JP4359841B2 - 食料製品を処理するためのシステムと方法 - Google Patents

Description

本発明は、食料製品（フードプロダクト）を処理するための処理システムに関する。より具体的には、本発明は、例えば、連なったホットドッグやソーセージ等のように、挟持状の接続区間によって連ねられた、チューブ状の区間を有するケーシング内に、食料製品の長手方向に延びる部分（ストランド）を設けた食料製品を処理するための処理システムに関する。

本発明は、特許文献１〜３に開示されているような主題に関して、継続的な発展的な努力を行った結果、生じたものである。尚、これら特許文献１〜３はいずれも参照上、本発明に包含されるものとする。このようなシステムでは、高速駆動される機械を用いて、細長いケーシング内にミートエマルジョンを延ばすようにソーセージの部分（ストランド）を形成している。次に、ミートを充填したケーシングをひねって、ソーセージのリンクを形成している。このソーセージの部分のリンクは、ソーセージ生産機械から排出される。次に、コンベアチェーンの可動フック上に複数のリンクを取り付けて、ソーセージのループを形成する。この際、形成されるソーセージの部分の限界長さは、ソーセージを充填するケーシングの長さによって定められる。そして、ケーシングが充填されると、ソーセージ生産機を停止させる。このケーシングは縛るか閉じられて、ケーシングの最後尾側からミートエマルジョンが逃げることを防ぐようにする。この後、継続して、新しいケーシングを充填されるように配置させる。そして、機械を再始動させて、上記サイクルを繰り返させる。リンクされ、ループされた１つまたは複数のソーセージの部分は、周期的にコンベアチェーンから取り除かれるか、食料製品処理システムに送られて、ソーセージの部分に対して、調理、燻し、冷蔵を行ったり、及び／または消費者側に供給される最終製品をパッケージする前に他の処理が行われるようにする。上記処理における非効率性は、いずれも生産コストの増加につながり、消費者側に供給される製品の値段に反映されることになる。
米国特許第６，０５６，６３６号公報 米国特許第６，０８６，４６９号公報 米国特許第６，５２３，４６２号公報

本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、容量を増大させ、また、さらなる生産効率を可能にするように上記システムを改良した、食料製品を処理するためのシステムと方法を提供することを目的とするものである。

本発明は、上記課題を解決するための手段として、単一のソーセージケーシング用の詰め込み及びリンク用の機械と、コンベアへの積載ステーションを備えるようにシステムを構成する。この積載装置の第一に重要な機能は、例えば、上記特許文献３に開示例されているように、詰め込み／リンク用の装置に対してコンベアチェーンに設けた一連のフックを適切に送って、一連のフック上に一定かつ均一に取り付けられるように、所定の長さの詰め込まれて、リンクされたケーシングを形成することである。また、この積載装置の第二に重要な機能は、例えば、上記特許文献２に開示例されているように、積載ステーションにて、詰め込み／リンク用の装置でコンベアチェーンを間欠的に停止させることを可能にしながら、積載装置からシステムの熱処理部へ送られるコンベアチェーンの移動速度を一定に保つようにすることである。

本発明に係る特徴の１つでは、第二のソーセージの詰め込み／リンク用の装置と、第二の積載ステーションを設けるとともに、上述した積載装置の機能の双方を可能にさせる。即ち、第二の詰め込み／リンク用の装置を加えることで、コンベア処理システムの生産能力を向上させる。また、生産率の増加に比例して、コンベアをより速く進ませるようにする。この際、本発明では、２つの詰め込み／リンク用の装置で、非同期的な間欠駆動と、異なるコンベアチェーン速度を可能にする。

本発明に係る実施形態の１つでは、システムは、第一と第二の積載ステーションを有するとともに、これら第一と第二の積載ステーションからアウトプットを夫々受取れるように第一と第二のバッファーを有する。第一バッファーは、第一と第二、つまりインプットとアウトプット用のコンベアチェーンアキュムレーターを有し、第二バッファーは、第三と第四、つまりインプットとアウトプット用のコンベアチェーンアキュムレーターを有する。この際、第二バッファーの第三アキュムレーターの出口は、第二積載ステーションに対してではなく、第一バッファーの第一アキュムレーターに対して経路を定められる。この際、コンベアチェーンは、熱処理ステーションから、第二バッファーの第三アキュムレーター、第一バッファーの第一アキュムレーター、第一積載ステーション、第一バッファーの第二アキュムレーター、第二積載ステーション、第二バッファーの第四アキュムレーターの順に進んだ後、熱処理ステーションに戻されるように連続して進む。第一積載ステーションでは、チェーンの第一区間には食料製品を積載させ、継続するチェーンの第二区間には食料製品を積載させずに、第一積載ステーションを高速度で通過するように指示する。第二積載ステーションでは、第一積載ステーションによって積載されなかったコンベアチェーンの空の区間に対して積載させ、また高速度でチェーンを進ませて第一積載ステーションから食料製品を既に積載された区間を通過させるようにする。上記アキュムレーターは、熱処理ステーションを通るチェーン速度を一定で、中断されないように保ちながら、積載ステーションでは、チェーン速度を個々に開始、停止させたり、異なるようにすることを可能にする。尚、積載ステーションで詰め込み／リンク用の装置を周期的に停止させることは必要なことであり、通常行われていることである。本発明では、単一のコンベアチェーン上に２つの詰め込み／リンク用の装置から同時に積載させることにより、コンベアチェーンの長さ毎における食料製品の生産性を向上させる。また、本発明では、高速でチェーンの指示と進行を行えるように、積載ステーションに引き戻し可能なリフトカムを備えて、フックを上方の旋回位置まで持ち上げさせて、食料製品を積載可能にするとともに、カムを引き戻す場合には、カム作用されない位置でフックを下方に保ったまま、チェーンを高速で指示させながら積載ステーションを高速で通過させるようにする。

また、本発明に係る他の実施形態では、少ない容量が求められる場合や、実行されている特定の食料製品用の生産率を単一の詰め込み／リンク用の装置で維持することができる場合、または、メンテナンス等の理由により、詰め込み／リンク用の装置のうちの一方をシャットダウンする場合には、第一バッファーのアキュムレーターを第二バッファーのアキュムレーターと同期化させて、積載ステーションのうちの一方のみから積載させるようにしてもよい。但し、本発明に係る好適な実施形態では、詰め込み／リンク用の装置の双方を操作させて、単一の積載システムと比べて、生産率を向上させるようにする。

以下、本発明に係る好適な実施形態について、添付した図を参照して説明する。
図１を参照すると、食料製品を処理するための大容量の処理システム１０を概略的に示している。このシステムは、第一と第二の積載ステーション１２と１４を有するが、これらは夫々、本発明に包含される特許文献２の開示例と同様に構成されており、詰め込み／リンク用の装置（stuffer/linker）１６、１８によりソーセージ（食料製品）生産機を備えるようにする。各生産機は、挟持状の接続区間によって連ねられた、チューブ状の区間を有するケーシング内に、食料製品の長手方向に延びる部分（ストランド）を設けるようにするが、例えば、本発明に包含される特許文献３の図１や、特許文献２の図１１に開示されているように構成される。これら第一及び第二の食料製品（ストランド）積載ステーション１２と１４の出口は夫々、第一及び第二の食料製品（ストランド）生産機１６と１８の対応する第一及び第二の排出部２０と２２と近接して設けられる。尚、符合２４、２６に示すように、これら積載ステーション１２と１４は、オペレーターによって監視されるようにしてもよい。また、上記本発明に包含される特許文献２及び３に開示されているように、チェーンを備えたコンベア２８は、第一及び第二の食料製品積載ステーション１２と１４の夫々の第一及び第二のスプロケット３０と３２の周りを進むものとする。図１及び図２〜７の符合３４に概略的に示すように、また上記本発明に包含される特許文献２及び３に開示されているように、このチェーン２８には複数の略Ｊ字形状のフックが取り付けられて、各食料製品積載ステーションにて食料製品のストランドを取り付けられるようにするが、これら全ては上記本発明に包含される特許文献２及び３に開示されている。上記チェーンは、第一及び第二の食料製品積載ステーション１２と１４を通るように連続して進む。

図示した実施形態では、本発明に包含される特許文献２の図３に開示されているように、第一と第二のアキュムレーター３８と４０を有する第一バッファー３６を設ける。同様に、本発明に包含される特許文献２に開示されているように、第三と第四のアキュムレーター４４と４６を有する第二バッファー４２を設ける。これら第一と第二のバッファー３６と４２は、第三アキュムレーター４４、第一アキュムレーター３８、第一食料製品積載ステーション１２の第一スプロケット３０の周り、第二アキュムレーター４０、第二食料製品積載ステーション１４の第二スプロケット３２の周り、第四アキュムレーター４６の順にチェーン２８が連続して移動するように設けられる。当業者には公知なように、各アキュムレーターは入口と出口を有するが、各入口と出口におけるチェーン速度を異なるようにすることができる。

図示するように、第一アキュムレーター３８は固設型のスプロケット４８の第一セットと、この固設型のスプロケット４８の第一セットに向って、又は離れるように移動できる可動型のスプロケット５０の第一セットを有している。図１に示した方向では、可動型のスプロケット５０は、左右、つまり固設型のスプロケット４８に向ったり、離れるように夫々移動できる。さらなる参照として、上記本発明に包含される特許文献２の図１〜３に開示されているチェーン引き出しアセンブリ２０について参照されたい。また、第二アキュムレーター４０は固設型のスプロケット５２の第二セットと、この固設型のスプロケット５２の第二セットに向って、又は離れるように移動できる可動型のスプロケット５４の第二セットを有している。図１に示した方向では、可動型のスプロケット５４は固設型のスプロケット５２に向うように右方向に移動したり、または固設型のスプロケット５２から離れるように左方向に移動できる。また、第三アキュムレーター４４は固設型のスプロケット５６の第三セットと、この固設型のスプロケット５６の第三セットに向って、又は離れるように移動できる可動型のスプロケット５８の第三セットを有している。図１に示した方向では、可動型のスプロケット５８は固設型のスプロケット５６に向うように左方向に移動したり、または固設型のスプロケット５６から離れるように右方向に移動できる。さらに、第四アキュムレーター４６は固設型のスプロケット６０の第四セットと、この固設型のスプロケット６０の第四セットに向って、又は離れるように移動できる可動型のスプロケット６２の第四セットを有している。図１に示した方向では、可動型のスプロケット６２は固設型のスプロケット６０に向うように右方向に移動したり、または固設型のスプロケット６０から離れるように左方向に移動できる。さらに、本発明に包含される特許文献２に開示されているように、可動型のスプロケット５０と５４の第一と第二セットは、共通の剛性のサブフレームメンバ６４によってリンクされて一体となって移動でき、例えば、可動型のスプロケット５４の第二セットが固設型のスプロケット５２の第二セットに向って右方向に移動するとき、可動型のスプロケット５０の第一セットは固設型のスプロケット４８の第一セットから離れるように右方向に移動する。同様に、可動型のスプロケット５４の第二セットが固設型のスプロケット５２の第二セットから離れるように左方向に移動するとき、可動型のスプロケット５０の第一セットは固設型のスプロケット４８の第一セットに向って左方向に移動する。また、可動型のスプロケット５８と６２の第三と第四セットは、共通の剛性のサブフレームメンバ６６によってリンクされて一体となって移動でき、例えば、可動型のスプロケット６２の第四セットが固設型のスプロケット６０の第四セットに向って右方向に移動するとき、可動型のスプロケット５８の第三セットは固設型のスプロケット５６の第三セットから離れるように右方向に移動する。同様に、可動型のスプロケット６２の第四セットが固設型のスプロケット６０の第四セットから離れるように左方向に移動するとき、可動型のスプロケット５８の第三セットは固設型のスプロケット５６の第三セットに向って左方向に移動する。

上記第一バッファー３６には、第一と第二のバッファーモードを備える。本発明に包含される特許文献２に開示されているように、第一バッファーモードでは第一と第二のアキュムレーター３８と４０は一体となって移動して、可動型のスプロケット５０の第一セットは固設型のスプロケット４８の第一セットから離れるように右方向に移動してチェーンを引き出し（テークアップし）、可動型のスプロケット５４の第二セットは固設型のスプロケット５２の第二セットに向って右方向に移動してチェーンを繰り出す（ペイアウトする）。また、本発明に包含される特許文献２に開示されているように、上記第二バッファーモードでは第一と第二のアキュムレーター３８と４０は一体となって移動して、可動型のスプロケット５０の第一セットは固設型のスプロケット４８の第一セットに向って左方向に移動してチェーンを繰り出し、可動型のスプロケット５４の第二セットは固設型のスプロケット５２の第二セットから離れるように左方向に移動してチェーンを引き出す。また、上記第二バッファー４２には、第三と第四のバッファーモードを備える。第三バッファーモードでは第三と第四のアキュムレーター４４と４６は一体となって移動して、可動型のスプロケット５８の第三セットは固設型のスプロケット５６の第三セットから離れるように右方向に移動してチェーンを引き出し、可動型のスプロケット６２の第四セットは固設型のスプロケット６０の第四セットに向って右方向に移動してチェーンを繰り出す。また、上記第四バッファーモードでは第三と第四のアキュムレーター４４と４６は一体となって移動して、可動型のスプロケット５８の第三セットは固設型のスプロケット５６の第三セットに向って左方向に移動してチェーンを繰り出し、可動型のスプロケット６２の第四セットは固設型のスプロケット６０の第四セットから離れるように左方向に移動してチェーンを引き出す。

熱処理ステーションまたはシステム６８は、第四アキュムレーター４６の出口７２からチェーン２８を受取れるように入口７０を有し、また第三アキュムレーター４４の入口７６にチェーン２８を戻せるように出口７４を有する。本発明に包含される特許文献２に開示されているように、処理ステーション６８は、例えば、クッキング（調理）、スモーキング（燻し）、チリング（冷蔵）等のような１つまたは複数の処理機能またはステーションを備えていてもよく、また、本発明に包含される特許文献２の符合１８に開示されているように、積載を行わないステーションを備えて、アキュムレーター４４の入口７６に積載されていないチェーンを戻すようにしてもよい。また、システム１０は積載中断時のアキュムレーションモード（ローディング−ダウン−タイム アキュムレーションモード）を有しており、この際、第一と第三のアキュムレーター３８と４４の少なくともいずれかでチェーンを引き出し、第二と第四のアキュムレーター４０と４６の少なくともいずれかでチェーンを繰り出して、処理ステーション６８の入口７０に向かい、かつ処理ステーション６８の出口７４から離れるチェーン移動を継続させながら、積載ステーション１２と１４の少なくともいずれかでチェーンの移動を停止させるようにする。

第一と第二の食料製品積載ステーション１２、１４の間に連続するように上記第二アキュムレーター４０を設ける、上述した第一〜第四アキュムレーターは、第一と第二の食料製品積載ステーションの夫々を通る際に第一と第二のチェーン速度（又はコンベア速度）を可能にしている。この際、第一チェーン速度は積載用のチェーン速度を提供して、チェーン上に食料製品が積載されるようにする。また、第二チェーン速度はバイパス用のチェーン速度を提供して、チェーン上に食料製品が積載されないようにする。尚、このバイパス用の速度は積載用の速度よりも速いものとする。また、システム１０は第一モードを有し、この第一モードでは、チェーンを上記積載用の速度で移動させながら、第一食料製品積載ステーション１２でチェーン上に食料製品を積載させて、チェーン２８に食料製品が積載された第一区間を設けるようにする。そして、この第一区間が第二食料製品積載ステーション１４に到達したとき、第二積載ステーション１４によって食料製品が積載されないように、チェーンを上記バイパス用の速度で第二積載ステーション１４を通り抜けるように進ませる。また、システム１０は第二モードを有し、この第二モードでは、第一積載ステーション１２によって食料製品が積載されないように、チェーンを上記バイパス用の速度で第一積載ステーション１２を通り抜けるように進ませて、チェーン上に上記第一区間と連続して、食料製品が積載されない第二の空の区間を設けるようにする。また、このチェーンの第二区間が第二積載ステーション１４に到達したとき、チェーンを上記積載用の速度で第二積載ステーション１４を進ませて、第二積載ステーション１４によって食料製品が積載されるようにする。従って、チェーン２８が第一積載ステーション１２を離れるとき、チェーンには、食料製品が積載された上記第一区間を構成する区間の第一セットと、食料製品が積載されていない上記第二区間を構成する空の区間の第二セットを含む、複数の間欠的な区間が構成される。尚、この第二区間は対応する第一区間との間にスペースを設けるものとする。また、チェーン２８が第二積載ステーション１４を離れるとき、チェーンには、食料製品が積載された上記第一区間に加えて、食料製品が積載された上記第二区間が構成される。このチェーンは、第四アキュムレーター４６の出口７２と、処理ステーション６８の入口７０と、処理ステーション６８の出口７４と、第三アキュムレーター４４の入口７６で、搬送（トランスポート）用のチェーン速度を有する。この搬送用のチェーン速度は、上記積載用とバイパス用のチェーン速度を含む、上記システム１０の第一と第二モードの夫々の間一定に保たれ、また、第一と第二積載ステーション１２と１４の双方またはいずれかにおいて、上記チェーン移動が止められた間も一定に保たれる。この搬送用のチェーン速度は、バイパス用のチェーン速度よりも遅く、かつ積載用のチェーン速度よりも速いものとする。

上記チェーン２８は、各積載ステーション１２と１４の夫々のスプロケット３０と３２の周りで水平面上を移動する。また、図２に示すように、このチェーン２８には、上述した複数のフック３４を夫々対応するスタッド７８により旋回自在に取り付けられるが、これは、本発明に包含される特許文献３に開示されているように、スタッド６４にてフック７２をチェーン４２に対し旋回自在に取り付けて、スプロケット４４の周りを進行できるようにするのと同様に行われる。本発明に包含される特許文献３に開示されているように、各フックはチェーンから下方に向う第一方向３４ａと、詰め込み／リンク用の装置を用いた食料製品生産機の回転型排出ループ又はホーン８０からフック上に食料製品を取り付けられるように、旋回されて上方に向う第二方向３４ｂとを有する。このシステム１０は積載モードを備えて、積載ステーションでフック３４上に食料製品を取り付けられるようにする。また、システム１０はバイパス用モードを備えて、積載ステーションでフック３４上に食料製品を取り付けず、フック３４を空のまま移動できるようにする。チェーンは、積載モードでは上記積載用速度で移動し、バイパス用モードでは上記バイパス用速度で移動する。但し、上述したように、バイパス用速度は積載用速度よりも速いものとする。さらに、各積載ステーションに引き戻し自在なカム８２を備えて、図２、３及び６に示す、引き出された積載用の位置と、図４、５及び７に示す、引き戻されたバイパス用の位置の間で伸縮自在なように設けるものとする。この引き戻し自在なカム８２は、本発明に包含される特許文献３に開示されているカム８０と同様に構成されるが、上記引き出された積載用の位置と、引き戻されたバイパス用の位置との間で、夫々伸縮自在に設けられる。本発明に包含される特許文献３に開示されているフック７２のカム作用と比べて、本発明に係るカム８２は、図２、３に示す上記引き出された積載用の位置では、フック３４を上記第一方向３４ａから上記第二方向３４ｂまで旋回させるようにカム状に作用させる。また、このカム８２は、図４、５に示す上記引き戻されたバイパス用の位置では、フック３４を上記第一方向３４ａのままに保つようにし、つまり、フック３４を下方に降下させて、カム状の作用を受けないようにして、フックが上記第二方向３４ｂまでカム状の作用を受けることなく（上方に旋回されることなく）、各スプロケット３０、３２の周りを進むように積載ステーションを通過させて、これらフックが上記バイパス用のチェーン速度で上記第一方向３４ａのまま積載ステーションを進むようにする。図６、７に示すように、カム８２は各スプロケット３０、３２の下方で、トラック８４に沿って水平方向に移動する。本発明に係る実施形態の１つでは、シリンダーまたはソレノイド８８の伸縮可能なプランジャー８６にカム８２を取り付けて、図６に示す上記引出された位置と、図７に示す上記引き戻された位置との間で移動できるようにする。

上述したように、搬送用チェーンは第一と第二の積載ステーション１２と１４を連続して進む。積載中断時のアキュムレーションモードでは、アキュムレーター３８はコンベアを引き出し、アキュムレーター４０はコンベアを繰り出し、さらに、第一積載ステーション１２とアキュムレーター３８の出口９０とアキュムレーター４０の入口９２でコンベアの移動を停止させる。他の積載中断時のアキュムレーションモードでは、アキュムレーター４４はコンベアを引き出し、アキュムレーター４６はコンベアを繰り出し、さらに、少なくとも第二積載ステーション１４とアキュムレーター４０の出口９４とアキュムレーター４６の入口９６でコンベアの移動を停止させる。さらなる他の積載中断時のアキュムレーションモードでは、アキュムレーター４４はコンベアを引き出し、アキュムレーター４６はコンベアを繰り出し、さらに、積載ステーション１４とアキュムレーター４０の出口９４とアキュムレーター４６の入口９６と、積載ステーション１２とアキュムレーター３８の出口９０とアキュムレーター４０の入口９２でコンベアの移動を停止させる。第一と第二の積載ステーション１２、１４の間に上記第二アキュムレーター４０を連続するように備える、上記第一〜第四アキュムレーターは、第一と第二の積載ステーションの夫々で第一と第二のコンベア速度を可能にする。この際、第一コンベア速度は上記積載用速度を提供して、コンベア上に食料製品が積載されるようにし、第二コンベア速度は上記バイパス用速度を提供して、コンベア上に食料製品が積載されないようにする。システム１０が上記第一モードの場合、コンベアを上記積載用速度で移動させながら、第一積載ステーション１２でコンベア上に食料製品を積載させて、コンベアの第一区間に食料製品を積載させるようにする。また、この第一区間が第二積載ステーション１４に到達したとき、コンベアを上記より高速のバイパス用速度で第二積載ステーション１４を通り抜けるように移動させながら、第二積載ステーション１４で食料製品が積載されないようにする。また、システム１０が上記第二モードの場合、コンベアを上記バイパス用速度で第一積載ステーション１２を通り抜けるように移動させながら、第一積載ステーション１２でコンベア上に食料製品が積載されないようにして、コンベア上に上記第一区間に連なるように食料製品が積載されない空の第二区間を設けるようにする。また、この第二区間が第二積載ステーション１４に到達したとき、コンベアを上記積載用速度で第二積載ステーション１４を通るように進ませて、第二積載ステーション１４で食料製品が積載されるようにする。従って、コンベアが第一積載ステーション１２を離れるとき、コンベアには、食料製品を積載させた上記第一区間を構成する区間の第一セットと、食料製品を積載させない上記第二区間を構成する空の区間の第二セットとからなる複数の間欠的な区間が構成される。この際、第二区間は、対応する第一区間との間にスペースを設けるものとする。また、コンベアが第二積載ステーション１４を離れるとき、コンベアには、食料製品を積載させた上記第一区間に加えて、上記第二区間に食料製品が積載されるようにする。さらに、システム１０に第三モードを備えて、この第三モードでは、第一積載ステーション１２でコンベアの移動を停止させるとともに、処理ステーション６８の入口７０に向い、かつ処理ステーション６８の出口７４から離れるコンベアの移動を継続させるようにする。さらに、システム１０に第四モードを備えて、この第四モードでは、第二積載ステーション１４でコンベアの移動を停止させるとともに、処理ステーション６８の入口７０に向い、かつ処理ステーション６８の出口７４から離れるコンベアの移動を継続させるようにする。コンベア２８は、アキュムレーター４６の出口７２と、処理ステーション６８の入口７０と、処理ステーション６８の出口７４と、アキュムレーター４４の入口７６では、上記搬送用速度を有する。この搬送用速度は、上記システム１０の４つの各モードでは同一のまま保たれる。また、搬送用速度は、積載ステーション１２、１４で、コンベアの上記積載及びバイパス用の速度の双方の間、同一のまま保たれ、また積載ステーション１２、１４で、コンベアの上記停止した移動状態の間でも同一のまま保たれる。但し、上述したように、搬送用速度はバイパス用速度よりも遅く、かつ積載用速度よりも速いものとする。積載／バイパス／アキュムレーション区間は、熱処理ステーション６８内でコンベアの要求を満たし、熱処理ステーション６８を通るコンベア速度を均一のまま保つように、積載／バイパス／アキュムレーションをオーバーライドできるようにする。また、第一と第二の積載区間１２と１４は、単一のコンベア２８上に食料製品を同時に積載することができる。

以上のように、本発明では、システムの生産率は、単一の積載ステーションを用いたシステムのものよりも高い。
但し、好適には、本発明では、コンベアを第二コンベア速度で移動させる際の積載時間の損失により、食料製品を処理する生産率は、単一の積載ステーションを用いたシステムのものと比べて２倍を下回るが、少なくとも１．５倍はある。

以上、添付した図を参照して、本発明に係る実施形態について説明したが、添付した特許請求の範囲内で、本発明に対して様々な置き換え、変形や修正等を行うことは可能であることを理解されたい。

本発明の実施形態に係る処理システムを示す概略的な平面図である。 コンベアチェーンのフックを積載位置まで上方に旋回させるようにカム操作したときの積載ステーションの斜視図である。 図２に示した積載ステーションの側面図である。 コンベアチェーンのフックを積載位置までカム操作させないときの積載ステーションの斜視図である。 図３と同様だが、コンベアチェーンのフックを積載位置までカム操作させないで下方に降ろしたときの積載ステーションの側面図である。 図２と３に示したように、コンベアチェーンのフックを積載位置まで上方に旋回させるようにカム操作するために、延ばされたリフトカムを示す下方からの斜視図である。 図６と同様だが、図４と５に示したように、コンベアチェーンのフックを下方に降ろしたままカム操作を受けないで非積載位置に保つために、戻されたリフトカムを示す下方からの斜視図である。

符号の説明

１０ 処理システム
１２、１４ 積載ステーション
１６、１８ 詰め込み／リンク用の装置
２８ コンベア（チェーン）
３０、３２ スプロケット
３４ フック
３６、４２ バッファー
３８、４０、４４、４６ アキュムレーター
６８ 熱処理ステーション
７２ フック
８２ カム

Claims (4)

1. 食料製品を処理するための処理システムであり、第一及び第二の食料製品積載ステーション、前記第一及び第二の積載ステーションの間を連続して進むコンベア、前記第一及び第二の食料製品積載ステーションの間に連続して設けられて、前記第一積載ステーションから前記コンベアを受け取る入口と前記第二積載ステーションに対して前記コンベアを送る出口を備えたアキュムレーターを有し、前記アキュムレーターは前記入口及び出口で異なるコンベア速度を可能として、前記第一及び第二の積載ステーションを通るコンベア速度を異なるようにして、第一及び第二のコンベア速度で夫々食料製品の積載と非積載を間欠的に行えるようにし、この際、前記第二コンベア速度は前記第一コンベア速度よりも速いことを特徴とする処理システム。
2. 前記システムは第一モードを有し、この第一モードでは、前記コンベアを前記第一コンベア速度で移動させながら、前記第一積載ステーションで前記コンベア上に食料製品を積載させて、前記コンベアに食料製品が積載された第一区間を設け、前記第一区間が前記第二積載ステーションに到達したとき、前記第二積載ステーションで食料製品が積載されないように前記コンベアを前記第二コンベア速度で前記第二積載ステーションを通過させ、
   前記システムは第二モードを有し、この第二モードでは、前記第一積載ステーションで食料製品が積載されないように前記コンベアを前記第二コンベア速度で前記第一積載ステーションを通過させて、前記コンベアに前記第一区間に続いて食料製品が積載されない空の第二区間を設け、前記第二区間が前記第二積載ステーションに到達したとき、前記コンベアを前記第一コンベア速度で前記第二積載ステーションを移動させながら、前記第二積載ステーションで食料製品が積載されるようにして、
   前記コンベアが前記第一積載ステーションを通過するとき、前記コンベアには食料製品が積載された前記第一区間からなる区間の第一セットと、食料製品が積載されない前記第二区間からなる空の区間の第二セットを含む複数の間欠的な区間が備えられるようにし、この際、前記第二区間は対応する前記第一区間との間にスペースを設け、かつ、
   前記コンベアが前記第二積載ステーションを通過するとき、前記コンベアには食料製品が積載された前記第一区間に加えて、前記第二区間に食料製品が積載されるようにすることを特徴とする請求項１に記載の処理システム。
3. 前記第一及び記第二積載ステーションは、単一のコンベア上に食料製品を同時に積載させることを特徴とする請求項２に記載の処理システム。
4. 前記システムの生産率は、単一の積載ステーションを用いたシステムのものよりも高いことを特徴とする請求項２に記載の処理システム。
   

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