JP4369793B2 - 廃液からの鉄含有脱水ケーキの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、鋼板の酸洗廃液やめっき廃液等の複数の金属を含む廃液や酸性で重金属を含む金属鉱山排水を処理して、廃液中の鉄分を回収する方法に関する。
従来、鋼板の表面に表面処理等を施す際には、前処理として酸洗処理やアルカリ処理を行い、鋼板の表面に生成したスケールの除去を行っている。
この酸洗処理では、硫酸、硝酸、硝弗酸等を含む酸性の液を用いるため、鋼板の場合には、鋼板中の鉄、ニッケルなどの金属を溶解した酸性廃液が発生し、めっき鋼板の場合には、めっき液中に含まれるニッケルや亜鉛、母材中の鉄などの金属を溶解した廃液が発生する。
この廃液は、酸又はアルカリ液を加えて中和処理を行った後、凝集剤を添加してシックナーなどの沈殿池を利用して金属水酸化物を沈殿させてスラリーとし、このスラリーを脱水してスラッジケーキに加工することによって処理される。従って、スラッジケーキ中には、鉄以外にニッケル、亜鉛などの金属水酸化物が含まれており、鉄源としてリサイクルするには成分上問題となる。また、これらの金属水酸化物は、粒子が小さいため、スラッジケーキの含水率も高く、鉄源としてリサイクルするには、スラッジケーキの乾燥費用が高くなる。さらに、スラッジケーキの含水率が高いことから、多量に水を含んだ状態で搬送することになるため、輸送費用が増加する等の問題がある。
これに対し、本発明者は、以下の特許文献1において、廃液の中和処理を複数段階に分けてpHの調整を行い、金属種類別に金属水酸化物を析出させることにより、金属水酸化物を金属種別に容易に分離回収する廃液の処理方法を提案している。また、中和処理後の廃液の攪拌をさらに行うことにより、析出した金属水酸化物の粒子同士を接触させて粒子径を大きくし、脱水の処理効率を高めて低水分率のスラッジにして有効利用を図る処理方法を提案している。
また、金属鉱山では、主として硫化鉱物を採掘するため、採掘後には黄鉄鉱、黄銅鉱、閃亜鉛鉱などの鉱物が残り、これらが地下水や空気中の酸素と反応して酸性で重金属を含んだ鉱山排水が発生する。この鉱山排水は、消石灰などの中和剤によって中和され、その後、沈殿池で固液分離を行い、上澄水は放流され沈殿物は脱水後、廃棄されている。この澱物中には、鉄分を多く含むものの、砒素、銅、亜鉛などの不純物を含み、かつ、含水率が60〜80%と高いことから、製鉄業における鉄源としては利用できない。
しかしながら、以下の特許文献1に記載された方法では、雨水の流入もしくは廃液の組成変動やpH変動などにより、酸洗・めっき廃液や金属鉱山廃水中の懸濁物質が大きく変動した場合や、既に発生したスラッジを投入した場合において、反応槽内の粒子数が著しく増加し、核となる粒子が多すぎて、金属水酸化物の粒子径を大きくできない場合があることが判明した。
特開2003−71201号公報
本発明は、鉄イオンと他の複数の金属イオンを含む酸性廃液を、第1の反応槽で、酸性廃液を連続して第1の反応槽内に供給するとともに中和処理を行って、該廃液のpHを3以上5以下に調整し、水酸化鉄(III )主体の粒子を生成させ、その粒子を液体より分離し、液体部を排出する複数の金属を含む廃液の処理方法において、廃液を処理して、ろ過性や脱水性を改善した鉄含有スラリーとし、これを脱水して低含水率の脱水ケーキを製造することを目的とする。
本発明者は、上記目的を解決するために、鉄イオンと他の複数の金属イオンを含む酸性廃液を、第1の反応槽で、酸性廃液を連続して第1の反応槽内に供給するとともに中和処理を行って、該廃液のpHを3以上5以下に調整し、水酸化鉄(III )主体の粒子を生成させ、その粒子を液体より分離し、液体部を排出する複数の金属を含む廃液の処理方法において、鋭意検討した結果、第1の反応槽で析出した水酸化鉄(III )主体の粒子を含むスラリーを第2の反応槽に送液し、水酸化鉄(III )主体の粒子同士が凝集するpH領域にpHを一時的に調整し、粒子同士をより多く凝集させ、大径化し、その後、その大径化した凝集粒子を第1の反応槽へ戻し、大径化した凝集粒子に第1の反応槽中の水酸化鉄(III )主体の化合物を析出させて、一体化・緻密化し、ろ過性および脱水性が大きく改善できることを発見した。
また、第1の反応槽に、マイナスに帯電した微粉または泥状の物質を投入することにより、電気的引力で凝集させることで、凝集作用を増大させ、大径化し、その後、金属イオンを含む廃液を連続して容器内に供給しながら、中和処理を行ない、大径化した凝集粒子に第1の反応槽中の水酸化鉄(III )主体の化合物を析出させて、一体化・緻密化し、ろ過性および脱水性が大きく改善できることをも発見した。
すなわち、本発明は、上記知見に基づいてなされたものであり、その要旨は以下のとおりである。
(1)2価鉄イオン及び3価鉄イオンに加えて複数の金属イオンを含む酸性廃液を、第1の反応槽内に供給し、生物学的酸化手段又は化学的酸化手段により、2価鉄イオンを3価鉄イオンに酸化すると共に、中和剤を添加して当該廃液のpHを3以上5以下に調整し、水酸化鉄(III )主体の粒子を生成させ、当該粒子を含む廃液のスラリーの一部を第2の反応槽に供給し、アルカリ剤を添加して第2の反応槽内のスラリーのpHを5以上13以下に調整し、当該粒子同士を凝集させた後、第1の反応槽に戻し、当該凝集した粒子を含むスラリーを固液分離して濃縮し、その後、当該濃縮したスラリーを脱水してケーキとすることを特徴とする廃液からの鉄含有脱水ケーキの製造方法。
(2)2価鉄イオン及び3価鉄イオンに加えて複数の金属イオンを含む酸性廃液を、第1の反応槽内に供給し、生物学的酸化手段又は化学的酸化手段により、2価鉄イオンを3価鉄イオンに酸化すると共に、中和剤を添加して当該廃液のpHを3以上5以下に調整し、水酸化鉄(III )主体の粒子を生成させ、さらに、マイナスに帯電した微粉または泥状の物質を投入し、当該粒子と当該マイナスに帯電した微粉または泥状の物質を凝集させ、当該凝集した粒子を含むスラリーを固液分離して濃縮し、その後、当該濃縮したスラリーを脱水してケーキとすることを特徴とする廃液からの鉄含有脱水ケーキの製造方法。
(3)前記第1の反応槽内に、マイナスに帯電した微粉又は泥状の物質をさらに投入することを特徴とする、前記(1)に記載の方法。
(4)前記生物学的酸化手段として、第1の反応槽内に鉄酸化細菌を添加し、空気又は酸素を吹き込んで、当該廃液を攪拌することを特徴とする、前記(1)〜(3)のいずれかに記載の方法。
(5)前記複数の金属イオンが、ニッケルイオン、亜鉛イオン、銅イオンの1種又は2種以上であって、前記(1)〜(4)のいずれかに記載の方法によりスラリーを固液分離して濃縮した後、排出された処理液を、第3の反応槽に供給し、かつ、第3の反応槽内の当該処理液を攪拌し、当該処理液のpHを6以上10以下に調整して、ニッケル、亜鉛、銅の1種又は2種以上の金属水酸化物粒子を生成させ、当該金属水酸化物粒子を含むスラリーを固液分離して濃縮し、その後、脱水してケーキとすることを特徴とする廃液からの鉄含有脱水ケーキの製造方法。
(6)前記マイナスに帯電した物質が、有機排水を生物学的処理法で処理した際に発生する活性汚泥であることを特徴とする、前記(2)〜(5)のいずれかに記載の方法。
(7)前記マイナスに帯電した物質の投入量を、第1の反応槽で析出する水酸化鉄(III )主体の粒子の単位時間当りに発生する質量に対して0.2質量%以上2質量%以下(ドライ換算)とすることを特徴とする、前記(2)〜(6)のいずれかに記載の方法。
(8)前記第1の反応槽内及び/又は第3の反応槽内のスラリーの一部を分離膜により固液分離することを特徴とする、前記(1)〜(7)のいずれかに記載の方法。
(9)前記分離膜の孔径が、1μm以上100μm以下であることを特徴とする、前記(8)に記載の方法。
(10)前記第1の反応槽内の前記分離膜上及び/又は前記第3の反応槽内の前記分離膜上において、それぞれ、前記粒子と前記金属水酸化物粒子を補足し、当該分離膜上に形成するケーキ層の厚みを1mm以上50mm以下に制御することを特徴とする、前記(8)又は(9)に記載の方法。
(11)酸性廃液中の懸濁濃度が酸性廃液中の溶解性鉄イオン濃度の3分の1以下(質量濃度)であることを特徴とする、前記(1)〜(10)のいずれかに記載の方法。
大径化した緻密な粒子にすることにより、それを含むスラリーのろ過性や脱水性を改善でき、この水酸化鉄(III )を主体とする低含水率である脱水ケーキを製鉄業における鉄源として有効利用することができる。
本発明について、以下に詳細に説明する。
本発明に係る廃液からの鉄含有脱水ケーキの製造方法は、鉄イオンと他の複数の金属イオンを含む廃液をその処理対象とする。
まず、2価の鉄イオン、3価の鉄イオン、ニッケルイオン、亜鉛イオンおよび銅イオンを、それぞれ400mg/L、400mg/L、30mg/L、30mg/L、30mg/Lを含む溶液のpHと排水中元素の残存比率の関係を示したのが図1である。
この図より、3価の鉄イオンはpH3〜5において析出し、亜鉛イオン、ニッケルイオン、2価の鉄イオンおよび銅イオンはpH6〜9で析出する。
亜鉛イオン、ニッケルイオンおよび銅イオンを鉄イオンから分離するためには、まず、2価の鉄イオンを化学的酸化もしくは生物学的酸化により3価の鉄イオンに酸化し、その後、pHを3〜5に調整することで、水酸化鉄(III )が析出する。このスラリーから固液分離操作によって、固体部と液体部を分離し、固体部を回収する。その後、液体部のpHを6〜10にすることで、水酸化亜鉛、水酸化ニッケル、水酸化銅が析出する。このスラリーから固液分離操作によって、液体部のみを分離し、固体部を回収する。このようにすることで、鉄イオンはニッケルイオン、亜鉛イオン、銅イオンから分離できることになる。
つまり、金属化合物を析出させる過程において、pHで数段階に制御し、各段階で析出する金属化合物を抜き取ることにより、元素分離を行うことができる。
一方、析出した水酸化鉄(III )のpHに対する帯電状況を示したのが、図2である。酸性領域ではプラスに微弱に帯電し、アルカリ領域ではマイナスに微弱に帯電し、中性付近では、帯電していないことが分かる。
水酸化鉄(III )からなる粒子同士が凝集するかどうかは、表面の帯電状況による電気的引力または電気的反発力と、ファンデルワールス力などによる引力の総和で決定される。実際には、水酸化鉄(III )からなる粒子は、pH5.0以上pH13.0以下で凝集し、好ましくはpH6.0以上pH12.0以下で凝集する。つまり、鉄を析出させて他の元素から分離するためのpH領域と凝集を行なうpH領域は一致しておらず、元素分離と凝集による粒子径増大化を達成するには、pHを2段階でコントロールしていくことが重要となる。
また、酸性領域で、水酸化鉄(III )からなる粒子が、プラスに微弱に帯電していることを利用し、マイナスに帯電した物質を投入することにより、電気的引力により凝集させ、元素分離と凝集による粒子径増大化を達成させることができる。
そこで、鉄イオンと他の複数の金属イオンを含む酸性廃液を、第1の反応槽で、酸性廃液を連続して第1の反応槽内に供給するとともに中和処理を行って、該廃液のpHを3以上5以下に調整し、水酸化鉄(III )主体の粒子を生成させ、その粒子を液体より分離し、液体部を排出する複数の金属を含む廃液の処理方法において、第1の反応槽内で生成した水酸化鉄(III )主体の粒子を含むスラリーの一部を連続的に第2の反応槽に供給し、第2の反応槽内のスラリーのpHを5以上13以下、好ましくは、pHを6以上12以下に調整し、水酸化鉄(III )主体の粒子同士を凝集させた後、第1の反応槽に戻すことにより、凝集した粒子群表面に水酸化鉄(III )主体の物質を析出させることにより、凝集した粒子群を一体化させ、粒子径の大きく緻密な粒子にでき、濾過性や脱水性が改善される。
さらに、第1の反応槽内に表面がマイナスに帯電した微粉または泥状の物質を投入し、水酸化鉄(III )主体の粒子と凝集させ、凝集した粒子群表面に水酸化鉄(III )主体の物質を析出させることにより、凝集した粒子群を一体化させ、粒子径の大きく緻密な粒子にでき、濾過性や脱水性が改善される。このマイナスに帯電した微粉または泥状の物質を投入する場合は、第2の反応槽とそこでの処理を省略することも可能である。
マイナスに帯電した微粉または泥状の物質としては、微粉炭、活性炭、バイオマスなどが適当である。バイオマスとしては、食品加工過程で排出される食品残渣、有機排水を生物学的に処理する際に発生する活性汚泥がある。マイナスに帯電した微粉または泥状の物質の投入量は、第1の反応槽で析出する水酸化鉄(III )主体の粒子の単位時間あたりに発生する質量に対して、2質量%以下(ドライ換算)、好ましくは1質量%以下が良い。2質量%を越える場合、投入されるマイナスに帯電した粒子が多くなり、マイナスに帯電した粒子表面の全体を水酸化鉄(III )主体の粒子で覆いつくせなくなり、水酸化鉄(III )からなる粒子の間隔があいてしまい、緻密な粒子を形成しにくくなる。逆に、0.2質量%未満では、マイナスに帯電した粒子の数が少なすぎて、凝集しないままの水酸化鉄(III )主体の粒子が残るため良くない。単位時間あたりに発生する水酸化鉄(III )主体の粒子の質量は、酸性廃液中に含まれる水酸化鉄(III )量と、酸性廃液中の2価鉄イオンが第1の反応槽内で3価鉄イオンに酸化され、その後、析出した水酸化鉄(III )量と、酸性廃液中の3価鉄イオンが第1の反応槽内で析出した水酸化鉄(III )量との総和をさし、酸性廃液中の全鉄濃度と酸性廃液投入量から、単位時間あたりに発生する水酸化鉄(III )を計算することができる。
また、マイナスに帯電した粒子の径は、200μm以下が良い。200μmより大きいとマイナスに帯電した粒子表面の全体を水酸化鉄(III )主体の粒子で覆いつくせなくなり、水酸化鉄(III )からなる粒子の間隔があいてしまい、緻密な粒子を形成しにくくなる。
また、酸性廃液中の懸濁濃度(SS)が酸性廃液中の溶解性鉄イオン濃度の3分の1以下(質量濃度)が良い。懸濁物質濃度が溶解性鉄イオン濃度の3分の1(質量濃度)より大きいと、凝集物表面に析出し凝集物を一体化し緻密化させる鉄イオン量に比べ、第1の反応槽内に供給される微細粒子数が多くなり、一体化できにくくなる。また、一次核が多くなりすぎ、粒子径が大きくなりにくくなる。なお、溶解性鉄イオン濃度とは、溶解状態にある鉄イオンをさし、2価鉄イオン濃度と3価鉄イオン濃度の和を指す。
酸性廃液中の懸濁濃度を鉄イオン濃度の3分の1以下(質量濃度)にする方法として、酸性廃液中に酸を加え、pHを低下させることで、金属成分は酸溶解し、懸濁物質濃度は低下することができる。pH2以下にすることで、多くの金属成分は溶解する。また、酸性廃液として3種類以上あり、その1つ以上の廃水のpHが2以下の場合、そのpH2以下の廃水を懸濁物質濃度が高い廃水に混合することにより懸濁物質濃度を下げ、残りの廃水と混ぜることなしに、直接、第1の反応槽へ投入することで、酸性排水中の懸濁物質濃度を低下させることができる。
なお、第1の反応槽内で析出する水酸化鉄(III )主体の粒子内には、廃液中に含まれるニッケル、亜鉛、銅のうち、分離できなかった微量分を含み、廃水中に含まれるヒ素やクロムも微量ながら含む。
続いて、本発明を具体化した実施の形態について説明する。
図3には、本発明の廃液からの鉄含有脱水ケーキの製造方法に係る処理装置の一例を示す。
図3に示すように、本発明の一実施の形態に係る鉄含有スラリーの改質方法に適用される排水処理装置10は、例えば、薄鋼板を硫酸、硝酸、硝弗酸等の酸液で酸洗処理した後の廃液の一例である酸洗排水、または、表面処理した後のめっき廃液からなる酸洗めっき排水、または、金属鉱山を採掘した後に発生する酸性で重金属を含んだ鉱山排水などの排水11を一旦貯蔵する排水タンク12と、排水タンク12からポンプ13を介して排水11を受け入れて中和処理する第1の反応槽16と、第1の反応槽16内のスラリーを第2の反応槽17に、スラリーを送水するポンプ18と、苛性ソーダ、炭酸カルシウム、消石灰あるいは水酸化マグネシウム等の中和剤を入れたアルカリ液タンク14と、アルカリ液を第2の反応槽17に添加するためのポンプ15と、第2の反応槽17内を攪拌する攪拌機19と、第2の反応槽17からオーバーフローしたスラリーを投入する配管と、マイナスに帯電した物質を一時保管しておくホッパー20と、ホッパー20から少量切り出しを行なう切り出し装置21と、第1の反応槽16の出側に設けられた第1の反応槽16で処理された後の廃液を吸引して圧送するポンプ27を有している。
第1の反応槽16には、反応槽16内のpHを測定するpH計22と、第1の反応槽16内の余剰水を濾過する分離膜の一例であるろ過体23が取り付けられている。ろ過体23は、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリル、ポリビニールアルコール等の素材からなるろ過布を用い、孔径が1〜100μmで、ろ過体23の内部には、処理後の排水を吸引するポンプ27が連通している。孔径が1μmより小さくなると、水酸化鉄主体の細かい粒子が詰まって濾過速度が著しく低下する。一方、孔径が100μmより大きくなると、分離膜の孔をそのまま通過する粒子が増加し、水酸化鉄(III )主体の粒子の回収効率が低下する。さらに、図示しない圧縮気体源に連通した供給管24に接続された多数の吹き出し孔25aから気体を吹き込み、第1の反応槽16内の排水を攪拌し循環する圧縮気体ヘッダ25が取り付けられている。圧縮気体としては、空気または酸素が好ましい。
さらに、第1の反応槽16内には、ろ過体のケーキ厚みを一定にするために、スクレーパー29を固定したスクレーパー支持構造物28があり、それを上下に稼動させる駆動装置30と、駆動装置30とスクレーパー支持構造物28を連結させる連結器31を設置している。スクレーパー長さ、スクレーパー本数およびスクレーパーの剥離回数は、次の式が成立するように、設計することが好ましい。
ろ過面積(m2)÷(スクレーパー長さ(m/本)×スクレーパー本数)÷スクレーパー剥離回数(回/分)<0.3
ただし、ろ過面積は一定である。
この値より大きいと、ケーキ厚が大きくなり、高いろ過速度が得られない。
つまり、常にスクレーパー29により、ろ過体23表面に堆積したケーキ層表面を削り取ることで、ケーキ厚みを一定にし、循環流により、その削り取ったケーキをろ過体23間の空間より排出することにより、高いろ過速度を得ることができる。また、時間が経過するにつれて、ろ過体23表面に形成されたケーキ層は緻密になり、ろ過性能が低下するため、一定時間ごとに、ろ過体23内部に洗浄水を逆洗用ポンプ32にて圧入し、ろ過体23表面に堆積したケーキを剥離する。第1の反応槽16の底部には、析出した水酸化鉄(III )などの水酸化物を含むスラリーを排出するスラリー排出管26を備えている。
第3の反応槽40には、苛性ソーダ、炭酸カルシウム、消石灰あるいは水酸化マグネシウム等の中和剤を入れたアルカリ液タンク41と、そのアルカリ液を第3の反応槽40に投入するポンプ42を備えており、さらに廃液のpHを測定するpH計46と、第3の反応槽40内の余剰水を濾過する分離膜の一例であるろ過体47が取り付けられている。ろ過体47は、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリル、ポリビニールアルコール等の素材からなるろ過布を用い、孔径が1〜100μmで、ろ過体47の内部には、処理後の廃液を吸引するポンプ48が連通している。孔径が1μmより小さくなると、金属水酸化物の細かい粒子が詰まって濾過速度が著しく低下する。一方、孔径が100μmより大きくなると、分離膜の孔をそのまま通過する粒子が増加し、金属水酸化物の回収効率が低下する。さらに、図示しない圧縮気体源に連通した供給管24に接続された多数の吹き出し孔49aから気体を吹き込み、第3の反応槽40内の廃液を攪拌する圧縮気体ヘッダ49が取り付けられている。圧縮気体としては、空気または酸素が好ましい。
さらに、第3の反応槽40内には、ろ過体のケーキ厚みを一定にするために、スクレーパー52を固定したスクレーパー支持構造物51があり、それを上下に稼動させる駆動装置53と、駆動装置53とスクレーパー支持構造物51を連結させる連結器54を設置している。スクレーパー長さおよびスクレーパーの剥離回数は、次の式が成立するように、設計することが好ましい。
ろ過面積(m2)÷(スクレーパー長さ(m/本)×スクレーパー本数)÷スクレーパー剥離回数(回/分)<0.3
ただし、ろ過面積は一定である。
この値より大きいと、ケーキ厚が大きくなり、高いろ過速度が得られない。
つまり、常にスクレーパー52により、ろ過体47表面に堆積したケーキ層表面を削り取ることで、ケーキ厚みを一定にし、循環流により、その削り取ったケーキをろ過体47間の空間より排出することにより、常に高いろ過速度を得ることができるのである。また、時間が経過するにつれて、ろ過体47表面に形成されたケーキ層は緻密になるため、一定時間ごとに、ろ過体47内部に洗浄水を逆洗用ポンプ55にて圧入し、ろ過体47表面に堆積したケーキを剥離する。第3の反応槽40の底部には、析出した金属水酸化物のスラリーを排出するスラリー排出管50を備えている。
次に、図3に基づいて、本発明である鉄含有脱水ケーキの製造方法の一実施形態について説明する。
薄鋼板を酸洗処理した後の酸洗廃液やめっき廃液からなる酸洗めっき排水、または、鉱山排水11を貯蔵した排水タンク12に連結したポンプ13を作動して、排水11を第1の反応槽16内に6〜3,000m3/hで連続して供給を行うことが好ましい。6m3/h以下の場合は、対象水量が小さく、本発明を実施する投資額に対してメリットが小さく経済的でない。一方、3,000m3/h以上の場合は、固液分離装置が大きくなりすぎ固液分離装置の安定的な操業の維持が難しい。一般的な排水11は、pHが2以下で、Fe、Zn、Ni等の金属を総量で0.01〜1質量%溶解しており、これらの金属のほとんどは金属イオンとして存在しているが、少量は懸濁粒子として存在している。
第1の反応槽16内には、排水11を連続して供給し、第1の反応槽内で攪拌される。第1の反応槽16内の液体をポンプ18により第2の反応槽17に一部送液しながら、その中に、アルカリ液タンク14に連通したポンプ15を作動して、NaOH、Ca(OH)2、あるいは、Mg(OH)2溶液からなるアルカリ液を添加して、攪拌機19で攪拌した後、第2の反応槽17から第1の反応槽16へ投入する。第1の反応槽16内のpHを3以上5以下の範囲に調整する。ここで、pH3以下になると、酸性めっき廃液中の3価の鉄イオンの析出が悪くなる。一方、pHが5以上になると、ニッケルや亜鉛等の金属水酸化物が析出し易くなり、鉄の金属水酸化物を分離することができにくくなる。つまり、この第1回目の中和処理によって、図1に示すように、水酸化鉄(III )を主体とした粒子が析出し、排水11中から3価鉄イオンを分離することができる。
第1の反応槽16には、圧縮気体ヘッダ25の吹き出し孔25aから空気を吹き込み、第1の反応槽16内を攪拌する。第1の反応槽16内で析出したばかりの水酸化鉄(III )を主体とした粒子の粒子径は小さいが、攪拌および排水の連続的な供給により、水酸化鉄(III )を主体とした粒子に排水中に含まれる鉄イオンとが接触して、粒子の表面にさらに水酸化鉄(III )を析出させることや、水酸化鉄(III )主体の粒子同士を結合させることができ、粒子径をある程度大きくすることができる。この圧縮気体ヘッダ25の吹き出し孔25aから供給する空気または酸素の量は、反応槽の大きさにもよるが、反応槽の単位容積当り、0.003〜0.2Nm3/m3/分が好ましい。0.003Nm3/m3/分以下であると、析出した水酸化鉄(III )の粒子が沈降し反応槽底部に堆積し、0.2Nm3/m3/分以上では送風に電力がかかりすぎ経済的でない。また、ろ過体表面に堆積したケーキ層の厚みを制御するため、スクレーパー29を30秒に1回上下に動かすことによって、ケーキ厚みを1〜50mmに制御する。ケーキ厚は薄ければ薄いほどろ過速度は大きく取れるが、例えば、ケーキ厚が0mmでは処理水の水質が悪化し、また、ケーキ厚を制御する上でも1mm以上のケーキ厚みは必要となる。また、ケーキ厚を50mm以上にすると、ろ過速度が低下すると同時に、ケーキ厚を確保するために装置が大きくなるという問題が発生する。よって、ケーキ厚は1〜50mmとするのが望ましい。
さらに、粒子径を大きくするために、第1の反応槽16からポンプ18により一部のスラリーを引き抜き、第2の反応槽17へ投入する。第2の反応槽17にはアルカリ液14が投入され、第2の反応槽17内のpHは、5〜13に変動する。このpH領域では、水酸化鉄(III )を主体とした粒子同士の凝集が起こり、粗大粒子となる。しかしながら、凝集作用だけでは、その形状は不安定で維持できないが、第1の反応槽16内へ、凝集状態で戻すことにより、第1の反応槽16内で析出する水酸化鉄(III )が、凝集状態にある粒子群の表面上で析出することにより、粒子間において強固な結合がおこり、緻密な粒子が形成される。ポンプ18によるスラリーの引き抜き量は1分間当たり、第1の反応槽16の容量の500分の1以下にするのが好ましい。第2の反応槽内のpHは5〜13であり、後述する鉄酸化細菌の活性領域外となり、引き抜き量が大きいと第1の反応槽へ戻したときに第1の反応槽中の鉄酸化細菌の活性が低下し、細菌数が増加しにくくなり、2価鉄イオンの酸化能力を維持しにくくなるために、第2の反応槽内に送水するスラリー量を1分間当たり、第1の反応槽16の容量の500分の1以下にするのが好ましい。
また、さらに粒子径を大きくするためには、マイナスに帯電した微粉または泥状の物質をホッパー20から切り出し装置21によって少量切り出しを行い、第1の反応槽へ投入する。第1の反応槽内で析出した水酸化鉄(III )主体の粒子は、酸性領域でプラスに帯電しているため、ホッパー20から投入されたマイナスに帯電した微粉または泥状の物質とファンデルワールス力と電気的引力により、凝集し、粒子径が増大する。しかしながら、凝集作用だけでは、その形状は不安定で維持できないが、第1の反応槽16内で析出する水酸化鉄(III )が、凝集状態にある粒子群の表面上に析出することにより、粒子間において強固な結合がおこり、緻密な粒子が形成される。
また、粒子径を増大化させ緻密化させる処理では、第2の反応槽17での処理を省略し、第1の反応槽16へマイナスに帯電した物質を投入する処理のみで行うことも可能である。
第1の反応槽16内には、鉄酸化細菌を添加して、鉄イオンの内の2価鉄イオンを3価鉄イオンに酸化し、水酸化鉄(III )を生成しやすくする。この反応は、鉄酸化細菌の反応活性が高いpH2以上5以下が好ましい。析出した水酸化鉄(III )主体の粒子は、鉄酸化細菌の担体として作用するため、鉄酸化細菌は第1の反応槽16内に長時間にわたり滞留させることができ、2価鉄イオンの3価鉄イオンへの酸化反応を安定して連続的に行うことができる。鉄酸化細菌としては、中性領域で育成する糸状細菌や、酸性領域で育成する糸状細菌、非糸状細菌を用いることができる。例えば、一般に使用されている酸性領域で育成する非糸状細菌であって化学独立栄養細菌であるチオバチルス・フェロオシオキシダンスを用いることができる。
または、第1の反応槽16内に、オゾンガス、過酸化水素、塩素ガスなどの酸化剤を投入して、2価の鉄イオンを3価の鉄イオンへ酸化することもできる。
第1の反応槽16の出側には吸引ポンプ27を配置し、吸引ポンプ27を作動してろ過体23内を負圧に吸引して廃液を固液分離し、ニッケルや亜鉛等の金属イオンを含む処理液を第3の反応槽40に連続で供給する。処理液排出後の第1の反応槽16内のスラリーは濃縮され、固形分として3〜50%にすることができ、スラリー排出管26から排出される。
次に、第3の反応槽40内には、第1の反応槽16で処理された酸性めっき廃液を連続して供給するとともに、第2回目の中和処理として、アルカリ液タンク41に連通したポンプ42を作動して、NaOHやCa(OH)2溶液からなるアルカリ液を添加して、酸性めっき廃液のpHを6以上10以下の範囲に調整する。この中和処理によって、ニッケルや亜鉛等を主体とする金属水酸化物が析出する。図1に示すように、pH6以上にすることでニッケル、亜鉛や残存する2価の鉄イオンは析出し、pH10以上でほぼ全量析出することができる。
第3の反応槽40には、圧縮気体ヘッダ49の吹き出し孔49aから空気を吹き込み、第3の反応槽40内の廃液を攪拌する。析出したばかりの金属水酸化物は粒子が小さいが、攪拌および酸性めっき廃液の連続的な供給により、析出したばかりの金属水酸化物に廃液中に含まれる金属イオンが接触して、金属水酸化物の表面にさらに金属イオンを析出させることや、金属水酸化物の粒子同士を結合させることができ、金属水酸化物の粒子径を大きくすることができる。
この圧縮気体ヘッダ49の吹き出し孔49aから供給する空気または酸素の量は、反応槽の大きさにもよるが、反応槽の単位容積当り、0.003〜0.2Nm3/m3/分が好ましい。
0.003Nm3/m3/分以下であると、析出した金属水酸化物の粒子が沈降し反応槽底部に堆積し、0.2Nm3/m3/分以上では送風に電力がかかりすぎ経済的でない。また、ろ過体表面に堆積したケーキ層の厚みを制御するため、スクレーパー29を30秒に1回上下に動かすことによって、ケーキ厚みを約1〜50mmに制御する。ケーキ厚は薄ければ薄いほどろ過速度は大きく取れるが、例えば、ケーキ厚が0mmでは処理水の水質が悪化し、また、ケーキ厚を制御する上でも1mm以上のケーキ厚みは必要となる。また、ケーキ厚を50mm以上にすると、ろ過速度が低下すると同時に、ケーキ厚を確保するために装置が大きくなるという問題が発生する。よって、ケーキ厚は1〜50mmとするのが望ましい。
第3の反応槽40の出側には吸引ポンプ48を配置し、吸引ポンプ48を作動してろ過体47内を負圧に吸引して廃液を連続して濾過する。濾過廃液排出後の第3の反応槽内のスラリーは、固形分として1〜10%にすることができ、スラリー排出管50から排出される。
第1および第3の反応槽から排出されるスラリーは、それぞれ脱水されて、スラッジケーキに加工する。脱水方法としては、フィルタープレス、真空脱水機、遠心脱水機などの脱水機を使用して脱水する方法や天日乾燥によって脱水する方法がある。この脱水されたスラッジケーキは、それぞれ資源として有効活用することができる。なお、脱水方法によって脱水後の水分は大きく異なるが、フィルタープレスで脱水した場合、第1の反応槽から回収される水酸化鉄(III )主体の脱水ケーキは、水分20〜40%であり、第3の反応槽から回収される金属水酸化物からなる脱水ケーキは、水分65〜85%である。水分に大きな差が生じるのは、第3の反応槽から回収される金属水酸化物に結晶水を含むためである。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は上記した形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の範囲である。
例えば、図3では、pH計22を第1の反応槽16内に設置し、アルカリ液投入量を制御しているが、pH計を弟2の反応槽17内にも設置し、弟2の反応槽内のpHを5〜13の範囲内に入るように制御することも本発明の範囲である。
また、固液分離装置の一例として、ケーキろ過を示したが、沈殿方式や精密ろ過方式で行なってもよい。
また、ケーキろ過をするろ過体として、平板状のろ過体を使用しているが、回転円盤状のろ過体を用いてもよい。
次に、本発明の複数の金属を含む酸性廃液の処理方法の実施例を挙げるが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、本実施例は、実廃水と相関関係を取りながら、室内実験で行った実施例であり、この実験結果は、スラッジリサイクル上、望ましい結果であり、実廃水と何ら相違ないものと考える。
実施例1
酸洗めっき模擬廃液として、表1に示す2価鉄イオン、3価鉄イオン、ニッケルイオン、亜鉛イオン、懸濁物質(SS)を含む溶液を使用し、図4の処理装置を用いて、この酸洗めっき模擬廃液の処理を行った。第1の反応槽、第2の反応槽、第3の反応槽の容量はそれぞれ、3L、0.05L、3Lである。なお、第1の反応槽内には、予め、鉄酸化細菌を投入している。
Figure 0004369793
酸洗めっき模擬廃液を第1の反応槽16に20mL/分で連続的に供給するとともに、苛性ソーダ水溶液を第2の反応槽17を経由して第1の反応槽16内に添加して、第1の反応槽16内の酸洗めっき模擬廃液のpHを4で制御し、さらに、第1の反応槽16の底部に設置した圧縮気体ヘッダ24の吹き出し孔24aから空気を0.5NL/分で吹き込んで、第1の反応槽16内の攪拌を行った。第1の反応槽16内には予め鉄酸化細菌を投入している。第1の反応槽16内に投入された酸洗めっき模擬廃水中の2価の鉄イオンは、鉄酸化細菌によって3価の鉄イオンにほぼ全量酸化され、酸洗めっき模擬廃液中に含まれていた鉄イオンが水酸化鉄(III )として析出した。その析出した水酸化鉄(III )を含むスラリーをポンプ18によって、3mL/分で連続的に、第2の反応槽17に送液し、その中に、苛性ソーダ水溶液を間欠的に投入することで、第2の反応槽内のpHは6〜12の範囲内で変動し、水酸化鉄(III )からなる粒子の凝集性が増加する。凝集した粒子を含むスラリーは、第1の反応槽16内にオーバーフローで戻し、第1の反応槽内で析出する水酸化鉄(III )を粒子群の表面上で析出させ、粒子を緻密化して一体化し、粒子径を大きくした。第1の反応槽16で余剰となった液部分は、ろ過体23で固液分離し、濾過液はポンプ27で吸引した。また、ろ過体表面に堆積したケーキ層の厚みを制御するため、スクレーパー29を30秒に1回上下に動かすことによって、ケーキ厚みを約10mmに制御した。濾過液中には、酸洗めっき模擬廃液中と同程度の亜鉛イオンやニッケルイオンが含まれており、第1の反応槽16内では亜鉛イオンとニッケルイオンはほとんど析出していない。一方、第1の反応槽16内のスラリーを間欠に引き抜き0.5MPaの加圧力を有するフィルタープレス脱水機で脱水して、脱水ケーキとした。
次に、第1の反応槽16からの濾過液を、第3の反応槽40に供給するとともに苛性ソーダ水溶液を第3の反応槽40内に添加して、第3の反応槽40内のpHを8.5に制御し、さらに第3の反応槽40の底部に設置した圧縮気体ヘッダ49の吹き出し孔49aから空気を0.5NL/分で吹き込んで、第3の反応槽40内の攪拌を行った。第1の反応槽16からの濾過液中に含まれる亜鉛イオンおよびニッケルイオンは、金属水酸化物として析出した。さらに、その析出した金属水酸化物表面上に亜鉛イオンおよびニッケルイオンが金属水酸化物として析出したり、粒子間に金属水酸化物が析出することで、粒子径を大きくした。第3の反応槽40で余剰となった液部分は、ろ過体47で固液分離し、濾過液はポンプ48で吸引し処理水として放出した。また、ろ過体表面に堆積したケーキ層の厚みを制御するため、スクレーパー52を30秒に1回上下に動かすことによって、ケーキ厚みを約10mmに制御した。一方、第3の反応槽40内のスラリーを間欠に引き抜き、0.5MPaの加圧力を有するフィルタープレス脱水機で脱水して、脱水ケーキとした。
この際の第1の反応槽16からの濾過水質、第3の反応槽40からの濾過液の水質を以下の表2に、第1の反応槽16内および第3の反応槽40内における脱水後の脱水ケーキの成分と定常状態における大径化した粒子の平均粒子径を以下の表3に示す。
Figure 0004369793
Figure 0004369793
以下の表4に示すように、第1の反応槽内からの脱水ケーキ成分は、ほとんど鉄分のみとなり、ニッケルと亜鉛はなくなっており、かつ、水分は30%と低いため、水分の他原料との混練等の操作を加えることで、鉄源として利用できるようになった。
実施例2
酸洗めっき模擬廃液として、表4に示す2価鉄イオン、3価鉄イオン、ニッケルイオン、亜鉛イオン、懸濁物質(SS)を含む溶液を使用し、図5の処理装置を用いて、この酸洗めっき模擬廃液の処理を行った。第1の反応槽、第3の反応槽の容量は各3Lである。なお、第1の反応槽内には、予め、鉄酸化細菌を投入している。
Figure 0004369793
酸洗めっき模擬廃液を第1の反応槽16に20mL/分で連続的に供給するとともに、ホッパー20からマイナスに帯電した水分85%の活性汚泥を5g/日で、1日1回、間欠投入を行い、苛性ソーダ水溶液を第1の反応槽16内に添加して、第1の反応槽16内の酸洗めっき模擬廃液のpHを4で制御し、さらに、第1の反応槽16の底部に設置した圧縮気体ヘッダ24の吹き出し孔24aから空気を0.5NL/分で吹き込んで、第1の反応槽16内の攪拌を行った。第1の反応槽16内には予め鉄酸化細菌を投入している。第1の反応槽16内に投入された酸洗めっき模擬廃水中の2価の鉄イオンは、鉄酸化細菌によって3価の鉄イオンにほぼ全量酸化され、酸洗めっき模擬廃液中に含まれていた鉄イオンが水酸化鉄(III )として析出した。析出した水酸化鉄(III )はpH4においてプラスに帯電しているため、マイナスに帯電している活性汚泥と凝集し、粒子群を形成する。第1の反応槽内で析出する水酸化鉄(III )を粒子群の表面上で析出させ、粒子を緻密化して一体化し、粒子径を大きくした。第1の反応槽16で余剰となった液部分は、ろ過体23で固液分離し、濾過液はポンプ27で吸引した。また、ろ過体表面に堆積したケーキ層の厚みを制御するため、スクレーパー29を30秒に1回上下に動かすことによって、ケーキ厚みを約10mmに制御した。濾過液中には、酸洗めっき模擬廃液中と同程度の亜鉛イオンやニッケルイオンが含まれており、第1の反応槽16内では亜鉛イオンとニッケルイオンはほとんど析出していない。一方、第1の反応槽16内のスラリーを間欠に引き抜き、0.5MPaの加圧力を有するフィルタープレス脱水機で脱水して、脱水ケーキとした。
次に、第1の反応槽16からの濾過液を、第3の反応槽40に供給するとともに苛性ソーダ水溶液を第3の反応槽40内に添加して、第3の反応槽40内のpHを8.5に制御し、さらに第3の反応槽40の底部に設置した圧縮気体ヘッダ49の吹き出し孔49aから空気を0.5NL/分で吹き込んで、第3の反応槽40内の攪拌を行った。第1の反応槽16からの濾過液中に含まれる亜鉛イオンおよびニッケルイオンは、金属水酸化物として析出した。さらに、その析出した金属水酸化物表面上に亜鉛イオンおよびニッケルイオンが金属水酸化物として析出したり、粒子間に金属水酸化物が析出することで、粒子径を大きくした。第3の反応槽40で余剰となった液部分は、ろ過体47で固液分離し、濾過液はポンプ48で吸引し処理水として放出した。また、ろ過体表面に堆積したケーキ層の厚みを制御するため、スクレーパー52を30秒に1回上下に動かすことによって、ケーキ厚みを約10mmに制御した。一方、第3の反応槽40内のスラリーを間欠に引き抜き0.5MPaの加圧力を有するフィルタープレス脱水機で脱水して、脱水ケーキとした。
この際の第1の反応槽16からの濾過水質、第3の反応槽40からの濾過液の水質を以下の表5に、第1の反応槽16内および第3の反応槽40内における脱水後の脱水ケーキの成分と定常状態における大径化した粒子の平均粒子径を以下の表6に示す。
Figure 0004369793
Figure 0004369793
表6に示すように、第1の反応槽内からの脱水ケーキ成分は、ほとんど鉄分のみとなり、ニッケルと亜鉛はなくなっており、かつ、水分は33%と低いため、水分の他原料との混練等の操作を加えることで、鉄源として利用できるようになった。
なお、本実施例2において、マイナスに帯電した活性汚泥を投入量が少ないので、間欠投入したが、投入量が大きくなった場合、連続で投入しても、効果は変化しない。
比較例
酸洗めっき模擬廃液として、表2−1に示す2価鉄イオン、3価鉄イオン、ニッケルイオン、亜鉛イオン、懸濁物質を含む溶液を使用し、図6の処理装置を用いて、この酸洗めっき模擬廃液の処理を行った。第1の反応槽、第3の反応槽の容量はそれぞれ、3L、3Lである。
酸洗めっき模擬廃液を第1の反応槽16に20mL/分で連続的に供給するとともに、苛性ソーダ水溶液を第1の反応槽16内に添加して、第1の反応槽16内の酸洗めっき模擬廃液のpHを4で制御し、さらに、第1の反応槽16の底部に設置した圧縮気体ヘッダ24の吹き出し孔24aから空気を0.5NL/分で吹き込んで、第1の反応槽16内の攪拌を行った。第1の反応槽16内には予め鉄酸化細菌を投入している。第1の反応槽16内に投入された酸洗めっき模擬廃水中の2価の鉄イオンは、鉄酸化細菌によって3価の鉄イオンにほぼ全量酸化され、酸洗めっき模擬廃液中に含まれていた鉄イオンが水酸化鉄(III )として析出した。さらに、その析出した水酸化鉄(III )粒子の表面上に、3価の鉄イオンが水酸化鉄(III )として析出したり、粒子間に水酸化鉄(III )が析出することで、粒子径をある程度大きくした。第1の反応槽16で余剰となった液部分は、ろ過体23で固液分離し、濾過液はポンプ27で吸引した。また、ろ過体表面に堆積したケーキ層の厚みを制御するため、スクレーパー29を30秒に1回上下に動かすことによって、ケーキ厚みを約10mmに制御した。濾過液中には、酸洗めっき模擬廃液中と同程度の亜鉛イオンやニッケルイオンが含まれており、第1の反応槽16内では亜鉛イオンとニッケルイオンはほとんど析出していない。一方、第1の反応槽16内のスラリーは一部、引き抜き0.5MPaの加圧力を有するフィルタープレス脱水機で脱水し、脱水ケーキとした。
次に、第1の反応槽16からの濾過液を、第3の反応槽40に供給するとともに苛性ソーダ水溶液を第3の反応槽40内に添加して、第3の反応槽40内のpHを8.5に制御し、さらに第3の反応槽40の底部に設置した圧縮気体ヘッダ49の吹き出し孔49aから空気を0.5NL/分で吹き込んで、第3の反応槽40内の攪拌を行った。第1の反応槽16からの濾過液中に含まれる亜鉛イオンおよびニッケルイオンは、金属水酸化物として析出した。さらに、その析出した金属水酸化物表面上に亜鉛イオンおよびニッケルイオンが金属水酸化物として析出したり、粒子間に金属水酸化物が析出することで、粒子径を大きくした。第3の反応槽40で余剰となった液部分は、ろ過体47で固液分離し、濾過液はポンプ48で吸引し処理水として放出した。また、ろ過体表面に堆積したケーキ層の厚みを制御するため、スクレーパー52を30秒に1回上下に動かすことによって、ケーキ厚みを約10mmに制御した。一方、第3の反応槽40内のスラリーは一部、引き抜き0.5MPaの加圧力を有するフィルタープレス脱水機で脱水し、脱水ケーキとした。
この際の第1の反応槽16からの濾過水質、第3の反応槽40からの濾過液の水質を以下の表7に、第1の反応槽16内および第3の反応槽40内における脱水後の脱水ケーキの成分と定常状態における平均粒子径を以下の表8に示す。
Figure 0004369793
Figure 0004369793
表8に示すように、第1の反応槽内の脱水ケーキ成分は、ほとんど鉄分のみとなり、ニッケルと亜鉛はなくなっているが、平均粒子径が4.2μmと小さいので、脱水後の水分は57%と高くなり、鉄源として利用するには、ハンドリング性が悪く、鉄源として利用する際に行なう他の原料との均一混合がしにくい。
廃液のpHと廃液中の金属イオンの残存比率(質量比)の関係を示した図である。 水酸化鉄(III )のpHに対する帯電状況(ゼータ電位)を示した図である。 本発明の廃水からの鉄含有脱水ケーキの製造方法に係る処理装置の一例である。 実施例1で適用した処理装置。 実施例2で適用した処理装置。 比較例で適用した処理装置。
符号の説明
10…廃液からの鉄含有脱水ケーキの製造方法に係る処理装置
11…排水
12…排水タンク
13…ポンプ
14…アルカリ液タンク
15…ポンプ
16…第1の反応槽
17…第2の反応槽
18…ポンプ
19…攪拌機
20…ホッパー
21…切り出し装置
22…pH計
23…ろ過体
24…供給管
25…圧縮気体ヘッダ
25a…吹き出し孔
26…スラリー排出管
27…ポンプ
28…スクレーパー支持構造物
29…スクレーパー
30…駆動装置
31…連結器
32…逆洗用ポンプ
40…第3の反応槽
41…アルカリ液タンク
42…ポンプ
46…pH計
47…ろ過体
48…ポンプ
49…圧縮気体ヘッダ
49a…吹き出し孔
50…スラリー排出管
51…スクレーパー支持構造物
52…スクレーパー
53…駆動装置
54…連結器
55…逆洗用ポンプ

Claims (11)

  1. 2価鉄イオン及び3価鉄イオンに加えて複数の金属イオンを含む酸性廃液を、第1の反応槽内に供給し、生物学的酸化手段又は化学的酸化手段により、2価鉄イオンを3価鉄イオンに酸化すると共に、中和剤を添加して当該廃液のpHを3以上5以下に調整し、水酸化鉄(III )主体の粒子を生成させ、当該粒子を含む廃液のスラリーの一部を第2の反応槽に供給し、アルカリ剤を添加して第2の反応槽内のスラリーのpHを5以上13以下に調整し、当該粒子同士を凝集させた後、第1の反応槽に戻し、当該凝集した粒子を含むスラリーを固液分離して濃縮し、その後、当該濃縮したスラリーを脱水してケーキとすることを特徴とする廃液からの鉄含有脱水ケーキの製造方法。
  2. 2価鉄イオン及び3価鉄イオンに加えて複数の金属イオンを含む酸性廃液を、第1の反応槽内に供給し、生物学的酸化手段又は化学的酸化手段により、2価鉄イオンを3価鉄イオンに酸化すると共に、中和剤を添加して当該廃液のpHを3以上5以下に調整し、水酸化鉄(III )主体の粒子を生成させ、さらに、マイナスに帯電した微粉または泥状の物質を投入し、当該粒子と当該マイナスに帯電した微粉または泥状の物質を凝集させ、当該凝集した粒子を含むスラリーを固液分離して濃縮し、その後、当該濃縮したスラリーを脱水してケーキとすることを特徴とする廃液からの鉄含有脱水ケーキの製造方法。
  3. 前記第1の反応槽内に、マイナスに帯電した微粉又は泥状の物質をさらに投入することを特徴とする、請求項1記載の方法。
  4. 前記生物学的酸化手段として、第1の反応槽内に鉄酸化細菌を添加し、空気又は酸素を吹き込んで、当該廃液を攪拌することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記複数の金属イオンが、ニッケルイオン、亜鉛イオン、銅イオンの1種又は2種以上であって、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法によりスラリーを固液分離して濃縮した後、排出された処理液を、第3の反応槽に供給し、かつ、第3の反応槽内の当該処理液を攪拌し、当該処理液のpHを6以上10以下に調整して、ニッケル、亜鉛、銅の1種又は2種以上の金属水酸化物粒子を生成させ、当該金属水酸化物粒子を含むスラリーを固液分離して濃縮し、その後、脱水してケーキとすることを特徴とする廃液からの鉄含有脱水ケーキの製造方法。
  6. 前記マイナスに帯電した物質が、有機排水を生物学的処理法で処理した際に発生する活性汚泥であることを特徴とする、請求項2〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記マイナスに帯電した物質の投入量を、第1の反応槽で析出する水酸化鉄(III )主体の粒子の単位時間当りに発生する質量に対して0.2質量%以上2質量%以下(ドライ換算)とすることを特徴とする、請求項2〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記第1の反応槽内及び/又は第3の反応槽内のスラリーの一部を分離膜により固液分離することを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記分離膜の孔径が、1μm以上100μm以下であることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
  10. 前記第1の反応槽内の前記分離膜上及び/又は前記第3の反応槽内の前記分離膜上において、それぞれ、前記粒子と前記金属水酸化物粒子を補足し、当該分離膜上に形成するケーキ層の厚みを1mm以上50mm以下に制御することを特徴とする、請求項8又は9に記載の方法。
  11. 酸性廃液中の懸濁濃度が酸性廃液中の溶解性鉄イオン濃度の3分の1以下(質量濃度)であることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
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