JP4368566B2 - 調剤システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、散薬や錠剤の分包等の調剤処理を行うための調剤システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の調剤システムとして、総合病院や大規模薬局等ではネットワーク対応のシステムが採用されている。具体的には、処方データの作成及びその管理を行うサーバと、散薬分包機、錠剤分包機、薬袋印刷装置、注射薬払出装置等の調剤装置毎に設けられたパーソナルコンピュータからなるクライアントコンピュータとをイーサーネットで接続したシステムが採用されている。クライアントコンピュータはサーバから受信した処方データに基づいて調剤装置を制御する。一方、小規模の薬局等では1台の調剤装置に接続された1台のパーソナルコンピュータにより処方データ作成と調剤装置の制御を行うスタンドアロン環境が一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記イーサーネットを利用したシステムは運用や設定が煩雑である。
【0004】
この点について詳述すると、例えば、極めて使用頻度の低い調剤装置の場合、常に電源投入状態とするのは電気代が無駄になる。一方、通常時は電源を非投入としておいて実際に使用する必要が生じた場合にのみ起動するのではホストコンピュータや他の調剤装置のクライアントコンピュータを再起動する必要があり、非常に煩雑である。また、環境設定によってはシステム起動時に各調剤装置及びそれに対応するクライアントコンピュータに対して所定の順序で電源投入する必要がある。
【0005】
一方、前記スタンドアロン環境で新たに調剤装置を追加する場合には、追加する台数分のパーソナルコンピュータが必要となる。例えば、2台の調剤装置を追加する場合には、各調剤装置毎に1台で合計2台のパーソナルコンピュータが必要となる。スタンドアロン環境で調剤装置を使用するユーザーは前述のように小規模の薬局等であるため、調剤機器の追加導入に際してパーソナルコンピュータの購入が必要となることはコスト上非常に大きな負担である。
【0006】
そこで、本発明は運用及び拡張等の点で柔軟性に優れた調剤システムを提供することを課題としている。
【0007】
従って、本発明は、処方データに基づいて調剤処理を行うための調剤システムにおいて、それぞれ第1のUSB通信制御部を備える少なくとも散薬分包機を含む複数台の調剤装置と、前記処方データを変換した個々の前記調剤装置を制御するための複数の1包単位データを記憶する記憶部と、第2のUSB通信制御部とを備え、該第2のUSB通信制御部と前記複数台の調剤装置のいずれかが備える前記第1のUSB通信制御部とが接続されると、当該第2のUSB通信制御部が接続された調剤装置に、当該調剤装置の種類に応じた前記1包単位データを送信する少なくとも1台の端末とを備え、前記散薬分包機の前記第1のUSB通信制御部に前記端末の前記第2のUSB通信制御部が接続され、かつ前記散薬分包機が分包可能状態となると、前記端末の表示装置に前記散薬分包機で包装される情報が一覧表示され、かつ前記散薬分包機は前記表示装置の一覧表示のうちから選択された処方に基づいて分包動作を実行することを特徴とする、調剤システムを提供する。また、本発明は、処方データに基づいて調剤処理を行うための調剤システムにおいて、それぞれ第1のUSB通信制御部を備える少なくとも散薬分包機を含む複数台の調剤装置と、前記処方データを変換した個々の前記調剤装置を制御するための複数の1包単位データを記憶する記憶部と、第2のUSB通信制御部とを備え、該第2のUSB通信制御部と前記複数台の調剤装置のいずれかが備える前記第1のUSB通信制御部とが接続されると、当該第2のUSB通信制御部が接続された調剤装置に、当該調剤装置の種類に応じた前記1包単位データを送信する少なくとも1台の端末と前記調剤装置毎に設けられ、前記処方データに基づいて対応する調剤装置を制御するクライアントコンピュータと、各クライアントコンピュータと通信回線を介して接続され、各クライアントコンピュータに前記処方データを送信するサーバとを備え、前記複数台の調剤装置のうちのいずれかの前記第1のUSB通信制御部に前記端末の前記第2のUSB通信制御部が接続されると、その調剤装置は、前記クライアントコンピュータが前記通信回線を介して前記サーバから受信した前記処方データに基づく処理を中断し、かつ前記端末から受信した前記1包単位データに基づく処理を実行することを特徴とする、調剤システムを提供する。
【0008】
前記端末は、携帯情報端末(PDA)、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話等のオペレータが容易に持ち運びできる携帯端末であることが好ましい。調剤装置には、例えば、散薬分包機、錠剤分包機、薬袋印刷装置、及び注射薬払出装置等がある。
【0009】
端末から調剤装置への処方データの送信は、これらが備える第1及び第2のUSB通信制御部を接続することにより可能であるので、イーサーネット等の通信回線を使用するシステムと比較すると煩雑な設定作業が不要な簡易なシステムとなる。また、調剤装置が複数有る場合に、使用頻度の低い調剤装置を常時電源投入状態で維持しておく必要がなく、その調剤装置を実際に使用する必要が生じた場合にのみ起動して端末から送信される処方データにより作動させることができる。さらに、調剤装置が複数有る場合でも、システム起動時における調剤装置の電源投入順序も特に制限されない。さらにまた、システムに新たな調剤装置を追加導入する場合に、その調剤装置を制御するためのパーソナルコンピュータ等を新たに導入する必要がない。
【0010】
本発明の調剤システムはイーサーネット等の通信回線で構成されたシステムと併用することができる。すなわち、前記調剤装置は複数台あり、前記調剤装置毎に設けられ、処方データに基づいて対応する調剤装置を制御するクライアントコンピュータと、各クライアントコンピュータと通信回線を介して接続され、各クライアントコンピュータに処方データを送信するサーバとをさらに備えていてもよい。
【0011】
この場合、例えば、通常時にはクライアントコンピュータ、サーバ、及び通信回線からなるシステムで各調剤装置を運用し、例えば、緊急時に端末の第2のUSB通信制御部と調剤装置の第1のUSB通信制御部とを接続し、実行中の調剤処理に割り込ませて端末から送信する処方データによって調剤装置を制御する等の柔軟な運用が可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、図面に示す本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0013】
(第1実施形態)
図1に示す本発明の第1実施形態の調剤システムは、調剤装置として散薬を分包する散薬分包機1、錠剤を分包する錠剤分包機2、薬袋に処方等の情報を印字する薬袋印刷装置3、及び注射薬払出装置4を備えている。なお、散薬分包機1、錠剤分包機2、薬袋印刷装置3、及び注射薬払出装置4のうちいずれであるかを特に限定せずに言及する場合には、調剤装置1〜4と表記する。調剤システムは、後に詳述するように入力された処方データを複数個の1包単位のデータ(1包単位データ)に変換するホストコンピュータ5を備えている。さらに、調剤システムは、ホストコンピュータ5から受信した1包単位データ群を調剤装置1〜4に対して送信して所定の調剤作業(例えば、散薬分包機1の場合には散薬の分包)を実行させるための携帯端末6を備えている。
【0014】
散薬分包機1は、例えば、外周部に断面円弧状の外周溝を形成された円盤を回転駆動可能に備え、散薬供給装置により前記外周溝に散薬を供給し、散薬掻出装置により前記外周溝に供給した散薬を1包分ずつ掻き出し、ホッパーを介して包装装置にて包装紙に1包分ずつ包装する。散薬分包機1は、前記円盤、散薬供給装置、散薬掻出装置、及び包装装置が備えるモータ、ソレノイド、ヒータ等であるアクチュエータ1a、各種センサ1b、制御部1c、アクチュエータ1aの制御用及び携帯端末6との通信用のプログラムを含む各種プログラムが記憶された記憶部1d、USBボード(第1のUSB通信制御部)1e、及びUSBケーブル7を接続するためのUSBポート1fを備えている。制御部1cは携帯端末6から受信した1包単位データ群とセンサ1bの検出出力に基づいてアクチュエータを制御し、散薬を所定量に分包する作業を実行する。
【0015】
錠剤分包機2、薬剤印刷装置3、及び注射薬払出装置4も、それらが実行する調剤作業に応じたアクチュエータ2a〜4a及びセンサ2b〜4bを備えると共に、記憶部2d〜4d、USBボード2e〜4d、及びUSBポート2f〜4fを備えている。
【0016】
ホストコンピュータ5には処方箋に記載される情報に対応する処方データがマニュアル入力される。ホストコンピュータ5に通信機能を持たせ、他のコンピュータからホストコンピュータ5に処方データを送信してもよい。ホストコンピュータ5は入力された処方データを複数個の1包単位データに変換し、この1包単位データ群を携帯端末6に送信する。ホストコンピュータ5に代えて、例えばスタンドアロン環境にあるパーソナルコンピュータで処方データの作成及び処方データの1包単位データへの変換を行ってもよい。
【0017】
図2(A)に示すように、処方データには、例えば、患者名、薬剤の服用時期(例えば、「朝」、「昼」、「夜」)、薬剤名(散薬又は錠剤の名称)、及び容量(散薬の場合には服用量、錠剤の場合には服用数)が含まれる。
【0018】
図2(B)は、散薬分包機1を制御するための1包単位データの一例を示している。散薬分包機1の1包単位データには、例えば、包数データ、基本動作データ、フィーダ制御データ、ホッパ角度、錠剤カセット数量、円盤回転角、及び印字データが含まれる。これらのデータのうち、包装データは処方データに含まれる全包数のうち何包目であるかを示す。また、基本動作データは散薬掻出装置が備えるブラシクリーナ等の動作に関するデータである。さらに、ホッパ角度は散薬供給装置のホッパを散薬がその下端開口部へ落下しやすいように傾斜させる角度の設定である。さらにまた、フィーダ制御データには、フィーダに対して振動を付与するための圧電素子に印加する電圧の初期値、共振周波数、運転時の振動強度等が含まれる。
【0019】
携帯端末6は、ホストコンピュータ5から1包単位データ群を受信するための通信ボード6eを備えている。また、携帯端末6は、調剤装置1〜4に処方データを送信するためのUSBボード6c(第2のUSB通信制御部)及びUSBポート6dを備えている。記憶部6bには、パーソナルコンピュータ等との通信用及び散薬分包機1等の調剤装置との通信用のプログラムを含む各種プログラムが記憶されている。さらに、携帯端末6はオペレータが各種操作を行うためのキーボード等の入力部6f及び液晶ディスプレイ等である表示部6gを備えている。制御部6aは入力部6fから入力されるオペレータの命令等に応じて記憶部6bに記憶されたプログラムを実行し、ホストコンピュータ5や調剤装置1〜4との通信及び必要な情報の表示部5gへの表示を行う。
【0020】
携帯端末6はホストコンピュータ5から受信した1包単位データ群をレコード形式で記憶部6bに記憶する。また、携帯端末6は1包単位データを調剤装置1〜4に対して逐次送信する。例えば、散薬分包機1に対して携帯端末6を接続した場合、まず複数包分(例えば5包分)の1包単位データが携帯端末6から散薬包装機1に送信され、記憶部1dに記憶される。そして、1個の1包単位データに対応する分包作業が完了する度に、新たな1包単位データを散薬分包機1に対して送信する。
【0021】
携帯端末6は、携帯情報端末(PDA)、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話等のオペレータが容易に持ち運びできる携帯端末であることが好ましい。
【0022】
調剤装置1〜4はそれぞれUSBボード1e〜4e及びUSB1f〜4fを備え、携帯端末6はUSBボード6c及びUSBポート6dを備えており、両者の間の通信はUSB(Universal Serial Bus)規格に準拠している。このUSB規格では、いわゆる活線挿抜が可能であり、本実施例の場合、調剤装置1〜4の電源投入と、USBケーブル7による携帯端末6と調剤装置1〜4の接続とは、いずれを先に行ってもよい。
【0023】
調剤装置1〜4と携帯端末6間の通信規格としてUSBを採用したことにより、以下の利点がある。
【0024】
まず、イーサーネット等の通信回線を使用するシステムと比較すると煩雑な設定作業が不要な簡易なシステムとなる。
【0025】
また、複数の調剤装置1〜4のうち、注射薬払出装置4の使用頻度が低い場合には、注射薬払出装置4を常時電源投入状態で維持しておく必要がなく、注射薬払出装置4を実際に使用する必要が生じた場合にのみ起動して携帯端末6から送信される処方データにより作動させることができる。
【0026】
さらに、システム起動時において散薬分包機1、錠剤分包機2、薬袋印刷装置3、及び注射薬払出装置4に対して電源を投入する順序も特に制限されない。
【0027】
さらにまた、新たな調剤装置を追加導入する場合に、その調剤装置を制御するためのパーソナルコンピュータ等を新たに導入する必要もない。この利点は特に小規模の薬局等で本発明の調剤システムを採用する際に大きな意義がある。この点について詳述すると、図1の調剤システムは4台の調剤装置1〜4を備えているが、小規模の薬局等ではシステム導入当初は、散薬分包機1と、携帯端末6と、処方データの入力及び1包単位データへの変換用のパーソナルコンピュータのみからなるスタンドアロン環境となる場合もある。新たに錠剤分包機2を導入する場合、従来のシステムでは錠剤分包機2自体に加え、錠剤分包機2を制御するためのパーソナルコンピュータが必要となるが、本発明では、それが不要となるので導入コストを低減することができる。
【0028】
本実施形態に係る調剤システムの運用の一例を概説すると、まず、ホストコンピュータ5で作成された各調剤装置1〜4に対応する1包単位データ群が携帯端末6に送信され、レコード形式で保存される。1包単位データ群はオペレータ(担当者)、外科、内科等の処方区分、期間等で分類し、これらの分類に基づいて出力可能としてもよい。次に、オペレータは携帯端末6を操作して表示部5に処方データを表示させ、その内容を確認する。その後、オペレータはいずれかの調剤装置1〜4に携帯端末6を接続し、その調剤装置の電源を投入する。携帯端末6は接続した調剤装置1〜4の認識(散薬分包機1、錠剤分包機2、薬袋印刷装置3、及び注射薬払出装置4のうちいずれであるかの認識)を行い、対応する1包単位データ群を抽出する。前述のように電源投入と端末接続の順序は逆でもよい。携帯端末6を散薬分包機1に接続する場合を例に説明すると、まず、携帯端末6のUSBポート6dを散薬分包機1のUSBポート1fとをUSBケーブル7により接続し、散薬分包機1の電源を投入する。電源投入された散薬分包機1は、初期動作を行い分包可能状態になると「分包準備可能」情報を携帯端末6に送信する。この「分包準備可能」を受信すると、携帯端末6の表示部6に散薬分包機1で包装される情報が一覧表示される。同時に、表示された処方について分包動作を行うか否かをオペレータに選択させるための表示が表示部6に表示される。一覧表示された処方は全選択又は任意選択のいずれも可能であることが好ましい。分包動作実行が選択されると、散薬分包機1は1包単位に変換された処方データに基づいて散薬の分包動作を実行する。1包分の分包動作が完了すると、当該分包動作が完了したことを示す情報が、開始時刻及び完了時刻等の共に散薬分包機1から携帯端末6に送信され、携帯端末6はこれらの情報を順次記憶する。すべての分包動作が完了すると携帯端末6と散薬分包機1の接続が解除される。携帯端末6とホストコンピュータ5を接続し、調剤処理が完了したことを示すデータをホストコンピュータ6に送信し、履歴データとして保存してもよい。携帯端末6がホストコンピュータ5から受信した1包単位データ群に散薬分包機1以外の調剤装置に対応する処理があれば、当該調剤装置1〜4と携帯端末6を接続して同様の手順が繰り返される。
【0029】
(第2実施形態)
図3に示す本発明の第2実施形態の調剤システムは、携帯端末6が、散薬分包機1、錠剤分包機2、薬袋印刷装置3、及び注射薬払出装置4がUSBハブ8を介して携帯端末6に接続されている。第2実施形態のその他の構成及び作用は第1実施形態と同様であるので、同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0030】
(第3実施形態)
図4に示す本発明の第3実施形態は、イーサーネット等の通信回線により構成されたシステムに本発明を付加的に適用した例である。各調剤装置1〜4毎に制御用のパーソナルコンピュータ(クライアントコンピュータ)9があり、これらのパーソナルコンピュータ9とサーバ10とはイーサーネット等の通信回線11により接続されている。各調剤装置1〜4はパーソナルコンピュータ9との通信を実行するための通信ボードを備えている。
【0031】
この第3実施形態のシステムでは、例えば、通常時には各調剤装置1〜4毎に設けられたパーソナルコンピュータ9、サーバ10、及び通信回線11からなるネットワークで各調剤装置1〜4を運用し、緊急時にのみ携帯端末6のUSBボード6eと調剤装置1〜4のUSBボード1e〜4eとを接続し、実行中の調剤処理に割り込ませて携帯端末6から送信する処方データによって調剤装置を制御することができる。
【0032】
かかる運用の一例について概説すると、まず、緊急処方を携帯端末6の記憶部6bに記憶させた後、USBケーブル7により携帯端末6を薬袋印刷装置3に接続し、薬袋に所定の情報を印刷させる。薬袋印刷装置3はUSBポート3fにUSBケーブル7が接続されたことを検出すると、通信回線11を経由して受信した処方データに基づく処理を中断し、携帯端末6から受信した緊急処方に基づく処理を実行する。次に、オペレータは携帯端末6を散薬分包機1や錠剤分包機2にUSB接続し、通信回線11を経由した処方データに基づく処理に割り込ませて、散薬や錠剤の分包を実行させる。分包済みの散薬や錠剤は印刷済みの薬袋に収容される。なお、監査を行う際に、再度携帯端末6をホストコンピュータ5に接続して調剤終了情報を携帯端末6からホストコンピュータ5に送し、調剤が完了したことをホストコンピュータ5に接続された病院待合室の投薬表示板に表示させてもよい。この表示は、通常、緊急処方の受付順になされる。第3実施形態のその他の構成及び作用は第1実施形態と同様であるので、同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0033】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の調剤システムでは、端末から調剤装置への処方データの送信は、これらが備える第1及び第2のUSB通信制御部を接続することにより可能であるので、イーサーネット等の通信回線を使用するシステムと比較すると煩雑な設定作業が不要な簡易なシステムとなる。また、調剤装置が複数有る場合に、使用頻度の低い調剤装置を常時電源投入状態で維持しておく必要がなく、システム起動時における調剤装置の電源投入の順序も特に制限されない。さらに、新たな調剤装置の追加導入時にパーソナルコンピュータ等を新たに導入する必要もない。このように本発明により、運用及び拡張等の点で柔軟性に優れた調剤システムが達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の調剤システムを示す概略構成図である。
【図2】 (A)は処方データのデータ構造の一例を示す図、(B)は1包単位データのデータ構造の一例を示す図である。
【図3】 本発明の第2実施形態の調剤システムを示す概略構成図である。
【図4】 本発明の第3実施形態の調剤システムを示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 散薬分包機
1a アクチュエータ
1b センサ
1c 制御部
1d 記憶部
1e USBボード
1f USBポート
1g 通信ボード
2 錠剤分包機
2a アクチュエータ
2b センサ
2c 制御部
2d 記憶部
2e USBボード
2f USB ポート
2g 通信ボード
3 薬袋印刷装置
3a アクチュエータ
3b センサ
3c 制御部
3d 記憶部
3e USBボード
3f USB ポート
3g 通信ボード
4 注射薬払出装置
4a アクチュエータ
4b センサ
4c 制御部
4d 記憶部
4e USBボード
4f USB ポート
4g 通信ボード
5 ホストコンピュータ
6 携帯端末
6a 制御部
6b 記憶部
6c USBボード
6d USBポート
6e 通信ボード
6f 入力部
6g 表示部
7 USBケーブル
8 USBハブ
9 パーソナルコンピュータ
10 サーバ
11 通信回線
Claims (2)
- 処方データに基づいて調剤処理を行うための調剤システムにおいて、
それぞれ第1のUSB通信制御部を備える少なくとも散薬分包機を含む複数台の調剤装置と、
前記処方データを変換した個々の前記調剤装置を制御するための複数の1包単位データを記憶する記憶部と、第2のUSB通信制御部とを備え、該第2のUSB通信制御部と前記複数台の調剤装置のいずれかが備える前記第1のUSB通信制御部とが接続されると、当該第2のUSB通信制御部が接続された調剤装置に、当該調剤装置の種類に応じた前記1包単位データを送信する少なくとも1台の端末と
を備え、
前記散薬分包機の前記第1のUSB通信制御部に前記端末の前記第2のUSB通信制御部が接続され、かつ前記散薬分包機が分包可能状態となると、前記端末の表示装置に前記散薬分包機で包装される情報が一覧表示され、かつ前記散薬分包機は前記表示装置の一覧表示のうちから選択された処方に基づいて分包動作を実行することを特徴とする、調剤システム。 - 処方データに基づいて調剤処理を行うための調剤システムにおいて、
それぞれ第1のUSB通信制御部を備える少なくとも散薬分包機を含む複数台の調剤装置と、
前記処方データを変換した個々の前記調剤装置を制御するための複数の1包単位データを記憶する記憶部と、第2のUSB通信制御部とを備え、該第2のUSB通信制御部と前記複数台の調剤装置のいずれかが備える前記第1のUSB通信制御部とが接続されると、当該第2のUSB通信制御部が接続された調剤装置に、当該調剤装置の種類に応じた前記1包単位データを送信する少なくとも1台の端末と
前記調剤装置毎に設けられ、前記処方データに基づいて対応する調剤装置を制御するクライアントコンピュータと、
各クライアントコンピュータと通信回線を介して接続され、各クライアントコンピュータに前記処方データを送信するサーバと
を備え、
前記複数台の調剤装置のうちのいずれかの前記第1のUSB通信制御部に前記端末の前記第2のUSB通信制御部が接続されると、その調剤装置は、前記クライアントコンピュータが前記通信回線を介して前記サーバから受信した前記処方データに基づく処理を中断し、かつ前記端末から受信した前記1包単位データに基づく処理を実行することを特徴とする、調剤システム。
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