JP4370788B2 - 電気光学装置の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気光学装置とその製造方法に関し、特に高精度及び高い生産性を以て製造される電気光学装置とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、電気光学装置における液晶表示装置は、ガラス基板、石英基板等からなる2枚の基板間に液晶を封入して構成されており、一方の基板に、例えば薄膜トランジスタ等の画素電極をマトリクス状に配置し、他方の基板に対向電極を配置して、両基板間に封止した液晶層の光学特性を画像信号に応じて変化させることで、画像表示を可能としている。
【0003】
また、画素電極を配置した、例えばTFT基板等の素子基板と、このTFT基板に相対して配置される基板(以下、対向基板と称す)とは、別々に製造され、その後、パネル組立工程において高精度に貼り合わされた後、液晶が封入されるようになっている。
【0004】
このパネル組立工程は、先ず、夫々製造されたTFT基板と対向基板の、液晶層と接する面上に、液晶分子を基板面に沿って配向させるための配向膜を形成する。この配向膜は、例えばポリイミドを約数十ナノメータの厚さで印刷することにより形成される。その後、焼成を行い、さらに、電圧無印加時の液晶分子の配列を決定させるためのラビング処理を施す。
【0005】
次いで、TFT基板と対向基板とを対向させ、TFT基板上の周縁に接着剤となるシール材を描画し、このシール材を用いて所定の内部空間が形成されるようにTFT基板と対向基板を貼り合わせる。その後、対向基板を加圧ヘッドに真空吸着させ、この状態でアライメントを施しながら対向基板を、例えば6kgf〜8kgfの荷重で加圧することによって高精度(例えばアライメント誤差1μ以内)に圧着硬化させ、その後、シール材の一部に設けられた切り欠きを介して液晶を封入するといった手法が用いられている。
【0006】
ところで、上述したTFT基板と対向基板の貼り合わせ工程においては、シール材は、描画、あるいは、スクリーン印刷によって設けるようになっている。スクリーン印刷の場合には、配向膜表面にスクリーンが接触することで、配向に悪影響を与えると共に汚染の問題もあるので、現在はディスペンスによる描画方式が主流である。
【0007】
貼り合わせ工程では、TFT基板に描画方式によりシール材を設けた後、対向基板を貼り合わせ、所定ギャップ長(セル厚)を与えるように圧着を行い、アライメントを施した後、固着するようになっている。シール材としては、熱で硬化可能な熱硬化性メインシール材または紫外線等の光で硬化可能な紫外線硬化型メインシール材を用いるのが一般的であり、また、前述した熱で硬化するシール材及び紫外線で硬化するシール材を組み合わせた紫外線熱硬化併用型のシール材も知られており、例えば特許文献1に開示されている。
【0008】
上記シール材に、熱硬化性メインシール材を用いる場合は、TFT基板と対向基板を貼り合わせる際、TFT基板に描画された熱硬化性メインシール材の外側に、予め紫外線硬化樹脂を数箇所にポッティング(埋め込み)する。その後、両基板を熱硬化性メインシール材及び紫外線硬化樹脂を介して高精度に貼り合わせ、前記紫外線硬化樹脂に紫外線(UV)を例えば50000mJ(ミリジュール)、120mw/cm2(ミリワット/平方センチメートル)でスポット照射して、前記紫外線硬化樹脂を仮硬化させる。さらに、別ステージで、例えば100℃の雰囲気下で一昼夜熱圧着を行うことにより、前記熱硬化性メインシール材を本硬化させるといった手法が用いられている。
【0009】
一方、上記シール材に、紫外線硬化型メインシール材を用いる場合は、TFT基板と対向基板を紫外線硬化型メインシール材を介して高精度に貼り合わせた後、直ちに紫外線硬化型メインシール材に紫外線(UV)を、例えば50000mJ、150mw/cm2で300sec一括照射することにより、前記紫外線硬化型メインシール材を本硬化させるといった手法が用いられている。
【0010】
さらに、上記シール材に、紫外線熱硬化併用型のシール材を用いる場合は、例えば特許文献1では、上記シール材を、一分子中にアクリル基またはメタクリル基を3個以上有するモノマーである反応性希釈材を主剤に対し配合比20%〜50%の間で適量配合した紫外線熱硬化併用型アクリレート、メタクリレート系接着剤で構成し、上記シール材に、紫外線を60sec〜300sec照射して該シール材を仮硬化させた後、120℃〜150℃の雰囲気下で加熱することにより、前記紫外線熱硬化併用型のシール材を本硬化させるといった手法が用いられている。
【0011】
ここで、貼り合わせの方式としては、基板上に多数のTFT基板を構成したマザーガラス基板と基板上に多数の対向基板を構成したマザーガラス基板同士を貼り合わせる方法がある。このような大板組立方式は、高い生産性を得られる反面、複数の表示ユニットを一括してアライメントすることから、貼り合わせ精度は低いという欠点がある。また、高度なセル厚制御も困難であった。
【0012】
また、各マザーガラス基板に夫々構成された複数のTFT基板及び対向基板を分断して、単体のTFT基板と対向基板同士を貼り合わせる方式が採用されることがある。このような単板組立方式は、高度なセル厚制御が可能で貼り合わせ精度に優れているが、生産性が悪いといった欠点がある。
【0013】
そこで、TFT基板については、マザーガラス基板上の構成時のサイズのままで処理を進めるアレイ製造を採用し、単体に分断した複数の対向基板をマザーガラス基板上の複数のTFT基板に貼り合わせる(以下、貼り合わせたものを液晶セルと称す)チップマウント方式が採用される。このチップマウント方式は、高い生産性、高度なセル厚制御及び高い貼り合わせ精度を得ることができるという利点がある。
【0014】
【特許文献1】
特開平7−92474号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このチップマウント方式の貼り合わせ工程においては、マザーガラス基板上の各TFT基板全てにスクリーン印刷又は描画によってシール材を設け、このシール材が設けられたマザーガラス基板上の各TFT基板に対して、夫々対向基板をマウントして圧着し、シールを硬化させるようにしている。従って、マザーガラス基板上の最初のTFT基板にシール材を設けてから最後のTFT基板にシール材を設けるまでに比較的長時間が経過する。このため、1枚のマザーガラス基板上のTFT基板相互間でシール材を設けてから硬化するまでの時間にばらつきが生じる。
【0016】
即ち、アライメントが行われて貼り合わされた加工チップと、貼り合わせが行われていない未加工チップとで作業終了までの時間差が大きく、シール材の経時変化の差が大きくなって、1枚のマザーガラス基板上で形成される液晶セルの品質のばらつきが大きくなってしまう。
【0017】
近年、マザーガラス基板は一段と大型化されているのに対し、このマザーガラス基板上に構成される、例えばプロジェクタ用の液晶パネルは小型化されてきており、1枚のマザーガラス基板から取れる液晶パネルの個数は増加している。即ち、マザーガラス基板上にマウントする対向基板の数が増加することから、マザーガラス基板上のTFT基板相互間でシール材の形成から硬化までの時間のばらつきによる影響は大きい。
【0018】
また、このようにシール材の形成から仮硬化までの滞留時間が長くなると、シール材が流れて表示エリアにシール材が浸透し、表示不良になることもある。更に、シール材の流出により低粘度成分が表示領域に浸透し、配向膜と反応して表示不良を発生させることもある。1枚の基板からの液晶セルの採取個数が増加するほど、表示不良の発生率が大きくなってしまう。
【0019】
なお、これらの点を考慮して、スクリーン印刷が採用されることもあるが、この場合には、配向膜面にスクリーンが接触してしまい、配向ダメージが生じるという問題がある。
【0020】
さらに、マザーガラス基板上の各TFT基板にシール材を設けると、上記TFT基板には、種々多様な配線等が形成されているため、配線上にシール材が描画されてしまう虞があり、その後の検査工程において、シール材の幅、形状等の視認がしづらいといった問題があった。
【0021】
ところで、上述したTFT基板と対向基板の貼り合わせ工程においては、貼り合わせ後に、液晶セルのセル厚及びアライメントズレが発生しないようにするためには、シール材のTFT基板及び対向基板との貼り合わせ強度(仮硬化強度)を、8N/mm以上にする必要がある。
【0022】
ところが、TFT基板と対向基板を貼り合わせるシール材に熱硬化性メインシール材を用いた場合には、上述したように、仮硬化の段階で、周辺を紫外線硬化樹脂で固定するだけであるので、仮硬化強度が8N/mm以上とならずセル厚が変化し易い。また、熱硬化性メインシール材を本硬化させる際、別ステージで熱圧着する必要があるため、更に加圧することでアライメントズが発生する虞があった。また、熱圧着は、チップマウント方式においては、枚葉式処理で行われるため、生産性が低い。さらに、両基板の貼り合わせに、シール材を2種類用いなければならないため、コストが高くなってしまうといった問題があった。
【0023】
一方、TFT基板と対向基板を貼り合わせるシール材に紫外線硬化型メインシール材を用いた場合には、該シール材を本硬化させるために、大容量の紫外線(UV)を照射しないと完全硬化に至らず、また、チップマウント方式においては、枚葉式処理で行われるため、生産性が低いといった問題があった。
【0024】
また、TFT基板と対向基板を貼り合わせるシール材に、紫外線熱硬化併用型のシール材を用いると、十分な接着強度、並びに高信頼性を以て液晶表示装置を製造することができるが、上述した特許文献1に開示されている条件は、シール材の硬化及び信頼性並びに生産性において、最適な条件であるとは云えない。
【0025】
本発明は、上記問題点に着目してなされたものであり、その目的は、素子基板とそれに対向する基板をチップマウント方式により貼り合わせる際、高精度かつ高い生産性で製造することができる電気光学装置における液晶表示装置とその製造方法を提供するにある。
【0026】
【課題を解決するための手段、及び作用】
本発明に係る電気光学装置は、素子基板と、それに対向する基板の各内面をシール材を介して対向配置させ、内部空間内に液晶を介在させる電気光学装置において、上記シール材に、主成分が、エポキシ樹脂とアクリル樹脂で構成されており、上記エポキシ樹脂と上記アクリル樹脂の配合比率は、1〜3:7〜9である紫外線硬化及び熱硬化併用型シール材を用いたことを特徴とする。
【0027】
本発明の電気光学装置によれば、素子基板と、それに対向する基板の各内面をシール材を介して対向配置する際、シール材にその主成分であるエポキシ樹脂とアクリル樹脂の配合比率が、1〜3:7〜9で構成されている紫外線硬化及び熱硬化併用型シール材を用いることにより、紫外線照射による仮硬化強度を高くすることができるため、両基板を高精度に貼り合わせることができ、また、シール材の本硬化を熱焼成によるバッチ処理により行うため、高い生産性を実現することができるという効果を有する。また、例え素子基板と、それに対向する基板がそれぞれ別の材質で構成されていたとしても、シール材の熱硬化後、両基板の熱膨張係数の違いにより発生するセル厚とアライメントのズレを防ぐことができるという効果を有する。
【0028】
本発明の電気光学装置の製造方法は、素子基板に対向する基板に、紫外線硬化及び熱硬化併用型シール材を設けるシール材形成工程と、前記素子基板が複数個、構成されたマザー基板上に、前記各素子基板に対向する基板をマウントして、前記シール材形成工程で設けられた主成分が、エポキシ樹脂とアクリル樹脂で構成されており、上記エポキシ樹脂と上記アクリル樹脂の配合比率は、1〜3:7〜9である紫外線硬化及び熱硬化併用型シール材によって、素子基板と素子基板に対向する基板を固着する固着工程と、を具備したことを特徴とする。
【0029】
また、本発明の電気光学装置の製造方法は、上記紫外線硬化及び熱硬化併用型シール材形成工程及び上記固着工程は、1つの上記素子基板に対向する基板毎に連続して行われることを特徴とする。
【0030】
本発明の電気光学装置の製造方法によれば、素子基板に対向する基板へのシール材の形成及びこの素子基板に対向する基板を素子基板に対して固着する工程が連続して行われ、同様にして、シール材形成工程及び固着工程が素子基板、それに対向する基板毎に連続して行われることにより、シール材の形成から硬化までの時間が短く、シール材の溶出による素子基板、それに対向する基板への悪影響の発生を防止することができるという効果を有する。
【0031】
さらに、本発明の電気光学装置の製造方法は、上記固着工程は、前記素子基板と前記素子基板に対向する基板の貼り合わせ、圧着、アライメント及び仮硬化の連続処理を行うことを特徴とする。
【0032】
この電気光学装置の製造方法によれば、素子基板に対向する基板は、素子基板上に貼り合わされ、圧着・アライメントされた後、仮硬化されるので、これにより、素子基板、それに対向する基板同士は確実に固着されるという効果を有する。
【0033】
本発明の電気光学装置の製造方法の一つの態様としては、複数個構成された素子基板と、複数のそれに対向する基板の各内面をシール材を介して対向配置させ、内部空間内に液晶を介在させる電気光学装置の製造方法において、上記複数のそれに対向する基板の内面に、主成分が、エポキシ樹脂とアクリル樹脂で構成されており、上記エポキシ樹脂と上記アクリル樹脂の配合比率は、1〜3:7〜9である紫外線硬化及び熱硬化併用型シール材を設ける工程と、上記紫外線硬化及び熱硬化併用型シール材が設けられた上記複数のそれに対向する基板を、上記紫外線硬化及び熱硬化併用型シール材を介して、前記素子基板が複数個、構成されたマザー基板上の上記素子基板にそれぞれ高精度に貼り合わせる工程と、上記複数のそれに対向する基板の外面に加圧ヘッドを当接させ、それぞれ加圧する工程と、上記加圧ヘッドの上方から上記加圧ヘッドを通して上記紫外線硬化及び熱硬化併用型シール材に紫外線をそれぞれ一括照射し、同シール材を仮硬化させる工程と、上記仮硬化工程後、熱焼成して、同シール材を本硬化させる工程と、上記内部空間内に液晶をそれぞれ封入する工程と、を具備することを特徴とする。
【0034】
本発明の電気光学装置の製造方法によれば、素子基板と、それに対向する基板の各内面をシール材を介して対向配置する際、シール材にその主成分であるエポキシ樹脂とアクリル樹脂の配合比率が、1〜3:7〜9で構成されている紫外線硬化及び熱硬化併用型シール材を用いることにより、紫外線照射によるシール材の仮硬化強度を高くすることができるため、両基板を高精度に貼り合わせることができ、また、シール材の本硬化を熱焼成によるバッチ処理により行うため、高い生産性を実現することができるという効果を有する。
【0035】
また、本発明の電気光学装置の製造方法は、上記紫外線硬化及び熱硬化併用型シール材に紫外線を照射し、同シール材を仮硬化させる工程は、前記紫外線を前記シール材に30〜200mj、10〜30mw/cm2の条件で3〜7sec間一括照射し、上記シール材の仮硬化強度を8N/mm以上にする工程であることを特徴とする。
【0036】
この電気光学装置の製造方法によれば、紫外線硬化及び熱硬化併用型シール材を短時間で仮硬化することができるため、生産性の向上を図ることができ、また、上記シール材の仮硬化強度を8N/mm以上にすることができるので、仮硬化後のセル厚及びアライメントにズレが生じないという効果を有する。
【0037】
さらに、本発明の電気光学装置の製造方法は、上記シール材を熱焼成して本硬化させる工程は、前記熱焼成を100℃の条件で3〜7h行う工程であることを特徴とする。
【0038】
この電気光学装置の製造方法によれば、紫外線硬化及び熱硬化併用型シール材を100℃、3〜7hの熱焼成により本硬化させるので、短時間でシール材を本硬化させることができ、また、熱焼成は、バッチ処理ができるため、生産性の向上を図ることができるという効果を有する。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。尚、本実施の形態では、電気光学装置を、TFT(Thin film transistor)素子を用いた液晶表示装置を例にとり、TFT素子を有するTFT基板について説明する。
【0040】
また、以下、マザーガラス基板に構成された複数のTFT基板に、複数の対向基板をチップマウント方式により貼り合わせ液晶を注入したものを液晶セルと称し、液晶セルを1つに分断したものを液晶パネルと称す。
【0041】
図1は、本発明の一実施の形態を示す液晶表示装置の製造方法を示すフローチャート、図2は、液晶表示装置の画素領域を構成する複数の画素における各種素子、配線等の等価回路図、図3は、液晶表示装置のTFT基板をその上に形成された各構成要素と共に対向基板側から見た平面図、図4は、TFT基板と対向基板とを貼り合わせて液晶を封入する組立工程終了後の液晶表示装置を、図3中のH−H'線に沿って切断した断面図、図5は、液晶表示装置を詳細に示す断面図である。
【0042】
本実施の形態は、マザーガラス基板のままで組立工程中の最初に行われる洗浄工程から最後に行われる検査工程までを流動させ、液晶注入・封止後の検査工程終了後に、各液晶セルを分断するアレイ製造によるチップマウント方式を採用した例について説明する。即ち、チップマウント方式においては、貼り合わせ工程もマザーガラス基板のままで行われる。本実施の形態においては、対向基板にシール材を設け、このシール材形成から貼り合わせ、圧着、アライメント及びシール材仮硬化までを連続処理することより、シール材の滞留による問題を回避し、またその後、焼成炉を用いて液晶表示装置のシール材の本硬化をバッチ処理で行うことにより液晶表示装置の組立を高精度、かつ高い生産性を実現するようにしたものである。
【0043】
先ず、図2乃至図5を参照して、液晶表示装置の構成について説明する。
液晶表示装置100は、図3及び図4に示すように、TFT基板10とそれに対向する対向基板20との間に液晶50を封入して構成される。TFT基板10上には画素を構成する画素電極等がマトリクス状に配置される。
【0044】
図2は画素を構成するTFT基板10上の素子の等価回路を示している。
図2に示すように、画素領域においては、複数本の走査線3aと複数本のデータ線6aとが交差するように配線され、走査線3aとデータ線6aとで区画された領域に画素電極9aがマトリクス状に配置される。そして、走査線3aとデータ線6aの各交差部分に対応してTFT30が設けられ、このTFT30に画素電極9aが接続される。
【0045】
TFT30は走査線3aのON信号によってオンとなり、これにより、データ線6aに供給された画像信号が画素電極9aに供給される。この画素電極9aと対向基板20に設けられた、後述する対向電極21(図5参照)との間の電圧が液晶50に印加される。また、画素電極9aと並列に蓄積容量70が設けられており、蓄積容量70によって、画素電極9aの電圧はソース電圧が印加された時間よりも、例えば3桁も長い時間の保持が可能となる。蓄積容量70によって、電圧保持特性が改善され、コントラスト比の高い画像表示が可能となる。
【0046】
図5は、一つの画素に着目した液晶表示装置の模式的断面拡大図である。
ガラスや石英等のTFT基板10には、溝11が形成されている。この溝11上に遮光膜12及び第1層間絶縁膜13を介してLDD構造をなすTFT30(図2参照)が形成されている。溝11によって、TFT基板10の液晶50との境界面が平坦化される。
【0047】
TFT30は、チャンネル領域1a、ソース領域1d、ドレイン領域1eが形成された半導体層に絶縁膜2を介してゲート電極をなす走査線3aが設けられてなる。なお、遮光膜12は、TFT30の形成領域に対応する領域、後述するデータ線6a及び走査線3a等の形成領域、即ち各画素の非表示領域に対応した領域に形成されている。この遮光膜12によって、入射光がTFT30のチャンネル領域1a、ソース領域1d及びドレイン領域1eに入射することが防止される。
【0048】
TFT30上には第2層間絶縁膜14が積層され、第2層間絶縁膜14上には中間導電層15が形成されている。中間導電層15上には誘電体膜17を介して容量線18が対向配置されている。容量線18は、容量層と遮光層とからなり、中間導電層15との間で蓄積容量を構成すると共に、光の内部反射を防止する遮光機能を有する。半導体層に比較的近接した位置に中間導電層15を形成しており、光の乱反射を効率よく防止することができる。
【0049】
容量線18上には第3層間絶縁膜19が配置され、第3層間絶縁膜19上にはデータ線6aが積層される。データ線6aは、第3及び第2層間絶縁膜19,14を貫通するコンタクトホール24a,24bを介してソース領域1dに電気的に接続される。データ線6a上には第4層間絶縁膜25を介して画素電極9aが積層されている。画素電極9aは、第4〜第2層間絶縁膜25,19,14を貫通するコンタクトホール26a,26bにより容量線18を介してドレイン領域1eに電気的に接続される。画素電極9a上にはポリイミド系の高分子樹脂からなる有機配向膜16が積層され、電圧無印加時の液晶分子の配列を決定させるためのラビング処理が施されている。
【0050】
走査線3a(ゲート電極)にON信号が供給されることで、チャンネル領域1aが導通状態となり、ソース領域1dとドレイン領域1eとが接続されて、データ線6aに供給された画像信号が画素電極9aに与えられる。
【0051】
一方、対向基板20には、対向電極(共通電極)21が基板20全面に亘って形成されている。対向電極21上にポリイミド系の高分子樹脂からなる有機配向膜22が積層され、電圧無印加時の液晶分子の配列を決定させるためのラビング処理が施されている。
【0052】
そして、TFT基板10と対向基板20との間に液晶50が封入されている。尚、この液晶50は、電圧印加時に、TFT基板10の画素電極と対向基板20の対向電極21との間で発生する電界(縦電界)で配向状態を制御されている。これにより、TFT30は所定のタイミングでデータ線6aから供給される画像信号を画素電極9aに書き込む。書き込まれた画素電極9aと対向電極21との電位差に応じて液晶50の分子集合の配向や秩序が変化して、光を変調し、階調表示を可能にする。
【0053】
図3及び図4に示すように、対向基板20には表示領域を区画する額縁としての遮光膜(BM)42が設けられている。遮光膜(BM)42は、例えば遮光膜(BM)23と同一又は異なる遮光性材料によって形成されている。
【0054】
遮光膜(BM)42の外側の領域に液晶を封入するエポキシ樹脂とアクリル樹脂の配合比率が、1〜3:7〜9である紫外線硬化及び熱硬化併用型シール材(シール材)41が、素子基板10と対向基板20間に形成されている。シール材41は対向基板20の輪郭形状に略一致するように配置され、TFT基板10と対向基板20を相互に固着する。シール材41は、TFT基板10の1辺の一部において欠落しており、貼り合わされたTFT基板10及び対向基板20相互の間隙には、液晶50を注入するための液晶注入口78が形成される。液晶注入口78より液晶が注入された後、液晶注入口78を封止材79で封止するようになっている。
【0055】
尚、上記シール材41に、エポキシ樹脂とアクリル樹脂の配合比率が、1〜3:7〜9である紫外線硬化及び熱硬化併用型シール材を用いたのは、仮に、TFT基板と対向基板の材質を非同一のものとした場合、基板間の熱膨張係数が異なることで本硬化後にセル厚とアライメントにズレが発生するのを防止するためである。
【0056】
TFT基板10のシール材41の外側の領域には、データ線駆動回路61及び実装端子62がTFT基板10の一辺に沿って設けられており、この一辺に隣接する2辺に沿って、走査線駆動回路63が設けられている。TFT基板10の残る一辺には、画面表示領域の両側に設けられた走査線駆動回路63間を接続するための複数の配線64が設けられている。また、対向基板20のコーナー部の少なくとも1箇所においては、TFT基板10と対向基板20との間を電気的に導通させるための導通材65が設けられている。
【0057】
次に、このように構成された液晶表示装置100の製造方法について、図6を用いて説明する。図6は、図3及び図4に示す液晶表示装置100の製造方法の概略を示した工程図(部分縦断面図)であり、図7は、液晶表示装置用製造装置の構成の概略を示す縦断面図である。
【0058】
図6に示すように、TFT基板10と対向基板20(いずれも図3乃至図5参照)とは、前述したように別々に製造される。先ず、TFT基板10は、ステップS1で既知の成膜工程を経て画素電極9a(図5参照)が形成されたTFT基板10に、続くステップS2で、該TFT基板10の内面に、例えばポリイミド(PI)等の有機配向膜16(図5参照)を約数十ナノメータの厚さで形成してステップS3に移行する。
【0059】
ステップS3では、ステップS2で形成された配向膜16に、液晶表示装置100の電圧無印加時の液晶分子の配列を決定させるためのラビング処理を、既知のラビング装置を用いて行って、ステップS4に移行し、さらにステップS4では、上記ラビング処理によって生じた塵埃を除去するための洗浄を行ってステップS15に移行する。
【0060】
一方、対向基板20は、ステップS5で既知の成膜工程を経て対向電極21(図5参照)が形成された対向基板20に、続くステップS6で、該対向基板2の内面に、例えばポリイミド(PI)等の有機配向膜22を約数十ナノメータの厚さで形成してステップS7に移行する。
【0061】
ステップS7では、ステップS6で形成された配向膜22に、液晶表示装置100の電圧無印加時の液晶分子の配列を決定させるためのラビング処理を、既知のラビング装置を用いて行ってステップS8に移行し、さらにステップS8では、上記ラビング処理によって生じた塵埃を除去するための洗浄を行ってステップS9に移行する。
【0062】
ステップS9では、TFT基板10及び対向基板20を貼り合わせるための接着剤の役割をする紫外線硬化及び熱硬化併用型シール材(シール材)41(図4参照)を、対向基板20の内面にディスペンスによる描画方式により規定の高さ(例えば9μm〜15μm)、幅(例えば100μm〜2mm)に形成してステップS10に移行する。尚、シール材41を対向基板20に描画するのは、マザーガラス基板上の各TFT基板10にシール材を描画すると、上記TFT基板10には、種々多様な配線等が形成されているので、配線上にシール材が描画されてしまう虞があり、その後の検査工程において、シール材の幅、形状等の視認がしづらいからであり、また、1枚のマザーガラス基板上のTFT基板相互間でシール材の形成から硬化までの時間にばらつきが生じるため、1枚のマザー基板上で構成される液晶セルの品質のばらつきが大きくなってしまうためである。
【0063】
ステップS10では、上述した対向基板20に描画されたシール材41の高さ、幅、形状等の検査を行い、シール材41が規定の高さ、幅、形状等を満たしているか否かを確認する。その後、ステップS15に移行する。
【0064】
ステップS15では、上述したように形成されたTFT基板10及び対向基板20を貼り合わせて、ステップS16に移行する。尚、このステップS15〜ステップS17に示す貼り合わせ工程は、後述する図1に示す手順、及び図7に示す装置により行われる。ステップS16では、TFT基板10に貼り合わせた対向基板20の内面をアライメントを保ちながら(例えばアライメント誤差1μ以内)圧着して、さらに、UV光を照射してシール材41を仮硬化させて、ステップS17に移行する。
【0065】
ステップS17では、貼り合わせた両基板に熱焼成を行って、シール材41を本硬化させてステップS18に移行し、ステップS18では、シール材41の一部に設けられた液晶封入口78を介して液晶50を封入して、封止材79(いずれも図3参照)で封止する。こうして、マザーガラス基板上に複数の液晶セルがアレイ状に形成されたアレイ基板が得られる。その後、ステップS19に移行する。
【0066】
最後に、ステップS19では、アレイ基板を液晶セル毎に分断して液晶表示装置100の組立は完了する。
【0067】
次に上記図6のステップS15〜ステップS17で示した貼り合わせ工程を図1、図7を用いて説明する。
【0068】
上述した貼り合わせ工程においては、マザーガラス基板は後述するステージ150上に載置され(図7参照)、配向膜16(図5参照)を上にして、例えば真空吸着によって固定されている。本実施の形態においては、図1に示すように、先ずステップS21において、対向基板20にシール材41及び導通材65(図3参照)を設け、ステップS22に移行する。シール材41及び導通材65は、対向基板20の内面、即ち配向膜22(図5参照)を形成した面側に規定の高さ(例えば9μm〜15μm)、幅(例えば100μm〜2mm)に形成される。シール材41は、上述したようにディスペンスによる描画方式によって形成され、このシール材41には、紫外線硬化及び熱硬化併用型シール材が用いられる。この紫外線硬化及び熱硬化併用型シール材は、紫外線(UV)の照射によって光硬化させてシール材を仮硬化すると共に、加熱によって熱硬化させてシール材を本硬化する特性を有する。
【0069】
次に、ステップS22において対向基板20を反転させてシール材41の形成面側を下方に向けて、ステップS23に移行し、ステップS23では、この対向基板20をステージ150上のマザーガラス基板側に搬送し、マザーガラス基板上の対象となる素子基板上に移動させ、ステップS24に移行する。
【0070】
次に、ステップS24において加圧ヘッド140に対向基板20を吸着させる。ここで、加圧ヘッド140を有する液晶表示装置用製造装置200について図7を用いて説明する。
【0071】
図7に示すように、液晶表示装置用製造装置200は、マザーガラス基板上に複数個、構成された、アライメントマーク10aを有するTFT基板10と、これに対向する位置に配設され、基板上にアライメントマーク20aを有する複数個の対向基板20と、TFT基板10、及び対向基板20の周縁部に配設され、両基板を接合する紫外線硬化及び熱硬化併用型シール材からなるシール材41と、両基板間に封入された電気光学物質である液晶50(図5参照)とで、主要部が構成される液晶表示装置100の液晶セルを製造するための装置であり、詳しくは、シール材41を仮硬化させるための装置である。
【0072】
この製造装置200は、不図示の緩衝材が配設された面に、マザーガラス基板上に形成されたTFT基板10を載置するステージ150と、加圧ヘッド140と、該加圧ヘッド140の動作を制御する加圧ヘッド制御手段90と、加圧ヘッド140の上方から加圧ヘッド140を通して、TFT基板10及び対向基板20のアライメントマーク10a、20aを検出するCCDカメラ160と、紫外線照射時に加圧ヘッド140の上方に移動し、加圧ヘッド140の上方から加圧ヘッド140を通して、シール材41に紫外線を照射する紫外線照射部170と、この紫外線照射部170の内部に配設されていて、紫外線照射時に、後述する発光源80からの紫外線をシール材41に向けて反射する全反射ミラーで形成された可動ミラー170aと、紫外線照射部170に紫外線を供給する発光源80とで、その主要部が構成されている。
【0073】
上記加圧ヘッド140は、ほぼ全体がガラス等の透明部材で構成されている。この加圧ヘッド140は、下面に対向基板当接面140aが形成されており、さらに、この当接面140aには、図示しない真空吸引孔が形成されている。このように形成された加圧ヘッド140は、液晶表示装置100の製造時、対向基板20のTFT基板10と対向している内面とは反対の外面20bに当接し、真空ポンプにより真空吸引孔(いずれも不図示)を介して対向基板20を真空吸着し、この状態で対向基板20を加圧することによって対向基板20とTFT基板10をシール材41を介して圧着させる役目をする。
【0074】
図1のステップS24に戻って、よって、対向基板20を加圧ヘッド140に吸着する場合は、加圧ヘッド140の基板当接面140aを、複数個の対向基板20のうち1つの対向基板20の外面20bに当接させ、次いで、上記基板当接面140aの真空吸引孔を介して真空吸着する。さらに、加圧ヘッド140の上方に配設されたCCDカメラ160が、ガラスからなる加圧ヘッド140を通して、TFT基板10及び対向基板20のアライメントマーク10a、20aを検出することにより画像処理を行い、対向基板20とTFT基板10を貼り合わせる際のアライメントズレを、例えば1μ以内となるよう加圧ヘッド制御手段90に情報を伝達する。その後ステップS25に移行する。
【0075】
ステップS25では、加圧ヘッド制御手段90の動作制御により、加圧ヘッド140が、例えば6kgf〜8kgfの荷重で対向基板20を前記アライメントマーク10a、20aがずれないよう位置合わせをしながら加圧し、これによってシール材41を圧着させてステップS26に移行する。
【0076】
ステップS26では、上述したように、CCDカメラ160が、ガラスからなる加圧ヘッド140を通して、TFT基板10及び対向基板20のアライメントマーク10a、20aを検出することにより画像処理を行い、アライメントズレがないか否かを検出する。アライメントズレがあれば、再度、CCDカメラ160による検出、加圧ヘッド140による加圧をアライメントズレが発生しないように行い、アライメントズレがなければ、ステップS27に移行する。
【0077】
ステップS27では、シール材41に紫外線を30〜200mj、10〜30mw/cm2の条件で3〜7sec間一括照射する。つまり、紫外線照射部170を加圧ヘッド140の上方に移動し、発光源80で発光された紫外線を、紫外線照射部170の内部に配設された可動ミラー170aで反射させ、加圧ヘッド140を通して、シール材41に紫外線を照射する。これにより、紫外線硬化及び熱硬化併用型シール材で構成されたシール材41の上記TFT基板10及び上記対向基板との仮硬化強度を8N/mm以上にする。この処理により、シール材41は、強固に仮固定されるため、液晶セルが仮硬化の段階でセル厚が変化したり、アライメントにズレが発生することがない。その後、加圧ヘッド140の対向基板20に対する真空吸着を止め、加圧ヘッド制御手段90の動作制御により、対向基板20の外面20bから加圧ヘッド140を離隔させる。その後、ステップS28に移行する。
【0078】
ステップS28では、マザーガラス基板上の全てのTFT基板10について、対向基板の貼り合わせアライメント、圧着、UV仮硬化が終了したか否かを判定する。終了していれば、ステップS29に移行する。
【0079】
ステップS29では、液晶セルを、例えば焼成炉に移動させ、温度100℃の雰囲気下で3〜7h熱焼成を行い、シール材41を本硬化させる。このように、シール材41を本硬化させる場合、チップマウント方式では、複数の液晶セルを同時に本硬化させるバッチ処理を行うことができ、また、シール材41の仮硬化の段階で、十分な強度を以て仮硬化させる処理を行うため、熱焼成による硬化時間を従来よりも短縮することができるので、高い生産性を実現することができる。
【0080】
以上述べたように、本発明の液晶表示装置とその製造方法においては、シール材41を対向基板20側に設けている。シール材41をマザーガラス基板に設ける場合には、TFT基板10によってはシール材41の硬化までに長時間を要することがある。これに対し、本発明では、各対向基板20に対するシール材41の形成から貼り合わせ、圧着、アライメント及びUV仮硬化を各素子基板(対向基板)毎に連続して行っており、これらの処理に要する時間は、いずれの対向基板20についても同様に比較的短時間である。従って、いずれの対向基板20についてもシール材41は形成後、比較的短時間でUV仮硬化されることになり、シール材41が溶け出して配向膜に悪影響を与えることが防止される。これにより、不良の発生を防止し、表示品質、信頼性を向上させることができる。
【0081】
また、シール材41に、紫外線硬化及び熱硬化併用型シール材を用いたことにより、1つのシール材で、シール材の仮硬化及び本硬化を行うことができるため、低コストで液晶表示装置を製造することができる。
【0082】
さらに、シール材41に対する紫外線照射によるTFT基板10及び対向基板20に対する仮硬化強度は、8N/mm以上であるため、仮硬化工程での液晶セルのセル厚、アライメントにズレを発生させることがなく、また、別ステージで圧着する必要もないため、高精度かつ、高い生産性を実現することができる。また、仮硬化が十分な強度であるため、熱焼成によるシール材の本硬化時間を短縮することができる。
【0083】
また、シール材41の本硬化は、チップマウント方式により、バッチ処理を行うことができるため、高い生産性を実現することができる。
【0084】
尚、本実施の形態においては、シール材41を仮硬化させる工程には、紫外線を前記シール材41に30〜200mj、10〜30mw/cm2の条件で3〜7sec間一括照射し、上記シール材の上記素子基板及び上記それに対向する基板との仮硬化強度を8N/mm以上としたが、これに限らず、シール材の仮硬化強度を8N/mm以上にすることができれば、どのような照射条件で紫外線をシール材に照射させても良いことは勿論である。
【0085】
また、TFT基板を用いた液晶表示装置とその製造方法について示したが、これに限らずTFD基板に対向して形成される基板に適用しても良い。
【0086】
さらに、電気光学装置として、液晶表示装置に限らず電気泳動装置等にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態を示す液晶表示装置の製造方法を示すフローチャート、
【図2】 図1の液晶表示装置の複数の画素における各種素子、配線等の等価回路図、
【図3】 図1の液晶表示装置を対向基板側から見た平面図、
【図4】 図3中のH−H'線に沿って切断した断面図、
【図5】 図1の液晶表示装置の要部を詳細に示す断面拡大図、
【図6】 図1の液晶表示装置の製造方法の概略を示した製造工程図、
【図7】 液晶表示装置用製造装置の構成の概略を示す縦断面図。
【符号の説明】
10…TFT基板(素子基板)、20…対向基板(素子基板に対向する基板)、41…シール材(紫外線硬化及び熱硬化併用型シール材)、100…液晶表示装置(電気光学装置)、140…加圧ヘッド、200…液晶表示装置用製造装置

Claims (3)

  1. 複数個構成された素子基板と、複数の素子基板に対向する基板の各内面をシール材を介して対向配置させ、内部空間内に液晶を介在させる電気光学装置の製造方法において、
    上記複数の素子基板に対向する基板の内面に、主成分が、エポキシ樹脂とアクリル樹脂で構成されており、上記エポキシ樹脂と上記アクリル樹脂の配合比率は、1〜3:7〜9である紫外線硬化及び熱硬化併用型シール材を設ける工程と、
    上記紫外線硬化及び熱硬化併用型シール材が設けられた上記複数の素子基板に対向する基板を、上記紫外線硬化及び熱硬化併用型シール材を介して、前記素子基板が複数個、構成されたマザー基板上の上記素子基板にそれぞれ高精度に貼り合わせる工程と、
    上記複数の素子基板に対向する基板の外面に加圧ヘッドを当接させ、それぞれ加圧する工程と、
    上記加圧ヘッドの上方から上記加圧ヘッドを通して上記紫外線硬化及び熱硬化併用型シール材に紫外線をそれぞれ一括照射し、同シール材を仮硬化させる工程と、
    上記仮硬化工程後、熱焼成して、同シール材を本硬化させる工程と、
    上記内部空間内に液晶をそれぞれ封入する工程と、
    を具備することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  2. 上記紫外線硬化及び熱硬化併用型シール材に紫外線を照射し、同シール材を仮硬化させる工程は、前記紫外線を前記シール材に30〜200mj、10〜30mw/cmの条件で3〜7sec間一括照射し、上記シール材の仮硬化強度を8N/mm以上にする工程であることを特徴とする請求項に記載の電気光学装置の製造方法。
  3. 上記シール材を熱焼成して本硬化させる工程は、前記熱焼成を100℃の条件で3〜7h行う工程であることを特徴とする請求項に記載の電気光学装置の製造方法。
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