JP4366827B2 - コンテンツ再生システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
受像機等の再生機器とビデオサーバーやチューナーユニット等のコンテンツ供給機器とがネットワークを介して相互に接続されたコンテンツ再生システムに関する
【0002】
【従来の技術】
地上波放送・衛星放送・ケーブルテレビ等を介して伝送/配信される映像・音声・他の情報等のコンテンツを受信するチューナユニット(機器)、映像・音声・他の情報等のコンテンツを蓄積するビデオサーバ(機器)、チューナユニット(機器)やビデオサーバ(機器)から供給されるコンテンツを視聴する受像機、及びこれらをネットワークにて接続したネットワーク型家電機器が提案されている。ネットワークには複数の受像機を接続することが可能であり、例えば、各部屋毎に受像機を配置してコンテンツを視聴することが可能に構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
各部屋でのコンテンツ視聴において、例えば、ある部屋でコンテンツ視聴中に視聴を中断し、再び前の部屋で視聴を再開する際に、従来のように再生装置と受像機とが一対一の関係で接続されている場合、例えば、最も単純なケースにおいて、再生装置がVTRの場合再びテープを走行させて再生を再開すればよく、特に再開に当たり複雑な操作を必要としない。また、従来はチューナ装置と受像機とが1つの筐体内に収納されており、電源をOFFにして再び電源をONにすると最後に視聴していたチャンネルを視聴可能なように構成されいる場合が多く、この場合も視聴再開にあたり複雑な操作は不要であった。しかしながら、チューナ装置、再生装置、および受像機がネットワークで接続されている構成であると、従来の装置のように受像機に接続される機器が一対一の構成ではないため、視聴を中断し、視聴を再開する場合に、どの機器とどの機器とを接続すればいいのか、また、どのコンテンツを視聴あるいは再生すればいいのかが一義的に決まらないため、ユーザが再開にあたり、中断時まで視聴していたコンテンツを再び指定して視聴・再生を再開するという操作を行う必要があり、視聴・再生の再開までに時間を要したり、操作に不慣れな場合は、再開を行うことが出来ない場合もあるなど、きわめて操作性が悪いという問題点を有していた。
そこで本発明は、チューナーユニットやビデオサーバー等のコンテンツ供給機器、および複数の受像機等の再生機器などが相互にネットワークで接続されたコンテンツ再生システムにおいて、再生機器(受像機)側の電源投入操作により、ユーザーが視聴を開始する際に前回電源切断時の接続状態を自動的に再現する事により、ユーザーの利便性を図る。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は
再生機器とコンテンツ供給機器とをネットワークを介して接したコンテンツ再生システムにおいて、
前記再生機器は、
前記コンテンツ供給機器を識別するコンテンツ供給機器識別子を、不揮発型の記憶媒体に記憶するコンテンツ供給機器識別子記憶手段と、
前記記憶媒体から前記コンテンツ供給機器識別子を読み出して、このコンテンツ供給機器識別子に対応するコンテンツ供給機器にコンテンツ再生要求データを送信する再生要求手段と、
前記ネットワークを介して供給されるコンテンツを受信して再生する再生手段と、
を備え、
前記コンテンツ供給機器は、
前記再生機器を識別する再生機器識別子と前記再生機器に再生させるためのコンテンツのソースを指定するソース指定情報とを関連付けて記憶する再生機器情報記憶手段と、
前記ソース指定情報によりコンテンツを特定するソース源特定手段と、
前記コンテンツ再生要求データを受信して前記再生機器情報記憶手段から前記再生機器識別子と前記ソース指定情報とを読み出し、このソース指定情報に基づき前記ソース源特定手段によりコンテンツを特定し、前記再生機器識別子に対応する再生機器に、前記特定したコンテンツを送信するコンテンツ供給手段と、
を備えたことを特徴とするコンテンツ再生システムを提供する。
また、上記の目的を達成するために、本発明は
前記再生機器情報記憶手段は、
前記ソース指定情報により特定されるコンテンツの送信終了位置を示す位置情報をも前記ソース指定情報に関連付けて記憶するようにし、
前記コンテンツ供給手段は、
前記コンテンツ再生要求データを受信して前記再生機器情報記憶手段から前記再生機器識別子と前記ソース指定情報と前記位置情報とを読み出し、前記ソース指定情報に基づき前記ソース源特定手段からコンテンツを特定し、前記位置情報で示される位置を前記コンテンツの送信開始位置とし、前記再生機器識別子に対応する再生機器に、前記特定したコンテンツを前記送信開始位置から送信する
ことを特徴とする請求項1記載のコンテンツ再生システムを提供する。
【0005】
【発明の実施形態】
図1は本発明の実施例である映像視聴システムを示す図であり、1は放送を受信するチューナー、2は映像の録画および再生が可能なビデオサーバー、A、Bは2台の受像機で、これらがネットワーク3を介して相互に接続されている。尚、以下の説明においては、サーバー機器としてチューナー1およびビデオサーバー2,および映像端末としては受像機A、Bをネットワーク3を介して接続した構成をその一例として説明するが、本発明はこの構成に限定されるものではないネットワークを介して映像端末とサーバー機器とが接続されている構成であればよい。
【0006】
チューナー1は、外部より供給される、例えば、地上波放送・衛星放送・ケーブルテレビ網等から供給されるのRF信号等より必要なチャンネルやコンテンツを選択して所定の信号形式に変換して出力するチューナー部11、チューナー部11から供給される信号をネットワーク3で伝送するのに適した形態の信号、例えば、IEEE1394に準拠した形式の信号等に変換するインターフェース部12、チューナー1を制御する制御部14とから構成されており、制御部14は視聴するために指定したコンテンツのチャンネルと視聴する受像機IDとの関連情報を記憶する受像機ID記憶部13とを含んで構成されている。
【0007】
ビデオサーバ部2は、ストリーム番号とストリーム番号に対応するストリームデータとを記憶するストリーム記憶部21と、ネットワーク3を介して伝送されるストリームデータをストリーム記憶部21にて記録可能なデータ形式に変換すると共に、ストリームデータ記憶部21にて再生されたストリームデータをネットワーク3で伝送可能なデータ形式に変換するネットワークI/F部22と、ストリーム記憶部21およびネットワークI/F部22とを制御する制御部23とから構成されている。制御部23は受像機ID、ストリーム番号、及び位置情報を関連づけて記憶する受信ID記憶部24を含んで構成されている。
【0008】
受像機A(B)は、CRT、液晶表示装置、プラズマディスプレィ等の画像を表示する表示部A1(B1)と、電源投入、コンテンツの選択、記録指示、再生指示、音量調節、予約録画設定、および番組情報の取得指示等の受像機Aの各種操作を行う操作部A2(B2)と、ネットワーク3より供給されるストリームデータを所定の形式の信号に変換すると共に、受像機A内部から出力される各種信号をネットワーク3で伝送可能な形式の信号に変換するネットワークI/F部A3(B3)と、ネットワークI/F部A3(B3)から供給されるコンテンツに関するストリームデータを表示部A1にて表示可能な信号にデコードするデコーダA4(B4)と、ソース機器(サーバー機器)のIDとコンテンツとに関する情報を蓄積するソース機器ID記憶部A5とから構成されている。なお、図1では受像機Aと受像機Bとが同様な構成のものをその一例として説明したが、受像機の構成は必ずしも同一である必要はなく、少なくともネットワーク3に接続可能で、ネットワーク3を介して伝送されるストリームデータを表示可能な構成であればよい。
【0009】
チューナー1およびビデオサーバー2が出力する映像信号は、例えば、MPEGで圧縮されたストリームデータ(デジタル信号)であり、ネットワーク3を介して受像機A、あるいは受像機Bに伝送され、受像機A、あるいは受像機Bは入力されたストリーム信号をデコーダA4、デコーダB4にてそれぞれデコード処理し表示部A1、表示部B1に表示する。以降、映像信号をストリームデータとして説明をするが、映像情報が伝送される映像データであればよく信号形式に関しては伝送形態や伝送路に適した形態のものを選択することが可能であり、映像データと共に音声情報(音声データ)を伝送することも可能である。
【0010】
まず、例えば、受像機Aからチューナー1の映像を視聴する場合を考える。図2に示すようにユーザーは受像機Aの操作部A2の操作により、映像のソースとしてチューナー1を指定する(S1)。操作部A2のユーザーインターフェースとしては、その一例として、画面上に表示されるGUIによるが、あらかじめ映像ソースとなる機器が固定的に決められている場合では通常のテレビ用リモコンのような形のハードウェアボタンも可能である。
【0011】
これによりチューナー1の機器IDが受像機Aのソース機器ID記憶部A5に記憶される(S2)。同時に、ネットワークI/F部A3およびネットワーク3経由を介して映像信号再生要求がチューナー1に対して送信される。映像信号再生要求を受信したチューナー1は、要求送信元の受像機IDを元に受像機ID記憶部14に記憶されいるデータを参照して受像機IDに対応するチャンネルのデータを取りだし(S3)、チャンネルデータはチューナー部11に供給され、チューナー部11は指定のチャンネルを選択して、指定のチャンネルのストリームデータをネットワークI/F部12を経由してネットワーク3に送出する(S4)。受像機Aでは受信した映像信号をデコーダA4にてデコード処理して表示部A1に表示する(S5)ことによりコンテンツを視聴できる。
【0012】
ここで、図3に示すようにユーザーが、例えば、受像機Aの操作部A2の操作により、別のチャンネルを選択した場合(S10)は、ネットワーク3を経由してチャンネル選択要求がチューナー1に送信され、チューナー1は受信したチャンネル選択要求に基づいて受像機ID記憶部14に記憶されている該当する受像機IDに対応するチャンネル情報を書きかえてデータを更新すると共に、チューナー部11のチャンネルを切換えてストリームデータをネットワーク3を介して受像機に伝送する(S11)。また、受像機Aは供給されたストリームデータをデコーダA4でデコード処理して表示部A1で表示する。(S12)
【0013】
ここで、例えば、図4に示すようにユーザーが視聴を一時終了して受像機Aの電源を切断した場合(S21)も受像機A内のソース機器ID記憶部A5に記憶されているサーバー機器(例えば、チューナー)のIDは保持されている。
【0014】
ユーザーが再度受像機Aの電源を投入した時(S22)、受像機Aは自動的にソース機器ID記憶部A5の内容を参照してサーバー機器のIDを取り出し(S23)、チューナー1に対して映像信号再生要求をネットワーク3経由で送出する。映像信号再生要求を受信したチューナー1は受像機ID記憶部13を参照し、受像機AのIDに対応したチャンネルデータを取り出して(S24)チューナー部11に提供し、チューナー部11はチャンネルデータに基づいてチャンネルを選択し(S25)、ストリームデータをネットワーク3を介して受像機Aに対して出力し、受像機Aはネットワーク3経由で供給されたストリームデータをデコーダA4でデコーダ処理して表示部A1に表示する(S26)。このようにして、受像機Aは前回電源を切断した時と同様の接続状態を電源投入時に再現できる事になる。
【0015】
また、受像機ID記憶部14は各受像機ID毎に対応するチャンネルを記憶しているため、受像機A、受像機Bの2台を使用して同様の操作を行った場合でもそれぞれの受像機A、B毎に前回の状態を保持する事が可能となっている。
【0016】
次に、例えば、図5に示すように受像機Bからビデオサーバー2に記録されている映像を再生して視聴する場合を考える。受像機Bの操作部B2の操作により、ビデオサーバー2を選択すること(S31)によりビデオサーバー2の機器IDが受像機Bのソース機器ID記憶部B5に記憶される(S32)。同時に、ネットワークI/F部B3およびネットワーク3を介して映像信号再生要求がビデオサーバー2に対して送信される。映像信号再生要求を受信したビデオサーバー2は、受像機ID記憶部23を参照して要求送信元の受像機IDに対応するストリーム番号を取りだし(S33)、取り出したストリーム番号に対応したストリームデータをストリーム記憶部21からネットワークI/F部22及びネットワーク3を経由して送出し(S34)、受像機Aではネットワーク3経由で受信したストリームデータをデコーダA4にてデコード処理して表示部A1に表示すること(S35)により指定の番組の再生して視聴することができる。
【0017】
ここでユーザーが、例えば、図6に示すように受像機Bの操作部B2の操作により、記録済みの別の番組を選択した場合(S41)は、ネットワーク3を経由してストリーム選択要求がビデオサーバー2に送信され、ビデオサーバー2は受信したストリーム選択要求に基づいて受像機ID記憶部24を更新し、該当するIDに対応するストリーム番号を書きかえると共に、ストリーム記憶部21から指定のストリームデータをネットワーク3を介して受像機Bへ出力する(S42)。受像機Bは供給されたストリームデータをデコーダB4でデコード処理して表示部B1で表示する(S43)。
【0018】
ここで図7に示すようにユーザーが視聴を終了して受像機Bの電源を切断した場合(S51)も受像機B内のソース機器ID記憶部B5のサーバー機器の機器ID(ビデオサーバー)は保持されている。また、ビデオサーバー2側では、受像機Bの電源が切られたことを認識して映像信号の送信を中断し(S52)、どこまで送信し終わったを示す位置情報を受像機IDと関連づけて受像機ID記憶部24に記録する(S53)。
【0019】
ユーザーが再度受像機Bの電源を投入した時(S54)、受像機Bは自動的にソース機器ID記憶部B5を参照してサーバー機器の機器IDを取り出して(S55)ビデオサーバー2に対して映像信号再生要求を送出する。映像信号再生要求を受け取ったビデオサーバー2は受像機ID記憶部24を参照し、受像機Bの受像機IDに対応したストリーム番号を取り出し(S56)、この時、同時に受像機ID記憶部24の位置情報が示すストリーム記憶部21の記憶場所(アドレス)よりストリームデータを再生して出力し(S57)、ネットワーク3を介して受像機Bに伝送する。受像機BはデコーダB4でデコード処理して表示部B1で表示する(S58)。このようにして受像機Bは前回電源を切断した時と同様の接続状態及び再生状態を電源投入時に再現できることになる。
【0020】
【発明の効果】
本発明は上述したように、ネットワークを介して接続された1台または複数台の再生機器を配置した各部屋でのコンテンツ視聴において、例えば、ある部屋でコンテンツ視聴中に視聴を一時中断し、視聴の再開するにあたり、ユーザが中断時まで視聴していたコンテンツを再び指定して視聴・再生を再開するという複雑な操作が不要となり、視聴・再生の再開までに時間を要することなく、操作に不慣れな場合でも簡単に再開を行うことができ、きわめて操作性がよいという利点を有する。
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例である映像視聴システムの構成を示す図である。
【図2】 チューナーを選択した際の動作を説明する図である。
【図3】 チューナーのチャンネルを指定した際の動作を説明する図である。
【図4】 チューナの電源を切断し、再度投入した際の動作を説明する図である。
【図5】 ビデオサーバーを選択した際の動作を説明する図である。
【図6】 ビデオサーバーに記録されている別番組の再生を指定した際の動作を説明する図である。
【図7】 ビデオサーバーの電源を切断し、再度投入した際の動作を説明する図である。
【符号の説明】
1・・・チューナー
2・・・ビデオサーバー
3・・・ネットワーク
A、B・・・受像機

Claims (2)

  1. 再生機器とコンテンツ供給機器とをネットワークを介して接したコンテンツ再生システムにおいて、
    前記再生機器は、
    前記コンテンツ供給機器を識別するコンテンツ供給機器識別子を、不揮発型の記憶媒体に記憶するコンテンツ供給機器識別子記憶手段と、
    前記記憶媒体から前記コンテンツ供給機器識別子を読み出して、このコンテンツ供給機器識別子に対応するコンテンツ供給機器にコンテンツ再生要求データを送信する再生要求手段と、
    前記ネットワークを介して供給されるコンテンツを受信して再生する再生手段と、
    を備え、
    前記コンテンツ供給機器は、
    前記再生機器を識別する再生機器識別子と前記再生機器に再生させるためのコンテンツのソースを指定するソース指定情報とを関連付けて記憶する再生機器情報記憶手段と、
    前記ソース指定情報によりコンテンツを特定するソース源特定手段と、
    前記コンテンツ再生要求データを受信して前記再生機器情報記憶手段から前記再生機器識別子と前記ソース指定情報とを読み出し、このソース指定情報に基づき前記ソース源特定手段によりコンテンツを特定し、前記再生機器識別子に対応する再生機器に、前記特定したコンテンツを送信するコンテンツ供給手段と、
    を備えたことを特徴とするコンテンツ再生システム。
  2. 前記再生機器情報記憶手段は、
    前記ソース指定情報により特定されるコンテンツの送信終了位置を示す位置情報をも前記ソース指定情報に関連付けて記憶するようにし、
    前記コンテンツ供給手段は、
    前記コンテンツ再生要求データを受信して前記再生機器情報記憶手段から前記再生機器識別子と前記ソース指定情報と前記位置情報とを読み出し、前記ソース指定情報に基づき前記ソース源特定手段からコンテンツを特定し、前記位置情報で示される位置を前記コンテンツの送信開始位置とし、前記再生機器識別子に対応する再生機器に、前記特定したコンテンツを前記送信開始位置から送信する
    ことを特徴とする請求項1記載のコンテンツ再生システム。
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