JP4364057B2 - 乾燥機能付き洗濯機 - Google Patents

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Description

本発明は、発熱手段により温度を上昇させた外気を送風ファンにより槽内に送風すると共に、槽の内底部に配設された撹拌体を回転させることで乾燥行程を行うように構成された乾燥機能付き洗濯機に関する。
近年、槽内の底部に配置された撹拌体を回転させて洗濯やすすぎを行うタイプの所謂縦型洗濯機においても、乾燥機能が付与されたものが市場に投入されている。斯様な構成の洗濯機が乾燥行程を実行する場合には、外気を筐体内に吸気可能となるように構成し、ヒータによって加温した温風を送風ファンによって槽内に送風すると共に、撹拌体を回転させることで槽内の洗濯物を撹拌して、送風された温風が洗濯物の間に行きわたるようにしている。また、その際における撹拌体の最大回転出力は、洗い行程やすすぎ行程の場合と同様に規定されており、モータをPWM制御する場合にはPWMデューティの最大値も同じ値に設定されている。
上記のような乾燥行程では、ヒータと撹拌体を回転駆動させるモータとの双方に通電を行うため、消費電力が大きくなりがちである。そして、乾燥行程をできるだけ短時間で完了させるには、ヒータの出力をより高めることが望ましい。しかしながら、ヒータの出力を高く設定すれば電源回路の出力電流値も大きくなるため、回路部品の電流容量も大きくしなければならず、コストアップに繋がってしまう。
また、洗濯機の消費電流が高くなれば、その他の家電機器も同時に使用しているような場合には、各家庭の契約電流量をオーバーして配電盤に設置されているブレーカがOFFしてしまうことも考えられる。
このような問題を解決するため、例えば特許文献1には、ドラム式の洗濯機において、ドラムを回転させながら乾燥を行う場合に、乾燥ヒータ出力とモータ回転出力の総出力を限界値内に制御する構成が開示されている。
特開平9−56967号公報
しかしながら、特許文献1の構成はドラム式洗濯機であって、本願発明が前提とする構成とは相違している。また、特許文献1の構成は、モータをPWM制御する構成であるかどうかも明らかではない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ヒータの出力をより高く設定する場合でも、全体の消費電力量の上昇を抑制することができる乾燥機能付き洗濯機を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の乾燥機能付き洗濯機は、洗濯物を収容する洗濯及び脱水兼用の槽と、この槽の内底部に配設された撹拌体と、前記槽内に外気を取り入れるための空気流路と、前記空気流路に設けられた発熱手段及び送風ファンとを備え、前記発熱手段により温度を上昇させた外気を前記送風ファンにより前記槽内に送風することで乾燥行程を行うように構成されたものにおいて、
前記撹拌体を回転駆動するためのモータを、通電手段を介してPWM制御し、
乾燥行程において前記撹拌体を間歇的に回転駆動して洗濯物を撹拌する場合に、前記モータに出力するPWM信号デューティの最大値を、洗濯行程において前記モータに出力するPWM信号デューティの最大値よりも小さく設定したことを特徴とする。
斯様に構成すれば、乾燥行程に用いるヒータの出力を高めに設定したことによる消費電力量の上昇を、モータの駆動によって消費される電力の側で抑制して、全体での消費電力バランスが適切に維持されるようになる。
本発明によれば、乾燥行程に用いるヒータの出力をより高めに設定することが可能となるので乾燥行程をより短時間で完了することができるようになり、しかも、回路部品に通常以上に電流容量が高いものを使用する必要がないので、コストの上昇も抑えることができる。
(第1実施例)
以下、本発明の第1実施例について図1乃至図4を参照して説明する。図3は、乾燥機能付き洗濯機の縦断側面図である。乾燥機能付き洗濯機1の外郭をなす外箱2は、底板2aに開口部2bを有するもので、内部には、有底円筒状の水受槽3が配置されている。この水受槽3は前記外箱2の上部から吊下された複数本の吊り棒4にダンパスプリング4aを介して揺動可能に弾性支持されている。この水受槽3の上端部には円環状の槽カバー5が固定されている。
水受槽3内には、有底円筒状の洗濯及び脱水兼用の槽6(以下、単に槽6と称する。)が配置されている。この槽6には、その内面の略全域に脱水孔6aが形成されると共に、上端部には円環状のバランスリング6bが固定され、下端部(内底部)には撹拌体7が配置されている。そして、この槽6、及び撹拌体(パルセータ)7は軸8a、8bを介して、クラッチ機構(図示せず)、ブレーキ機構(図示せず)等を有する洗濯モータ9に連結されている。
洗濯モータ9は、水受槽3の底板3aに固定されている。この場合、洗濯モータ9は、インバータにより可変速駆動制御されるブラシレスモータにより構成されるもので、洗い、すすぎ時には撹拌体7を正逆方向へ低速回転させ、脱水、乾燥時には槽6と撹拌体7との双方を一方向へ同期高速回転(以下、単に高速回転と称する。)させる。なお、前記水受槽3の底板3aには、前記洗濯モータ9の以外に、水受槽3内の洗濯水を排出する排水弁(図示せず)が設けられている。
外箱2の上端部にはトップカバー11が固定されている。このトップカバー11は外箱2の上端部を周回する矩形枠状をなすものであり、トップカバー11の中央部には投入口11aが一体形成されると共に、当該トップカバー11には前記投入口11aを開閉する蓋12がヒンジ12aを介して回動可能に取付けられている。また、このトップカバー11の後部には、槽6内へ給水するための給水弁(図示せず)、及び当該槽6内へ外気を取り入れるための空気流路14が配設されている。
空気流路14は、前記トップカバー11の背面に位置させて吸入口14aを有し、且つ前記槽6の上方を臨むように位置させて吐出口14bを有する全体としては前記槽6方向へ下降傾斜する長尺で屈曲した四角筒状をなすものである。そして、空気流路14内には前記トップカバー11の奥行き方向における背面から前面に向かう方向で、送風手段としての送風ファン15、発熱手段としてのPTCヒータ16が夫々配設されている。尚、PTCヒータ16の消費電力は従来600W程度であったが、本実施例の構成では1000W程度に設定している。
また、トップカバー11の前部の上面には、入力手段としてタッチスイッチ式の操作パネル17が設けられている。そして、この操作パネル17の下方には、マイクロコンピュータを主体とした制御装置18が配設されている。この制御装置18は、操作パネル17等からの様々な入力信号に基づいて乾燥機能付き洗濯機1の運転全般、つまり洗い、すすぎ、脱水、乾燥時等における洗濯モータ9、送風ファン15、PTCヒータ16等の制御を行う構成となっている。
図2は、制御装置18を中心として示す制御系の機能ブロック図である。制御装置18は、インバータなどの駆動回路(通電手段)20を介して洗濯モータ9をPWM制御すると共に、駆動回路21を介してPTCヒータ16の出力を可変制御することも可能となっている。即ち、制御装置18は、洗濯モータ9をPWM制御して正弦波駆動するようになっており、PWM信号のデューティは、正弦波通電信号の振幅、つまり等価的な電圧波高値に対応するものである。
また、制御装置18は、送風ファン15を回転駆動するためのファンモータ(例えばDCモータ)22を、駆動回路23を介して回転数の可変制御が可能に構成されている。更に、制御装置18は、トップカバー11に操作パネル17と共に配置されているLEDなどの表示装置24について表示制御を行い、また、ブザー25の鳴動も制御する。
ところで、駆動回路20と洗濯モータ9との間には、洗濯モータ9の相電流を検知するためのモータ電流検知装置26が配置されている。この電流検知装置26は、例えば電流トランスや、インバータの下アーム側に配置されるシャント抵抗などで構成される。また、PTCヒータ16に対しても、通電電流を検知するためのヒータ電流検知装置(電流検知手段)27が配置されている。更に、洗濯モータ9の回転数を検知するために、例えばホールICなどで構成される回転センサ28、交流電源電圧を検知するための電源電圧検知装置(電圧検知手段)29が配置されている。そして、これらの検知装置26,27,29及びセンサ28の出力信号は、何れも制御装置18に与えられている。
次に、本実施例の作用について図1及び図4も参照して説明する。図1(a)は、洗濯運転のうち洗い、すすぎ行程における洗濯モータ9の回転パターンを示すタイミングチャートであり、図1(b)は、乾燥行程における洗濯モータ9の回転パターンを示すタイミングチャートである。
制御装置18は、洗濯運転においては、図1(a)に示すように、槽6の停止状態で撹拌体7を正逆方向への低速回転(例えば40rpm)させる洗い行程、及びすすぎ行程等が終了すると、次に脱水行程へと移行する。脱水行程は、槽6と撹拌体7との一方向への高速回転(例えば900rpm)がなされるもので、図3中2点鎖線で示す洗濯物6cの水分及び排水(洗濯水)を、遠心力により当該槽6の脱水孔6aから槽6外へと振り切ることで当該洗濯物6cを脱水するものである。
これらの洗濯運転が終了した後、操作パネル17によって使用者が乾燥運転の実行を選択すると、制御装置18は乾燥運転を開始する。乾燥運転では、送風ファン15により外気が槽6内に空気流路14を介して取り入れられる。また、制御装置18は、例えば洗濯モータ9を一定電力で「正転0.1秒―断電0.5秒」の一定パターンで設定回数だけ繰返し、その後、「反転0.2秒−断電0.5」の一定パターンで設定回数だけ繰返し、夫々の断電時の惰性回転数を回転センサ28により検出して重量を判定し、乾燥運転の時間を設定するようになっている。
尚、以下で、槽6の高速回転とは槽6及び撹拌体7の高速回転を、槽6の低速回転とは槽6及び撹拌体7の同期低速回転を、撹拌体7の撹拌回転とは槽6の停止状態における撹拌体7の単独回転を夫々表す。乾燥運転では、図1(a)に示すように、乾燥運転開始から、撹拌体7の撹拌回転(正転1.0秒−停止0.5秒−反転1.0秒−停止0.5秒)撹拌回転を繰り返した後、槽6の高速回転(例えば900rpm)を行うパターンを6回繰り返すと、撹拌体7の撹拌回転後に槽6の低速回転(例えば40rpm)を行うパターンを設定時間が経過するまで繰り返し実行する。
即ち、乾燥運転において、送風ファン15が回転されると共に槽6が高速回転され、PTCヒータ16がON(通電)されて発熱すると、送風ファン15の回転と槽6の高速回転とにより、図3に矢印Vで示すように、外気が空気流路14に取り入れられると、その外気はPTCヒータ16により加温されることで乾燥空気となり、これが槽6内に送風される。
槽6内に送風された乾燥空気は、槽6内を循環して洗濯物6cの湿気を吸収し乾燥させ、しかる後、槽6の脱水孔6aから槽6と水受槽3との間に排出されて上昇し、水受槽3の槽カバー5を経て外箱1内から当該水受槽3と外箱1との間を下降し、開口部1aを経て外部へ排出される。すると、図3中矢印Vで示す乾燥空気により洗濯物6cの乾燥が行われ、その後連続して撹拌体7の撹拌回転、及び槽6の低速回転によって全体が解され、位置の入れ替えが頻繁になされた状態で連続的に乾燥空気等が供給される。
そして、本実施例では、洗濯運転時におけるPWM制御のONデューティ最大値(上限)が「0.9(90%)」に設定されているとすると、乾燥運転時におけるONデューティ最大値を「0.7(70%)」と、より小さくなるように設定している。尚、このように、洗濯モータ9をPWM制御で正弦波駆動する場合にそのONデューティが最大に達するのは、主に洗濯モータ9が停止している状態から加速する場合である。ちなみに、通常の駆動状態における平均的なPWMデューティは「0.5」〜「0.6」程度である。
即ち、従来の乾燥機能付き洗濯機に使用されていたPTCヒータの消費電力は600W程度であったが、その場合、撹拌体や洗濯槽を回転させるモータの駆動電流に余裕があったため、洗濯運転時と乾燥運転時とでPWM制御のONデューティ最大値が何れも「0.9」に設定されていても問題はなかった。例えば、家電製品の電源コードなどに対して規定されている電流容量は15Aであり、それを目安にすると、従来構成のPTCヒータの消費電流は6A程度であるから、モータの駆動電流として9A程度まで許容できる。
これに対して、PTCヒータ16の消費電力を1000Wにすれば、PTCヒータの消費電流は10A程度となるから、洗濯モータ9の駆動電流は5A程度までしか許容できなくなる。従って、PWM制御のONデューティ最大値を従来構成と同様に設定すると、洗濯モータ9の駆動電流が乾燥運転時には5Aを超えるおそれがある。その場合、電源コードが通常よりも過熱された状態になることが想定される。
そこで、本実施例では、乾燥運転時におけるONデューティ最大値を「0.7」とより小さく設定することで、PTCヒータ16に通電を行う場合には洗濯モータ9の駆動電流を抑制し、消費電流バランスを適切に設定している。
また、図4は、乾燥運転の開始時における制御装置18の制御内容を示すフローチャートである。制御装置18は、先ず、駆動回路21を介してPTCヒータ16に対する通電を開始すると(ステップS1)、所定時間T0(例えば、30秒)の経過を待ってから(ステップS2,「YES」)、駆動回路20を介して洗濯モータ9の駆動を開始するようにししている(ステップS3,図1(b)参照)。これは、PTCヒータ16は突入電流が比較的大きいため、洗濯モータ9の駆動を並行して行うことで消費電流が瞬時的に大きな値となってしまうことを回避するためである。
以上のように本実施例によれば、制御装置18は、撹拌体7を回転駆動するための洗濯モータ9を、駆動回路20を介してPWM制御し、乾燥行程において撹拌体7を間歇的に回転駆動して洗濯物を撹拌する場合に、洗濯モータ9に出力するPWM信号デューティの最大値を、洗濯行程において洗濯モータ9に出力するPWM信号デューティの最大値「0.9」よりも小さくなるよう「0.7」に設定した。
即ち、乾燥行程に用いるPTCヒータ16の出力を従来よりも高めに設定したことによる消費電力量の上昇を(600W→1000W)洗濯モータ9の駆動によって消費される電力の側で抑制して、全体での消費電力バランスを適切に維持することができる。従って、PTCヒータ16の出力を高めたことで乾燥行程をより短時間で完了することができるようになり、しかも、回路部品に通常以上に電流容量が高いものを使用する必要がないので、コストの上昇も抑えることができる。
また、制御装置18は、乾燥行程を開始する場合、PTCヒータ16に対する通電を開始した後、所定時間が経過してから洗濯モータ9に対する通電を開始するので、突入電流が比較的大きいPTCヒータ16の通電と洗濯モータ9の駆動開始タイミングとをずらすことで、消費電流が瞬時的に大きな値となってしまうことを回避できる。
(第2実施例)
図5は本発明の第2実施例を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。第2実施例の構成は基本的に第1実施例と同様であり、制御装置18による制御内容のみが相違している。図5は、制御装置18による要旨に係る部分のみを示すフローチャートである。
制御装置18は、乾燥行程を開始すると、先ず、ONデューティの最大値を「0.9」に設定してから(ステップS4)、駆動回路20を介して洗濯モータ9を駆動する(ステップS5)。そして、モータ電流検知装置26により洗濯モータ9の電流を検知すると(ステップS6)、検知した電流が所定値IM(例えば、0.6A)よりも大であるか否かを判定する(ステップS7)。検知した電流が所定値IM以下であれば(「NO」)ステップS9に移行して、設定された所定時間が経過することで乾燥行程が終了したか否かを判断する。乾燥行程が終了でなければ(「NO」)ステップS5に戻る。
一方、ステップS7において、検知した電流が所定値IMよりも大であれば(「YES」)ONデューティの最大値を「0.7」に変更してから(ステップS8)、ステップS9に移行する。また、ステップS9において設定された所定時間が経過した場合は(「YES」)乾燥行程が終了となる。
以上のように第2実施例によれば、乾燥行程において、モータ電流検知装置26により洗濯モータ9に通電される電流を検知し、制御装置18は、検知した電流が所定値IM以下であれば、PWM信号デューティの最大値を洗濯行程と同じ「0.9」に設定し、検知した電流が所定値IMよりも大であればデューティの最大値を「0.7」に変更するようにした。即ち、洗濯モータ9の負荷が大きいため通電電流量が大きくなっている場合にだけ、PWM信号デューティの最大値をより小さく設定するので、実際の乾燥行程の運転状況に応じてデューティの最大値を適切に調整することができる。
(第3実施例)
図6は本発明の第3実施例を示すものである。第3実施例も第2実施例と同様に、制御装置18による制御内容のみが相違している。制御内容のフローチャートを示す図6において、制御装置18は、先ず、内蔵するRAMなどのフラグ格納領域において、フラグFCをゼロクリアすると(ステップS11)、PWM信号ONデューティの最大値を「0.9」に設定する(ステップS12)。それから、槽6内に投入されている洗濯物の注水前における乾布容量を検知する(ステップS13)。
乾布容量の検知は、第1実施例において述べたように、洗濯モータ9を一定電力で「反転0.2秒−断電0.5」の一定パターンで設定回数だけ繰返し、夫々の断電時の惰性回転数を回転センサ28により検出して行なう。そして、検知した乾布容量が、乾燥可能な容量よりも大であるか否かを判断し(ステップS14)、乾燥可能な容量であれば(「YES」)洗濯運転に移行する(ステップS15)。
一方、ステップS14において、検知した乾布容量が乾燥可能な容量よりも大であれば(「YES」)、制御装置18は、表示装置24やブザー25などによってユーザに乾燥容量がオーバーしていることを報知し(ステップS16)、フラグFCを「1」にセットしてから(ステップS17)ステップS15に移行する。
ステップS15の洗濯運転を終了すると、制御装置18は、脱水行程後における湿布状態の洗濯物容量を、ステップS13と同様の手法で検知する(ステップS18)。そして、その結果についても、制御装置18は、必要に応じてステップS14,S16,S17と同様の処理を行ない(ステップS19,S21,S22)、その後、乾燥運転を開始する(ステップS20)。
乾燥運転を開始すると、制御装置18は、フラグFCが「0」であるか否かを判断し(ステップS23)、「0」であれば(「YES」)PTCヒータ16の出力を「大(例えば960W)」に設定すると共に、ONデューティの最大値を「0.9」に設定する(ステップS24)。それから、ファンモータ22と共にPTCヒータ16に通電を行い(ON,ステップS25)、洗濯モータ9の駆動を開始する(ステップS26)。
一方、ステップS23においてフラグFCが「0」でなければ(「NO」)、制御装置18は、PTCヒータ16の出力を「小(例えば480W)」に設定すると共に、ONデューティの最大値を「0.9」に設定する(ステップS31)。それから、ファンモータ22と共にPTCヒータ16に通電を行い(ステップS32)、洗濯モータ9の駆動を開始する(ステップS33)。
ステップS26の実行後、制御装置18は、第2実施例と同様に、モータ電流検知装置26により洗濯モータ9の電流を検知し(ステップS27)、検知した電流が所定値IMよりも大であるか否かを判定する(ステップS28)。検知した電流が所定値IM以下であれば(「NO」)、続くステップS29に移行して、乾燥運転が設定された時間まで継続されて終了したか否かを判断する。乾燥運転が終了でなければ(「NO」)ステップS27に戻る。
また、ステップS28において検知した電流が所定値IMよりも大であれば(「YES」)ONデューティの最大値を「0.7」に変更し(ステップS30)、ステップS29に移行する。
以上のように第3実施例によれば、制御装置18は、洗濯行程の開始時における洗濯物の乾布容量と、乾燥行程の開始時における洗濯物の湿布容量とを検知し、少なくとも何れか一方により、乾燥行程による乾燥が可能な容量を超えていると判断される場合には、乾燥可能容量をオーバーしていることをユーザに報知すると共に、乾燥行程におけるPTCヒータ16の出力を低下させて、PWM信号デューティの最大値が洗濯行程と同等となるように設定する。
従って、洗濯物が乾燥可能容量をオーバーしているため、乾燥行程における洗濯モータ9の負荷が重くなると想定される場合には、PTCヒータ16の出力を抑制することで、総消費電流の増大を抑えつつ洗濯モータ9を駆動することができる。尚、このケースでは、本来洗濯物を完全に乾燥させることは困難であるから、ユーザに対する報知(警告)が行われた時点で、洗濯物の容量が適切になるようユーザによって調整されることが望ましい。しかしながら、そのような調整が行なわれることなく洗濯機1の運転が継続されるとすれば、PTCヒータ16の出力を低下させてでも槽6内の洗濯物を撹拌する作用を行うことが、洗濯物を極力乾燥させる、という目的上好ましいと言える。
(第4実施例)
図7は本発明の第4実施例を示すものである。第4実施例では、制御装置18は、乾燥行程を開始する場合、先ずPTCヒータ16の出力を「大(例えば960W)」に設定してから(ステップS35)、ファンモータ22及びPTCヒータ16をONにする(ステップS36)。それから、所定時間T0(例えば30秒)が経過すると(ステップS37,「YES」)、ヒータ電流検知装置27によってPTCヒータ16の通電電流を検知する(ステップS38)。そして、通電電流が所定値IH(例えば、10.5A)以下であれば(「NO」)、続くステップS40において乾燥行程が終了か否かを判断し、終了でなければ(「NO」)ステップS38に戻る。
一方、ステップS39において、通電電流が所定値IHを超えていれば(「YES」)、PTCヒータ16の出力を「小(例えば、480W)」に設定してから(ステップS41)ステップS40に移行する。即ち、PTCヒータ16は、洗濯機1が設置されている環境の室温が低い場合や電源電圧が高い場合には、電流をより多く消費して発熱量を大きくするように作用するからである。
以上のように第4実施例によれば、乾燥行程において、ヒータ電流検知装置27によりPTCヒータ16の通電電流を検知し、制御装置18は、その電流が所定値IH以下であれば、PTCヒータ16の出力を「大」のままとし、電流が所定値IHを超えていればPTCヒータ16の出力を「小」に切換えるようにした。
従って、PTCヒータ16に比較的大きな突入電流が流れた後に、実際の乾燥行程の状況に応じてPTCヒータ16に流れる電流量が変化するとしても、その電流量の大小に応じてPTCヒータ16の出力設定を切換えることで、電流消費量を適切な時点で判断して抑制することができる。
(第5実施例)
図8は本発明の第5実施例を示すものである。第5実施例では、制御装置18は、乾燥行程を開始する場合、先ずPTCヒータ16の出力を第4実施例と同様に「大(例えば960W)」に設定すると共に、PWMデューティの最大値を「0.7」に設定する(ステップS42)。それから、ファンモータ22及びPTCヒータ16をONにする(ステップS43)。
続いて、制御装置18は、洗濯モータ9の駆動を開始すると(ステップS44)、回転センサ28によって洗濯モータ9の回転数を検知する(ステップS45)。そして、検知した回転数が所定値C(例えば、10rpm)より小さいか否かを判断し(ステップS46)する。所定値C以上であれば(「NO」)、続くステップS47において乾燥行程が終了か否かを判断し、終了でなければ(「NO」)ステップS45に戻る。
一方、ステップS46において、検知した回転数が所定値Cよりも小さければ(「YES」)、PTCヒータ16の出力を「小(例えば、480W)」に設定すると共に、PWMデューティの最大値を「0.9」に設定して(ステップS48)ステップS45に移行する。
即ち、乾燥行程において、洗濯モータ9が過負荷傾向にあるため回転数が上昇しない状態にある場合は、PTCヒータ16の出力を「小」に設定すると共にPWMデューティの最大値を「0.9」に切換え(即ち、洗濯行程と同じ値)、洗濯モータ9の出力を上昇させて洗濯物を撹拌できるようにする。
以上のように第5実施例によれば、洗濯モータ9の回転数を回転センサ28により検知して、制御装置18は、乾燥行程における洗濯モータ9の回転数が所定値よりも小さい場合は、PTCヒータ16の出力を低下させると共に、PWM信号デューティの最大値を、洗濯行程におけるPWM信号デューティの最大値と同等に設定するようにした。従って、乾燥行程における総消費電流を抑制しつつ、洗濯物の乾燥むらを低減することができる。
(第6実施例)
図9は本発明の第6実施例を示すものであり、第5実施例と異なる部分のみ説明する。第6実施例では、制御装置18は、乾燥行程を開始すると、第5実施例と同様にステップS42〜S44を実行する。それから、電源電圧検知装置29によって電源電圧を検知する(ステップS49)。そして、検知した交流電源電圧が90V未満か否かを判断し(ステップS50)、90V以上であれば(「NO」)、続くステップS47に移行する。
一方、ステップS50において、検知した電源電圧が90Vよりも小さければ(「YES」)ステップS48に移行する。即ち、PTCヒータ16は、電源電圧が低下した場合には出力を一定に維持しようとするため、消費電流を上昇させるように作用する。従って、PTCヒータ16の出力を「小」に設定すると共にPWMデューティの最大値を「0.9」に切換え、洗濯モータ9の出力を上昇させて洗濯物を撹拌できるようにする。
以上のように第6実施例によれば、交流電源電圧を電源電圧検知装置29により検知して、制御装置18は、乾燥行程における電源電圧が90V未満である場合には、PTCヒータ16の出力を低下させると共に、PWM信号デューティの最大値を、洗濯行程におけるPWM信号デューティの最大値と同等に設定するようにした。従って、第5実施例と同様に、乾燥行程における総消費電流を抑制しつつ、洗濯物の乾燥むらを低減することができる。
本発明は上記し且つ図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、以下のような変形または拡張が可能である。
例えば、第3実施例のステップS31などにおいて、PTCヒータ16の出力を低下させる場合には、ファンモータ22の回転数を低下させるようにしても良い。即ち、送風ファン15の回転数が低下して送風量が減少すると、空気流路14内にあるPTCヒータ16の周囲温度は上昇するので、PTCヒータ16は出力を低下させても設定された発熱量を維持することが可能となるからである。
発熱手段としては、PTCヒータ16の特性を利用するものでなければ、その他のヒータなどを用いても良い。
また、例えば、第1実施例においてPTCヒータ16を使用しない場合は、PTCヒータ16の通電と同時に洗濯モータ9の駆動を開始しても良い。
また、制御装置18の周辺構成としては、夫々の実施例において必要されるものだけを適宜選択して配置すれば良い。
本発明の第1実施例であり、(a)は、洗濯行程のうち洗い、すすぎ行程における洗濯モータの回転パターンを示すタイミングチャートであり、(b)は、乾燥行程における同タイミングチャート 制御装置を中心として示す制御系の機能ブロック図 乾燥機能付き洗濯機の縦断側面図 乾燥運転の開始時における制御装置の制御内容を示すフローチャート 本発明の第2実施例であり、乾燥運転における制御装置の制御内容を示すフローチャート 本発明の第3実施例を示す図5相当図 本発明の第4実施例を示す図5相当図 本発明の第5実施例を示す図5相当図 本発明の第6実施例を示す図8相当図
符号の説明
図面中、1は乾燥機能付き洗濯機、6は槽、7は撹拌体、9は洗濯モータ、15は送風ファン、16はPTCヒータ(発熱手段)、18は制御装置、20は駆動回路(通電手段)、27はヒータ電流検知装置(電流検知手段)、28は回転センサ、29は電源電圧検知装置(電圧検知手段)を示す。

Claims (5)

  1. 洗濯物を収容する洗濯及び脱水兼用の槽と、この槽の内底部に配設された撹拌体と、前記槽内に外気を取り入れるための空気流路と、前記空気流路に設けられた発熱手段及び送風ファンとを備え、前記発熱手段により温度を上昇させた外気を前記送風ファンにより前記槽内に送風することで乾燥行程を行うように構成された乾燥機能付き洗濯機において、
    前記撹拌体を回転駆動するためのモータを、通電手段を介してPWM制御し、
    乾燥行程において前記撹拌体を間歇的に回転駆動して洗濯物を撹拌する場合に、前記モータに出力するPWM信号デューティの最大値を、洗濯行程において前記モータに出力するPWM信号デューティの最大値よりも小さく設定したことを特徴とする乾燥機能付き洗濯機。
  2. モータの回転数を検知するための回転センサを備え、
    乾燥行程におけるモータの回転数が所定値よりも小さい場合は、発熱手段の出力を低下させると共に、PWM信号デューティの最大値を、洗濯行程におけるPWM信号デューティの最大値と略同等に設定することを特徴とする請求項1記載の乾燥機能付き洗濯機。
  3. 発熱手段としてPTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータを備え、
    乾燥行程を開始する場合、前記PTCヒータに対する通電を開始した後、所定時間が経過してからモータに対する通電を開始することを特徴とする請求項1又は2記載の乾燥機能付き洗濯機。
  4. 電源電圧を検出するための電圧検出手段とを備え、
    乾燥行程において、電源電圧が所定範囲を外れている場合には、PTCヒータの出力を低下させると共に、PWM信号デューティの最大値を、洗濯行程におけるPWM信号デューティの最大値と略同等に設定することを特徴とする請求項3記載の乾燥機能付き洗濯機。
  5. 送風ファンの回転数を低下させることで、PTCヒータの出力を低下させることを特徴とする請求項4記載の乾燥機能付き洗濯機。

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