JP4369671B2 - 粘着剤組成物、粘着シートおよび粘着型光学フィルムとこれを用いた画像表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はガラス板被着体への接着に有用な粘着剤組成物および粘着シートに関する。特に本発明は、液晶ディスプレイ等の画像表示装置のガラス基板貼着用の粘着型光学フィルムに関する。さらには前記粘着型光学フィルムを用いた画像表示装置に関する。前記光学フィルムとしては、偏光フィルム、位相差フィルム、光学補償フィルム、輝度向上フィルム、防眩シートまたはこれらが複数積層されているものがあげられる。
【0002】
【従来の技術】
近年、新しい画像表示装置として液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスディスプレイ、プラズマディスプレイ等が普及してきている。例えば液晶ディスプレイは、その画像形成方式から液晶パネルの最表面を形成するガラス基板の両側に偏光素子を配置することが必要不可欠であり、一般的には偏光フィルムが液晶パネルの最表面に貼着されている。また液晶パネルの最表面には偏光フィルムの他に、ディスプレイの表示品位を向上させるために様々な光学素子が用いられるようになってきている。例えば、着色防止としての相差フィルム、液晶ディスプレイの視野角を改善するための視野角拡大フィルム、さらにはディスプレイのコントラストを高めるための輝度向上フィルム等が用いられる。これらのフィルムは総称して光学フィルムと呼ばれる。
【0003】
前記光学フィルムを液晶パネルの最表面に貼着する際には、通常、粘着剤が使用される。また、光学フィルムを液晶パネルの最表面に瞬時に固定できること、光学フィルムを固着させるのに乾燥工程を必要としないこと等のメリットを有することから、粘着剤は、光学フィルムの片面に予め粘着剤層として設けられている。すなわち、液晶パネルの最表面への光学フィルムの貼着には粘着型光学フィルムが一般的に用いられる。前記粘着剤としては、接着性、透明性、耐候性などの点で優れているアクリル系粘着剤が多用されている。
【0004】
また前記光学フィルム用粘着剤には、貼合せ(リワーク)が可能であるという特性が要求される場合がある。これは光学フィルムを液晶パネルの最表面に貼り合わせる際、貼り合わせ位置を誤ったり、貼合せ面に異物が噛み込むことが多く、このような場合にも光学フィルムを液晶パネル最表面から剥離し、再度貼り合わせを可能とするため要求される特性である。なお、この場合液晶パネルは高価であるため再利用するが、比較的安価である光学フィルムは廃棄される。
【0005】
前記リワーク性については、液晶パネルの最表面のガラス基板に対する接着力がより低いことが必要である。しかし液晶ディスプレイが計測器、電子時計やテレビ、さらには車載用の機器などの種々の分野に普及して、過酷な条件下で使用される機会が増大するにつれて、光学フィルムと液晶パネルとの粘着剤層を介した接着が高温多湿の雰囲気下での使用に十分耐える接着力を有することが要求されている。したがって、貼り付け初期はリワーク可能な程度に接着力が低く、その後は高温多湿の雰囲気においても、粘着剤層と液晶セルとの界面で浮きや剥離を生じたりすることのないよう強固に接着する粘着剤が望まれている。
【0006】
しかしながら、従来知られたアクリル系粘着剤を用いた粘着シートでは、ガラス板に対して高い接着力を得ることが困難であり、これまで満足いく特性は得られていなかった。また高温、高湿下で放置した場合、浮き、剥がれ等の不具合が発生するという問題があった。
【0007】
このような課題に対し、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とする単量体混合物とシラン系単量体をエマルション重合して得られる水分散物からなる水分散型粘着剤を粘着剤層として支持体の少なくとも片面に設けた粘着シートが提案されている(特許文献1参照)。このようにシラン系単量体を用いた場合、シラン系単量体は重合中に媒体の水と反応してシラノール基となり、粘着シ−ト化する際の加熱乾燥工程においてシラノール基同士が脱水縮合反応してシロキサン架橋を形成するため、粘着剤中のシラン基量が減少し、ガラス被着体への接着性改良の効果が満足行くものではなかった。またアルキル(メタ)アクリレートを主成分とし且つカルボキシル基を有するビニルモノマーを含有するモノマーの共重合体に、メチル水素シリコーンオイルを含有するアクリル系粘着剤組成物が提案されている(特許文献2、3参照)。このようにメチル水素シリコーンオイルを使用する場合、吸湿して多量化するため、保存性に劣る。またメチル水素シリコーンオイルをアクリル系ポリマーと混合する場合、相溶性が十分でないため分離しやすく、特許文献3ではアクリルポリマーにポリシロキサンをグラフトすることで相溶性を高めている。しかしながら、十分な相溶性を得るためにはポリシロキサンの平均分子量は1000以上とする必要があるとしているが、ポリシロキサンの分子量を大きくすると被着体からの剥離性が顕著になり、十分な接着力を得ることは困難である。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−309212号公報(特許請求の範囲)
【特許文献2】
特開平7−331210号公報(特許請求の範囲)
【特許文献3】
特開平10−168407号公報(請求項3)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従って本発明の目的は、経時で接着力が上昇し強固に接着する、アクリル系の粘着剤組成物および粘着シートを提供することを目的としている。さらには当該粘着剤による粘着剤層が積層されているガラス基板貼着用の粘着型光学フィルム、及び当該粘着型光学フィルムが液晶ディスプレイ等の画像表示装置のガラス基板面に粘着剤層を介して配置されてなる画像表示装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の目的を達成するため鋭意検討した結果、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とする単量体混合物において、シロキサン基含有単量体と共重合して得られる重合体を含む粘着剤が、経日で接着力が上昇して強固な接合力が発現するという知見を得、本発明を完成するに至った。
【0011】
すなわち本発明は、少なくとも(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とする単量体混合物と下記一般式(1)で表されるシロキサン基含有単量体からなる重合体を含む粘着剤組成物(請求項1)、および少なくとも重合体が水に分散していることを特徴とする水分散型の粘着剤組成物(請求項2)に係るものである。
【0012】
【化2】
【0013】
また本発明は、当該粘着剤組成物からなる粘着剤層を支持体の片面または両面に設けた粘着シート(請求項3)、およびガラス板被着体に貼着後、70℃、20%RH、7日保存後の接着力が初期値の1.3倍以上であることを特徴とする粘着シート(請求項4)に係るものである。
【0014】
また本発明は当該粘着シートであって、支持体として光学フィルムを用いることを特徴とする粘着型光学フィルム(請求項5)、および当該粘着型光学フィルムがガラス基板面に粘着剤層を介して配置されてなる画像表示装置(請求項6)に係るものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明は、少なくとも(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とする単量体混合物100重量部とシロキサン基含有単量体0.01〜10重量部からなる重合体を含む粘着剤組成物である。
【0016】
本発明の粘着剤組成物に含まれる重合体の主構成単量体として用いる(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、一般式(2)
CH2=C(R4)COOR5 (2)
(式中、R4は水素原子又はメチル基、R5は炭素数2〜14のアルキル基を示す)
で表される化合物が挙げられる。
【0017】
前記R5として、例えば、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、イソアミル基、ヘキシル基、へプチル基、2−エチルヘキシル基、イソオクチル基、イソノニル基、イソデシル基などが例示できる。なかでも、R5として、ブチル基、2−エチルヘキシル基などの炭素数2〜10のアルキル基が好ましい。上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルは単独でまたは2種以上混合して使用できる。例えば、アクリル酸アルキルエステルとして、アクリル酸ブチル単独、又はアクリル酸ブチルとアクリル酸2−エチルヘキシルとを組み合わせて使用できる。この場合、アクリル酸2−エチルヘキシルとアクリル酸ブチルとの割合は、前者/後者=0/100〜55/45(例えば、5/95〜60/40)程度である。
【0018】
(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とする単量体混合物中の該(メタ)アクリル酸アルキルエステル[例えば、上記(メタ)アクリル酸C2-14アルキルエステル]の比率は、一般に80重量%以上(例えば80〜99.8重量%程度)、好ましくは85重量%以上(例えば85〜99.5重量%程度)、さらに好ましくは90重量%以上(例えば90〜99重量%程度)である。
【0019】
前記単量体混合物は、熱架橋するための架橋点を導入するため、通常、官能基含有単量体(熱架橋性官能基含有単量体)を含んでいる。該官能基含有単量体をコモノマー成分として用いることにより被着体に対する接着力も向上する。
【0020】
前記官能基含有単量体としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、クロトン酸、無水マレイン酸などのカルボキシル基含有単量体又はその酸無水物;(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシブチルなどの水酸基含有単量体;(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミドなどのアミド基含有単量体;(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸t−ブチルアミノエチルなどのアミノ基含有単量体;(メタ)アクリル酸グリシジルなどのグリシジル基含有単量体;(メタ)アクリロニトリル、N−(メタ)アクリロイルモルホリン、N−ビニル−2−ピロリドンなどが挙げられる。これらの中でも、アクリル酸などのカルボキシル基含有単量体又はその酸無水物などが好ましい。上記の官能基含有単量体は1種または2種以上使用することができる。
【0021】
上記官能基含有単量体の使用量は、前記(メタ)アクリル酸アルキルエステル100重量部に対して、例えば0.5〜12重量部、好ましくは1〜8重量部程度である。
【0022】
また、前記単量体混合物には、凝集力等の特性を高めるため、必要に応じて、その他の共重合性単量体が含まれていてもよい。このような共重合性単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル:酢酸ビニルなどのビニルエステル類;スチレン、ビニルトルエンなどの芳香族ビニル化合物;シクロペンチルジ(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレートなどの環式アルコールの(メタ)アクリル酸エステル類;ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジメタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートなどの多価アルコールの(メタ)アクリル酸エステル類などが挙げられる。これらの共重合性単量体も1種または2種以上使用できる。
【0023】
本発明において、前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルと共重合されるシロキサン基含有単量体は、下記一般式(1)で表されるように特定鎖長のシロキサン基を有するビニル化合物である。
【0024】
【化3】
【0025】
上記一般式(1)で表されるシロキサン基含有のビニル化合物においては、シロキサン部分の繰り返し数n、m、lの和が0〜10、好ましくは1〜5である。繰り返し数nが10以上であると、ガラス被着体への接着力が低下し、接着力向上効果が乏しく、またシリコーン処理を施した剥離フィルムからの剥離が重くなるというような不具合が見られる。またR1、R2、R3はそれぞれ水素原子または炭素数1〜10のアルキル基、好ましくは炭素数1〜4のアルキル基である。このようなシロキサン基含有のビニル化合物としては、例えばビニルペンタメチルジシロキサン(下記式1a)、ビニルメチルビス(トリメチルシロキシ)シラン(下記式1b)、ビニルトリス(トリメチルシロキシ)シラン(下記式1c)などを挙げることができ、市販品を使用することもできる。
【0026】
【化4】
【0027】
【化5】
【0028】
【化6】
【0029】
シロキサン基含有単量体の量は前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルの種類や用途などに応じて適宜選択できるが、シロキサン基含有単量体の共重合量が、前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とする単量体混合物100重量部に対して、10重量部を超えると接着できない程度まで粘着力が低下する場合があり、0.01重量部未満ではガラス表面への接着力を向上させる効果が発揮されない。従って、本発明では、前記単量体混合物100重量部に対するシロキサン基含有単量体の量は、0.01〜10重量部であり、好ましくは0.05〜5重量部であり、更に好ましくは0.1〜1重量部の範囲である。
【0030】
本発明の粘着剤組成物は、溶剤型、水分散型のいずれであってもかまわないが、環境衛生上望ましく、耐熱性、耐溶剤性の点でも優れるなどの利点を有することから水分散型の粘着剤組成物とすることが望ましい。ここで水分散型の粘着剤組成物とは、少なくとも前記重合体が媒体である水に分散(乳化)した粘着剤組成物を言う。このような水分散型の粘着剤組成物を得るには、例えば、前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とする単量体混合物とシロキサン基含有単量体を慣用の乳化重合に付して、重合体の水分散液を得、これに必要に応じて架橋剤や粘着付与樹脂を添加することにより調製できる。
【0031】
重合方法としては、一般的な一括重合、連続滴下重合、分割滴下重合などを採用でき、重合温度は、例えば20〜100℃程度である。
【0032】
重合に用いる重合開始剤としては、例えば、2,2′−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二硫酸塩、2,2′−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロライド、2,2′−アゾビス[2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]ジヒドロクロライド、2,2′−アゾビス(N,N′−ジメチレンイソブチルアミジン)などのアゾ系開始剤;過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウムなどの過硫酸塩;ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、過酸化水素などの過酸化物系開始剤;フェニル置換エタンなどの置換エタン系開始剤;芳香族カルボニル化合物;過硫酸塩と亜硫酸水素ナトリウムとの組み合わせ、過酸化物とアスコルビン酸ナトリウムとの組み合わせなどのレドックス系開始剤などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。重合開始剤の使用量は、単量体の総量100重量部に対して、例えば0.005〜1重量部程度である。
【0033】
また、重合には連鎖移動剤を用いてもよい。連鎖移動剤としては、慣用の連鎖移動剤、例えば、ドデカンチオール等のメルカプタン類等が例示できる。連鎖移動剤の使用量は、単量体の総量100重量部に対して、例えば0.001〜0.5重量部程度である。
【0034】
また、乳化剤として、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸ナトリウムなどのアニオン系乳化剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルなどのノニオン系乳化剤などを使用できる。これらの乳化剤は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。乳化剤の使用量は、単量体の総量100重量部に対して、例えば0.2〜10重量部、好ましくは0.5〜5重量部程度である。
【0035】
なお、水分散型粘着剤組成物は、上記方法のほか、前記重合体を乳化重合以外の方法で得た後、乳化剤により水に分散させて調製してもよい。
【0036】
本発明では、粘着剤の用途に応じて架橋剤を用いることができる。前記架橋剤としては、通常用いる架橋剤を使用することができ、例えば、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、オキサゾリン系架橋剤、アジリジン系架橋剤、金属キレート系架橋剤などが挙げられる。架橋剤は、油溶性及び水溶性の何れであってもよいが、水溶性のものが好ましい。
【0037】
本発明の水分散型粘着剤組成物には、粘着付与成分を混合することもできる。混合できる粘着付与成分としては、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、共重合系石油樹脂、脂環族系石油樹脂、キシレン樹脂およびエラストマーなどを挙げることができる。
【0038】
水分散型粘着剤組成物には、その他、必要に応じて、pHを調整するための塩基(アンモニア水など)や酸、粘着剤に通常使用される添加剤、例えば、界面活性剤、老化防止剤、充填剤、顔料、着色剤などが添加されていてもよい。
【0039】
本発明の粘着シートは、上記粘着剤組成物からなる粘着剤層を支持体の片面または両面に設けた粘着シートである。支持体としては、例えば、ポリプロピレンフィルム、エチレン−プロピレン共重合体フィルム、ポリエステルフィルム、ポリ塩化ビニルなどのプラスチックフィルム;クラフト紙などの紙;金属箔などを使用できる。前記プラスチックフィルムは、無延伸フィルム及び延伸(一軸延伸又は二軸延伸)フィルムの何れであってもよい。また、支持体のうち粘着剤を塗布する面には、通常使用される下塗剤やコロナ放電方式などによる表面処理が施されていてもよい。支持体の厚みは、目的に応じて適宜選択できるが、一般には10〜500μm程度である。またその形状はテープ状、シート状、フィルム状など、任意の形状に加工して使用することができる。
【0040】
粘着剤組成物を支持体に設けるには、慣用のコーター、例えば、グラビヤロールコーター、リバースロールコーター、キスロールコーター、ディップロールコーター、バーコーター、ナイフコーター、スプレーコーターなどを用いて塗布により行うことができる。粘着剤組成物は、乾燥後の粘着剤層の厚みが、例えば10〜100μm程度となるように塗布される。
【0041】
本発明の粘着シートは、ガラス板被着体に対する接着力が、ガラス板被着体に貼着後、70℃、20%RH、7日保存後の接着力が初期値の1.3倍以上、好ましくは1.5倍以上、更に好ましくは1.7倍以上(通常10倍以下)であることが好ましい。ここで接着力の初期値とは、ガラス板被着体に貼着後、23℃下に30分放置した後に測定した接着力をいう。また接着力は、サンプルを引張試験機にて180°の剥離角度、300m/分の剥離速度で測定した測定値をいう。
【0042】
経日での接着力が初期値の1.3倍以上、好ましくは1.5倍以上(通常10倍以下)と設定することで、経時でより強固に接着することができ、高温多湿の雰囲気下での使用においても、接着力が上昇するため浮きや剥がれなどを生じることはない。
【0043】
本発明の接着シートにおいて、特に高い接着力が要求される用途に使用する場合は、ガラス板被着体に対する初期の接着力を15N/20mm以上、好ましくは20N/20mm以上(通常30N/20mm以下)とすることが望ましい。ガラス板被着体に対する初期の接着力を15N/20mm以上とし、経日での接着力が初期値より1.3倍以上であれば、初期よりガラス板被着体に対して十分な接着力を示し、さらに経日でより強固に接着させることができる。
【0044】
本発明においては、上記粘着シートの支持体として光学フィルムを用いることを特徴とする粘着型光学フィルム、及び粘着型光学フィルムが液晶パネルのガラス基板面に粘着剤層を介して配置されてなる液晶表示装置を提供する。
【0045】
本発明の粘着型光学フィルムは、図1に示すように、光学フィルム1に前記ガラス板用水分散型粘着剤による粘着剤層2が設けられている。また、粘着剤層2には離型シート3を設けることができる。
【0046】
光学フィルム1としては液晶表示装置等の形成に用いられるものが使用され、その種類は特に制限されない。たとえば、光学フィルムとしては偏光フィルム、位相差フィルム、光学補償フィルム、輝度向上フィルムまたは防眩シート等があげられる。
【0047】
偏光フィルムを構成する偏光子としては、特に制限されず、各種のものを使用できる。偏光子としては、たとえば、ポリビニルアルコール系フィルムや部分ホルマール化ポリビニルアルコール系フィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体系部分ケン化フィルムの如き親水性高分子フィルムにヨウ素や二色性染料等の二色性物質を吸着させて延伸したもの、ポリビニルアルコールの脱水処理物やポリ塩化ビニルの脱塩酸処理物の如きポリエン系配向フィルム等があげられる。偏光子の厚さも特に制限されないが、5〜80μm程度が一般的である。
【0048】
前記偏光子の片面または両面には、透明保護層を耐水性等の目的で、ポリマーによる塗布層として、またはフィルムのラミネート層等として設けることができる。透明保護層を形成する、透明ポリマーまたはフィルム材料としては、適宜な透明材料を用いうるが、透明性や機械的強度、熱安定性や水分遮断性などに優れるものが好ましく用いられる。透明保護層の厚さは特に制限されないが、10〜300μm程度が一般的である。
【0049】
前記透明保護層を形成する材料としては、例えばポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレート等のポリエステル系ポリマー、二酢酸セルロースや三酢酸セルロース等のセルロース系ポリマー、ポリメチルメタクリレート等のアクリル系ポリマー、ポリスチレンやアクリロニトリル・スチレン共重合体(AS樹脂)等のスチレン系ポリマー、ポリカーボネート系ポリマーなどがあげられる。また、ポリエチレン、ポリプロピレン、シクロ系ないしはノルボルネン構造を有するポリオレフィン、エチレン・プロピレン共重合体の如きポリオレフィン系ポリマー、塩化ビニル系ポリマー、ナイロンや芳香族ポリアミド等のアミド系ポリマー、イミド系ポリマー、スルホン系ポリマー、ポリエーテルスルホン系ポリマー、ポリエーテルエーテルケトン系ポリマー、ポリフェニレンスルフィド系ポリマー、ビニルアルコール系ポリマー、塩化ビニリデン系ポリマー、ビニルブチラール系ポリマー、アリレート系ポリマー、ポリオキシメチレン系ポリマー、エポキシ系ポリマー、あるいは前記ポリマーのブレンド物なども前記透明保護層を形成するポリマーの例としてあげられる。
【0050】
位相差フィルムとしては、高分子素材を一軸または二軸延伸処理してなる複屈折性フィルムや液晶ポリマーフィルムなどがあげられる。位相差フィルムの厚さも特に制限されないが、20〜150μm程度が一般的である。位相差板は、二層以上の延伸フィルムの重畳体などとして形成して位相差等の光学特性を制御したものとして形成することもでき、着色防止や視角範囲の拡大等を目的に液晶セルの位相差を補償するためなどに偏光フィルムと積層してなる楕円偏光フィルムとして用いることもできる。
【0051】
高分子素材としては、たとえば、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリメチルビニルエーテル、ポリヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリスルホン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンスルファイド、ポリフェニレンオキサイド、ポリアリルスルホン、ポリビニルアルコール、ポリアミド、ポリイミド、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、セルロース系重合体、またはこれらの二元系、三元系各種共重合体、グラフト共重合体、ブレンド物などがあげられる。これら高分子素材は延伸等により配向物(延伸フィルム)となる。
【0052】
液晶性ポリマーとしては、たとえば、液晶配向性を付与する共役性の直線状原子団(メソゲン)がポリマーの主鎖や側鎖に導入された主鎖型や側鎖型の各種のものなどがあげられる。主鎖型の液晶性ポリマーの具体例としては、屈曲性を付与するスペーサ部でメソゲン基を結合した構造の、例えばネマチック配向性のポリエステル系液晶性ポリマーなどがあげられる。側鎖型の液晶性ポリマーの具体例としては、ポリシロキサン、ポリアクリレート、ポリメタクリレート又はポリマロネートを主鎖骨格とし、側鎖として共役性の原子団からなるスペーサ部を介してネマチック配向付与性のパラ置換環状化合物単位からなるメソゲン部を有するものなどがあげられる。これら液晶性ポリマーは、たとえば、ガラス板上に形成したポリイミドやポリビニルアルコール等の薄膜の表面をラビング処理したもの、酸化珪素を斜方蒸着したものなどの配向処理面上に液晶性ポリマーの溶液を展開して熱処理することにより行われる。
【0053】
前記偏光フィルム、位相差フィルムは積層して用いることもでき反射型偏光フィルム、半透過層型偏光フィルム、偏光分離偏光フィルム等とすることができる。また、前記例示の光学フィルムは、光学補償フィルム、その他の各種視野角拡大フィルムとして使用することもでき、さらには光学フィルムとしては、輝度向上フィルム等があげられる。また偏光フィルムは、表面上に微細凹凸構造の反射層を設けて防眩シートとすることもできる。
【0054】
粘着剤層2の形成は、液晶パネルのガラス基板に貼着する光学フィルム1の片面に行う。形成方法としては、特に制限されず前述の方法を用いることができ、光学フィルム1に粘着剤組成物(水分散液)を塗布し乾燥する方法、粘着剤層2を設けた離型シート3により転写する方法等があげられる。粘着剤層2(乾燥膜厚)は厚さ、特に限定されないが、10〜40μm程度とするのが好ましい。
【0055】
なお、離型シート3の構成材料としては、紙、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂フィルム等があげられる。離型シート3の表面には、粘着剤層2からの剥離性を高めるため、必要に応じてシリコーン処理、長鎖アルキル処理、フッ素処理な剥離処理が施されていても良い。
【0056】
このようにして得られる光学フィルムを、液晶パネル等のガラス基板面に、粘着剤層を介して配置することにより、液晶表示装置に代表される画像表示装置を製造することができる。この際、粘着剤層を有する光学フィルムを2種以上積層してもよい。また液晶表示装置は、光学フィルムと液晶セルとの間に粘着剤を直接塗着して、単層または積層構造の粘着剤層を設ける方法で形成してもよい。
【0057】
【実施例】
以下の実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、「部」及び「%」は、特に断りがない限り重量基準である。
【0058】
実施例1
冷却管、窒素導入管、温度計および攪拌機を備えた反応容器を用い、アクリル酸ブチル90部、アクリル酸2−エチルヘキシル10部、アクリル酸3部、ビニルペンタメチルジシロキサン(チッソ(株)製、『SIV9090』)0.4部、ドデカンチオール(連鎖移動剤)0.05部、2,2′−アゾビス[2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]]ジヒドロクロライド(開始剤)0.1部を、ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム(乳化剤)1.5部を添加した水100部に加えて乳化重合したのち、10重量%アンモニウム水を添加してpH8に調整した。これに水分散液の固形部100部に対し架橋剤としてトリス(エポキシプロピル)イソシアヌレート0.10部と粘着付与剤としてロジン系樹脂(荒川化学工業(株)製『スーパーエステルE−720』)を固形分で30部加え、水分散型の粘着剤組成物を得た。
【0059】
実施例2
ビニルペンタメチルジシロキサンの配合量を0.8部とした以外は実施例1と同様の配合で乳化重合を行ない、10重量%アンモニウム水を添加してpH8に調整した。これに水分散液の固形部100部に対し架橋剤としてトリス(エポキシプロピル)イソシアヌレート0.10部と粘着付与剤としてロジン系樹脂(荒川化学工業(株)製『スーパーエステルE−720』)を固形分で30部加え、水分散型の粘着剤組成物を得た。
【0060】
実施例3
ビニルペンタメチルジシロキサンの代わりに、ビニルメチルビス(トリメチルシロキシ)シラン(チッソ(株)製、『SIV9082』)を0.4部とした以外は実施例1と同様の配合で乳化重合を行ない、10重量%アンモニウム水を添加してpH8に調整した。これに水分散液の固形部100部に対し架橋剤としてトリス(エポキシプロピル)イソシアヌレート0.10部と粘着付与剤としてロジン系樹脂(荒川化学工業(株)製『スーパーエステルE−720』)を固形分で30部加え、水分散型の粘着剤組成物を得た。
【0061】
実施例4
冷却管、窒素導入管、温度計および攪拌機を備えた反応容器を用い、アクリル酸ブチル90部、アクリル酸2−エチルヘキシル10部、アクリル酸3部、ビニルペンタメチルジシロキサン(チッソ(株)製、『SIV9090』)2.0部、過酸化ベンゾイル(開始剤)0.2部を、酢酸エチル200部に加えて重合した。この重合体溶液の固形部100部に対し、架橋剤として1モルのトリメチロールプロパンに3モルのトルエンジイソシアネートが付加した付加物3部と、粘着付与剤としてロジン系樹脂(荒川化学工業(株)製『スーパーエステルA−100』)を固形分で30部加え、溶剤型の粘着剤組成物を得た。
【0062】
比較例1
ビニルペンタメチルジシロキサンを加えない以外は実施例1と同様の配合で乳化重合を行ない、10重量%アンモニウム水を添加してpH8に調整した。これに水分散液の固形部100部に対し架橋剤としてトリス(エポキシプロピル)イソシアヌレート0.10部と粘着付与剤としてロジン系樹脂(荒川化学工業(株)製『スーパーエステルE−720』)を固形分で30部加え、水分散型の粘着剤組成物を得た。
【0063】
比較例2
ビニルペンタメチルジシロキサンの配合量を20部とした以外は実施例4と同様にして溶剤型の粘着剤組成物を得た。
【0064】
比較例3
ビニルペンタメチルジシロキサンの代わりにポリシロキサンの片末端にメタクロイル基を導入した変性シリコーンオイル(信越化学工業(株)製『X−22−174DX』、分子量4600)を2部用いた以外は実施例4と同様にして溶剤型の粘着剤組成物を得た。
【0065】
以上の実施例1〜4および比較例1〜3で得た粘着剤組成物に対して、以下の方法で粘着シートおよび粘着型光学フィルムを作製した。
【0066】
(粘着シートの作製)
実施例1〜4および比較例1〜3で得た粘着剤組成物を厚さ40μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムに塗布し、120℃で3分乾燥後、40℃、7日間エージングして、厚さ50μmの粘着剤層を付設した粘着シートを作製した。
【0067】
(粘着型光学フィルムの作製)
実施例1〜4および比較例1〜3で得た粘着剤組成物を剥離フィルムに塗布し、120℃で3分乾燥後、40℃、7日間エージングして、厚さ25μmの粘着剤層を形成した。この粘着剤層を形成した剥離フィルムを偏光板に貼り合せ、粘着型光学フィルムを作製した。なお偏光板は、厚さ80μmのポリビニルアルコールフィルムを40℃のヨウ素水溶液中で5倍に延伸したのち50℃で4分間乾燥させて偏光子を得、この偏光子の両側にトリアセチルセルロースフィルムをポリビニルアルコール系接着剤を用いて接着したものである。
【0068】
以上の粘着シートおよび粘着型光学シートについて、次の特性を調べた。結果を表1に示す。
【0069】
(接着力)
PETフィルムに塗工した粘着シートを20mm×100mmの大きさにカットした後、ガラス板に重さ2kg重のゴムローラーを1往復させる方法にて貼り合わせ、23℃下に30分放置後、23℃、65%RH雰囲気中にて接着力の測定を行い、これを初期値とした。また貼り合わせ後、70℃、20%RHで7日間放置後、23℃、65%RH雰囲気中にて接着力の測定を行い、これを経日での測定値とした。測定はサンプルを引張試験機にて180°の剥離角度、300m/分の剥離速度で行った。
【0070】
(耐熱特性)
PETフィルムに塗工した粘着シートをフェノール樹脂板に10mm×20mmの接着面積で重さ2kg重のゴムローラーを1往復させる方法にて貼り合わせ、23℃下に30分放置後、70℃で20分放置し、ついでフェノール樹脂板を垂下して接着テープの自由端に500gの均一荷重を負荷し、70℃において接着テープが落下するまでの時間を測定した。
【0071】
(加湿試験)
粘着型偏光フィルムを200mm×150mmの大きさにカットした後、剥離紙を剥離してから、無アルカリガラス板(コーニング社製、コーニング1737)に貼り合わせ、50℃×0.5Mpaの雰囲気下に15分放置した。このサンプルを60℃/90%R.H.の雰囲気下に500時間放置したときの、浮き、剥がれ等の不具合が発生していないかどうかを目視により確認した。不具合が発生している場合を×、発生していない場合を○とした。
【0072】
【表1】
【0073】
実施例から明らかなように、本発明の粘着シートは、高温多湿の雰囲気下でも粘着剤層とガラス基板との界面で浮きや剥がれを生じたりすることのない、優れた耐熱性および耐湿性を示し、特にガラス板被着体に貼着後、70℃、20%RH、7日保存後の接着力が初期値の1.3倍以上であって、さらに接着力の初期値が15N/20mm以上であることがわかる。これに対し粘着剤相中にシロキサン基含有単量体を全く含まない比較例1は、経日での接着力の上昇が不十分であり、またシロキサン基含有単量体を特定値以上含ませた比較例2では、初期から接着力が低下してしまい、高温多湿の雰囲気下では粘着剤層とガラス基板との界面で浮きや剥がれを生じてしまった。またシロキサン基の長いシロキサン基含有単量体を用いた比較例3では、ガラス被着体への接着力も低く、また接着力向上効果も乏しいものであった。
【0074】
【発明の効果】
本発明によれば、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とする単量体混合物にシロキサン基含有単量体を添加し重合して得られる重合体を含有する粘着剤組成物を粘着剤層として支持体上に設けた粘着シートとすることにより、ガラス板被着体に対し経時で接着力が上昇し強固に接着する粘着シート類を提供することができる。さらに高温多湿の雰囲気下でも粘着剤層とガラス被着体との界面で浮きや剥離を生じたりすることのない、耐熱性および耐湿性に優れた粘着型光学フィルムおよび画像表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の粘着型光学フィルムの断面図である。
【符号の説明】
1 光学フィルム
2 粘着層
3 離型シート
Claims (6)
- 請求項1記載の粘着剤組成物であって、少なくとも重合体が水に分散していることを特徴とする水分散型の粘着剤組成物。
- 請求項1または2記載の粘着剤組成物からなる粘着剤層を支持体の片面または両面に設けた粘着シート。
- ガラス板被着体に貼着後、70℃、20%RH、7日保存後の接着力が初期値の1.3倍以上であることを特徴とする請求項3記載の粘着シート。
- 請求項3または4記載の粘着シートであって、支持体として光学フィルムを用いることを特徴とする粘着型光学フィルム。
- 請求項5に記載の粘着型光学フィルムがガラス基板面に粘着剤層を介して配置されてなる画像表示装置。
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