JP4367652B2 - 電動モーター式墨つぼ - Google Patents

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Description

本発明は、墨つぼの改良に関し、墨つぼから引出される線引糸に墨を均一に付着させ、安定して長く線引き作業ができ、更にスムーズに線引糸をリールに巻取ることができる墨つぼを提供するものである。
板材や角材などの木材を使用して家屋など建造物を建築する際には、切断などの加工をする木材などに線引きしなければならないが、これには墨つぼが使用されている。この線引き作業に使用される墨つぼは、墨つぼ本体の前部にリールを回転自在に設け、中央部に墨タンクを配置しており、線引作業に際しては、線引糸の先端に固定されているカルコを木材の線引開始点に差し込んで固定し、墨つぼを持って後退しながら線引糸を墨に浸しながら引出し、線引終点に線引糸を押さえ、その状態で線引糸を指先で摘んで上方に持ち上げ、それを放して張力を利用して線引糸を弾ませて木材に衝突させて正確な直線を描く操作を行う。そして1本の線引作業が終わると、リールに線引糸を巻取り、カルコを抜き、別の場所に移動して前記と同様な線引作業を繰返すことになる。
この線引作業は、多くの場合、連続して行なわれるが、この作業中は線引糸に安定して墨が付与されなければ、線がかすれることになる。
線引糸に墨を付与するために、墨タンクが使用されているが、旧来の墨つぼの場合は、墨タンクには綿を詰めて墨を染み込ませたものが採用されており、この墨つぼによると線引糸を繰出す際に線引糸を押圧部材で綿に押し当てながら行う必要があり、この押し当て状態により墨の付着量が変化するので、均一な濃さの線引きが困難であるという問題があった。
また、最近の墨つぼにおいては、前記問題を解消するために墨タンク内に綿の代わりにスポンジを充填し、これに墨を含浸させる方法が採用されるようになっている。しかし、この方法によるとスポンジと線引糸との接触部分がすり減って墨の付与が不安定となり易い。
そこでこの欠点を解消するために、スポンジにスリットを設け、このスリット内に線引糸を通し、線引糸をスポンジで挟んで墨を付与する方法が採用されている。
また、線引作業を効率的に行ない、かつ、線引糸にもつれなどを発生させないためにリールを渦巻きバネを使用して駆動する方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2002−321176号公報
1.線引糸への墨の供給問題
墨を含浸させたスポンジに線引糸を接触させて墨を付与する方法においては、墨つぼの使用期間によってスポンジと線引糸との接触圧力が変化すること、また、スポンジの磨滅などで接触部分の状態が次第に変化することから墨の付着量が不安定になり易い。そして線引糸に対するスポンジの接触状態を調整しようとしても、押圧力を調節する手段がないことから長期にわたって綺麗な線引きをすることが困難である。
2.リールへ線引糸を巻取る際の問題
1本の線を引いた後、リールより解き出された線引糸をリールに巻取る操作が必要であるが、この操作は線引きの効率を向上させる上で重要である。旧来の墨つぼの場合は、重量のあるリールの慣性力のフライホイール効果を利用して巻取る方法が採用されているが、この方法は巻取速度の調整が困難であり、使用者や慣れによって大きな差が発生する。
最近はプラスチックを使用した墨つぼが使用されるようになっているが、これのリールは軽量であることから、フライホイール効果を利用できず、従って、リールを指先で回したり、ハンドルを使用して回すものが提案されている。しかし、この形式のものは旧来の墨つぼの場合よりも巻取速度が遅いという問題がある。
また、リールが線引糸を素早く巻取る方法として動力、即ち、ゼンマイを使用するものが提案されているが、ゼンマイは巻戻しの最初は勢いがあるので、線引糸が跳ねる危険性があり、そのためにリールを指を押えて回転を調節したり、線引糸を指で押えて巻き戻り速度を調整する方法が採用されている。一般にゼンマイを使用した装置の場合は、線引糸の巻戻しの途中から巻取りが遅くなってしまうためにリールを手動で回転させて巻き戻さなければならないという問題がある。
本発明は、線引糸に最適な状態で墨を付与できるインクカートリッジ及びこれを使用した墨つぼを提供することを第1の目的とする。
更に、電動モーターによってリールを所定の速度で駆動することによって必要とする速度で、迅速にリール上に線引糸を巻取ることができる墨つぼを提供することを第2の目的とする。
前記目的を達成するための本発明は、次のように構成されている。
請求項1の発明は、墨つぼ本体に支持されたリールにより、線引糸を引出しながらインク供給部においてインクを付与し、該線引糸を弾いて線引きする墨つぼにおいて、前記インク供給部は、本体に着脱自在なカートリッジにより構成されており、前記カートリッジは、プラスチック製ケースの内部にインク供給室と、該インク供給室を通過する線引糸が供給あるいは排出される壁部にインク絞り室とインク戻り室とを併設し、前記インク供給室に上方よりスポンジを収容すると共に、前記インク絞り室にインク絞り用のゴムを充填し、前記ケースの上面から、前記インク戻り室及びインク絞り室中間部に至る前記線引糸を導入するためのスリットを、前記スポンジ、インク絞りゴムを含み、連通して設けた墨つぼ用インクカートリッジを特徴としている。
請求項2の発明は、前記スリットが設けられたインク絞り用ゴムの一部を押圧するカムが設けられ、このカムに押圧されたインク絞り用ゴムは前記線引糸を押圧するように構成されていることを特徴としている。
請求項3の発明は、前記ケースの上面にスポンジにインクを充填し、押圧力を付与する押圧部材を挿入できる開口が設けられていることを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか1つに記載の墨つぼ用インクカートリッジを利用した墨つぼにおいて、モーターにより駆動されるリールを墨つぼ本体の一端に配置し、前記リールから引き出される線引糸が挿通する前記インクカートリッジを着脱自在に設置し、太陽電池パネルと充電池からなる電子回路が前記モーターに接続していることを特徴としている。
請求項5の発明は、墨つぼ本体に支持されるリール本体の表面の一部を構成している面に起伏自在なクランクが設けられ、該クランクは、リール表面より突出しないようにリール円に折りたたまれるようになっており、モーターが非作動時に前記クランクを起立させ前記リールを回転させて線引糸を巻取ることを特徴としている。
請求項6の発明は、墨つぼ本体のインクカートリッジを設置する設置部に、前記インクカートリッジを支持するコイルバネを設けたことを特徴としている。
請求項7の発明は、請求項1乃至3のいずれか1つに記載の墨つぼ用インクカートリッジを利用した墨つぼにおいて、本体の一端にモーターを配置し、このモーターに取着される減速機と、該減速機に取着されるクラッチを介してリールが回転するように配置され、前記電子回路は、電圧測定ユニットからなるモーター制御回路と、太陽電池パネルと充電
池とからなる電源回路と、作動状況を使用者に知らせるLED点灯回路とから構成され、前記電子回路がモーターの回転速度の調節及び運転並びに停止を制御することを特徴としている。
本発明の特殊構造を有するインクカートリッジを装着した墨つぼは、墨の消費が抑えられる上、インクカートリッジのインク絞り室で脱落した墨はインク供給室に戻されるので墨を無駄にしない。さらに、インクカートリッジは密閉型であるので墨の水分が揮発して固まることがなく、長期に渡ってインクカートリッジを使用することができる。また、このインクカートリッジの線引糸への墨付着量調節機によって、均一な墨量が線引糸に付着すると共に、この墨の付着量を作業者が調節可能である。結果として、奇麗な墨線を長期に渡り維持することができる。
また、モーター駆動によって、常に一定速度で線引糸は巻き取られるので、従来のゼンマイバネ駆動の巻き取り装置のように作業者が指でリールや線引糸を押さえて巻き取り速度を調節することが必要がなく、その巻き取り速度は低速から高速まで調節できるので作業者の熟練度や好みに合わせた線引糸の巻き取りが行える。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1〜3に示すように墨つぼ1は、本体の一方の側(前部)にモーター3で駆動されるリール4を配置し、中間部にインクカートリッジ5を着脱自在に設け、他方の側より終端にカルコ6を結んだ線引糸7を引出し、あるいは巻戻しするように構成されている。
本発明にかかる墨つぼの第1の特徴は、線引糸7に墨(インク)を付与する手段として墨を収容したカートリッジ5を使用し、しかも、このカートリッジ5の糸道7aに後述する如く特殊な構造を採用して適正な量の墨に調節する墨調節機構を設けたことである。
(インクカートリッジ)
次に、本発明の第1の特徴であるインクカートリッジ5について説明する。
図5〜9に示す如く、インクカートリッジ5はプラスチック製の箱体10aと蓋10bとからなるケース10の中にスポンジ11が収容されたインク供給室10gが形成されている。
この箱体10aの前後方向の両端部10c,10dに小室が形成され、この小室は絞り材を充填したインク絞り室10eと、インク戻り室10fが一対に形成されている。
前記インク絞り室10eにはスリット付きのゴム10nと、ゴムの圧力を調節するカム15が設けられ、後述する如く前記スリット10kを通過する線引糸7に対する接触圧を調節するように構成されている。
このインク絞り用ゴム10nに形成されたスリット10kは、図11に示す如く、操作つまみ15aに対して偏心するように取付けられた押圧カム15cが前記インク絞り用ゴム10nを押圧・変形することで、そのスリット10kを閉止し、前記線引糸7はこの閉止されたスリット10kのスポンジ面で押圧されしごかれて墨がインク戻り室10fに脱落するようになっている。このカム15は上下方向に移動可能に取り付けられている。
また、図9、10及び11に示す如く、前記インク絞り室10eに隣接して形成されたインク戻り室10fは、前記インク絞り室10e内のインク絞り用ゴム10nによって線引糸7がしごかれた際に脱落する過大な墨を収容する室である。
このインク戻り室10fは墨還流孔を介して前記スポンジ11と接続しており、インク絞り室10eで絞られた墨は、インク戻り室10f内に溜められ、次いでスポンジ11に戻されるようになっている。
前記の如く、箱体10aの中に墨を含ませていないスポンジ11やインク絞り用ゴム10n等の各部材が所定位置に設置されたならば、蓋10bを覆せ、その周囲を超音波溶接によって溶接して閉止する。この際にスポンジはある程度押圧・圧縮されている。
前記のようにして組立てられたカートリッジ5は、図5及び図9の如く蓋10bには線引糸挿入用のスリット10iと墨供給孔10jが開口されている。そして、前記供給孔10jから墨を充填後、この供給孔10jと前記スリット10iを塞ぐシール10pによって封止される。
前記のようにして組立てられたカートリッジ5は、墨を充填した状態で販売され、墨つぼに固定する前にシール10pをはがして、墨つぼ1の所定の位置に固定される。
なお、この孔10jは直径15mm程度の開口を有しており、これを通じて図4のように綿押え9でスポンジ11を押圧して墨を全体に分布させるようになっている。
さらに、図17に示す如く、墨つぼ1のインクカートリッジ5を設置する箇所に、前記インクカートリッジ5を支持しかつ、上方に押圧するようにコイルバネ5aを設けることができる。
前記コイルバネ5aは、使用者が綿押え9を押圧する際にインクカートリッジ5にかかる負荷を、コイルバネの弾力により全体に分散し、使用者が過剰に綿押え9を押圧しても前記スポンジ11の変形が防止され、スポンジ11の変形による線引糸7とスポンジ11との摺接不良を防止し、線引糸7へのインクの供給が安定する。
他のタイプのインクカートリッジ5として、図1〜2に示すような大型のものがあり、墨つぼ1の形状や大きさに合わせてインクカートリッジ5のインク供給室10gの大きさを変えたものがある。
また、図13に示す如く、インクカートリッジ5の糸道7aの位置を変更可能とする糸通し材13aを墨つぼ1に設け、この糸通し材13aは、円錐形状であって、この円錐の先端に線引糸7の挿通する挿通穴13dが中心軸から偏心するように設けてあり、この糸通し材13aは回転自在に取り付けてある。
前記糸通し材13aは突起13cが設けられ、その回転の位置を突起13cにより確認できるようになっていると共にラッチ機構の突起13eによって所定の間隔で回転が係止されるようになっている。
また、他の糸通し材として、図14に示す如く、線引糸7の貫通する穴を設けた板状13bのものでもよく、この板状の糸通し材13aは位置確認用の突起13cとラッチ機構の突起13eを有し、所定の間隔で上下に移動するものである。
また、インクカートリッジ5のように前記糸通し材13aは交換可能である。
(電動モーター式墨つぼ)
次に、本発明の第2の特徴である電動モーターによってリールを回転させて線引糸を巻き取る墨つぼについて説明する。
図1〜2に示す如く、モーター3は墨つぼ1の上下のケース1a,1bの間の固定部材3cに固定され、そのモーター軸3aに取付けられた減速歯車機構3dと、リール4に形成された内歯歯車3eとが係合するように配置されている。また、回転を案内するベアリング部材14がリールに内接するように設置されている。
前記リール4の回転数は切り替えスイッチで数段階に調節可能な上、後述するコントローラー19の設定によって変更可能となっている。
前記減速歯車機構3dは、遊星歯車やクラッチ機構で構成され、巻取り方向にのみリールを回転させ、逆方向には自由回転するようになっている。
また、他の実施例として図16に示す如く、外周が可撓性のゴム等からなる車輪を備えた減速機Dを用いることもできる。
この減速機Dの動力を伝える車輪外周に可撓性を持たせたので、モーター3の停止状態で手動によりリール4を回転させて線引糸7を巻き取る際は、内車輪3gとリール4とが当接する部分のゴム3rが変形し、リール4と外車輪3iとの摩擦が減少して、容易にリール4を手動で回転することができる。
この墨つぼは、電圧測定ユニット25からなるモーター制御回路と、太陽電池パネル16とバッテリー17とからなる電源回路と、作動状況を使用者に知らせるLED点灯回路からなる電子回路によってモーター3の動作を制御しており、モーター3の回転速度は、例えば250〜9000rpmの範囲で調節自在とし、前記減速歯車機構3d若しくは前記減速機Dによりリールの回転速度は、例えば150〜450rpmとなる。
前記太陽電池パネル16は、墨つぼ1のケース外壁に設けられ、この太陽電池パネル16を保護する透明なプラスチック製の窓に覆われており、LED灯18は墨つぼ1のケース外壁面に点灯状態を確認できるように設置されている。
前記LED灯18は、電源が入ると点灯する第1のLED灯18aと、線引糸7を巻き取り終えたときに点灯する第2のLED灯18bと、バッテリーが消耗したときに点灯する第3のLED灯18cから構成されている。
前記スイッチ22は電源スイッチを兼ねており、墨つぼ1を使用する際にこのスイッチ22を押すと電源が入り待機状態となり、第1のLED灯18aが点灯する。
次に墨線を引き終わり、糸を巻き取る際には再度前記スイッチ22を押すと、モーター駆動によって一定速度(調節可能)で線引糸7が巻き取られる。線引糸7を巻き取り終えるとモーター3の電圧が上昇したのを検出した電子回路の電圧測定ユニット25が第2のLED灯18bを点灯させると共にモーター3の電源が切られる。
また、墨つぼ1には外部電源を接続する端子23が設けられている。
前記スイッチ22を操作してもモーター3が動作しない場合は、図4(a)〜図4(c)に示す如く、墨つぼ1本体に支持されるリール4の本体の表面の一部を構成している面に起伏自在に設けられたクランク4aを起立させ、前記リール4を巻取り方向に回転させて線引糸7を巻取ることができる。
(使用方法)
次に、本発明のインクカートリッジ5とモーター駆動装置とを有する墨つぼ1の実施例について説明する。
図4に示す実施例は、コンパクトなインクカートリッジ5を用いたものである。
この墨つぼ1の使用方法は、墨つぼ1のインクカートリッジ交換用の蓋1cを開き、シール10pを剥がしたインクカートリッジ5を墨つぼ1本体の所定の位置に設置し、インクカートリッジ5の蓋10bのスリット10iに線引糸7を挿通させ、前記蓋1cを閉止してインクカートリッジ5を固定する。次に、線引糸7の引き出しと巻き取りを数回行って、線引糸7に墨が付着して馴染むようにする。
次に、線引糸7の先端に固定されているカルコ6を木材等の線引開始点に差し込んで固定し、墨つぼ1を持って後退しながら線引糸7を引出し、線引終点に到達したら線引糸7をツルクビ12により線引き対象面に押さえつけ、その状態で線引糸7を指先で摘んで上方に持ち上げ、それを放して張力を利用して線引糸7を弾ませて木材に衝突させて正確な直線を描く操作を行う。
そして、スイッチ22を押してモーター駆動によってリール4を回転させながら線引糸7を巻取り、カルコ6を板等の線引き対象面から引き抜き、別の場所に移動して前記と同様の線引作業を繰返す。
この墨つぼは、リール4の回転数は切り替えスイッチで所定の速度に切り替え可能であり、例えば、高速(450rpm)、標準(300rpm)、低速(150rmp)のような速度を選択することができる。
線引き操作を行った際に木屑等が線引糸7に絡み付くなどして巻き取り作業中に、前記線引糸7が引っ掛かった際には前記電子回路の電圧を検出する電圧測定ユニット25がモーター3の電圧上昇を検出し、モーター3を停止して巻き取りを中断するので、線引糸7を少し引き出して前記木屑等を除去し、再度スイッチ22を押して巻き取りを完了させる。
作業中にバッテリー17が消耗した際は、電源不足を知らせる第3のLED灯18cが点灯する。この際は、太陽電池パネル16による発電で充電する、若しくは、バッテリー17を交換するか外部電源に接続して、墨打ち作業を行う。
この線引き作業で墨線が過大であったり、かすれている場合は、墨つぼ1の蓋1cを開き、インクカートリッジ5の前後に取り付けられたカム15の操作つまみ15aを回転させてインク絞り用ゴム10nに付加される押圧力を調節する(図11)。このカム15は上下方向に移動可能に取付けられているので、インクカートリッジ5の糸道7aの位置を後述の如く変更した際に、カム15の取り付け位置も調節可能である。
また、前記カム15の調節の他に、墨つぼ1に配置された綿押え9で前記インクカートリッジ5のスポンジ11を数回押圧し、墨を全体に分布させて線引糸7に付着する墨量を調節できる。
さらに、前記インクカートリッジ7の糸道7aの位置を上下に変更可能とする糸通し材13aが墨つぼ1に設けられており、線引糸7との摺接によって糸道7aが摩耗した際は、糸通し材13aの位置を調節して新しい糸道に変更する。
前記糸通し材13aは、突起13cが設けられると共にラッチ機構を有する突起13eが形成されているので、所定の間隔毎に、この糸通し材13aを調節してインクカートリッジ5の糸道7aを変更する。
前記糸通し材13aの線引糸7が通過する穴が磨耗した場合は交換可能である。
墨つぼ1を使用する作業が終わった際は、前記スイッチ22を長く押すと電源が切れてLED灯18は消灯する。また、電源を切るのを忘れた場合、所定の時間操作しないと自動的に電源が切れるようになっている。
(作用効果)
線引き作業において、リール4から引き出された線引糸7は前記カートリッジ5に設けた糸道7aに導入され、インク供給室10gのスポンジ11に設けたスリット10rで接触しながら墨が供給され、次いで前記スポンジ11で十分に墨を含浸した線引糸7は、インク絞り室10eのインク絞り用ゴム10nが糸をしごくようにして墨を脱落させ、このインク絞り用ゴム10nで脱落した墨はインク戻り室10fに一旦収容され、還流孔を介してインク供給室10gに戻されるので、墨の無駄がない。
前記インク供給室10gに収納されたスポンジ11は、このインク供給室10g内に加圧状態で詰め込まれているので、線引糸7の糸道10kを押圧している。この押圧力によって、線引糸7とスポンジ11との接触が確実に行われるので、線引糸7に付着する墨量が良好な状態に保たれる。
インク絞り室10eは、カム15の操作つまみ15aの回転によってインク絞り用ゴムを押圧する力が調節可能であるので、作業者によって異なる線引糸7の引き出し速度に合わせて調節ができる。また、スポンジ11が含浸している墨の量の変化に対応することもできる。
また、前記カム15のほかにも、図11及び図12に示す如く、先端部が膨らんだ形状の押圧金具10hや、板バネ状の押圧金具等を使用することができ、インク絞り用ゴム10nのスリット10kを全体的に閉止して密閉性を高めることができる。
また、図13(a)及び(b)に示す如く、容易に前記インクカートリッジ5の糸道7aを所定の間隔で変更でき、線引糸7との摺接によって摩耗した糸道7aを新しい糸道7aに変更するので、奇麗な墨線を引くことができる。
モーター駆動により一定速度で線引糸7が巻き取られるので、ゼンマイバネ駆動の巻取り装置のように巻き取り始めに指でリール4や線引糸7を押えて巻取り速度を調節する必要がなく、また巻取りの終わり付近でリール4を手で回して巻き取る必要もない。さらに、作業者の好みに合わせて巻き取り速度が調節できる。
また、内車輪3gと外車輪3iは可撓性のゴム3rを外周に設けた車輪であるので、プラスチックのみで構成された回転部品のように耳障りな擦れ音といった騒音が発生せず、その回転も安定かつ、スムーズになされる。
本発明の実施形態に係る墨つぼの概略構成図である 図1の断面図である 図1の側断面図である 墨つぼの他の実施形態を示す図であり、(a)は墨つぼの一部拡大切断側面図、(b)は墨つぼのリールの一部拡大切断側面図、(c)は墨つぼのリールとクラッチカムを示す図である インクカートリッジの斜視図である インクカートリッジの上面図である インクカートリッジの側面図である 図6の断面図である インクカートリッジの切断正面図である インクカートリッジの絞り室付近の拡大図である インク絞り用ゴムとカムとの概略構成図である インク絞り用ゴムと押圧金具との概略構成図である 糸通し材の概略構成図であり、(a)は平面図、(b)は側断面図である 糸通し材の他の例の概略構成図であり、(a)は平面図、(b)は側断面図である 本発明の実施形態に係る墨つぼの回路図である 本発明の他の実施形態に係るモーターとリールとの概略構成図である 本発明の他の実施形態に係るインクカートリッジの概略構成図である
符号の説明
D 減速機 1 墨つぼ
2 本体 3 モーター
4 リール 5 インクカートリッジ
6 カルコ 7 線引糸
9 綿押え 10 ケース
10e インク絞り室 10f インク戻し室
10g インク供給室 11 スポンジ
13 糸通し材 14 ベアリング部材
15 カム 16 太陽電池パネル
17 リチウム電池 18 LED灯
19 モーターコントローラー 22 スイッチ
24 コイルバネ

Claims (7)

  1. 墨つぼ本体に支持されたリールにより、線引糸を引出しながらインク供給部においてインクを付与し、該線引糸を弾いて線引きする墨つぼにおいて、
    前記インク供給部は、本体に着脱自在なカートリッジにより構成されており、
    前記カートリッジは、プラスチック製ケースの内部にインク供給室と、
    該インク供給室を通過する線引糸が供給あるいは排出される壁部にインク絞り室とインク戻り室とを併設し、
    前記インク供給室に上方よりスポンジを収容すると共に、前記インク絞り室にインク絞り用のゴムを充填し、
    前記ケースの上面から、前記インク戻り室及びインク絞り室中間部に至る前記線引糸を導入するためのスリットを、前記スポンジ、インク絞りゴムを含み、連通して設けた墨つぼ用インクカートリッジ。
  2. 前記スリットが設けられたインク絞り用ゴムの一部を押圧するカムが設けられ、このカムに押圧されたインク絞り用ゴムは前記線引糸を押圧するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の墨つぼ用インクカートリッジ。
  3. 前記ケースの上面にスポンジにインクを充填し、押圧力を付与する押圧部材を挿入できる開口が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の墨つぼ用インクカートリッジ。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の墨つぼ用インクカートリッジを利用した墨つぼにおいて、
    モーターにより駆動されるリールを墨つぼ本体の一端に配置し、前記リールから引き出される線引糸が挿通する前記インクカートリッジを着脱自在に設置し、
    太陽電池パネルと充電池からなる電子回路が前記モーターに接続していることを特徴とする墨つぼ。
  5. 墨つぼ本体に支持されるリール本体の表面の一部を構成している面に起伏自在なクランクが設けられ、該クランクは、リール表面より突出しないようにリール円に折りたたまれるようになっており、モーターが非作動時に前記クランクを起立させ前記リールを回転さ
    せて線引糸を巻取ることを特徴とする請求項4記載の墨つぼ。
  6. 墨つぼ本体のインクカートリッジを設置する設置部に、前記インクカートリッジを支持するコイルバネを設けたことを特徴とする請求項4又は5に記載の墨つぼ。
  7. 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の墨つぼ用インクカートリッジを利用した墨つぼにおいて、
    本体の一端にモーターを配置し、このモーターに取着される減速機と、該減速機に取着されるクラッチを介してリールが回転するように配置され、
    前記電子回路は、電圧測定ユニットからなるモーター制御回路と、太陽電池パネルと充電池とからなる電源回路と、作動状況を使用者に知らせるLED点灯回路とから構成され、前記電子回路がモーターの回転速度の調節及び運転並びに停止を制御することを特徴とする墨つぼ。
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