JP4369268B2 - プリント回路板のbgaの取り外し治具,取り外し方法及び装置 - Google Patents

プリント回路板のbgaの取り外し治具,取り外し方法及び装置 Download PDF

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Description

本発明は,プリント回路板(PCB:Printed Circuit Board)の表面に実装したBGA(Ball Grid Array)タイプのIC等において,部品交換を行う場合に容易に取り外しを行うためのBGAの取り外し方法及び装置に関する。
近年,プリント回路板(PCB)の表面に実装されるIC等のSMT(Surface Mount Technology:表面実装技術)部品は,IC等の部品のパッケージの裏面にICチップにそれぞれ接続された格子状に規則正しく配置された複数の端子を有しており,各端子に半田ボールがそれぞれに融着されている。プリント回路板(PCB)に搭載してはんだ(半田)付けする場合,プリント回路板(PCB)の表面に半田付け用導体パターンを形成し,この導体パターン面にクリーム状の半田ペーストを印刷法により塗布し,その上に正確にBGA(Ball Grid Array)タイプのSMT部品を搭載し,全体を加熱することではんだを溶融させて,冷却することで半田接続を行う。
プリント回路板(PCB)へBGA等のSMT部品を搭載した後,SMT部品のIC等の部品の不良,またはIC等の機能の改良のため,それらの部品交換を行うことが一般的に行われている。ところが,BGA等のSMT部品をプリント回路板から取り外すことは簡単ではない。すなわち,BGA等の近傍の部品面や裏面には小型チップ部品や,他のIC等のSMT部品が多数高密度に実装されており,半田を溶かすために熱を加えると周囲の部品及び回路板に悪影響を与えてしまうからである。
従来のBGA等のSMT部品をプリント回路板から取外す方法の例として,次の(1),(2) のような方法がある。
(1) 専用設備による部品取り外し
図8は従来例1の方法を示す図である。図中,80はプリント回路板(PCBで表示),81はSMT部品(BGA),83はPCB80の裏面側の端子,84は周辺部品,85は防風治具,86はPCB80の上側からSMT部品81に対し熱風を吹きつける上ホットエアノズル,87はSMT部品81の位置に対応するPCB80の裏面側から熱風を吹きつける下ホットエアノズル,88はBGAが溶融してPCB80から解放された後でSMT部品81を吸着する吸着ノズルである。
この従来例1では,PCB80上に搭載されたSMT部品81を取外すため,SMT部品81のサイズに合う位置に防風治具85をPCB80の上下に設け,その防風治具85と一体となるよう設けられた上ホットエアノズル86及び下ホットノズル87から熱風を吹き付け,局部加熱を行って,対象のSMT部品81の半田付け部を溶融し,吸着ノズル88で部品を取外す。
(2) リフロー炉を用いる部品取り外し方法
この方法は,SMT部品のBGAが半田噴流(リフロー)ノズル内に位置するようプリント回路板を配置し,半田噴流ノズル内の溶融ハンダをBGAに接触させて,熱伝導によりBGAの半田ボールを溶融し,噴流停止によりBGAを溶融半田側に取り外す方法である(特許文献1参照)。その方法を用いた応答例として,図9に示す従来例2の方法がある。図9のA.に示す部品取り外しの構成図に示すように,PCB80上にBGAにより半田付けされたSMT部品(BGA)81を上側に押し上げるよう働く板ばね89を取り付け,複数の断熱シート90をSMT部品81以外の部品に熱が伝わらないように配置しておく。下側のリフロー炉(図示省略)から半田噴流をPCB80の取り外しの対象となるSMT部品81の裏面に接触させて,BGAを溶融する。SMT部品81のBGAが溶融すると,即座に板ばね89の作用によりSMT部品81が上側に取り外される。SMT部品取り外し用の板ばね89としては,図9のB.に示すようなL字ばねや,C.に示すような囲みばね等がある。
特開2003−152329号公報
上記の従来例1の方法によれば,次の(a),(b) のような問題があった。
(a)作業効率が悪い。
すなわち,対象部品毎に処理をする必要があり,1枚のPCB80内で複数個の部品を取外す必要がある場合は,繰り返し作業を行わなければならない。また,熱源であるホットエアノズルは上下に設置するため,取り外し対象部品の裏面に実装している部品の耐熱回数限度(性能に影響を与えない加熱の回数の限度)を越えることがある場合には事前にそのような部品を取外す必要がある。
(b) 局部加熱であるため,PCBのそりが発生しやすい。
また,上記従来例2の方法によれば,次の(c),(d),(e) のような問題がある。
(c) 断熱材を多く使用している中,対象部品の半田を溶融させるため,高出力のリフロー炉(強制対流方式等)が必要であり,また高出力リフロー炉を使用しても設備能力限界に近い設定にする必要がある。
(d) 部品取り外しには板ばね等を使用するため,板ばね取り付けのため隣接する部品(周囲5〜10mm程度)がある場合は,それらの部品を事前に取り外す必要がある。また,隣接する部品が容易(半田ごて等により)に取り外すことができなければ,部品交換が不可となる。
(e) 板ばね等により, 常時応力を加えているため,半田付け部分の溶融するタイミングでプリント配線板のフットプリント(部品の端子が接続する印刷部分)にダメージを与える場合がある。
また,近年採用されるようになったPbフリー半田(鉛を使わない半田)の場合は,融点がSn−Pb半田(錫−鉛共晶はんだ:共晶点:183°C)より高く,例えば,Sn−3.OAg−0.5Cuはんだは217°Cであり,IC等の部品耐熱温度(Min225°C)とのマージンが少なくなり,通常のリフロー炉では対応が難しくなりつつある。
上記のように,従来のプリント回路板(PCB)上に半田により取り付けられたBGA等の部品を取り外すための方法には問題があった。
本発明はプリント回路板に実装されたIC等のBGAをプリント回路板からの取り外しを容易に行うと共に鉛フリーはんだ等を使用した場合の部品間の温度差(ΔT)が少なくなるという問題を解決するためのBGAの取り外し治具,取り外し方法及び装置を提供することを目的とする。
本発明はボールグリッドアレイの部品(以下,単にBGAという)を把持する取り外し治具を設け,その治具をBGAに取り付けて加熱雰囲気中に置いて加熱し,はんだが溶融すると治具がBGAをプリント回路板から取り外すように構成するか,加熱雰囲気に置くと共にBGAの上にヒータモジュールを搭載して,ヒータモジュールにより該当部品だけを加熱するよう構成する。
本発明のBGAの取り外し治具は,向き合った下向きL字型のBGAにより取り付けられたSMT部品を把持する把持板の,下向きL字の上部の長手方向の板に,2枚の板の間隔を調整するネジ付きの調整棒と2枚の板の並行を保つための少ないとも一本の支持棒を一方の板に固定して他方の板の穴に自在に貫通するよう設け,前記下向きL字の下部を構成する幅広の板の下端部をBGAとプリント回路板との隙間に挿入可能な短い爪部となるよう折り曲げる構造を備える。
図1は本発明によるBGAの取り外し治具の基本構成を示す。図1のA.は上面図,B.は正面図,C.は側面図,D.は取り外し治具をBGAに取り付けた状態,EはBGAが取り外された状態を表す。図中,1aと1bはBGAを両側から挟んで把持する向かい合った下向きL字型の把持用板,10a,10bは把持用板1a,1bの本体部,11a,11bは把持用板1a,1bのプリント回路板と接する辺を持つ脚部,12a,12bは把持用板1a,1bの脚部11a,11bの内側(相手の脚部側)に向かう方向に曲げられ,BGA4の下側とプリント回路板の隙間に挿入するための爪部,13aは本体部10aに設けられた調整棒2のネジ山に適合するネジ穴,13bは本体部10bに設けられた調整棒2が回転自在に設けられた穴,14a,14bは本体部10aに設けられた支持棒3a,3bが自在に回転可能な貫通穴である。2は調整用のネジ山付きの調整棒,3a,3bは一方の把持用板1bの本体部10bに一端が固定されて他方の本体部10aに向かって伸び,本体部10aに設けた穴14a,14bを回転自在に貫通する支持棒,4はプリント回路板上のBGAである。なお,この支持棒3a,3bはこの例では2つ設けられているが1つだけでも良い。
13aは本体部10aに設けられた調整棒2のネジ山に適合するネジ穴,13bは本体部10bに設けられた調整棒2が回転自在に設けられた穴,20は調整棒2を回転させるつまみ,21は調整棒2と一体化して設けられ,本体部10bの穴13bを介してつまみ20と共に回転しながら本体部10bの板を本体部10aに対して相対的に固定する固定部である。
図1のD.に示すように,BGAの取り外し治具の把持用板1a,1bの脚部11a,11bがプリント回路板上のBGA4の両側から挟む位置で,脚部11a,11bの爪部12a,12bがBGA4とプリント回路板との隙間に向かうよう配置して,つまみ20を回転させることで調整棒2がネジ穴13aで回転することで把持用板1a,1bの間隔を狭めるよう移動してBGA4を把持する。この時,支持棒3a,3bが存在することにより,把持用板1a,1bは平行に移動する。このつまみ20により把持用板1a,1bの間隔を任意(調整棒2,支持棒3a,3bの長さの範囲内)に調整が可能なため,BGA4の種々のサイズに対してこのBGAの取り外し治具を使用することができる。この状態でプリント回路板を恒温槽またはリフロー炉等の加熱雰囲気中に置いて加熱する。これにより,BGA4のはんだが溶融すると,プリント回路板とBGA4との接続が解放されて,図1のE.に示すように,爪により把持していたBGA4がプリント回路板との接続が切れると,BGAの取り外し治具は調整棒2,支持棒3a,3bが設けられている方が重く,重心が右側にあるため,本体部10a,10bの端部がプリント回路板に向かって自重で倒れ,BGA4はプリント回路板から取り外すことができる。この時,取り外し治具をプリント回路板上に取り付けるためのスペースは最小である。
なお,取り外し治具をBGA4に取り付けた状態で,BGA4の上に図示省略された加熱用のヒータモジュール(電気による加熱)も載せて,ヒータモジュールを加熱させるようにしてもよく,その場合は,恒温槽等の加熱雰囲気による加熱は低めにすることができる。
本発明によれば,SMT部品の取り外しにおいて,効率良く,少スペースで,周囲部品や裏面部品にダメージを与えることなく,また印刷配線にもダメージを与えるダメージを最小にすることが可能となる。更に,プリント回路板の部品温度の均一化を実現することが可能となる。
また,従来はSMT部品が1個しか外せなかったが,本発明により任意の位置にある部品を複数個同時に取り外しが可能になった。
図2は取り外し治具にヒータモジュールを取り付けるための構成例であり,図2のA.は板ばねにより固定する方法,B.はネジにより固定する方法であり,何れも正面から見た図である。図中,BGAの取り外し治具は,上記図1と同じ構造であり,1a,1bは把持用板,10a,10bは把持用板1a,1bの本体部,11a,11bは把持用板1a,1bの脚部である。
図2のA.はつまみ(図1の20)を回転させて把持用板の脚部11a,11bでBGA4を把持した状態でヒータモジュール5をBGA4の上に載せた後,板ばね52を上部から下側に圧力がかかるように取り付ける方法であり,図2のB.はBGA4を把持した状態でその上にヒータモジュール5を載せて,一方の把持用板1bの本体部10bの外側からネジ53を貫通させてヒータモジュール5を取り外し治具に固定する方法である。
上記図1の基本構成では,BGAの取り外し治具を取り外しの対象となるBGAに個別に取り付けて加熱雰囲気に置いて加熱をすることでBGAを取り外すか,または取り外し治具をBGAに取り付けてBGA上のヒータモジュールを載せて,加熱雰囲気による加熱とヒータモジュールによる加熱によりBGAを取り外して,取り外し治具が自律的に倒れることでBGAが取り外されるが,板ばねを用いてリフロー炉を利用した構成を図3に示す。
図3はリフロー炉を利用して板ばねを用いた実施例の構成を示す。図中,7はプリント回路板(PCB),60はヒータコントローラ65とプリント回路板7を搭載したパレット(リフロー炉は別),61は金属製のPCB保持部,61aはシャフト(64)を前後に摺動させるためのスリット,62はプリント回路板7上の取り外しの対象となるBGA4を含むエリアだけくりぬかれて(窓を開けた),それ以外の部品が加熱されて劣化するのを防ぐための断熱シート,63は取り外し治具の把持用板の本体部10aの回転軸(図4の63c)により接続され,シャフト64上を摺動する取り外し治具保持部,64は取り外し治具保持部63を軸にそって移動可能に保持すると共に,PCB保持部61の両側の測部に設けられたスリット61aに沿って平行に前後に移動可能な構成を備える。65はヒータコントローラ,66はヒータコントローラ65からヒータモジュール5を加熱するためのケーブル,67はAC100V供給電線である。
図4は図3に示す取り外し治具保持部と取り外し治具によるBGAの把持動作と取り外しの状態を示す。図4のA.とB.は図3に示す取り外し治具の左側(把持用板1a側)からの側面図であり,図中,取り外し治具保持部63の中の63aは,シャフト64と適合する穴を通って保持された取り外し治具保持部63をシャフト64に対して固定するためのネジ付きの棒の先端に設けられたつまみ,63bは取り外し治具の把持用板1aが回転軸63cを中心として上部に回転した時に,その状態を検出するリミットスイッチ,63cは取り外し治具保持部63に取り外し治具の把持用板1aを回転可能に支持する回転軸,63dは取り外し治具保持部63の下部にネジ止めされた板ばねである。
図4のA.に示すようにこの板ばね63dはプリント回路板7上のBGA4に図3に示すように取り外し治具を取り付けた時に,板ばね63dの先端は取り外し治具の2つの把持用板1aと1b間に設けられた突起17を押し上げるよう働く。この状態でリフロー炉の加熱により,BGA4のはんだが溶融すると,図4のB.に示すように,プリント回路板7とBGA4の間の接続が解放されると板ばね63dの弾性により取り外し治具全体が,回転軸63cを中心として上方に回転しながらBGA4がプリント回路板7から外されて跳ね上がる。
図3において,取り外しの対象となるBGA4のエリアだけくり抜いた断熱シート62を周囲部品の再融溶を防止するためプリント回路板7の上に置いた後,取り外し治具が取り付けられた取り外し治具保持部63を前後(スリット61aの方向)に移動し,左右(シャフト64の方向)に移動して,取り外し治具が対象となるBGA4(ヒータモジュール5の下側)の上にくるよう調整し,取り外し治具のつまみ20を回転させることで,上記図1について説明した原理により把持用板1aと1bの先端の爪部でBGA4の対向する2辺の下部の隙間に挿入してBGA4を把持し,ヒータモジュール5をBGA4の上において把持用板1a,1bにネジ(図示省略)等により固定する。その時,図4のA.に示すように板ばね63dの力に逆らって下向きに取り外し治具を押し下げてBGA4を把持した状態となる。この後,PCB保持部61の全体を含むパレット60をリフロー炉に移して加熱を行い,ヒータモジュール5に対するヒータコントローラ65からの制御によりBGAへの個別の加熱を行う。BGAへの個別の加熱によりBGAのはんだが溶融すると,図4のB.に示すように取り外し治具が跳ね上がり,その把持用板1aの一部により,図4に示すように,取り外し治具保持部63に設けられたリミットスイッチ63bが押されて,そのスイッチによりヒータモジュール5への給電をオフに制御する。
図5は個別ヒータの温度制御の例を示し,縦軸は温度,横軸は時間を表し,上部に個別ヒータ(対象となるBGA上のヒータモジュール5)への制御信号を示す。
この図5の個別ヒータの制御は,Sn−Pbはんだを対象とした例であり,BGAモジュールのパレット60をリフロー炉に入れることでBGA4とその周囲の温度が上昇し,150°Cに達した時点で,個別ヒータモジュールを加熱させ,対象部品のみをはんだ溶融させる。すなわち,150°Cに達した時点t2にBGA4上のヒータモジュール(個別ヒータ)5の出力をオン(給電を開始)にする。これによりBGA4の温度が更に上昇し,ほぼ190°Cに近づく時間t2でBGAはんだが溶融するため,その時点t2でヒータモジュール5の出力をオフ(給電を停止)する。BGAはんだが溶融すると,図4のB.のようにBGA4がプリント回路板7から離れて上昇する。その後,リフロー炉から出されることで周囲部品の温度も下がる。なお,温度は上記取り外し治具の把持用板の爪部(図1の12aまたは12b)に温度モニタ用の熱電対を設置することで,BGAのはんだ付け部周囲の2mmに配置した温度データであり,対象部品ははんだ付け部のみを溶融できる。
図6は取り外し治具を含むPCB保持部を恒温槽で加熱する場合の構成例である。図中,90は恒温槽,91は収容部,61は上記図3の同じ符号のPCB保持部であり,複数個のPCB保持部61がA〜Dで示す各位置(ステージ)に置かれている。92はコントローラ,92aは制御部,92bは各PCB保持部61の個別のヒータモジュール(図3の5)の給電を制御部92aの制御によりオン・オフする電源スイッチ,92cは各PCB保持部61のヒータモジュールにより加熱されたBGA4の周囲温度を熱電対により検出する温度モニタ部である。
図6の構成では,取り外すべきBGAに対して取り外し治具を設定した複数のプリント回路板のそれぞれを上記図3に示すPCB保持部61に搭載して,恒温槽90に置いた後,恒温槽90による加熱を行うと共に,コントローラ92の制御部92aの制御により電源スイッチ92bから各PCB保持部61内のBGA4上のヒータモジュール5を駆動して加熱が行われる。この時,制御部92aは各PCB保持部61のBGAの温度を検出する温度モニタ部92cからの検出温度が一定温度になるまで駆動し,一定温度になると電源スイッチ92bのスイッチをオフにするよう制御する。この時の温度制御は,上記図5に例として示す制御を行うことができる。
図6に示す構成により,ヒータモジュールの制御を恒温槽の外部に設置することで,高温中に制御機構をさらすことがないため,信頼性を高めることができる。
この時の温度制御の例は,上記図5に示されている。
図7はプリント回路板の温度を均一化するための構成例である。図中,4a,4bはBGA,5a,5bはヒータモジュール,7はプリント回路板(PCB),60はパレット,65はヒータコントローラである。なお,BGA4a,4bが取り外しの対象とし,これらの部品には上記図1に示す取り外し治具(図7では図示省略)が取り付けられているものとする。
このプリント回路板(PCB)7に取り付けられたBGA4a,4bの熱容量が小さい場合は,PCB7を含むパレット60をリフロー炉により加熱することで,BGA4a,4bのはんだを溶かして,取り外すことができるが,BGA4a,4bの熱容量が大きい場合,BGA4a,4bにそれぞれヒータモジュール5a,5bを取り付け(上記図3と同様の構成),ヒータコントローラ65により個別に加熱することで,リフロー工程内で熱量不足分を個別ヒータで補い,プリント回路板(PCB)7内における温度差を最小に制御することができる。
(付記1) プリント回路板の表面に実装したBGA(Ball Grid Array)の取り外し治具であって,取り外しの対象となるBGAの2辺を挟むための脚部と該脚部と直角な方向に伸びる横長の本体部とで構成する2枚の把持用板と,前記把持用板の間隔を任意に調整する調整部と,該2枚の把持用板のそれぞれの向かい合った脚部の内側に設けた直角に伸びた短い爪部とを有することを特徴とするBGAの取り外し治具。
(付記2) プリント回路板の表面に実装したBGAの取り外し治具であって,取り外しの対象となるBGAの2辺を挟むための脚部と該脚部と直角な方向に伸びる横長の本体部とで構成する2枚の把持用板と,前記把持用板の間隔を任意に調整するネジ付きの調整棒の一端が前記把持用板の一方の本体部に設けられ回転自在の穴を通って回転用のつまみと接続し,他端が前記把持用板の他方の本体部に設けたネジ穴を通して設けられ,前記2枚の把持用板の平行を保つための前記調整棒と一定の間隔をおいて調整棒と平行な1または2本の支持棒を一方の把持用板の本体部と他方の把持用板の本体部の間に,それぞれの一端を一方の把持用板の本体部に固定し,他端が他方の把持用板の本体部に設けた自在に通過可能に設けた穴を貫通するよう設け,前記2枚の把持用板のそれぞれの向かい合った脚部の内側に直角に伸びた短い爪部を設けたことを特徴とするBGAの取り外し治具。
(付記3) 付記1に記載されたBGAの取り外し治具をプリント回路板の表面に実装した取り外しの対象となるBGAの2辺に置いて,前記把持用板の間隔を調整してBGAの2辺を把持した状態で,プリント回路板を加熱する装置中にセットして加熱し,前記BGAのはんだが溶融すると,前記取り外し治具の本体部の重みにより降下することにより前記BGAを前記プリント回路板から分離することを特徴とするプリント回路板の表面に実装したBGAの取り外し方法。
(付記4) 付記1に記載されたBGAの取り外し治具をプリント回路板の表面に実装した取り外しの対象となるBGAの2辺に置いて,前記把持用板の間隔を調整してBGAの2辺を把持し,前記BGAの上部にコントローラにより制御されるヒータモジュールを搭載して,前記ヒータモジュールが前記把持用板から外れないよう固定手段により固定した状態でプリント回路板を加熱する装置中にセットして加熱して,一定温度に達すると前記ヒータモジュールを加熱し,前記BGAのはんだが溶融すると,前記取り外し治具の本体部の重みにより降下することにより前記BGAを前記プリント回路板から分離することを特徴とするプリント回路板の表面に実装したBGAの取り外し方法。
(付記5) 付記1に記載のBGAの取り外し治具を,その一方の把持用板に設けた穴の回転軸を介して回転自在に保持する取り外し治具保持部を設け,該取り外し治具保持部に前記取り外し治具を上方に押し上げる板ばねを設け,前記取り外し治具保持部を取り付けたシャフトを,下部にプリント回路板を載置可能な箱状のプリント回路板保持部を構成する相対する2つの板の間に渡すと共に,2つの板に前記シャフトと直交する方向で且つプリント回路板の面と平行に設けたスリットを摺動可能に設けたことを特徴とするBGAの取り外し装置。
(付記6) 付記5に記載のBGAの取り外し装置を,恒温槽に置いて予め設定された温度に加熱することにより前記BGAのはんだを溶融させることを特徴とするBGAの取り外し方法。
本発明によるBGAの取り外し治具の構成を示す。 取り外し治具にヒータモジュールを取り付けるための構成例を示す図である。 リフロー炉を利用した実施例の構成を示す図である。 取り外し治具保持部と取り外し治具によるBGAの把持動作と取り外しの状態を示す図である。 個別ヒータの温度制御の例を示す図である。 取り外し治具を含むPCB保持部を恒温槽で加熱する場合の構成例を示す図である。 プリント回路板の温度を均一化するための構成例を示す図である。 従来例1の方法を示す図である。 従来例2の方法を示す図である。
符号の説明
1a,1b 把持用板
10a,10b 本体部
11a,11b 脚部
12a,12b 爪部
13a ネジ穴
13b 穴
14a,14b 貫通穴
2 調整棒
20 つまみ
21 固定部
3a,3b 支持棒
4 BGA

Claims (4)

  1. プリント回路板の表面に実装したBGA(Ball Grid Array)の取り外し治具であって,
    取り外しの対象となるBGAの2辺を挟むための脚部と該脚部と直角な方向に伸びる横長の本体部とで構成する2枚の把持用板と,ネジ付きの調整棒の一端が前記把持用板の一方の本体部に設けられ回転自在の穴を通って回転用のつまみと接続し,他端が前記把持用板の他方の本体部に設けたネジ穴を通して設けられ,前記2枚の把持用板の平行を保つための前記調整棒と一定の間隔をおいた調整棒と平行な1または2本の支持棒を一方の把持用板の本体部と他方の把持用板の本体部の間に,それぞれの一端を一方の把持用板の本体部に固定し,他端が他方の把持用板の本体部に自在に通過可能に設けた穴を貫通した前記把持用板の間隔を任意に調整する調整部と,
    前記2枚の把持用板のそれぞれの向かい合った脚部の内側に直角に伸びた短い爪部を設けたことを特徴とするBGAの取り外し治具。
  2. 取り外しの対象となるBGAの2辺を挟むための脚部と該脚部と直角な方向に伸びる横長の本体部とで構成する2枚の把持用板と,
    前記把持用板の間隔を任意に調整するネジ付きの調整棒の一端が前記把持用板の一方の本体部に設けられ回転自在の穴を通って回転用のつまみと接続し,他端が前記把持用板の他方の本体部に設けたネジ穴を通して設けられ,前記2枚の把持用板の平行を保つための前記調整棒と一定の間隔をおいた調整棒と平行な1または2本の支持棒を一方の把持用板の本体部と他方の把持用板の本体部の間に,それぞれの一端を一方の把持用板の本体部に固定し,他端が他方の把持用板の本体部に自在に通過可能に設けた穴を貫通した前記把持用板の間隔を任意に調整する調整部と,
    前記2枚の把持用板のそれぞれの向かい合った脚部の内側に直角に伸びた短い爪部を設けたBGAの取り外し治具を,プリント回路板の表面に実装した取り外しの対象となるBGAの2辺において,
    前記把持用板の間隔を調整してBGAの2辺を把持した状態で,プリント回路板を加熱する装置中にセットして加熱し,
    前記BGAのはんだが溶融すると,前記取り外し治具の本体部の重みにより降下することにより前記BGAを前記プリント回路板から分離することを特徴とするプリント回路板の表面に実装したBGAの取り外し方法。
  3. 取り外しの対象となるBGAの2辺を挟むための脚部と該脚部と直角な方向に伸びる横長の本体部とで構成する2枚の把持用板と,
    前記把持用板の間隔を任意に調整するネジ付きの調整棒の一端が前記把持用板の一方の本体部に設けられ回転自在の穴を通って回転用のつまみと接続し,他端が前記把持用板の他方の本体部に設けたネジ穴を通して設けられ,前記2枚の把持用板の平行を保つための前記調整棒と一定の間隔をおいた調整棒と平行な1または2本の支持棒を一方の把持用板の本体部と他方の把持用板の本体部の間に,それぞれの一端を一方の把持用板の本体部に固定し,他端が他方の把持用板の本体部に自在に通過可能に設けた穴を貫通した前記把持用板の間隔を任意に調整する調整部と,
    前記2枚の把持用板のそれぞれの向かい合った脚部の内側に直角に伸びた短い爪部を設けたBGAの取り外し治具をプリント回路板の表面に実装した取り外しの対象となるBGAの2辺に置いて,前記把持用板の間隔を調整してBGAの2辺を把持し,
    前記BGAの上部にコントローラにより制御されるヒータモジュールを搭載して,前記ヒータモジュールが前記把持用板から外れないよう固定手段により固定した状態でプリント回路板を加熱する装置中にセットして加熱して,一定温度に達すると前記ヒータモジュールを加熱し,
    前記BGAのはんだが溶融すると,前記取り外し治具の本体部の重みにより降下することにより前記BGAを前記プリント回路板から分離することを特徴とするプリント回路板の表面に実装したBGAの取り外し方法。
  4. 取り外しの対象となるBGAの2辺を挟むための脚部と該脚部と直角な方向に伸びる横長の本体部とで構成する2枚の把持用板と,前記把持用板の間隔を任意に調整するネジ付きの調整棒の一端が前記把持用板の一方の本体部に設けられ回転自在の穴を通って回転用のつまみと接続し,他端が前記把持用板の他方の本体部に設けたネジ穴を通して設けられ,前記2枚の把持用板の平行を保つための前記調整棒と一定の間隔をおいた調整棒と平行な1または2本の支持棒を一方の把持用板の本体部と他方の把持用板の本体部の間に,それぞれの一端を一方の把持用板の本体部に固定し,他端が他方の把持用板の本体部に自在に通過可能に設けた穴を貫通した前記把持用板の間隔を任意に調整する調整部と,
    前記2枚の把持用板のそれぞれの向かい合った脚部の内側に直角に伸びた短い爪部を設けたBGAの取り外し治具を,その一方の把持用板に設けた穴の回転軸を介して回転自在に保持する取り外し治具保持部を設け,
    該取り外し治具保持部に前記取り外し治具を上方に押し上げる板ばねを設け,
    前記取り外し治具保持部を取り付けたシャフトを,下部にプリント回路板を載置可能な箱状のプリント回路板保持部を構成する相対する2つの板の間に渡すと共に,2つの板に前記シャフトと直交する方向で且つプリント回路板の面と平行に設けたスリットを摺動可能に設けたことを特徴とするBGAの取り外し装置。
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