JP4368692B2 - ショットピーニング機 - Google Patents
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Description
また、クランプすることなくフリーな状態にコンロッドを置いて1個ごとにショットピーニングするものもある(例えば、特許文献3参照)。
また、上述のコンロッドを1個ごとに処理するものでは、ピーニング効果のムラおよび打痕による傷の発生はないが、現状機では、コンロッドを固定することなくフリーな状態で治具に置くため、ショット(研掃材)の投射力によっては、治具を回転させてもコンロッドがスムーズに回転しなかったり、コンロッドの揺れが大きくなってショット投射パターンからコンロッドが外れたりして、ピーニング効果が安定的に得られないという問題がある。
また、この問題は、コンロッドのピーニング処理に限らない。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その課題は、コンロッド等の加工物のピーニング処理を良好に行うことができるショットピーニング機を提供することである。
さらに、前記コンロッドをクランプしてショットピーニング加工するショットピーニング加工装置と、前記コンロッドの前記ショットピーニング加工をされない部分をショットブラスト加工するショットブラスト加工装置と、前記ショットピーニング加工装置と前記ショットブラスト加工装置との間で前記コンロッドを搬送するマニプレータ等の搬送手段とを備えることである。
これにより、第1テーブルの回転によりコンロッドをショットピーニング加工位置に移動させて、第1テーブルの治具でコンロッドをクランプして自転させてショットピーニング加工をし、また、第2テーブルの回転によりコンロッドをショットブラスト加工位置に移動させて、第2テーブルの治具でコンロッドを支えてショットブラスト加工をすることができる。さらに、搬送手段によりコンロッドを第1テーブルと第2テーブルとの間で移動させることが容易になる。
これにより、コンロッドのショットピーニング加工する部分のショットの打ち過ぎを防ぐことができる。
これにより、ショットブラスト用のショット投射装置から投射されたショットが直接当らない部分にもショット反射板で反射されたショットが当るので、コンロッドのショットブラスト処理が容易になる。
さらに、コンロッドのショットピーニング加工を一層良好に行うことができる。
さらに、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果とともに、コンロッドのショットピーニング加工を一層良好に行うことができる。また、コンロッドをショットピーニング加工装置とショットブラスト加工装置間で移動させることが容易になる。
さらに、請求項3記載の発明によれば、請求項1または請求項2に記載の発明の効果とともに、ショットピーニング加工したコンロッドの品質を安定させることができる。
さらに、請求項4記載の発明によれば、請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の発明の効果とともに、コンロッドのショットブラスト加工が容易になる。
図1は本発明の実施の形態に係るショットピーニング機の正面を示し、図2は図1のショットピーニング機の平面を示し、図3は図1のショットピーニング機の右側面を示す。さらに、図4は図1のショットピーニング機の内部のショットピーニング処理工程部分を示し、図5は、図1のショットピーニング機の内部のショットブラスト処理工程部分を示す。さらに、図6は図4の治具等を拡大して示し、図7は図6の治具等のA視図を示し、図8は図5の治具等を示す。
さらに、図2に示すように、ショットピーニング用の第1テーブル8は、縦軸8a(図4参照)の周りに図示しないモータ等により回転可能であり、4個の治具5を備えており、ショットブラスト用の第2テーブル19は、縦軸19a(図5参照)の周りに図示しないモータ等により回転可能であり、4個のマスキング型の治具18を備えている。
治具5(治具5に挿入した加工物4をクランプするためのエアシリンダ等のクランプシリンダ6(図4参照)を含む)は加工物4をクランプして自転させるものである。なお、加工物4をクランプする治具5は、数種類用意して交換することにより、焼結、鍛造等による加工物4に対応できる。また、図示しないモータ等により、図4に示すように、加工物4を上下同期させて自転させる同期用歯車10および同期用シャフト11が配設されている。ショット投射装置12はショットを加工物4に向けて投射するものである。
制御盤15および操作盤16はショットピーニング機全体をシーケンス制御するものであり、ショット投射時間を制御するものである。
さらに、図2に示すように、加工室7(図1参照)はピーニング室9aおよびブラスト室9bを有している。
図3に示すように、この上部スクリューコンベヤ23に続いて、有効なショットと不用なものとを分離するショットセパレータ22が配設され、有効なショットを集めるショットバンカ24がショットピーニング加工装置1(図1参照)とショットブラスト加工装置3(図1参照)の各上方に配設されている。さらに、ショットバンカ24に続いてカットゲート14が配設されている。
前ラインから搬送され、パレット、コンベヤ等に置かれた加工物4は、ロボット、マニプュレータ等で、4部屋に区分されたショットピーニング加工装置1内の治具5に搬送され、クランプシリンダ6でクランプされる。その後、前記ロボット、マニプュレータ等はショットピーニング機外に移動する。
この間、ショット投射装置12は、空転駆動したままで、第1テーブル8の回転により加工物4が公転してショットピーニング加工位置で停止したと同時に遮蔽板13が開き、カットゲート14が開いてショット投射が開始する。このショット投射時間の制御は、制御盤15または操作盤16内に設置されたタイマで調整する。
この場合の所定のショット投射時間の経過後に、第2テーブル19は時計方向に90度回転し、加工物4の取り出し位置で停止する。
上部スクリューコンベヤ23で搬送されたショットは、ショットピーニング加工装置1とショットブラスト加工装置3の各上方に位置するショットバンカ24に集められ、カットゲート14に流入して、開閉の制御でショット投射装置12に流入して投射されてショット研掃する。
また、マスキング型の治具18には、加工物4がフリーな状態で置かれるので、加工物4の形状が変わっても交換する必要がない。一方、治具5は加工物4をクランプするので、加工物4の異なる形状に合わせて2ないし4セット必要となる。
加工物4は不安定な形状をしている場合があるので、前工程のロボット、マニュプレータで治具5にセットするとき、クランプシリンダ6を開放して加工物4を定位置に移送し、クランプシリンダ6により加工物4をクランプしてから、前記ロボット、マニュプレータのハンドリングを開放する動作になり、加工物4を搬出するときは、この動作の逆になる。
1ステーション、2ステーション等でもよい。
また、サイクルタイムを短くするならば、5ステーション以上としてもよい。さらに、短時間にピーニング強度を上げたい場合には、本装置を1ユニットとし、ユニット数を増やせばよい。
また、ショットは、鋼粒だけでなく、グリッド、カットワイヤ等の金属粒子、高硬度を有する非金属粒子等でもよい。
また、通常は、ショットピーニング加工の後にショットブラスト加工をするが、逆にショットブラスト加工の後にショットピーニング加工をしてもよい。
2 搬送手段
3 ショットブラスト加工装置
4 加工物
5 治具
6 クランプシリンダ
8 第1テーブル
8a 縦軸
12 ショット投射装置
18 マスキング型の治具(マスキング装置)
19 第2テーブル
19a 縦軸
25a、25b ショット反射板
Claims (4)
- 内燃機関のコンロッドをショットピーニングするショットピーニング機であって、
前記コンロッドをクランプして自転させる治具およびショット投射装置を備え、前記コンロッドを前記治具によりクランプして自転させながら前記ショット投射装置により前記コンロッドをショットピーニング加工し、
前記コンロッドをクランプしてショットピーニング加工するショットピーニング加工装置と、前記コンロッドの前記ショットピーニング加工をされない部分をショットブラスト加工するショットブラスト加工装置と、前記ショットピーニング加工装置と前記ショットブラスト加工装置との間で前記コンロッドを搬送するマニプレータ等の搬送手段とを備えることを特徴とするショットピーニング機。 - 請求項1記載のショットピーニング機であって、
前記ショットピーニング加工装置に縦軸を回転中心として回転可能な第1テーブルが設けられ、前記第1テーブルに前記コンロッドをクランプして自転可能な治具が設けられ、
前記ショットブラスト加工装置に縦軸を回転中心として回転可能な第2テーブルが設けられ、前記第2テーブルに前記コンロッドを支えて自転可能な治具が設けられ、
前記第1テーブルを回転させて、前記第1テーブルの治具にクランプされたコンロッドをショットピーニング加工位置に移動させ、前記コンロッドのショットピーニング加工をし、
前記第2テーブルを回転させて、前記第2テーブルの治具に支えられたコンロッドをショットブラスト加工位置に移動させて、コンロッドのショットブラスト加工をし、
前記搬送手段は前記コンロッドを前記第1テーブルの治具と第2テーブルの治具との間で搬送することを特徴とするショットピーニング機。 - 請求項1または請求項2に記載のショットピーニング機であって、
前記コンロッドのショットブラスト加工装置が前記コンロッドのショットピーニング加工する部分を覆うマスキング装置を備えることを特徴とするショットピーニング機。 - 請求項1から請求項3のいずれか1つに記載のショットピーニング機において、
前記コンロッドのショットブラスト加工装置がショット投射装置から投射されたショットを反射するショット反射板を備え、このショット反射板で反射された前記ショットも前記コンロッドのショットブラスト加工に利用することを特徴とするショットピーニング機。
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