JP4360458B2 - 封印帯キャップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、不正開封を防止するキャップに関するものであり、特に、タブを有するリサイクルキャップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のキャップ、例えば、容器と中栓とが打栓操作により強制嵌合され、上蓋が中栓にスクリューで装着されるタイプのキャップ、は、上蓋を所定方向に回転させると、簡単に開蓋するので、商品陳列時等に、悪戯されて開蓋されることがある。
そこで、前記問題を解決するため、次の様なキャップが開発されている(例えば、特許文献1参照)。
引き裂き開口部を有する栓本体と、前記引き裂き開口部を覆うカバーキャップと、前記カバーキャップの外周側面に沿ってほぼ一周して前記外周側面の軸方向の後方部分を覆うと共に前記栓全体を引きちぎり可能な弱部によって一体に連結しているカバーと、を備えている改竄防止キャップ。
【0003】
【特許文献1】
実用新案出願公開昭和63年第102665号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来例のキャップでは、改竄防止カバーとカバーキャップとは別個独立に形成され、互いに関連しない。そのため、工夫すれば、改竄防止カバーを引きちぎることなく、カバーキャップを回転させることができるので、完全に不正開封を防止することができない。
【0005】
この発明は、上記事情に鑑み、完全に不正開封を防止できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、外筒の上端に連続する、頂壁にねじ筒を立設した中栓と、スカートの内周面に前記ねじ筒に螺着するねじ部を設けた上蓋と、を備えたキャップにおいて;前記頂壁の外周部に立設され、前記上蓋を囲う封印帯と、前記封印帯の下端部内面の止め歯部と前記スカートの下端部外面のつめ部と、から構成されているラチエット機構と、を備えていることを特徴とする。
【0007】
この発明は、外筒の上端に連続する、頂壁にねじ筒を立設し、前記外筒にリサイクル用のタブを設けた中栓と、スカートの内周面に前記ねじ筒に螺着するねじ部を設けた上蓋と、を備えたキャップにおいて;前記頂壁の外周部に立設され、前記上蓋を囲う封印帯であって、前記タブと不摘間隔で配設されている封印帯、を備えていることを特徴とする。
【0008】
この発明は、外筒の上端に連続する、頂壁にねじ筒を立設し、前記外筒にリサイクル用のタブを設けた中栓と、スカートの内周面に前記ねじ筒に螺着するねじ部を設けた上蓋と、を備えたキャップにおいて:前記頂壁の外周部に立設され、前記上蓋を囲う封印帯であって、前記タブと不摘間隔で配設されている封印帯と、前記封印帯の下端部内面の止め歯部と前記スカートの下端部外面のつめ部と、から構成されているラチエット機構と、を備えていることを特徴とする。
この発明の封印帯の高さは、上蓋の軸方向の長さの半分以下、又は、又は、上蓋の軸方向の長さとほぼ等しいことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の第1実施の形態を図1〜図6により説明する。
キャップKは、プラスチック等の合成樹脂で形成され、中栓1と上蓋20とを備えている。中栓1は、頂壁2を介して連結された内筒3と外筒5を有している。前記外筒5の内面には、環状突部5Cが設けられ、この環状突部5Cは、図示しない容器口部の環状凹部に嵌合されており、容易に外れないようになっている。
該外筒5の外周面側には、滑り止め7aのついたタブ7が設けられ、該タブ7の近傍には、縦弱化線部7sが設けられている。このタブ7は、分別回収の際、指で摘むことにより、外筒5を引っ張り易くするものであり、その上端7tは、頂壁2の上面2aと同一平面上に位置している。
【0010】
前記内筒3の延長線上には、ねじ筒8が設けられ、該ねじ筒8の内側には、注出筒9が配設され、該注出筒9の下端部は、遮断板10により閉鎖されている。該遮断板10には、リング状の切り溝11が設けられ、該切り溝11の内側には、プルリング12の支柱12aが立設されている。
【0011】
頂壁2の上面2aの外周部には、封印帯15が立設されている。この封印帯15は、ねじ筒8の外側に、スカート挿入間隔2t離して設けられている。封印帯15は、円筒状に形成されているが、基端部15aは、逆円錐台状に形成されている。基端部内面には、止め歯部16が円周方向に沿って間隔をおいて複数設けられている。
【0012】
封印帯15の高さh、即ち、中栓1の軸心方向の長さ、は、上蓋20の高さHの約半分に形成されている。そのため、上蓋20の下部側の滑り止め21sは、封印帯15により隠されているが、その上部側は、露出している。
この様に封印帯の高さhを設計すると、特別な治具を必要とすることなく、上蓋を中栓にセットすることができる。
これに対し、封印帯の高さhを上蓋20の高さHとほぼ等しくすると、上蓋天面に凹部を設け、それに合致するような凸部を持った治具を用いてセットする必要がある。その他のセット方法として、上蓋を天面から押圧し(打栓)、強制的にセットする。
この様に、封印帯15の高さhをこの様に低くできるのは、後述のラチエット機構Rを有しているからであり、又、リサイクルタブの誤操作を防止する上でも上蓋と同じ高さにする必要はないからである。
この封印帯15とタブ7の上端7aとは、不摘間隔、即ち、封印帯15が存在するときには、タブ7を摘むことができないような間隔、で配設されている。
【0013】
なお、15bは、封印帯15の上端に設けられた摘み部、15cは、中栓の軸方向に設けたスリット、15dは、封印帯15の基端部15aに設けた弱化部、例えば、薄肉部やミシン目、をそれぞれ示す。
【0014】
上蓋20は、内面にインナーリング22を突設した、円板状の天板23と、該天板23に連続する円筒状のスカート21と、を備えている。前記スカート21の外周面には滑り止め21sが設けられ、その内周面には、前記ねじ筒8に螺合するねじ部24が設けられている。
【0015】
スカート21の外周面下端部には、前記止め歯部16に係脱する、つめ部25が、円周方向に間隔をおいて複数設けられている。前記止め歯部16とつめ部25とは、ラチエット機構Rを構成し、上蓋20を閉蓋方向に回転させた場合には、前記つめ部25は、止め歯部16に係止しないが、前記と反対方向に回転させた場合には、止め歯部16に係止する。
【0016】
次に、本実施の形態の作動について説明する。
通常の場合:
キャップKは、図4に示す状態で図示しない容器口部に装着されている。前記キャップKを開ける場合には、先ず摘み部15bを指で摘む。
この時、タブ7の上端7tは、封印帯15と不摘間隔で配設されているので、封印帯15を除去しない限り、タブ7を摘むのは困難である。よって、消費者が、最初の開栓時にタブ7をはがしてしまうのを防止する。
【0017】
摘み部15bを外周方向に引っ張ると、封印帯15は、スリット15c、更には、弱化部15dから切り裂かれ、頂壁2から離れる。この状態で上蓋20を手で握り、開方向に回転すると、ねじ部24とねじ筒8との螺合が解除され、上蓋20が中栓1から外れる。
【0018】
プルリング12を上方に引っ張って切り溝11を切り裂き、遮断板10に開口を形成する。そして、容器を持ち上げて傾けると、注出筒9から内容物が流出する。
内容物を所望量注出した後、上蓋20を中栓1に被せ、前記と反対方向に回してねじ部24をねじ筒8に螺着する。
【0019】
容器内の内容物を全部使用後、タブ7を指で摘み、円周方向に引っ張ると、縦弱化線7s及び図示しない横弱化線が切れて外筒5の嵌着力が弱くなるので、中栓1は容易に容器口部から外れ、分別廃棄性が良好になる。
【0020】
不正開封された場合:
悪戯などにより、陳列されている商品のキャップKを開けようとする場合には、上蓋20の上部を手で握り、開蓋方向に回して上蓋20を中栓1から外す。この時、ラチエット機構Rが作動し、上蓋20のつめ部25が封印帯15の止め歯部16に係止する。そのため、封印帯15は、弱化部15dから切り裂かれ、頂部2から離れるので、再び上蓋20を中栓1に螺着したとしても、不正開封されたことがわかる。
【0021】
この発明の第2実施の形態を図7により説明するが、図1〜図6と同一図面符号は、その名称も機能も同一である。
この実施の形態と前記実施の形態と相違点は、次の通りである。
(1) 封印帯15の高さを、上蓋20の高さHと等しくし、スカート21の外周面が露出しないようにしたこと。このように封印帯15の高さを高くすると、上蓋20のみを開蓋方向に回すことが不可能となるので、開蓋時には、封印帯を取り外すか、又は、該封印帯15も一緒に手で握り上蓋20を開蓋方向に回すことになる。そのため、封印帯15は、弱化部15dから引き裂かれ、天壁2から離れることになるので、不正開封を確実に知ることができる。
【0022】
封印帯15の止め歯部16と上蓋20のスカート21のつめ部とを無くし、ラチエット機構を廃止したこと。前述のように、封印帯の高さが高くなることにより、不正開封を確認することができるためである。なお、前記ラチエット機構を設けても良い。
【0023】
【発明効果】
この発明は、封印帯とラチエット機構を設けたので、上蓋を回して不正開封をすると、封印帯が切れるので、不正開封を確実に知ることができる。
又、タブと封印帯は不摘間隔で配設されているので、封印帯が存在している状態では、タブを摘みにくい。そのため、開封時に誤ってタブを引っ張ることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態を示す図で、上蓋の平面図である。
【図2】上蓋の一部断面正面図である。
【図3】上蓋の底面である。
【図4】中栓に上蓋を螺着した状態を示す一部断面正面図である。
【図5】中栓の平面図である。
【図6】中栓の正面図である。
【図7】本発明の第2実施の形態を示す一部断面正面図である。
1 中栓
2 頂壁
3 内筒
5 外筒
7 タブ
8 ねじ筒
15 封印帯
16 止め歯部
20 上蓋
21 スカート
24 ねじ部
25 つめ部
K キャップ
R ラチエット機構
Claims (3)
- 外筒の上端に連続する、頂壁にねじ筒を立設し、前記外筒にリサイクル用のタブを設けた中栓と、スカートの内周面に前記ねじ筒に螺着するねじ部を設けた上蓋と、を備えたキャップにおいて;
前記頂壁の外周部に立設され、前記上蓋を囲う封印帯が、該封印帯の下端部内面の止め歯部と前記スカートの下端部外面のつめ部と噛み合うラチエット機構に構成され、外筒の外周面側にリサイクル用のタブが設けられ、前記封印帯が存在するときは、タブを摘むことができないように、該タブの上端が頂壁の上面と同一平面上に位置する不摘間隔で配設されていることを特徴とする封印帯キャップ。 - 封印帯の高さは、上蓋の軸方向の長さの半分以下であることを特徴とする請求項1記載の封印帯キャップ。
- 封印帯の高さは、上蓋の軸方向の長さとほぼ等しいことを特徴とする請求項1記載の封印帯キャップ。
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