JP4606342B2 - 薬剤分包装置 - Google Patents
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Description
薬剤分包装置には、包装装置を組み込んだ錠剤分包機や,散薬分包機,錠剤散薬混合分包機が該当する他、薬剤分割分配装置等と組み合わせたり又は単独で用いられる薬剤包装装置も該当する。分包帯を水平方向に送るものでも鉛直方向や斜め方向に送るものでも良く、二つ折りした分包帯を用いるものでも二枚の分包帯を合わせるものでも良い。
この調剤システムには(図5(a)参照)、二台の薬剤分包機10と一台の調剤指示装置50と例えば汎用のTCP/IP規格適合の装置間通信手段51とが設けられており、薬剤分包機10は装置間通信手段51を介して調剤指示装置50から調剤指示を受信し、調剤指示装置50は、処方箋データを作業者の操作によって入力する他、装置間通信手段51を介して外部の処方オーダエントリシステム52から入力するようになっている。
図7(a)は、従来の分包機制御部30等のブロック図、図7(b)は、従来のプリンタ制御部40のブロック図である。また、図8は、薬剤分包機10の使用態様等を示し、(a)が分包帯2における各区画室の印刷範囲、(b)が印刷フォーマットの設定例、(c)が一包目印刷の文字コードである。
フィーダ用ローカルコントローラ33,34は(図7(a)参照)、二つだけ例示したが例えば薬剤収納庫12毎や各棚毎など多数設けられていても良く、薬剤フィーダ13を幾つかずつに分けてそれらの制御を分担するものであり、何れもメインコントローラ31から受信した調剤内容に従って分担範囲内の薬剤フィーダ13から該当薬剤を逐次排出させるようにプログラムされている。
そうすると、調剤指示装置50から分包機制御部30へ一包目の調剤指示が送信され、それには、Ca薬をCb錠とDa薬をDb錠という調剤内容が含まれるとともに、○行○列“Ca薬”と○行○列“Cb錠”と○行○列“Da薬”と○行○列“Db錠”というバイナリの印刷データも含まれる(図8(c)参照)。そして、その印刷データを展開した画像データが一包目に印刷される(図8(d)参照)。
さらに、調剤指示装置50から分包機制御部30へ三包目の調剤指示が送信され、それには、Fa薬をFb錠とGa薬をGb錠とHa薬をHb錠という調剤内容が含まれるとともに、○行○列“Fa薬”と○行○列“Fb錠”と○行○列“Ga薬”と○行○列“Gb錠”と○行○列“Ha薬”と○行○列“Hb錠”というバイナリの印刷データも含まれる(図8(g)参照)。そして、その印刷データを展開した画像データが三包目に印刷される(図8(h)参照)。
これに対し(図9(b)参照)、例えば、調剤指示装置50からの調剤指示に応じてメインコントローラ31がローカルコントローラ33,34に調剤内容を送信したときに、混入等の異常がローカルコントローラ33,34からメインコントローラ31に通知されたような場合には、調剤指示の印刷データがメインコントローラ31によって編集され例えばアラーム通知に変更されてからローカルコントローラ35に送られるので、異常のあった分包体すなわち薬剤収納済み区画室には誤用防止の印刷がなされる。
もっとも、文字コードで印字できるのは、文字生成用ROMに規定されている画像だけなので、使用できるフォントが限定されていた。
一方、汎用のパーソナルコンピュータに応用プログラムをインストールして出来上がる調剤指示装置は、多種多様なフォントや画像を利用するのが容易になっている。
しかしながら、それをハードウェアの改造なしにソフトウェア(プログラム)の改造だけで実現しようとすると、装置内通信手段の通信速度が不足するため、薬剤排出や包装実行のための交信が遅れて、分包性能が損なわれる。また、装置内通信手段の高速化で対処しようとすると、装置内に引き回されている通信ケーブル等に加えて、装置内に分散している多数のコントローラまで、改めなければならず、包装等制御部の大改造を招来することとなる。何れにしても不満である。
印刷実行は、包装等制御部による長手方向送りや薬剤投入の制御に随伴して適切なタイミングに行われる。具体的には、包装等制御部からプリンタ制御部への問い合わせによりプリンタ制御部に画像データが有って印刷の実行が可能であることが判明した後で、包装等制御部からプリンタ制御部へ印刷実行が指示される。
したがって、この発明によれば、包装等制御部の大改造を招くことなく且つ分包性能を犠牲にすることなく分包帯への印刷の自由度を飛躍的に高めることができる。
また、それらの図示に際し従来と同様の構成要素には同一の符号を付して示したので、重複する再度の説明は割愛し、以下、従来との相違点を中心に説明する。
また、処方オーダエントリシステム52や装置間通信手段51も従来と同じであり(図1(a)参照)、さらには調剤指示装置60のハードウェア及び基本機能も従来の調剤指示装置50と同じであり、従来同様、処方オーダエントリシステム52から装置間通信手段51を介して調剤指示装置60に処方箋データが送信され、これに基づいて調剤指示装置60が調剤指示を作成し、装置間通信手段51を介して調剤指示装置60から薬剤分包機10に調剤指示が送信されるようになっている。
印刷データは、やはり既定のフォーマット設定に調剤内容を当て嵌めて分包帯2の区画室ごとに調製するが、文字コードはそのままでなく画像データに展開するようになっている。その際、調剤指示装置60にインストールされている任意のフォントが利用でき、任意の画像を貼り付けることもできるようになっている。
そうすると、調剤指示装置60から分包機制御部70へ一包目の調剤指示が送信され、それには、Ca薬をCb錠とDa薬をDb錠という調剤内容が含まれるとともに、背景画像に部分画像や指定フォントの文字画像“Ca薬”,“Cb錠”,“Da薬”,“Db錠”を貼り付けた画像データの印刷データも含まれる(図2(c)参照)。そして、その印刷データが画像データのまま一包目に印刷される(図2(d)参照)。
さらに、三包目の調剤指示も調剤指示装置60から分包機制御部70へ送信され、それには、Fa薬をFb錠とGa薬をGb錠とHa薬をHb錠という調剤内容が含まれるとともに、背景画像に部分画像や指定フォントの文字画像“Fa薬”,“Fb錠”,“Ga薬”,“Gb錠”,“Ha薬”,“Hb錠”を貼り付けた画像データの印刷データも含まれる(図2(g)参照)。そして、その印刷データが画像データのまま三包目に印刷される(図2(h)参照)。
さらに、同様にして、三包目の調剤指示F,G,Hが調剤指示装置60から分包機制御部70へ送信される。すなわち、調剤指示F,G,Hも、印刷データは画像データの状態で調剤指示装置60から装置間通信手段51及び分岐通信手段62経由でプリンタ制御部80に送信され、Fa薬をFb錠とGa薬をGb錠とHa薬をHb錠という調剤内容はバイナリデータの状態で調剤指示装置60から装置間通信手段51経由でメインコントローラ71に送信される。
すなわち、分包動作が可能になると、一包目の印刷データがRAM82に画像データで蓄積されているか否かの問い合わせがメインコントローラ71から装置内通信手段32及びローカルコントローラ72を介してプリンタ制御部80へ送信され、異常や故障が無ければ該当データが有るのでプリンタ制御部80からローカルコントローラ72及び装置内通信手段32を介してメインコントローラ71にその旨の応答がなされる。
それから、二包前の調剤指示C,Dに基づく分包から遣り直すため、それに先だって、調剤指示C,Dに基づく画像データと調剤指示Eに基づく画像データが蓄積されたまま残っているか否かの問い合わせがメインコントローラ71からプリンタ制御部80に出される。RAM82の記憶容量が大きいので印刷済みの画像データも大抵の場合に残っているが、たまたま無かったときにはメインコントローラ71から調剤指示装置60に必要な画像データの再送が求められ、それに応じて画像データ(C,D)も画像データ(E)も調剤指示装置60からプリンタ制御部80に再送される(図4破線部分を参照)。
こうして、この薬剤分包機10や調剤システムにあっては、適切な印刷を伴った自動分包がなされる。しかも、文字データの印刷には各種フォントを用いることができるうえ、好みの画像も併せて印刷することができる。
上記の実施形態では、多数の薬剤フィーダ13を格納した薬品庫11と分包帯2を水平方向に送る包装装置20とを上下に配置して組み合わせた薬剤分包機10を挙げたが、本発明の適用はそれに限られる訳でなく、包装装置20の部分をユニット化した薬剤分包装置や、分包帯2を鉛直方向な斜めに送る薬剤分包装置にも、本発明を適用することができる。
10…薬剤分包機(薬剤分包装置)、
11…薬品庫、12…薬剤収納庫、13…薬剤フィーダ、
14…落下案内路、15…収集ホッパ、16…操作パネル、
20…包装装置、
21…分包帯供給機構、22…プリンタ(ヘッド)、23…縦シール機構、
24…投入ホッパ、25…横シール機構、26…分包帯牽引ローラ、27…カッター、
30…分包機制御部、
31…メインコントローラ、32…装置内通信手段、
33,34…フィーダ用ローカルコントローラ、35…包装用ローカルコントローラ、
40…プリンタ制御部、
41…マイクロプロセッサ(MPU)、42…ROM(文字生成用)、
43…RAM(画像メモリ)、44…I/F(インターフェイス)、
50…調剤指示装置、
51…装置間通信手段、52…処方オーダエントリシステム、
60…調剤指示装置、
61…HUB(スイッチングハブ)、62…分岐通信手段、
70…分包機制御部、
71…メインコントローラ、72…包装用ローカルコントローラ、
80…プリンタ制御部、
81…MPU(マイクロプロセッサ)、82…RAM(画像メモリ)
Claims (4)
- 分包帯に長手方向送りと印刷と薬剤投入とを行う薬剤分包装置において、前記長手方向送り及び前記薬剤投入に係る装置内通信を行う装置内通信手段と、前記印刷に係る装置内通信を行う分岐通信手段とが設けられており、プリンタ制御部が前記分岐通信手段を介して前記印刷に係る画像データを該データの生成送信手段から受信して蓄積しておくものであり、前記長手方向送り及び前記薬剤投入に係る制御を行うとともに前記プリンタ制御部に指示して前記印刷に係る制御を行わせる包装等制御部が前記プリンタ制御部に画像データ有無を問い合わせて確認を得てから印刷実行を指示するものであることを特徴とする薬剤分包装置。
- 前記包装等制御部が、再分包を要する異常を検知したとき、その異常を印刷にて通知する画像データの有無を前記プリンタ制御部に問い合わせて確認を得てから印刷実行を指示するとともに、前記再分包に伴う印刷に係る画像データ有無を前記プリンタ制御部に問い合わせて確認を得られたら印刷実行を指示するものであることを特徴とする請求項1記載の薬剤分包装置。
- 前記包装等制御部が、前記再分包に伴う印刷に係る画像データ有無を前記プリンタ制御部に問い合わせて該当データの無いときにはその再送を前記生成送信手段に求めるものであることを特徴とする請求項2記載の薬剤分包装置。
- 処方箋データに基づいて作成されたバイナリデータからなり印刷実行に先立って画像データに変換しなければ印刷実行に使えない前記印刷に係る文字コードを印刷実行にそのまま使えるイメージデータの画像データにデータ変換してから前記分岐通信手段経由で前記プリンタ制御部に送信する調剤指示装置が前記生成送信手段として並設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載された薬剤分包装置。
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