JP4361391B2 - 排ガス中の粒状物質除去フィルタ - Google Patents
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Description
産業環境管理協会、環境管理Vol.37、p441-449
このDPフィルタは、図5に示すように、一酸化窒素を二酸化窒素に酸化する触媒成分が担持された板状網状物10が複数枚積層され、排ガス5が、板状網状物10の積層面に平行に流入するように構成されている。該フィルタの煤捕集領域(フィルタ入口部分)では、図6に示すように、近接した網状物に付着した煤が互いに接触する程度に網状物同士の間隔が狭く、煤同士の接触する部分を中心に煤(粒状物質)2が堆積する。その一方で、網状物に担持された酸化触媒により排ガス中のNOが酸化され、生成したNO2 によって堆積した煤の燃焼が促進される。煤の堆積速度よりも燃焼速度を速くすることにより、煤の捕集率を確保すると同時にフィルタの閉塞を防止することができる。
しかし、このような構造では、板状網状物10の積層間隔が狭いため、特に排ガス中の微粒子状物質量が多い場合には、フィルタ入口部分で煤の堆積が成長して圧力損失が増大し易く、これを防ぐためにフィルタの容積を大きくする必要が生じる。
近年、粒状物質の規制は厳しくなってきており、DPフィルタには容積や圧力損失を増大させずにDP捕集効率を向上させることが求められている。
(1)一酸化窒素を二酸化窒素に酸化する触媒成分が担持された板状物が複数枚積層された積層体からなり、被処理ガスがこれらの面に平行に流入する排ガス中の粒状物質除去フィルタにおいて、前記積層体は、ガス流れ方向の長さが長い板状物と、ガス流れ方向の長さが短い板状物とからなり、該長い板状物は、ガス流出側端部を揃えて一定枚数おきに積層されていることを特徴とする排ガス中の粒状物質除去フィルタ。
(2)前記長さの長い板状物に担持された触媒成分の担持量が、短い板状物よりも大きいことを特徴とする(1)に記載のフィルタ。
(3)前記板状物が、金網、メタルラス、表裏を貫通する穴を多数有した金属、セラミックまたはガラス製織布であることを特徴とする(1)または(2)に記載のフィルタ。
(4)前記長さの長い板状物の目開きの割合が、短い板状物よりも小さいことを特徴とする(3)のいずれかに記載のフィルタ。
(5)前記排ガスが、ディーゼルエンジン排ガスであることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載のフィルタ。
図1において、DPFは、NOをNO2 に酸化する酸化触媒が担持された、ガス流れ方向の長さが長い板状物1Aと、該酸化触媒が担持された、ガス流れ方向の長さが短い板状物1Bとから構成され、これらは互いに1枚おきに交互に積層され、またガス流出側端部で該板状物1Aと板状物1Bの端部が揃えられて積層されている。このDPFでは、排ガス5は、長さの長い板状物1Aのみが存在する、積層密度が低くなっている側から積層面に平行に流入される。
また板状物として網状物を用いる場合には、長さの長い網状物の編目の目開き割合を、長さの短い網状物のそれよりも小さくするのが好ましい。これにより長さの長い網状物の剛性が向上し、積層密度の疎なフィルタ入口部分でのガス流路の変形を抑えることができる。平板を使用する場合には、平板の間に網状物を2枚以上配置するのが好ましい。
〔実施例1〕
厚さ0.2mmのSUS430を、送り0.35mmでラス加工し、開孔率74.0%、ラス板としての板厚0.67mmのメタルラスを得た。これを、チタニア40wt%、シリカゾル(SiO2 含有率20%)を20wt%、ポリビニルアルコール1wt%、および残り水からなるスラリに浸漬後、エアブローして余剰スラリを除去し、150℃で乾燥して不溶化処理して担持量30g/m2 の薄い中間層を設けたラス板を作製した。
得られた触媒付きラス板を、150mm角の正方形に224枚切断し、図1のように1枚おきに150mm×75mmの長方形に切断し、かつ90度向きを変えて、長さ150mmの辺の片側の端面が揃うように積層し、150mm角×150mm長さの積層体を得た。これを、図4のように周囲を無機繊維シートでシールして金属枠に入れ、DPFを作製した。
SUS430を送り0.47mmでラス加工し、開孔率53%、ラス板としての板厚0.67mmのメタルラスを得た。このメタルラスに実施例1と同様にして中間層と酸化触媒を担持したラス板を得た。これを150mm角の正方形に112枚切断し、実施例1で用いた150mm角の正方形の代わりに使用し、実施例1の150mm×75mmの長方形のラス板と90度向きを変えて、長さ150mmの辺の片側の端面が揃うように交互に積層し、150mm角×150mm長さの積層体を得た。これを、図4のように周囲を無機繊維シートでシールして金属枠に入れ、DPFを作製した。このDPFは、フィルタ入口側端面でラス板同士の接触しない好適な構造であった。
厚さ0.2mmのSUS430を、チタニア40wt%、シリカゾル(SiO2 含有率20%)を20wt%、ポリビニルアルコール1wt%、および残り水からなるスラリに浸漬後、液切りし、150℃で乾燥して不溶化処理して担持量30g/m2 の薄い中間層を設けた平板を作製した。
一方、チタニア(比表面積90m2 /g)100gに水を200g加えたものに、Pt含有量8%のジニトロジアンミン白金溶液を30g添加後、砂浴上で加熱して蒸発乾固し、得られた塊状物を500℃で焼成し、ハンマーミルで粉砕して触媒粉末を得た。本粉末70g、チタニア(比表面積90m2 /g)30g、シリカゾル(SiO2 含有率20%)100g、水200gとを混合し触媒スラリを調製した。本スラリに先に中間層をコーティングした平板を浸漬後、液切りし、150℃で乾燥後、600℃で2時間焼成して酸化触媒が33g/m2 付着した平板を得た。これを150mm角の正方形に97枚切断した。
実施例1で得られた触媒付きラス板を、150mm角の正方形に224枚切断し、1枚おきに90度向きを変えて、図5に示す150mm角×150mm長さの積層体を得た。これを、図4のように周囲を無機繊維シートでシールして金属枠に入れ、DPFを作製した。
実施例1および比較例1で得られた各DPFをA重油を燃料とするディーゼルエンジン出口に設置し、圧損とDP除去率〔(入口DP量−出口DP量)/(入口DP量)〕を測定した。
その結果から、本発明のDPF(実施例1)は従来のDPF(比較例1)よりも圧損を約40%低減できた。またDP除去率向上にも効果があった。
Claims (5)
- 一酸化窒素を二酸化窒素に酸化する触媒成分が担持された板状物が複数枚積層された積層体からなり、被処理ガスがこれらの面に平行に流入する排ガス中の粒状物質除去フィルタにおいて、前記積層体は、ガス流れ方向の長さが長い板状物と、ガス流れ方向の長さが短い板状物とからなり、該長い板状物は、ガス流出側端部を揃えて一定枚数おきに積層されていることを特徴とする排ガス中の粒状物質除去フィルタ。
- 前記長さの長い板状物に担持された触媒成分の担持量が、短い板状物よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のフィルタ。
- 前記板状物が、金網、メタルラス、表裏を貫通する穴を多数有した金属、セラミックまたはガラス製織布であることを特徴とする請求項1または2に記載のフィルタ。
- 前記長さの長い板状物の目開きの割合が、短い板状物よりも小さいことを特徴とする請求項3のいずれかに記載のフィルタ。
- 前記排ガスが、ディーゼルエンジン排ガスであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のフィルタ。
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