JP4360249B2 - 衝撃緩衝部材、それを用いた電子機器の衝撃緩衝方法およびそれらを用いた電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、情報を高密度に記録・再生を行う磁気ディスク装置や光ディスク装置等のディスク型記録再生装置(以下、ディスク装置と言う)その他の携帯に供する電子装置等の衝撃を緩衝するための衝撃緩衝部材とそれを用いた電子機器の衝撃緩衝方法およびそれらを適応した電子機器に関する。
近年、ディスク装置等の電子機器装置の小型化、軽量化が進み、携帯に供する電子機器装置が非常に多くなってきている。そのような携帯に供する電子機器装置において、携帯時に落下等による非常に大きな衝撃を受ける機会も増加している。また、小型、軽量化のさらなる進化に伴い機器の携帯時の落下高さが高くなる傾向があり、そのときの落下による衝撃は一層大きくなっている。
以下、従来の電子機器等に対する衝撃緩衝部材および衝撃緩衝方法について、図面を用いて説明する。
図9は、従来の電子機器等に対する衝撃緩衝部材および衝撃緩衝方法を説明するための図であり、図9(a)は電子機器本体に衝撃緩衝部材を固着した状態を示す斜視図、図9(b)は衝撃緩衝部材を介して電子機器本体に外装ケースが取付けられた状態を示す電子機器の概略断面図である。
図9において、例えばディスク装置等の電子機器本体61の上下左右前後の6面に、それぞれスポンジクッション材等の衝撃緩衝部材62が貼付され、さらに、その外側にそれぞれの衝撃緩衝部材62を介して外装ケース71が取付けられて、電子機器72が構成されている。電子機器72が落下等の衝撃を受けた場合に、それらの衝撃緩衝部材62によって電子機器本体61が受ける衝撃力を緩和するようになされている。
また、衝撃緩衝特性の異なる複数の材料の組み合わせにより構成した、衝撃緩衝部材が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
図10(a)に示したのは、広い温度範囲において防振特性を維持するために、異なる温度範囲それぞれに適したダンピング特性を有する材料の組み合わせにより防振機構を構成し、磁気ディスク装置に適用した例である。この例では、使用温度範囲内の低温におけるダンピング特性が良好なゴムからなる第1の衝撃緩衝部材121と、高温におけるダンピング特性が良好なゴムからなる第2の衝撃緩衝部材122とを接着剤等により接合して、衝撃緩衝防振ゴム102に一体化している。図10(a)に示すように、内部に磁気ディスク、磁気ヘッド、位置決め機構等を密封して収容した磁気ディスク装置等の電子機器101の筐体を、4箇所に配置した衝撃緩衝防振ゴム102でフレーム103に支持して防振機構が構成されている。この構成により、使用温度範囲内の低温側においては、第1の衝撃緩衝部材121による良好なダンピング特性により電子機器101の筐体を支持し、また周囲温度が上昇して使用温度範囲内の高温側となった場合、第2の衝撃緩衝部材122による良好なダンピング特性により電子機器101を支持させることにより、広い温度範囲にわたって電子機器101の耐外乱特性の向上を図るようにしている。
一方、図10(b)に示したのは、電子装置の筐体のディスク装置収納部を覆うケース等とディスク装置との間に、複数の部材からなる振動・衝撃を吸収する衝撃緩衝部材を設ける他の例である。図10(b)において、電子装置に接着等により固着されるシート材141がケース(図示せず)と対向する面側に、2つの長辺に沿ってそれぞれ3つの小片に分割された柔らかい第1の衝撃緩衝部材411を貼り付けるとともに、この個々の第1の衝撃緩衝部材411の間に、新たに、第1の衝撃緩衝部材411より硬質の別の第2の衝撃緩衝部材412を設けたものである。この場合の新たに付加した第2の衝撃緩衝部材412の厚さは、第1の衝撃緩衝部材411の圧縮による緩衝効果が失われる厚さにほぼ等しく設定している。そして、弱い衝撃の場合には、柔らかい第1の衝撃緩衝部材411のみによって柔らかく衝撃を吸収し、強い衝撃の場合には、柔らかい第1の衝撃緩衝部材411で吸収しきれない衝撃を新たに付加した硬い第2の衝撃緩衝部材412で吸収する2段階構造にしている。したがって、いずれの衝撃緩衝部材もそれぞれの弾性変形により衝撃を吸収している。この構成により、単一の衝撃緩衝部材に比べて弱い衝撃から強い衝撃までの幅広い衝撃に対して効果的に対応することができるとしている。
特開平03−241583号公報(第3頁、第1図) 特開平11−242881号公報(第8頁、第6図)
しかしながら上記の従来の構成の衝撃緩衝部材および衝撃緩衝方法では、図9に示す単一の部材からなる衝撃緩衝部材62を用いる場合、例えば1万G以上にも達する非常に大きな落下衝撃に対して、その衝撃力を有効に緩和して、電子機器本体61に致命的な損傷がないようにするためには、それぞれの衝撃緩衝部材62の厚みを大きくする必要がある。しかし、衝撃緩衝部材62の厚みを増加しても、衝撃が加わった初期の時点においては、衝撃吸収力は大きいが、衝撃緩衝部材62の変形が急速に進み、衝撃緩衝部材62の弾性復元力は急速に大きくなり、それにしたがって緩衝能力が急速に小さくなって緩衝吸収力が弱くなり、短時間のうちに比較的大きな衝撃力を受けることになるという課題があった。また、衝撃緩衝部材62の厚みを増加することによって、電子機器72が大きくなり、小型化が困難になるという課題があった。
一方、複数の衝撃緩衝部材を組み合わせた構成の場合、図10(a)に示す温度特性の異なる複数の衝撃緩衝部材を組み合わせても、上記の単一の衝撃緩衝部材の課題、すなわち、例えば1万G以上にも達する非常に大きな落下衝撃に対して、衝撃緩衝部材の厚みを増加しても、衝撃が加わった初期の時点での衝撃吸収力は大きいが、衝撃緩衝部材の変形が急速に進み、衝撃緩衝部材の弾性復元力は急速に大きくなり、それにしたがって緩衝能力が急速に小さくなって緩衝吸収力が弱くなり、短時間のうちに比較的大きな衝撃力を受けることになるという課題は、温度には無関係であるのでそのまま残され、非常に大きな衝撃への対応は困難であった。さらに、図10(b)に示すように、柔らかい第1の衝撃緩衝部材411とそれよりも硬質の第2の衝撃緩衝部材412を組み合わせる場合、確かに単一の衝撃緩衝部材よりも衝撃力の緩和には有効であると考えられるが、例えば1万G以上にも達する非常に大きな落下衝撃の場合には、硬質の第2の衝撃緩衝部材412でも、単に弾性変形によって衝撃を吸収させるものである限り、その衝撃力を有効に緩和して、電子機器本体に致命的な損傷がないようにすることは困難であると考えざるをえない。
本発明は、上記の課題を解決し、落下等の非常に大きな衝撃を受けた場合にも、装置本体には大きな衝撃を受けることがなく、衝撃による致命的な損傷がなく、衝撃時にも正常な動作をすることができるような衝撃緩衝部材および電子機器の衝撃緩衝方法およびそれらを用いた電子機器を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明の衝撃緩衝部材は、機器本体に配設され、衝撃方向と直角な方向に屈曲する屈曲部を形成した緩衝基材部と緩衝柔軟部とからなる衝撃緩衝部材において、前記緩衝基材部の厚みは前記緩衝柔軟部より薄く、かつ、衝撃を受けたとき前記緩衝基材部は前記屈曲部から座屈して衝撃を吸収することを特徴とする衝撃緩衝部材である。また、緩衝基材部と緩衝柔軟部のそれぞれの長手方向が、衝撃力のかかる方向と略平行に配設される構成、緩衝基材部と緩衝柔軟部が一体に形成されている構成、屈曲部が緩衝基材部の長手方向とは垂直な方向の有効幅を狭く形成している構成、屈曲部が緩衝基材部の長手方向とは垂直な方向の有効厚さを薄く形成している構成とすることができ、緩衝基材部は緩衝柔軟部よりも大きい硬度を有する構成としてもよい。
これらの構成により、携帯使用時の落下等の非常に大きな衝撃を受けた場合、緩衝基材部の屈曲により衝撃を吸収してから、さらに屈曲部での座屈により衝撃を吸収するので、比較的長い時間にわたって衝撃圧縮力を受けとめることができ、緩衝性能を充分に発揮させることが可能な衝撃緩衝部材が得られ、電子機器装置等に用いて、本体に大きな衝撃力が発生せず、致命的な損傷を生じさせることがない。
また、本発明の電子機器の衝撃緩衝方法は、機器本体に、衝撃方向と直角な方向に屈曲する屈曲部を形成した緩衝基材部および緩衝柔軟部が接合成形されて形成した衝撃緩衝部材を備えた電子機器の衝撃緩衝方法において、前記緩衝基材部の厚みを前記緩衝柔軟部より薄くし、かつ、衝撃を受けたとき前記緩衝基材部が前記屈曲部から座屈して衝撃を吸収することを特徴とする電子機器の衝撃緩衝方法である。また、衝撃に対して緩衝基材部を座屈させ衝撃力を吸収するとき、初期の衝撃に対して緩衝基材部を座屈させ衝撃力を吸収した後に、緩衝柔軟部によって主として衝撃力を吸収する過程を有してもよい。これらの過程によって、携帯使用時の落下等の非常に大きな衝撃を受けた場合、緩衝基材部の屈曲により衝撃を吸収してから、さらに屈曲部での座屈により衝撃を吸収するので、比較的長い時間にわたって衝撃圧縮力を受けとめることができ、電子機器装置本体には致命的な損傷を生じることがないような衝撃緩衝方法を得ることができる。
さらに、本発明の電子機器の衝撃緩衝方法は、機器本体と外部部材が対向する面の間に配置する衝撃緩衝部材を、隣接する衝撃緩衝部材の緩衝基材部および緩衝柔軟部との接合面に垂直な面が60°以上で120°以下の角度を有するように配置する過程を有してもよい。この過程によって、より好ましい衝撃緩衝部材の配置となり、衝撃力を受けた衝撃緩衝部材がその緩衝基材部の中程にて座屈することになり、緩衝性能を充分に発揮させることを可能にする衝撃緩衝方法となる。
また、本発明の電子機器は、機器本体の外部に配設され、かつ、衝撃方向と直角な方向に屈曲する屈曲部を形成した緩衝基材部と緩衝柔軟部とを有する衝撃緩衝部材を備えた電子機器において、前記緩衝基材部の厚みを前記緩衝柔軟部より薄くし、かつ、衝撃を受けたとき前記緩衝基材部が前記屈曲部から座屈して衝撃を吸収することを特徴とする電子機器である。また、緩衝基材部と緩衝柔軟部とからなる衝撃緩衝部材の長手方向を、衝撃力のかかる方向と略平行に配設する構成、また、緩衝基材部と緩衝柔軟部が一体に形成された衝撃緩衝部材を用いる構成、また、屈曲部において、緩衝基材部の長手方向とは垂直な方向の有効幅を狭く形成している衝撃緩衝部材を用いる構成、また、屈曲部において、緩衝基材部の長手方向とは垂直な方向の有効厚さを薄く形成した衝撃緩衝部材を用いる構成、また、緩衝基材部は緩衝柔軟部よりも大きい硬度を有する衝撃緩衝部材を用いる構成、また、機器本体と外部部材が対向する面の間に少なくとも3個の衝撃緩衝部材を有する構成、また、機器本体と外部部材が対向する面の間に衝撃緩衝部材を有し、隣接する衝撃緩衝
部材の緩衝基材部および緩衝柔軟部との接合面に垂直な面がなす角は、60°以上で120°以下である構成、また、衝撃緩衝部材を、機器本体外側面あるいは外部部材内側面のいずれか一方に固着する構成、また、衝撃緩衝部材は直方体、円柱、半円柱、楕円柱、半楕円柱、多角形柱のうちのいずれかの形状を有し、緩衝基材部を有する面は緩衝基材部と緩衝柔軟部との接合面に平行である構成、さらに、衝撃緩衝部材の緩衝基材部を有する面は衝撃緩衝部材の外周部にあり、緩衝基材部の外周径または外周長は衝撃緩衝部材の外周径または外周長の半分よりも小である構成とすることもできる。
これらの構成によって、本発明の電子機器は前述の衝撃緩衝方法を適応した構成で製造されているので、携帯使用時の落下等の非常に大きな衝撃を受けても、衝撃緩衝効果が非常に大きく、電子機器装置本体には大きな衝撃力が発生せず、致命的な損傷を生じることがなく、機器の信頼性が高くなる。
以上のように本発明は、緩衝基材部と緩衝柔軟部とからなり、緩衝基材部の厚みが緩衝柔軟部より薄く、かつ、衝撃を受けたとき緩衝基材部は屈曲して衝撃を吸収する構成とし、その緩衝基材部の屈曲が緩衝基材部の屈曲部から座屈するようにした衝撃緩衝部材を機器本体に配設する衝撃緩衝方法を電子機器に適用するものであるので、非常に大きな衝撃を受けたときにも、比較的長い時間にわたって衝撃圧縮力を受けとめることができ、電子機器装置本体が受ける衝撃は非常に小さな衝撃となり、電子機器装置本体には致命的な損傷を与えることがなく、優れた衝撃緩衝能力を有する電子機器装置の衝撃緩衝方法を実現することができるという大きな効果を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態における電子機器装置に対する衝撃緩衝方法を説明するために、衝撃緩衝構成を有する電子機器装置の主要部の構造を示す概略断面図である。以下の記述において、電子機器装置として、例えば磁気ディスク装置を例に挙げて説明する。
図1において、軸受部1によって回転自在に軸支された回転軸2に固着されたロータハブ部3の外周下端面側に複数磁極に着磁された回転磁石4が圧入あるいは接着その他の周知の方法により固着されており、一方、モータシャーシ5には回転磁石4の内周面に対向するようにステータ6が固定され、そのステータ6は複数の磁極歯部を有するステータコア6aとそれぞれの磁極歯部にコイル6bが巻かれた構成を有している。コイル6bに電流が供給されることによって、回転磁石4に回転駆動力が発生し、ロータハブ部3が回転するように構成され、スピンドルモータ7を形成している。
ロータハブ部3のフランジ部の上面には磁気ディスク8が載置され、ロータハブ部3の回転に伴って回転するようになされている。
磁気ディスク8が搭載されたスピンドルモータ7が、磁気ディスク装置の基板9に固定され、また、スピンドルモータ7を回転駆動し、回転制御する回路および磁気ディスク8に信号を記録あるいは再生する信号処理回路等の装置として必要な電子回路が組み込まれた回路基板10が支持部材11を介して固定され、さらに、磁気ディスク8に信号を記録あるいは再生する信号変換素子である磁気ヘッド12を所定のトラック位置に位置決めする揺動手段であるサスペンション13が支柱14を介して基板9に固定され、磁気ヘッド12が磁気ディスク8の表面に対向するように配設されている。
また、基板9の端縁部において、例えば基板9の上側あるいは下側へ屈曲された部分に、上内部筐体15および下内部筐体16が固定されて、磁気ディスク装置本体17が形成されている。
さらに、上内部筐体15および下内部筐体16で囲まれた磁気ディスク装置本体17の外側にある6面には、それぞれの面に対応させてそれぞれ4個の衝撃緩衝部材18が固着されており、その外側に配置する外装ケース19の内側に前述の衝撃緩衝部材18が当接するように構成して、磁気ディスク装置を形成している。なお、磁気ディスク装置本体17に6面あるそれぞれの外側面に固着する衝撃緩衝部材18の個数はそれぞれ4個に限ることはなく、少なくとも3個あればよい。また、磁気ディスク装置本体17は必ずしも上内部筐体15および下内部筐体16で囲まれる構成にする必要はなく、基板9に曲げ加工等の加工を加えた基板9に衝撃緩衝部材18を直接固着する構成でもよい。
ここで、衝撃緩衝部材18について図2を用いて説明する。図2(a)は衝撃緩衝部材18の斜視図である。また、図2(b)は衝撃緩衝部材の衝撃吸収の一過程を示す側面図である。図2(a)において、衝撃緩衝部材18は、一般的に市販されている緩衝材である緩衝材シートを用いて、これを所定の大きさに切断して作製している。この緩衝材シートには、例えば、ポリエチレン等に代表される、その部材を長手方向に押圧した場合に曲がって変形するようなある程度の硬さを有し、かつ、柔軟性を備えた樹脂材料で作製された薄板状のシートからなる緩衝基材部18aと、その一方の表面上に、ゴム材のように部材を押圧すると圧縮変形するようなクッション性能を有する非常に柔軟な緩衝柔軟部18bを比較的厚みがあるように一体にモールド成形して形成された複合部材を利用できる。
そして、図1における上内部筐体15および下内部筐体16、すなわち磁気ディスク装置本体17と外装ケース19との間において、図2(a)における緩衝基材部18aと緩衝柔軟部18bが一体モールド成形されて重なった面に垂直な相対する長手方向の両側の端面21、22を磁気ディスク装置本体17の外側にある面と外装ケース19の内側にあるそれぞれの面に当接させ、衝撃緩衝部材18の一方の端面21を上内部筐体15あるいは下内部筐体16、すなわち磁気ディスク装置本体17の外側にある面にそれぞれ接着等の方法により固着し、他方の端面22は外装ケース19の内側の面に対して固着せず、フリーな状態とする。なお、衝撃緩衝部材18は外装ケース19の内側の面に固着し、磁気ディスク装置本体17の外側の面をフリーな状態としてもよく、あるいは、外装ケース19の内側面および磁気ディスク装置本体17外側面の両方を固着してもよい。
このように、ある程度の硬さのある緩衝基材部18aと非常に柔軟でクッション性能を有する緩衝柔軟部18bが一体モールド成形された衝撃緩衝部材18を用いて、緩衝基材部18aと緩衝柔軟部18bの両者で並列的に衝撃を受けるようにした構成とし、また、その衝撃緩衝部材18の緩衝部分の厚み(すなわち、衝撃緩衝部材18の端面21と端面22の距離)を適当な厚みとすることによって、非常に大きな衝撃を受けた際、初期の衝撃に対して、ある程度の硬さのある緩衝基材部18aとクッション性能を有する緩衝柔軟部18bによって並列的に衝撃を受けるが、このときには主として緩衝基材部18aが衝撃に耐え、次に、図2(b)に示すように、緩衝基材部18aの中程の中間部181で屈曲する屈曲部を形成し、緩衝基材部18aが衝撃的圧縮力に耐えきれずに中間部181近傍の屈曲部で座屈して、衝撃荷重を吸収する。その後は、圧縮力に対する緩衝基材部18aの反発力は徐々に小さくなり、クッション性能を有する緩衝柔軟部18bによって主として衝撃力を吸収することになる。なお、図2(c)に示すように、ある程度の硬さのある緩衝基材部18aを2個のクッション性能を有する緩衝柔軟部18b、18cで挟み込む構成として衝撃緩衝部材18を一体化形成してもよい。
図3は本発明の実施の形態における電子機器の衝撃緩衝部材の動作を模式化して示す図である。図3(a)において、外装ケース19と上内部筐体15(あるいは下内部筐体16)が並列に配設されており、衝撃緩衝部材18は緩衝基材部18aの中間部181をリンクとする剛体とみなして太い実線で示し、緩衝柔軟部18bをばねで図形化して示している。図3(b)には衝撃緩衝部材18に加わる衝撃荷重Fおよび衝撃緩衝部材18の耐衝撃能の時間変化率Pに関して、それぞれの経時変化がグラフで示されている。装置の落下等により、外装ケース19に非常に大きな衝撃力Fが働くと、最初は緩衝基材部18aは、例えば板ばねが曲がるように、緩衝柔軟部18bは、例えばゴム部材が圧縮されるように、ともに弾性変形するので、耐衝撃能の時間変化率Pは図3(b)のUまで、衝撃荷重Fにほぼ沿って変化していく。衝撃荷重Fが緩衝基材部18aの線形の弾性変形限界を越えて増加すると、剛体とした緩衝基材部18aはその中間部181で撓み変形により屈曲し始める。このことは、中間部181をリンクとして緩衝基材部18aが曲がるように変形すると考えればよい。この撓み変形の状態では緩衝基材部18aの耐衝撃能の時間変化率Pはほとんど一定で変化せずに推移し、図3(b)のVにいたる。
衝撃荷重Fがさらに増加し、緩衝基材部18aの撓み変形による屈曲の限界を越えると衝撃的圧縮力に耐えきれずに中間部181の近傍の屈曲点で座屈し、図2(b)に示すように、緩衝基材部18aの、中間部181の近傍にて屈折し、(このとき、図3(a)の右側に示すように、中間部181をリンクとして緩衝基材部18aが折れ曲がるように変形した状態と考えられる。このとき、衝撃緩衝部材18は変形量δだけ圧縮された形状になる。)衝撃荷重を吸収する。その後、圧縮力に対する緩衝基材部18aの反発力は徐々に小さくなり、クッション性能を有する緩衝柔軟部18bによって主として衝撃力が吸収されるので、耐衝撃能の時間変化率Pは図3(b)のVよりも右側に示すように次第に減少していく。衝撃緩衝部材18に衝撃荷重Fが加わり、耐衝撃能の時間変化率PがUからVにいたる状況は、重量物をメカニカルジャッキで持ち上げる場合に最初は非常に重く大きな力を必要とするまでの経過が図3(b)の衝撃荷重の加わり始めからUまでに相当し、ある程度持ち上がると軽くなり、小さな力で操作できるようになるまでの経過が図3(b)のUからVまでの様相に相当するのと似ている。
以上説明したように、本発明の実施の形態における電子機器の衝撃緩衝部材は、ある程度の硬さを有し、かつ、柔軟性を備えた材料を用いて形成した緩衝基材部とクッション性能を有する非常に柔軟な材料を用いて形成した緩衝柔軟部とを一体化した構成であり、非常に大きな衝撃が加わったときには、緩衝基材部を中間部で屈曲させ、屈曲部において座屈させることにより衝撃力を吸収させるものである。また、非常に大きな衝撃が加わったときに、緩衝基材部の中間部で確実に座屈を発生させるために、緩衝基材部に穴部や切り込み、切り欠きを設けてもよい。
例えば、図4(a)に示す衝撃緩衝部材18の緩衝基材部18aの中間部に円形の穴部182を設けたり、図4(b)に示す衝撃緩衝部材18の緩衝基材部18aの中間部に楔形状の切り込み183を長手方向と垂直な方向に設けたり、図4(c)に示す衝撃緩衝部材18の緩衝基材部18aの中間部に半円形の切り欠き184を設けることにより確実に座屈を起こさせることが可能になる。また、図4(d)に示すようにクッション性能を有する緩衝柔軟部18bを、円形の穴部182を設けた2個のある程度硬さのある緩衝基材部18aで挟み込む構成として衝撃緩衝部材18を一体化形成してもよい。なお、この場合、2個の緩衝基材部18aには切り込み、あるいは切り欠きを設けてもよい。さらに、穴部や切り込み、切り欠きの形状は図4に示したものに限ることはなく、断面が半円柱形状の切り込みや、三角形状をした切り欠きであってもよい。
なお、図1に示されるように、磁気ディスク装置本体17のそれぞれの面に取付けられた衝撃緩衝部材18は、1つの面上においてそれぞれの衝撃緩衝部材18の緩衝基材部18aと緩衝柔軟部18bが一体モールド成形されて合わさった面が互いに平行な面になるように描かれているが、何らこれに限ることはなく、例えば、図5に示すように、隣接する衝撃緩衝部材18のうちの少なくとも1つの衝撃緩衝部材18の緩衝基材部18aと緩衝柔軟部18bが一体モールド成形されて合わさった面と略垂直あるいは60°〜120°になるように複数の衝撃緩衝部材18を配置してもよい。図1に示すような衝撃緩衝部材18の配置においては、緩衝基材部18aと緩衝柔軟部18bが一体モールド成形されて合わさった面に略垂直な方向の分力を有する衝撃力が加わった場合あるいは衝撃緩衝部材18の緩衝基材部18aが磁気ディスク装置本体17に垂直に当接していない場合に、衝撃力を受けた衝撃緩衝部材18が緩衝基材部18aの中程にて座屈しないで、衝撃緩衝部材18が倒れるような状態になり、充分な緩衝性能を発揮することができない可能性があるが、図5に示すような衝撃緩衝部材18の配置を用いることによって、衝撃緩衝部材18が倒れるような状態が発生することはなく、衝撃緩衝部材18が緩衝基材部18aの中程にて座屈することになり、緩衝性能を発揮するためにより好ましい配置となる。なお、図5に示すように、1つの面に取付けられる衝撃緩衝部材18は4個あるいは3個に限ることはなく、少なくとも3個の衝撃緩衝部材18が取付けられていればよい。
次に、衝撃緩衝部材の効果について、実験結果を示して説明する。実験には、衝撃緩衝部材42の緩衝基材部42aを磁気ディスク装置本体(模擬装置41)の外側面あるいは外装ケース(台43)の内側面のうちのいずれか一方に接着し、他方に緩衝柔軟部42bを接着して、緩衝基材部42aと緩衝柔軟部42bとが直列的に配置されるような従来の構成と、上述の本発明の実施の形態の構成、すなわち、緩衝基材部47aと緩衝柔軟部47bが並列的になるように配置した衝撃緩衝部材47の構成を準備し、2種類の構成による衝撃緩衝の差について調べた。それぞれの構成を図6に、得られた結果を図7に示す。
図6(a)は従来の衝撃緩衝部材の配置により衝撃緩衝の効果を調べる方法の一例を示す概略側面図である。図6(a)において、磁気ディスク装置に対応した模擬装置41に衝撃緩衝部材42の緩衝柔軟部42b側を接着し、緩衝基材部42a側をそれぞれ接着した状態にして衝撃緩衝部材42の緩衝基材部42aと緩衝柔軟部42bとを直列的に配置した衝撃緩衝方法である。外装ケースに対応する台43の上面に加速度計44を、そして、台43に衝撃緩衝部材42を介して取付けられた磁気ディスク装置に対応する模擬装置41の上面に加速度計45を取付けている。この構成において、高さ100cmから台43を矢印46方向に自然落下させたときのそれぞれの加速度計44および加速度計45により衝撃緩衝の時間的変化を記録する。
図6(b)は本発明の実施の形態の衝撃緩衝部材の配置により衝撃緩衝の効果を調べる方法の一例を示す概略側面図である。この構成は、上述の図5(a)に示されたような配置で衝撃緩衝部材47を台43と模擬装置41の間に介在させ、緩衝基材部47aと緩衝柔軟部47bとが並列的になるように衝撃緩衝部材47を配置した衝撃緩衝方法である。上述の図6(a)と同様に、外装ケースに対応する台43の上面に加速度計44を、そして、台43に衝撃緩衝部材47を介して取付けられた磁気ディスク装置に対応する模擬装置41の上面に加速度計48を取付けている。この構成においても、高さ100cmから台43を矢印46方向に自然落下させたときのそれぞれの加速度計44および加速度計48により衝撃緩衝の時間的変化を記録する。なお、衝撃緩衝部材47の高さ(台43と模擬装置41の間隔)は、図6(a)における衝撃緩衝部材42の高さと同じ高さにしている。
図7は、このような構成で得られた結果を示し、衝撃緩衝の時間変化を示すグラフである。このグラフで、縦軸は加速度計の出力であるG値を示し、横軸は時間を示している。図7において、曲線A(太実線にて示した曲線)は外装ケースに対応する台43が受けた衝撃力、すなわち、外装ケースに対応する台43に取付けた加速度計44によって出力されるG値の変化を示し、曲線B(破線にて示した曲線)は図6(a)に示すように、衝撃緩衝部材42を直列的に使用したときの衝撃緩衝方法による磁気ディスク装置本体に対応した模擬装置41の衝撃緩衝の時間的経過、すなわち、磁気ディスク装置本体に対応した模擬装置41に取付けた加速度計45によって出力されるG値の変化を示している。また、曲線C(細実線にて示した曲線)は図6(b)に示すように本発明の実施の形態における衝撃緩衝部材47を並列的に使用したときの衝撃緩衝方法における磁気ディスク装置本体に対応した模擬装置41の衝撃緩衝の時間的経過、すなわち、磁気ディスク装置本体に対応した模擬装置41に取付けた加速度計48によって出力されるG値の変化である。
図7により、図6(a)に示すような従来の衝撃緩衝部材42の配置を用いた構成による衝撃緩衝の時間変化を示す曲線Bにおいて、衝撃を受けた初期の時点から緩衝柔軟部42bの緩衝性能が有効に働き、早期に緩衝性能を発揮するが、衝撃力が非常に大きいため、その緩衝柔軟部42bの圧縮変形が大きく、時間とともに弾性反発力が大きくなり、磁気ディスク装置本体に対応した模擬装置41が受けるG値も大きくなる。最後には剛体的な結合とほとんど同じようになり(いわゆる底打ち現象)、したがって、衝撃の緩衝効果がほとんどなくなる。一方、図6(b)に示すような本発明の実施の形態の衝撃緩衝部材47の配置を用いた構成においては、図7の曲線Cに示すように、衝撃圧縮力を受けた初期には緩衝基材部47aと緩衝柔軟部47bが並列的に圧縮力を受け、主として緩衝基材部47aの弾性反発力が圧縮に対する耐力となる。さらに衝撃のG値が増加すると、緩衝基材部47aが圧縮力に耐えきれずに座屈し、徐々に緩衝基材部47aの圧縮反発力が小さくなり、緩衝基材部47aに替わって緩衝柔軟部47bが圧縮力を受けることになる。したがって、衝撃緩衝部材42の直列的な配置を使用する従来の衝撃緩衝方法と比較して長い時間にわたって衝撃圧縮力を受けとめて、衝撃力を緩和する効果が非常に大きくなる。図7において、曲線Aの最大値は約4000G(実際のG値は約8000Gあるが、グラフでの曲線Aの表示値はフィルタ操作をしているため約4000Gになっている)であり、曲線Bに示す従来の衝撃緩衝部材42の構成を用いた場合の模擬装置41(磁気ディスク装置)が受ける衝撃値(G値)の最大値は約2200Gを示している。一方この衝撃値に対して、曲線Cに示す本発明の実施の形態の衝撃緩衝部材47の構成を用いた場合の模擬装置41(磁気ディスク装置)が受ける衝撃値(G値)の最大値は約1200Gを示して、従来の構成の約55%にまで低減しており、衝撃緩衝部材47を並列的に使用した場合の有効性を示している。図1における矢印D方向あるいは矢印E方向のいずれの衝撃の方向に対しても、このような衝撃緩衝過程となり、いずれの方向の衝撃に対しても同様の効果が得られる。
なお、上記の説明および図面においては、衝撃緩衝部材を直方体形状を例に挙げているが、本発明の衝撃緩衝部材の形状は直方体に限定されることはない。衝撃緩衝部材の形状は、例えば、図8に例示したように、円柱、半円柱、楕円柱、半楕円柱、多角形柱等の各種の形状を利用できる。これらの各種形状の衝撃緩衝部材には、ゴム材のように部材を押圧すると圧縮変形するようなクッション性能を有する非常に柔軟な材料で、例えば、円柱、半円柱、楕円柱、半楕円柱、多角形柱等の比較的長い形状に形成した緩衝柔軟部と、ポリエチレン等に代表される、その部材を長手方向に押圧した場合に曲がって変形するようなある程度の硬さを有し、かつ、柔軟性を備えた樹脂材料で作製された薄板状のシートからなる緩衝基材部とを、一体モールド成形や貼り合わせ等の方法により一体に接合成形した複合部材を所定の幅あるいは厚さに切断加工して形成できる。このとき、緩衝基材部は緩衝柔軟部の外周径または外周長の半分よりも小さい部分に接合するのが好ましい。また、円柱、半円柱、楕円柱、半楕円柱、多角形柱等の各種の衝撃緩衝部材の形状の場合、図2、図4に示したような四角柱あるいは六面体形状に比べ、緩衝基材部の耐衝撃性が増すので、衝撃緩衝部材全体のサイズと緩衝基材部の厚さ、有効幅等に対するディメンションの設計自由度が向上する。図8においては、電子機器本体に配置する衝撃緩衝部材について、各種形状に対し3個あるいは4個を配置させた例を示しているが、これら以外の組み合わせも当然選ぶことができる。
また、上述の本発明の実施の形態においては、電子機器として磁気ディスク装置を例に挙げて説明したが、磁気ディスク装置に限ることはなく、光ディスク装置、光−磁気ディスク装置、あるいは、その他携帯に供する電子機器に適用することができる。
また、衝撃緩衝部材の緩衝基材部が座屈して衝撃を吸収するような、非常に大きな衝撃荷重が加わると、座屈した衝撃緩衝部材の衝撃吸収能力は十分ではなくなる。それ故、このような場合、座屈したことを検知するセンサを衝撃緩衝部材に取付けて、座屈の検知信号に基づいて衝撃緩衝部材の交換を促す表示システムを電子装置に備えることなどにより対策すればよい。
以上説明したように本発明の実施の形態によれば、電子機器の携帯使用時に落下等で非常に大きな衝撃を受けた場合、衝撃の初期には緩衝効果が小さくて弾性反発力が比較的大きく、所定の時間経過時点で弾性反発力が小さくて緩衝効果が大きくなるようにすることができ、さらに比較的長い時間にわたって衝撃圧縮力を受けとめることができるような衝撃緩衝方法およびそれを用いた電子機器を実現することができ、大きな衝撃を受けても、電子機器装置には致命的な損傷を生じることがないなど、非常に優れた衝撃緩衝能力を有している。
本発明は、緩衝基材部と緩衝柔軟部とからなり、緩衝基材部の厚みが緩衝柔軟部より薄く、かつ、衝撃を受けたとき緩衝基材部が屈曲し、その屈曲が緩衝基材部の屈曲部から座屈するようにして衝撃を吸収する構成とした衝撃緩衝部材を機器本体とそのケース等の間に配設するものであり、非常に大きな衝撃を受けたときにも、衝撃緩衝部材が比較的長い時間にわたって衝撃圧縮力を受けとめることができ、電子機器装置本体が受ける衝撃は非常に小さな衝撃となり、電子機器装置本体に致命的な損傷を与えることがないので、ディスク装置等の情報記録再生装置やこれらの装置を内蔵する携帯電子機器、装置等に適用することができる。
本発明の実施の形態における衝撃緩衝構成を有する磁気ディスク装置の主要部の構造を示す概略断面図 (a)は本発明の実施の形態における磁気ディスク装置に用いられる衝撃緩衝部材の斜視図(b)は本発明の実施の形態における衝撃緩衝部材の衝撃吸収の一過程を示す側面図(c)は本発明の実施の形態における磁気ディスク装置に用いられる別の構成の衝撃緩衝部材の斜視図 本発明の実施の形態における電子機器の衝撃緩衝部材の動作を模式化して示す図 (a),(b),(c),(d)は本発明の実施の形態における磁気ディスク装置に用いられる他の構成の衝撃緩衝部材の斜視図 (a),(b)は本発明の実施の形態における磁気ディスク装置本体の1つの面に設けられた複数の衝撃緩衝部材の配置の例を示す概略上面図 (a)は従来の衝撃緩衝部材の配置により衝撃緩衝の効果を調べる方法の一例を示す概略側面図(b)は本発明の実施の形態における衝撃緩衝部材の配置により衝撃緩衝の効果を調べる方法の一例を示す概略側面図 衝撃緩衝の時間変化を示すグラフ 本発明において利用可能な衝撃緩衝部材の形状および配置の例を示す図 (a)は従来の電子機器装置における電子機器本体と衝撃緩衝部材を固着した状態を示す斜視図(b)は従来の電子機器装置における電子機器本体に外装ケースが取付けられた状態を示す概略断面図 (a)は電子機器装置における電子機器本体に外装ケースが別の従来の衝撃緩衝部材を介して取付けられた状態を示す平面図(b)は電子機器装置における振動・衝撃を吸収する従来の他の衝撃緩衝部材の配置を示す図
符号の説明
1 軸受部
2 回転軸
3 ロータハブ部
4 回転磁石
5 モータシャーシ
6 ステータ
6a ステータコア
6b コイル
7 スピンドルモータ
8 磁気ディスク
9 基板
10 回路基板
11 支持部材
12 磁気ヘッド
13 サスペンション
14 支柱
15 上内部筐体
16 下内部筐体
17 磁気ディスク装置本体
18,42,47,62 衝撃緩衝部材
18a,42a,47a 緩衝基材部
18b,18c,42b,47b 緩衝柔軟部
19,71,103 外装ケース(フレーム)
21,22 端面
41 模擬装置
43 台
44,45,48 加速度計
46 矢印
61 電子機器本体
72,101 電子機器
102 衝撃緩衝防振ゴム
121,411 第1の衝撃緩衝部材
122,412 第2の衝撃緩衝部材
141 シート部材
181 中間部
182 穴部

Claims (20)

  1. 機器本体に配設され、
    衝撃方向と直角な方向に屈曲する屈曲部を形成した緩衝基材部と緩衝柔軟部とからなる衝撃緩衝部材において、
    前記緩衝基材部の厚みは前記緩衝柔軟部より薄く、かつ、
    衝撃を受けたとき前記緩衝基材部は前記屈曲部から座屈して衝撃を吸収することを特徴とする衝撃緩衝部材。
  2. 前記緩衝基材部と前記緩衝柔軟部のそれぞれの長手方向が、衝撃力のかかる方向と略平行に配設されることを特徴とする請求項1に記載の衝撃緩衝部材。
  3. 前記緩衝基材部と前記緩衝柔軟部が一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の衝撃緩衝部材。
  4. 前記屈曲部は、前記緩衝基材部の長手方向とは垂直な方向の有効幅が狭く形成されていることを特徴とする請求項2に記載の衝撃緩衝部材。
  5. 前記屈曲部は、前記緩衝基材部の長手方向とは垂直な方向の有効厚さが薄く形成され
    ていることを特徴とする請求項2に記載の衝撃緩衝部材。
  6. 前記緩衝基材部は前記緩衝柔軟部よりも大きい硬度を有することを特徴とする請求項1に記載の衝撃緩衝部材。
  7. 機器本体の外部に配設され、かつ、衝撃方向と直角な方向に屈曲する屈曲部を形成した緩衝基材部と緩衝柔軟部とを有する衝撃緩衝部材を備えた電子機器において、
    前記緩衝基材部の厚みを前記緩衝柔軟部より薄くし、かつ、衝撃を受けたとき前記緩衝基材部が前記屈曲部から座屈して衝撃を吸収することを特徴とする電子機器。
  8. 前記緩衝基材部と前記緩衝柔軟部とからなる前記衝撃緩衝部材の長手方向を、衝撃力の
    かかる方向と略平行に配設することを特徴とする請求項に記載の電子機器。
  9. 前記緩衝基材部と前記緩衝柔軟部が一体に形成された前記衝撃緩衝部材を用いることを特徴とする請求項に記載の電子機器。
  10. 前記屈曲部は、前記緩衝基材部の長手方向とは垂直な方向の有効幅が狭く形成されている前記衝撃緩衝部材を用いることを特徴とする請求項に記載の電子機器。
  11. 前記屈曲部は、前記緩衝基材部の長手方向とは垂直な方向の有効厚さが薄く形成されている前記衝撃緩衝部材を用いることを特徴とする請求項に記載の電子機器。
  12. 前記緩衝基材部は前記緩衝柔軟部よりも大きい硬度を有する前記衝撃緩衝部材を用いることを特徴とする請求項に記載の電子機器。
  13. 前記機器本体と外部部材が対向する面の間に少なくとも3個の前記衝撃緩衝部材を有することを特徴とする請求項に記載の電子機器。
  14. 前記機器本体と前記外部部材が対向する面の間に前記衝撃緩衝部材を有し、
    隣接する前記衝撃緩衝部材の前記緩衝基材部および前記緩衝柔軟部との接合面に垂直な面がなす角は、60°以上で120°以下であることを特徴とする請求項に記載の電子機器。
  15. 前記衝撃緩衝部材を、前記機器本体の外側面あるいは前記外部部材の内側面のいずれか一方に固着して構成することを特徴とする請求項から請求項14のいずれか1項に記載の電子機器。
  16. 前記衝撃緩衝部材は直方体、円柱、半円柱、楕円柱、半楕円柱、多角形柱のうちのいずれかの形状を有し、
    前記緩衝基材部を有する面は前記緩衝基材部と前記緩衝柔軟部との接合面に平行であることを特徴とする請求項15に記載の電子機器。
  17. 前記衝撃緩衝部材の前記緩衝基材部を有する面は前記衝撃緩衝部材の外周部にあり、
    前記緩衝基材部の外周径または外周長は前記衝撃緩衝部材の外周径または外周長の半分よりも小であることを特徴とする請求項15に記載の電子機器。
  18. 機器本体に、衝撃方向と直角な方向に屈曲する屈曲部を形成した緩衝基材部および緩衝柔軟部が接合成形されて形成した衝撃緩衝部材を備えた電子機器の衝撃緩衝方法において、
    前記緩衝基材部の厚みを前記緩衝柔軟部より薄くし、
    かつ、衝撃を受けたとき前記緩衝基材部が前記屈曲部から座屈して衝撃を吸収することを特徴とする電子機器の衝撃緩衝方法。
  19. 衝撃に対して前記緩衝基材部を座屈させ衝撃力を吸収するとき、初期の衝撃に対して前記緩衝基材部を座屈させ衝撃力を吸収した後に、前記緩衝柔軟部によって主として衝撃力を吸収することを特徴とする請求項18に記載の電子機器の衝撃緩衝方法。
  20. 前記機器本体と前記外部部材が対向する面の間に配置する前記衝撃緩衝部材を、
    隣接する前記衝撃緩衝部材の前記緩衝基材部および前記緩衝柔軟部との接合面に垂直な面が60°以上で120°以下の角度を有するように配置することを特徴とする請求項18に記載の電子機器の衝撃緩衝方法。
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