルフ素子の駆動回路および駆動方法に関する技術分野に属する。
圧電バイモルフ素子は、圧電セラミックスの印加電界に比例した歪みを発生するという逆圧電効果を利用したアクチュエータの一種であって、近年、微小変位の制御、出力端末デバイスとして民生用機器にも利用されている。
圧電素子を2枚使った圧電バイモルフ素子は従来より知られ、その構造は、例えば、特開昭61−30974号公開公報の第2図に記載されている。圧電バイモルフに使う圧電素子は予め分極処理をしているが、使用時に抗電界に相当する分極劣化電圧Vecを超える電圧が圧電素子の分極方向とは逆方向にかかると分極方向Pが反転するために使用不可能になってしまう。
順方向には、分極劣化電圧よりも高い電圧を加えることができるが、回路上、順方向と逆方向とには同じ電圧がかかるので、圧電バイモルフに使う圧電素子は、分極劣化電圧Vecを超えない範囲で使用しなければならなかった。この技術の改良技術として、整流ダイオードを用いて順方向にしか電圧が印加されないようにする技術が特開平9−65669号公開公報の図9に開示されている。
また、定電圧ダイオードを用いて逆方向にかかる電圧を分極劣化電圧以下に制御する技術が上記特開昭61−30974号公開公報の第1図に開示されている。
以下、従来技術の駆動回路について説明する。
(1)従来技術1(本出願の図6)
特開昭61−30974号公開公報(特許文献1)の第2図
(2)従来技術2(本出願の図8)
特開平9−65669号公開公報(特許文献2)の図9
(3)従来技術3
特開昭61−30974(特許文献1)の第1図
なお、公報記載の符号および名称を( )で示し、その後に、本出願での符号および名称を[ ]内に記載する。
(1)従来技術1の駆動回路
図6は、従来技術1の駆動回路図である。従来技術1について図6を参照して説明する。
図6において、圧電アクチュエータ(10)[30]は、二枚の電歪板(15),(16)[圧電素子1a,1b]が、中央電極(17)[4c]を挟んで互いに貼り合わされることによって形成されている。上記電歪板(15),(16)の一端面には、電極(18),(19)[表面側電極4a,4b]が設けられ、電歪板(15),(16)の間に中央電極(17)[中間電極4c]が設けられている。
(2)従来技術2の駆動回路
図8は、従来技術2の駆動回路図である。従来技術2について図8を参照して説明する。
図8において、電極(2a),(3a)[表面側電極4a,4b]には、外部の電源からダイオード(6),(7)[整流ダイオード3a,3b]を介して、駆動電圧が印加されると共に、共通電極(5)[中間電極4c]はアース接続されている。
この圧電バイモルフ駆動回路は、整流ダイオード(6)および整流ダイオード(7)[整流ダイオード3a,3b]を使用することによって、分極方向Pと順方向にしか電圧が印加されない。この図8の回路では、分極方向Pと逆方向には全く電圧が印加されないので、分極方向Pが反転するおそれはない。この従来技術2では、二枚の圧電板(2),(3)[圧電素子1a,1b]をそれぞれユニモルフ駆動しており、電界の符号によって切り替えて駆動している。この回路では、分極劣化電圧Vecの制限を受けることなく、圧電素子に電圧を印加することができるので、その結果、従来技術1よりも大きな変位を得ることはできる。
(3)従来技術3の駆動回路
従来技術3について特開昭61−30974の第1図を参照して説明する。従来技術3の圧電バイモルフ形圧電アクチュエータ(10)は、正の分極を有する側の電極(18)に定電圧ダイオード(ZD1)のカソードを接続し、負の分極を有する側の電極(19)に他の定電圧ダイオード(ZD2)のアノードを接続し、双方の定電圧ダイオードの他端を共通にした端子と、中央電極(17)とによって形成された駆動入力回路(12a)と、この駆動入力回路(12a)に定電圧を供給する駆動回路(13a)とから形成され、電歪板(15)および(16)[圧電素子1a,1b]に供給される電圧が分極劣化電圧Vec以下となるように、定電圧ダイオード(ZD1)および(ZD2)の制限電圧(Vzd1)および(Vzd2)を設定した圧電アクチュエータ(10)である。この回路によって、従来技術1よりも大きな変位を得られることが特許文献1に開示されている。
特許文献は下記のとおりである。
特開昭61−30974号公報 特開平9−65669号公報
(1)従来技術2の課題
従来技術2の課題は下記のとおりである。この従来技術2の圧電バイモルフ駆動回路は、前述した駆動回路によって、実質的には、二枚の圧電板(2),(3)[圧電素子1a,1b]がそれぞれユニモルフ駆動になっているために、順方向には高い電圧と逆方向には分極劣化電圧を超えない低い電圧とを同時に印加して圧電体の能力を最大限発揮させることができないという課題が生じている。
(2)従来技術3の課題
従来技術3の課題は下記のとおりである。この従来技術3の構成図では、電歪板(15)または(16)に直列に接続される定電圧ダイオード(ZD1)および(ZD2)の制限電圧(Vzd1)および(Vzd2)を小さくすると、印加できる駆動電圧の最大値が小さくなり、最大変位が制限されるという課題が生じている。
また、逆に、定電圧ダイオードの制限電圧(Vzd1)および(Vzd2)を大きくすると、従来技術1よりも大きな変位を得ることが可能となるが、制限電圧以下の駆動電圧では定電圧ダイオードに電圧が全てかかり変位の向上は得られないために、制限電圧を大きくし過ぎても変位向上の効果は小さい。また、駆動電圧(Vd)の上昇に対して、実質的に電歪板(15)または(16)に印加される電圧が非線形となり、線形的に変位を制御することが困難であるという課題も生じている。
さらに、定電圧ダイオード(ZD1)および(ZD2)と電歪板(15)または(16)とを直列に接続した場合では、駆動電圧が制限電圧(Vzd1)および(Vzd2)を超えたときに、電歪板(15)または(16)に電流が流入することになり、駆動電圧(Vd)と制限電圧(Vzd1)および(Vzd2)との差以上の電圧が電歪板(15)または(16)に印加される。このために、分極劣化電圧以上の電圧が圧電素子に印加されて電歪板(15)または(16)は減極されるという課題も生じている。
課題を解決するための手段は下記のとおりである。図1は、本発明の構成を備えた圧電バイモルフ素子の駆動回路である。同図において、中間電極4cを挟んで分極方向Pが同方向となるように配置された一方の圧電素子1aおよび他方の圧電素子1bから形成された圧電バイモルフ素子10と、圧電バイモルフ素子10に駆動電源から供給される駆動電圧を印加する駆動入力回路20とから形成される圧電バイモルフ素子の駆動回路30において、
駆動入力回路20が、
一方の圧電素子1aに一方の圧電素子1aの分極方向Pと順方向に通電する方向に接続された一方の整流ダイオード3aと、
一方の整流ダイオード3aに並列に接続された一方のコンデンサ2aと、
他方の圧電素子1bに他方の圧電素子1bの分極方向Pと順方向に通電する方向に接続された他方の整流ダイオード3bと、
他方の整流ダイオード3bに並列に接続された他方のコンデンサ2bと、
一方の圧電素子1aに接続されていない一方の整流ダイオード3aおよび一方のコンデンサ2aの一方の接続端と他方の圧電素子1bに接続されていない他方の整流ダイオード3bおよび他方のコンデンサ2bの他方の接続端とを共通にした共通接続端子5aと、
中間電極4cに接続された中間電極接続端子5cとから形成された圧電バイモルフ素子の駆動回路である。
発明の効果を従来技術と対比すると下記のとおりである。(図1および図2参照)
従来技術2の圧電バイモルフ駆動回路では、前述したように、順方向には高い電圧と逆方向には分極劣化電圧を超えない低い電圧とを同時に印加して圧電板の能力を最大限発揮させることができない。
それに対して、本発明は、第1に、一方の圧電素子1aと他方の圧電素子1bとを並列にして駆動電源に接続して、両者の圧電素子に交流電源電圧の正負各半波ともに同時に印加している。したがって、従来技術2と比べて駆動電圧が同じであれば大きな変位を得ることができ、また逆に、変位が同じであれば駆動電圧を低下させることができる。
従来技術3の圧電バイモルフ素子の駆動回路では、電歪板(15)または(16)に直列に接続される定電圧ダイオード(ZD1)および(ZD2)の制限電圧(Vzd1)および(Vzd2)を小さくすると、印加できる駆動電圧の最大値が小さくなり最大変位が制限される。逆に上記の制限電圧を大きくし過ぎても変位向上の効果は小さくなる。
それに対して、本発明は、定電圧ダイオードを用いていないので、その制限電圧の影響を受けないで、一方の圧電素子1aに分極方向Pと順方向に分極順方向駆動電圧を印加して分極順方向駆動すると同時に、他方の圧電素子1bの分極方向Pと逆方向に同時に分極逆方向駆動電圧を印加して圧電バイモルフ駆動することができるので、より大きな歪み率を発生させることができる。
同じく、従来技術3の圧電バイモルフ素子の駆動回路では、定電圧ダイオードの制限電圧(Vzd1)および(Vzd2)を適度に大きくした場合でも、駆動電圧の上昇に対して、実質的に電歪板(15)または(16)に印加される電圧が非線形となり、線形的に変位を制御することが困難である。
それに対して、本発明は、定電圧ダイオードを使用していないので、線形的に変位を制御することができる。
発明を実施するための最良の形態は下記のとおりである。前述した図1の圧電バイモルフ素子の駆動回路によって、中間電極4cを挟んで分極方向Pが同方向となるように配置された一方の圧電素子1aおよび他方の圧電素子1bから形成された圧電バイモルフ素子を駆動する方法において、
一方の圧電素子1aに一方の圧電素子の分極方向Pと順方向に一方の整流ダイオード3aを接続し、
一方の整流ダイオード3aに並列に一方のコンデンサ2aを接続し、
他方の圧電素子1bに他方の圧電素子の分極方向Pと順方向に他方の整流ダイオード3cを接続し、
他方の整流ダイオード3bに並列に他方のコンデンサ2bを接続し、
一方の圧電素子1aに接続されていない一方の整流ダイオード3aおよび一方のコンデンサ2aの一方の接続端と他方の圧電素子1bに接続されていない他方の整流ダイオード3bおよび他方のコンデンサ2bの他方の接続端とを共通にした共通接続端子5aに接続し、
中間電極4cを中間電極接続端子5cに接続して、
共通接続端子5aと中間電極接続端子5cとの間に駆動電圧を印加し、
この駆動電圧の絶対値|Vd|と圧電素子1a,1bの静電容量Csとコンデンサ2a,2bの静電容量Cと圧電素子の分極劣化電圧Vecとを
Vec>|Vd|*C/(Cs+C
の関係に設定した圧電バイモルフ素子の駆動方法である。
図1は、圧電バイモルフ素子10および本発明に係る駆動入力回路20を備えた圧電バイモルフ素子の駆動回路30の回路図である。図2(A)ないし(C)は、それぞれ、本発明に係る圧電バイモルフ素子の駆動回路30に外部から入力される駆動電圧の波形図、一方の圧電素子に印加される電圧の波形図および他方の圧電素子に印加される電圧の波形図である。図2において、Vdは駆動電圧を示し、tは経過時間を示す。
[図1の説明]
図1において、圧電バイモルフ素子の駆動回路30は、中間電極4cを挟んで分極方向Pが同方向となるように配置された一方の圧電素子1aおよび他方の圧電素子1bから形成された圧電バイモルフ素子10とこの圧電バイモルフ素子10に駆動電源から供給される駆動電圧を印加する駆動入力回路20とから形成される。
圧電素子1a,1bの中間電極4cが設けられている面と対向する面には、それぞれ表面電極4a,4bが配置されている。なお、図示していないが、中間電極4cは圧電バイモルフ素子が大きく変位したときの破損を防ぐ弾性板を挟むか、弾性を保持させることが望ましい。
駆動入力回路20は、一方の圧電素子1aにその分極方向に通電する方向に接続された一方の整流ダイオード3aと、その一方の整流ダイオード3aに並列に接続された一方のコンデンサ2aと、他方の圧電素子1bにその分極方向に通電する方向に接続された他方の整流ダイオード3bと、その他方の整流ダイオード3bに並列に接続された他方のコンデンサ2bとから形成されている。
一方の圧電素子1aに接続されていない一方の整流ダイオード3aおよび一方のコンデンサ2aの一方の接続端と他方の圧電素子1bに接続されていない他方の整流ダイオード3bおよび他方のコンデンサ2bの他方の接続端とを共通にした共通接続端子5aに接続し、中間電極4cを中間電極接続端子5cに接続する。共通接続端子5aと中間電極接続端子5c(以下、駆動電圧入力端子5という)間に接続する。
圧電バイモルフ素子の駆動回路30は、上記駆動入力回路20の駆動電圧入力端子5間に図示していない外部からの駆動電圧を印加して圧電バイモルフ素子10を駆動する。
外部からの駆動電圧は圧電バイモルフ素子の駆動回路30に印加されるが、実際に圧電素子1a,1bに印加される電圧は整流ダイオード3a,3bの極性によって異なる。例えば、駆動電圧の極性が一方の整流ダイオード3aの通電方向である場合は、その一方の整流ダイオード3aの抵抗値はほぼゼロになり、その一方の整流ダイオード3aに並列接続された一方のコンデンサ2aは電圧分担をしない。したがって、一方の圧電素子1aには外部からの駆動電圧がそのまま印加される。
上記のように、駆動電圧の極性が一方の整流ダイオード3aの通電方向である場合は、その駆動電圧の極性は他方の整流ダイオード3bの通電方向と逆方向となり、その他方の整流ダイオード3bは高抵抗となって通電を遮断する。したがって、駆動電圧は他方の圧電素子1bと他方のコンデンサ2bとに分担されて他方の圧電素子1bに印加される。分担の割合は他方の圧電素子1bの静電容量Csと他方のコンデンサ2bの静電容量Cとによって定まり、他方の圧電素子1bに印加される電圧は駆動電圧Vdと静電容量比C/(Cs+C)との積となる。なお、次の半波の駆動電圧の極性が、一方の整流ダイオード3aの通電方向と逆方向であり、他方の整流ダイオード3bの通電方向である場合も上記と同様に機能する。
上記のように、整流ダイオード3a,3bの通電方向と圧電素子1a,1bの分極方向とを一致させてあるので、駆動電圧の極性が分極方向に一致する場合は、駆動電圧がそのまま圧電素子1a,1bに印加され、分極方向と逆方向である場合は、駆動電圧の一部はコンデンサ2a,2bに印加されるので、圧電素子1a,1bに印加される電圧は、外部からの駆動電圧からコンデンサ2a,2bに印加される電圧を差し引いた電圧、すなわちVd*C/(Cs+C)となる。
また、圧電素子1a,1bは中間電極4cを挟んで分極方向が同方向になるように配置されているので、電気的には圧電素子1a,1bは逆方向に接続されている。したがって、一方の圧電素子1aに分極方向と順方向の電圧(外部からの駆動電圧そのまま)が印加されるときには、同時に他方の圧電素子1bには分極方向と逆方向の電圧(外部からの駆動電圧からコンデンサ2bに印加される電圧を差し引いた電圧)が印加される。
[図2の説明]
図1の圧電バイモルフ素子の駆動回路30を参照して、図2の波形図について説明する。
本発明に係る圧電バイモルフ素子の駆動回路30の駆動電圧入力端子5間に図2(A)に示す波形の駆動電圧Vdを入力すると、一方の圧電素子1aには図2(B)に示す波形の電圧が印加され、他方の圧電素子1bには図2(C)に示す波形の電圧が印加される。
図2の最初の半波は、一方の圧電素子1aに分極方向と順方向の電圧が印加され、他方の圧電素子1bに分極方向と逆方向の電圧が印加される場合を示す。図示したように一方の圧電素子1aには駆動電圧Vdがそのまま印加され、他方の圧電素子1bにはそれよりも低い電圧が印加されている。
図2の次の半波は、一方の圧電素子1aに分極方向と逆方向の電圧が印加され、他方の圧電素子1bに分極方向と順方向の電圧が印加される場合を示す。図示したように一方の圧電素子1aには駆動電圧Vdよりも低い電圧が印加され、他方の圧電素子1bには駆動電圧Vdがそのまま印加されている。
ここで、例えば、圧電素子1a,1bの静電容量Csとコンデンサ2a,2bの静電容量Cとを同じにした場合に、圧電素子1a,1bおよびコンデンサ2a,2bに印加される分極方向と逆方向の電圧は同じであるので、それぞれに印加される電圧は駆動電圧の1/2となる。
圧電素子1a,1bに分極方向と逆方向に印加される電圧が駆動電圧Vdの1/2となるということは、駆動電圧Vdを圧電素子1a,1bの分極が減極してしまう電圧(分極劣化電圧Vec)の2倍に設定しても、圧電素子1a,1bに印加される分極方向と逆方向の電圧は分極劣化電圧を超えないことを意味する。
以上の例は、圧電素子1a,1bの静電容量Csとコンデンサ2a,2bの静電容量Cとを同じにした場合であったが、圧電素子1a,1bが減極されないように圧電素子1a,1bに印加される分極方向と逆方向の電圧が分極劣化電圧を超えないようにするには、駆動電圧Vdとコンデンサ2a,2bの静電容量Cとを以下に示す式を満たすように設定すればよい。
Vec>|Vd|*C/(Cs+C
上記のように、本発明においては、圧電素子に逆方向に印加される電圧は、コンデンサの静電容量Cと圧電素子の静電容量Csとの分圧によって定まるので、従来技術3と異なり、この逆方向の電圧は駆動電圧に比例して圧電バイモルフ素子の変位を駆動電界に対して線形的に制御することができる。
この実施例では、入力波形として三角波について説明したが、入力波形はこれらの波形に限定されることなく、正弦波、矩形波のような他の波形でもよいし、例えば音声のような複雑な波形でも規則性のない波形でもよい。また、ここでいう駆動電圧Vdは実効値、定格値のような波形から一義的に決まる値を示す値ではなく、それぞれの瞬間の値(瞬時値)を示す。
なお、通常、整流ダイオード3a,3bの逆電圧における端子間静電容量Cは、圧電素子の静電容量Csおよびコンデンサ2a,2bの静電容量Cに比べて小さいので無視することができる。しかし、整流ダイオード3a,3bの逆電圧における端子間静電容量Cが無視できなくなるほど大きくなった場合には、コンデンサ2a,2bと並列接続しているので、コンデンサ2a,2bの静電容量Cを(C十C)に置き換えた式を適用する必要がある。
[表1および図3ないし図5の説明]
表1は、従来技術に係る実験例No.1ないし実験例No.3と本発明に係る実験例No.4ないし実験例No.6とをまとめた実験例対比表である。この実験例対比表において、実験例No.1と実験例No.2とは、従来技術1の回路(図6)の実験例であって、実験例No.1と実験例No.2とでは駆動電圧の最大値が異なる。
実験例No.3は従来技術2の回路(図8)の実験例である。実験例No.4ないしNo.6は本発明に係る回路(図1)の実験例であって、それぞれの実験例でコンデンサ2a,2bの静電容量Cが異なる。
実験例No.1における圧電素子1a、1bに印加される電圧の波形を図7に示す。この図において電圧の符号は分極方向と順方向を正とし、逆方向を負とした。同様に実験例No.3の波形を図9に示し、実験例No.4の波形を図3に示し、実験例No.5の波形を図4に示し、実験例No.6の波形を図5に示す。
これらの実験に使用された圧電素子1a,1bの組成、外形などおよび実験条件は下記のとおりである。
圧電素子の組成は、
Ba0.925Ca0.075TiOで、
その比誘電率は1280、
電気機械的定数(kp)は35.5%、
抗電界(Ec)は370V/mm、
圧電定数(−d31)は電界強度が1000V/mmのときの値として、140pm/Vである。
ここでは、チタン酸バリウム系の圧電素子を使用したが、圧電定数の大きいチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を使用してもよい。
圧電素子を二枚貼り合わせた圧電バイモルフ素子10の外形寸法は30*5*0.2mmで、この形状での分極劣化電圧(Vec)は74Vであり、静電容量(Cs)は8.50nFである。
実験に使用した駆動信号は周波数0.1Hzの三角波であって、その電圧は+200V〜−200V(実験例2のみ60V〜−60V)とした。
Figure 0004375103
実験例No.1では、駆動電圧入力端子5間に三角波の最大200Vの駆動電圧が入力されており、圧電素子1a,1bには分極方向と順方向および逆方向に分極劣化電圧74Vを超える駆動電圧がそのまま印加されたために、圧電素子1a,1bは分極反転し、圧電バイモルフとして機能しなくなった。
実験例No.2では、分極劣化電圧74Vを超えないように駆動電圧を三角波の最大60Vに制限したので、分極反転は生じないが、変位は最大でも283μmと、後述する本発明に係る実験例に比べて小さい値になった。
実験例No.3では、圧電素子1a,1bの分極方向に通電する方向に整流ダイオード3a,3bを接続しているので、駆動電圧入力端子5間に三角波の最大200Vの駆動電圧を印加しても、圧電素子1a,1bには分極方向と逆方向の電圧が全く印加されないので、分極反転は生じなかった。しかし、変位は最大でも473μmであって、後述する本発明に係る実験例に比べて小さい値になった。
実験例No.4では、本発明に係る回路の実験例であって、コンデンサ2a,2bの静電容量Cを1.0nFに設定している。この場合、圧電素子1a,1bに分極方向に逆方向に印加される電圧は駆動電圧の約10.5%(1.00/(8.50+1.00))に制限される。
この実験例No.4では、駆動電圧入力端子5間に三角波の最大200Vの駆動電圧を印加しても、圧電素子1a,1bには分極方向と逆方向の電圧は最大21V(表1では逆方向であるため−21Vと表記)であって、分極劣化電圧74V未満であるので、分極反転は生じない。この実験例No.4では、変位は最大524μmであって、コンデンサを用いない従来技術(実験例No.2および実験例No.3)よりも大きい値となった。
実験例No.5も本発明に係る回路の実験例であって、コンデンサ2a,2bの静電容量Cを3.64nFに設定している。この場合、圧電素子1a,1bに分極方向に逆方向に印加される電圧は駆動電圧の約30.0%(3.64/(8.50+3.64))に制限される。
この実験例No.5では、駆動電圧入力端子5間に三角波の最大200Vの駆動電圧を印加しても、圧電素子1a,1bには分極方向と逆方向の電圧は最大60V(表1では逆方向であるため−60Vと表記)であって、分極劣化電圧74V未満であるので、分極反転は生じない。この実験例No.5では、変位は最大631μmであって、実験例No.4と比べても大きい値となった。これは圧電素子1a,1bに印加される分極方向と逆方向の電圧を分極劣化電圧の約80%(60/74)まで高くし、圧電素子1a,1bの能力を有効に発揮させた結果である。
実験例No.6も本発明に係る回路の実験例である。コンデンサの静電容量Cを5.7nFに設定すると、圧電素子に分極方向に逆方向に印加される電圧は駆動電圧の約40.0%(5.70/(8.50+5.70))となる。
この実験例No.6では、駆動電圧入力端子5間に三角波の最大200Vの駆動電圧を印加すると、圧電素子1a,1bに分極方向と逆方向に三角波の最大80Vの電圧が印加されたために、分極劣化電圧の74Vを超えてしまった。その結果、圧電素子1a,1bは分極反転し、圧電バイモルフ素子として機能の停止が生じた。このような分極反転が生じる駆動方法は本発明に係る圧電バイモルフの駆動回路の最良の実施の形態とはいえない。
しかし、圧電素子1a,1bに印加される分極方向と逆方向の電圧が分極劣化電圧Vecを超えても、圧電バイモルフ素子としての機能が維持される場合があるので、このことについて説明する。
分極劣化電圧Vecおよび抗電界Ecを実験・算出する方法と合わせて記載する。分極劣化電圧Vec、抗電界Ecを求める方法としては電界−歪み曲線から求める方法および電界−分極曲線から求める方法が一般的である。
前者は、分極方向とは逆の電界が印加されたときに、分極軸方向の収縮挙動が伸長挙動へと変化する電界をEcとする。後者は、分極の大きさが0となる電界をEcとしている。いずれの方法においても測定条件によってEcの値が変動する可能性があるので、その分極劣化電圧は実際に使用する条件(波形、周波数など)で測定した値であることが望ましい。
このように求められた分極劣化電圧以上の電圧が印加されると、圧電素子は分極反転を開始してしまう。ただし、分極反転が完全に終了しない程度の電圧または短時間であれば、本発明の効果を持続することが可能である。
さらに、駆動電源の誤動作などによって意図せず、圧電素子1a,1bに電界−歪み曲線から求めた分極劣化電圧を超える分極と逆方向の電圧が印加されても、それが単発で瞬間的な現象あれば、一旦、分極反転しても、その後に、この異常電圧とは逆符号(分極方向と同方向)で絶対値が分極劣化電圧以上の電圧が入力されたときに、再度、分極反転が生じて元の状態に回復し圧電バイモルフとして機能するようになる。
本発明の構成によれば、このような望ましくない状態においても、分極方向と逆方向にかかる電圧が順方向にかかる電圧よりも低くなるように設定されているので、元の正常な状態に戻ることが期待できる。
従来技術1では圧電素子1a,1bに分極方向と順方向に印加される電圧と逆方向に印加される電圧とが同程度であるので、上記の現象が起こることは期待しにくい。従来技術2では圧電素子1a,1bに分極方向と逆方向には全く電圧が印加されないので、上記の現象とは無関係である。
本発明では、圧電素子1に分極方向と順方向には駆動電圧をそのまま印加し、逆方向にはそれよりも低い電圧を印加するために、図1に示したように、整流ダイオード3a,3bとコンデンサ2a,2bとを並列接続した駆動入力回路20を使用している。
また、本発明では、これらの整流ダイオード3a,3bとコンデンサ2a,2bとの並列接続を基本として種々の変形も含まれ、例えば、2個の並列もしくは直列に接続されたコンデンサを整流ダイオードに並列接続したり、抵抗器とコンデンサとを並列もしくは直列に接続して整流ダイオードに並列接続したり、またはコンデンサ、抵抗器もしくはこれらを組み合わせて整流ダイオードに並列接続することによって、逆方向時の駆動電圧を整流ダイオードの両端で分担させることができる。
さらに、これらの整流ダイオード3a,3bとコンデンサ2a,2bとを並列接続された駆動入力回路20の代わりに、これらの部品以外の部品、例えば、ツェナダイオード、サイリスタ、制御極付きまたは制御極なしの非線形素子、これらの組み合わせなどによって、本発明に係る駆動入力回路20と同等の作用効果を有する回路を形成することもできる。他方、本発明は単純な回路を形成して前述した作用効果を奏することができ、別の部品を組み合わせて形成された回路よりも、この点で優れている。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではなく、本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
以上に記載した本発明の効果は、すべてを同時に有している必要はなく、本発明の一つ以上の効果を有していればよい。
本発明は、従来の圧電バイモルフの駆動回路に比べて、多数の特有の効果を有していてコストアップすることなく、優れた生産性も有しているので、実用化が期待できる。
圧電バイモルフ素子10および本発明に係る駆動入力回路20を備えた圧電バイモルフ素子の駆動回路30の回路図である。 図2(A)ないし(C)は、それぞれ、本発明に係る駆動回路に外部から入力される駆動電圧の波形図および一方の圧電素子に印加される電圧および他方の圧電素子に印加される電圧の波形図である。 表1の実験例対比表の実験例No.4の実験で使用する圧電素子に印加される電圧の波形図である。 表1の実験例対比表の実験例No.5の実験で使用する圧電素子に印加される電圧の波形図である。 表1の実験例対比表の実験例No.6の実験で使用する圧電素子に印加される電圧の波形図である。 従来技術2の圧電バイモルフ駆動回路である。 表1の実験例対比表の実験例No.1の実験で使用する圧電素子に印加される電圧の波形図である。 従来技術2の圧電バイモルフ駆動回路である。 表1の実験例対比表の実験例No.3の実験で使用する圧電素子に印加される電圧の波形図である。
符号の説明
10 圧電バイモルフ素子
20 駆動入力回路
30 圧電バイモルフ素子の駆動回路
1a,1b 圧電素子
1a 一方の圧電素子
1b 他方の圧電素子
2a,2b コンデンサ
2a 一方のコンデンサ
2b 他方のコンデンサ
3a,3b 整流ダイオード
3a 一方の整流ダイオード
3b 他方の整流ダイオード
4a,4b 表面側電極
4c 中間電極
P 分極方向
5 駆動電圧入力端子
5a 共通接続端子
5c 中間電極接続端子
コンデンサ2a,2bの静電容量
整流ダイオード3a,3bの逆電圧における端子間静電容量
Cs 圧電素子1a,1bの静電容量
Vec 分極劣化電圧。

Claims (3)

  1. 中間電極を挟んで分極方向が同方向となるように配置された一方の圧電素子および他方の圧電素子から形成された圧電バイモルフ素子と、前記圧電バイモルフ素子に駆動電源から供給される駆動電圧を印加する駆動入力回路とから形成される圧電バイモルフ素子の駆動回路において、
    前記駆動入力回路が、
    前記一方の圧電素子に前記一方の圧電素子の分極方向に通電する方向に接続された一方の整流ダイオードと、
    前記一方の整流ダイオードに並列に接続された一方のコンデンサと、
    前記他方の圧電素子に前記他方の圧電素子の分極方向に通電する方向に接続された他方の整流ダイオードと、
    前記他方の整流ダイオードに並列に接続された他方のコンデンサと、
    前記一方の圧電素子に接続されていない一方の整流ダイオードおよび一方のコンデンサの一方の接続端と前記他方の圧電素子に接続されていない他方の整流ダイオードおよび他方のコンデンサの他方の接続端とを共通にした共通接続端子と、
    前記中間電極に接続された中間電極接続端子とから形成された圧電バイモルフ素子の駆動回路。
  2. 中間電極を挟んで分極方向が同方向となるように配置された一方の圧電素子および他方の圧電素子から形成された圧電バイモルフ素子の駆動方法において、
    前記一方の圧電素子に前記一方の圧電素子の分極方向と順方向に一方の整流ダイオードを接続し、
    前記一方の整流ダイオードに並列に一方のコンデンサを接続し、
    前記他方の圧電素子に前記他方の圧電素子の分極方向と順方向に他方の整流ダイオードを接続し、
    前記他方の整流ダイオードに並列に他方のコンデンサを接続し、
    前記一方の圧電素子に接続されていない一方の整流ダイオードおよび一方のコンデンサの一方の接続端と前記他方の圧電素子に接続されていない他方の整流ダイオードおよび他方のコンデンサの他方の接続端とを共通にして共通接続端子とし、
    前記中間電極を中間電極接続端子に接続し、
    前記共通接続端子と中間電極接続端子間に駆動電圧を印加することによって、
    前記圧電素子に分極方向と逆方向に印加される電圧を分極劣化電圧未満に制限した圧電バイモルフ素子の駆動方法。
  3. 請求項2に記載の共通接続端子と中間電極接続端子間に印加される駆動電圧の絶対値|Vd|と、前記圧電素子の静電容量Csと、コンデンサの静電容量Cと、圧電素子の抗電界に相当する分極劣化電圧Vecを
    Vec>|Vd|*C/(Cs+C
    の関係に設定した圧電バイモルフ素子の駆動方法。
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