JP4371199B2 - インドール化合物の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インドール環の1位、2位および3位に置換基を有しないインドール化合物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
インドール骨格は、医薬および農薬等に用いられる多くの化合物に見られる基本構造であり、インドール環の1位、2位および3位に置換基を有しないインドール化合物は、医薬および農薬等に用いられる化合物を製造するための合成中間体として有用である。例えば、4,6−ジメチルインドールは、優れたACAT阻害作用または脂質過酸化阻害作用等を有するヘテロ環誘導体の有用な合成中間体である(特許第2968050号公報、米国特許第6063806号明細書)。
【0003】
4,6−ジメチルインドールの製造法としては、2位に置換基を有するインドール化合物の合成、および、2位の当該置換基の除去、の2工程を経る方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−53552号公報
一方、これまで知られているインドール化合物の合成方法の中で、本発明と関連すると考えられる方法として、例えば、非特許文献1乃至3等に記載の方法が知られている。非特許文献1の方法は、N−(2,2−ジエトキシエチル)アニリン化合物を、ルイス酸存在下、反応させて、1または2位に置換基を有するインドール化合物を製造する方法である。非特許文献2は、N−(2,2−ジエトキシエチル)−3−メトキシアニリンを、塩酸存在下、反応させて、5−メトキシインドールを製造する方法を開示しているが、その収率は非常に低い。非特許文献3は、N−(2,2−ジエトキシエチル)アニリン化合物より、インドール環の1位、2位および3位に置換基を有しないインドール化合物を製造する方法を開示しているが、トリフルオロ酢酸を用いた閉環反応、および、インドール環1位の置換基の除去反応の2工程から成る方法である。
【0005】
【非特許文献1】
M. Chastrette, Annales de Chimie (Paris), 1962年, 第7巻, p.643-668.
【非特許文献2】
A. H. Jackson et. al., Journal of Chemical Society. Perkin Transaction I, 1977年, p.1698-1704.
【非特許文献3】
J. E. Nordlander, et. al., Journal of Organic Chemistry, 1981年, 第46巻, p778-782.
これらの方法は、試薬としてルイス酸または酸を用いる、収率が低い、または、置換基除去の工程を必要とする、ことから、大量合成に適用する場合には、安全性または効率の面で、改良すべき点が多いと考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
発明者らは、インドール環の1位、2位および3位に置換基を有しないインドール化合物の効率的な製造方法について、鋭意研究を行った結果、置換アニリン化合物と、特定の構造のアセタール化合物を、特定の溶媒中で、反応させることにより、インドール環の1位、2位および3位に置換基を有しないインドール化合物を、安価な原料より1工程で、良好な収率で、製造することができること、および、本製造方法は、危険性や毒性の高い試薬を使用することなく、温和な条件下、達成されることから、工業的な大量合成法として有用であること、を見出し、本発明を完成した。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、
(1)一般式(I)
【0008】
【化4】
【0009】
[式中、R1、R2、R3およびR4は、同一または異なって、水素原子、C1−C6アルキル基、C1−C6アルコキシ基、ジ(C1−C6アルキル)アミノ基(当該アルキル基は、同一または異なる)、(C1−C6アルコキシ)カルボニル基、カルバモイル基、(C1−C6アルキル)カルバモイル基、ジ(C1−C6アルキル)カルバモイル基(当該アルキル基は、同一または異なる)、シアノ基、ニトロ基、または、ハロゲノ基を示す]を有する化合物と、一般式(II)
【0010】
【化5】
【0011】
(式中、R5およびR6は、同一または異なって、C1−C6アルキル基を示すか、または、R5とR6が一緒になって、1乃至4個の、同一または異なったC1−C4アルキル基で置換されてもよい、エチレンもしくはトリメチレン基を示し、Xは、脱離基を示す。)を有する化合物を、炭素数1乃至8個の一級アルコール、炭素数1乃至4個の一級ジオール、水またはそれらの混合物中で、反応させることにより、一般式(III)
【0012】
【化6】
【0013】
(式中、R1、R2、R3およびR4は、前述のものと同意義を示す)を有する化合物を製造する方法、
(2)R1、R2、R3およびR4において、任意の1個以上の置換基が、水素原子である、(1)の方法、
(3)R1、R2、R3およびR4において、任意の2個以上の置換基が、水素原子である、(1)の方法、
(4)R1、R2、R3およびR4において、任意の2個以上の置換基が、水素原子であり、他の置換基が、同一または異なって、C1−C6アルキル基、C1−C4アルコキシ基、ジ(C1−C4アルキル)アミノ基(当該アルキル基は、同一または異なる)、(C1−C4アルコキシ)カルボニル基、カルバモイル基、(C1−C4アルキル)カルバモイル基、ジ(C1−C4アルキル)カルバモイル基(当該アルキル基は、同一または異なる)、シアノ基、ニトロ基、または、ハロゲノ基である、(1)の方法、
(5)R1、R2、R3およびR4において、任意の2個以上の置換基が、水素原子であり、他の置換基が、同一または異なって、C1−C6アルキル基、メトキシ基、エトキシ基、N,N−ジメチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、カルバモイル基、N−メチルカルバモイル基、N−エチルカルバモイル基、N,N−ジメチルカルバモイル基、N,N−ジエチルカルバモイル基、シアノ基、ニトロ基、フルオロ基、または、クロロ基である、(1)の方法、
(6)R1、R2、R3およびR4において、任意の2個以上の置換基が、水素原子であり、他の置換基が、同一または異なって、C1−C6アルキル基、メトキシ基、エトキシ基、N,N−ジメチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基、シアノ基、ニトロ基、フルオロ基、または、クロロ基である、(1)の方法、
(7)R1、R2、R3およびR4において、任意の2個以上の置換基が、水素原子であり、他の置換基が、同一または異なって、C1−C6アルキル基、メトキシ基、エトキシ基、フルオロ基、または、クロロ基である、(1)の方法、
(8)R1、R2、R3およびR4において、R2もしくはR4を含む任意の2個以上の置換基が、水素原子であり、他の置換基が、同一または異なって、C1−C6アルキル基、メトキシ基、エトキシ基、フルオロ基、または、クロロ基である、(1)の方法、
(9)R1、R2、R3およびR4において、R2およびR4を含む任意の2個以上の置換基が、水素原子であり、他の置換基が、同一または異なって、C1−C6アルキル基、メトキシ基、エトキシ基、フルオロ基、または、クロロ基である、(1)の方法、
(10)R1およびR3が、同一または異なって、C1−C6アルキル基、メトキシ基、エトキシ基、フルオロ基、または、クロロ基であり、R2およびR4が、水素原子である、(1)の方法、
(11)R1およびR3が、同一または異なって、C1−C6アルキル基であり、R2およびR4が、水素原子である、(1)の方法、
(12)R1およびR3が、同一または異なって、C1−C4アルキル基であり、R2およびR4が、水素原子である、(1)の方法、
(13)R1およびR3が、同一または異なって、メチル基またはエチル基であり、R2およびR4が、水素原子である、(1)の方法、
(14)R1およびR3が、メチル基であり、R2およびR4が、水素原子である、(1)の方法、
(15)R5およびR6が、同一で、直鎖C1−C6アルキル基であるか、または、R5およびR6が一緒になって、エチレン基もしくはトリメチレン基である、(1)乃至(14)のいずれか一項の方法、
(16)R5およびR6が、同一で、メチル基、エチル基もしくはプロピル基であるか、または、R5およびR6が一緒になって、エチレン基である、(1)乃至(14)のいずれか一項の方法、
(17)R5およびR6が、同一で、メチル基またはエチル基である、(1)乃至(14)のいずれか一項の方法、
(18)R5およびR6が、同一で、エチル基である、(1)乃至(14)のいずれか一項の方法、
(19)Xが、ハロゲノ基である、(1)乃至(18)のいずれか一項の方法、
(20)Xが、ブロモ基またはヨード基である、(1)乃至(18)のいずれか一項の方法、
(21)Xが、ブロモ基である、(1)乃至(18)のいずれか一項の方法、
(22)反応溶媒が、炭素数1乃至8個の一級アルコール、水またはそれらの混合物である、(1)乃至(21)のいずれか一項の方法、
(23)反応溶媒が、炭素数3乃至5個の一級アルコール、水またはそれらの混合物である、(1)乃至(21)のいずれか一項の方法、
(24)反応溶媒が、1−プロパノール、1−ブタノール、1−ペンタノール、水またはそれらの混合物である、(1)乃至(21)のいずれか一項の方法、
(25)反応溶媒が、1−ブタノール、1−ペンタノールまたは水である、(1)乃至(21)のいずれか一項の方法、または、
(26)反応溶媒が、1−ブタノールである、(1)乃至(21)のいずれか一項の方法である。
【0014】
(2)乃至(14)より選択されたR1、R2、R3およびR4、(15)乃至(18)より選択されたR5およびR6、(19)乃至(21)より選択されたX、(22)乃至(26)より選択された反応溶媒を、任意に組み合わせて得られる、一般式(III)を有する化合物を製造する方法は、好適であり、例えば、
(27)R1、R2、R3およびR4において、任意の1個以上の置換基が、水素原子であり、R5およびR6が、同一で、直鎖C1−C6アルキル基であるか、または、R5およびR6が一緒になって、エチレン基もしくはトリメチレン基であり、Xが、ハロゲノ基であり、反応溶媒が、炭素数1乃至8個の一級アルコール、水またはそれらの混合物である、(1)の方法、
(28)R1、R2、R3およびR4において、任意の2個以上の置換基が、水素原子であり、R5およびR6が、同一で、メチル基、エチル基もしくはプロピル基であるか、または、R5およびR6が一緒になって、エチレン基であり、Xが、ブロモ基またはヨード基であり、反応溶媒が、炭素数3乃至5個の一級アルコール、水またはそれらの混合物である、(1)の方法、
(29)R1、R2、R3およびR4において、任意の2個の置換基が、水素原子であり、他の置換基が、同一または異なって、C1−C6アルキル基、C1−C4アルコキシ基、ジ(C1−C4アルキル)アミノ基(当該アルキル基は、同一または異なる)、(C1−C4アルコキシ)カルボニル基、カルバモイル基、(C1−C4アルキル)カルバモイル基、ジ(C1−C4アルキル)カルバモイル基(当該アルキル基は、同一または異なる)、シアノ基、ニトロ基、または、ハロゲノ基であり、R5およびR6が、同一で、メチル基またはエチル基であり、Xが、ブロモ基またはヨード基であり、反応溶媒が、1−プロパノール、1−ブタノール、1−ペンタノール、水またはそれらの混合物である、(1)の方法、
(30)R1、R2、R3およびR4において、任意の2個の置換基が、水素原子であり、他の置換基が、同一または異なって、C1−C6アルキル基、メトキシ基、エトキシ基、N,N−ジメチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、カルバモイル基、N−メチルカルバモイル基、N−エチルカルバモイル基、N,N−ジメチルカルバモイル基、N,N−ジエチルカルバモイル基、シアノ基、ニトロ基、フルオロ基、または、クロロ基であり、R5およびR6が、同一で、メチル基またはエチル基であり、Xが、ブロモ基またはヨード基であり、反応溶媒が、1−プロパノール、1−ブタノール、1−ペンタノール、水またはそれらの混合物である、(1)の方法、
(31)R1、R2、R3およびR4において、任意の2個以上の置換基が、水素原子であり、他の置換基が、同一または異なって、C1−C6アルキル基、メトキシ基、エトキシ基、N,N−ジメチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基、シアノ基、ニトロ基、フルオロ基、または、クロロ基であり、R5およびR6が、同一で、メチル基またはエチル基であり、Xが、ブロモ基またはヨード基であり、反応溶媒が、1−プロパノール、1−ブタノール、1−ペンタノール、水またはそれらの混合物である、(1)の方法、
(32)R1、R2、R3およびR4において、任意の2個以上の置換基が、水素原子であり、他の置換基が、同一または異なって、C1−C6アルキル基、メトキシ基、エトキシ基、フルオロ基、または、クロロ基であり、R5およびR6が、同一で、メチル基またはエチル基であり、Xが、ブロモ基またはヨード基であり、反応溶媒が、1−プロパノール、1−ブタノール、1−ペンタノール、水またはそれらの混合物である、(1)の方法、
(33)R1、R2、R3およびR4において、R2もしくはR4を含む任意の2個以上の置換基が、水素原子であり、他の置換基が、同一または異なって、C1−C6アルキル基、メトキシ基、エトキシ基、フルオロ基、または、クロロ基であり、R5およびR6が、同一で、メチル基またはエチル基であり、Xが、ブロモ基またはヨード基であり、反応溶媒が、1−プロパノール、1−ブタノール、1−ペンタノール、水またはそれらの混合物である、(1)の方法、
(34)R1、R2、R3およびR4において、R2およびR4を含む任意の2個以上の置換基が、水素原子であり、他の置換基が、同一または異なって、C1−C6アルキル基、メトキシ基、エトキシ基、フルオロ基、または、クロロ基であり、R5およびR6が、同一で、メチル基またはエチル基であり、Xが、ブロモ基またはヨード基であり、反応溶媒が、1−プロパノール、1−ブタノール、1−ペンタノール、水またはそれらの混合物である、(1)の方法、
(35)R1およびR3が、同一または異なって、C1−C6アルキル基、メトキシ基、エトキシ基、フルオロ基、または、クロロ基であり、R2およびR4が、水素原子であり、R5およびR6が、同一で、メチル基またはエチル基であり、Xが、ブロモ基またはヨード基であり、反応溶媒が、1−プロパノール、1−ブタノール、1−ペンタノール、水またはこれらの混合物である、(1)の方法、
(36)R1およびR3が、同一または異なって、C1−C6アルキル基であり、R2およびR4が、水素原子であり、R5およびR6が、同一で、メチル基またはエチル基であり、Xが、ブロモ基またはヨード基であり、反応溶媒が、1−プロパノール、1−ブタノール、1−ペンタノール、水またはそれらの混合物である、(1)の方法、
(37)R1およびR3が、同一または異なって、C1−C4アルキル基であり、R2およびR4が、水素原子であり、R5およびR6が、同一で、メチル基またはエチル基であり、Xが、ブロモ基またはヨード基であり、反応溶媒が、1−プロパノール、1−ブタノール、1−ペンタノール、水またはそれらの混合物である、(1)の方法、
(38)R1およびR3が、同一または異なって、メチル基またはエチル基であり、R2およびR4が、水素原子であり、R5およびR6が、同一で、メチル基またはエチル基であり、Xが、ブロモ基またはヨード基であり、反応溶媒が、1−プロパノール、1−ブタノール、1−ペンタノール、水またはそれらの混合物である、(1)の方法、
(39)R1およびR3が、メチル基であり、R2およびR4が、水素原子であり、R5およびR6が、同一で、メチル基またはエチル基であり、Xが、ブロモ基またはヨード基であり、反応溶媒が、1−プロパノール、1−ブタノール、1−ペンタノール、水またはそれらの混合物である、(1)の方法、
(40)R1およびR3が、メチル基であり、R2およびR4が、水素原子であり、R5およびR6が、エチル基であり、Xが、ブロモ基であり、反応溶媒が、1−プロパノール、1−ブタノール、1−ペンタノール、水またはそれらの混合物である、(1)の方法、
(41)R1およびR3が、メチル基であり、R2およびR4が、水素原子であり、R5およびR6が、エチル基であり、Xが、ブロモ基であり、反応溶媒が、1−ブタノール、1−ペンタノールまたは水である、(1)の方法、または、
(42)R1およびR3が、メチル基であり、R2およびR4が、水素原子であり、R5およびR6が、エチル基であり、Xが、ブロモ基であり、反応溶媒が、1−ブタノールである、(1)の方法は、好適である。
上記一般式(I)において、R1、R2、R3およびR4の「C1−C6アルキル基」は、炭素数1乃至6個のアルキル基であり、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、ペンチル、または、ヘキシル基であり得、好適には、C1−C4アルキル基であり、より好適には、メチルまたはエチル基であり、さらに好適には、メチル基である。
【0015】
R1、R2、R3およびR4の「C1−C6アルコキシ基」は、上記C1−C6アルキル基で置換された水酸基であり、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ、ペンチルオキシ、または、ヘキシルオキシ基であり得、好適には、C1−C4アルコキシ基であり、より好適には、メトキシまたはエトキシ基であり、さらに好適には、メトキシ基である。
【0016】
R1、R2、R3およびR4の「ジ(C1−C6アルキル)アミノ基(当該アルキル基は、同一または異なる)」は、同一または異なる、2個の上記C1−C6アルキル基で置換されたアミノ基であり、例えば、N,N−ジメチルアミノ、N−メチル−N−エチルアミノ、N−メチル−N−プロピルアミノ、N−メチル−N−イソプロピルアミノ、N−メチル−N−ブチルアミノ、N−メチル−N−イソブチルアミノ、N−メチル−N−(s−ブチル)アミノ、N−メチル−N−(t−ブチル)アミノ、N−メチル−N−ペンチルアミノ、N−メチル−N−ヘキシルアミノ、N,N−ジエチルアミノ、N−エチル−N−プロピルアミノ、N−エチル−N−イソプロピルアミノ、N−エチル−N−ブチルアミノ、N−エチル−N−ペンチルアミノ、N−エチル−N−ヘキシルアミノ、N,N−ジプロピルアミノ、N,N−ジ(イソプロピル)アミノ、N−プロピル−N−ブチルアミノ、N,N−ジブチルアミノ、N,N−ジペンチルアミノ、または、N,N−ジヘキシルアミノ基であり得、好適には、ジ(C1−C4アルキル)アミノ基であり、より好適には、N,N−ジメチルアミノまたはN,N−ジエチルアミノ基であり、さらに好適には、N,N−ジメチルアミノ基である。
【0017】
R1、R2、R3およびR4の「(C1−C6アルコキシ)カルボニル基」は、上記C1−C6アルコキシ基で置換されたカルボニル基(−CO−)であり、例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、s−ブトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、ペンチルオキシカルボニル、または、ヘキシルオキシカルボニル基であり得、好適には、(C1−C4アルコキシ)カルボニル基であり、より好適には、メトキシカルボニルまたはエトキシカルボニル基であり、さらに好適には、メトキシカルボニル基である。
【0018】
R1、R2、R3およびR4の「(C1−C6アルキル)カルバモイル基」は、カルバモイル基(−CONH2)の窒素原子が、1個の上記C1−C6アルキル基で置換された基であり、例えば、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N−プロピルカルバモイル、N−イソプロピルカルバモイル、N−ブチルカルバモイル、N−イソブチルカルバモイル、N−(s−ブチル)カルバモイル、N−(t−ブチル)カルバモイル、N−ペンチルカルバモイル、または、N−ヘキシルカルバモイル基であり得、好適には、(C1−C4アルキル)カルバモイル基であり、より好適には、N−メチルカルバモイルまたはN−エチルカルバモイル基であり、さらに好適には、N−メチルカルバモイル基である。
【0019】
R1、R2、R3およびR4の「ジ(C1−C6アルキル)カルバモイル基(当該アルキル基は、同一または異なる)」は、カルバモイル基(−CONH2)の窒素原子が、同一または異なる、2個の上記C1−C6アルキル基で置換された基であり、例えば、N,N−ジメチルカルバモイル、N−メチル−N−エチルカルバモイル、N−メチル−N−プロピルカルバモイル、N−メチル−N−イソプロピルカルバモイル、N−メチル−N−ブチルカルバモイル、N−メチル−N−イソブチルカルバモイル、N−メチル−N−(s−ブチル)カルバモイル、N−メチル−N−(t−ブチル)カルバモイル、N−メチル−N−ペンチルカルバモイル、N−メチル−N−ヘキシルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、N−エチル−N−プロピルカルバモイル、N−エチル−N−イソプロピルカルバモイル、N−エチル−N−ブチルカルバモイル、N−エチル−N−ペンチルカルバモイル、N−エチル−N−ヘキシルカルバモイル、N,N−ジプロピルカルバモイル、N,N−ジ(イソプロピル)カルバモイル、N−プロピル−N−ブチルカルバモイル、N,N−ジブチルカルバモイル、N,N−ジペンチルカルバモイル、または、N,N−ジヘキシルカルバモイル基であり得、好適には、ジ(C1−C4アルキル)カルバモイル基であり、より好適には、N,N−ジメチルカルバモイルまたはN,N−ジエチルカルバモイル基であり、さらに好適には、N,N−ジメチルカルバモイル基である。
【0020】
R1、R2、R3およびR4の「ハロゲノ基」は、例えば、フルオロ、クロロ、ブロモ、または、ヨード基であり得、好適には、フルオロまたはクロロ基であり、より好適には、フルオロ基である。
【0021】
R1、R2、R3およびR4において、好適には、任意の1個以上の置換基が、水素原子であり、より好適には、任意の2個以上の置換基が、水素原子であり、さらに好適には、R2もしくはR4を含む任意の2個以上の置換基が、水素原子であり、さらにより好適には、R2およびR4を含む任意の2個以上の置換基が、水素原子であり、最も好適には、R2およびR4が、水素原子であり、R1およびR3が、水素原子以外の基である。
【0022】
R1、R2、R3およびR4は、好適には、C1−C6アルキル基、C1−C6アルコキシ基、ジ(C1−C6アルキル)アミノ基(当該アルキル基は、同一または異なる)、シアノ基、ニトロ基、または、ハロゲノ基であり、より好適には、C1−C6アルキル基、C1−C6アルコキシ基、または、ハロゲノ基であり、最も好適には、C1−C6アルキル基である。
【0023】
上記一般式(II)において、R5およびR6の「C1−C6アルキル基」は、前述のものと同意義を示し、好適には、直鎖C1−C6アルキル基であり、より好適には、メチル、エチルまたはプロピル基であり、さらに好適には、メチルまたはエチル基であり、最も好適には、エチル基である。
【0024】
R5およびR6の「1乃至4個の、同一または異なったC1−C4アルキル基で置換されてもよい、エチレンもしくはトリメチレン基」におけるC1−C4アルキル基部分は、炭素数1乃至4個のアルキル基であり、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチル、または、t−ブチル基であり得、好適には、メチルまたはエチル基であり、より好適には、メチル基である。
【0025】
R5およびR6の「1乃至4個の、同一または異なったC1−C4アルキル基で置換されてもよい、エチレンもしくはトリメチレン基」は、例えば、エチレン、一−メチルエチレン、1−エチルエチレン、1−プロピルエチレン、1−ブチルエチレン、1,1−ジメチルエチレン、1,2−ジメチルエチレン、1−メチル−2−エチルエチレン、1,2−ジエチルエチレン、1,1,2−トリメチルエチレン、1,1,2,2,−テトラメチルエチレン、トリメチレン、1−メチルトリメチレン、2−メチルトリメチレン、1−エチルトリメチレン、2−エチルトリメチレン、2−プロピルトリメチレン、2−ブチルトリメチレン、1,2−ジメチルトリメチレン、1,3−ジメチルトリメチレン、2,2−ジメチルトリメチレン、2−メチル−2−エチルトリメチレン、2,2−ジエチルトリメチレン、1,1,2−トリメチルトリメチレン、1,1,3−トリメチルトリメチレン、1,2,3−トリメチルトリメチレン、1,2,2−トリメチルトリメチレン、1,1,2,2−テトラメチルトリメチレン、1,1,2,3−テトラメチルトリメチレン、1,1,3,3−テトラメチルトリメチレン、または、1,2,2,3−テトラメチルトリメチレンであり得、好適には、1乃至4個の、メチルもしくはエチル基で置換されてもよい、エチレンもしくはトリメチレン基であり、より好適には、1乃至2個のメチル基で置換されてもよい、エチレンもしくはトリメチレン基であり、さらに好適には、エチレンまたはトリメチレン基であり、最も好適には、エチレン基である。
【0026】
R5およびR6は、好適には、同一で、直鎖C1−C6アルキル基であるか、または、R5およびR6が一緒になって、エチレンもしくはトリメチレン基であり、より好適には、同一で、メチル、エチルもしくはプロピル基であるか、または、R5およびR6が一緒になって、エチレン基であり、さらに好適には、同一で、メチルまたはエチル基であり、最も好適には、エチル基である。
【0027】
Xの「脱離基」は、アミノ基と反応して脱離する置換基であれば、特に限定はなく、例えば、クロロ、ブロモ、ヨードのようなハロゲノ基;メタンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシ、エタンスルホニルオキシのような1乃至5個のフルオロ基で置換されてもよいC1−C4アルカンスルホニルオキシ基;または、ベンゼンスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシ、p−メトキシベンゼンスルホニルオキシ、p−クロロベンゼンスルホニルオキシのようなC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシもしくはハロゲノ基で置換されてもよいベンゼンスルホニルオキシ基であり得、好適には、ハロゲノ基であり、より好適には、ブロモまたはヨード基であり、さらに好適には、ブロモ基である。
【0028】
「炭素数1乃至8個の一級アルコール」は、1個の一級水酸基を有する炭素数1乃至8個のアルコール類であり、例えば、メタノール、エタノール、1−プロパノール、1−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、1−ペンタノール、2−メチル−1−ブタノール、3−メチル−1−ブタノール、2,2−ジメチル−1−プロパノール、1−ヘキサノール、2−メチル−1−ペンタノール、3−メチル−1−ペンタノール、4−メチル−1−ペンタノール、2−エチル−1−ブタノール、2,2−ジメチル−1−ブタノール、2,3−ジメチル−1−ブタノール、3,3−ジメチル−1−ブタノール、1−ヘプタノール、1−オクタノールまたはそれらの混合物であり得、好適には、炭素数3乃至5個の一級アルコールまたはそれらの混合物であり、より好適には、1−プロパノール、1−ブタノール、1−ペンタノールまたはそれらの混合物であり、さらにより好適には、1−ブタノールまたは1−ペンタノールであり、最も好適には、1−ブタノールである。
【0029】
「炭素数1乃至4個の一級ジオール」は、1または2個の一級水酸基を有する炭素数1乃至4個のジオール類であり、例えば、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,2−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,2−ブタンジオール、またはそれらの混合物であり得、好適には、エチレングリコール、1,3−プロパンジオールまたは1,4−ブタンジオールであり、より好適には、1,4−ブタンジオールである。
【0030】
本発明の製造方法の反応に用いられる溶媒は、好適には、炭素数1乃至8個の一級アルコール、水またはそれらの混合物であり、より好適には、炭素数3乃至5個の一級アルコール、水またはそれらの混合物であり、さらに好適には、1−プロパノール、1−ブタノール、1−ペンタノール、水またはそれらの混合物であり、さらにより好適には、1−ブタノール、1−ペンタノールまたは水であり、最も好適には、1−ブタノールである。
【0031】
本発明の製造方法は、インドール環の1位、2位および3位に置換基を有しないインドール化合物を、安価な原料より1工程で、良好な収率で、製造することができる方法であり、また、危険性や毒性の高い試薬を使用することなく、温和な条件下、達成される方法であることから、工業的な大量合成法として有用である。
【0032】
【発明の実施の形態】
本発明の製造方法の反応は、上記一般式(I)を有する化合物と、上記一般式(II)を有する化合物を、炭素数1乃至8個の一級アルコール、炭素数1乃至4個の一級ジオール、水またはそれらの混合物中で、反応させることにより、行われる。
【0033】
一般式(I)を有する化合物は、公知であるか、または、公知の方法(H. Takeuchi, et al., J. Chem. Soc. Perkin Trans. 1, 1993年,第7巻,p.867-870;J. W. Elder, et al., Can. J. Chem., 1963年,第41巻,p.1653-1656;M. Boes, et al., Eur. J. Med. Chem. Chim. Ther.,2001年,第36巻,p.165-178;B. Jaques, et al., Tetrahedron, 1977年,第33巻,p.581-588;M. M. Lakouraj et al., Indian J. Chem. Sect. B., 1999年,第38巻,p.974-975;S. H. Reich et al.,J. Med. Chem., 2000年,第43巻,p.1670-1683;T. A. Emokpae et al., J. Chem. Soc. Perkin Trans. 2, 1974年,p.1860-1862;M. R. Pitts, J. Chem. Soc. Perkin Trans. 1, 2001年,第9巻,p.955-977;Y. M. Choi-Sledeski et al., J. Med. Chem., 1999年,第42巻,p.3572-3587;R. E. Counsell et al, J. Med. Chem., 1973年,第16巻,p.684-687;P. Kovacic et al., J. Amer. Chem. Soc., 1966年,第88巻,p.3819-3824等)もしくはそれに準じた方法に従い、容易に製造することができる。
【0034】
一般式(II)を有する化合物は、公知であるか、または、公知の方法(A. Onoe, et al., Bull. Chem. Soc. Jpn., 1974年,第47巻,p.2818-2821;W. M. Stalick, et al., Synthesis, 1988年,第4巻,p.287-290;Z. Wu, et al., J. Org. Chem.,1999年,第64巻,p.8386-8395;G. Conole, et al., J. Chem. Soc. Perkin Trans. 1, 1995年,第14巻,p.1825-1836;Pattison et al., Can. J. Chem., 1956年,第34巻,p.757-760等)もしくはそれに準じた方法に従い、容易に製造することができる。
【0035】
本反応において、一般式(II)を有する化合物に対する一般式(I)を有する化合物のモル比は、通常、1乃至20であり、好適には、2乃至10であり、より好適には、3乃至7である。
【0036】
本反応において、一般式(II)を有する化合物1g当たりの反応溶媒の容量は、通常、1乃至200mlであり、好適には、3乃至100mlであり、より好適には、5乃至70mlである。
【0037】
本反応の反応温度は、一般式(I)を有する化合物、一般式(II)を有する化合物もしくは使用される反応溶媒の種類、または使用される反応溶媒の量により異なるが、通常、30乃至200℃であり、好適には、50乃至170℃であり、より好適には、80乃至150℃である。
【0038】
本反応の反応時間は、一般式(I)を有する化合物、一般式(II)を有する化合物もしくは使用される反応溶媒の種類、使用される反応溶媒の量、または反応温度により異なるが、通常、1乃至48時間であり、好適には、3乃至24時間である。
【0039】
本反応において、一般式(I)および一般式(II)を有する化合物を、反応溶媒に加える順序は、特に限定はなく、例えば、反応溶媒に一般式(I)を有する化合物を加えた後、一般式(II)を有する化合物を加えてもよく、反応溶媒に一般式(II)を有する化合物を加えた後、一般式(I)を有する化合物を加えてもよく、また反応溶媒に、一般式(I)を有する化合物および一般式(II)を有する化合物を同時に加えてもよい。好適には、反応溶媒に一般式(II)を有する化合物を加えた後、一般式(I)を有する化合物を加えるのがよく、より好適には、反応溶媒に一般式(II)を有する化合物を加えた後、一般式(I)を有する化合物を滴下するのがよい。
【0040】
本反応の終了後、一般式(III)を有する化合物は、常法に従って、反応混合物から単離される。目的化合物が、室温で液体である場合、例えば、反応混合物より反応溶媒を留去し、得られた残渣を、必要に応じて、常法[例えば、常圧もしくは減圧下での蒸留(好適には、減圧下での蒸留)またはシリカゲル等を用いたカラムクロマトグラフィー等]に従い精製することにより、目的化合物を得ることができる。また、目的化合物が、室温で固体である場合、例えば、必要に応じて、反応溶液を中和し、反応混合物に水および酢酸エチルのような水と混和しない溶媒を加えて、目的化合物を抽出した後、有機層を水洗し、溶媒を留去し、必要に応じて、常法(例えば、再結晶、再沈殿またはシリカゲル等を用いたカラムクロマトグラフィー等)に従い精製することにより、目的化合物を得ることができる。
【0041】
【実施例】
以下、実施例を挙げて、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明の範囲は、これらに限定されるものではない。
(実施例1)4,6−ジメチルインドール(溶媒:1−ブタノール)
2−ブロモ−1,1−ジエトキシエタン(50.0g,0.254mol)の1−ブタノール(2500ml)溶液に、3,5−ジメチルアニリン(154g,1.27mol)を加えた。反応混合物を加熱還流下、12時間撹拌した後、反応溶媒を減圧下で留去した(高速液体クロマトグラフィーにより定量した、反応混合物中の標記化合物の生成率:70.9%)。得られた残渣を、減圧下で蒸留して、標記化合物21.7g(収率:59.8%)を無色油状物として得た。
【0042】
高速液体クロマトグラフィー測定条件は、以下の通りである。
【0043】
カラム:Symmetry C18 3.5μm [4.6mm ID×150mm,Waters社]
移動相:アセトニトリル/0.03mol/lリン酸塩緩衝液 (pH3.0) = 65/35
流量:1ml/min
カラム温度:35℃
検出波長:220nm
保持時間:3.8min.
1H-NMR (400MHz, CDCl3, δppm): 2.55 (3H, s), 2.64 (3H, s), 6.59-6.62 (1H,m),6.89 (1H, s), 7.02 (1H, s), 7.10 (1H, t, J=2.68 Hz), 7.82 (1H, brs).13C-NMR (100MHz, CDCl3, δppm): 18.56, 21.57, 100.74, 108.50, 121.82, 122.83, 125.54, 129.72, 131.77, 135.91.
(実施例2)4,6−ジメチルインドール(溶媒:1−ペンタノール)
2−ブロモ−1,1−ジエトキシエタン(1.00g,5.07mmol)の1−ペンタノール(30ml)溶液に、3,5−ジメチルアニリン(3.07g,25.3mmol)を加えた。反応混合物を加熱還流下、3時間撹拌した後、反応混合物中の標記化合物の生成量を、高速液体クロマトグラフィーにより定量した(生成率:55.1%)。高速液体クロマトグラフィーの測定条件は、実施例1と同様である。
(実施例3)4,6−ジメチルインドール(溶媒:水)
2−ブロモ−1,1−ジエトキシエタン(1.00g,5.07mmol)の水(50ml)溶液に,3,5−ジメチルアニリン(3.07g,25.3mmol)を加えた。反応混合物を加熱還流下、20時間撹拌した後、反応混合物中の標記化合物の生成量を、高速液体クロマトグラフィーにより定量した(生成率:60.4%)。高速液体クロマトグラフィーの測定条件は、実施例1と同様である。
(実施例4)4,6−ジメチルインドール(水−1−ブタノール混合溶媒)
2−ブロモ−1,1−ジエトキシエタン(1.00g,5.07mmol)の水(1ml)および1−ブタノール(30ml)の混合溶液に、3,5−ジメチルアニリン(3.07g,25.3mmol)を加えた。反応混合物を加熱還流下、20時間撹拌した後、反応混合物中の標記化合物の生成量を、高速液体クロマトグラフィーにより定量した(生成率:61.0%)。高速液体クロマトグラフィーの測定条件は、実施例1と同様である。
【0044】
【発明の効果】
本発明の製造方法は、インドール環の1位、2位および3位に置換基を有しないインドール化合物を、安価な原料より1工程で、良好な収率で、製造することができる方法であり、また、危険性や毒性の高い試薬を使用することなく、温和な条件下、達成される方法であることから、工業的な大量合成法として有用である。
Claims (26)
- 一般式(I)
- R1、R2、R3およびR4において、任意の1個以上の置換基が、水素原子である、請求項1に記載の方法。
- R1、R2、R3およびR4において、任意の2個以上の置換基が、水素原子である、請求項1に記載の方法。
- R1、R2、R3およびR4において、任意の2個以上の置換基が、水素原子であり、他の置換基が、同一または異なって、C1−C6アルキル基、C1−C4アルコキシ基、ジ(C1−C4アルキル)アミノ基(当該アルキル基は、同一または異なる)、(C1−C4アルコキシ)カルボニル基、カルバモイル基、(C1−C4アルキル)カルバモイル基、ジ(C1−C4アルキル)カルバモイル基(当該アルキル基は、同一または異なる)、シアノ基、ニトロ基、または、ハロゲノ基である、請求項1に記載の方法。
- R1、R2、R3およびR4において、任意の2個以上の置換基が、水素原子であり、他の置換基が、同一または異なって、C1−C6アルキル基、メトキシ基、エトキシ基、N,N−ジメチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、カルバモイル基、N−メチルカルバモイル基、N−エチルカルバモイル基、N,N−ジメチルカルバモイル基、N,N−ジエチルカルバモイル基、シアノ基、ニトロ基、フルオロ基、または、クロロ基である、請求項1に記載の方法。
- R1、R2、R3およびR4において、任意の2個以上の置換基が、水素原子であり、他の置換基が、同一または異なって、C1−C6アルキル基、メトキシ基、エトキシ基、N,N−ジメチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基、シアノ基、ニトロ基、フルオロ基、または、クロロ基である、請求項1に記載の方法。
- R1、R2、R3およびR4において、任意の2個以上の置換基が、水素原子であり、他の置換基が、同一または異なって、C1−C6アルキル基、メトキシ基、エトキシ基、フルオロ基、または、クロロ基である、請求項1に記載の方法。
- R1、R2、R3およびR4において、R2もしくはR4を含む任意の2個以上の置換基が、水素原子であり、他の置換基が、同一または異なって、C1−C6アルキル基、メトキシ基、エトキシ基、フルオロ基、または、クロロ基である、請求項1に記載の方法。
- R1、R2、R3およびR4において、R2およびR4を含む任意の2個以上の置換基が、水素原子であり、他の置換基が、同一または異なって、C1−C6アルキル基、メトキシ基、エトキシ基、フルオロ基、または、クロロ基である、請求項1に記載の方法。
- R1およびR3が、同一または異なって、C1−C6アルキル基、メトキシ基、エトキシ基、フルオロ基、または、クロロ基であり、R2およびR4が、水素原子である、請求項1に記載の方法。
- R1およびR3が、同一または異なって、C1−C6アルキル基であり、R2およびR4が、水素原子である、請求項1に記載の方法。
- R1およびR3が、同一または異なって、C1−C4アルキル基であり、R2およびR4が、水素原子である、請求項1に記載の方法。
- R1およびR3が、同一または異なって、メチル基またはエチル基であり、R2およびR4が、水素原子である、請求項1に記載の方法。
- R1およびR3が、メチル基であり、R2およびR4が、水素原子である、請求項1に記載の方法。
- R5およびR6が、同一で、直鎖C1−C6アルキル基であるか、または、R5およびR6が一緒になって、エチレン基もしくはトリメチレン基である、請求項1乃至14のいずれかに記載の方法。
- R5およびR6が、同一で、メチル基、エチル基もしくはプロピル基であるか、または、R5およびR6が一緒になって、エチレン基である、請求項1乃至14のいずれかに記載の方法。
- R5およびR6が、同一で、メチル基またはエチル基である、請求項1乃至14のいずれかに記載の方法。
- R5およびR6が、同一で、エチル基である、請求項1乃至14のいずれかに記載の方法。
- Xが、ハロゲノ基である、請求項1乃至18のいずれかに記載の方法。
- Xが、ブロモ基またはヨード基である、請求項1乃至18のいずれかに記載の方法。
- Xが、ブロモ基である、請求項1乃至18のいずれかに記載の方法。
- 反応溶媒が、炭素数1乃至8個の一級アルコール、水またはそれらの混合物である、請求項1乃至21のいずれかに記載の方法。
- 反応溶媒が、炭素数3乃至5個の一級アルコール、水またはそれらの混合物である、請求項1乃至21のいずれかに記載の方法。
- 反応溶媒が、1−プロパノール、1−ブタノール、1−ペンタノール、水またはそれらの混合物である、請求項1乃至21のいずれかに記載の方法。
- 反応溶媒が、1−ブタノール、1−ペンタノールまたは水である、請求項1乃至21のいずれかに記載の方法。
- 反応溶媒が、1−ブタノールである、請求項1乃至21のいずれかに記載の方法。
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