JP4363680B2 - フレキシブルicモジュール及びその製造方法 - Google Patents

フレキシブルicモジュール及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4363680B2
JP4363680B2 JP13037498A JP13037498A JP4363680B2 JP 4363680 B2 JP4363680 B2 JP 4363680B2 JP 13037498 A JP13037498 A JP 13037498A JP 13037498 A JP13037498 A JP 13037498A JP 4363680 B2 JP4363680 B2 JP 4363680B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
flexible
chip
module
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP13037498A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11263091A (ja
Inventor
京一 小浜
雄介 平井
要 玉田
俊信 末吉
隆三 深尾
和彦 大道
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Maxell Energy Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Energy Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Maxell Energy Ltd filed Critical Hitachi Maxell Energy Ltd
Priority to JP13037498A priority Critical patent/JP4363680B2/ja
Publication of JPH11263091A publication Critical patent/JPH11263091A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4363680B2 publication Critical patent/JP4363680B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L24/00Arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies; Methods or apparatus related thereto
    • H01L24/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L24/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L24/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L24/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/10Details of semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/11Device type
    • H01L2924/14Integrated circuits

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Credit Cards Or The Like (AREA)
  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、非接触式ICカードなどの情報担体の元になるフレキシブルICモジュールと、当該フレキシブルICモジュールの製造方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】
非接触式ICカード等の非接触式情報担体は、定期券、運転免許証、テレホンカード、キャッシュカード等の代替品としての使用が検討されており、大量の使用が見込まれるところから、製造工程をいかに簡略化し、単価を下げるかが最も重要な技術的課題の1つになっている。
【0003】
従来より、非接触式ICカードの製造方法としては、ガラス繊維等で構成された補強体に切抜き孔を開口して当該切抜き孔内にICチップ及び非接触信号伝送手段であるコイルを収納し、次いで切抜き孔内を樹脂にて封止して基体を形成し、最後に、当該基体の表裏面にカバーシートを貼着して所要の非接触式ICカードを得るという方法が知られている。
【0004】
この方法によれば、切抜き孔のサイズをコイルのサイズに合わせて適度の大きさに調整することにより、基体に対するコイルの設定位置が正確に規制された非接触式ICカードを製造できるので、外部機器との間で電力の受給及び信号の授受を高能率に行うことができる。
【0005】
また、他の製造方法として、例えばNIKKEI MECHANICAL 1997.1.6 no.497、第16頁〜第17頁等に記載されているように、ICチップと非接触データ伝送手段であるコイルとが接着された第1の樹脂シートとこれらICチップ及びコイルを有しない第2の樹脂シートとを夫々射出成形機の固定金型と可動金型の対向部分に取り付け、型合わせ後、キャビティ内に樹脂を充填して、前記第1及び第2の樹脂シートとICチップとコイルとが充填樹脂によって一体化された非接触式ICカードを得る方法が提案されている。
【0006】
この方法によれば、表面及び裏面に樹脂シート(カバーシート)が被着された非接触式ICカードを射出成形によって得ることができるので、ICチップ及びコイルが埋設された基体を樹脂硬化した後に、当該基体の表面及び裏面にカバーシートを接着する従来の製造方法に比べて、非接触式ICカードの製造を効率化することができ、その製造コストを引き下げることができる。
【0007】
一方、非接触式ICカードに搭載されるICチップとコイルの接続方式に関しては、ICチップを配線基板に実装し、当該配線基板に形成された電極端子にコイルを接続するという方法が一般に採られている。
【0008】
この方式は、従来より技術的に確立されているので、ICチップと配線基板並びに配線基板とコイルとを高い信頼性で接続することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記した従来の非接触式ICカード製造方法のうち前者は、補強体に開口された切抜き孔内にICチップ及びコイルを収納し、切抜き孔の内外を樹脂にて硬化するので、補強体を有しない切抜き孔の内部の強度が低く、曲げなどの不正な外力を受けたとき、切抜き孔の内部に応力が集中して基体が割れやすいという問題がある。
【0010】
また、所要の切抜き孔が開孔された補強体にICチップ及びコイルを正確にセットした後、切抜き孔内の樹脂封止と補強体に対する樹脂の含浸並びに硬化を行わなくてはならないので、製造工程が複雑になり、安価な情報担体を製造することが難しいという問題もある。特に、各種の非接触式ICカードを同一ラインで生産する場合においては、収納するICチップ及びコイルの大きさに応じて切抜き孔の大きさが異なる各種の補強体を用意しなくてはならないので、生産工程がさらに複雑になり、非接触式ICカードの製造コストが高価になる。
【0011】
一方、前記した従来の非接触式ICカード製造方法のうちの後者は、ICチップとコイルとが接着されたカバーシートを金型の一方に取り付けて射出成形を行うため、カバーシートの接着剤が付着した部分と付着していない部分とに高温の溶融樹脂が接触する。このため、接着剤が付着した部分と付着していない部分との熱膨張率差によって各部の境界部分にしわができやすいという問題のあることが判明した。実験によると、樹脂温度や射出速度それに射出圧力を種々変更しても、カバーシートにしわを生じない非接触式ICカードを製造することは困難であった。
【0012】
非接触式ICカードは、手指によって取り扱われ、かつ直接目視されるものであるので、表面にしわができたものは使い心地や美観が悪く、それだけで商品価値がない。また、非接触式ICカードの製造後にカバーシートの表面に印刷を施す場合、カード表面にきれいな印刷を施すことが不可能になるので、やはり商品価値がない。
【0013】
また、従来のICチップとコイルの接続方式は、配線基板を不可欠な構成要素とするので、高コストで非接触式ICカードの薄形化及びフレキシブル化に対応することが難しいという問題がある。
【0014】
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであって、その目的は、情報担体の製造を容易化可能なフレキシブルICモジュールの構成を提供すること、当該フレキシブルICモジュールを安価かつ高能率に製造する方法を提供すること、並びに前記フレキシブルICモジュールを用いて使用感が良好で美観に優れた情報担体を安価かつ高能率に製造する方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
〈フレキシブルICモジュールの製造方法
本発明は、前記の課題を解決するため、フレキシブルICモジュールの製造方法を、第1に、厚さ方向への圧縮性と自己圧着性と樹脂の含浸性とを有する所定形状及び所定寸法の第1のフレキシブル基体の片面にICチップを位置決めして取り付ける工程と、前記第1のフレキシブル基体と同種又は異種の素材から成る第2のフレキシブル基体の片面にデータ及び/又は電源の非接触伝送用のコイルを位置決めして取り付け、当該コイルの両端部を前記ICチップに設けられた入出力端子の設定間隔に設定する工程と、前記ICチップ及びコイルを内側にし、かつ前記ICチップに設けられた入出力端子と前記コイルの両端部とを接触させて前記第1及び第2のフレキシブル基体を重ねあわせる工程と、これら第1及び第2のフレキシブル基体を常温又は加熱下で厚さ方向に圧縮し、その圧縮力によってこれら第1及び第2のフレキシブル基体を互いに一体化すると共に、圧縮力を負荷することによって前記第1及び第2のフレキシブル基体の一部に形成される窪み内に前記ICチップ及びコイルを埋設する工程と、前記コイルが取り付けられた第2のフレキシブル基体の外面から前記入出力端子部に熱及び加圧力を負荷し、当該入出力端子部と前記コイルの両端部とを電気的に接続する工程を含むという構成にした。
また、第2に、厚さ方向への圧縮性と自己圧着性と樹脂の含浸性とを有する所定形状及び所定寸法のフレキシブル基体の片面にデータ及び/又は電源の非接触伝送用のコイルを位置決めして取り付け、当該コイルの両端部をICチップに設けられた入出力端子の設定間隔に設定する工程と、前記入出力端子を前記コイルの両端部とを接触させて、前記ICチップを前記フレキシブル基体の片面に取り付ける工程と、前記フレキシブル基体を常温又は加熱下で厚さ方向に圧縮し、圧縮力を負荷することによって前記フレキシブル基体の一部に形成される窪み内に前記ICチップ及びコイルを埋設する工程と、前記コイルが取り付けられたフレキシブル基体の外面から前記入出力端子部に熱及び加圧力を負荷し、当該入出力端子部と前記コイルの両端部とを電気的に接続する工程を含むという構成にした。
【0017】
なお、本明細書において、「自己圧着性」とは、常温又は加熱下でフレキシブル基体に圧縮力を負荷したときに、フレキシブル基体を構成する各繊維が接合されると共に、複数枚のフレキシブル基体材料を重ねあわせて圧縮力を負荷した場合にはそれら重ね合わされたフレキシブル基体材料が互いに接合され、フレキシブル基体の形状が圧縮前より体積が減少した状態に保たれる特性をいう。
【0018】
単体で自己圧着性を有する織物、編物又は不織布としては、各単繊維が融点の異なる2以上の部分からなる所謂コンジュゲート繊維を素材繊維とするもの、又は融点が異なる2種以上の合成樹脂繊維の混紡体又は混合体からなるもの、それにガラス繊維、カーボン繊維、ケプラー繊維、化学繊維、天然繊維又はこれらの組合せを素材繊維とし、素材繊維間を樹脂バインダにて接合したものなどを用いることができる。一方、適量の合成樹脂を含浸させることによって自己圧着性が付与された織物、編物、不織布又は紙としては、ガラス繊維、カーボン繊維、ケプラー繊維、化学繊維、天然繊維又はこれらの組合せを素材繊維とするものを用いることができる。前記不織布としては、例えば溶融紡糸された合成樹脂フィラメントを開繊して得られるランダムな繊維をもってウェブが構成されたものや、原料ポリマの溶液を噴射することによって微細な網状構造をもつ合成樹脂繊維のウェブが構成されたものなど、公知に属する全ての構造の不織布を用いることができる。
【0021】
また、搭載部品としてICチップとコイルとを搭載する場合には、フレキシブルICモジュールの薄形化及び低コスト化を図るため、ICチップの入出力端子にコイルの両端部を直接接続することが好ましい。ICチップとコイルとの直接接続方式としては、ウェッジボンディング方式を採ることもできるが、この方式によると、▲1▼接続部に超音波及び強圧を加えてコイルの加圧部を扁平状に変形させるため、非変形部との境界部から断線しやすい、▲2▼接続部に超音波及び強圧を加えることからICチップにダメージを与えやすく、特に、厚みが50μm〜150μm程度の薄形ICチップを用いた場合にその影響が顕著になる、▲3▼条件設定が複雑な超音波を利用するため接続条件の管理が難しく、良品を安定に製造することが難しい、等の不都合がある。そこで、かかる不都合がないハンダ法又は溶接法を採ることが特に好ましい。
【0022】
なお、ICチップに対するコイルのハンダ付けは、ICチップとして入出力端子にハンダバンプが予め形成されたものを用い、当該ハンダバンプに非接触伝送用コイルの両端部を接触させ、次いで当該非接触伝送用コイルの両端部にボンディングツールを押し付け、ボンディングツールより与えられるエネルギにてハンダバンプを溶解するという方法で行うことができる。一方、ICチップに対するコイルの溶接は、ICチップとして入出力端子に金バンプが予め形成されたものを用い、当該金バンプに非接触伝送用コイルの両端部を接触させ、次いで当該非接触伝送用コイルの両端部に溶接ヘッドを押し付け、溶接ヘッドより与えられるエネルギにて金バンプを溶解するという方法で行うことができる。
【0023】
ハンダ付け用のボンディングツールも溶接用の溶接ヘッドも所要の接続用金属材料を溶融温度以上に加熱できれば足りるのであって、同一構成のものを用いることができる。
【0031】
前記第1及び第2の製造方法によれば、コイルの両端部を予めフレキシブル基体に固定し、その間隔をICチップの入出力端子の設定間隔と等しい間隔に設定しておくので、ICチップとコイルとの接続が容易で、フレキシブルICモジュールを効率良く製造できる。
【0040】
【発明の実施の形態】
本発明に係るフレキシブルICモジュールの第1例を、図1〜図7に基づいて説明する。図1は本例に係るフレキシブルICモジュールの一部切断した平面図、図2は図1のA−A拡大断面図、図3は本例に係るフレキシブルICモジュールに搭載されるICチップ及びコイルの要部平面図、図4はコイルを構成する線材の断面図、図5はICチップとコイルの直接接続方法及び接続部の状態を示す断面図、図6はICチップとコイルの他の直接接続方法及び接続部の状態を示す断面図、図7はICチップとコイルの直接接続に適用される溶接装置の使用状態の構成図である。
【0041】
図1〜図3から明らかなように、本例のフレキシブルICモジュールは、ICチップ1と、当該ICチップ1の入出力端子(パッド)1aに直接接続され、図示しないリーダライタから前記ICチップ1への電源の供給を非接触で受けると共に当該図示しないリーダライタとの間でデータの伝送を非接触で行うコイル2とを不織布製のフレキシブル基体3の内部に完全に埋設した構成になっている。
【0042】
ICチップ1としては、従来より非接触式ICカードに搭載されている任意のICチップを用いることができるが、非接触式ICカードの薄形化を図るため、全厚が50μm〜150μm程度に薄形化されたものを用いることが特に好ましい。ICチップ1の構成については、公知に属する事項であり、かつ本願発明の要旨でもないので、説明を省略する。
【0043】
一方、コイル2に関しては、図4(a)に示すように、銅やアルミニウムなどの良導電性金属材料からなる心線2aの周囲を樹脂などの絶縁層2bで被覆された線材から成るものを用いるほか、ICチップ1への直接接続を容易にするため、図4(b)に示すように、心線2aの周囲に金やハンダなどの接合用金属層2cが被覆され、かつ当該接合用金属層2cの周囲に絶縁層2bが被覆された線材から成るものを用いることもできる。
【0044】
線材の直径は、20μm〜100μmであり、これをICチップの特性に合わせて数回〜数十回ターンさせてコイル2を形成する。
【0045】
ICチップ1とコイル2の直接接続方式としては、ウェッジボンディング、ハンダ付け又は溶接が特に好適である。
【0046】
ICチップ1とコイル2とをウェッジボンディングする場合には、図5(a)に示すように、ICチップ1として入出力端子1aに予め金バンプ1dが形成されたものが用いられる。この場合、コイル2としては、接合用金属層2cを有しないものを用いることもできるが、接合をより容易かつ確実にするため、心線2aの周囲に金層が被覆されたものを用いることが特に好ましい。入出力端子1aとコイル2とのウェッジボンディングは、同図に示すように、入出力端子1aにコイル2の端部を重ねあわせ、コイル2側よりボンディングツール51を押し付けて超音波を負荷し、そのエネルギによって絶縁層2bを炭化すると共に金バンプを溶融するすることによって行う。これによって、図5(b)に示すように、ICチップ1の入出力端子1aとコイル2とが直接接続される。
【0047】
ICチップ1とコイル2とをハンダ付けする場合には、図6(a)に示すように、ICチップ1として入出力端子1aに予めハンダメッキによってハンダバンプ1bが形成されたものが用いられる。この場合、コイル2としては、接合用金属層2cを有しないものを用いることもできるが、ハンダに対するぬれ性を良好にしてハンダ付けを容易かつ確実にするため、心線2aの周囲に金等が被覆されたものを用いることが特に好ましい。入出力端子1aとコイル2とのハンダ付けは、同図に示すように、入出力端子1aにコイル2の端部を重ねあわせ、コイル2側より所定温度に加熱されたボンディングツール52を押し付け、そのエネルギによって絶縁層2bを炭化すると共にハンダバンプ1bを溶解することによって行う。これによって、図6(b)に示すように、ICチップ1の入出力端子1aとコイル2とがハンダ1cを介してハンダ付けされる。なお、ICチップ1の入出力端子1aにハンダバンプ1bを形成する構成に代えて、コイル2として心線2aの周囲にハンダ層が被覆されたものを用い、前記と同様の方法でハンダ付けすることも可能である。さらには、ICチップ1の入出力端子1aにハンダバンプ1bを形成し、かつコイル2として心線2aの周囲にハンダ層が被覆されたものを用いることもできる。
【0048】
さらに、ICチップ1とコイル2とを溶接する場合には、入出力端子1aに金バンプが形成されたICチップ、又は心線2aの周囲に金層が被覆された線材から成るコイル、若しくはこれらの双方が用いられる。溶接機としては、図7に示すように、微小なギャップdを隔てて平行に配置された2つの電極61a,61bを有する溶接ヘッド62と、この溶接ヘッド62に付設されたリボン巻回リール63a,63bと、これらのリボン巻回リール63a,63bに巻回され、その一部が前記電極61a,61bの先端部に接触するように配線されたリボン状抵抗発熱体64と、原動リール63aを駆動するモータ65を備えたものを用いることができる。前記リボン状抵抗発熱体64としては、比抵抗が大きくかつ熱伝導率が高いために高温を局部的に発生させることが可能で、しかも強度的にも優れることから、高純度の単結晶モリブデンから成るモリブデンリボンが最も好適である。
【0049】
溶接に際しては、図7に示すように、ICチップ1の入出力端子1aにコイル2の端部を直接重ねあわせ、コイル2側より前記溶接ヘッド62を押し付ける。そして、前記電極61a,61bにパルス電力を供給し、リボン状抵抗発熱体64の抵抗発熱を利用して絶縁層2bを炭化すると共に、金バンプ又は心線2aの周囲に被覆された金層若しくはその双方を溶融する。モータ65は、必要に応じて原動リール63aを駆動し、常時清浄なリボン状抵抗発熱体64を溶接ヘッド62に接触させる。なお、リボン状抵抗発熱体64に炭化物を除去するためのブラシ66を付設すれば、リボン状抵抗発熱体64の繰り返し使用が可能となり、ランニングコストを引き下げることができる。
【0050】
図7の溶接機は、図6(a)に示したボンディングツール52に代えて、ハンダ付け用の熱源として利用することもできる。
【0051】
前記フレキシブル基体3を構成する不織布としては、厚さ方向への圧縮性と自己圧着性と樹脂の含浸性とを有するものであれば、公知に属する全ての不織布を用いることができる。例えばガラス繊維、カーボン繊維、ケプラー繊維、化学繊維、天然繊維又はこれらの組合せからなる既製の短繊維をもってウェブが構成された不織布を用いることもできるし、溶融紡糸された合成樹脂フィラメントを開繊して得られるランダムな繊維をもってウェブが構成された不織布や、原料ポリマの溶液を噴射することによって微細な網状構造をもつ合成樹脂繊維のウェブが構成された不織布など、繊維原料から直ちに繊維が紡糸される不織布を用いることもできる。なお、かかる合成樹脂繊維のウェブをもつ不織布の製造方法には、スパンボンド法、メルトブロー法、フラッシュスピニング法などがある。また、作製されたウェブの接合方式には、サーマルボンド法やラテックスボンド法がある。合成樹脂繊維によってウェブが構成された不織布を用いる場合には、繊維間の接合を容易にするため、高融点の合成樹脂繊維と低融点の合成樹脂繊維との混合体をもってウェブが構成されたものを用いることができる。
【0052】
これらの各不織布のうち、少なくとも一部に低融点の合成樹脂が含まれていて単体で自己圧着性を有するものについては、そのままフレキシブル基体3の原料として用いることができる。一方、低融点の合成樹脂が含まれておらず、単体で自己圧着性を有しないものについては、不織布作製後に適量の低融点樹脂を含浸することによって自己圧着性を付与し、フレキシブル基体3の原料として用いることができる。
【0053】
圧縮成形後のフレキシブル基体3の厚みは、最終製品である非接触ICカードの厚み及び非接触ICカードの製造に用いるカバーシートの厚みを考慮して設定されるが、基本的には、搭載部品の厚みよりも若干厚ければ足りる。例えば厚みが50μmのICチップ1及びそれよりも線径が小さい線材よりなるコイル2を搭載する場合には、フレキシブル基体3の厚みを70μm以上とすれば足り、厚みが150μmのICチップ1及びそれよりも線径が小さい線材よりなるコイル2を搭載する場合には、フレキシブル基体3の厚みを170μm以上とすれば足りる。
【0054】
本例のフレキシブルICモジュールは、搭載部品であるICチップ1及びコイル2を不織布等からなる基体3内に完全に埋設したので、これらICチップ1及びコイル2の保護効果に優れる。また、樹脂の含浸性を有する不織布等を用いて基体3を構成したので、当該基体3内に樹脂を含浸させ、この含浸樹脂によってカバーシートを接着することにより、所望の非接触式ICカードを製造することができる。この場合、基体中にほぼ均一に樹脂を含浸させることができるので、基体表面にしわを生じることがなく、かつ厚みの均一化のため通常用いられるスペーサシートなどを用いる必要もないので、商品価値の高い非接触式ICカードを作製することができる。さらに、本構成のICモジュールは、基体が不織布等をもって構成されており、極めてフレキシビリティに富んでいるので、平板状の非接触式ICカードの構成部品として利用できるだけでなく、湾曲した部分や繰り返し変形を受ける部分の構成部品としても適用することができる。
【0055】
加えて、ICチップ1とコイル2とを直接接続したので、配線基板の省略が可能になり、フレキシブルICモジュールひいては最終製品である非接触ICカードの薄形化と低コスト化を図ることができる。特に、ICチップ1とコイル2の直接接続方法としてハンダ法又は溶接法を用いた場合には、ウェッジボンディング法を適用した場合に比べて、以下のような利点がある。即ち、ウェッジボンディングは、ICチップ1の入出力端子1aに重ねあわされたコイル2にボンディングツール51を強圧しつつ当該ボンディングツール51より発振された超音波を接合部に負荷し、そのエネルギによって絶縁層2bを破壊すると共に金メッキ層2dの溶融を促進することによって行うので、図5(b)に示すようにコイル2の先端部が扁平状に変形し、非変形部との境界部から断線しやすい。また、ウェッジボンディング法は、接続部に超音波及び強圧を加えることからICチップにダメージを与えやすく、特に、厚みが50μm〜150μm程度の薄形ICチップを用いた場合にその影響が顕著になる。さらに、ウェッジボンディング法は、条件設定が複雑な超音波を利用するために接続条件の維持管理が難しく、良品を安定に製造することが難しい。
【0056】
これに対して、ハンダ法や溶接法は、接続部に超音波を負荷せず、かつボンディングツール52や溶接ヘッド62の押圧力もウェッジボンディング法より弱いので、コイル2の断線やICチップの破壊を起すことがなく、超音波を利用しないことから接続条件の維持管理も容易である。なお、本発明によるハンダ法を採る場合、心線2aの周囲を接合用金属層2c及び絶縁層2bで被覆された線材を利用することから、線材に酸化皮膜が形成されない。したがって、通常のハンダ接合時には酸化皮膜を除去するために必要とされるフラックスを用いる必要がなく、フラックスの洗浄工程の追加による製造工程の複雑化も防止できる。
【0057】
次に、本発明に係るフレキシブルICモジュールの第2例を、図8及び図9に基づいて説明する。図8は本例に係るフレキシブルICモジュールの平面図であり、図9は図8のB−B拡大断面図である。
【0058】
図8及び図9から明らかなように、本例のフレキシブルICモジュールは、ICチップ1と、当該ICチップ1の入出力端子1aに直接接続されたコイル2とを不織布製のフレキシブル基体3の片面に埋設した構成になっている。その他の部分については、第1例に係るフレキシブルICモジュールと同じであるので、重複を避けるため、説明を省略する。
【0059】
本例のフレキシブルICモジュールは、第1実施形態例に係るフレキシブルICモジュールと同様の効果を有するほか、フレキシブル基体3の片面にICチップ1及びコイル2を埋設したので、薄形に構成できると共に、製造をより簡略化できるので、より安価に製造できるという利点を有する。
【0060】
以下、本発明に係るフレキシブルICモジュールの製造方法につき説明する。〈フレキシブルICモジュールの製造方法の第1例〉
前記した第1実施形態例に係るフレキシブルICモジュールの製造方法を、図10に基づいて説明する。図10はフレキシブルICモジュールの製造方法説明図である。
【0061】
フレキシブルICモジュールの製造に先立って、厚さ方向への圧縮性と自己圧着性と樹脂の含浸性とを有する所定形状及び所定寸法の第1及び第2の不織布を用意する。また、これと同時に、ICチップ1の入出力端子1aにコイル2の両端が直接接続されたものを用意する(図3参照)。
【0062】
しかる後に、図10に示すように、上面が平滑な平面状に形成された下型11の上に、自己圧着性を有する第1の不織布12を置き、当該第1の不織布12上にICチップ1とコイル2との接続体を位置決めして載置する。次いで、これらICチップ1及びコイル2の上から自己圧着性を有する第2の不織布13を重ねた後、当該第2の不織布13の上方から下面が平滑な平面状に形成された上型14を押し付け、加熱下で前記第1及び第2の不織布12,13を厚さ方向に圧縮する。これによって、所要のフレキシブルICモジュールが得られる。なお、以下の説明においては、下型及び上型によりフレキシブルICモジュールの構成部品を加熱下で厚さ方向に圧縮する方法を、「ホットプレス」という。作製されたフレキシブルICモジュールの表面には所要の印刷を施すこともできる。
【0063】
第1及び第2の不織布12,13を厚さ方向に均一に圧縮すると、ICチップ1及びコイル2の設定部においてこれら第1及び第2の不織布12,13がより多く圧縮されるので、図2に示すように、各不織布12,13の内面にICチップ1及びコイル2の外形に応じた窪み15が形成され、ICチップ1及びコイル2が当該窪み15内に埋設される。また、フレキシブル基体3のもとになる第1及び第2の不織布12,13として自己圧着性を有する不織布を用いたので、圧縮力を除去した後も図2の形状が保持される。また、第1及び第2の不織布12,13の圧縮率を100%以下の適当な範囲に調整すれば、フレキシブルICモジュールの製造後に当該第1及び第2の不織布12,13に樹脂を含浸させることができるので、情報担体の製造に適用することができる。
【0064】
本例の製造方法によると、フレキシブルICモジュールの製造に必要な第1及び第2の不織布12,13並びにICチップ1とコイル2との接続体とを予め用意し、これらの部材及び部品を順次積み重ねた後、当該積層体を厚さ方向に圧縮するだけで所望のフレキシブルICモジュールを得ることができるので、フレキシブルICモジュールの製造を極めて高能率に行うことができる。また、ICチップ1とコイル2との接続体として、ICチップ1の入出力端子1aにコイル2の両端が直接接続されたものを用いたので、フレキシブルICモジュールの薄形に形成できる。
【0065】
なお、図10の製造方法において、第2の不織布13を省略すれば、第2実施形態例に係るフレキシブルICモジュールを製造することができる。
【0066】
〈フレキシブルICモジュールの製造方法の第2例〉
次に、前記構成に係るフレキシブルICモジュールの製造方法の第2例を、図11の製造工程図に基づいて説明する。
【0067】
まず、図11(a)に示すように、第1の不織布12の片面にコイル2が埋設された第1の中間体21を作製する。当該第1の中間体21は、上面が平滑な平面状に形成された下型の上に自己圧着性を有する第1の不織布12を置き、当該第1の不織布12上にコイル2を位置決めして載置した後、コイル2の上方から下面が平滑な平面状に形成された上型を押し付け、ホットプレスすることによリ作製できる。なお、第1の不織布12上にコイル2を載置する際に、当該コイル2の両端部を、使用するICチップ1に設けられた入出力端子1aの設定間隔とほぼ等しくして相平行に設定する。
【0068】
これと共に、図11(b)に示すように、第2の不織布13の片面にICチップ1が埋設された第2の中間体22を作製する。当該第2の中間体22は、上面が平滑な平面状に形成された下型の上に自己圧着性を有する第2の不織布13を置き、当該第2の不織布13上にICチップ1を位置決めして載置した後、ICチップ1の上方から下面が平滑な平面状に形成された上型を押し付け、ホットプレスすることによリ作製できる。このとき、ICチップ1は、入出力端子1aが第2の不織布13の表面に露出するように第2の不織布13に対して上向きに取り付けられる。
【0069】
次いで、図11(c)に示すように、ICチップ1及びコイル2を内側にし、かつICチップ1の入出力端子1aとコイル2の両端部とが互いに接触するようにして前記第1及び第2の中間体21,22を重ねあわせ、下型11及び上型14を用いて再度ホットプレスを行い、第1及び第2の不織布12,13とICチップ1とコイル2とが一体化された第3の中間体23を作製する。
【0070】
最後に、図11(d)に示すように、コイル2が搭載された第1の不織布12の外面からICチップ1の入出力端子部1aに対応する部分に超音波振動子24を押し付け、超音波を印加することによって発生する熱及び加圧力によりコイル形成用の線材に被覆された絶縁層及び低融点金属層を溶解して、当該入出力端子部1aとコイル2の両端部とを電気的に接続する。これによって、所望のフレキシブルICモジュールが得られる。
【0071】
本例のフレキシブルICモジュールの製造方法は、コイル2の両端部を予め第1の不織布12に所定の間隔で固定したので、ICチップ1との電気的な接続が極めて容易化できる。即ち、フレキシブルICモジュールの製造に使用されるICチップ1の中には、1辺の大きさが約100μmという微小な入出力端子をもったものもある。一方、コイル2の線径は50μm程度であるので、コイル端を固定せずにICチップ1とコイル2との接続体を効率良く製造するのは困難である。なお、特殊な治具を利用したり入出力端子の拡張処理が施されたICチップを用いればある程度製造効率を上げることはできるが、製造工程が複雑になるので、製造効率を飛躍的に上げることは困難である。本例の製造方法によれば、コイル2をフレキシブルICモジュールの構成部品である不織布に固定するので、製造工程が複雑化せず、良品を高能率に製造できる。
【0072】
〈フレキシブルICモジュールの製造方法の第3例〉
次に、前記構成に係るフレキシブルICモジュールの製造方法の第3例を、図12の製造工程図に基づいて説明する。
【0073】
まず、図12(a)に示すように、第1の不織布12の片面にコイル2が埋設された第1段の中間体31を作製する。当該第1段の中間体31は、上面が平滑な平面状に形成された下型の上に自己圧着性を有する第1の不織布12を置き、当該第1の不織布12上にコイル2を位置決めして載置した後、コイル2の上方から下面が平滑な平面状に形成された上型を押し付け、ホットプレスすることによリ作製できる。なお、第1の不織布12上にコイル2を載置する際に、当該コイル2の両端部を、使用するICチップ1に設けられた入出力端子1aの設定間隔とほぼ等しくして相平行に設定する。ここまでの製造工程は、前記製造方法の第2例に係る第1の中間体21の製造方法と同じである。
【0074】
次いで、図12(b)に示すように、前記第1段の中間体31にICチップ1を埋設し、第1の不織布12の片面にコイル2とICチップ1とが埋設された第2段の中間体32を作製する。当該第2段の中間体32は、上面が平滑な平面状に形成された下型の上にコイル2の埋設面を上向きにして前記第1段の中間体31を置き、当該第1段の中間体31に埋設されたコイル2の両端部が設定された部分に、入出力端子1aを下向きにし、かつ当該入出力端子1aを前記コイル2の両端部に合致させてICチップ1を位置決めして載置した後、ICチップ1の上方から下面が平滑な平面状に形成された上型を押し付け、再度ホットプレスを行うことによリ作製できる。
【0075】
さらに、図12(c)に示すように、前記第2段の中間体32のICチップ1及びコイル2の埋設面に第2の不織布13を重ねあわせ、下型11及び上型14を用いてもう1度ホットプレスを行い、第1及び第2の不織布12,13とICチップ1とコイル2とが一体化された第3段の中間体33を作製する。
【0076】
最後に、図12(d)に示すように、コイル2が搭載された第1の不織布12の外面からICチップ1の入出力端子部1aに対応する部分に超音波振動子24を押し付け、超音波を印加することによって発生する熱及び加圧力によりコイル形成用の線材に被覆された絶縁層及び低融点金属層を溶解して、当該入出力端子部1aとコイル2の両端部とを電気的に接続する。これによって、完全埋設型の所望のフレキシブルICモジュールが得られる。
【0077】
本例の製造方法も、前記第2例に係る製造方法と同様の効果を有する。
【0078】
なお、図12(b)に示した第2段の中間体32を製造した後、超音波振動子24等を用いてICチップ1の入出力端子部1aとコイル2の両端部とを電気的に接続すれば、片面埋設型のフレキシブルICモジュールを製造できる。
【0079】
その他、前記各実施形態例においては、不織布をもってフレキシブル基体3を構成したが、その他織物、編物、紙又は皮革等を用いた場合にも、同様の方法でフレキシブルICモジュールを製造できる。
【0080】
また、前記各実施形態例においては、搭載部品としてICチップ1及びコイル2が埋設されたフレキシブルICモジュールを例にとって説明したが、他の搭載部品が埋設されたフレキシブルICモジュールについても前記と同様の方法で製造できる。
【0081】
以下、上記のようにして作製されたフレキシブルICモジュールを用いて所望の非接触ICカードを製造する方法について説明する。
【0082】
〈非接触ICカードの製造方法の第1例〉
まず、図13(a)に示すように、第1のカバーシート41を射出成形機の固定金型42に取り付けると共に、第2のカバーシート43を射出成形機の可動金型44に取り付ける。この場合、同図に示すように、固定金型42及び可動金型44に開設された通気孔45を利用してカバーシート41,43を吸引し、各金型42,44に密着させることもできる。
【0083】
カバーシート41,43は、所定の耐熱性を有するものであれば、公知に属する任意の透明又は不透明な合成樹脂シートをもって形成することができるが、公害防止の観点から、例えばポリエチレンテレフタレート(以下、「PET」と略称する。)やポリエチレンナフタレートなど、焼却時の塩素ガスを発生しない合成樹脂シートをもって形成することが特に好ましい。当該カバーシート41,43の表面又は裏面には、所要の印刷を施すこともできる。
【0084】
なお、カバーシート41,43の裏面には、基体3への接合性を高めるため、微細な凹凸、例えばJISが定める砥粒粒度の400番〜1000番に相当する凹凸を形成することが好ましい。また、カバーシート41,43の表面に直接印刷を施す場合には、印刷性を高めるため、カバーシート41,43の表面にも微細な凹凸を形成することが好ましい。この場合には、インクの乗りを良くして印刷性を高めるため、カバーシート41,43の表面にJISが定める砥粒粒度の3000番〜10000番に相当する凹凸を形成することが好ましい。かかるカバーシートの製造方法としては、直径が0.1μm〜数十μmのフィラー(砥粒などを用いることができる。)を静電塗布によりカバーシートの原反シートに埋め込む方法、カバーシート材料に前記フィラーを混練する方法、それに原反シートの表面を砥粒で研摩する方法などを挙げることができる。
【0085】
次に、図13(b)に示すように、固定金型42に取り付けられた第1のカバーシート41の上に、上記のようにして製造されたフレキシブルICモジュール10を重ねる。
【0086】
固定金型42と可動金型44とを型閉した後、図13(c)に示すように、これらの各金型42,44によって構成されるキャビティ46内にゲート47から樹脂を充填する。前記したように、フレキシブルICモジュール10の基体3は樹脂の含浸性を有する不織布をもって構成されているので、キャビティ46内に樹脂が充填されると、充填された樹脂が基体3に含浸される。
【0087】
次いで、図13(d)に示すように、可動金型44を増締し、所定形状及び所定寸法の非接触ICカードを成形する。また、これと同時に、可動金型44によってゲート47をカットする。
【0088】
最後に、図13(e)に示すように、金型42,44を開いて、第1及び第2のカバーシート41,43とフレキシブルICモジュール10とが一体化された非接触ICカードを取り出す。
【0089】
本例の情報担体製造方法によると、第1及び第2のカバーシート41,43に対する搭載部品(ICチップ1及びコイル2)の接着を省略できるので、非接触ICカードの製造を効率化できる。また、樹脂の充填時にカバーシート41,43に作用する熱負荷を均一化できるので、熱負荷の不均一に起因するカバーシート41,43のしわよりを防止できる。よって、高品質の非接触ICカードを高能率に製造できると共に、デザイン印刷等の品質も良好なものにすることができる。また、フレキシブルICモジュール10として第1及び第2の不織布にて搭載部品をサンドイッチしたものを用いたので、各不織布の厚さを調整することによって、非接触ICカードの厚さ方向に対する搭載部品の設定位置を適宜調整できる。さらに、搭載部品を基体3にて保持したので、搭載部品の保護効果を高めることができる。
【0090】
この製造方法によると、従来技術のように、基体に切抜き孔を開口し、当該切抜き孔内に搭載部品を内装し、さらには切抜き孔の周囲を樹脂封止するといった複雑な工程を必要としないので、所要形状の非接触ICカードを安価に製造することができる。
【0091】
〈非接触ICカードの製造方法の第2例〉
本例の非接触ICカードの製造方法は、所謂ホットプレス法によってカバーシートを有しない非接触式情報担体を製造する方法に関するものである。
【0092】
即ち、図14に示すように、平板状に形成された下型11の上面に、例えばPETなどの熱可塑性樹脂よりなる第1の熱溶融性シート4と、予め作製して用意されたフレキシブルICモジュール10と、前記第1の熱溶融性シート4と同種又は異種の熱可塑性樹脂よりなる第2の熱溶融性シート5とをこの順に重ね合わせ、前記第2の熱溶融性シート5の上方より平板状に形成された上型14を下降して所要の加熱・加圧条件下でこの積層体を圧縮する。この圧縮過程において、第1及び第2の熱溶融性シート4,5が溶融し、その一部又は全部がフレキシブルICモジュール10を構成するフレキシブル基体3に含浸する。これによって、フレキシブルICモジュール10と第1及び第2の熱溶融性シート4,5とが一体化され、フレキシブルICモジュール10が第1及び第2の熱溶融性シート4,5によってケーシングされる。以下、必要に応じて、外周部の整形と熱溶融性シート表面へのデザイン印刷とを施し、製品である非接触式情報担体を得る。
【0093】
なお、図14においては、図示を容易にするため、非接触式情報担体を1つずつホットプレスする方法について図示したが、多数の搭載部品が大型のフレキシブル基体に所定の間隔を隔てて埋設されたフレキシブルICモジュール10を用いることによって、多数の非接触式情報担体を同時にホットプレスすることも勿論可能である。
【0094】
本例の非接触式情報担体製造方法は、所謂ホットプレス法によってフレキシブルICモジュール10のケーシングを行うので、ケーシング時の加熱条件及び圧縮条件の制御が容易で、高精度の非接触式情報担体を製造することができる。
【0095】
〈非接触ICカードの製造方法の第3例〉
本例の非接触ICカードの製造方法は、所謂ホットプレス法によってカバーシートを有する非接触式情報担体を製造する方法に関するものである。
【0096】
即ち、図15に示すように、平板状に形成された下型11の上面に、例えばポリ塩化ビニル(以下、「PVC」と略称する。)などの耐熱性に優れた樹脂材料よりなる第1のカバーシート41と、例えばPETなどの熱可塑性樹脂よりなる第1の熱溶融性シート4と、予め作製して用意されたフレキシブルICモジュール10と、前記第1の熱溶融性シート4と同種又は異種の熱可塑性樹脂よりなる第2の熱溶融性シート5と、前記第1のカバーシート41と同種又は異種の耐熱性樹脂よりなる第2のカバーシート43とをこの順に重ね合わせ、前記第2のバーシート43の上方より平板状に形成された上型14を下降して所要の加熱・加圧条件下でこの積層体を圧縮する。この圧縮過程において、第1及び第2の熱溶融性シート4,5が溶融し、その一部がフレキシブルICモジュール10を構成するフレキシブル基体3に含浸すると共に、第1及び第2のカバーシート41,43が第1及び第2の熱溶融性シート4,5に接着される。これによって、フレキシブルICモジュール10と第1及び第2の熱溶融性シート4,5と第1及び第2のカバーシート41,43とが一体化され、フレキシブルICモジュール10がケーシングされる。
【0097】
以下、必要に応じて、外周部の整形と熱溶融性シート表面へのデザイン印刷とを施し、製品である非接触式情報担体を得る。本例の場合にも、所要の構成及びサイズのフレキシブルICモジュール10を用いることによって、1回のホットプレスで多数の非接触式情報担体を同時に得ることができる。本例の非接触式情報担体製造方法も、図14に示した非接触式情報担体製造方法と同様の効果を有する。
【0098】
〈非接触ICカードの製造方法の第4例〉
本例の非接触ICカードの製造方法は、所謂ロールプレス法によってカバーシートを有しない非接触式情報担体を製造する方法に関するものである。
【0099】
即ち、図16に示すように、多数の搭載部品がテープ状のフレキシブル基体に所定の間隔を隔てて埋設されたフレキシブルICモジュール10と、例えばPETなどの熱可塑性樹脂よりなるテープ状の第1の熱溶融性シート4と、これと同種又は異種の熱可塑性樹脂よりなるテープ状の第2の熱溶融性シート5とをそれぞれローラ71,72,73に個別に巻回しておき、ローラ71から引き出されたフレキシブルICモジュール10の表面及び裏面にローラ72,73から引き出された第1の熱溶融性シート4及び第2の熱溶融性シート5を重ねて貼り合わせ、次いで、この積層体を加熱・加圧ローラ74に通して圧縮成形する。なお、図16において、符号75は引出ローラ、符号76は案内ローラ、符号77は貼り合わせローラを示している。
【0100】
前記積層体が加熱・加圧ローラ74を通過する過程において、第1及び第2の熱溶融性シート4,5が溶融し、その一部又は全部がフレキシブルICモジュール10を構成するフレキシブル基体に含浸する。これによって、フレキシブルICモジュール10と第1及び第2の溶融性シート4,5とが一体化され、フレキシブルICモジュール10が第1及び第2の溶融性シート4,5によってケーシングされる。以下、前記積層体に対するデザイン印刷と切断とを行い、製品である非接触式情報担体を得る。
【0101】
本例の非接触式情報担体製造方法は、所謂ロールプレス法によってフレキシブルICモジュール10のケーシングを行うので、所謂ホットプレス法によってフレキシブルICモジュール10をケーシングする場合に比べてより一層非接触式情報担体のケーシング工程を効率化でき、非接触式情報担体の製造コストを低減することができる。
【0102】
〈非接触ICカードの製造方法の第5例〉
本例の非接触ICカードの製造方法は、所謂ロールプレス法によってカバーシートを有する非接触式情報担体を製造する方法に関するものである。
【0103】
即ち、図17に示すように、多数の搭載部品がテープ状のフレキシブル基体に所定の間隔を隔てて埋設されたフレキシブルICモジュール10と、例えばPETなどの熱可塑性樹脂よりなるテープ状の第1の熱溶融性シート4と、これと同種又は異種の熱可塑性樹脂よりなるテープ状の第2の熱溶融性シート5と、例えばPVCなどの耐熱性に優れた樹脂材料よりなるテープ状のカバーシート41,43をそれぞれローラ71,72,73,78,79に個別に巻回しておき、ローラ71から引き出されたフレキシブルICモジュール10の表面及び裏面にローラ72,73から引き出された第1の熱溶融性シート4及び第2の熱溶融性シート5を重ね、さらにこれら第1の熱溶融性シート4及び第2の熱溶融性シート5の表面にローラ78,79から引き出された第1のカバーシート41及び第2のカバーシート43を重ねて貼り合わせ、次いで、この積層体を加熱・加圧ローラ74に通して圧縮成形する。この図においても、符号75は引出ローラ、符号76は案内ローラ、符号77は貼り合わせローラを示している。
【0104】
図17の方法によると、前記積層体が加熱・加圧ローラ74を通過する過程において第1及び第2の熱溶融性シート4,5が溶融し、その一部がフレキシブルICモジュール10を構成するフレキシブル基体に含浸してフレキシブルICモジュール10と第1及び第2の熱溶融性シート4,5とが一体化されると共に、溶融した第1及び第2の熱溶融性シート4,5によって第1及び第2のカバーシート41,43が接着され、フレキシブルICモジュール19がケーシングされる。以下、前記積層体に対するデザイン印刷と切断とを行い、製品である非接触式情報担体を得る。
【0105】
本例の非接触式情報担体製造方法も、図16に示した非接触式情報担体製造方法と同様の効果を有する。
【0106】
以下、本発明の他の実施形態例を列挙する。
【0107】
▲1▼前記各実施形態例においては、不織布をもってフレキシブル基体3を構成したが、その他織物、編物、紙又は皮革等を用いた場合にも、同様の方法で非接触ICカードを製造できる。
【0108】
▲2▼前記各実施形態例においては、基体3内にICチップ1及びコイル2が埋設されたフレキシブルICモジュールを用いて非接触ICカードを製造したが、基体3の片面にICチップ1及びコイル2が埋設されたフレキシブルICモジュールを用いた場合にも、同様の方法で非接触ICカードを製造できる。
【0109】
▲3▼前記各実施形態例においては、搭載部品としてICチップ1及びコイル2が埋設されたフレキシブルICモジュールを例にとって説明したが、他の搭載部品が埋設されたフレキシブルICモジュールを用いる場合にも、同様の方法で非接触ICカードを製造できる。
【0110】
▲4▼前記各実施形態例においては、非接触式ICカードの製造方法を例にとって説明したが、コイン状或いはリボン状など、他の形状の非接触IC情報担体を構成することも勿論容易である。
【0111】
▲5▼ICチップとコイルとの直接接続方法に関しても、前記各実施形態例に例示したもののほか、導電性樹脂を介してICチップ及びコイルを接続するという接続方法を採ることもできる。
【0112】
▲6▼前記各実施形態例において説明したICチップ1の入出力端子1aとコイル2との接続方法、即ち、心線2aや接合用金属層2cの周囲が絶縁層2bで被覆されたままの線材を用いてボンディングツールによる接合を実行し、ボンディングツールから与えられるエネルギによって絶縁層2bの炭化と除去とを行いつつICチップ1の入出力端子1aとコイル2とを接続させる方法は、単にICチップ1の入出力端子1aとコイル2との接続にのみ適用できるだけではなく、例えば、配線基板へのジャンパー線の接続や磁気ヘッドにおけるコイルの接続にも応用することができる。
【0113】
【発明の効果】
本発明のフレキシブルICモジュールは、搭載部品を不織布等からなるフレキシブル基体内に埋設したので、搭載部品の保護効果に優れると共に、例えば非接触式ICカード等を製造する際の搭載部品の取扱い、特に小型のICチップや低剛性のコイルの取扱いを容易化できる。また、基体が極めてフレキシビリティに富んでいるので、平板状の非接触式ICカードの構成部品として利用できるだけでなく、湾曲した部分や繰り返し変形を受ける部分に付設する情報担体としても広く適用することができる。さらに、ICチップとコイルとを直接接続したので、配線基板の省略が可能になり、フレキシブルICモジュールひいては最終製品である非接触ICカードの薄形化と低コスト化を図ることができる。特に、ハンダ法や溶接法によってICチップとコイルとを直接接続した場合には、接続の信頼性も高めることができる。
【0114】
本発明のフレキシブルICモジュールの製造方法は、厚さ方向への圧縮性と自己圧着性と樹脂の含浸性とを有する不織布等の間又は片面に搭載部品を位置決めして載置し、ホットプレスするだけで製造できるので、簡単な製造工程で効率良く製造することができる。よって、最終製品である非接触式ICカード等を安価に製造することができる。
【0115】
本発明に係る情報担体の製造方法のうち、フレキシブルICモジュールが設定された金型キャビティ内に樹脂を充填するものは、カバーシートに対する搭載部品の接着を省略できるので、情報担体の製造を効率化できる。また、樹脂の充填時にカバーシートに作用する熱負荷を均一化できることから、熱負荷の不均一に起因するカバーシートのしわよりを防止できる。よって、高品質の情報担体を高能率に製造できると共に、デザイン印刷等の品質も良好なものにすることができる。また、フレキシブル基体にて保持された搭載部品を2枚のカバーシートの間に介在させて樹脂の充填を行うので、各フレキシブル基体の厚さを調整することによって情報担体の厚さ方向に対する搭載部品の設定位置を適宜調整できる。さらに、搭載部品をフレキシブル基体にて保持したので、搭載部品の保護効果を高めることができる。勿論、基体材料として、樹脂の含浸性を有する不織布等を用いたので、樹脂の充填が速やかに行われ、射出成形サイクルが低下することもない。
【0116】
本発明に係る情報担体の製造方法のうち、ホットプレス法によって予め作製されたフレキシブルICモジュールをケーシングするものは、製品である情報担体の品質に関して前記樹脂充填法による場合と同様の効果があるほか、簡単な製造設備で実施することができ、かつ量産性に優れるという効果がある。
【0117】
本発明に係る情報担体の製造方法のうち、ロールプレス法によって予め作製されたフレキシブルICモジュールをケーシングするものは、製品である情報担体の品質に関して前記樹脂充填法による場合と同様の効果があるほか、各部材の貼り合わせを自動的かつ連続的に行うことができるので、より一層量産性に優れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態例に係るフレキシブルICモジュールの一部切断した平面図である。
【図2】図1のA−A拡大断面図である。
【図3】第1実施形態例に係るフレキシブルICモジュールに搭載されるICチップ及びコイルの要部平面図である。
【図4】コイルを構成する線材の断面図である。
【図5】ICチップとコイルの直接接続方法及び接続部の状態を示す断面図である。
【図6】ICチップとコイルの他の直接接続方法及び接続部の状態を示す断面図である。
【図7】ICチップとコイルの直接接続に適用される溶接装置の使用状態図である。
【図8】第2実施形態例に係るフレキシブルICモジュールの平面図である。
【図9】図8のB−B拡大断面図である。
【図10】フレキシブルICモジュール製造方法の第1例を示す工程図である。
【図11】フレキシブルICモジュール製造方法の第2例を示す工程図である。
【図12】フレキシブルICモジュール製造方法の第3例を示す工程図である。
【図13】ICカード製造方法の第1例を示す工程図である。
【図14】ICカード製造方法の第2例を示す工程図である。
【図15】ICカード製造方法の第3例を示す工程図である。
【図16】ICカード製造方法の第4例を示す工程図である。
【図17】ICカード製造方法の第5例を示す工程図である。
【符号の説明】
1 ICチップ
1a 入出力端子
1b ハンダバンプ
1c ハンダ
2 コイル
2a 心線
2b 絶縁層
2c 接続用金属層
3 フレキシブル基体
4 第1の熱溶融性シート
5 第2の熱溶融性シート
10 フレキシブルICモジュール
11 下型
12 第1の不織布
13 第2の不織布
14 上型
15 窪み
21 第1の中間体
22 第2の中間体
23 第3の中間体
24 超音波振動子
31 第1段の中間体
32 第2段の中間体
33 第3段の中間体
41 第1のカバーシート
42 固定金型
43 第2のカバーシート
44 可動金型
45 通気孔
46 キャビティ
47 ゲート
51,52 ボンディングツール
61a,61b 電極
62 溶接ヘッド
63a,63b リボン巻回リール
64 高抵抗テープ
65 モータ
71〜79 ローラ

Claims (2)

  1. 厚さ方向への圧縮性と自己圧着性と樹脂の含浸性とを有する所定形状及び所定寸法の第1のフレキシブル基体の片面にICチップを位置決めして取り付ける工程と、
    前記第1のフレキシブル基体と同種又は異種の素材から成る第2のフレキシブル基体の片面にデータ及び/又は電源の非接触伝送用のコイルを位置決めして取り付け、当該コイルの両端部を前記ICチップに設けられた入出力端子の設定間隔に設定する工程と、
    前記ICチップ及びコイルを内側にし、かつ前記ICチップに設けられた入出力端子と前記コイルの両端部とを接触させて前記第1及び第2のフレキシブル基体を重ねあわせる工程と、
    これら第1及び第2のフレキシブル基体を常温又は加熱下で厚さ方向に圧縮し、その圧縮力によってこれら第1及び第2のフレキシブル基体を互いに一体化すると共に、圧縮力を負荷することによって前記第1及び第2のフレキシブル基体の一部に形成される窪み内に前記ICチップ及びコイルを埋設する工程と、
    前記コイルが取り付けられた第2のフレキシブル基体の外面から前記入出力端子部に熱及び加圧力を負荷し、当該入出力端子部と前記コイルの両端部とを電気的に接続する工程を含むことを特徴とするフレキシブルICモジュールの製造方法。
  2. 厚さ方向への圧縮性と自己圧着性と樹脂の含浸性とを有する所定形状及び所定寸法のフレキシブル基体の片面にデータ及び/又は電源の非接触伝送用のコイルを位置決めして取り付け、当該コイルの両端部をICチップに設けられた入出力端子の設定間隔に設定する工程と、
    前記入出力端子を前記コイルの両端部とを接触させて、前記ICチップを前記フレキシブル基体の片面に取り付ける工程と、
    前記フレキシブル基体を常温又は加熱下で厚さ方向に圧縮し、圧縮力を負荷することによって前記フレキシブル基体の一部に形成される窪み内に前記ICチップ及びコイルを埋設する工程と、
    前記コイルが取り付けられたフレキシブル基体の外面から前記入出力端子部に熱及び加圧力を負荷し、当該入出力端子部と前記コイルの両端部とを電気的に接続する工程を含むことを特徴とするフレキシブルICモジュールの製造方法。
JP13037498A 1997-05-19 1998-05-13 フレキシブルicモジュール及びその製造方法 Expired - Lifetime JP4363680B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13037498A JP4363680B2 (ja) 1997-05-19 1998-05-13 フレキシブルicモジュール及びその製造方法

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12861297 1997-05-19
JP9-128612 1997-05-19
JP9-163614 1997-06-20
JP16361497 1997-06-20
JP671498 1998-01-16
JP10-6714 1998-01-16
JP13037498A JP4363680B2 (ja) 1997-05-19 1998-05-13 フレキシブルicモジュール及びその製造方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001078678A Division JP3530144B2 (ja) 1997-05-19 2001-03-19 フレキシブルicモジュール及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11263091A JPH11263091A (ja) 1999-09-28
JP4363680B2 true JP4363680B2 (ja) 2009-11-11

Family

ID=27454555

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13037498A Expired - Lifetime JP4363680B2 (ja) 1997-05-19 1998-05-13 フレキシブルicモジュール及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4363680B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102006054449A1 (de) * 2006-11-16 2008-05-21 Smartrac Ip B.V. Transpondereinheit

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11263091A (ja) 1999-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO1998052772A1 (fr) Module de circuit integre flexible et son procede de production, procede de production de support d'information comprenant ledit module
US6926794B2 (en) Information carrier and process for production thereof
JP4071626B2 (ja) スマートラベルウェブおよびその製造方法
JPH11515120A (ja) Icカードモジュール並びにicカードの製造方法及び装置
JP2001126044A (ja) フレキシブルicモジュール及びその製造方法並びにフレキシブルicモジュールを用いた情報担体の製造方法
JP4363680B2 (ja) フレキシブルicモジュール及びその製造方法
JPH10129165A (ja) 情報担体及びその製造方法
JP3916405B2 (ja) 電子部品実装済部品の製造方法、電子部品実装済完成品の製造方法、及び半導体部品実装済完成品
JPH10211784A (ja) Icカードおよびその製造方法
JP3530144B2 (ja) フレキシブルicモジュール及びその製造方法
JP3561478B2 (ja) フレキシブルicモジュールの製造方法
JP2000200335A (ja) Icカ―ドおよびその製造方法
JP3784687B2 (ja) フレキシブルicモジュールの製造方法及びフレキシブルicモジュールを用いた情報担体の製造方法
JPH11232416A (ja) 非接触式情報担体及びその製造方法
JP2001521649A (ja) 非接触技術を用いたチップカードの製造方法
JP3491192B2 (ja) ラミネートシート一体型アンテナコイル製造方法,非接触型icカード製造方法および非接触型icカード
CN109508777A (zh) 一种轮胎贴附式rfid电子标签及实现方法
KR20000076592A (ko) 플렉시블 ic모듈 및 그 제조방법과 플렉시블 ic모듈을사용한 정보캐리어의 제조방법
JP2000085282A (ja) 非接触icカードとその製造方法
US20030011078A1 (en) Semiconductor module and producing method therefor
JP2004078834A (ja) 非接触式icカードおよびその製造方法
CN1075451C (zh) 柔性信用卡模块及其制造方法以及使用柔性信用卡模块制造信息载体的方法
JP2009169563A (ja) 接触・非接触共用型icカードと非接触型icカード、およびそれらの製造方法
JP4755360B2 (ja) コイルの巻線装置、icチップとコイルの接続装置、フレキシブルicモジュールの製造装置及び情報担体の製造装置
JP2002092577A (ja) コンビカード及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040610

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060920

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070403

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070604

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080311

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090804

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090818

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120828

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120828

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120828

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120828

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130828

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130828

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term