JP4366241B2 - 走行型芝刈機 - Google Patents

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Description

本発明は、地面に植立した芝草を刈り取るための刈取機構(モア装置)が装着された走行型芝刈機に係り、より詳しくは、前記刈取機構に連通する排出ダクトの構造に関するものである。
一般に、走行型芝刈機は、走行機体に昇降動可能に装着されたモア装置と、当該モア装置で刈り取った芝草が搬送される排出ダクトと、この排出ダクトに連通する芝草収容用の集草ボックスとを備えている。
この種の走行型芝刈機の一例が特許文献1に開示されている。特許文献1の走行型芝刈機では、四輪式走行機体の下面のうち左右両前輪と左右両後輪との間に、刈取機構としてのモア装置がリンク機構を介して昇降動可能に装着されている。芝草収容用の集草ボックスは走行機体の後端部に取り付けられている。モア装置と集草ボックスとをつなぐ排出ダクトは、走行機体の下面のうち左右両後輪の間に後方に延びるように配置されている。
この場合、モア装置を地面に這わせた状態でモア装置内のロータリ刈刃を回転させることにより、地面に植立した芝草を適宜高さに刈り取る。刈り取った芝草は、ロータリ刈刃の回転で生じた搬送風に乗って、モア装置から排出ダクトを経由して集草ボックスに収容される。
特開平10−286016号公報
ところで、特許文献1の走行型芝刈機においては、例えば濡れた(湿った)芝草、すなわち、水分のせいで単位体積当りの重量が重くなった芝草をモア装置で刈り取った場合に、当該芝草を搬送風の風力では集草ボックスにまで搬送できなくて、この芝草が排出ダクトの内底面に張り付いて溜ることがある。
そうすると、当該張り付き部分に搬送途中の芝草が次々と引っ掛ることにより、排出ダクト内で芝草が嵩高く堆積し、その結果、芝草の搬送効率の低下ひいては排出ダクトの詰りを招来するという問題があった。
また、特許文献1の構成では、排出ダクトが芝草できっちりと塞がれた場合に、エンジンの動力で駆動するロータリ刈刃の回転が抑制され、その結果、エンジン回転数が低下する。従って、排出ダクトのメンテナンス作業をしない限り、芝刈作業時にエンジン回転数が低下してはじめて、オペレータは排出ダクトの詰りに気付くことになる。
このため、エンジン回転数の低下によりオペレータが排出ダクトの詰りに気付いたときには、排出ダクト内に芝草がみっちりと詰まっているから、この芝草を取り除く作業が非常に面倒であるという問題もあった。
そこで、本発明は、以上のような問題を解消し、排出ダクトの内底面に芝草が溜り出したこと(排出ダクトが詰まる兆候)を的確に把握できるようにした走行型芝刈機を提供することを技術的課題とするものである。
この技術的課題を解決するため、請求項1に係る発明は、モア装置が装着された走行機体に、前記モア装置で刈り取った芝草が搬送される排出ダクトを設け、前記走行機体の後部に、前記排出ダクトを経由した前記芝草を収容する集草ボックスを設けた走行型芝刈機であって、前記モア装置におけるダクト部の上向き開口部を、断面下向きコ字状のモアカバー体にて覆い、前記ダクト部及び前記モアカバー体の後部を前記排出ダクトの前部内に挿入し、前記排出ダクトの排出口周りを囲む閉塞板の左右板部の一方に、前記集草ボックス内に芝草が堆積しているか否かを感知する満量センサを、前記集草ボックスの内部に向かって突出するように設け、前記排出ダクト内の底部のうち左右の前コーナ部の一方に形成された下向きの開口穴を、上下回動可能な当接板にて覆い、前記排出ダクトにおける前記開口穴寄りの側板の前端内面に、前記当接板に芝草が載っていないかどうかを感知する詰りセンサを、前記モア装置の前記ダクト部より左右外側に位置するように設けたというものである。
請求項1の発明によると、モア装置におけるダクト部の上向き開口部を、断面下向きコ字状のモアカバー体にて覆い、前記ダクト部及び前記モアカバー体の後部を排出ダクトの前部内に挿入し、前記排出ダクト内の底部のうち左右の前コーナ部の一方に形成された下向きの開口穴を、上下回動可能な当接板にて覆い、前記排出ダクトにおける前記開口穴寄りの側板の前端内面に、前記当接板に芝草が載っていないかどうかを感知する詰りセンサを、前記モア装置の前記ダクト部より左右外側に位置するように設けているので、稀にしか起こらない前記排出ダクト内での芝草の堆積をオペレータが一々目視でチェックしなくても、前記排出ダクト内の芝草の溜り出しを前記詰りセンサで確実に検出できるという効果を奏する。
また、前記排出ダクトの内部を常時監視することができるから、芝草の堆積による前記排出ダクトの詰りを確実に抑制することができ、前記排出ダクト内の清掃の頻度も少なくて済むという効果も奏する。
更に、前記当接板は前記排出ダクト内の底部のうち左右の前コーナ部の一方にあり、前記詰りセンサは前記モア装置の前記ダクト部より左右外側に位置しているので、前記排出ダクト内を通過する搬送風の影響を受けにくく、芝草の通過を邪魔したりすることがない。従って、芝草の引っ掛りによる前記当接板や前記詰りセンサの故障や誤作動を著しく低減することができ、前記排出ダクト内の芝草の堆積状態について間違った情報をオペレータに伝えることがほとんどなくなるという効果を奏する。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
はじめに、図1〜図3を参照しながら、走行型芝刈機の概要について説明する。図1は芝刈機の全体側面図、図2は芝刈機の全体平面図、図3は芝刈機の動力伝達系統を示す平面図である。
図1及び図2に示すように、この実施形態における芝刈機の走行機体1は、平面視略門型の機体フレーム2を備えている。当該機体フレーム2は、その左右両側の前後に配置された前後四輪3,3,4,4で支持されている。
走行機体1の上面前部には、動力源としてのエンジン5と、操向丸ハンドル7を有する操縦コラム部6とが搭載されている。走行機体1の上面前部を覆うフロントカウル上には、走行型芝刈機についての各種情報を表示する液晶パネル80が取り付けられている(
図2及び図7参照)。この液晶パネル80は、文字、記号及び画像等の情報を表示するTFTカラー液晶ディスプレイ等のドットマトリクス形のものである。
液晶パネル80には、排出ダクト21又は集草ボックス22(詳細は後述する)内の芝草の溜り出し(堆積)を知らせる報知手段としての芝草警報ランプ81、バッテリチャージランプ82、エンジン5の始動を助けるヒータの作動状態を示すヒータパイロットランプ83、油圧パイロットランプ84、エンジン冷却水の水温パイロットランプ85、及び燃料の残量を知らせる燃料計86が表示される(図7参照)。
走行機体1の上面後部を覆うリヤカウル8内には、エンジン5からの出力を適宜変速して左右両後輪4に伝達するHST式(静油圧式無断変速機構)等のミッションケース9が配置されている(図3参照)。リヤカウル8上には運転座席10が設けられている。この運転座席10に座ったオペレータが操向丸ハンドル7を回動操作することにより、その操作量(回動量)に応じて左右両前輪3,3のかじ取り角(操向角度)が変わるように構成されている。
運転座席10の左側には、後述するモア装置15を昇降操作するためのモア昇降レバー11が前後回動可能に設けられている。運転座席10の右側には、後述する集草ボックス22の姿勢を切り替える姿勢切替レバー12が上下回動可能に設けられている。この実施形態では、姿勢切替レバー12が特許請求の範囲に記載した第1操作手段に相当する。なお、操縦コラム部6の裏面(後面)側には、車速を適宜調節するための変速ペダル13と、走行機体1を制動操作するためのブレーキペダル14とが立設されている。
機体フレーム2の下面のうち左右両前輪3と左右両後輪4との間には、刈取機構としてのモア装置15が前後一対のリンク杆16,17を介して昇降動可能に装着されている。モア装置15は、下向き開口椀状のモアケース18内に、水平回転可能な左右一対のロータリ刈刃19を備えている(図3参照)。
また、モアケース18の左右両側の前後には、下降時にモア装置15の高さを調節する4つのゲージ車輪20が取り付けられている。モアケース18から後向きに延びるダクト部18aは、機体フレーム2の下面のうち左右両後輪4の間に配置した排出ダクト21を介して走行機体1の後部に配置した集草ボックス22に連通している。
モア装置15を地面に這わせた状態で各ロータリ刈刃19を回転させると、地面に植立した芝草は適宜高さに刈り取られる。各ロータリ刈刃19で刈り取った芝草は、モア装置15から排出ダクト21を経由して集草ボックス22に収容される。
集草ボックス22は前面を開口した略箱型のものである。集草ボックス22のうち前面の受入れ口(開口部)を除く周囲は網又は布製の袋体41で覆われている。集草ボックス22の上面には、袋体41の網目を通り抜ける塵埃が走行機体1側へ回り込むのを防ぐための蓋カバー体42が取り付けられている。
図1及び図2に示すように、集草ボックス22の上面のうち受入れ口寄りの部位は、機体フレーム2の後端部に上下回動可能に軸支された左右長手の横支軸43に固着されている。集草ボックス22は、姿勢切替レバー12の上下回動操作により、受入れ口が排出ダクト21の排出口に対面する集草姿勢(モア装置15で刈り取った芝草を受け入れるときの姿勢、図1の実線状態参照)と、受入れ口が地面に対面する排出姿勢(図1の二点鎖線状態参照)とに切り替わるように、横支軸43を回動中心として上下回動する構成となっている。
排出ダクト21の排出口周りを囲む閉塞板(図示せず)の左右板部の一方には、集草ボックス22内に芝草が溜っているか否かを感知する満量センサ45が、集草姿勢時の集草ボックス22の内部に向かって突出するように設けられている(図1参照)。
この実施形態の満量センサ45は、感知体を有する接触式のものである。当該満量センサ45は、集草ボックス22内に芝草が溜っていることを確実に感知できるように、排出ダクト21(下ダクト体52)の底板52bから排出ダクト21の高さ寸法の半分程度までの高さ範囲内に配置されている。
次に、図3を参照しながら、芝刈機の動力伝達系統について説明する。この実施形態の芝刈機では、エンジン5の回転動力の一部を左右両後輪4,4に配分する二輪駆動方式が採用されている。
すなわち、エンジン5の回転動力の一部は、当該エンジン5から前後外向きに突出する出力軸23の後端部から、前後両端に自在継手を備えた推進軸24、ミッションケース9よりも前方の部位に配置された走行用ギヤボックス25及び無端ベルト26を介して、ミッションケース9に伝達される。
そして、このミッションケース9に左右外向きに突設された横軸(図示せず)から無端チェーン(図示せず)を介して走行機体1の後ろ寄り部位に設けた左右長手の後輪駆動軸29に伝達される。その結果、後輪駆動軸29の左右両端に取り付けられた後輪4,4が回転駆動する。
他方、エンジン5の他の回転動力は、出力軸23の前端部から、動力伝達用ベルト等の無端帯31を介して、機体フレーム2の前部に軸支されたPTO軸32に伝達される。次いで、このPTO軸32から、前後両端に自在継手を備えた中間軸33、モアケース18の上面のうち機体フレーム2よりも右側の部位に配置したモア用ギヤボックス34及び無端ベルト35を介して、モアケース18のうち平面視で機体フレーム2を挟んだ両側に回転可能に軸支された縦長のロータリ軸36,36に動力伝達される。その結果、左ロータリ刈刃19は平面視で時計方向に回転駆動し、右ロータリ刈刃19は平面視で反時計方向に回転駆動する。
左右両ロータリ刈刃19,19の回転により、モアケース18から集草ボックス22に向かって後ろ向きに流れる搬送風が形成される。この搬送風が各ロータリ刈刃19で刈り取った芝草を集草ボックス22にまでスムーズに搬送する。
次に、図4〜図6を参照しながら、モア装置15と排出ダクト21との連通構造について説明する。図4はモア装置と排出ダクトとの関係を示す概略側断面図、図5は図4のV−V視断面図、図6は図5のVI−VI視平断面図である。
モアケース18から後向きに延びるダクト部18aは上方及び後方に向かって開口している。当該ダクト部18aの上向き開口部は、断面下向きコ字状のモアカバー体18bで覆われている。
この実施形態では、モアカバー体18bの左右両側板の前端部が、左右一対の連結ピン46を介してダクト部18aの左右両側板に上下回動可能で且つ着脱可能に連結されている。モアカバー体18bは、左右両連結ピン46の軸部に被嵌されたばね部材47の弾性付勢力により、常に排出ダクト21の上部内面に当接するように上向き回動する方向に付勢されている。モアカバー体18bの後端部は、排出ダクト21の前面側の開口内に挿入されている。
モアケース18のダクト部18aとモアカバー体18bとで囲まれた空間に連通する排出ダクト21は、機体フレーム2に固定された略角筒状の上ダクト体51と、この上ダクト体51の前方下部に形成された下向き開口を塞ぐ断面上向きコ字状の下ダクト体52とを備えている。
下ダクト体52の左右両側板52aの後端部をこれに対応する上ダクト体51の左右両側板51aにそれぞれ枢支ピン53で枢着することにより、下ダクト体52は上ダクト体51に対して上下回動可能に連結されている。下ダクト体52の前端部は、モア装置15の昇降動に連動して下ダクト体52が上下回動するように、左右一対の連杆54を介してモアケース18に連結されている(図1参照)。
下ダクト体52の左右巾寸法は、モアケース18のダクト部18aの左右巾寸法よりも大きく且つ上ダクト体51の左右巾寸法よりも小さく設定されている。下ダクト体52の後端部も、モアカバー体18bと同様に、排出ダクト21の前面側の開口内に挿入されている。
上ダクト体51の前端部には、その左右両側板51aとモアカバー体18bの左右両側板との隙間を塞ぐ一対の軟質弾性板55が取り付けられている。下ダクト体52の前端部にも、その左右両側板52aとダクト部18aの左右両側板との隙間を塞ぐ一対の軟質弾性板56が取り付けられている。上ダクト体51の各軟質弾性板55は、これに対応する下ダクト体52の軟質弾性板56の前面に当接している。
図4〜図6に示すように、下ダクト体52の底板52bのうち左右の前コーナ部の一方には、下向きの開口穴57が形成されている。この下向きの開口穴57は被感知体としての当接板61で覆われている。当接板61の前端部は、開口穴57の前縁部から後ろ向きに突出する一対の支持ブラケット58に、丸軸状のピン部材59を介して上下回動可能に軸支されている。当接板61は、ピン部材59に被嵌されたばね部材60の弾性付勢力により、後述する詰りセンサ71の感知体72に常に当接するように上向き回動する方向に付勢されている。
なお、この実施形態では、モア装置15及び下ダクト体52の昇降動に際してモア装置15のダクト部18aが当接板61の前端と干渉するのを回避するため、モア装置15が下降位置にあるとき(ダクト部18aが当接板61に最も近付くとき)に、ダクト部18aの後端と当接板61の前端との間に適宜隙間が空くように、当接板61の取り付け位置(開口穴57の形成位置)が設定されている。
下ダクト体52における開口穴57寄りの側板52aの前端内面には、図4の実線状態の位置にある当接板61に当接する詰りセンサ71が配置されている。この実施形態の詰りセンサ71は、当該詰りセンサ71から下向きに突出する感知体72が当接板61の上面に接触しているか否かにより、当接板61の回動の有無、すなわち当接板61に芝草が載っていないかどうかを検出する接触式(リミットスイッチ式)のものである。
この実施形態では、詰りセンサ71は、搬送途中の芝草を被ることがないように、下ダクト体52における右側板52aの前端内面にねじ止めされた下向き開口状のセンサケース73内に設けられている。センサケース73は、排出ダクト21内での芝草の流れを妨げるのを回避するために、正面から見てダクト部18aよりも左右外側に位置するように薄巾に形成されている。
なお、通常は、センサケース73の下面には、ばね部材60の付勢力で当接板61の上面が当接している。従って、センサケース73は、当接板61がこれ以上上向き回動するのを規制するストッパーの役割も果たしている。当接板61と詰りセンサ71との組合せは特許請求の範囲に記載した詰り検出手段に相当する。
ところで、バッテリ(図示せず)の出力端子に接続された芝草警報ランプ81には、排出ダクト21側の詰りセンサ71と集草ボックス22側の満量センサ45とが並列接続されている(図8参照)。詰りセンサ71と満量センサ45との接続点の他端は接地されている。従って、少なくとも一方のセンサ71,45が芝草の堆積を感知した場合に、芝草警報ランプ81が点灯又は点滅することになる。
以上の構成において、芝刈作業時に、例えば湿って重量の重い芝草が下ダクト体52の底板52b上に溜り出し、当該芝草が一方の前コーナ部に設けられた当接板61上に載ると、この芝草の重量により、当接板61は、ばね部材60の押圧付勢力に抗して下向きに回動して感知体72から離れる(図4の一点鎖線状態参照)。
そうすると、詰りセンサ71は当接板61が感知体72から離れたことを感知し、当該詰りセンサ71のスイッチ部71aが閉じた状態となるので、バッテリからの電力供給により、液晶パネル80の芝草警報ランプ81が点灯又は適宜周期で点滅するのである。
従って、本発明の走行型芝刈機によると、稀にしか起こらない排出ダクト21内での芝草の堆積をオペレータが一々目視でチェックしなくても、下ダクト体52の底板52b上に芝草が溜り出した場合は、これを詰りセンサ71で確実に検出することができる。しかも、芝草警報ランプ81の点灯又は点滅により、排出ダクト21内に芝草が堆積している旨をオペレータに知らせることができる。
すなわち、排出ダクト21が芝草で塞がれる前の早い段階で、芝草警報ランプ81の点灯又は点滅により、オペレータの注意を喚起することができ、当該オペレータは排出ダクト21内に芝草が堆積し出したことを容易に認識することができる。
これにより、芝草警報ランプ81の点灯又は点滅を見たオペレータは、まだ少ししか溜っていない排出ダクト21内の芝草を簡単に取り除くことができるだけでなく、排出ダクト21が芝草で塞がれつつあるにも拘らず芝刈作業を続けるミスを確実に少なくすることができるから、排出ダクト21が芝草で塞がれた場合の不都合(負担の大きい除去作業等)を未然に回避することができる。
また、排出ダクト21の内部を常時監視することができるから、芝草の堆積による排出ダクト21の詰りを確実に抑制することができる。これにより、排出ダクト21内の清掃の頻度も少なくて済む。
さらに、稀にしか起こらない排出ダクト21内での芝草の堆積を目視でチェックする手間を省くことができるから、オペレータに負担がかからず、走行型芝刈機での作業性の向上にも寄与する。
下ダクト体52における底板52bと側板52aとが交差するコーナ部、すなわち、下ダクト体52内の底部のうち左右中央部(芝草が搬送される方向に沿った中央部)から水平外向きに離れた位置は、搬送風が淀み易い領域であるため、芝草が溜り易い。本発明の走行型芝刈機によると、このような領域に当接板61と詰りセンサ71とを設けることにより、排出ダクト21の内部のうち最も芝草が溜り易い領域を常時監視することができ、より確実に(効果的に)排出ダクト21の詰りを抑制することができる。
また、当接板61の取り付け位置が下ダクト体52の底板52bのうち左右の前コーナ部の一方に設定されているから、当接板61は搬送風の影響を受け難く、各ロータリ刈刃19による搬送風の風力で当接板61が下向き回動することはほとんどない。センサケース73も正面から見てダクト部18aよりも左右外側に位置しているので、詰りセンサ71やセンサケース73が芝草の通過を邪魔したりすることはない。
従って、芝草の引っ掛りによる詰りセンサ71の故障や誤作動を著しく低減することができ、排出ダクト21内の芝草の堆積状態について間違った情報をオペレータに伝えることがほとんどなくなるのである。
本発明は、前述の実施形態に限らず、様々な態様に具体化できる。例えば、本発明の詰り検出手段は、前述のような接触式のものに限らず、光、磁気又は超音波等を利用した非接触式のものであってもよい。また、本発明の報知手段は、液晶パネル80に表示する芝草警報ランプ81に限らず、CRTディスプレイに表示するものでもよいし、警告灯等の灯具手段であってもよい。警報ブザーや音声を発する音声装置でも差し支えない。
走行型芝刈機の全体側面図である。 走行型芝刈機の全体平面図である。 走行型芝刈機の動力伝達系統を示す平面図である。 モア装置と排出ダクトとの関係を示す概略側断面図である。 図4のV−V視断面図である。 図5のVI−VI視平断面図である。 液晶パネルの拡大平面図である。 芝草警報ランプと各センサとの接続関係を示す概略回路図である。
1 走行機体
2 機体フレーム
5 エンジン
10 運転座席
12 姿勢切替レバー
15 刈取機構としてのモア装置
18 モアケース
18a ダクト部
18b モアカバー体
19 ロータリ刈刃
21 排出ダクト
22 集草ボックス
45 満量センサ
51 上ダクト体
51a 左右の側板
52 下ダクト体
52a 左右の側板
52b 底板
57 開口穴
59 ピン部材
60 ばね部材
61 詰り検出手段としての当接板
71 詰り検出手段としての詰りセンサ
72 感知体
73 センサケース
80 液晶パネル
81 報知手段としての芝草警報ランプ

Claims (1)

  1. モア装置が装着された走行機体に、前記モア装置で刈り取った芝草が搬送される排出ダクトを設け、前記走行機体の後部に、前記排出ダクトを経由した前記芝草を収容する集草ボックスを設けた走行型芝刈機であって、
    前記モア装置におけるダクト部の上向き開口部を、断面下向きコ字状のモアカバー体にて覆い、前記ダクト部及び前記モアカバー体の後部を前記排出ダクトの前部内に挿入し、
    前記排出ダクトの排出口周りを囲む閉塞板の左右板部の一方に、前記集草ボックス内に芝草が堆積しているか否かを感知する満量センサを、前記集草ボックスの内部に向かって突出するように設け、
    前記排出ダクト内の底部のうち左右の前コーナ部の一方に形成された下向きの開口穴を、上下回動可能な当接板にて覆い、前記排出ダクトにおける前記開口穴寄りの側板の前端内面に、前記当接板に芝草が載っていないかどうかを感知する詰りセンサを、前記モア装置の前記ダクト部より左右外側に位置するように設けたことを特徴とする走行型芝刈機。
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