JP4364189B2 - α型サイアロン、α型サイアロンからなる蛍光体とそれを用いた照明器具 - Google Patents

α型サイアロン、α型サイアロンからなる蛍光体とそれを用いた照明器具 Download PDF

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本発明は、α型サイアロン、特に紫外線又は青色光で励起されて可視光線を発する特徴を有するα型サイアロンと、α型サイアロンからなる蛍光体、更に前記蛍光体を用いたLED等の照明器具に関する。
窒化物、酸窒化物蛍光体として、特定の希土類元素が付活されたα型サイアロンは、有用な蛍光特性を有することが知られており、白色LED等を始めとするいろいろな照明装置への適用が検討されている(特許文献1〜5、非特許文献1参照)。
特開2002−363554号公報 特開2003−336059号公報 特開2003−124527号公報 特開2003−206481号公報 特開2004−186278号公報 J.W.H.van Krebel"On new rare−earth doped M−Si−Al−O−N materials",TU Eindhoven,The Netherlands,p.145−161(1998)
また、希土類元素を付活したCa(Si,Al)やCaSiAlNやβ型サイアロンも同様の蛍光特性を有することが見いだされている(特許文献6、非特許文献2、3参照)。
特開2004−244560号公報 第65回応用物理学会学術講演会講演予稿集(2004年9月、東北学院大学)No.3 p.1282〜1284 第52回応用物理学関係連合講演会講演予稿集(2005年3月、埼玉大学)No.3 p.1615
他にも、窒化アルミニウム、窒化珪素マグネシウム、窒化珪素カルシウム、窒化珪素バリウム、窒化ガリウム、窒化珪素亜鉛、等の窒化物や酸窒化物を母体材料とした蛍光体が提案されている。
α型サイアロンは、α型窒化珪素の固溶体であり、結晶格子間に特定の元素(Ca、Li、Mg、Y、又はLaとCeを除くランタニド金属)が格子内に侵入固溶し電気的中性を保つ為に、Si−N結合が部分的にAl−N結合とAl−O結合で置換されている構造を有している。侵入固溶する元素の一部を発光中心となる希土類元素とすることにより発光特性が発現する。
α型サイアロンは、窒化珪素、窒化アルミニウム、必要に応じて酸化アルミニウム、及び侵入固溶する元素の酸化物等からなる混合粉末を窒素中の高温で焼成することにより得られる。窒化珪素とアルミニウム化合物との比率と、侵入固溶させる元素の種類、並びに発光中心となる元素の割合等により、多様な蛍光特性が得られる。
他方、現在までに得られている白色LEDは、発光効率が蛍光ランプに及ばない。蛍光ランプよりも発光効率に優れるLED、特に白色LEDが産業上で省エネルギーの観点から強く要求されている。
白色は、単色光とは異なり複数の色の組み合わせが必要であり、一般的な白色LEDは、紫外LED又は青色LEDとそれらの光を励起源とし、可視光を発光する蛍光体との組み合わせにより構成されている。従って、白色LEDの効率向上の為には、紫外LED又は青色LEDのLED自体の発光効率向上とともに、そこに用いられる蛍光体の効率向上、更には、発せられた光を外部に取り出す効率の向上が必要である。白色LEDの一般照明用まで含めた用途拡大の為には、これら全ての効率向上が必要である。
しかし、従来技術に於いては、α型サイアロン蛍光体の発光効率改善は、主として結晶の骨格となるα型窒化珪素へのAl−N,Al−O結合の置換や結晶格子内へ侵入固溶する元素の種類、量、割合といった固溶組成に着目して進められてきており、組成以外の要因についてはあまり検討されていない。
また、LED用蛍光体は、一般的に、エポキシ樹脂等の封止材料中にミクロンサイズの粒子として分散して使用される。樹脂中への分散性や発色のバラツキといった観点からも粒子サイズを決める必要がある。
また、高温で焼成することにより得られたα型サイアロン焼結体を粉砕する事によってα型サイアロン粉末が得られるが、粉砕操作によってはα型サイアロン粉末に付着する不純物の影響により蛍光体の発光強度が低下する問題があった。
本発明は、前記従来技術の課題を解決することを意図したもので、α型サイアロンに関して色々検討した結果、特定構造のα型サイアロンが550〜600nmの範囲の波長にピークを持ち、しかも発光効率に優れること、そして白色LED、特に青色LED又は紫外LEDを光源とする発光効率に優れる白色LEDを提供するに好適であるという知見を得てなされたものである。
本発明は、一般式:(Ca、Eu)m/2(Si)12−(m+n)(Al)m+n(O)n(N)16−nで示されるα型サイアロンであって、Eu含有量が0.1〜0.35at%であり、m値が1.25〜2、0≦n≦1.5であり、格子定数aが0.780〜0.790nm、格子定数cが0.560〜0.580nmの範囲にあることを特徴とするα型サイアロンである。
本発明は、前記のα型サイアロンの粉末からなることを特徴とする蛍光体であり、好ましくは、α型サイアロンを構成する粒子の平均粒径が1μm以上20μm以下であり、更に好ましくは、α型サイアロンを構成する元素以外の不純物が1質量%以下であることを特徴とする前記の蛍光体である。
また、本発明は、発光光源と蛍光体から構成される照明器具であって、前記蛍光体として、一般式:(Ca、Eu)m/2(Si)12−(m+n)(Al)m+n(O)n(N)16−nで示されるα型サイアロンであって、Eu含有量が0.1〜0.35at%であり、m値が1.25〜2、0≦n≦1.5であり、格子定数aが0.780〜0.790nm、格子定数cが0.560〜0.580nmの範囲にあることを特徴とするα型サイアロンからなる蛍光体を用いていることを特徴とする照明器具であり、好ましくは、紫外線又は可視光を励起源として照射することを特徴とする前記の照明器具である。
本発明のα型サイアロンは、その特定な構造故に、紫外線又は可視光、特に440〜480nmの可視光、で効率よく励起されて、550〜600nmの領域にピークを有する発光を生じる特徴があり、いろいろな照明器具、特に青色LEDや紫外LEDを光源とする白色LEDに好適である。
本発明の蛍光体は、前記特定のα型サイアロンからなるので、その特性を有し、いろいろな照明器具、特に青色LEDや紫外LEDを光源とする白色LEDに好適である。
本発明の照明器具は、前記α型サイアロンからなる蛍光体を用いているので、
高温で用いても輝度変化の少ない、また長寿命であるという特徴がある。特に、440〜480nmの可視光を発することのできる青色LEDを発光光源に用いるときには、前記発光光源の光とα型サイアロンからの発光との組み合わせにより白色光を容易に提供でき、いろいろな用途に適用可能である。
α型サイアロンは、一般式:(Ca、Eu)m/2(Si)12−(m+n)(Al)m+n(O)(N)16−nで示されるが、本発明においては、α型サイアロン単相を得るとともに蛍光特性を発現させる為に、0.6≦m≦3.0、0≦n≦1.5の範囲であることが好ましく、この範囲内にあれば後述する発光特性が確実に得られるので好ましい。
本発明者は、前記α型サイアロンであっても十分な発光特性が得られないことがあることに気付き、更なる検討を行った結果、α型サイアロンのEu含有量が0.1〜0.35at%であり、格子定数aが0.780〜0.790nm、格子定数cが0.560〜0.580nmの範囲にあるときに、発光特性が特に優れるという知見を得て、本発明に至ったものである。
尚、格子定数aが0.784〜0.787nm、格子定数cが0.569〜0.572nmの範囲にあるα型サイアロンは、後述する実施例に例示した通りに、その組成を厳密に特定することにより得ることができる。即ち、Eu含有量が0.1〜0.35at%を満足するように原料を配合し、その後の原料を焼成する際の雰囲気を制御しながらα型サイアロンを合成することで得ることができるし、更に、0.6≦m≦3.0、0≦n≦1.5とするとき前記特定範囲の格子常数を有するα型サイアロンをより容易に得ることができる。
一般的にα型サイアロンは、窒化珪素、窒化アルミニウム及び侵入固溶する元素の化合物からなる混合粉末を高温の窒素雰囲気中で加熱して反応させることにより得られる。昇温の過程で窒化珪素、窒化アルミニウム、これらの表面酸化物、更に固溶元素の化合物が形成する液相を介して、物質の移動が起こり、α型サイアロンが生成する。そのために、合成後のα型サイアロンは、複数の一次粒子が焼結して二次粒子、更に塊状物を形成するので、それを粉砕する等により、蛍光体として好適な粉末状とする。
本発明のα型サイアロンについても、合成後のα型サイアロンは複数の一次粒子が焼結して二次粒子、更に塊状物を形成するので、それを粉砕、解砕する等によりα型サイアロンからなる粉末状の蛍光体を得ることになる。
本発明者は、更にα型サイアロンの発光特性と、その粒子との関係を検討した結果、α型サイアロンの粉末を構成する粒子の平均粒径が1μm以上20μm以下の場合に一層高い発光特性が得られるという知見を得た。前記範囲にあれば、微粉過ぎて散乱により光の吸収率が低下したり、粗粉での発光強度及び色調についてバラツキを生じることが無く、良好である。
合成又は粉砕されたα型サイアロン粉末は、その製造過程に於いて、様々な不純物が混入し易い。本発明者の検討の結果に基づけば、α型サイアロン粉末で構成元素以外の不純物が1質量%以下に限定されている場合に、発光強度が低下することなく、実用的に使用できることを見いだした。
前記不純物量を抑えるために、各原料の混合方法は、乾式混合する方法、原料各成分と実質的に反応しない不活性溶媒中で湿式混合した後に溶媒を除去する方法などを採用する事が出来る。尚、混合装置としては、V型混合機、ロッキングミキサー、ボールミル、振動ミル等の従来から公知の装置が使用される。
また、合成後の粉砕方法についても、前記原料混合と同様に乾式粉砕や湿式粉砕が適用される。また、酸処理による不純物除去等の処理も適用される。
更に、所定の組成に配合された原料を混合して得られた粉末(以下、原料粉末という)を、不純物量を抑えるために、少なくとも当該原料粉末が接する面が窒化硼素からなる坩堝等の容器内に充填し、窒素雰囲気中又は非酸化雰囲気中で1600〜1800℃の温度範囲で所定の時間加熱することによりα型サイアロンを得る。
原料粉末の容器内への充填には加熱中に粒子間焼結を抑制する観点から、できるだけ嵩高くする事が望ましい。具体的には、原料粉末の容器への充填率を40体積%以下にすることが望ましい。
加熱処理の温度が1600℃以上の場合には、未反応生成物が多く存在したり、一次粒子の成長が不十分であったりすることがなく、1800℃以下であれば粒子間の焼結が顕著となったりすることもない。
加熱処理の時間については、未反応物が多く存在したり、一次粒子が成長不足であったり、或いは、粒子間の焼結が生じてしまったりという不都合が生じない時間範囲が選択され、本発明者の検討によれば、2〜24時間程度が好ましい範囲である。
上述した操作で得られるα型サイアロンは通常塊状なので、これを解砕、粉砕、必要に応じて、分級処理と組み合わせて所定のサイズの粉末にし、色々な用途へ適用される粉末状蛍光体となる。
白色LED用蛍光体として好適に使用するためには、一次粒子が複数個焼結して出来た二次粒子の平均粒径が3〜20μmであることが好ましい。平均粒径が3μm以上であれば発光強度が低くなることもなく、平均粒径が20μm以下であればLEDを封止する樹脂への均一分散が容易で、発光強度及び色調のバラツキを生じることもなく、実用上使用可能である。
α型サイアロンは発光光源と蛍光体から構成される照明器具において、蛍光体として使用され、特に440〜480nmの波長を含有している可視光を励起源として照射することにより、550〜600nmの範囲の波長にピークを持つ発光特性を有するので、青色LEDとの組み合わせにより、容易に白色光が得られるという特徴がある。また、α型サイアロンは、高温にさらしても劣化しないことから、また、耐熱性に優れており酸化雰囲気及び水分環境下での長期間の安定性にも優れているので、これらを反映して当該照明器具は高輝度で長寿命である特徴を有する。
本発明の照明器具は、少なくとも一つの発光光源と本発明の蛍光体を用いて構成される。本発明の照明器具としては、LED、蛍光ランプなどが含まれ、例えば、特開平5−152609号公報、特開平7−99345号公報、特許第2927279号公報などに記載されている公知の方法により、本発明の蛍光体を用いてLEDを製造することが出来る。なお、この場合において、発光光源は350〜500nmの波長の光を発する紫外LED又は青色LED、特に好ましくは440〜480nmの波長の光を発する青色LEDを用いることが好ましく、これらの発光素子としては、GaNやInGaNなどの窒化物半導体からなるものがあり、組成を調整する事により所定の波長の光を発する発光光源となりうる。
照明器具において、本発明の蛍光体を単独で使用する方法以外に、他の発光特性を持つ蛍光体と併用することによって、所望の色を発する照明器具を構成することも出来る。特に青色LEDを励起源とした場合、本発明の蛍光体とピーク波長が500〜550nmの緑〜黄色光の発光を示す蛍光体との組み合わせる時に、幅広い色温度の白色発光が可能となる。この様な蛍光体としては、Euが固溶したβ型サイアロンが挙げられる。また、更にCaSiAlN:Eu等の赤色蛍光体と組み合わせることにより、演色性の向上が達成される。
(実施例1)原料粉として、電気化学工業社製α型窒化珪素粉末(9FWグレード)、トクヤマ社製窒化アルミニウム粉末(Fグレード)、関東化学社製炭酸カルシウム粉末(特級試薬)、和光純薬社製フッ化カルシウム粉末(特級試薬)、信越化学工業社製酸化ユーロピウム粉末(RUグレード)を用いて、合成後にα型サイアロン単相となる様に配合した(表1参照)。
Figure 0004364189
上記原料粉末を、エタノール溶媒中において、窒化珪素質ポットとボールによる湿式ボールミル混合を3時間行い、ロータリーエバポレーター等を用いて濾過し、乾燥して混合粉末を得た。
混合粉末100gを内径100mm、高さ85mmの窒化硼素製坩堝に充填し、カーボンヒーターの電気炉で大気圧の窒素雰囲気中、1700℃で12時間の加熱処理を行った。得られた生成物を瑪瑙乳鉢で解砕し、目開き45μmの篩いを通した。これらの操作により合成粉末を得た。
得られた粉末のXRD測定(マックサイエンス社製MXP3を測定器として用いた)の結果、合成粉末はα型サイアロン単相であった。
また、日立ハイテクノロジーズ社製分光蛍光光度計(F4500)を用いて、青色光励起(波長460nm)における蛍光スペクトルを測定し、スペクトルのピーク強度とピーク波長を求めた。尚、ピーク強度は測定装置や条件によって変化するため、単位は任意であり、同一条件で測定した実施例及び比較例での比較を行った。上記評価結果を表2に示す。
Figure 0004364189

理学電気工業製蛍光X線(ZSX100e)及びLECO社製O/N分析(TC−436)による組成分析を行い、Eu含有量を求めた。その結果、0.175at%の含有量であった。
レーザー回折散乱法による粒子の粒度分布測定を行った(コールター社製LS230を測定機として用いた)。平均粒径(二次粒子)は11.8μmであった。
ICP発光分析法により、合成粉末の不純物分析を行ったところ、Fe,Co、Niの合計量が300ppmであった。
XRD回折による格子定数測定の測定方法は特に限定はない。例えば、サンプルを内部標準物質と共に混合粉砕し、X線回折装置を用いて測定する方法がある。内部標準物質としては酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、シリコン等が一般的であるが、サンプルのピークと重ならないものが好ましい。X線回折測定後、格子定数の解析ソフトを用いて格子定数の精密化を行う。解析ソフトとしては、リガク社製のJADE等が挙げられる。
XRD回折による格子定数測定の結果、格子定数aが0.781nm、格子定数cが0.567nmであった。尚、格子定数測定については、JIS K0131に準拠した。
(実施例2〜5)実施例1と同様の手法、手順に基づいて、得られるα型サイアロンのm値が1.25〜2になる様に原料を配合した(表1参照)。この配合した原料を実施例1と同じく処理することで、いろいろな合成粉末を得た。
これらの合成粉末についての結果を表2に示した。発光特性については、実施例4を頂点にピーク強度が高かった。格子定数測定では、格子定数a、c共に数値が大きくなった。
(比較例1〜3)実施例1と同様の手法、手順に基づいて、比較例1、2ではm値をそれぞれ0.8と2.25に、比較例3ではm値を1.75に、Eu含有量が0.35at%以上になる様に原料を配合し、実施例1と同じく処理して、合成粉末を得た。
尚、比較例2で得られた合成粉末を鋼鉄製のポットを使った振動ミルで1分間粉砕後、瑪瑙乳鉢で解砕し、目開き45μmの篩いを通した。
これらの合成粉末の評価したところ、m値0.8(比較例1)では実施例1のm値1.0よりも更に発光特性が低下すると共に、格子定数値も小さくなり、m値2.25(比較例2)では実施例5のm値2よりも発光特性は下がるが、格子定数値は最大となった。
また、比較例3では発光特性は低くなるが、格子定数値は実施例4と変わらなかった。
本発明のα型サイアロンは、その特定の組成、構造に原因して440〜480nmの励起光により550〜600nmの領域にピークのある発光特性を示すので、青色光を光源とする照明器具、特に青色LEDを発光光源とする白色LED用の蛍光体として、好適であり、産業上非常に有用である。
本発明の蛍光体は、前記発光特性を有するα型サイアロンの粉末からなるので、青色光を光源とする照明器具、特に青色LEDを発光光源とする白色LED用の蛍光体として、好適であり、産業上非常に有用である。
本発明の照明器具は、耐熱性に優れ、発光特性の温度変化が少ないα型サイアロンからなる粉末状の蛍光体を用いているので、長期に渡って高輝度な照明器具であり、いろいろな用途に適用でき、産業上有用である。

Claims (6)

  1. 一般式:(Ca、Eu)m/2(Si)12−(m+n)(Al)m+n(O)(N)16−nで示されるα型サイアロンであって、Eu含有量が0.1〜0.35at%であり、m値が1.25〜2、0≦n≦1.5であり、格子定数aが0.780〜0.790nm、格子定数cが0.560〜0.580nmの範囲にあることを特徴とするα型サイアロン。
  2. 請求項1記載のα型サイアロンの粉末からなることを特徴とする蛍光体。
  3. α型サイアロンを構成する粒子の平均粒径が1μm以上20μm以下であることを特徴とする請求項2に記載の蛍光体。
  4. α型サイアロンを構成する元素以外の不純物が1質量%以下であることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の蛍光体。
  5. 発光光源と蛍光体から構成される照明器具であって、前記蛍光体として、一般式::(Ca、Eu)m/2(Si)12−(m+n)(Al)m+n(O)(N)16−nで示されるα型サイアロンであって、Eu含有量が0.1〜0.35at%であり、m値が1.25〜2、0≦n≦1.5であり、格子定数aが0.780〜0.790nm、格子定数cが0.560〜0.580nmの範囲にあることを特徴とするα型サイアロンからなる蛍光体を用いていることを特徴とする照明器具。
  6. 紫外線又は可視光を励起源として照射することを特徴とする請求項5記載の照明器具。
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