JP4361332B2 - 車両用傾斜角度調整装置および光軸調整方法 - Google Patents

車両用傾斜角度調整装置および光軸調整方法 Download PDF

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Description

この発明は、車両用傾斜角度調整装置に関し、特に、車両用ヘッドライトの光軸制御を行う場合等に用いて好適な車両用傾斜角度調整装置に関する。
従来、車両用ヘッドライトの光軸制御行う調整装置として、車両の車輪が縁石に乗り上げて停車している時にヘッドライトの光軸を不適切に移動しないように停車中には、光軸を移動せずに、車両が走行し所定の速度以上になった時に光軸の移動を行い、また、検出された傾斜角度の変動が大きい時や、車両の速度の変動が大きい時には、光軸を移動しないようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−229533号公報
しかしながら、上述の如き従来装置には、傾斜角度センサに例えば超音波センサを用いた場合、その光軸の制御動作は、1個所の傾斜角度センサで簡単に傾斜角度が検出でき、ヘッドライトと直下の路面がなす傾斜角度を、常に一定にすることができる利点があるものの、超音波式の傾斜角度センサによる検出角度は、その角度を検出する対象路面に縁石があれば、車両の停車中に検出される傾斜角度が正しい値にならないという課題に対しては、上記従来例も同様である。
また、平らな路面に停車した車両の傾斜角度を、タイヤのたわみや、車体の歪みによる誤差を無視して検出した場合、超音波式の傾斜角度センサによる傾斜角度の検出値は、路面の小さな凸凹による斜面の傾斜角度を検出している可能性があり、平らな路面でさえ、1点の傾斜角度測定値では正しい傾斜角度が得られないという課題に対しては、上記従来例も同様である。上記従来例においては、いずれも停車中に動作しない仕様となる為その動作の確認が極めて困難であった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、傾斜角度センサに超音波センサを使用した場合でも傾斜角度を検出する対象路面の状態に影響されることなく常に正しい光軸制御を行い、必要な折には車両の性能の確認が速やかに応答する試験モードにおいても応答可能な光軸制御に切り替えることができる車両用傾斜角度調整装置を得ることを目的とする。
この発明に係る車両用傾斜角度調整装置は、車両の車体傾斜角度を検知する傾斜角度センサの検出出力に基づいてヘッドライトの光軸制御をおこなう光軸制御手段を備える車両用傾斜角度調整装置であって、上記光軸制御手段は、走行時に上記傾斜角度センサの検出結果に基づいてヘッドライトの光軸調整を行う第1の光軸制御と、車体の傾斜角度変化に対する応答性が第1の光軸制御よりも早い第2の光軸制御とを備え、車両が停止または車両の走行速度が所定速度以下となった場合に、人為的な車体の状態変化を検出して、上記第1の光軸制御から上記第2の光軸制御への切換えを行うものである。
この発明は、上記光軸制御手段は、走行時に上記傾斜角度センサの検出結果に基づいてヘッドライトの光軸調整を行う第1の光軸制御と、車体の傾斜角度変化に対する応答性が第1の光軸制御よりも早い第2の光軸制御とを切換えて行い、車両が停止または車両の走行速度が所定速度以下となった場合に、人為的な車体の状態変化を検出して、上記第1の光軸制御から上記第2の光軸制御への切換えを行うので、停車あるいは極低速度走行時であっても速やかな光軸調整の確認が可能になり、装置の信頼性を向上できる効果がある
以下、この発明の一実施の形態を、車両用ヘッドライトの光軸制御装置に適用した場合を例に取り、説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による車両用ヘッドライトの光軸制御装置を示す構成図である。
本実施の形態は、上下方向加速度センサを用いて、車両の停車中にこの車両の上下方向の加速度を検知し、その加速度を検知する前と後で傾斜角度センサによる車体の傾斜角度検出値が変化している場合に、その変化した車体傾斜角度に見合った光軸制御を速やかに行うものである。
図1において、車体1内に光軸制御手段2を設け、この光軸制御手段2に、ヘッドライト3と、例えば超音波センサを用いて車体傾斜角度を検知する傾斜角度センサ4を接続すると共に、車体1の前部と後部にそれぞれ取り付けられ、車両の上下方向の加速度を検知する第1の加速度センサとしての上下方向加速度センサ5,6を接続する。
次に、本実施の形態の動作について、図2を参照して説明する。
図2において、図2(a)は車速、図2(b)は傾斜角度センサ4による車体の傾斜角度検出値、図2(c)は上下方向加速度センサ5,6による車両の上下方向加速度検出値、図2(d)はヘッドライト3の光軸出力をそれぞれ表している。
いま、図2(a)に示すように、車両がt0の時点で走行状態から停止し、この車両1の停車中に、図2(c)に示すように、上下方向加速度センサ5,6により車両1の上下方向の加速度ADが検知されると、その検知出力が光軸制御手段2に供給され、同時に、この加速度を検知する前と後で、図2(b)に示すように、傾斜角度センサ4で検知された車体傾斜角度が変動していれば、その車体傾斜角度検出値の変化分Δiが光軸制御手段2に供給される。
そして、光軸制御手段2では、入力された上下方向加速度センサ5,6からの車両1の上下方向の加速度ADと傾斜角度センサ4からの車体傾斜角度検出値の変化分Δiから、車両1に対して搭乗者の乗り降りや貨物の積み下ろし等があったと判定できるので、この判定を下した時に、光軸制御手段2は、ヘッドライト3に対してその光軸を移動する操作を行う。つまり、光軸制御手段2は、変化した車体傾斜角度に見合った光軸制御を行う。この結果、ヘッドライト3からは、図2(d)に示すような、車体傾斜角度検出値の変化分Δiに対応した光軸出力OPが得られる。
斯くして、車体傾斜角度の測定による絶対値は使用せずに、車両1の上下方向の加速度を検知する前と後の、車体傾斜角度検出値の変化分Δiを使用し、この車体傾斜角度検出値の変化分Δiに相当する光軸制御を行うことで、停車した場所の傾斜角度検出対象路面の傾きによる影響を少なくする光軸制御を行うことができる。
また、車体1の前部と後部にそれぞれ車両の上下方向の加速度を検知する上下方向加速度センサ5,6を取り付けているので、これらの上下方向加速度センサ5,6が車両の上下方向の加速度を検知した時に、車体1が前後に傾いたと判断して、その時の傾斜角度センサ4による車体傾斜角度検出値は、正常な値ではないと判断できるため、その車体傾斜角度検出値を光軸制御用のデータから取り除くことができ、正確な光軸制御ができる。つまり、車両が前後に揺れ動くことを検知して、そのときに検知した車体1の車体傾斜角度を制御に使用しないようにすることで、より正確な光軸制御が可能になる。
このようにして、本実施の形態では、停車中に車両の上下方向の加速度を検知し、その加速度を検知する前と後で傾斜角度センサによる車体の傾斜角度検出値が変化している場合に、その変化した車体傾斜角度に見合った光軸制御を行うので、速やかな光軸制御を行うことが出来る。また、車体の上下方向の加速度を検知することで、その時の傾斜角度検出値が正常な値ではないと判断して、その傾斜角度検出値を光軸制御用のデータから取り除くので、さらに正確な光軸制御ができる。
実施の形態2.
図3は、この発明の実施の形態2による車両用ヘッドライトの光軸制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。なお、本実施の形態における構成については、図1と同様のものを用いてよく、従って、その説明は省略する。
本実施の形態は、上下方向加速度センサを用いて停車中に特定な振動、例えば車体の揺すりを検知した時には、上述の通常モードに対して光軸制御の応答性を早めるように光軸制御手段を試験モードに切り替えるものである。
例えば、車体1の前方を上下に揺すり、次いで車体1の後方を上下に揺する動作を2秒周期で3回繰り返し、この振動を車体1の前部と後部にそれぞれ設けた上下方向加速度センサ5,6により検出すれば(当然、その時の傾斜角度センサ4による傾斜角度検出値は取り除く)、その振動の後に傾斜角度センサ4により検出される傾斜角度検出値を平均処理(フィルタ処理)して、車体傾斜角度とすることで、光軸制御の応答性を変更し速やかな光軸制御を行う。
なお、揺動後に検出した傾斜角度検出値を統計的に処理して、検出傾斜角度に揺らぎが多い場合は光軸制御を行わず、検出傾斜角度の揺らぎが少ない場合にのみこの検出された傾斜角度検出値を、光軸制御用の車体傾斜角度として用い光軸制御を行えば、すばやい応答性を持ちながら、誤動作の無い試験モードの光軸制御が可能である。
次に、本実施の形態の動作について、図3を参照しながら説明する。
まず、ステップST1において、通常の光軸制御動作に入り、ステップST2において、その経過時間が所定時間t1例えば5.2秒経過したか否かを判別し、経過してなければ、ステップST3において、車体1の前部に取り付けられた上下方向加速度センサ5により車体1の振動を検出し、検出されれば、ステップST4において、車体1の後部に取り付けられた上下方向加速度センサ6により車体1の振動を検出し、検出されなれば、ステップST5において、振動検出回数が0か否かを判別し、0であれば、ステップST6において、経過時間の計時を開始し、ステップST7において、振動検出回数を1に設定した後、ステップST1に戻って通常の光軸制御動作を持続する。また、ステップST4で上下方向加速度センサ6により車体1の振動を検出された場合も、ステップST1に戻って通常の光軸制御動作を持続する。
そして、再度、ステップST3で上下方向加速度センサ5により車体1の振動が検出され、ステップST4で上下方向加速度センサ6により車体1の振動が検出されず、且つステップST5で振動検出回数が0でないと、ステップST8において、振動検出回数が2か否かを判別し、この場合、振動検出回数は2であるので、ステップST9において、経過時間が所定時間t2〜t3の範囲例えば1.8〜2.2秒の範囲を経過したか否かを判別し、経過してなければ、ステップST1に戻って上述の動作を繰り返し、経過していれば、ステップST10において、振動検出回数を3に設定した後、ステップST1に戻って上述の動作を繰り返す。
一方、ステップST8で振動検出回数が2でなければ、ステップST11において、振動検出回数が4か否かを判別し、4でなければ、ステップST1に戻って上述の動作を繰り返し、4であれば、ステップST12において、経過時間が所定時間t4〜t5の範囲例えば3.8〜4.2秒の範囲を経過したか否かを判別し、経過してなければ、ステップST1に戻って上述の動作を繰り返し、経過していれば、ステップST13において、振動検出回数を5に設定した後、ステップST1に戻って上述の動作を繰り返す。
また、ステップST3で上下方向加速度センサ5により車体1の振動が検出されなければ、ステップST14において、車体1の後部に取り付けられた上下方向加速度センサ6により車体1の振動が検出されたか否かを判別し、検出されれば、ステップST15において、振動検出回数が1か否かを判別し、1であれば、ステップST16において、経過時間が所定時間t6〜t7の範囲即ち0.8〜1.2秒の範囲経過したか否かを判別し、経過してなければ、ステップST1に戻って上述の動作を繰り返し、経過していれば、ステップST17において、振動検出回数を2に設定した後、ステップST1に戻って上述の動作を繰り返す。
一方、ステップST15で振動検出回数が1でなければ、ステップST18において、振動検出回数が3か否かを判別し、3であれば、ステップST19において、経過時間が所定時間t4〜t5の範囲即ち3.8〜4.2秒の範囲を経過したか否かを判別し、経過してなければ、ステップST1に戻って上述の動作を繰り返し、経過していれば、ステップST20において、振動検出回数を4に設定した後、ステップST1に戻って上述の動作を繰り返す。
また、ステップST18で振動検出回数が3でなければ、ステップST21において、振動検出回数が5か否かを判別し、5でなければ、ステップST1に戻って上述の動作を繰り返し、5であれば、ステップST22において、経過時間計時を停止し、ステップST23において、経過時間をリセットし、ステップST24において、振動検出回数をリセットし、ステップST25において、その振動の検出後に試験モードの光軸制御確認動作である傾斜角度センサ4により検出される傾斜角度検出値を平均処理(フィルタ処理)して、車体傾斜角度とすることで、光軸制御の応答性を早めるように変換して速やかな光軸制御を行い、ステップST1に戻って上述の動作を繰り返す。
一方、ステップST2において、経過時間が5.2秒を過ぎると、ステップST26において、経過時間の計時を停止し、ステップST27において、経過時間をリセットし、ステップST28において、振動検出回数をリセットした後、ステップST3に進んで、上述の動作を繰り返す。
このようにして、本実施の形態では、上下方向加速度センサを用いて停車中に車体を揺する等の特定な振動を検知した時には、光軸制御の応答性を早めるように光軸制御手段を切り替えるので、試験モードにおいては速やかな光軸制御を行うことが出来る。また、揺動後に検出した傾斜角度検出値を統計的に処理して、検出傾斜角度に揺らぎが多い場合は光軸制御を行わず、検出傾斜角度の揺らぎが少ない場合にのみこの検出された車体傾斜角度検出値を、光軸制御用の車体傾斜角度として用い光軸制御を行うことで、すばやい応答性を持ちながら、誤動作の無い光軸制御が可能である。
実施の形態3.
図4は、この発明の実施の形態3による車両用ヘッドライトの光軸制御装置を示す構成図である。
本実施の形態は、車体に前後方向の加速度が加わった時に、車両の前後方向の大きな加速度を検知しないで、車両が低速度で移動した時には、上述の通常モードに対して光軸制御の応答性を早める試験モードに切り替えるものである。
即ち、実車では殆ど遭遇しない、例えば人手で車体を押して移動するような、前後方向の加速度が極小さな値、即ち極低速度で一定な速度で車両が移動した場合は、その時に検出する複数の超音波センサ等による傾斜角度センサによる傾斜角度検出値を平均処理して、車体傾斜角度とすることで光軸制御を速やかに行うものである。
図4において、車体1内に光軸制御手段2Aを設け、この光軸制御手段2Aに、ヘッドライト3と傾斜角度センサ4を接続すると共に、車体1に取り付けられ、車両の前後方向の加速度を検知する第2の加速度センサとしての前後方向加速度センサ7を接続する。
次に、本実施の形態の動作について、説明する。
いま、車両の移動中に前後方向加速度センサ7により車両の前後方向の加速度が検知されると、その検知出力が光軸制御手段2Aに供給される。また、このとき、傾斜角度センサ4により車体1の車体傾斜角度が検知され、その検知出力が光軸制御手段2Aに供給される。光軸制御手段2Aでは、前後方向加速度センサ7で検知された前後方向の加速度が極小さな値、即ち極低速度で一定な速度で車両が移動した場合は、その時に検知する傾斜角度センサ4による車体傾斜角度検出値を平均処理して車体傾斜角度とし、ヘッドライト3に対する光軸制御を速やかに行う。
また、前後方向加速度センサ7を用いて、車両が急速に移動したことを検知した場合には、その時に検知した車体傾斜角度を制御に使用しないものとしてもよい。即ち、車体1に前後方向の加速度が加わった時には何らかの車体1の傾斜が発生するため、前後方向加速度センサ7が車両の前後方向の加速度を検知した時には、車体1が前後に傾いたと判断でき、その時の傾斜角度センサ4による車体傾斜角度検出値が、正常な値ではないと判断できるため、その車体傾斜角度検出値を光軸制御用のデータから取り除くことで、正確な光軸制御ができる。
なお、本実施の形態でも、低速度での移動中、あるいは、揺動後に検出した傾斜角度検出値を統計的に処理して、検出傾斜角度に揺らぎが多い場合は光軸制御を行わず、検出傾斜角度の揺らぎが少ない場合にのみその検出傾斜角度を、光軸制御用の車体傾斜角度として用い光軸制御を行えば、すばやい応答性を持ちながら、誤動作の無い光軸制御が可能である。
さらに、上下方向/前後方向の両加速度を同時に検出して使用すれば、車体が揺れず車両が移動したことを的確に判断でき、誤動作の無い光軸制御を行うことができる。
このようにして、本実施の形態では、車両が低速度で移動した時には、光軸制御の応答性を早めるように試験モードの光軸制御手段に切り替えるようにすることで、試験モード中は光軸制御を速やかに行うことが可能になる。また、検出傾斜角度の揺らぎが少ない場合にのみその検出傾斜角度を、光軸制御用の車体傾斜角度として用い光軸制御を行うことで、すばやい応答性を持ちながら、誤動作の無い試験モードでの光軸制御が可能となる。
また、上下方向/前後方向の両加速度を併用することで、車体が揺れず車両が移動したことを的確に判断し、誤動作の無い光軸制御を行うことが可能になる。さらに、前後方向加速度センサを用いて、車両が急速に移動したことを検知して、その時に検知した車体傾斜角度を制御に使用しないようにするので、さらに正確な光軸制御が可能になる。
実施の形態4.
図5は、この発明の実施の形態4による車両用ヘッドライトの光軸制御装置を示す構成図である。
本実施の形態は、車速センサからの検知信号を微分することで、車両の加速度を検出し、その極低加速度、且つ、極低速度で車両が移動した時には、上述の通常モードの対して光軸制御の応答性を早めた試験モードに光軸制御手段を切り替えるものである。
図5において、車体1内に光軸制御手段2Bを設け、この光軸制御手段2Bに、ヘッドライト3と傾斜角度センサ4を接続すると共に、車体1に取り付けられ、車両の速度を検知する車速センサ8を接続する。
次に、本実施の形態の動作について、図6および図7を参照して説明する。
いま、車両の移動中に車速センサ8により車両の速度が検知され、その検知信号(車速信号)が光軸制御手段2Bに供給されると、光軸制御手段2Bでは、入力された車速信号を処理、例えば微分して対応する車両の加速度を得る。また、このとき、傾斜角度センサ4により車両の車体傾斜角度が検知され、その検知出力が光軸制御手段2Bに供給される。光軸制御手段2Bでは、車両が極低加速度、且つ、極低速度で移動した時には、ヘッドライト3に対する光軸制御を応答性の早い試験モードに切り替える。
図6および図7は、車両の安定した所定速度例えば1.5km/h以下の走行状態を判別して光軸制御確認動作に移行する場合を説明するためのもので、図6は、車両発進時の車速センサからの車速信号のパルス変化を示し、図6(a)はその通常発進加速時、図6(b)はその極低速発進時の場合である。また、図7は、このときの走行状態を判別して試験モードの光軸制御確認動作に移行する場合のフローチャートである。
例えば、1,000m当たり637×4周期を発する車速センサ8で、時速1.5km以下(極低速度)の一定な速度(極低加速度)で車両が移動した時を、当該条件に適合するとすれば、連続した3周期の車速信号において、その連続した3周期の合計が2.82秒以上であり、且つ、個々の信号周期ばらつきが10%以下であることが、判断できればよい。
いま、傾斜角度センサ4による傾斜角度検出周期を0.1秒とすれば、当該2.82秒間に、28回車体傾斜角度を計測でき、この2.82秒間に移動する距離は、1,177mmであるから、42mmごとに傾斜角度センサ4は車体傾斜角度を検出できる。
このように、多数の傾斜角度検出路面から得られる傾斜角度センサ4からの傾斜角度検出値を用いれば、路面の凸凹によって存在する路面の傾斜による検出誤差を軽減することができる。
図6において、図6(a)におけるD1は、車両の移動距離を表し、この移動距離D1と車速信号の周期との関係は、次式で表される。
D1=1,000m÷637×4/周期=392mm/周期 (1)
また、図6(b)におけるD2は、2.82秒間に車両が移動する距離1,177mmを表し、a、b、cは、1,177mmの間における3周期の計測時間を表し、下記の式(2)〜(4)を全て満たせば、3周期の車速信号のばらつきが10%以下となる。また、車速1.5km/h以下の時の車両が移動する距離1,177mmに対する計測時間a、b、cの合計は、2.82秒以上である。
2.7≦(a+b+c)/a≦3.3 (2)
2.7≦(a+b+c)/b≦3.3 (3)
2.7≦(a+b+c)/c≦3.3 (4)
次に、図7を参照して、上述の如く連続した3周期の合計の計測時間が2.82秒以上であり、且つ、個々の信号周期ばらつきが10%以下である場合の走行状態を判別して試験モードの光軸制御確認動作に移行する場合の動作について説明する。
まず、ステップST31において、通常の光軸制御動作を開始し、ステップST32において、3周期の車速信号のパルス周期のばらつきが10%以下か否かを判別し、10%以下でなければステップST31に戻って通常の光軸制御動作を繰り返し、10%以下になったら、ステップST33において、車速が1.5km/h以下か否かを判別し、1.5km/h以下でなければステップST31に戻って通常の光軸制御動作を繰り返し、1.5km/h以下になったら、ステップST34において、試験モードである光軸制御動作の確認動作を行い、ステップST31に戻って、上述の動作を繰り返す。
なお、加速度を車速センサ8からの車速信号の周期で判断する手法においては、低速度でも誤差の少ない加速度を得るために,低速度時に数多くの信号が入力されることが望ましい。
例えば、上述の1,000m当たり637×4周期のセンサより、分解能の細かい1,000m当たり637×25周期の車速センサの方が好ましい。
また、傾斜角度検出値が多いほど正確な車体傾斜角度になるため、長い距離(時間)を移動した時の傾斜角度検出値を使用することも、正確な光軸制御を行うためには好ましい。
このようにして、本実施の形態では、車速センサからの信号を微分して車両の加速度を検出し、その極低加速度、且つ、極低速度で車両が移動した時には、光軸制御の応答性を早めた試験モードに光軸制御手段を切り替えるので、車両の前後方向の加速度センサを新たに設ける必要はなく、制御装置を簡素化、低廉化できる。
この発明の実施の形態1による車両用ヘッドライトの光軸制御装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態1による車両用ヘッドライトの光軸制御装置の動作を示すタイミングチャートである。 この発明の実施の形態2による車両用ヘッドライトの光軸制御装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3による車両用ヘッドライトの光軸制御装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態4による車両用ヘッドライトの光軸制御装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態4による車両用ヘッドライトの光軸制御装置の動作を示すタイミングチャートである。 この発明の実施の形態4による車両用ヘッドライトの光軸制御装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 車体、2,2A,2B 光軸制御手段、3 ヘッドライト、4 傾斜角度センサ、5,6 上下方向加速度センサ、7 前後方向加速度センサ、8 車速センサ。

Claims (9)

  1. 車両の車体傾斜角度を検知する傾斜角度センサの検出出力に基づいてヘッドライトの光軸制御をおこなう光軸制御手段を備える車両用傾斜角度調整装置であって、
    上記光軸制御手段は、走行時に上記傾斜角度センサの検出結果に基づいてヘッドライトの光軸調整を行う第1の光軸制御と、車体の傾斜角度変化に対する応答性が第1の光軸制御よりも早い第2の光軸制御とを備え、車両が停止または車両の走行速度が所定速度以下である場合に、人為的な車体の状態変化を検出して、上記第1の光軸制御から上記第2の光軸制御への切換えを行うことを特徴とする車両用傾斜角度調整装置。
  2. 車両の車体傾斜角度を検知する傾斜角度センサの検出出力に基づいてヘッドライトの光軸制御をおこなう光軸制御手段を備える車両用傾斜角度調整装置であって、
    上記光軸制御手段は、走行時に上記傾斜角度センサの検出結果に基づいてヘッドライトの光軸調整を行う第1の光軸制御と、車体の傾斜角度変化に対する応答性が第1の光軸制御よりも早い第2の光軸制御とを備え、車両が停止または車両の走行速度が所定速度以下である場合に、車体の状態変化を検出して、上記第1の光軸制御から上記第2の光軸制御への切換えを行うものであって、
    上記第1の光軸制御は通常走行時に使用する光軸制御であり、上記第2の光軸制御は当該車両用傾斜角度調整装置の特性を確認する時に使用する試験用の光軸制御であることを特徴とする車両用傾斜角度調整装置。
  3. 車両の上下方向の加速度を検知する第1の加速度センサを備え、停車中に上記第1の加速度センサにより上記車両の上下方向の加速度を検知し、その加速度を検知する前と後で上記傾斜角度センサによる傾斜角度検出値が変化している場合は、上記第1の光軸制御から上記第2の光軸制御に切換えて、この変化した傾斜角度検出値に見合った光軸制御を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用傾斜角度調整装置。
  4. 第1の加速度センサにより停車中に車両の特定な振動を検知した時には、上記第1の光軸制御から上記第2の光軸制御に切換えて、光軸制御の応答性を早めることを特徴とする請求項記載の車両用傾斜角度調整装置。
  5. 第1の加速度センサは、車両の車体の前部と後部にそれぞれ設けられた複数の加速度センサからなることを特徴とする請求項または請求項記載の車両用傾斜角度調整装置。
  6. 車両の前後方向の加速度を検知する第2の加速度センサを備え、この第2の加速度センサにより上記車両の前後方向の大きな加速度を検知しないで、当該車両が低速度で移動した時には、上記第1の光軸制御から上記第2の光軸制御に切換えて、光軸制御の応答性を早めることを特徴とする請求項1から請求項のうちのいずれか1項記載の車両用傾斜角度調整装置。
  7. 車両の速度を検出する車速センサを備え、この車速センサの検出出力を上記光軸制御手段で処理して上記車両の加速度を検出し、この車両が極低加速度、且つ、極低速度で移動した時には、上記第1の光軸制御から上記第2の光軸制御に切換えて、光軸制御の応答性を早めることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用傾斜角度調整装置。
  8. 傾斜角度センサとして、超音波センサを用いることを特徴とする請求項1から請求項のうちのいずれか1項記載の車両用傾斜角度調整装置。
  9. 車両の車体傾斜角度を検知する傾斜角度センサの検出出力に基づいてヘッドライトの光軸制御をおこなう光軸制御手段を備える車両用傾斜角度調整装置の光軸調整を行う光軸調整方法であって、
    上記光軸制御手段は、走行時に上記傾斜角度センサの検出結果に基づいてヘッドライトの光軸調整を行う第1の光軸制御と、車体の傾斜角度変化に対する応答性が第1の光軸制御よりも早い第2の光軸制御とを備え、車両が停止または車両の走行速度が所定速度以下となった場合に、車体の状態変化を検出して、上記第1の光軸制御から上記第2の光軸制御への切換えを行うものであり、
    車両が停止または車両の走行速度が所定速度以下であるときに、車体の状態を人為的に変化させることにより、上記光軸制御手段における光軸制御を、第1の光軸制御から第2の光軸制御に切換え、第2の光軸制御を用いて光軸の確認を行うことを特徴とする車両用傾斜角度調整装置の光軸調整方法。
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