JP4373439B2 - スフィア復号技術を用いた信号検出 - Google Patents

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Description

本発明は、一般に信号検出に関し、特に、スフィア復号化(sphere decoding)技術を用いた信号検出に関する。
近年、通信システムの分野では、多入力多出力システム(MIMO:Multi Input Multi Output)技術は、研究集会において多くの注目を得るようになった。MIMOシステムの重要で興味深い研究は、他のシステムとも関連して、受信信号の検出にある。
受信信号の検出は、どの信号が受信信号に基づいて送信されたかを判断することに関係する。送信信号xの各ベクトル成分xiが、1つのMIMOアンテナから送信された信号(シンボル(symbol))を表すMIMOシステムの場合にベクトル表記法を用いて、信号復号化におけるねらいは、チャネル識別及び受信信号rに基づいて送信信号xを判断することである。シンボルxiは、その送信で使用される変調方式の有効なシンボルになる必要がある。原理上は、チャネルねじれのため、受信シンボルriに対して最短に現れる変調方式シンボルが、送信シンボルxiになるように決定される。全ての可能なシンボルへの距離計算は、極めて複雑な課題であり、それで、実際には、ある特定の検索領域内の最短シンボルは、送信シンボルxiとして選択される。受信シンボルriに最短のこの変調方式シンボル、及び、この最短シンボルのための候補を見付ける事を、効率的な方法で行うことは困難である。
信号検出のために、異なるアルゴリズムが提案され、議論され、そしてテストされている。これらの信号検出アルゴリズムは、スフィア復号機(Sphere Decoder)と呼ばれ、それは、E.ビテルボとJ.ブトロスによって、「フェージングチャネルのための一般的ラティス符号復号機」情報理論に関するIEEE報告書、Vol.45、No.5、1999年7月、頁1639〜1642において提案されている。そのスフィア復号機は、当初は、符号信号を復号するために表されていたが、信号検出にも適応可能である。スフィア復号機は、低複雑性に対して有利な次善最適(sub-optimal)の最大尤度方法である。スフィア符号では、信号成分xiは、検索領域内の受信シンボルriのための最短で有効な変調方式シンボルを検索することで一つずつ決定される。
スフィア復号機における基本的な考えは、チャネルによりもたらされる送信シンボルx1,x2,...,xN間の干渉を考慮に入れるために、受信シンボルやチャネル識別を表すベクトルと行列を処理することであり、そして同時に、他のシンボルに依存しない第1シンボルxNを決定することができることである。その第1に決定されるシンボルxNを用いて、シンボルxiを含むベクトルxに結果としてなる、シンボルxN-1等を判断することができる。第1の判断されたシンボルは、インデックスNと共にここに示される。なぜなら、スフィア復号機における計算は、典型的に、上3角行列を含むからである。
ノイズチャネルの中で、情報が伝送され、そして、変形されるとき、そのデータは、あいまいになり、受信機側でなされるいかなる決定もエラーや、情報欠損につながる。軟検出(soft detection)は、受信シンボルに関する幾つかの信頼性情報を維持し、受信機におけるできるだけ「硬(hard)」判定を遅らせることを目的とする。良く知られたスフィア復号機は、受信信号rに対して最短のユークリッド距離における点配置シンボル(constellation symbols)のベクトルを、送信信号xとして戻すことで、「」出力検出機として設計される。さらに、送信信号に関連する幾つかの事前情報(a priori information)を利用可能にする。この事前情報は、送信信号xの判断精度を高める。
多くの通信システムでは、多くの変調方式(modulation scheme)が定義され、使用される。使用される変調方式は、例えば、各ユーザに関する伝送速度に依存し、ユーザからユーザへ変更されても良い。現在のスフィア検出方法は、異なる変調方式に関して、同時に、信号を復号化することはできない。
従って、もっと多用途な信号検出方法が必要である。本発明の実施例のねらいは、様々な用途のためのスフィア復号化を用いた信号検出を提供することである。
スフィア復号化を用いた信号検出に関する問題は、MIMOシステムに関連して説明されるが、それらは、他の通信システムにも関係があることを考慮すべきである。
本発明の第1の実施形態は、受信機で受信した信号を表す第1のシンボルセットを受け取り、スフィア復号技術を用いて送信機で送信される上記信号を表す第2のシンボルセットを評価することを有し、上記評価ステップは、少なくとも2つの変調方式を用いる、信号検出方法に関する。
本発明の第2の実施形態は、受信機で受信された信号を表す第1のシンボルセットを受け取り、スフィア復号技術を用いて送信機で送信される上記信号を表す第2のシンボルセットを評価し、上記第2のシンボルセットの少なくとも1つのシンボルのためにシンボルを形成するビットに関連する信頼性情報を決定することを有する信号検出方法に関する。
本発明の第3の実施形態は、受信機で受信された信号を表す第1シンボルセットを受け取り、かつ、スフィア復号技術を用いて、送信機で送信された上記信号を表す第2シンボルセットを評価することを有し、上記信号に関連する信頼性情報は、第2シンボルセットの少なくとも1つのシンボルを評価するときに考慮される信号検出方法に関する。
本発明の第4の実施形態は、受信機アンテナで受信された信号を表す第1のシンボルセットを受け取り、かつ、スフィア復号技術を用いて送信機で送信される上記信号を表す第2のシンボルセットを評価するように構成され、上記第2シンボルセットを評価するとき、少なくとも2つの変調方式を用いるように構成される信号検出装置に関する。
本発明の第5の実施形態は、受信機アンテナで受信される信号を表す第1シンボルセットを受け取り、スフィア復号技術を用いて送信機で送信される上記信号を表す第2のシンボルセットを評価し、上記第2シンボルセットの少なくとも1つのシンボルのためのシンボルを形成するビットに関連する信頼性情報を決定するように構成される信号検出装置に関する。
本発明の第6の実施形態は、受信機アンテナで受信した信号を表す第1シンボルセットを受け取り、かつ、スフィア復号技術を用いて送信機で送信される上記信号を表す第2のシンボルセットを評価し、上記信号に関連する信頼性情報は、第2シンボルセットの少なくとも1つのシンボルを評価するときに考慮される信号検出装置に関する。
本発明の第7の実施形態は、受信機で受信された信号を表す第1シンボルセットを受け取るための受領手段と、スフィア復号技術を用いて送信機で送信された上記信号を表す第2シンボルセットを評価する評価手段と、を有し、その評価手段は、少なくとも2つの変調方式を用いる信号検出システムに関する。
本発明の第8の実施形態は、受信機で受信された信号を表す第1シンボルセットを受け取るための受領手段と、スフィア復号技術を用いて送信機で送信された前記信号を表す第2シンボルセットを評価する評価手段と、上記第2シンボルセットの少なくとも1つのシンボル用のシンボルを形成するビットに関連する信頼性情報を決定する決定手段と、を有する信号検出システムに関する。
本発明の第9の実施形態は、受信機で受信した信号を表す第1シンボルセットを受け取る受領手段と、スフィア復号技術を用いて、送信機で送信した上記信号を表す第2シンボルセットを評価する評価手段と、を有し、上記信号に関連する信頼性情報は、第2シンボルセットの少なくとも1つのシンボルを評価するとき、考慮される信号検出システムに関する。
本発明の実施例は、参照図面を参照して、例としてのみ説明される。
以下の記述において、しばしば、多入力多出力(MIMO:Multi Input Multi Output)システムが参照される。しかし、本発明は、MIMOシステムの信号復号に制限されない。本発明が適用可能な他のシステムを以下に述べる。
次の記述において、オリジナルのスフィア復号機と一致した名前とするスフィア復号機を参照する。しかし、スフィア復号機を用いた信号検出は、信号検出に集中し、そして、受信信号におけるいかなる符号の存在をも暗示しない。受信信号で搬送される情報は、符号化されるおり、又は、符号化されてなくても良い。
図1は、本発明の実施例が使用される通信システムの例としての概略的MIMO通信システムを表す。図1のMIMO通信システムは、Nt送信アンテナを含む送信アンテナアレイと、Nr受信アンテナを含む送信アンテナアレイを含む。次にように、対象性制約Nt=Nrが考慮される。各時間間隔の間に送信されるベクトルは、x=[x1,x2,...,xN]として表示され、その各成分は、独立した選択であり、例えば、複素M−QAM(直交振幅変調)からのベクトルである。送信信号は、x=vLとして生成され、そこでLは、基底{m1,m2,...,mn}を有するラティス生成作用素行列(lattice generator matrix)であり、そして、v={v1,v2,...,vNt}は、情報ビットがマップされる整数成分ベクトルである。
受信信号は、r=Hx+nで表される。そこで、行列Hは、チャネル行列(channel matrix)であり、nはノイズを表す。MIMOシステムに関連して、チャネル行列Hは、多入力多出力システムのチャネルを表し、そして、xiは多入力多出力システムのアンテナの1つによって送信されるシンボルを表す。時分割システム(time division system)に関連して、行列Hは、送信機アンテナから受信機アンテナへの多重経路を表し、そして、xiは、時分割ユーザのシーケンシャルシンボルを表す。符号分割システムに関連して、行列Hは、符号分割システム(code division system)の異なるコード、又は、ブロック送信行列を表し、そして、xiは、異なる符号の1つに関連する信号を表す。
一般に、スフィア復号は、上述の例のように、任意のソースから生ずる干渉下での信号検出用に使用されても良いことを考慮すべきである。
スフィア復号検出の目標は、以下の測定基準に関して受信点に集められる、球又は半径√Cの中の点配置(ラティスΛ)の有効点を探すことである。
Figure 0004373439
そこで、r=Hx+nは、受信ベクトルであり、そして、ラティスΛは、3次のラティスZNtに適用されるとき、行列L:RNt→RNtによって定義される線形変換の結果である。この概念は、図2において図式的に記載され得る。
信号復号化のために、それゆえ、解決すべき問題は、下式のような「送信」ラティスr−Λの中の最短距離‖r−x‖2を見つけることである。
Figure 0004373439
そこで、wは、ρとζが実数ベクトル(real vector)であることを通知する、ζ=(ζ1,...,ζNt)∈RNtを有するζi=ρi−νi、及び、ρ=(ρ1,...,ρNt)∈RNtを有するr=ρL、w=ζL、として定義される。それは、次のように観察され、
Figure 0004373439
そこでζi=ρi−νi、i=1,...,Ntであり、上式は、平行移動された座標軸を定義する。
この軸の平行移動と共に、球は、ζ及び下式によって定義される新座標系の原点に集められる楕円に変換される。
Figure 0004373439
例えば、コレスキー因子分解(Cholesky Factorization)を用いて、チャネル行列Hは、新しい上対角行列に分解され、それは、例えば、UTU=HHTであり、式3は、下式のように書き直される。
Figure 0004373439
そして上式は、qii=u2 iiと、qij=uij/uiiを変換した後で、下式となる。
Figure 0004373439
上述したブトロスとビテルボによる論文に記載のアルゴリズムを適応して、Nt−1を見つけるために、受信点i=Ntを使用することも可能であり、下式のような用語^xiの上限下限ための式が得られる。
Figure 0004373439
そこで、UBiと、LBiは以下の式で示される。
Figure 0004373439
Figure 0004373439
繰り返しの間に、上式7と8で定義される範囲は、次式の使用で再帰的に更新される。
Figure 0004373439
Figure 0004373439
これらの繰り返しを実行する間に、2つの事象が生じる。
a)復号機は、^xiに到達し、計算範囲内の値を選択する。この場合、^d2=T1+q11(S1−^x12で与えられる受信点から検出したシンボルセットの距離が、Cより多くないならば、そのとき、検索は完成し、ベクトル^xが返される。さもなければ、その処理は、より大きな球半径で再度開始すべきである。
b)復合機は、^xi用の上限と下限の間にある点配置(constellation)に点を見つけない。ここで、復号機は、^xi-1に戻るべきであり、上限、下限内に^xi-1の異なる候補を使用し、そこで^xiを再度行う。^xi-1がさらなる候補を有さないなら、復号機が^xi-2等に戻る。
上述の参照がシンボル^xiを1つずつ決定するためになされるが、異なる行列操作技術を用いることで、グループの中にシンボルを決定しても良いことを考慮に入れるべきである。
スフィア復号機アルゴリズムは、スフィア内の最高点のための検索の間に、その複雑性を減少するように修正しても良い。オリジナルスフィア復号機は、スフィアの表面で検索を開始し、そして、受信点に一番近いラティス点を探して、中心のほうへジグザグに進む。対照的に、「ラティス基準減少:サブセット合計問題を解決する改良された実践的アルゴリズム」、数学的プログラム(Mathematical Programming)、Vol.66、1944、頁181〜191において、C.P.シュノールと、M.ヨウショナ(Euchner)によって提案される複雑性が減少したアルゴリズムは、球中心から検索を開始し、外部へ移動する。いったん有効なラティス点が球内部で見つかったなら、その半径は、中心から新しく発見されたラティス点の距離に対して減少させられ、そして、その検索は次の点へ移動する。また、A.M.チャンとI.リーは、「複数アンテナシステムのための新しい複雑性が減少したスフィア復号機」、通信ICC’02に関するIEEE国際会議、Vol.1、No.28、2002年5月、頁460〜464において、IEEEで減少スフィア復号機を論じている。
スフィアの中心から開始することで、スフィア復号機は、境界線から開始する場合より少ない演算数で最も近いシンボルを見つけることが期待される。オリジナルのスフィア復号機への2つの主な追加は、その複雑性を減少するために考慮されなければならない。第1に、i番目の座標の各上限及び下限のために、上下限内の候補シンボル^xは、距離関数|yij−Si2に従って昇順で保存され、ベクトルZi内に保存される。ここで、yiは、LBiとUBiの間の全ての点配置の点を含んだ、成分[yi1,yi2,...]を有するベクトルである。これは、アルゴリズムに、下限に近い座標を最初に検索するよりむしろ、境界によって定義される中間の区間に最も近い座標を検索することを強いる。第2に、ラティス点^xは、球内に見つかるたびに、式10のベクトルT、及び、式7と8の全ての上限下限は、更新される。これらの更新は、可能性のあるシンボルの距離を減少させることで、ベクトルZiの一番右にある幾つかの候補座標を削除する。図5に示されるように、ベクトルZiは、ベクトルYiとベクトルρの並べ替えられた成分を含み、それらのベクトルは、反転チャネルを有する受信信号である。アルゴリズムの残りは、変更されないままであり、そして、シンボルセットが^x内に保存されるまで、その繰り返しは続行する。本発明の実施例は、複雑性が減少したスフィア復号機概念を用いても良い。
図3Aは、本発明の実施例によるスフィア検出器信号検出方法300の簡易フローチャートを示す。簡素化のために、送信機と受信機の数が同じNtである対象ケースである。さらに、送信及び受信信号は、実数値を有するように仮定され、繰り返して送信されたシンボルxiを決定する主要な構成のみが示される。ステップ301では、カウンタ(counter)iが、値Ntに初期化される。ステップ302では、シンボルxiは、上述の方法である、例えば、複雑性が減少したスフィア復号機のステップ、又は、オリジナルスフィア復号機のステップを用いて、シンボルxiが決定される。ステップ302は、2つのサブステップを含める。ステップ302aでは、送信シンボルxiの変調は、シンボルxiを決定するときに考慮される。ステップ302bでは、事前情報が、送信シンボルxiを決定するときに考慮される。シンボルxiが決定された後に、ステップ303で、カウンタの値がチェックされる。全てのシンボルxiが決定されていない場合、ステップ304で、カウンタ値は減少させられ、そして、その方法は次のシンボルxi-1を決定するように進行する。全てのシンボルxiが決定されたなら、ステップ305でベクトルxが出力される。ステップ306では、ビット形成信号に関連する確率情報は、ベクトルxのために決定される。
図3Aでは、ステップ302aは、異なる変調方式のシンボルxiの検出を許可する。xiの変調方式は、一般的に、シンボルxiのための検索領域に影響を与える。ステップ302bは、軟事前情報(soft a priori information)を考慮に入れることを許可する。この事前情報は、検索領域内の候補シンボルを重み付けするときに一般的に使用される。少なくとも幾つかのビットやシンボルに付属するこの事前情報は、送受信信号に関連する信頼性情報であり得る。例えば、チャネル復号機あるいはスフィア復号機検出器に続くエラー検出機から、又は、スフィア復号機検出機内の先に検出されたシンボルから、それは得ても良い。他の例は、別のユーザあるいはサービスに属する他の情報ストリームのチャネル復号機又はエラー検出機のような、他の外部ソースから来る事前情報を含む。
ステップ305におけるベクトルxは、ステップ302で軟事前情報は使用されるが、出力はシンボルセットxiのみ含むという意味で、一般的には硬出力である。ステップ306は、次に、シンボルを形成するビットに関連する信頼性情報は、少なくとも1つのシンボルのために決定されが、一般的には、全てのシンボルxiのために決定される。シンボルを形成するビットに関連するこの信頼性情報は、必要であれば、そのシンボル用の軟情報を計算するために使用される。
図3Aで示されるフローチャートに対する代替案は、ステップ302の中にステップ306を有することであることに考慮が必要である。これは、シンボルxiのための軟値(soft value)は、次のシンボルxi-1を決定する前に決定されることを意味する。この場合では、ステップ302bと306に関連する数学的計算は、一般的には、共に実行される。
ステップ302a、302b及び306の1つのみが、方法300で表されることが可能である。この例は、図3B、3C及び3Dで説明され、そしてそれらは、方法310、320及び330用のフローチャートを示す。あるいは、これらのステップのうち2つが表される。さらに、図3Aで示されるように、ステップ302a、302b及び306の全ては、方法300で表される。
本発明の次の3つの実施例を、より詳細に論じる。本発明の第1の実施例は、同時に異なる変調方式のシンボルを検出することに関する。第1の実施例に基づいた信号検出用のスフィア復号機は、ここでは、信号検出用混合スフィア復号機と呼ぶ。本発明の第2の実施例は、スフィア復号機の出力において軟値を得ることに関する。第2の実施例に基づいた信号検出用スフィア復号機は、ここでは、信号検出用軟出力(Soft Output)スフィア復号機と呼ぶ。本発明の第3の実施例は、軟付加(soft additional)事前情報を、典型的には確率の形式で、受信することに向けられる。第3の実施例に基づいた信号検出用スフィア復号機は、ここでは、信号検出用軟付加入力スフィア復号機と呼ぶ。
図4は、本発明の実施例による信号検出用スフィア復号機404と、デバイス400を概略的に示す。例として、デバイス400は、アンテナ401a、401b、及び、401cのセットを含む。例として、このデバイス400は、スペクトラム拡散システムに関する。各アンテナ401は、RF/逆拡散(despreading)ユニット402に接続される。RF/逆拡散ユニット402は、チャネル予測機403に接続され、チャネル予測機403は、チャネル行列Hと受信シンボルrを決定することを担う。チャネル予測機403から、受信シンボル及びチャネル特性についての情報は、信号検出用スフィア復号機404に送られる。信号検出用のスフィア復号機404は、混合スフィア復号機、軟付加入力スフィア復号機、及び/又は、軟出力スフィア復号機であって良い。スフィア復号機404の出力は、チャネル符号復号機405に接続される。事前情報のソースの例として、図4は、チャネル符号復号機405からの情報が、信号検出用スフィア検出機404にどのようにフィードバックされるかを表す。
信号検出用スフィア復号機404は、プログラマブル・プロセッサ用の適切なプログラミングコードとして実装される。あるいは、スフィア復号機400は、スフィア復号機用に特別に設計されたハードウェアとして実装される。
デバイス400は、ポータブル通信デバイスであっても良い。例えば、携帯電話、移動局、携帯情報端末や、タップトップコンピュータである。デバイス400は、あるいは、固定式デバイスでも良い。さらに、デバイス400は、通信ネットワーク用ネットワーク構成要素でよい。例えば、セルラー通信システムの送受信機である。
受信機のRF部分は、RFと逆拡散ユニット402から構成されることを考慮すべきである。受信機のベースバンド部分は、チャネル予測機403、スフィア復号機を用いた信号検出機404、及び、チャネル符号復号機405から構成される。受信機のベースバンド部分は、チャネル符号復号機405を含む必要は無いが、一般的には、無線インタフェース上の送信信号は、チャネルコード化される。
本発明の第1の実施例は、異なる変調方式の信号を同時に検出することに関する。例として、Ntの送信アンテナと、Nr=Ntの受信アンテナと共に混合スフィア復号機は考えられ、異なるアンテナで同時に送信される4−QAMと16−QAMを検出可能である。
この具体例は、良く知られた異なる変調方式又は変調文字体系を用いて送信される信号を検出するが、受信機は、シンボルのために使用される変調方式を知らないことがあり得るとういことを考慮すべきである。受信機は、可能性のある多くの変調文字体系を用いて、シンボルを検出しようとし、それから、幾つかの所定の基準を用いて正しい変調文字体系を選択しようとする。
良く知られたスフィア復号化アルゴリズムは、実数の点配置での信号検出用のみに有効である。複素の点配置で信号検出用のスフィア復号化を使用するために、入ってくるベクトルrとチャネル行列Hは、スフィア復号機でそれらの使用前に、実数及び虚数部分に分解されるべきである。これらの分解は以下に示される。
Figure 0004373439
daggerとHdaggerは、その説明において使用され、シンボル「dagger」は、省略されても良い。値2Ntは、rdaggerの距離を示すためにも使用される。
スフィア復号機の繰り返しの間に、シンボル^xiが取り得る値は、式6に与えられる境界条件によって与えられる。これらの境界条件は、信号点配置図の値に対して強制的にする必要がある。
4−QAMケースでは、点配置(constellation)は、ベクトルL4QAM=[−1,1]により記述され、そしてこれより、^xi点の選択は、境界条件間の最大又は最小、そして、LBi=max(LBi,−1)及びUBi=min(UBi,1)のようなラティス点と共に選択され、そこでは、UBiとLBiは、式7と8におけるように、最初に計算される。
考慮される第2方式、16−QAMでは、点配置は、その状況を、隣接した点配置の点のペアの範囲内にあるさらに複雑な候補点とする、値L16QAM=[−3,−1,1,3]を含める。正確な境界条件を得るために、各点配置の点をテストする一連の状態が必要でなる。この状態セットは、MATLABコードで下記に表現され、式7と8にあるように、UBiとLBiが最初に計算される。
if(UBi > 3) then UBi = 3
elseif (UBi > 1) then UBi = 1
elseif (UBi > −1) then UBi =−1
elseif (UBi > −3) then UBi =−3
else UBi = UBi
if(LBi < −3) then LBi =−3
elseif(LBi < −1) then LBi = −1
elseif(LBi < 1) then LBi} = 1
elseif (LBi < 3) then LBi = 3
else LBi = LBi
先に導き出された境界条件に加えて、新ベクトル方式(scheme)=[sch1,sch2,...sch2Nt]も定義することが望ましく、それらの値は、各送信アンテナで使用される変調方法(例えば、4−QAM用は1、16−QAM用は2)を含む。このように、スフィア復号機は、異なるアンテナで送信される4−QAM及び16−QAM点配置からのシンボルを検出可能である。
先に記載のように、スフィア復号機のアルゴリズムは、受信シンボル2Ntから検索を開始し、2Nt−1等に向け後方に移動する。混合検出は単純に、各シンボルiのために、適当な比較セットが、schiの値に依存して使用されることを要求する。このように、スフィア復号機の検索容量は、(知られた、又は、推定された)^xiの変調に基づいて調整される。
これらの状況と共に、混合4−QAM/16−QAMスフィア復号機のアルゴリズムは、式5で示されるように作成され、そこでは、ベクトルL4QAM又はベクトルL16QAMのどちらかは、LBi及びUBiの計算で使用されるべきである。図5では、シンボルenum()は、i番目のシンボルの候補セットを意味し、^xiの上限と下限によって与えられる。シンボルlength()は、Niの中の値を維持し、このセットに含まれるシンボルの数を与える。そして、シンボルsort()は、ベクトルZiに保存される出力と共に1≦j≦Niのための|yij−Si|2に従って、昇順でこのセットを並べかえる。
ステップ501では、変数ntxは、上対角行列U(他の言葉では、2Ntに対して)の列の数に等しく設定される。ステップ501では、qiiとqij用の値も、式5に関連して上述のように設定される。ステップ502では、Tnxt、dbest、及びSが初期化される。ステップ503では、インデックスiに対応する変数ixは、上対角行列U列の数に等しくなるように初期化される。ステップ504〜511は、^xi用候補として有効なラティス点を見付けることに関連する。検索範囲LBixとUBix間の検索範囲内のラティス点は、長さNixのベクトルZixの中に保存される。Nixは、検索領域内に見つかったラティス点の数であり、Xixは、ベクトルZix内のインデックスであり、そして、Zix内の成分は、それらが球中心にどれくらい近いかに従い保存される。ステップ504では、上限UBixと下限LBixは、式7と8に従って計算される。ステップ504におけるベクトルyixとzix、さらにインデックスXixは、上述のように、複雑性が減少したスフィア復号機アルゴリズムに関連する。インデックスXixは、球の中心から検索を開始するために、ステップ504で0に初期化され、ステップ505で1増加する。ステップ506は、検索スフィア内に検索を維持することに関連する。ステップ507で、ラティス点のための全シンボルが決定されたかどうかがチェックされる。もしそうでないなら、ステップ508〜511が実行され、ステップ504〜507が繰り返される。ステップ508と509は、式9と10に関連する。ステップ510では、カウンタが更新される。このカウンタは、スフィア復号機アルゴリズム内の繰り返し数を数えることに関連する。ステップ511では、変数ixは、次のラウンドにおいて、ステップ504〜509が次の受信シンボル2Nt−1に関連付けるために、減少する。
有効なラティス点が見つかったとき、アルゴリズムは、ステップ512を続行し、そこでは、見つかったラティス点と受信点間の距離の2乗が決定される。その2乗距離は、先に発見されたラティス点(ステップ513)より、最新の発見ラティス点へ短いならば、アルゴリズムはステップ514に進む。このステップ514は、球半径が減少され、上限下限境界が更新され、複雑性が減少したスフィア復号機アルゴリズムに従ってベクトル^xの中に保存される。そのアルゴリズムは、それから、ステップ505から開始する次の有効なラティス点を見つけるために、ステップ515を介して続ける。複雑性が減少したアルゴリズムは、既に、検索球の表面に進められ、その検索半径は、ステップ516で増加される。その後、ステップ517で、有効ラティス点がベクトル^xに保存されたかどうかがチェックされる。有効ラティス点が^xに保存された場合、そのアルゴリズムは、このラティス点を出力する。さもなければ、そのアルゴリズムは、より大きな検索球半径でステップ502において再開する。
ステップ518〜520は、考慮されたXixのためのインデックスiに対応する現在の受信シンボルのための有効ではないラティスシンボルを見つけることに関連し、それから、その方法は、後退し(即ち、ix=ix+1)、そして、zから次候補へ続ける。その場合、現状の受信シンボルがi=2Ntに対応する場合、アルゴリズムは、より大きな検索半径と共に(ステップ515、516、及び、517を介して、ステップ502へ)続行する。さもなければ、そのアルゴリズムは、インデックスi+1(ステップ520)に戻り、そして、インデックスi+1に対応する異なる候補シンボルを用いてステップ505から続行する。信号検出用混合スフィア復号機は、4−QAMと16−QAM変調方式に関連して上述されたが、これらの変調方式又はこの具体的な組合せに限定されないことに考慮が必要である。本発明のアルゴリズムに基づいて、当業者にとって、2つの変調方式より多くのものに関連したシンボル復号用アルゴリズムをどのように修正するかは明確である。例えば、M−PSK(位相偏移変調(Phase Shift Keying))についての適用は、当業者には可能であることに考慮が必要である。
Nt=Nrの対象例は、上述で述べられたが、信号検出用混合スフィア復号機は、他のケースを扱うために修正しても良い。これは、この記述で論じられた軟出力スフィア復号機と軟付加入力スフィア復号機を含み、信号検出用スフィア復号機でもある。Nt<Nrケースは、特別な考慮を要せず、スフィア復号機は、既に説明されたアルゴリズムを用いて問題なく実行可能である。しかし、Nt>Nrでは、コレスキー分解法がUを見付けるために使用され、整数定義行列ではないので、失敗する。それよりも、このケースでは、下に定義されるシステムがあり、それは、多くの問題解決策を有する。そのケースでは、チャネル補正行列が、例えば、補正行列の対角線上に0ではない正の数を加えることで正規化される。非対称スフィア復号機は、例えば、M.O.ダーメン、Kアベド−マーリム、及び、J.−C.ベルフィオーレによる「非対称時空通信アーキテクチャ用一般化スフィア復号機」IEE電子公式文書、Vol.36、No.2、2000年1月、頁166〜167で説明されている。
そのシステムへの最適な解決策を見つけるために、チャネル行列Hに対して単一値分解法(SVD:Single Value Decomposition)を適応する必要があり、次のように続く。
1)H=YΣVTである、3つの行列[Y,Σ,V]=SVD(H)において、単一値分解法でHを分解する。Σは、(NtxNr)の上セミ対角行列、Y(NtxNr)、及び、(NtxNr)である。YとVは、YYT=INr及びVTV=INtと共に単位行列である。
2)受信ベクトルr=Hx+nにおいて、r1←YTr=ΣVTx+n1としての分解行列Hを、n1=YTnで置換する。
3)例えば10-30のような小さな数で、全ての0固有値を埋める、UTU=ΣVT(ΣVT)Tのような、ΣVTの不完全コレスキー因子分解として、行列Uを見つける。
4)混合スフィア復号機アルゴリズムを、r1に適応する。
信号検出用非対称スフィア復号機のフローチャートは、図5の信号検出用混合スフィア復号機ようのフローチャートに非常に類似する。違いは、上述のように、U入力パラメータの生成である。
情報は、ノイズチャネルで送信され、歪められるとき、そのデータは、あいまいになり、受信機でなされる如何なる決定も、エラーや情報欠損につながる。軟検出は、検出シンボルに関する幾つかの確率情報を維持し、そして「硬」判定をすることを、受信機側でできるだけ遅くすることを目標とする。スフィア復号機は、受信ベクトルへの最短ユークリッド距離を有する点配置シンボルのベクトルを返し、本来「」出力検出機として設計されていた。
軟出力値を表現する最も一般的な方法は、ビット毎の対数尤度比(LLR:Log-likelihood ratios)を使用することである。ビット毎の対数尤度比は、軟出力値の例として下記に使用されるが、例えば、確率又は他の信頼性近似のような他の軟出力値が使用されても良い。しかし、対数尤度比は、確率より取扱が容易である。対数尤度比は、ビット用のLLRで、シンボル用ではないことを考慮すべきである。これは、ビット単位のLLRは、チャネル復号化目的のために必要とされるからである。
対数尤度比は、数学的に以下のように定義される。
Figure 0004373439
この式の確率は、受信信号と、特定のビットが論理値1又は0を有する最短の点配置の点のユークリッド距離間の比率で計算しても良い。図6は、グレイマッピングの4−QAM点配置と、受信点riの第1ビット(最も重要なビット、MSB)に関する。
Figure 0004373439
これらの距離を得るために、1つは、ビットが特定の論理値を有する点配置の点に、スフィア復号機の検索を制限するべきである。先の例においては、1つは、最初に2つのより上位の点配置の点からd0を見つける必要があり、それから、2つのより下位の点配置の点からd1を見つける必要がある。上で説明したように、受信したシンボルセットの実数及び虚数部分は、分解され、距離2Ntのベクトル範囲内に配置される。同様に、4−QAMと16−QAM点配置をビット値に分けることができる。別な言い方をすれば、点配置を各ビットがバイナリ1又は0を表す値をとることができる1次元軸に分けることが可能である。
図6に表される4−QAM点配置の場合では、シンボルは2つのビットにより形成され、軸の位置に依存して、各ビットは論理値1又は0を取る。全シンボルの第1ビットは、虚数軸の正の部分に位置するとき、論理値0を取り、虚数軸の負の部分にあるとき、論理値1を取る。同じことが、実数軸における第2ビットでも起こる。
Figure 0004373439
そこで、Ci 2は、4−QAMシンボル(実数部分)の第2ビット(最小重要ビット、LSB)に関係し、Ci 1は、第1ビット(MSB)(虚数部分)に関係する。
この新しいベクトルは、他の2つの作成を助け、他の2つは、いつビットが論理値1又は0であるかを説明する、スフィア復号機の境界条件で使用されるべき点配置の値を含む。他の言葉で言うと、一つはd0とd1を見つけるサブ点配置である。これらのベクトルは、L1とL0と名付けられ、まさに分解されたrのような、距離2Ntを有する。図6とNt=1の点配置を再び取り上げると、これらの点r1用のベクトルは、下式で表せる。
Figure 0004373439
これらのベクトルの使用と共に、検出の繰り返しの間に、あるビットが1か0に近いかどうかを知るための比較は、より簡単である。例として、[r1Real1ImagTとして分解される受信点r1と、式14のL1とL0を考えてみる。アルゴリズムは、r1における最終点で検出を開始し、その場合、r1は、C1 1のビット尤度を見つけるためにベクトルL1とL0の最終成分で比較されるr1Imagで検出を開始する。
式11で指摘したように、ビットC1 1の確率は、r1Imagと成分L1,2とL0,2間のユークリッド距離を用いて計算される。その距離は、下式のようになる。
Figure 0004373439
式12の助けにより、式11は下式となる。
Figure 0004373439
そして、軟出力を与えることが可能である。この概念は図7に図式的に示される。
次の繰り返しでは、点r1Realは、d1とd0を下式のように得るために成分L1,1とL0,1で比較される。
Figure 0004373439
この手続は、Ntのあらゆる値へ、広げられる。例として、Nt=2システムのベクトルL1とL0が、次のように与えられる。
Figure 0004373439
16−QAM点配置のケースのために、各シンボルが4つのビットで表されるので、ビットでの分断は、もっと複雑である。図8のグレイマッピングの点配置は、下の例として使用される。グレイマッピングは、この記述において、ビット列のセット及びシンボルセットの間のマッピングの例として使用される。
今回は、点配置は、最初に2つの部分に分けられ、各部分は、rの分断に従う実数軸からの1ビットと、虚数軸からの1ビットを含む。これは、2つの異なるベクトルCd1とCd2という結果になり、それらは、Nt=1のケースでは以下のようになる。
Figure 0004373439
そこで、C1 1は、r1シンボルの最初のビット(MSB)であり、C4 1は、最後のビット(LSB)、C2 1とC3 1は、実数軸を表し、C1 1とC4 1は虚数軸を表すことを意味する。これらのベクトルは、点配置において各ビットが1又は0を表す値を含む、行列L1Cd1、L1Cd2、L0Cd1、L0Cd2、のセットを生成するのを助ける。これらの行列は、再び、スフィア検出機がビットの特定論理値を検索する小さな点配置として、見られる。図8の点配置及びNt=1の場合、これらの行列は、以下のようになる。
Figure 0004373439
Figure 0004373439
そこでは、各ビットは、論理1か論理0を表すために、その軸上で2つの値のうち1つを取る。
これらの新しい行列の使用と共に、ビット用の尤度を見つける手続は、5つのステップに要約される。
1.考慮したビットに属しない点配置軸から、受信シンボルへの最短点を見つけ、この距離をdpとして保存する。
2.考慮したビットが論理値0を取る点配置軸のペアから、受信信号への最短点を見つけ、この距離をd'0として保存する。
3.考慮したビットが論理値1を取る点配置軸のペアから、受信信号への最短点を見つけ、この距離をd'1として保存する。
4.ユークリッド距離d0とd1を、d0=dp+d’0及びd1=dp+d’1として計算する。
5.最後に、式12と11の使用と共に、ビット尤度が得られる。
受信点r1が、式20のように、cd1及びcd2として、分解され、及び、分離されたこと、及び、式21の行列を考慮すると、d0とd1を獲得するステップは、図式的に図9で表現される。
そのシステムを送信アンテナの数Ntに広げるために、L1とL0行列の第1列は、Nt回、そして次の行に繰り返されるべきである。例として、Nt=2のL1とL2行列は下式のように表される。
Figure 0004373439
これらの行列は、式19のベクトルはもちろんのこと、例えば、ユーザによって望まれるように変化可能なグレイマッピングの選択に依存する。ある考察は、グレイマッピングがまさに述べられた分離方法のために役に立つことを述べるためになされるべきである。
ビット尤度を生成するこの方法は、軟値を生成するための簡素な方法であるが、その結果は、しかしながら、最適化されない。最適値を生成するために、最大尤度最適決定法が使用されるべきで、そこでは、軟値が、総当りのうちの最高のベクトルから生成される。最大尤度最適方法の欠点は、上述のように、複雑性である。最大尤度アプローチの一例は、B.M.ホッホワルドとS.Tブリンクの「複数アンテナチャネル上の最大容量(near capacity)の達成」Vol.51,2003年5月発行、頁389〜399により論じられ、及び、軟値が、S.ベーロ、J.ハーゲナウア、M.ウィッツ(Witzke)の「リストシーケンシャル(LISS)検出機を用いたMIMO転送の反復検出」IEEE通信に関する国際会議ICC’03、Vol4、2004年、頁2653〜2657により論じられている。
第2実施例による信号検出用軟出力スフィア復号機は、スフィア復号機により得られる硬結果(hard results)の特別な処理を提供する。このように、スフィア復号機の重要な特徴、即ち、繰り返し毎の球半径に減少と球内の検索、を維持することが可能である。図3に関して上述したように、^xiを決定するときの軟値を決定し、それから、次の^xi-1に関する軟判定(soft decision)をすることが代替的に可能である。幾つかの実施例のように、スフィア復号機は、本発明の第3の実施例による軟付加入力復号機、及び/又は、混合スフィア復号機になっても良い。スフィア復号機は、あるいは、良く知られたスフィア復号機であって良い。
スフィア復号機により得られる結果の提案された特別な処理は、次のステップを有する。
1.ベクトル^xで保存されるスフィア復号機の実行結果を取る。
2.最短点配置シンボルを検索するシンボル^x2Nt,^x2Nt,...,^xiの各々を通過する。そこでは、Ci jのビットの各々は、順番に1か0となり、各繰り返しでそのユークリッド距離を保存する。
3.以下のベクトルの成分を通過する。
Figure 0004373439
そしてそれは、反転されたチャネルと共に受信したベクトルである。ビットが使用時に1か0になるこのベクトルに対して最短信号点を検索する同じ比較をして、ユークリッド距離を保存する。
4.比較するベクトル^xから見つけたユークリッド距離に、例えば、因子22Nt−1により重み付けし、例えば、ある因子により、ベクトルρから見つかるある距離に重み付けをする。
5.出力として戻すために、両方の重み付け距離の加算から尤度を計算する。
16−QAM点配置のための、このアルゴリズムのフローチャートが図10に示される。図10のフローチャートは、図5に示される混合スフィア復号機の出力から、入力として、ベクトルρと^xにおけるシンボルを有する。通知への点は、式21で定義される行列L1とL0の使用であり、それは、入力パラメータとして与えられる。これらの行列は、送信機で使用される(グレイ)マッピングに依存して変化することに考慮が必要である。
上述のように、16−QAM点配置のために、2つの異なるベクトルCd1とCd2がある。図10のステップ1001は、計算用にベクトルCd1を選択することに関する。ステップ1002では、インデックスixが初期化される。ステップ1003、1004及び1005は、考慮されるビットに関連しない点配置軸を選択すること、及び、チャネルに反転受信点ρiと上述の推測^xiで重み付けすることに関する。ステップ1006では、選択された点配置軸の最短点は決定される。この最短点への距離は、dpと共に上記に示される。ステップ1007、1008、及び、1009は、点配置軸のペアから最短点への距離を決定することに関する。これらの距離は、上述のd'0とd'1と共に示される。ステップ1010では、ビット尤度は、式11と12を用いて計算される。ステップ1011では、カウンタ(counter)が更新され、このカウンタは、スフィア復号機アルゴリズム内の繰り返し数をカウントすることに関する。ステップ1012では、インデックスixは、次のシンボル用のビット尤度を決定するために更新される。ステップ1013では、受信点の全成分がベクトルCd1を用いて処理されるかどうかがチェックされる。受信点の全成分がまだ処理されていないなら、アルゴリズムはステップ1003から続行する。受信点の全成分が、既に処理されたなら、ベクトルCd2は、ステップ1014と1015で使用され、アルゴリズムはステップ1002から続行する。受信点の全成分がベクトルCd2を用いて処理されたなら、これはステップ1015で通知され、そして、アルゴリズムは、ベクトル^xと決定ビット尤度を出力する。
4−QAMケースのために、行列L1とL0は、ベクトルであり、そして、2つのベクトルCdの変わりにただ1つのみがある。それゆえ、このアルゴリズムを4−QAM点配置で機能させるために、図10のアルゴリズムにおける変数Cdは、常に1つになるべきであり、L1とL0は、ベクトルとして扱われるべきであり、ベクトルL16QAMは、L4QAMによって取り替えるべきである。
本発明の第3の実施例は、一般には確率の形で、軟付加事前情報を、処理することに向けられる。この付加事前情報は、シンボル検出を改良する。軟事前情報を受信し、処理できるために、スフィア復号機の内部演算は、修正される。上述のように、オリジナルスフィア復号機は、繰り返し中に硬判定を行う。本発明の第2の実施例による信号検出用スフィア復号機は、硬判定をするスフィア復号機の結果に基づいて軟出力を生成する。第3の実施例では、その狙いは、スフィア復号機の繰り返し間に軟シンボルを生成することである。軟シンボルを生成する間に、いかなる事前情報も処理される。一般的には、軟事前情報は、そのシンボルを重み付け、できるかぎり訂正するために使用される。
ビット毎の事前情報を処理するために、確率又は他の事前信頼性情報を含む新しいベクトルPapを導入することが可能である。確率は、ここでは、事前情報の例として使用される。確率は、例えば、1と等しくなる転送ビットに関連する。ベクトルPapは、例及び上述の記載と一致するように、4−QAM点配置用の2Nt成分と16−QAM点配置用の4Nt成分を含む。その成分は、一般的に、式13と20におけるベクトルCdによって説明されるより似た方法で、受信信号を表すベクトルrの実数及び虚数分解に従って点配置される。具体例として、Nt=2を有する4−QAMと16−QAMシステムが考慮され、そこでは、ベクトルPapは、4−QAMのために以下の式で与えられる。
Figure 0004373439
そして16−QAM用は、以下の式によって与えられる。
Figure 0004373439
そこで、Ci jは、i番目のシンボルのj番目のビットを意味し、P(Ci j=1)は、ビットCi jは論理値1を有する確率に関連し、Ci jはシンボルiのMSBに関係する。事前情報が無いケースでは、ベクトル(s)Papは、ゼロで満たされる。
繰り返しの間に、軟シンボルを生成する方法は、受信シンボルriと軸座標との間のユークリッド距離の比率により、候補シンボルを重み付けすることからなり、そこでは、考慮されるビットは、ベクトルL1とL0で与えられる1又は0の値を有する。
この具体例は、候補シンボルの重み付けに関するが、ラティスを重み付けする別な言葉で言うと、代替的に受信シンボルを重み付けすることもできることを考慮すべきである。ラティスと受信シンボルの両方を重み付けすることも可能である。事前情報に基づいたラティスと受信シンボルの修正例として、重み付けはここで使用されることを考慮すべきである。
次に、信号検出用軟付加入力スフィア検出機は、本発明の第2の実施例に従って軟出力スフィア復号機に基づいて構築される。しかし、出力シンボルが硬(hard)である軟付加入力スフィア検出機を代替的に構築可能であることを考慮されたい。
例として、信号検出用4−QAM軟出力スフィア検出機を考える。分解された受信ベクトルrの各成分は、Nt=1である4−QAMのための式13で説明されるように、1つのビットを表す。受信信号rの最終成分から開始し、戻ると、ビットCj 2Ntが1である確率が生成される。その確率は、ρ2Ntと最短点配置シンボル間の距離で計算され、そこでは、考慮されるビットは、図6と式12で説明されるように0か1である。ビット確率は、Pρ,Cj2Nt=1で保存される。
この確率の平均と同じビットCj 2NtのためにPapに含まれる事前確率は下式のように計算され、保存される。
Figure 0004373439
この平均確率は、境界条件内の候補に重み付けするために使用され、下のようにベクトルZiに保存される。
Figure 0004373439
ここで2Ntは、繰り返されるべき現状のシンボルを意味し、jは、考慮されるべき現状のビットを意味し、そして、kは、Z2Ntに含まれる現状の候補を意味する。4−QAMシステムにおけるスフィア復号機用の重み付け候補の生成の概念は、図11に図式的に表される。
アルゴリズムは、重み付け候補から、受信点に最も近いものを選択し、それを解答^x2Ntとして維持し、そしてその解答は、次の点^x2Nt-1等を見つけるために使用される。最後に、軟値は、ベクトル^xを用いることで生成され、それは、今回はであり、そして、その成分と特定ビットが0か1である最短点配置シンボルとの間のユークリッド距離を見つけることである。その距離は、例えば、次式のような、対数尤度比を生成するために使用される。
Figure 0004373439
16−QAMケースには、そのアルゴリズムは、まさに軟出力ケースのように、さらに複雑になる。その概念は、繰り返し間の重み付け候補の生成と同様であるが、今回は、受信点ρiの各々は、実数部と虚数部に分解され、2つのビットを表し、式20と21で述べられるように、2つの行列L1とL0に分けられる。
点ρi,Realとρi,Imagに含まれる2つのビットの各々は、それが表す点配置シンボルについての異なる情報を与える。図8における点配置、及び、Nt=1システムの受信点ρ1の虚数部を表すρi,Imagを考える。シンボルの中の第1のビット(MSB)であるC1 1は、虚数軸内のそのシンボルの標識を伝え、0は正を意味し、1は負を意味する。シンボルの中の第4のビット(LSB)であるビットC4 1は、そのシンボルが虚数軸の±1又は±3点であるかどうかを伝える。
候補点の重み付けは、ビットC4 1とC1 1の確率の結果で終わる。これは、受信点よりもっと近い点配置候補を移動させ、重み付けシンボルを生成する。その概念は、図解的に図12に表される。
重み付け候補は、4−QAケースで、ベクトルρ及びいかなる事前情報の使用と共に見つかる。最高の候補は、繰り返しの間に^xiとして選択され、この点は、次の^xi-1を見つけるために使用される。最後に、軟値は、ベクトル^xから見つけられる。
図13Aと13Bにおいて、軟付加入力スフィア復号機のアルゴルリズムを示すフローチャートを示す。図13Aは、重み付けシンボルを生成するアルゴリズムを含み、図13Bは、軟出力値を得るための方法を表現する。具体例により、各シンボルの1になる各ビットのための確率を含む新入力パラメータPapがあることに注意すべきである。図5と10におけるステップに類似する図13Aと13Bにおけるこれらのステップは、図5と10におけるように、同じ参照番号でマークされている。
図13Aに表す軟付加入力スフィア復号機アルゴリズムの始まりは、図5におけるアルゴリズムに、大体において、非常に類似する。違いは、少しの付加的ステップ(1301、1302、及び、1303)であり、そのアルゴリズムは結果を単に出力する代わりに、ステップ517の後に続くと言う事実である。図13Aのアルゴリズムは、このようにして、ステップ501〜503で開始し、その後、ステップ1301で、ビット確率P0,ix、P1,ix、P0,ix+ntx、P1,ix+ntxは、次のように計算される。
Figure 0004373439
ここで、P0,ix、P1,ixは、ビットC3 iとC4 iの確率を意味し、C3 iとC4 iは、各軸で±1又は±3を取るシンボルについて伝え、そしてこのようにして、絶対値を用いて計算される。P0,ix+ntx、P1,ix+ntxは、ビットC2 iとC1 iの確率を与え、C2 iとC1 iは、各軸のためのシンボルの標識を与える。それゆえ、全体値は使用されない。
そのアルゴリズムは、ステップ504で続き、そしてその後、ステップ1302で、ベクトルZixに含まれる候補点配置シンボルが計算したビット確率で重み付けされる。候補シンボルZix,iがL0,ix,1,1、かL0,ix,2,1のどちらかに等しく、ビット確率P1,ix、重みZix,iに使用される。さもなければ、ビット確率P0,ixは、Zix,iを重み付けするために使用される。このような重み付け候補Zix,iは、0より大きく、ビット確率P0,ix+ntxを用いて実行される。さもなければ、さらなる重み付けは、ビット確率P1,ix+ntxを用いて実行される。その後、図13Aのアルゴリズムは、ステップ509の後のステップ1303を除いて、図5のアルゴリズムと同様に続行する。ステップ1303では、ビット確率P0,ix-1、P1,ix-1、P0,ix-1+ntx、及び、P1,ix-1+ntxは、ステップ1301におけるビット確率と同様に計算される。
図13Bでは、ステップ1001、1002及び1003を実行することで、アルゴリズムは、ステップ517の後に続く。ステップ1003、1304、及び、1305は、実数部分は現在のところ処理されるとき、ステップ1306と1006bのための推測^xiの虚数部分を選択するために使用され、又は、虚数部分は現在のところ処理されるとき、推測^xiの実数部分選択するために使用される。ステップ1306と1006bでは、選択された点配置軸の最短点への距離は、図5のステップ1006と類似して、選択された実数又は虚数軸の助けを借りて決定される。図5のステップ1008と同様に、ステップ1307〜1312及び1008bは、考慮されるビットが論理値1をとる点配置軸ペアから最短点への距離を決定することに関連する。ステップ1313〜1318、及び、1009bは、考慮されるビットは、考慮されるビットが0の論理値を取る点配置軸のペアから最短点への距離を決定することに関連する。ステップ1009bの後に、図13Bにおけるアルゴリズムは、図10におけるアルゴリズムに類似して続行する。
ステップ1306、1308、1311、1314及び1317では、どれくらいのユークリッド距離が因子9で重み付けされるかが観察し得る。これは、重み付けシンボルが、常に、軸の値1になる傾向はないことを確実にする。数字9は、軸値3の距離の2乗を補填するために選択される。
図13Aと13Bのフローチャートは、16−QAMケースを説明する。4−QAM点配置のために、アルゴリズムは、行列の代わりに、L1とL0用のベクトルに簡素化され、各候補を重み付けするための1つのビット確率のみの使用である。
本発明を実施する装置と方法の好ましい実施例が、図面と上述の詳細な説明を伴い説明されたが、本発明は開示された実施例に制限されず、しかし、請求の範囲で説明され定義された精神から放れること無い多くの再配置、修正、置換を可能とすることを考慮すべきである。
本発明の実施例が使用されるMIMO通信システムを概略的に示す図である。 信号検出用スフィア復号機の概念を概略的に表す図である。 本発明の実施例による信号検出用スフィア復号機の簡易フローチャートである。 本発明の第1実施例による信号検出用スフィア復号機の簡易フローチャートである。 本発明の第2実施例による信号検出用スフィア復号機の簡易フローチャートである。 本発明の第3実施例による信号検出用スフィア復号機の簡易フローチャートである。 本発明の実施例による信号検出用スフィア復号機及び装置を概略的に表す図である。 本発明の第1実施例による信号検出用4−QAM/16−QAM混合スフィア復号機を例として表すフローチャートである。 本発明の実施例による第1のビットが0及び1である受信点から最短点配置点への距離を表すグレイマッピングを有する4−QAM点配置を例として表す図である。 1つの送信機又は受信機アンテナを有する4−QAMシステムにおける受信シンボルr1の第1ビットのためのビット尤度生成を例として表す図である。 例として使用されるグレイマッピングを有する16−QAM点配置を表す図である。 1つの送信機又は受信機を有する16−QAMシステムにおける受信シンボルr1の第1ビットのための距離d0とd1を得るステップを表す図である。 本発明の第2実施例による信号検出用16−QAM軟出力スフィア復号機のための例として表すフローチャートである。 本発明の第3実施例による4−QAMシステム用軟付加入力スフィア復号機用重み付け候補を例として表すフローチャートである。 本発明の第3実施例による16−QAMシステム用軟付加入力スフィア復号機用重み付け候補を例として表すフローチャートである。 本発明の第3実施例による信号検出用16−QAM軟付加入力スフィア復号機用フローチャートの第1部分を表すフローチャートである。 図13Aにおけるフローチャートの第2部分を表すフローチャートである。

Claims (15)

  1. 信号検出方法であって、
    受信機で受信した信号を表す第1のシンボルセットを受信するステップ、及び
    スフィア復号技術を用いて第2のシンボルセットを評価するステップであって、該第2のシンボルセットは送信機で送信される前記信号を表すステップ、を有し、
    前記評価ステップはベクトルを定義し、各ベクトル値は使用される変調方式を含み、前記評価ステップは、少なくとも2つの変調方式を用いる、信号検出方法。
  2. 前記第2のシンボルセットを評価するステップは、前記少なくとも2つの変調方式に基づいて前記スフィア復号技術の検索容量を調整することを有する、請求項1に定義の方法。
  3. 前記第2のシンボルセットを評価するステップは、前記第2のシンボルセットのシンボルの変調方式を決定することを有する、請求項1又は2に定義の方法。
  4. 前記第2のシンボルセットを評価するステップは、前記シンボルの前記変調方式を用いて、前記第2のシンボルセットの前記シンボル用の検索領域を規定することを有する、請求項3に定義の方法。
  5. 前記少なくとも2つの変調方式は、少なくとも2つの異なる直交振幅変調方式を有する、請求項1〜4のいずれか一項に定義の方法。
  6. 前記少なくとも2つの変調方式は、少なくとも2つの異なる位相偏移変調(PSK)方式を有する、請求項1〜5のいずれか一項に定義の方法。
  7. 前記第2のシンボルセットの少なくとも1つのシンボル用のシンボルを形成するビットに関連する信頼性情報を決定することを更に有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記信号に関連する信頼性情報は、前記第2のシンボルセットの少なくとも1つのシンボルを評価するときに考慮に入れられる、請求項1〜7のいずれか一項に定義の方法。
  9. 信号検出装置であって、
    受信機アンテナで受信された信号を表す第1のシンボルセットを受信し、及び、
    スフィア復号技術を用いて第2のシンボルセットを評価し、該第2のシンボルセットは送信機で送信される前記信号を表すように構成され、
    前記装置はベクトルを定義するよう構成され、各ベクトル値は使用される変調方式を含み、及び前記装置は前記第2のシンボルセットを評価するとき、少なくとも2つの変調方式を用いるよう更に構成される、信号検出装置。
  10. 前記第2のシンボルセットの少なくとも1つのシンボル用のシンボルを形成するビットに関連する信頼情報を決定するように構成される、請求項9に定義の装置
  11. 前記第2のシンボルセットの少なくとも1つのシンボルを評価するとき、前記信号に関連する信頼性情報を考慮するように構成される、請求項9又は10に定義の装置。
  12. 受信機ブロックを有する、請求項9〜11のいずれか一項に定義の装置。
  13. 通信デバイスを有する、請求項9〜11のいずれか一項に定義の装置。
  14. 通信システム用ネットワーク構成要素を有する、請求項9〜11のいずれか一項に定義の装置。
  15. 信号検出システムであって、
    受信機で受信された信号を表す第1のシンボルセットを受信するための受信手段、及び
    スフィア復号技術を用いて第2のシンボルセットを評価するための評価手段であって、該第2のシンボルセットは送信機で送信される前記信号を表す手段、を有し、
    前記評価手段はベクトルを定義し、各ベクトル値は使用される変調方式を含み、及び前記評価手段は、少なくとも2つの変調方式を用いるよう更に構成される、信号検出システム。
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