JP4371328B2 - 遠隔操作システム - Google Patents
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- G—PHYSICS
- G08—SIGNALLING
- G08C—TRANSMISSION SYSTEMS FOR MEASURED VALUES, CONTROL OR SIMILAR SIGNALS
- G08C23/00—Non-electrical signal transmission systems, e.g. optical systems
- G08C23/04—Non-electrical signal transmission systems, e.g. optical systems using light waves, e.g. infrared
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- G08C2201/00—Transmission systems of control signals via wireless link
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- Optical Communication System (AREA)
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠隔操作システムに関し、特に、主機及び相手側(赤外線リモートコントローラ等)に設けられた赤外線通信装置によって信号の送受が行われる遠隔操作システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えばテレビジョン受像機、VTR、CDプレーヤ等のA/V機器や、エアコンディショナー、照明装置等の各種電子機器では、ワイヤレス通信として、赤外線通信が多く使われている。赤外線通信は、主機(テレビジョン受像機等)及び相手側(赤外線リモートコントローラ等)に設けられた赤外線通信装置によって信号の送受が行われる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このような従来の赤外線通信装置1は、図1に示すように、送受信部3と制御部5とから構成される。送受信部3は、LED7とLEDドライバ9からなる発光部11と、フォトダイオード13と受信アンプ15からなる受光部17とから構成される。また、制御部5は、送信データを変調して発光部11に送る変調器19と、受光部17によって受信された信号を復調して受信データに変換する復調器21から構成される。
【0004】
このように構成される赤外線通信装置1の動作は、送信データが、変調器19によりパルス幅変調をかけられた後、LEDドライバ9に送られ、LED7により光信号に変換される。一方、通信相手から送られた光信号は、フォトダイオード13により電気信号に変換された後、受信アンプ15により増幅され、復調器21により復調されて、受信データとして出力される。
【特許文献1】
特開平6−303452
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の赤外線通信装置を備えた赤外線リモートコントローラ等は、操作キーが押下されることにより、変換された送信データがLEDから光信号としてテレビジョン受像機等の主機に送られるのみであった。
[0006]
つまり、ユーザーは、主機電源をオンする場合に、先ず、リモートコントローラを把持し、次いで、複数の操作キーから電源キーを選択して押下することで、主機の電源がオンされた。このことから、早急な操作が要求されるときや、暗闇で操作キーが視認できないときには、押下キーの迅速な選択が障害となって、操作性の悪い問題があった。これに対し、傾けることにより主機へ送信データが送られるリモートコントローラも提案されている。
[0007]
この種のリモートコントローラは、例えば角速度センサ(振動ジャイロ)を内蔵し、角速度センサからの出力電圧を増幅部に供給し、A/D変換器にてデジタル化して電圧値として出力することにより、移動運動情報を得るため、回路が複雑になるとともに、消費電力が大きくなり、特に電池駆動のリモートコントローラでは電池交換が頻繁となり実用性が低下した。
[0008]
本発明が解決しようとする課題としては、リモートコントローラにおける押下キーの迅速な選択が障害となって、操作性が低下するという問題点や、移動運動情報を得るためには、リモートコントローラ側の電池寿命が低下するという問題点が一例として挙げられる。
【課題を解決するための手段】
[0009]
請求項1に記載の遠隔操作システムは、主機を遠隔操作するリモートコントローラと、前記主機に設けられる赤外線通信装置とを備え、前記リモートコントローラには、それぞれ異なる回折パターンを有し、照射される光の入射角度の変化に応じて光強度が異なる回折光を生成する複数のパターンが設けられ、前記赤外線通信装置には、送受信部と、制御部とが設けられ、前記送受信部には、前記光を出射する発光部と、前記パターンからの前記回折光を受光する受光部とが設けられ、前記制御部には、前記受光部が受光した前記回折光の前記光強度の変化を検出する検出部と、検出した光強度を該光強度に応じて2値化する演算部と、2値化情報を前記主機の制御信号に変換する変換部とが設けられたことを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
[0010]
以下、本発明の実施の形態に係る遠隔操作システムを図面を参照して説明する。図2は本発明に係る遠隔操作システムの概略の構成を表すブロック図、図3は図2に示した赤外線通信装置の構成を表すブロック図、図4はリモートコントローラの要部拡大斜視図である。
なお、図1に示した部材と同一の部材には同一の符号を付し重複する説明は省略するものとする。
【0011】
図2に示すように、遠隔操作システム100は、主機(テレビジョン受像機、VTR、CDプレーヤ等のA/V機器や、エアコンディショナー、照明装置等)であるテレビジョン受像機31に設けられる赤外線通信装置33と、その主機を無線等により遠隔操作するリモートコントローラ35とに大別して構成される。
【0012】
図3に示すように、赤外線通信装置33は、送受信部37と制御部39とから構成される。送受信部37は、LED7とLEDドライバ9からなる発光部11と、フォトダイオード13と受信アンプ15からなる受光部17とから構成される。
【0013】
また、制御部39は、送信データを変調して発光部11に送る変調器19と、受光部17によって受信された信号を復調して受信データに変換する復調器21と、受光部17によって受信された信号から回折光の光強度を検出する検出部41と、演算部43と、変換部45とから構成される。変換部45は、図示しないインターフェースを介してテレビジョン受像機31等の主機に接続される。
【0014】
LED7とフォトダイオード13とはリモートコントローラ35に対し同じ側に設けられ、特にフォトダイオード13はリモートコントローラ35により反射された回折光を検出可能な位置に設けられている。
【0015】
リモートコントローラ35は移動による変位量を表示する機能を有する。すなわち、図4に示すように、赤外線通信装置33に対向する面35aに、入射光を入射角によって変調させるパターン47a、47bを有し、パターン47a、47bはリモートコントローラ35の変位方向、すなわち、リモートコントローラ35のXY方向に所定の間隔で設けられた例えば線条パターンによって形成されている。
【0016】
この線条パターンは、図例ではXY方向のものを示すが、この他、所定の角度で傾斜したものであってもよく、さらには、線条のものでなくともよい。なお、図4中、49は操作キー、51はLEDを表す。
【0017】
パターン47a、47bは、赤外線通信装置33の発光部11からリモートコントローラ35に照射された光により回折パターンを生成するエンコーダとしての機能を有する。パターン47a、47bは、例えばホログラム47により構成される。
【0018】
ホログラム47は、ホログラフィーにおいて物体で透過又は反射した物体光の振幅と位相を、参照光との干渉を利用して感光材料に記録したものである。ホログラム47には物体光の振幅と位相が、それぞれ干渉縞のコントラストの変化と横ずれとして記録されている。
【0019】
したがって、例えばホログラム47をもとの参照光で照明すると、光の回折によって物体光と同じ振幅と位相を持つ光が再生されて物体の像ができる。ホログラム47は、それぞれのパターン47a、47bに照射される光の入射角の変化により異なる強度の回折光を生成(すなわち、光変調)する。つまり、リモートコントローラ35の移動により、反射光が光変調されるようになっている。
【0020】
ここで、光変調とは、光の振幅(強度)、位相や振動面を時間的に変化させることをいう。したがって、これらの回折光を受光することにより、パターン47a、47bから複数の信号を得ることが可能となっている。
【0021】
なお、リモートコントローラ35には、異なる面に異種のホログラム47が設けられてもよい。このような構成によれば、ホログラム47の設けられたリモートコントローラ35のそれぞれの面を、主機の赤外線通信装置33に向けることで、異なる信号(例えば電源オン・オフ信号、又は消音信号等)の送出が可能となる。
【0022】
検出部41は、反射光の光強度を検出する受光素子を有する。演算部43は、検出部41によって検出された信号を各回折光の強度に応じて2値化する。変換部45は、演算部43より出力される2値化データに基づいて、主機の制御信号を出力することができる。変換部45は、例えば、CPU、メモリを備えて構成される。
【0023】
次に、このように構成された遠隔操作システムの動作を説明する。
リモートコントローラ35にはパターン47a、47bの形成されたホログラム47が貼着されている。一方、赤外線通信装置33の発光部11は、常時LED7から光を出射している。つまり、赤外線通信装置33の受光部17は、リモートコントローラ35のホログラム47からの反射光を受光している。
【0024】
リモートコントローラ35が静止状態において、受光部17で受光する反射光は、所定強度の回折光を受光している。検出部41は、受光した反射光の回折光から光強度を検出する。この検出情報は演算部43に出力され、光強度に応じて2値化される。2値化された光強度は、変換部45に出力され、例えばテレビジョン受像機31の電源オン・オフ信号に変換される。この電源オン・オフ信号は、テレビジョン受像機31の図示しない電源制御回路等へ送られる。つまり、リモートコントローラ35が静止状態においては、テレビジョン受像機31は、電源オフ状態のままとなる。
【0025】
一方、リモートコントローラ35がユーザーによって把持され、移動されると、ホログラム47から反射される回折光の光強度が変化して(変調されて)検出される。この検出情報は、上記と同様に、演算部43に出力され、光強度に応じて2値化される。2値化された光強度は、変換部45に出力され、電源オン信号に変換される。つまり、リモートコントローラ35が把持されると、テレビジョン受像機31の電源制御回路等へ電源オン信号が入力され、テレビジョン受像機31は電源がオンされることになる。
【0026】
このように、制御信号が、主機の電源オン・オフ信号である場合には、静止状態のリモートコントローラ35が把持されるだけで、赤外線通信装置33によってリモートコントローラ35の移動が検出され、主機へ電源オン・オフ信号が送出される。これにより、電源スイッチの早急な操作を可能にしたり、暗闇でのキー操作なしでの送信を可能にして、リモートコントローラの操作性を向上させることができる。
【0027】
以上、詳述したように、本実施の形態に係る遠隔操作システム100は、主機であるテレビジョン受像機31を遠隔操作するリモートコントローラ35と、テレビジョン受像機31に設けられる赤外線通信装置33とを備え、前記リモートコントローラ35には、照射光によって回折光を反射させるパターン47a、47bが設けられ、前記赤外線通信装置33には、送受信部37と、制御部39とが設けられ、前記送受信部37には、前記パターン47a、47bへ光を出射する発光部11と、該パターン47a、47bからの反射光を受光する受光部17とが設けられ、前記制御部39には、前記受光部11が受光した光の光強度を検出する検出部41と、検出した光強度を該光強度に応じて2値化する演算部43と、2値化情報をテレビジョン受像機31の制御信号に変換する変換部45とが設けられている。
これにより、リモートコントローラ側の電池寿命を低下させることなく、リモートコントローラ35の移動運動情報を検出可能にすることができる。
この結果、リモートコントローラ35の操作性を向上させることができる。
【0028】
なお、上記の実施の形態では、主機がテレビジョン受像機31である場合を例に説明したが、本発明に係る遠隔操作システムは、この他、VTR、CDプレーヤ等のA/V機器や、エアコンディショナー、照明装置等の各種電子機器に適用されても、上記と同様の作用効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】従来の赤外線通信装置の概略の構成を表すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る遠隔操作システムの概略の構成を表すブロック図である。
【図3】図2に示した赤外線通信装置の構成を表すブロック図である。
【図4】リモートコントローラの要部拡大斜視図である。
【符号の説明】
【0030】
11 発光部
17 受光部
31 テレビジョン受像機(主機)
33 赤外線通信装置
35 リモートコントローラ
37 送受信部
39 制御部
41 検出部
43 演算部
45 変換部
47 ホログラム
47a、47b パターン
【0001】
本発明は、遠隔操作システムに関し、特に、主機及び相手側(赤外線リモートコントローラ等)に設けられた赤外線通信装置によって信号の送受が行われる遠隔操作システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えばテレビジョン受像機、VTR、CDプレーヤ等のA/V機器や、エアコンディショナー、照明装置等の各種電子機器では、ワイヤレス通信として、赤外線通信が多く使われている。赤外線通信は、主機(テレビジョン受像機等)及び相手側(赤外線リモートコントローラ等)に設けられた赤外線通信装置によって信号の送受が行われる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このような従来の赤外線通信装置1は、図1に示すように、送受信部3と制御部5とから構成される。送受信部3は、LED7とLEDドライバ9からなる発光部11と、フォトダイオード13と受信アンプ15からなる受光部17とから構成される。また、制御部5は、送信データを変調して発光部11に送る変調器19と、受光部17によって受信された信号を復調して受信データに変換する復調器21から構成される。
【0004】
このように構成される赤外線通信装置1の動作は、送信データが、変調器19によりパルス幅変調をかけられた後、LEDドライバ9に送られ、LED7により光信号に変換される。一方、通信相手から送られた光信号は、フォトダイオード13により電気信号に変換された後、受信アンプ15により増幅され、復調器21により復調されて、受信データとして出力される。
【特許文献1】
特開平6−303452
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の赤外線通信装置を備えた赤外線リモートコントローラ等は、操作キーが押下されることにより、変換された送信データがLEDから光信号としてテレビジョン受像機等の主機に送られるのみであった。
[0006]
つまり、ユーザーは、主機電源をオンする場合に、先ず、リモートコントローラを把持し、次いで、複数の操作キーから電源キーを選択して押下することで、主機の電源がオンされた。このことから、早急な操作が要求されるときや、暗闇で操作キーが視認できないときには、押下キーの迅速な選択が障害となって、操作性の悪い問題があった。これに対し、傾けることにより主機へ送信データが送られるリモートコントローラも提案されている。
[0007]
この種のリモートコントローラは、例えば角速度センサ(振動ジャイロ)を内蔵し、角速度センサからの出力電圧を増幅部に供給し、A/D変換器にてデジタル化して電圧値として出力することにより、移動運動情報を得るため、回路が複雑になるとともに、消費電力が大きくなり、特に電池駆動のリモートコントローラでは電池交換が頻繁となり実用性が低下した。
[0008]
本発明が解決しようとする課題としては、リモートコントローラにおける押下キーの迅速な選択が障害となって、操作性が低下するという問題点や、移動運動情報を得るためには、リモートコントローラ側の電池寿命が低下するという問題点が一例として挙げられる。
【課題を解決するための手段】
[0009]
請求項1に記載の遠隔操作システムは、主機を遠隔操作するリモートコントローラと、前記主機に設けられる赤外線通信装置とを備え、前記リモートコントローラには、それぞれ異なる回折パターンを有し、照射される光の入射角度の変化に応じて光強度が異なる回折光を生成する複数のパターンが設けられ、前記赤外線通信装置には、送受信部と、制御部とが設けられ、前記送受信部には、前記光を出射する発光部と、前記パターンからの前記回折光を受光する受光部とが設けられ、前記制御部には、前記受光部が受光した前記回折光の前記光強度の変化を検出する検出部と、検出した光強度を該光強度に応じて2値化する演算部と、2値化情報を前記主機の制御信号に変換する変換部とが設けられたことを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
[0010]
以下、本発明の実施の形態に係る遠隔操作システムを図面を参照して説明する。図2は本発明に係る遠隔操作システムの概略の構成を表すブロック図、図3は図2に示した赤外線通信装置の構成を表すブロック図、図4はリモートコントローラの要部拡大斜視図である。
なお、図1に示した部材と同一の部材には同一の符号を付し重複する説明は省略するものとする。
【0011】
図2に示すように、遠隔操作システム100は、主機(テレビジョン受像機、VTR、CDプレーヤ等のA/V機器や、エアコンディショナー、照明装置等)であるテレビジョン受像機31に設けられる赤外線通信装置33と、その主機を無線等により遠隔操作するリモートコントローラ35とに大別して構成される。
【0012】
図3に示すように、赤外線通信装置33は、送受信部37と制御部39とから構成される。送受信部37は、LED7とLEDドライバ9からなる発光部11と、フォトダイオード13と受信アンプ15からなる受光部17とから構成される。
【0013】
また、制御部39は、送信データを変調して発光部11に送る変調器19と、受光部17によって受信された信号を復調して受信データに変換する復調器21と、受光部17によって受信された信号から回折光の光強度を検出する検出部41と、演算部43と、変換部45とから構成される。変換部45は、図示しないインターフェースを介してテレビジョン受像機31等の主機に接続される。
【0014】
LED7とフォトダイオード13とはリモートコントローラ35に対し同じ側に設けられ、特にフォトダイオード13はリモートコントローラ35により反射された回折光を検出可能な位置に設けられている。
【0015】
リモートコントローラ35は移動による変位量を表示する機能を有する。すなわち、図4に示すように、赤外線通信装置33に対向する面35aに、入射光を入射角によって変調させるパターン47a、47bを有し、パターン47a、47bはリモートコントローラ35の変位方向、すなわち、リモートコントローラ35のXY方向に所定の間隔で設けられた例えば線条パターンによって形成されている。
【0016】
この線条パターンは、図例ではXY方向のものを示すが、この他、所定の角度で傾斜したものであってもよく、さらには、線条のものでなくともよい。なお、図4中、49は操作キー、51はLEDを表す。
【0017】
パターン47a、47bは、赤外線通信装置33の発光部11からリモートコントローラ35に照射された光により回折パターンを生成するエンコーダとしての機能を有する。パターン47a、47bは、例えばホログラム47により構成される。
【0018】
ホログラム47は、ホログラフィーにおいて物体で透過又は反射した物体光の振幅と位相を、参照光との干渉を利用して感光材料に記録したものである。ホログラム47には物体光の振幅と位相が、それぞれ干渉縞のコントラストの変化と横ずれとして記録されている。
【0019】
したがって、例えばホログラム47をもとの参照光で照明すると、光の回折によって物体光と同じ振幅と位相を持つ光が再生されて物体の像ができる。ホログラム47は、それぞれのパターン47a、47bに照射される光の入射角の変化により異なる強度の回折光を生成(すなわち、光変調)する。つまり、リモートコントローラ35の移動により、反射光が光変調されるようになっている。
【0020】
ここで、光変調とは、光の振幅(強度)、位相や振動面を時間的に変化させることをいう。したがって、これらの回折光を受光することにより、パターン47a、47bから複数の信号を得ることが可能となっている。
【0021】
なお、リモートコントローラ35には、異なる面に異種のホログラム47が設けられてもよい。このような構成によれば、ホログラム47の設けられたリモートコントローラ35のそれぞれの面を、主機の赤外線通信装置33に向けることで、異なる信号(例えば電源オン・オフ信号、又は消音信号等)の送出が可能となる。
【0022】
検出部41は、反射光の光強度を検出する受光素子を有する。演算部43は、検出部41によって検出された信号を各回折光の強度に応じて2値化する。変換部45は、演算部43より出力される2値化データに基づいて、主機の制御信号を出力することができる。変換部45は、例えば、CPU、メモリを備えて構成される。
【0023】
次に、このように構成された遠隔操作システムの動作を説明する。
リモートコントローラ35にはパターン47a、47bの形成されたホログラム47が貼着されている。一方、赤外線通信装置33の発光部11は、常時LED7から光を出射している。つまり、赤外線通信装置33の受光部17は、リモートコントローラ35のホログラム47からの反射光を受光している。
【0024】
リモートコントローラ35が静止状態において、受光部17で受光する反射光は、所定強度の回折光を受光している。検出部41は、受光した反射光の回折光から光強度を検出する。この検出情報は演算部43に出力され、光強度に応じて2値化される。2値化された光強度は、変換部45に出力され、例えばテレビジョン受像機31の電源オン・オフ信号に変換される。この電源オン・オフ信号は、テレビジョン受像機31の図示しない電源制御回路等へ送られる。つまり、リモートコントローラ35が静止状態においては、テレビジョン受像機31は、電源オフ状態のままとなる。
【0025】
一方、リモートコントローラ35がユーザーによって把持され、移動されると、ホログラム47から反射される回折光の光強度が変化して(変調されて)検出される。この検出情報は、上記と同様に、演算部43に出力され、光強度に応じて2値化される。2値化された光強度は、変換部45に出力され、電源オン信号に変換される。つまり、リモートコントローラ35が把持されると、テレビジョン受像機31の電源制御回路等へ電源オン信号が入力され、テレビジョン受像機31は電源がオンされることになる。
【0026】
このように、制御信号が、主機の電源オン・オフ信号である場合には、静止状態のリモートコントローラ35が把持されるだけで、赤外線通信装置33によってリモートコントローラ35の移動が検出され、主機へ電源オン・オフ信号が送出される。これにより、電源スイッチの早急な操作を可能にしたり、暗闇でのキー操作なしでの送信を可能にして、リモートコントローラの操作性を向上させることができる。
【0027】
以上、詳述したように、本実施の形態に係る遠隔操作システム100は、主機であるテレビジョン受像機31を遠隔操作するリモートコントローラ35と、テレビジョン受像機31に設けられる赤外線通信装置33とを備え、前記リモートコントローラ35には、照射光によって回折光を反射させるパターン47a、47bが設けられ、前記赤外線通信装置33には、送受信部37と、制御部39とが設けられ、前記送受信部37には、前記パターン47a、47bへ光を出射する発光部11と、該パターン47a、47bからの反射光を受光する受光部17とが設けられ、前記制御部39には、前記受光部11が受光した光の光強度を検出する検出部41と、検出した光強度を該光強度に応じて2値化する演算部43と、2値化情報をテレビジョン受像機31の制御信号に変換する変換部45とが設けられている。
これにより、リモートコントローラ側の電池寿命を低下させることなく、リモートコントローラ35の移動運動情報を検出可能にすることができる。
この結果、リモートコントローラ35の操作性を向上させることができる。
【0028】
なお、上記の実施の形態では、主機がテレビジョン受像機31である場合を例に説明したが、本発明に係る遠隔操作システムは、この他、VTR、CDプレーヤ等のA/V機器や、エアコンディショナー、照明装置等の各種電子機器に適用されても、上記と同様の作用効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】従来の赤外線通信装置の概略の構成を表すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る遠隔操作システムの概略の構成を表すブロック図である。
【図3】図2に示した赤外線通信装置の構成を表すブロック図である。
【図4】リモートコントローラの要部拡大斜視図である。
【符号の説明】
【0030】
11 発光部
17 受光部
31 テレビジョン受像機(主機)
33 赤外線通信装置
35 リモートコントローラ
37 送受信部
39 制御部
41 検出部
43 演算部
45 変換部
47 ホログラム
47a、47b パターン
Claims (5)
- 主機を遠隔操作するリモートコントローラと、前記主機に設けられる赤外線通信装置とを備え、
前記リモートコントローラには、それぞれ異なる回折パターンを有し、照射される光の入射角度の変化に応じて光強度が異なる回折光を生成する複数のパターンが設けられ、
前記赤外線通信装置には、送受信部と、制御部とが設けられ、
前記送受信部には、前記光を出射する発光部と、前記パターンからの前記回折光を受光する受光部とが設けられ、
前記制御部には、前記受光部が受光した前記回折光の前記光強度の変化を検出する検出部と、検出した光強度を該光強度に応じて2値化する演算部と、2値化情報を前記主機の制御信号に変換する変換部とが設けられたことを特徴とする遠隔操作システム。 - 前記複数のパターンは、それぞれ異なる傾斜角度を有する線条パターンであることを特徴とする請求項1記載の遠隔操作システム。
- 前記パターンが、ホログラムであることを特徴とする請求項1又は2に記載の遠隔操作システム。
- 前記リモートコントローラの異なる面に異種のホログラムが設けられたことを特徴とする請求項3記載の遠隔操作システム。
- 前記制御信号が、前記主機の電源オン・オフ信号であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の遠隔操作システム。
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