JP4371296B2 - 車両のバーハンドル取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動二輪車若しくは鞍乗り型車両などのバーハンドル取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両のバーハンドルをトップブリッジに取付けるためのバーハンドル取付構造が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−24884号公報(第5頁、図3)
【0004】
同公報の図3を再掲し上記技術を説明する。ただし、同公報に記載の符号を新しく振り直すとともに記載の名称も一部変更した。
図8は特開平10−24884号公報の図3の再掲図である。
車両のバーハンドル取付構造120は、ハンドルホルダ121に下バー受け凹部122,122を形成し、これらの下バー受け凹部122,122にバーハンドル123を載置し、上バー受け凹部124,124を形成した保持ブラケット125,125をバーハンドル123に載せ、このハンドルホルダ121にボルト126(1個のみ示す)で保持ブラケット125,125を締付け、バーハンドル123をハンドルホルダ121に取付け、ハンドルホルダ121に長孔127・・・(・・・は複数個を示す。以下同じ)を形成し、これらの長孔127・・・にボルト128(1個のみ示す)を嵌合させ、バーハンドル123を取付け済みのハンドルホルダ121を前後調整可能にトップブリッジ129に取付けることで、ライダの体格に合った位置にバーハンドルを設定できるようにしたものである。
【0005】
なお、131はフロントフォーク、132はトップブリッジ129にフロントフォーク131を止めるボルトを示す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の車両のバーハンドル取付構造120では、バーハンドル123をハンドルホルダ121に取付け、このハンドルホルダ121をトップブリッジ129に取付けるものなので、構造が複雑であり、部品点数の増加を招く。
すなわち、バーハンドル123をハンドルホルダ121に取付けるために、締結用のボルト126が必要であり、また、ハンドルホルダ121をトップブリッジ129に取付けるために、締結用の他のボルト128が必要であり、組立性もよいものとは言えない。
そこで、構造が簡単で、部品点数が少なく、組立性のよい構成で、ライダの体格に合った位置にバーハンドルを設定したいものである。
【0007】
すなわち、本発明の目的は、構造が簡単で、部品点数が少なく、組立性のよい車両のバーハンドル取付構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の車両のバーハンドル取付構造は、ステアリング軸の上部にトップブリッジを取付け、このトップブリッジにロアブロック及びアッパブロックから構成するハンドルホルダを用いてバーハンドルを取付ける車両において、トップブリッジに、凹部若しくは凸部を設け、この凹部若しくは凸部の中心から同一距離を保って前・後の雌ねじ部を設け、ロアブロックに、凹部若しくは凸部に嵌合する凸部若しくは凹部形状の嵌合部を一体的に設け、この嵌合部の中心から同一の距離を保って前・後のボルト孔を開け、嵌合部の中心から一定距離オフセットさせ、且つ前・後のボルト孔のうちの一方へオフセットした位置にバーハンドルを嵌める下バー受け凹部を設け、アッパブロックに、前・後のボルト孔に対向する前・後のボルト孔をそれぞれ設け、下バー受け凹部に対向する上バー受け凹部を設け、これらの下バー受け凹部及び上バー受け凹部でバーハンドルを挟持し、一対のボルトでアッパブロック及びロアブロックをトップブリッジに固定することで、ステアリング軸にバーハンドルを取付け、トップブリッジの凹部若しくは凸部が、トップブリッジの内部に形成されるとともに、側面視及び平面視ともに矩形に形成され、嵌合部が、ロアブロックの内部に形成されるとともに、側面視及び平面視ともに矩形に形成され、嵌合部とトップブリッジの凹部若しくは凸部との嵌合状態では、前・後のボルト孔に挿通するボルトの挿通方向に空間が形成されることを特徴とする車両のバーハンドル取付構造。
【0009】
構造が簡単で、部品点数が少なく、組立性のよい構成で、ライダの体格に合った位置にバーハンドルを設定できるとすれば、好ましいことである。
そこで、トップブリッジに、凹部若しくは凸部を設け、この凹部若しくは凸部の中心から同一距離を保って前・後の雌ねじ部を設けた。
また、ハンドルホルダのロアブロックに、トップブリッジの凹部若しくは凸部に嵌合する凸部若しくは凹部形状の嵌合部を一体的に設け、この嵌合部の中心から同一の距離を保って前・後のボルト孔を開けるとともに、嵌合部の中心から一定距離オフセットさせた位置にバーハンドルを嵌める下バー受け凹部を設けた。
【0010】
さらに、ハンドルホルダのアッパブロックに、下バー受け凹部に対向する上バー受け凹部を設けた。
そして、これらの下バー受け凹部及び上バー受け凹部でバーハンドルを挟持し、一対のボルトでアッパブロック及びロアブロックをトップブリッジに固定することで、ステアリング軸にバーハンドルを取付けるようにした。
【0011】
ハンドルホルダのロアブロックに、トップブリッジの凹部若しくは凸部に嵌合する凸部若しくは凹部形状の嵌合部を一体的に設け、この嵌合部の中心から同一の距離を保って前・後のボルト孔を開けたので、トップブリッジにハンドルホルダのロアブロックを前後逆向きに取付けることができる。
【0012】
嵌合部の中心から一定距離オフセットさせ、且つ前・後のボルト孔のうちの一方へオフセットした位置にバーハンドルを嵌める下バー受け凹部を設けたので、ハンドルホルダのロアブロックを前後逆向きに取付けたときに、オフセットさせた2倍の距離だけバーハンドルの取付位置を前後移動させることができる。
これにより、簡易な構成で且つ部品点数の少ない構成でバーハンドルを前後2つの位置に設定することができる。この結果、ライダの体格に合った位置にバーハンドルを設定することができる。
【0013】
トップブリッジに、凹部若しくは凸部を設け、ハンドルホルダのロアブロックに、凹部若しくは凸部に嵌合する凸部若しくは凹部形状の嵌合部を一体的に設けることで、トップブリッジにロアブロックを強固に取付ける。この結果、バーハンドルをハンドルホルダを介してトップブリッジに取付けたことによる捩れ等の発生の防止を図ることができる。
【0014】
トップブリッジの凹部若しくは凸部に嵌合する凸部若しくは凹部形状の嵌合部をロアブロックに一体的に設け、トップブリッジの凹部若しくは凸部が、トップブリッジの内部に形成されるとともに、側面視及び平面視ともに矩形に形成され、嵌合部が、ロアブロックの内部に形成されるとともに、側面視及び平面視ともに矩形に形成され、嵌合部とトップブリッジの凹部若しくは凸部との嵌合状態では、前・後のボルト孔に挿通するボルトの挿通方向に空間が形成されることで、トップブリッジにハンドルホルダのロアブロックを嵌合させやすくした。この結果、バーハンドルの組立性の向上を図ることができる。
請求項2は、下バー受け凹部が前・後のボルト孔のうちの一方へ近づく側のアッパブロックの下面とロアブロックの上面とを密着させるとともに、下バー受け凹部が前・後のボルト孔のうちの一方へ離れる側のアッパブロックの下面とロアブロック上面とに隙間を形成したことを特徴とする。
請求項3は、凹部若しくは凸部が、車体前後方向に延びる形状であることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向に従い、Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右側を示す。また、図面は符号の向きに見るものとする。
【0016】
図1は本発明に係るバーハンドル取付構造を採用した車両の側面図である。
車両としての自動二輪車10は、車体フレーム12と、この車体フレーム12の前部に設けたヘッドパイプ13と、このヘッドパイプ13に回転可能に取付けたフロントフォーク14と、このフロントフォーク14の上部に設けたバーハンドル15と、同じくフロントフォーク14の下部に回転可能に取付けた前輪16と、この前輪16を覆うフロントフェンダ17と、上記ヘッドパイプ13の後方の車体フレーム12に取付けた燃料タンク18と、この燃料タンク18の後方に設けたシート19と、これらの燃料タンク18及びシート19の下方に配置したエンジン21及び変速機22からなるパワーユニット23と、このパワーユニット23の後方の車体フレーム12にスイング可能に取付けたスイングアーム24と、このスイングアーム24の後端部に回転可能に取付けるとともにパワーユニット23で駆動する後輪25と、この後輪25の上部に設けたリヤフェンダ26とからなる。
【0017】
ここで、28はグリップ、29はステアリング軸、31はプロテクタ、32はフロントシュラウド、33はシートカウル、35はリヤサスペンション、37は排気管、38はマフラ、39はドライブチェーンである。
すなわち、自動二輪車10は、オフロード・バイクの一例を示す。また、本発明に係る車両のバーハンドル取付構造40は、ライダの体格に合った位置にバーハンドル15を設定するための構造であり、以下その詳細を説明する。
【0018】
図2は本発明に係るバーハンドル取付構造の平面図である。
車両のバーハンドル取付構造40は、ステアリング軸29の上部に取付けるトップブリッジ41と、トップブリッジ41取付けるバーハンドル15と、このバーハンドル15をトップブリッジ41に取付けるためのハンドルホルダ42,42と、これらのハンドルホルダ42,42をトップブリッジ41に固定する前・後のボルト47,47,48,48と、から構成する。
詳しく説明すると、47,48はロアブロック44及びアッパブロック45で挟み込んだバーハンドル15をトップブリッジ41に固定するボルトである。
【0019】
図3は本発明に係るバーハンドル取付構造の分解斜視図である。
トップブリッジ41は、ステアリング軸29を取付ける貫通孔51と、フロントフォーク14,14を取付ける左右の取付け孔52,52と、ハンドルホルダ42を取付ける左右の取付け部53,53と、これらの取付け部53,53にハンドルホルダ42を嵌合させるための凹部54,54と、これらの凹部54,54の中心Cからそれぞれ同一距離を保って形成した前・後の雌ねじ部55,55,56,56と、を形成した。
57,57はフロントフォーク14,14をトップブリッジ41の取付け孔52,52に固定するボルトである。
【0020】
ハンドルホルダ42は、ロアブロック44及びアッパブロック45から構成する。
ロアブロック44は、トップブリッジ41の凹部54に嵌合する凸部形状の嵌合部61と、この嵌合部61の中心から同一の距離を保って開けた前・後のボルト孔63,64と、嵌合部61の中心から一定距離オフセットさせた位置にバーハンドルを嵌める下バー受け凹部65と、を形成した。
【0021】
アッパブロック45は、ロアブロック44に嵌合させたときに、下バー受け凹部65に対向する側に形成する上バー受け凹部66と、ロアブロック44に嵌合させたときに、ロアブロック44の前・後のボルト孔63,64のセンタと同軸になるように形成した前・後のボルト孔67,68と、ロアブロック44に嵌合させたときに、前のボルト孔67側の下面にロアブロック44に対して隙間を形成する段差部69と、を形成した。
【0022】
図4は図2の4−4線断面図であり、バーハンドル取付構造の側面断面を示す。
図中、Cはトップブリッジ41の凹部54及びロアブロック44の凸部形状の嵌合部61の中心、Bは中心Cから前・後のボルト孔63,67,64,68若しくは前・後の雌ねじ部55,56までの距離、δは中心Cから下バー受け凹部65を後方にオフセットさせた一定距離(オフセット量)、Sは前のボルト孔63,67側に発生させる隙間である。
【0023】
すなわち、トップブリッジ41に、凹部54を設け、この凹部54の中心Cから同一距離を保って前・後の雌ねじ部55,56を設けたことを示す。
また、ハンドルホルダ42のロアブロック44に、トップブリッジ41の凹部54に嵌合する凸部形状の嵌合部61を一体的に設け、この嵌合部61の中心Cから同一の距離を保って前・後のボルト孔63,67,64,68を開けるとともに、嵌合部61の中心Cから一定距離δオフセットさせた位置にバーハンドル15を嵌める下バー受け凹部65を設けたことを示す。
さらに、ハンドルホルダ42のアッパブロック45に、下バー受け凹部65に対向する上バー受け凹部66を設けたことを示す。
【0024】
車両のバーハンドル取付構造40は、ステアリング軸29(図1参照)の上部にトップブリッジ41を取付け、このトップブリッジ41にロアブロック44及びアッパブロック45から構成するハンドルホルダ42を用いてバーハンドル15を取付ける車両において、トップブリッジ41に、凹部54を設け、この凹部54の中心Cから同一距離を保って前・後の雌ねじ部55,56を設け、ロアブロック44に、凹部54嵌合する凸部形状の嵌合部61を一体的に設け、この嵌合部61の中心Cから同一の距離を保って前・後のボルト孔63,64を開け、嵌合部61の中心Cから一定距離δオフセットさせた位置にバーハンドル15を嵌める下バー受け凹部65を設け、アッパブロック45に、前・後のボルト孔63,64に対向する前・後のボルト孔67,68をそれぞれ設け、下バー受け凹部65に対向する上バー受け凹部66を設け、これらの下バー受け凹部65及び上バー受け凹部66でバーハンドル15を挟持し、前後の(一対の)ボルト47,48でアッパブロック45及びロアブロック44をトップブリッジ41に固定することで、ステアリング軸29にバーハンドル15を取付けるものであると言える。
【0025】
以上に述べたバーハンドル取付構造40の作用を次に説明する。
図5(a),(b)は本発明に係るバーハンドル取付構造の第1作用説明図である。
(a)において、バー受け凹部65,66を中心Cの後方に位置させた状態でのバーハンドル取付構造40を示し、(b)において、バー受け凹部65,66を中心Cの前方に位置させた状態でのバーハンドル取付構造40を示す。
【0026】
ハンドルホルダ42のロアブロック44に、トップブリッジ41の凹部54に嵌合する凸部形状の嵌合部61を一体的に設け、この嵌合部61の中心Cから同一の距離を保って前・後のボルト孔63,64を開けたので、トップブリッジ41にハンドルホルダ42のロアブロック44を前後逆向きに取付けることができる。
【0027】
嵌合部61の中心Cから一定距離δオフセットさせた位置にバーハンドル15を嵌める下バー受け凹部65を設けたので、ハンドルホルダ42のロアブロック44を前後逆向きに取付けたときに、一定距離δオフセットさせた2倍の距離だけバーハンドル15の取付位置を前後移動させることができる。
これにより、簡易な構成で且つ部品点数の少ない構成でバーハンドル15を前後2つの位置に設定することができる。この結果、ライダの体格に合った位置にバーハンドル15を設定することができる。
【0028】
図6(a),(b)は本発明に係るバーハンドル取付構造の第2作用説明図である。
(a)において、トップブリッジ41を固定してバーハンドル15を左に向ける力F1、F2を作用させる場合を想定する。
(b)は(a)のb−b断面を示し、トップブリッジ41に対してロアブロック44及びアッパブロック45が捩りを与える。
このときにトップブリッジ41の凹部54にロアブロック44の凸部形状の嵌合部61を嵌合させ、捩れの発生の防止をするようにした。
【0029】
すなわち、トップブリッジ41に、凹部54を設け、ハンドルホルダ42のロアブロック44に、凹部54嵌合する凸部形状の嵌合部61を一体的に設けることで、トップブリッジ41にロアブロック44を強固に取付ける。この結果、バーハンドル15をハンドルホルダ42を介してトップブリッジ41に取付けたことによる捩れ等の発生の防止を図ることができる。
【0030】
また、トップブリッジ41の凹部54に嵌合する凸部形状の嵌合部61をロアブロック44に一体的に設けることで、トップブリッジ41にハンドルホルダ42のロアブロック44を嵌合させやすくした。この結果、バーハンドル15の組立性の向上を図ることができる。
【0031】
図7(a),(b)は本発明に係るバーハンドル取付構造の第3作用説明図である。(a)は比較例の車両のハンドルホルダ取付構造100を示し、(b)は実施例の車両のハンドルホルダ取付構造40を示す。
(a)において、ハンドルホルダ取付構造100は、ハンドルホルダ102は、ロアブロック104及びアッパブロック105から構成し、アッパブロック105にバーハンドル101を載置し、このバーハンドル101にロアブロック104を嵌合させたときに、アッパブロック105の前・後のボルト孔107,108側の下面に隙間S1,S2が発生するようにアッパブロック105の形状を決定した。
【0032】
従って、ロアブロック104にバーハンドル101を載置し、このバーハンドル101にアッパブロック105を嵌合させ、前・後のボルト111,112を締めるときに、前・後のボルト111,112を交互に締付ける必要があり、組立て難く、前・後のボルト111,112の締付けトルクにもばらつきが出やすい。
【0033】
(b)において、ハンドルホルダ取付構造40は、ハンドルホルダ42を、ロアブロック44及びアッパブロック45から構成し、アッパブロック45にバーハンドル15を載置し、このバーハンドル15にロアブロック44を嵌合させたときに、アッパブロック45の前のボルト孔67側の下面に段差部69形成することでロアブロック44に対して隙間Sを形成した。
【0034】
従って、後のボルト48を締付け、その後に、前のボルト47を締付けることで、組立を完了することができる。
すなわち、前のボルト47の締付けトルクのみを管理することで、バーハンドル15を均一な力でトップブリッジ41に取付けることができる。
【0035】
尚、実施の形態では図1に示すように、車両を自動二輪車10として説明したが、これに限るものではなく、例えば、二輪車、バギーなどの鞍乗り車両、その他三輪車又は四輪車を含むバーハンドルを取付ける車両であればよい。
また、実施の形態では図4に示すように、トップブリッジ41に凹部54を設け、ハンドルホルダ42のロアブロック45に凸部形状の嵌合部61を設けたが、これに限るものではなく、トップブリッジに凸部を設け、ハンドルホルダのロアブロックに、凸部に嵌合する凹部形状の嵌合部を設けたものであってもよい。
【0036】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1では、ハンドルホルダのロアブロックに、トップブリッジの凹部若しくは凸部に嵌合する凸部若しくは凹部形状の嵌合部を一体的に設け、この嵌合部の中心から同一の距離を保って前・後のボルト孔を開けたので、トップブリッジにハンドルホルダのロアブロックを前後逆向きに取付けることができる。
嵌合部の中心から一定距離オフセットさせ、且つ前・後のボルト孔のうちの一方へオフセットした位置にバーハンドルを嵌める下バー受け凹部を設けたので、ハンドルホルダのロアブロックを前後逆向きに取付けたときに、オフセットさせた2倍の距離だけバーハンドルの取付位置を前後移動させることができる。
これにより、簡易な構成で且つ部品点数の少ない構成でバーハンドルを前後2つの位置に設定することができる。この結果、ライダの体格に合った位置にバーハンドルを設定することができる。
【0037】
トップブリッジに、凹部若しくは凸部を設け、ハンドルホルダのロアブロックに、凹部若しくは凸部に嵌合する凸部若しくは凹部形状の嵌合部を一体的に設けることで、トップブリッジにロアブロックを強固に取付ける。この結果、バーハンドルをハンドルホルダを介してトップブリッジに取付けたことによる捩れ等の発生の防止を図ることができる。
【0038】
トップブリッジの凹部若しくは凸部に嵌合する凸部若しくは凹部形状の嵌合部をロアブロックに一体的に設け、トップブリッジの凹部若しくは凸部が、トップブリッジの内部に形成されるとともに、側面視及び平面視ともに矩形に形成され、嵌合部が、ロアブロックの内部に形成されるとともに、側面視及び平面視ともに矩形に形成され、嵌合部とトップブリッジの凹部若しくは凸部との嵌合状態では、前・後のボルト孔に挿通するボルトの挿通方向に空間が形成されることで、トップブリッジにハンドルホルダのロアブロックを嵌合させやすくした。この結果、バーハンドルの組立性の向上を図ることができる。
請求項2は、下バー受け凹部が前・後のボルト孔のうちの一方へ近づく側のアッパブロックの下面とロアブロックの上面とを密着させるとともに、下バー受け凹部が前・後のボルト孔のうちの一方へ離れる側のアッパブロックの下面とロアブロック上面とに隙間を形成した。
請求項3は、凹部若しくは凸部が、車体前後方向に延びる形状とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバーハンドル取付構造を採用した車両の側面図
【図2】本発明に係るバーハンドル取付構造の平面図
【図3】本発明に係るバーハンドル取付構造の分解斜視図
【図4】図2の4−4線断面図
【図5】本発明に係るバーハンドル取付構造の第1作用説明図
【図6】本発明に係るバーハンドル取付構造の第2作用説明図
【図7】本発明に係るバーハンドル取付構造の第3作用説明図
【図8】特開平10−24884号公報の図3の再掲図
【符号の説明】
10…車両(自動二輪車)、15…バーハンドル、29…ステアリング軸、40…車両のバーハンドル取付構造、41…トップブリッジ、42…ハンドルホルダ、44…ロアブロック、45…アッパブロック、54…凹部、55,56…前・後の雌ねじ部、61…嵌合部、63,64…前・後ボルト孔、65…下のバー受け凹部、66…上バー受け凹部、67,68…前・後のボルト孔。
Claims (3)
- ステアリング軸の上部にトップブリッジを取付け、このトップブリッジにロアブロック及びアッパブロックから構成するハンドルホルダを用いてバーハンドルを取付ける車両において、
前記トップブリッジに、凹部若しくは凸部を設け、この凹部若しくは凸部の中心から同一距離を保って前・後の雌ねじ部を設け、
前記ロアブロックに、前記凹部若しくは凸部に嵌合する凸部若しくは凹部形状の嵌合部を一体的に設け、この嵌合部の中心から同一の距離を保って前・後のボルト孔を開け、前記嵌合部の中心から一定距離オフセットさせ、且つ前記前・後のボルト孔のうちの一方へオフセットした位置にバーハンドルを嵌める下バー受け凹部を設け、
前記アッパブロックに、前記前・後のボルト孔に対向する前・後のボルト孔をそれぞれ設け、前記下バー受け凹部に対向する上バー受け凹部を設け、
これらの下バー受け凹部及び上バー受け凹部で前記バーハンドルを挟持し、一対のボルトで前記アッパブロック及びロアブロックを前記トップブリッジに固定することで、ステアリング軸にバーハンドルを取付け、
前記トップブリッジの凹部若しくは凸部は、前記トップブリッジの内部に形成されるとともに、側面視及び平面視ともに矩形に形成され、
前記嵌合部は、前記ロアブロックの内部に形成されるとともに、側面視及び平面視ともに矩形に形成され、
前記嵌合部と前記トップブリッジの凹部若しくは凸部との嵌合状態では、前記前・後のボルト孔に挿通するボルトの挿通方向に空間が形成されることを特徴とする車両のバーハンドル取付構造。 - 前記下バー受け凹部が前記前・後のボルト孔のうちの一方へ近づく側の前記アッパブロックの下面と前記ロアブロックの上面とを密着させるとともに、前記下バー受け凹部が前記前・後のボルト孔のうちの一方へ離れる側の前記アッパブロックの下面と前記ロアブロック上面とに隙間を形成したことを特徴とする請求項1記載の車両のバーハンドル取付構造。
- 前記凹部若しくは凸部は、車体前後方向に延びる形状であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両のバーハンドル取付構造。
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