JP4369144B2 - 自吸式ポンプ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗濯用として浴槽等からの水を洗濯槽に吸い揚げる自吸式ポンプの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
家庭用全自動洗濯機及び洗濯乾燥機等では、現在主に節水を目的として浴槽の残り湯を洗濯に供するための自吸式ポンプが搭載されており、例えば特開2000−291581号公報(特許文献1)や特開2000−279694号公報(特許文献2)等が挙げることができる。
【0003】
前記特開2000−291581号公報(特許文献1)に記載された自吸式ポンプでは、吸水ホースを接続させるための吸水口から吸い込んだ水の通路は円筒形状であり、ポンプランナーの前面に逆止弁が設けられており、ポンプケースの逆止弁での封止部の形状は円形状となっていると共にその逆止弁の封止面も円形状になっている。また、モータの電気的接続端子部においてはモータ軸に対し平行に出され、ポンプケース上部に設けられた吐出口および呼び水口もモータ軸に対し平行方向に設けられていることが開示されている。
【0004】
また、特開2000−279694号公報(特許文献2)に記載された自吸式ポンプにおいても、吸水ホースを接続させるための吸水口から吸い込んだ水の通路は円筒形状であり、この水通路と連通する吐出口には逆止弁を装着するための別部品が設けられているが、逆止弁で封止する開口部は円形をしていると共に、逆止弁の封止面も円形状である。また、この逆止弁はモータに直結されたポンプランナーの位置に対しては前面横隣の下側に位置している。また、モータ軸は内部の流体に対し垂直に位置しモータの電気的接続端子はポンプ上部で斜め方向に出されていることが開示されている。
【0005】
さらに特開昭60−45790号公報(特許文献3)記載された自吸式ポンプは、吸い込み側になるケーシングカバーの吸い込み口に逆止弁を有し、この逆止弁をポンプランナーの外周上端よりも上部に設けた構成を備えている。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−291581号公報
【特許文献2】
特開2000−279694号公報
【特許文献3】
特開昭60−45790号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
全自動洗濯機や洗濯乾燥機等に浴槽等の残り湯を給水するための自吸式ポンプを搭載する場合、その搭載個所は殆どが洗濯機のトップカバー内であるが、近年の洗濯機では様々な付加機能を有する装置がこのトップカバー内に搭載されており、当該ポンプにおいては極僅かな限られたスペースでも搭載できるよう、よりコンパクトな自吸式ポンプが要求されてきている。
【0008】
また、この様な自吸式ポンプは現在では洗濯容量が6kg以上の大型の機種にのみ搭載されているが、現在の高齢者の少家族世帯では洗濯容量が4kgや5kg程度の小さい容量の洗濯機のニーズも高まっており、特に節水に対する意識の高い世代の人達が使用する小容量の洗濯機にもこの様な風呂の残り湯を無駄なく使用できる自吸式ポンプが搭載されていることが望ましいわけであるが、小型の洗濯機の場合は当然ながら製品自体が小さいため現状サイズの自吸式ポンプでは搭載スペースが確保できないのが現状である。
【0009】
従来技術の自吸式ポンプの構造では、気水分離による自吸完了後の揚水性能をより良くするため逆止弁をポンプランナーの手前に設けている。これはより管路抵抗をより少なくすることが目的であるが、このため逆止弁の開閉ストロークを確保しようとすると最低でもそのストローク分のスペースは必要になり、実際にはポンプケース側のポンプランナーの前面にそのスペースを設けているため、特にポンプとしての長さ方向がそのストローク分長くなってしまうという結果になっていた。また、モータの電気的接続端子もモータ後部(反ポンプ側)にモータ軸と平行に出されているが、通常は接続部の信頼性・安全性及び洗濯機または洗濯乾燥機の結線作業性の面からこの結線部には殆どが樹脂製のハウジング付きコネクターを採用しており、搭載スペースとしてはモータの接続端子に樹脂製のハウジング付きコネクターを加えた分のスペースが必要になっていた。
【0010】
また、特開2000−2796494公報(特許文献2)に記載の自吸式ポンプの場合は、縦軸型ポンプであるため、吸込み水通路が気水分離室内を貫く構造となり、逆止弁はポンプランナーの下側かまたは横側に設けられるためポンプの高さ方向を高くとる必要があった。
【0011】
本発明は、この様な従来技術による現状を鑑みてなされたもので、その目的は小さなスペースでも搭載可能となる、よりコンパクトな自吸式ポンプを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、吸水ホース接続用吸水口と自吸用の呼び水を給水するための呼び水口と、吸込んだ水を吐出すための吐出口を有するポンプケースと、モータを収納すると共にモータ軸に直結させるポンプランナーの軸部を封止させる軸封部材の装着部を有するモータケースと、それらのケースの内部に前記ポンプランナーを設けるとともにポンプランナー室・気水分離室と吸込み室とを仕切る仕切り板及び、揚水した水の逆流を防止する逆止弁等を備える自吸式ポンプにおいて、前記逆止弁をポンプランナーの吸い込み口と吸込み室との境界部位を外周方向に延在した延長線近傍で、かつポンプランナー室の外周上方側に配置したことを特徴とする。
【0013】
このような逆止弁の配置により、長さ方向寸法で従来ポンプに比べ大幅に短くできるため、ポンプの収納スペースが僅かで済み、洗濯機としての付加機能を有する装置と併せて搭載することが可能になる。
【0014】
また本発明では、ポンプケースの吸水ホース接続部からの通水管形状において一定の通水面積を確保した横長の楕円形状とし、これと連通する逆止弁当接吐出口も横長の楕円形状にするとともに逆止弁の封止部も横長の楕円形状とし、ポンプランナーの羽根の上端面よりも上側に配置しポンプランナー室とを仕切る仕切り板の逆止弁側は逆止弁の開閉ストロークが確保できるようポンプランナー側水通路上端と同一深さまで深くして開閉ストローク確保用袋形状部を設けたことで従来の自吸式ポンプのポンプランナーの手前に一定の開閉ストロークを確保した状態で逆止弁を設ける構造よりもポンプの長さを短くすることが可能となる。
【0015】
さらに、モータの電気的接続用端子方向においても、モータ軸に対し垂直方向に出すことで従来の設置スペースよりも少ないスペースに収納可能となる。
【0016】
さらにまた、自吸用の呼び水を給水するための呼び水口または揚水した水をポンプ外に吐出させる吐出口またはその両方をモータ軸に対しケース上部の垂直方向に設けることで、更に設置するのに必要なスペースは少なくなる。特にケースの吐出口方向においては給水を目的とする受水槽の取付けの関係で決定されるが、受水槽までは通常ホースで接続されており吐出口がモータ軸に対し垂直方向に出されていれば、受水槽を側面に本ポンプを設置することも可能となり、設置するのに必要なスペースをより少なくすることも可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面を基に説明する。
【0018】
図1は本発明による自吸式ポンプ22の断面図であり、図2は本発明の自吸式ポンプ22の分解図である。
【0019】
モータケース5には、モータ6が収納されるとともに、モータ軸10に直結されるポンプランナー11と、ポンプランナーの軸部を封止させる軸封部材9と、軸封部材9の軸封部材装着部13が設けてある。
【0020】
軸封部材9はモータケース5の軸封部材装着部13に圧入で装着し、モータ6をモータケース5に所定の位置まで挿入後先端に空転防止と圧入時の空気抜き用としてローレット加工又はステーキング加工が施されたモータ軸10にポンプランナー11を所定の深さまで圧入し、ポンプランナー11の軸は軸封部材9で封止される構造となっている。また、モータキャップ30をモータケース5に装着することでモータケース5に装着され、モータ軸10の先端にポンプランナー11が圧入されたモータ6の軸方向のがたつきを押さえている。このモータキャップ30をモータケース5に装着する際はポンプ運転時の振動を吸収するため、またモータ内への水の浸入を防止するために弾性部材41を介してモータケース5に装着することも可能である。
【0021】
ポンプケース1には浴槽等の水源からの揚水用吸水ホース14を接続するための吸水ホース接続用吸水口2と吸い込んだ水がポンプ停止時、水源に逆流しないように設けた逆止弁12と、前記吸込口と逆止弁までを連通する横長の楕円形状の吸込み水通路部17、及び図3の本発明による自吸式ポンプの平面図に示すように自吸用の呼び水を給水するための呼び水口15、吸い込んだ水を吐出するための吐出口16が備わる。これに加え、前記逆止弁12を押さえて固定するための逆止弁固定用リブ31及び逆止弁12の開閉ストロークを確保するために形成された開閉ストローク確保用袋形状部8を有し、ポンプ室18及びモータケース5とポンプケース1を螺着または溶着等で形成される気水分離室19と、吸込み室20を分離する仕切り板3が装着される仕切り板装着部32には、前記ポンプ室18及び気水分離室19と吸込み室を20より確実に封止し分離するための弾性を有する封止部材28の装着用凹溝部33を有し、この凹溝部に弾性を有する封止部材28が装着されている。
【0022】
この仕切り板3がポンプケース1に組み込まれた状態にあっては、仕切り板3の中心より下側に設けたベルマウス形状の開口部24の中心がポンプランナー11の中心に位置するようになっている。また、この仕切り板3の開口部24の吸込口面積D2はポンプランナー11の吸込み口39の面積とほぼ同一面積であり、この各々の面積がポンプ揚水時の流量特性を左右している。
【0023】
また、図6に示す、このモータケース5とポンプケース1はポンプケースに装着された仕切り板3のランナー側水通路先端部42が図7に示すようにモータケース5の仕切り板当接面に設けた仕切り板嵌合用凹溝部34に挿入され、各ケース間を封止する弾性を有する封止部材27を介して複数本の螺子29で螺着されるため、ポンプケース1に装着された封止部材28は仕切り板3を介してモータケース5とポンプケース1で挟みこまれ押し付けられることで封止効果が得られるように構成されている。
【0024】
この仕切り板3のランナー側水通路先端部42と逆止弁12の開閉ストロークを確保した開閉ストローク確保用袋形状部8の高さは図10の仕切り板単品図に示すように同一高さである。螺子29でお互いのケースを締付けた際はモータケース5に設けている仕切り板嵌合用凹溝部34の溝全面と面合わせになった位置で仕切り板3は装着されるため、仕切り板3のランナー側水通路先端部42及び逆止弁12の開閉ストローク確保用袋形状部8の端面と、モータケース5の仕切り板嵌合用凹溝部34は図7のポンプ内部の部分詳細図に示す通り隙間無く固着される。
【0025】
なお、仕切り板3とポンプケースの仕切り板装着部32及び仕切り板のポンプランナー側水通路先端部42とモータケースの仕切り板嵌合用凹溝部34に隙間があった場合は、ポンプ室18より気水分離室19に吐出された空気や水が各々の隙間から再び吸込み室20やポンプ室18に戻るという動作を繰り返すため揚水用吸水ホース14内の空気を排気するのに時間が掛かるか又は排気が出来なくなり、自吸性能に悪影響を及ぼすことになる。
【0026】
図5、図6は自吸式ポンプ22の動作(自吸及び揚水)説明図である。自吸式ポンプ22の内部には呼び水口15より呼び水4が導かれる。自吸式ポンプ22のポンプケース1の吸水ホース接続用吸水口2には、浴槽等の水源から揚水するための揚水用吸水ホース14が接続されている。ポンプ運転開始時、揚水用吸水ホース14が連通する水源からポンプまでの空気を排気させるため、呼び水4で充満されたポンプの内部ではモータ6に直結されたポンプランナー11が高速で回転するため吸込み室20からポンプランナー11の中心部は負圧となる。
【0027】
この負圧に引かれて揚水用吸水ホース14内の空気はポンプランナー11側に吸い込まれ、ポンプ内の呼び水15と一緒にポンプ室18より仕切り板3のポンプランナー側水通路部25を高速で通過し、モータケース5とポンプケース1より形成された気水分離室19へと導かれる。仕切り板のポンプランナー側水通路部25という狭い空間を高速で通過したその水は広い空間の気水分離室19に導かれた際、その容積(水通路面積)に比例して流速が低下し、更に気水分離室19を形成するポンプケース1に複数個設けられた気水分離板35にぶつかることで更に流速が低下させられる。呼び水4の中に取り込まれて混入した前記吸水ホース内の空気は水から分離され、呼び水口15及び吐出口16より空気だけが排気される。
【0028】
なお、この水から空気を分離する気水分離の作用は、吸水ホース内の空気が完全に排気されるまで行われ、空気の排気完了後に呼び水口15及び吐出口16からポンプで揚水した水が吐出され、所定の揚水量が確保できる揚水ポンプとして機能するわけである。
【0029】
ポンプケース1の吸水ホース接続用吸水口2に連通する吸込み水通路部17は横長の楕円形状であり、図8に示すようにその水通路から吸込み室20に吐出される逆止弁12で封止させる逆止弁封止部吐出口21も横長の楕円形状とし、この横長の楕円形状の逆止弁封止部吐出口21には逆止弁12が配置されており、この逆止弁12は自吸時及び給水時は図11に示すようにθ1度の開閉角度で開き、ポンプ停止時は閉じる構造となっている。
【0030】
この逆止弁12は気水分離室19に張り出した仕切り板3に囲まれた形でポンプランナー11の羽根部上端よりもL4寸法(1mm以上)高い位置に設けられ、その形状は図9に示す通り横長の楕円形状であり、封止面36の上部には図8に示すポンプケース1の逆止弁装着凹溝部37に装着できるようポンプケース装着用凸部38を形成している。このポンプケース装着用凸部38をポンプケース1の逆止弁装着凹溝部37に装着し、開閉動作を繰り返しても位置がずれないよう仕切り板3の逆止弁固定用リブ31で押し付けて固定している。この逆止弁12とポンプケース1の逆止弁で封止させる吐出口21及びこの封止部に連通する吸水ホース接続口2からの吸込み水通路部17も横長楕円形状であるため図13で示す従来の自吸式ポンプ23(全長L)よりL3寸法(5mm以上)分短くすることが可能となる。
【0031】
上述した自吸式ポンプの全長を短かくすることができた理由について、さらに説明を加える。
【0032】
この自吸式ポンプは、揚水用吸水ホース14を接続させるための吸水ホース接続用吸水口2と自吸用の呼び水を給水するための呼び水口15と、吸込んだ水を吐出すための吐出口16を有するポンプケース1と、モータ6を収納すると共にモータ軸10に直結させるポンプランナー11の軸部を封止させる軸封部材9の装着部13を有するモータケース5と、その内部に前記ポンプランナー11を有すると共にポンプランナー室・気水分離室19と吸込み室20とを仕切る仕切り板3及び、揚水した水の逆流を防止する逆止弁12等を備えた構成を有している。
【0033】
そして、その逆止弁12をポンプランナー11の吸い込み口39と吸込み室20との境界部位を外周方向に延在した延長線近傍で、かつポンプランナー室の外周上方側に配置することで、これまで吸込み室20がポンプランナー11の吸い込み口39の前方に大きく突き出ていた構造を一挙に縮小でき、自吸式ポンプの全長が短縮化されたのである。
【0034】
なお、逆止弁12を前記境界部分の延長線近傍よりもモータ6側に寄せてポンプランナー1の上側にラップするように配置することで、自吸式ポンプの全長をを更に短縮化することができる。但し、このような配置の構成にすると、逆止弁封止部吐出口21から突出して吸込み室20に流れ込む水の流が大きく曲がる不具合がある。
【0035】
また吸水ホース接続用吸水口2がポンプケースの上側に縦向きに形成されている。この吸水ホース接続用吸水口2の下流側に連通し、かつ縦に下る吸い込み水通路部17は、通路断面が楕円形状に形成され、しかも楕円の長径が水平に置かれるモータ軸10の軸線方向に対して交差するように設けられているので、前述したようにL3の寸法を短くできたのである。
【0036】
吸い込み水通路部17がL3の寸法分短縮できるので、自吸式ポンプの収納が楽になる。この自吸式ポンプは、洗濯機のトップカバーに収納される。トップカバーの収納部は狭いので長さを縮小することは、殊のほか有効である。
【0037】
逆止弁封止部吐出口21は、吸い込み水通路部17の下流側に連通するように設けられ、かつ吸い込み水通路部17に対してほぼ直角に曲がるよう配置される。言い換えると、逆止弁封止部吐出口21は横向に配置されているのである。
【0038】
逆止弁封止部吐出口21は通路断面が吸い込み水通路部17と同様に楕円形状に形成されている。
【0039】
逆止弁封止部吐出口21は、楕円の長径方向が横向き(水平方向)になるように配置される。逆止弁封止部吐出口21の先端側に回動自在に備わる逆止弁12は、逆止弁封止部吐出口21の先端面に接離する。逆止弁12が接することで逆止弁封止部吐出口21は閉じられ、離れることで逆止弁封止部吐出口21は開かれる。
【0040】
逆止弁12は、上部に設けられているポンプケース装着用凸部38を逆止弁封止部吐出口21の先端上部に取り付けて開閉自在に支持されている。逆止弁12が開かれて行くにしたがい、逆止弁12の下端が持ち上がるように回動して行く。逆止弁12の開閉に伴う回動は、前記モータケース側の気水分離室に向けて突き出すように形成された開閉ストローク確保用袋形状部8の内部で行なわれる。逆止弁12は、前述したように楕円の長径方向が横向きになるような形状にしているので、楕円の長径方向を縦向きにしているものに比べ、回動する際の半径が小さく、それだけ開閉ストローク確保用袋形状部8の大きさを小さくすることができ、その分だけ気水分離室19の体積が増えるので気水分離効果が向上する。
【0041】
尚、この吸い込み水通路部17の吸込口通水面積D1は吸込み側水通路の最小面積となる仕切り板の開口部24の吸込口面積D2よりも大きくしているため吐出流量には著しい流量低下等の影響は与えない。また仕切り板3の側をポンプランナー側水通路部25の上端と同一深さの開閉ストローク確保用袋形状部8にすることで逆止弁の開閉ストロークを確保し、その開閉ストロークの開閉角度θ1は図12に示す従来の自吸式ポンプ23の逆止弁26の開閉ストロークの開閉角度θ2と同等以上を確保しているため吐出流量に著しい影響を及ぼすことはない。
【0042】
図3で示す自吸用の呼び水を給水するための呼び水口15と外部に給水するための吐出口16は、図1に示すようにポンプ内の呼び水4の水面と平行なモータ軸10に対し平行であるが、図4に示すようにモータ軸10に対し15a,16aまたは15b,16bのようにポンプケース1の上部に直角方向に設けても良い。
【0043】
これは、ポンプから送水された水を受ける受水槽等とポンプの配置で自由に決定できる。また、モータの電気的接続端子7の方向もモータ軸10に対し7aのように平行に出してもよいが、7b,7cのように垂直方向に出すことも可能である。
【0044】
尚、このモータの電気的接続端子7を7aのようにモータ軸10に対し平行に出した場合、通常この接続部の信頼性・安全性及び洗濯機または洗濯乾燥機の結線作業性の面から樹脂製のハウジング付きコネクター40で結線されるため、少なくともL5寸法分のスペースがモータの電気的接続端子7側には必要になってしまう。このため、図4に示すモータ軸10に対し、7bまたは7cの方向に出すことが好ましい訳であるが、いずれにしても搭載するトップカバー内でのスペースや他の電気部品等のレイアウト上より有利な設置方法より決定すれば良いわけである。
【0045】
上述した本発明の自吸式ポンプ22によると、図12及び図13に示すようにモータの電気的接続端子7をモータ軸10に垂直に出すことで、L1−L2の寸法分(5mm以上)ポンプの長さを短くすることが可能となる。また、逆止弁12をポンプランナー11の羽根上端よりもL4(1mm以上)上側に設けることでL3寸法(5mm以上)分短くすることができ、モータの電気的接続端子7がモータ軸10に対し、平行に出されている場合であってもL3寸法(5mm以上)分ポンプの全長が短くなるため、よりコンパクトな自吸式ポンプを提供することが可能となる。
【0046】
【発明の効果】
本発明によれば、長さ方向寸法で従来ポンプに比べ大幅に短くできるため、洗濯機等の狭いスぺースに据え付けるのに好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るもので、自吸式ポンプの構造を示す断面図。
【図2】本発明の実施例に係るもので、自吸式ポンプの構造を示す展開断面図(分解図)。
【図3】本発明の実施例に係るもので、自吸式ポンプの平面図。
【図4】本発明の実施例に係るもので、自吸式ポンプで、電気的接続端子及び呼び水口・吐出口がモータ軸に対し平行ないし垂直に設けられていることを示す平面図。
【図5】本発明の実施例に係るもので、ポンプの自吸時におけるポンプ内の流体の流れを示す図。
【図6】本発明の実施例に係るもので、ポンプの自吸時におけるポンプ内の流体の流れを示す図。
【図7】本発明の実施例に係るもので、ポンプ内部の部分拡大断面図。
【図8】本発明の実施例に係るもので、ポンプケースの詳細図。
【図9】本発明の実施例に係るもので、逆止弁の詳細図。
【図10】本発明の実施例に係るもので、仕切り板の詳細図。
【図11】本発明の実施例に係るもので、自吸式ポンプで逆止弁の開閉ストロークを及び逆止弁のポンプランナーに対する位置示す断面図。
【図12】従来例に係る自吸式ポンプの平面図及び断面図。
【図13】従来例の自吸式ポンプと本発明の自吸式ポンプを比べた概略寸法比較図。
【符号の説明】
1…ポンプケース、2…吸水ホース接続用吸水口、3…仕切り板、4…呼び水、5…モータケース、6…モータ、7…モータの電気的接続端子、7a…モータ端子の方向(モータ軸に平行)、7b・7c…モータ端子の方向(モータ軸に垂直)、8…仕切り板の逆止弁開閉ストローク確保用袋形状部、9…軸封部材、10…モータ軸、11…ポンプランナー、12…逆止弁、13…モータケースの軸封部材装着部、14…揚水用吸水ホース、15…呼び水口(モータ軸に平行)、15a・15b…呼び水口(モータ軸に垂直)、16…吐出口(モータ軸に平行)、16a・16b…吐出口(モータ軸に垂直)、17…ポンプケースの吸込み水通路部、18…ポンプ室、19…気水分離室、20…吸込み室、21…ポンプケースの逆止弁封止部吐出口、22…本発明の自吸式ポンプ、23…従来の自吸式ポンプ、24…仕切り板の開口部、25…仕切り板のポンプランナー側水通路部、26…従来の自吸式ポンプの逆止弁、27…ポンプケースとモータケース固着時の封止部材、28…ポンプ室・気水分離室・吸込み室を分離する弾性を有する封止部材、29…ねじ、30…モータキャップ、31…仕切り板の逆止弁固定用リブ、32…ポンプケースの仕切り板装着部、33…ポンプケースと仕切り板間の封止部材装着用凹部、34…モータケースの仕切り板嵌合用凹溝部、35…気水分離板、36…逆止弁の封止面、37…ポンプケースの逆止弁装着凹溝部、38…逆止弁のポンプケース装着用凸部、39…ポンプランナーの吸込み口、40…モータの電気的接続端子結線用ハウジング付きコネクター、41…モータを押さえる弾性部材、42…仕切り板のランナー側水通路先端部、L…従来のポンプの長さ、L1…従来のポンプと本発明のポンプ最大長さの差、L2…従来のポンプと本発明のポンプのモータ端子を含まない場合の長さの差、L3…従来のポンプと本発明ポンプの前側の寸法差、L4…ポンプランナーの羽根上端部から逆止弁までの寸法、L5ハウジング付きコネクター結線時の必要寸法、θ1…本発明のポンプ逆止弁の開閉角度、θ2…従来のポンプの逆止弁の開閉角度、D1…本発明ポンプの吸水口通水面積、D2…仕切り板の吸込口面積。

Claims (5)

  1. 揚水用吸水ホースが接続される吸水ホース接続用吸水口と自吸用の呼び水を給水するための呼び水口と、吸込んだ水を吐出すための吐出口を有するポンプケースと、モータを収納すると共にモータ軸に直結させるポンプランナーの軸部を封止させる軸封部材の軸封部材装着部を有するモータケースと、それらのケースの内部に前記ポンプランナーを設けるとともにポンプランナー室・気水分離室と吸込み室とを仕切る仕切り板及び、揚水した水の逆流を防止する逆止弁等を備え、前記逆止弁は上部が支持されて開閉動作する自吸式ポンプにおいて、
    前記開閉動作で開閉ストロークの動きをする前記逆止弁はポンプランナーの吸い込み口と吸込み室との境界部位を外周方向に延在した延長線で、かつポンプランナー室の外周上方側に配置したことを特徴とする自吸式ポンプ。
  2. 請求項1に記載の自吸式ポンプにおいて、
    ポンプケースの吸水ホース接続用吸水口から縦に下る吸い込み水通路部の通路断面を楕円形状に形成し、かつ楕円の長径方向が水平に置かれるモータ軸の軸線方向に対して交差するように設け、前記吸い込み水通路部に連通するポンプケースの逆止弁封止部吐出口も長径方向が水平になるように横長の楕円形状とするとともに、この逆止弁封止部吐出口を封止するための逆止弁も逆止弁封止部吐出口に合わせて横長の楕円形状としたことを特徴とする自吸式ポンプ。
  3. 請求項1に記載の自吸式ポンプにおいて、
    前記仕切り板には、前記逆止弁の開閉ストロークが確保できるように逆止弁を収納する開閉ストローク確保用袋形状部を設け、この開閉ストローク確保用袋形状部を前記モータケース側の気水分離室に向けて突き出すように形成したことを特徴とする自吸式ポンプ。
  4. 請求項1に記載の自吸式ポンプにおいて、
    前記モータのモータ軸は呼び水等の流体水面と平行となるように配置し、
    モータの電気的接続部はモータ軸に対し垂直方向の向きしたことを特徴とする自吸式ポンプ。
  5. 請求項1に記載の自吸式ポンプにおいて、
    前記モータのモータ軸は呼び水等の流体水面と平行となるように配置し、
    前記ポンプケース上部に形成する前記吐出口または前記呼び水口はモータ軸に対し垂直方向にしたことを特徴とする自吸式ポンプ。
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