JP4374677B2 - パラボラ信号発生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビジョン受像機やディスプレイの偏向回路やダイナミックフォーカス回路(以下DAFと称す)における、パラボラ信号発生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、テレビジョン受像機やディスプレイの大型画面化に伴う陰極線管(以下CRTとの略称する)のフォーカス特性向上の為、DAF回路が導入されCRTの周辺フォーカス特性を向上させてきている。DAF回路においてはパラボラ波形を発生させ、CRTのフォーカス端子に重ねあわせてその目的を達成している。
【0003】
以下、図面を参照しながら、上述した従来のパラボラ信号発生装置の一例について説明を行う。
【0004】
図4は、特開平5−22086号公報で提案されているパラボラ信号発生装置のブロック構成図を示すものである。図4のブロック構成図において401は信号入力端であり、402はのこぎり波発生装置、403は絶対値出力装置、404は対数アンプ、405は直線アンプ、406は逆対数アンプである。
【0005】
以上のように構成されたパラボラ信号発生装置について、図5を用いてその動作について説明する。
【0006】
まず、401から入力された、図5(a)に示されるような同期パルス40Aは、のこぎり波発生装置に入力され、図5(b)に示すのこぎり波40Bを得る。のこぎり波40Bは絶対値装置403により、のこぎり波のセンター値に設定されたバイアス設定値40Gをリファレンスレベル(以下、Refと称す)としてその絶対値を出力し、絶対値信号40Cを得る。得られた絶対値信号40Cは、対数アンプ404にて対数をとられ、直線アンプ405にてα倍された後、逆対数アンプ406にて逆対数をとられる。結果、40CをY=Xで表す直線とすると、Y=Xαで表される高次曲線をもつ信号に変換され、出力パラボラ信号40Fを得る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記のような構成では、次のような問題点を有している。
得られたパラボラ波を用いて実際にフォーカス電圧を変調する際、パラボラ波を重畳する回路における電気的歪やCRTでのフォーカス電圧を印加する際の電気−磁気特性のばらつき等により、管面でのフォーカスは上下端、左右端で等しいものにはならない。言いかえると、図5のA及びB点での電圧は必ずしも等しいものが最良とは言えず、A点での電圧及びB点での電圧はその組み合わされる回路素子のばらつきやCRT自体のばらつきにより異なる。従来の構成ではこのような状態に対しての対応が不可能であった。仮に波形の位相をずらしてA点での電圧及びB点での電圧を最適化したとしてもセンターの電圧がずれてしまうのでこの方法では問題を解決できない。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために本発明のパラボラ信号発生装置は、入力された同期信号に同期したのこぎり波を出力するのこぎり波発生手段と、前記のこぎり波発生手段の出力を入力とし、ある設定値との差分を演算し、その絶対値を出力する絶対値作成手段と、前記絶対値作成手段の出力を入力とし、前記差分信号の極性が正の領域における入力信号のゲインをコントロールし出力する前段ゲインコントロール手段と、前記絶対値作成手段の出力を入力とし、前記差分信号の極性が負の領域における入力信号のゲインをコントロールし出力する後段ゲインコントロール手段と、前記前段ゲインコントロール手段の出力と、前記後段ゲインコントロール手段の出力とを加算し出力する加算手段と、前記加算手段の出力を入力とし、直線で示される前記入力信号を適当な次数に変換し出力するパラボラ波発生手段という構成を備えたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、CRTのフォーカス特性向上のために導入されているダイナミックフォーカス回路におけるパラボラ信号発生装置において、同期信号を入力とし、入力された同期信号に同期したのこぎり波を出力するのこぎり波発生手段と、前記のこぎり波発生手段の出力を入力とし、ある設定値との差分を演算し、その絶対値を出力する絶対値作成手段と、前記絶対値作成手段の出力を入力とし、前記差分信号の極性が正の領域における入力信号のゲインをコントロールし出力する前段ゲインコントロール手段と、前記絶対値作成手段の出力を入力とし、前記差分信号の極性が負の領域における入力信号のゲインをコントロールし出力する後段ゲインコントロール手段と、前記前段ゲインコントロール手段の出力と、前記後段ゲインコントロール手段の出力とを加算し出力する加算手段と、前記加算手段の出力を入力とし、直線で示される前記入力信号を適当な次数に変換し出力するパラボラ波発生手段とを備え、CRT表示領域端のフォーカスを上下若しくは左右別々に調整できることを特徴とするパラボラ信号発生装置であり、絶対値信号の折り返し点をセンターとし、その前段の信号波形に対するアンプゲインと後段の信号波形に対するアンプゲインをそれぞれ独立に制御することにより、CRT上下端若しくは左右端のフォーカスを別々に調整できるという作用を有する。
【0010】
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の絶対値作成手段において、設定値を可変とすることを特徴とする請求項1に記載のパラボラ信号発生装置であり、上述のCRT上下端若しくは左右端に加え、CRTセンターのフォーカスも独立して制御することにより、さらに精度の高い調整を行えるという作用を有する。
【0011】
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0012】
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施例におけるパラボラ信号発生装置のブロック構成図を示すものである。図1において、101は入力端子である。102はのこぎり波発生装置である。103は絶対値作成装置であり、入力されたのこぎり波信号とRefの差分をとり、一方の出力端からは符号が負であるときはその絶対値を出力し正であるときは零レベルを出力し、またもう一方の出力端からは符号が正であるときはその絶対値を出力し負であるときは零レベルを出力する。
104は前段用ゲインコントロール、105は後段用ゲインコントロール装置である。106は加算装置であり、107はパラボラ波発生装置であり、直線で表されるのこぎり波を高次曲線に変換する装置である。ここでは単に入力を2乗して出力する装置を用いている。108はバイアス信号入力端子である。
【0013】
以上のように構成されたパラボラ信号発生装置について、以下図1及び図2を用いてその動作を説明する。
まず図2はパラボラ信号発生装置の動作信号波形を示すものである。図2(a)で示されるような同期パルス10Aが入力端子101に入力される。10Aはのこぎり波発生装置102に入力され図2(b)様ののこぎり波10Bを得る。絶対値作成装置103において、10Bに対しのこぎり波のセンター値に設定されたバイアス設定値10Iを作用させ、上述のように正の絶対値信号10Cと、負の絶対値信号10Dを、図2(c)及び(d)に示すような波形として得る。
104、105はそれぞれゲインコントロール装置であり、10J、10Kで別々に設定された倍率で入力信号をアンプし、出力信号10E、10Fを得る。10E、10Fは加算装置106で加算され、図2(e)で示すようなA点、B点でゲインの異なるのこぎり波折り返し信号10Gを得る。得られた10Gをパラボラ波発生装置107で2乗の演算を行い、出力パラボラ信号10Hを得る。
以上のように本実施例によれば、のこぎり波の折り返し点の前段と後段のゲインを別々に制御するような2つのゲインコントロール装置を設けることにより、CRT上下端若しくは左右端のフォーカスを別々に調整することができる。
【0014】
(実施の形態2)
本発明の第2の実施例におけるパラボラ信号発生装置のブロック構成図は、実施の形態1と同様図1で示される。実施の形態1と異なる点は、バイアス端子108から入力されるバイアス信号10Iのレベルが可変であるということである。
【0015】
以上のように構成されたパラボラ信号発生装置について、以下図3を用いてその動作を説明する。
【0016】
まず図3は実施の形態1と同様、パラボラ信号発生装置の動作信号波形を示すものであって、10Bを得るまでは実施の形態1と同様である。得られたのこぎり波に対してバイアス設定値10IをRefとして作用させるが、例えば10Iをセンター値Ref1からRef2へレベルシフトしたとすると、のこぎり波の折り返し点も左右方向のセンターからシフトされ、左右非対称な波形でつくられた正の絶対値信号10Cと、負の絶対値信号10Dを得る。104及び105のゲインコントロール装置以降は実施の形態1と同様の動作であるので詳細は省略するが、結果、センター位置が異なり、A点、B点のゲインも異なるパラボラ信号出力10Hを得る。
以上のように本実施例によれば、絶対値作成装置のRef入力を任意の値に設定できるシステムを設けることにより、CRT上下端若しくは左右端に加え、CRTセンターのフォーカスも独立して制御することができ、さらに精度の高いDAFの設定を行うことができる。
なお、第1の実施例においてパラボラ波発生装置は2乗の演算装置としたが、任意の設定値により任意の次数演算を行う装置でもよい。
【0017】
【発明の効果】
以上のように本発明は、のこぎり波の折り返し点の前段と後段のゲインを別々に制御するような2つのゲインコントロール装置と、絶対値作成装置のリファレンス入力を任意の値に設定できるシステムを設けることにより、CRT上下端若しくは左右端に加え、CRTセンターのフォーカスも独立して制御することができ、精度の高いDAFの設定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1及び第2の実施例におけるパラボラ信号発生装置のブロック構成図
【図2】本発明の第1の実施例におけるパラボラ信号発生装置の動作説明図
【図3】本発明の第2の実施例におけるパラボラ信号発生装置の動作説明図
【図4】従来のパラボラ信号発生装置のブロック構成図
【図5】従来のパラボラ信号発生装置の動作説明図
【符号の説明】
101、108、401、407 入力端子
102、402 のこぎり波発生装置
103 絶対値作成装置
104、105 ゲインコントロール装置
106 加算装置
107 パラボラ波発生装置
403 絶対値出力装置
404 対数アンプ装置
405 直線アンプ装置
406 逆対数アンプ装置
Claims (2)
- CRTのフォーカス特性向上のために導入されているダイナミックフォーカス回路におけるパラボラ信号発生装置において、同期信号を入力とし、入力された同期信号に同期したのこぎり波を出力するのこぎり波発生手段と、前記のこぎり波発生手段の出力を入力とし、ある設定値との差分を演算し、その絶対値を出力する絶対値作成手段と、前記絶対値作成手段の出力を入力とし、前記差分信号の極性が正の領域における入力信号のゲインをコントロールし出力する前段ゲインコントロール手段と、前記絶対値作成手段の出力を入力とし、前記差分信号の極性が負の領域における入力信号のゲインをコントロールし出力する後段ゲインコントロール手段と、前記前段ゲインコントロール手段の出力と、前記後段ゲインコントロール手段の出力とを加算し出力する加算手段と、前記加算手段の出力を入力とし、直線で示される前記入力信号を適当な次数に変換し出力するパラボラ波発生手段とを備え、CRT表示領域端のフォーカスを上下及び左右を別々に調整できることを特徴とするパラボラ信号発生装置。
- 請求項1に記載の絶対値作成手段において、設定値を可変とすることを特徴とする請求項1に記載のパラボラ信号発生装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP29330499A JP4374677B2 (ja) | 1999-10-15 | 1999-10-15 | パラボラ信号発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP29330499A JP4374677B2 (ja) | 1999-10-15 | 1999-10-15 | パラボラ信号発生装置 |
Publications (2)
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JP2001119601A JP2001119601A (ja) | 2001-04-27 |
JP4374677B2 true JP4374677B2 (ja) | 2009-12-02 |
Family
ID=17793109
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29330499A Expired - Lifetime JP4374677B2 (ja) | 1999-10-15 | 1999-10-15 | パラボラ信号発生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4374677B2 (ja) |
-
1999
- 1999-10-15 JP JP29330499A patent/JP4374677B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JP2001119601A (ja) | 2001-04-27 |
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