JP4371254B2 - 射出成形靴の製造法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、靴底側面に環状の周縁テープを有する射出成形靴の製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、靴において商品価値を上げるのに靴底側面に周縁テープが取り付けられている。周縁テープを装着した靴は、靴底側面に溝を設けた射出成形靴本体を成形した後、その溝に周縁テープを貼着する方法が採られていた。しかし、この方法は周縁テープの貼着作業工程が増し、また周縁テープに塗布した接着剤がはみ出したり、貼着作業中に胛被に付着したりして拭き取り作業が増し、製造効率が悪くなる不都合があった。また、周縁テープを靴底と一体成形する射出成形靴に関して、特開昭59−125503号にジュートテープをサイドモールドの内周面にセットした後、モールドを閉じ靴底成形空隙に底材を射出成形する方法が開示されている。しかし、この方法はジュートテープの貼着作業工程が省けるがジュートテープをサイドモールドの内周面へぴったり張り巡らし且つ、踵部においては突条に載置しなければならずセット作業に手間がかかり、またジュートテープを保持するのにサイドモールドに突条の加工が必要であり、製造コスト高になっていた。そして、そのジュートテープのセット作業はサイドモールドが閉じる状況下で行わなければならず、実際正確に配置するには困難且つ危険性を伴っていた。
【0003】
その他の方法として、特開平4−357901号に、ジュートテープ等の細状体をダミーモールドに仮装着し、靴底の第1射出工程で靴底外周に細状体が取り付けられた後、次に残りの靴底を第2射出成形し靴底全体を成形して得られる射出成形靴の製造方法が開示されている。しかしながら、この方法では周縁テープのセット作業に伴う危険性から免れられるが、ダミーモールドが必要で製造コスト高となり、さらには靴底を完成するには複数の射出成形工程を経なければならず、よって射出成形靴の成形サイクルが長くなり、生産効率の向上には不都合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、上記のような問題点を解決したものであって、環状の周縁テープのセット作業が簡単かつ安全であり、しかも安価で量産体制に適した環状の周縁テープを靴底の外側面に一体化させる射出成形靴の製造法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、胛被を装着したラストと左右のサイドモールドと皿状のボトムモールドとにより形成された靴底成形空隙に靴底成形材を射出して靴底を胛被の底面に一体成形する射出成形靴の製造法において、皿状のボトムモールドの内壁面に沿って、ボトムモールドの内周壁の内周より周縁テープの厚み寸法程度短く作られた環状の周縁テープをセットした後、該環状の周縁テープの内側に位置する射出穴より靴底成形材を靴底成形空隙に射出して靴底成形材の射出圧及び溶融熱によって環状の周縁テープの全周を僅かに伸びさせ且つ皿状のボトムモールドの内壁面に圧接させながら靴底を成形するとともに、靴底の外側面に環状の周縁テープを一体化させることを特徴とする射出成形靴の製造法を請求項1発明の要旨とするものである。また、請求項1の発明において、前記皿状のボトムモールドは、その内周壁に沿って、その底面に環状の周縁テープのセット溝が設けられたことを特徴とする射出成形靴の製造法を請求項2発明の要旨とするものである。さらに、請求項1または請求項2において、前記皿状のボトムモールドは、その内周壁に沿って、その底面に内壁面から一定の距離をおいて環状の周縁テープの保持突起を立設したものであることを特徴とする射出成形靴の製造法を請求項3発明の要旨とするものである。
【0006】
【作用】
本発明は、皿状のボトムモールドの内周壁に沿ってセットした環状の周縁テープを靴底成形空隙に射出した靴底成形材の射出圧によって皿状のボトムモールドの内壁面に圧接した状態で靴底と一体に成形される。また環状の周縁テープのセット溝を設けた皿状のボトムモールドを使用すれば、靴底成形空隙の外周部が広く形成されるので、射出した靴底成形材の流動速度を遅くすることができ、これによって環状の周縁テープが放射方向に緩やかに押し広げられるので、環状の周縁テープの浮き上がりが防止される。また本発明は、保持突起を設けた皿状のボトムモールドを使用すれば、該保持突起によって腰強度の弱い環状の周縁テープでも内壁面に沿って保持した状態でセットすることが可能となる。
【0007】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。第1図は本発明に使用する環状の周縁テープの斜視図である。第2図は第1図の環状の周縁テープをボトムモールドにセットした後、左右のサイドモールド、ラストを閉じ靴底成形空隙を形成した状態を示す横断面図である。第3図は第2図において靴底成形空隙に靴底素材を射出し靴底の成形状態を示す横断面図である。図中の1はラスト、2はサイドモールド、3は皿状のボトムモールド、4は環状の周縁テープ、5は胛被、6は射出孔である。
【0008】
本発明の皿状のボトムモールド3は、その外周部を凸条にして内壁面311を備えた内周壁31を設け、またその内側部の底面に靴底の滑り止め意匠を刻設してなるものである。皿状のボトムモールド3は、環状の周縁テープ4をセットした際、その環状の周縁テープの内側に位置する踏み付け部と踵部の夫々中央に靴底成形材の射出孔6、6が形成される。そして、皿状のボトムモールド3の底面33 には、必要に応じて靴底成形空隙7の外周部がより広くなるように内周壁31に沿って環状の周縁テープ4のセット溝32が設けられる。
【0009】
本発明の環状の周縁テープ4の保持突起9は、腰がある環状の周縁テープを用いる場合、周縁テープが撓まないので立設する必要ないが、腰強度の弱い環状の周縁テープを用いる場合はセット中での撓みを防止するのに立設した方が好ましい。保持突起9は、皿状のボトムモールド3の内周壁31に沿って、底面33に内壁面311から環状の周縁テープの厚み寸法より距離をおいて立設され、全周または爪先など一部に間隔をおいて配列される。また保持突起9は、丈が環状の周縁テープ幅の1/2から同幅の高さものが設けられ、断面を円形の他、台形や三角など適宜形状とすることができる。
【0010】
環状の周縁テープ4は繊維織物、織物、人工皮革、合成皮革、天然皮革等が用いられ、またこれらの素材を積層させて用いてもよい。環状の周縁テープ4は帯状テープの両端を接着、縫着、融着等の適宜手段で結合して作られ、靴の各サイズごとに準備される。環状の周縁テープ4は、射出時の靴底成形材の溶融熱によって僅かに伸びるため、ボトムモールド3の内周壁31の内周の全長より周縁テープの厚み寸法程度短く作られる。また環状の周縁テープ4はその表面にプリントなど絵や模様、刺繍等を施してもよい。靴底成形材としては、射出成形に使用される底材が使用でき、例えば塩化ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン、熱可塑性ゴム等が用いられる。
【0011】
次に本発明の射出成形靴の製造法について説明する。左右のサイドモールド2、2が開いた状態において、予め準備した幅10mmの環状の塩化ビニルレザー製周縁テープ4を皿状のボトムモールド3の内周壁31に沿って保持突起9と内周壁31の間に挿入しセット溝32にセットした後、胛被5を吊り込み装着したラスト1及び左右のサイドモールド2、2を閉じて、靴底成形空隙7を形成する。次にボトムモールド3の踏み付け部及び踵部に設けた射出孔6、6から靴底成形材の塩化ビニル樹脂を靴底成形空隙7に射出する。これによって、環状の周縁テープ4は放射状に緩やかに広がり、皿状のボトムモールド3の内壁面311に圧接された状態で靴底8と一体に成形される。このとき環状の周縁テープ4は全周にわたってほぼ同時に圧接が確実にされるので、靴底成形材が周縁テープ4と皿状のボトムモールド3の内周壁31との間に入り込まないのでバリができない。この後、サイドモールド2、2とラスト1とを開型して成形された靴を取り出し、靴底の外側面に周縁テープを一体化した射出成形靴が得られる。
【0012】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、サイドモールドが開いた状態で環状の周縁テープを皿状のボトムモールドの内壁面に沿って置くことによってセットができるので、従来の方法よりセット作業が安全且つ簡単に行われ、しかもサイドモールドの加工およびダミーモールドが不要なので、安価で量産体制ができる。また、本発明の射出成形靴は靴底成形空隙に射出される靴底成形材によって環状の周縁テープを皿状のボトムモールドの内周壁に圧接した状態で成形一体化できるので、環状の周縁テープの表面へのバリが発生しない。さらに、環状の周縁テープのセット溝を設けた皿状のボトムモールドを使用すれば、該セット溝が目印となり環状の周縁テープのセット作業がさらに楽にでき、また靴底成形空隙の外周部が広く形成されるので、靴底成形材の流動速度を遅くさせることによって、環状の周縁テープが放射状に緩やかに押し広げられるので、環状の周縁テープの浮き上がりを防止することができる。そして、保持突起を立設した皿状のボトムモールドを使用すれば、腰強度の弱い環状の周縁テープでも撓むことなく内壁面に沿って確実に保持しセットできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用する環状の周縁テープの斜視図である。
【図2】第1図の環状の周縁テープを皿状のボトムモールドの内壁面に沿って保持突起と内周壁の間に挿入しセット溝にセットした後、サイドモールド、ラストを閉じた状態を示す横断面図である。
【図3】第2図において靴底素材を靴底成形空隙に充填し靴底の成形状態を示す横断面図である。
【符号の説明】
1 ラスト
2 サイドモールド
3 皿状のボトムモールド 31 内周壁 311 内壁面 32 セット溝 33 底面
4 環状の周縁テープ
5 胛被
6 射出孔
7 靴底成形空隙
8 靴底
9 保持突起

Claims (3)

  1. 胛被を装着したラストと左右のサイドモールドと皿状のボトムモールドとにより形成された靴底成形空隙に靴底成形材を射出して靴底を胛被の底面に一体成形する射出成形靴の製造法において、皿状のボトムモールドの内壁面に沿って、ボトムモールドの内周壁の内周より周縁テープの厚み寸法程度短く作られた環状の周縁テープをセットした後、該環状の周縁テープの内側に位置する射出穴より靴底成形材を靴底成形空隙に射出して靴底成形材の射出圧及び溶融熱によって環状の周縁テープの全周を僅かに伸びさせ且つ皿状のボトムモールドの内壁面に圧接させながら靴底を成形するとともに、靴底の外側面に環状の周縁テープを一体化させることを特徴とする射出成形靴の製造法。
  2. 前記皿状のボトムモールドは、その内周壁に沿って、その底面に環状の周縁テープのセット溝が設けられたものであることを特徴とする請求項1記載の射出成形靴の製造法。
  3. 前記皿状のボトムモールドは、その内周壁に沿って、その底面に内壁面から一定の距離をおいて環状の周縁テープの保持突起を立設したものであることを特徴とする請求項1記載または請求項2記載の射出成形靴の製造法。
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