JP4359671B2 - 体液採取用具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、血中グルコース濃度(以下、「血糖値」という)等の測定において、血液等を採取するために用いられる体液採取用具に関する。
【0002】
【従来の技術】
糖尿病の治療には、患者の血糖値を正常範囲に保つことが必要であり、患者自らによる血糖値管理が重要な治療法である。とくにインスリン依存性糖尿病の治療においては、患者自身によるインスリン注射によって血糖値を正常範囲に維持することになるが、そのためには、患者自身による適宜の血糖値測定が欠かせない。
【0003】
このような血糖値測定において血液を自己採血するには、ランセットと呼ばれる穿刺針を先端内部に装着保持した携帯型の採血用具が一般的に用いられる。この採血用具は、患者の皮膚をランセットの尖端によって瞬間的に穿刺するものであり、そうして皮膚上の穿刺部分から出液させた血液を測定用の試験片に付着せしめることにより、比較的簡便に血糖値の自己測定が可能とされている。
【0004】
このような採血用具の従来例としては、たとえば特開平5−95937号公報や、特開平10−127610号公報に示されるものがある。概要を説明すると、前者では、本体先端部を前腕などの皮膚に押し当てた状態でコイルバネの反発力に抗して押圧体を親指で押し下げ、磁石の作用によってランセットの尖端を皮膚に穿刺させる。そうしてランセットの尖端が皮膚を穿刺してから押圧体を後退させることで、ランセットの尖端も後退して皮膚から抜けるとともに、本体内部の空気が減圧して穿刺部分が盛り上がる。これによりランセットによる穿刺部分からの出血が促進される。
【0005】
一方、後者も前者と同様に、本体上端側に設けられた押圧体を押し下げることでランセットによって皮膚を穿刺しつつ盛り上げるものであるが、もっぱらバネの反発力を利用したものである。その使用方法としては、まず本体上端側の押圧体を引っ張り上げて使用可能な状態とし、その後、本体の先端部を前腕などの皮膚に押し当てた状態で押圧体を親指で押し下げる。すると、本体内部の空気が逆止弁を介して外部に逃がされ、さらに深く押圧体を押し下げると、ランセットの尖端が皮膚を穿刺する。そして押圧体から親指を離すことにより、その押圧体がバネの力によって上方に引き戻され、本体内部の空気が減圧することで穿刺部分が盛り上がる。最終的には、本体内部の減圧状態を解除するために、再び押圧体を押し下げた状態とし、本体内部を大気圧に戻した後、本体先端部を皮膚から離して採血を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の各公報に示される採血用具では、以下に指摘するような難点を有していた。
【0007】
つまり、前者の特開平5−95937号公報に示す例では、本体先端部を皮膚に押し当てた状態で片手の親指によって押圧体を押し下げるのであるが、本体内部に閉じ込められた空気を圧縮することから、押圧体を押し下げるのに相当な力を要する。また、その押圧体を押し下げるストロークも相当必要とされ、片手で本体を操作する力の弱い患者等にとっては、その取り扱い操作が非常に困難であった。特に、本体先端部を皮膚に押し当てた状態で押圧体のストロークが長大であると、ランセットの尖端が皮膚を深く突き刺すような恐怖感を患者に与えかねず、このような点においても問題があった。さらに、この例では、本体内部の減圧状態を解除する機構が無いため、本体先端部を皮膚から離す際に血液が飛散する問題があった。
【0008】
後者の特開平10−127610号公報に示す例も、押圧体の操作のみによって採血を行うことから、前者と同様の欠点を有しており、特にこの例では、本体内部の減圧状態を解除する際、再び押圧体を押し下げなければならないことから、押圧体を押し下げ過ぎることによって再びランセットが皮膚を穿刺するおそれがあった。
【0009】
そこで、本願発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、自己採血等に用いる際、安全に安心しつつ容易に取り扱い操作することができる体液採取用具を提供することをその課題とする。
【0010】
【発明の開示】
上記課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【0011】
すなわち、本願発明により提供される体液採取用具は、上部開口と下部開口とを有する筒状の本体ケースと、上記本体ケースにその上部開口から上端部が突出するようにして内挿されるとともに、上記本体ケースの内壁に対して気密性をもって上下動可能であり、かつ下方に一体延出する第1のプランジャロッドを有するピストン体と、上記ピストン体を上方に向けて弾性復帰させるための第1のリターン弾性体と、上記第1のプランジャロッドの下方において上下動可能に配置された第2のプランジャロッドと、上記第1のプランジャロッドと第2のプランジャロッドとの間に介装され、圧縮弾性力を蓄勢するショット弾性体と、上記第2のプランジャロッドの下方において上下動可能に配置され、かつ下端部にランセットが装着されるランセット装着体と、上記ランセット装着体に上方への弾性復帰力を付与する第2のリターン弾性体と、上記ピストン体の上端部を押下してこのピストン体および上記第1のプランジャロッドを下方移動させるとき、上記ショット弾性体を介した下方押圧力に抗して上記第2のプランジャロッドの下方移動を制止するとともに、引き続いて上記ショット弾性体を圧縮しつつ所定距離下方移動した後の上記ピストン体および第1のプランジャロッドの反動を制止するラッチ機構と、上記ラッチ機構による上記ピストン体および第1のプランジャロッド、ならびに上記第2のプランジャロッドの制止状態を解除するためのリリース機構とを備えることを特徴としている。
【0012】
具体的には、上記ラッチ機構は、上記第1および第2のプランジャロッドのそれぞれを制止させるための係止部を有する第1および第2の係止部材と、これらの係止部材における係止部を上記第1および第2のプランジャロッドに対して弾性的に付勢するためのラッチ用弾性体と、上記第1および第2の係止部材の係止部とかみ合うように上記第1および第2のプランジャロッドの上下に隔てて形成され、両プランジャロッドが初期状態にあるとき、上記第1および第2の係止部材が隔たる間隔よりも相互に大きく隔てられた第1および第2の係合部とを有して構成され、上記リリース機構は、上記ラッチ用弾性体の弾性付勢力に抗して上記第1および第2の係止部材における係止部を上記第1および第2のプランジャロッドにおける係合部から同時に解放するためのリリースボタンを有して構成されているものとすることができる。
【0013】
上記技術的手段が講じられた本願発明により提供される体液採取用具では、まず、ピストン体の上端部を押下してこのピストン体を下方に移動させる。この際、本体ケースの下部開口を皮膚に押し当てる必要はない。第1および第2のプランジャロッド間においては、ショット弾性体が弾性的に圧縮変形し、そのショット弾性体に圧縮弾性力が蓄えられる。第1のプランジャロッドは、ショット弾性体によって上向きに付勢された状態で係合部が第1の係止部材の係止部にかみ合う一方、第2のプランジャロッドは、ショット弾性体によって下向きに付勢された状態で係合部が第2の係止部材の係止部にかみ合うことで双方ともに制止される。そうした後、本体ケースの下端開口に面して皮膚を押し当てた状態でリリース機構のリリースボタンを押す。この際、ピストン体から手を離しても第1および第2のプランジャロッドはラッチ機構によって制止状態に保たれ、片手の指で簡単にリリースボタンを押すことができる。すると、ショット弾性体の圧縮弾性力によって第2のプランジャロッドが下方のランセット装着体を打撃あるいは押し下げることとなり、ランセットの尖端が本体ケースの下端開口に面した皮膚を一瞬穿刺する。それと同時に、第1のプランジャロッドおよびピストン体は、ショット弾性体の圧縮弾性力および第1のリターン弾性体の弾性復帰力によって操作前の上方位置まで引き戻され、それによってケース室内が減圧されるとともに、本体ケースの下部開口を塞いだ皮膚の穿刺部分が盛り上がり、その穿刺部分からの血液等の出液が促進される。
【0014】
したがって、本願発明により提供される体液採取用具によれば、これをたとえば自己採血等に用いる場合、片手で本体を操作する力の弱い患者等でも、皮膚に本体の下部開口を押し当てる前に所要の準備操作を行うことができ、ピストン体を押し下げるストロークもそれほど長大とされないので、安全に安心しつつ容易に取り扱い操作することができる。
【0015】
本願発明の好ましい実施の形態としては、上記リリースボタンは、その押圧部が上記本体ケースの側面所定箇所から突出しつつ、上記本体ケースのケース室内に対して気密を保つように設けられている構成とすることができる。
【0016】
このような構成によれば、リリースボタンは、ケース室内の気密を保ちながらピストン体とは別個独立に設けられるので、ランセットによる皮膚の穿刺とケース室内の減圧を、リリースボタンによる都合1回の簡単な操作によって痛みを与えることなく一瞬に終えることができる。
【0017】
本願発明の他の好ましい実施の形態としては、上記本体ケースには、上記ピストン体が上方に引き戻されることによって生じたケース室内の減圧を解除するために減圧解除機構が設けられている構成とすることができる。
【0018】
具体的には、上記減圧解除機構は、上記本体ケースの側面所定箇所から一部突出し、その突出方向に弾性的に付勢された状態でケース室内の気密を保つ一方、弾性付勢力に抗して押圧されることで上記ケース室内の空気を外部に通気させる減圧解除ボタンを有して構成されているものとすることができる。
【0019】
このような構成によれば、減圧解除機構の減圧解除ボタンは、ピストン体やリリースボタンとは別個独立に設けられるので、ランセットによる皮膚の穿刺とケース室内の減圧を終えた後、減圧解除ボタンによる都合1回の簡単な操作によってケース室内を元の大気圧に戻すことができ、そうして本体ケースの下部開口が位置する先端側から皮膚を簡単に引き離すことができる。
【0020】
さらに他の好ましい実施の形態としては、上記ピストン体の外周壁部には、上記本体ケースの内壁に密接する気密封止用のオーリングが設けられている構成とすることができる。
【0021】
このような構成によれば、ピストン体とケース室内との気密性がオーリングによって十分に保たれ、ピストン体が上方位置まで引き上げられる際にケース室内を十分に減圧することができる。
【0022】
さらに他の好ましい実施の形態としては、上記本体ケースの下部開口外側には、上記ランセットが上記ランセット装着体と一体となって上下動するための収容空間部、および上記ランセットが皮膚を穿刺するための開口部を有したキャップが装着され、そのキャップの装着深さが調節可能とされている構成とすることができる。
【0023】
このような構成によれば、キャップの開口部を塞ぐようにそのキャップの先端を皮膚に押し当てることができるとともに、そうして開口部を塞ぐ皮膚からキャップの収容空間部内におけるランセットの尖端までの間隔を、キャップの装着深さによって調節することができ、これによってランセットの瞬間上下動による皮膚の穿刺深さを微妙に調整することができる。
【0024】
さらに他の好ましい実施の形態としては、上記キャップは、透明性を有している構成とすることができる。
【0025】
このような構成によれば、ランセットの尖端によって穿刺された皮膚の状態をキャップの外側から視認することができ、自己採血する患者等にとって使いやすいものとすることができる。
【0026】
本願発明のその他の特徴および利点については、以下に行う発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0028】
図1は、本願発明に係る体液採取用具の一実施形態を示した斜視図、図2は、図1に示すII−II線に沿う断面を示した断面図、図3は、図2に示す符号 IIIの部分を拡大して示した拡大断面図である。
【0029】
これらの図に示す体液採取用具Aは、ランセットBを瞬間上下動可能に装着保持して自己採血等に用いる携帯型の医療器具であって、この体液採取用具Aは、本体ケース10、ピストン体11、第1のプランジャロッド12、第1のリターンスプリング(弾性体)13、ショットスプリング(弾性体)14、第2のプランジャロッド15、ランセット装着体16、第2のリターンスプリング(弾性体)17、キャップ18、ラッチ機構20、リリース機構30、ならびに減圧解除機構40などを具備して構成されている。ランセットBは、針先状の尖端B1を円柱状の固形体B2に一体形成したものである。
【0030】
本体ケース10は、中空円筒状の携帯可能な大きさを有し、その上端側には、ヘッドカバー10aが装着されるとともに、下端側には、アンダーカバー10bが装着される。ヘッドカバー10aには、後述するピストン体11を内挿するために上端開口10aaが設けられている一方、アンダーカバー10bには、後述するランセットBが上下動する際に通過可能な下端開口10baが設けられている。このアンダーカバー10bの下端開口10baを通じてケース室内10cは、後述するキャップ18と内部空間を共有している。
【0031】
ピストン体11は、上記ヘッドカバー10aの上端開口10aaを通じて上端部11aが突出しつつ、底部11bがケース室内10cに内挿されたものである。このピストン体11の上端部11aは、指によって押し下げる方向に操作される。ピストン体11の底部11bの外径は、ケース室内10cの内径にほぼ一致し、その底部11bにおける外周壁部には、ケース室内11cの内壁に密接する気密封止用のオーリング11dが設けられている。これにより、ピストン体11は、ケース室内10cにおいて気密を保ちながら上下動可能とされている。
【0032】
第1のプランジャロッド12は、ピストン体11の底部11bから下方に向けて突出するかたちで、そのピストン体11と一体化されたものである。この第1のプランジャロッド12における長手方向途中の所定箇所には、後述するラッチ機構20を構成するために、径方向に沿うフラットな下端面を有してテーパ状に切り込んだかたちの第1の係合部12aが形成されている。また、第1のプランジャロッド12の下端部には、後述するショットスプリング14を保持しつつ、さらに下端側で後述する第2のプランジャロッド15をショットスプリング14に当接するためのスプリング収容体12bが一体化されている。
【0033】
第1のリターンスプリング13は、その上端13aを本体ケース10に固定するとともに、下端13bをピストン体11に固定して設けられたものである。この第1のリターンスプリング13は、ピストン体11が下方に移動するつれてそのピストン体11を弾性的な復帰力によって上方に引き戻そうとする。つまり、第1のリターンスプリング13は、図2に示す状態が自然長であって、この状態から伸張されると弾性引張力を発揮してピストン体11を上方に押し戻すのである。
【0034】
ショットスプリング14は、図示しないがその上端を上記スプリング収容体12bに固定するとともに、下端を後述する第2のプランジャロッド15の上端に固定して設けられたものである。このショットスプリング14は、第1および第2のプランジャロッド12,15のそれぞれを圧縮による弾性反発力によって上下に押し出そうとする。つまり、ショットスプリング14は、図2に示す状態から第1および第2のプランジャロッド12,15によって縮められると、圧縮弾性力を発揮してこれらを反発させるのである。
【0035】
第2のプランジャロッド15は、ショットスプリング14を介して第1のプランジャロッド12の下方に繋げた形とされている。この第2のプランジャロッド15における長手方向途中の所定箇所には、後述するラッチ機構20を構成するために、径方向に沿うフラットな上端面を有してテーパ状に切り込んだ形の第2の係合部15aが形成されている。また、第2のプランジャロッド15の下端部15bは、図2に示す状態で後述するランセット装着体16に直接当たることなく、わずかに所定の間隔をおいて配置されている。
【0036】
ランセット装着体16は、第2のプランジャロッド15の下端部15bに対峙してランセットBを装着保持するものである。このランセット装着体16は、後述する第2のリターンスプリング17によって支持されるのみであって、第2のリターンスプリング17の変形に応じて上下に移動可能とされている。なお、ランセットBは、その尖端B1を下方に向けた姿勢でランセット装着体16に対して取り付け・取り外しされる。
【0037】
第2のリターンスプリング17は、その上端17aをランセット装着体16に固定するとともに、下端17bを上記アンダーカバー10bの内側に固定して設けられたものである。この第2のリターンスプリング17は、ランセット装着体16が下方に移動した際、そのランセット装着体16を圧縮による弾性的な復帰力によって上方の所定位置に復帰せしめる。つまり、第2のリターンスプリング17は、図2に示す状態から圧縮されると弾性圧縮力を発揮してランセット装着体16を上方に押し戻すのである。
【0038】
キャップ18は、本体ケース10のアンダーカバー10bの外側に装着されたものであって、全体が透明なプラスチック等によって構成されている。キャップ18内部の収容空間部18aには、アンダーカバー10bの下端開口10baを通じて突き出たランセットBの尖端B1が位置され、さらにランセットBの尖端B1より下方には、キャップ18の端面に開けられた開口部18bが位置している。この開口部18bを密封するようにキャップ18の先端に対して患者の皮膚が押し当てられる。また、キャップ18は、その内周に形成されたネジ山(図示省略)を介してアンダーカバー10bの外側に装着されるものであるが、そのねじ込む深さを調節することで開口部18bからランセットBの尖端B1までの高さHが調節可能とされている。さらに、キャップ18には、アンダーカバー10bの外側に装着された状態で収容空間部18aの気密性を維持するためにオーリング18cが設けられている。これにより、キャップ18内部の収容空間部18aからケース室内10cにかけては、開口部18bを皮膚で塞いだ状態とすることにより空気閉じ込めた状態とすることができる。
【0039】
ラッチ機構20は、第1および第2のプランジャロッド12,15がそれらの間にショットスプリング14を挟んだ状態で下方に移動する際、先ず第2のプランジャロッド15の移動を制止させ、その後引き続きショットスプリング14が圧縮変形することにより、そのショットスプリング14から上向きの圧縮弾性力による反動を受けつつ下方に移動する第1のプランジャロッド12の移動を制止させるものである。そのために、ラッチ機構20は、先述した第1および第2の係合部12a,15aに対応したかたちの係止部21a,22aを有する第1および第2の係止部材21,22と、これらの係止部21a,22aを第1および第2のプランジャロッド12,15のそれぞれに対して径方向外側から付勢するためのラッチ用バネ(弾性体)23,24などを有して構成される。
【0040】
このラッチ機構20によれば、たとえば図2に示す状態においては、第1および第2の係止部材21,22における係止部21a,22aがラッチ用バネ23,24の弾性付勢力によって第1および第2のプランジャロッド12,15の最外周部に押し当てられた状態にある。そして、この状態からまず最初の段階として、第2の係止部材22の係止部22aが第2の係合部15aにかみ合うことにより、第2のプランジャロッド15がそれ以上下方に移動できない状態となる。続いて次の段階では、ショットスプリング14が圧縮変形しつつ第1のプランジャロッド12が下方に移動してくるが、すると、第1の係止部材21の係止部21aが第1の係合部12aにかみ合った状態となり、第1のプランジャロッド12がショットスプリング14の圧縮弾性力によっても上方に移動できない状態となる。このような段階的動作を実現するために、両プランジャロッド12,15が初期状態(図2に示す状態)にあるときは、それらの上下に隔てて形成された第1および第2の係合部12a,15aの間隔が、第1および第2の係止部材21,22における係止部21a,22aの間隔よりも大きく隔てるように調整されている。こうして第1および第2のプランジャロッド12,15がラッチ機構20によって制止された状態は、後述するリリース機構30によって解除することができる。
【0041】
リリース機構30は、第1および第2の係止部材21,22をラッチ用バネ23,24の弾性付勢力に抗して同時に作動させることにより、これらの係止部21a,22aを第1および第2のプランジャロッド12,15における第1および第2の係合部12a,15aから離脱解放させるためのものである。そのために、リリース機構30は、ラッチ用バネ23,24とは反対側で第1および第2の係止部材21,22に当接し、これらを径方向外側へと同時に押しやるためのリリースボタン31と、このリリースボタン31をケース室内10cにおいて支持する機構32と、リリースボタン31とケース室内10cとの気密性を保つために設けられたシールド部材33などを有して構成される。
【0042】
このリリース機構30によれば、リリースボタン31の押圧部31aが本体ケース10の側面所定箇所から突出したかたちとされ、本体ケース10の径方向に沿ってプッシュ操作される。すると、第1および第2の係止部材21,22における係止部21a,22aが同時に第1および第2の係合部12a,15aから解放された状態となり、ラッチ機構20によって制止状態にあった第1および第2のプランジャロッド12,15がショットスプリング14の圧縮弾性力によって互いに上下に反発し合う。この際、リリースボタン31とケース室内10cとの隙間には、ゴム製などでできた膜状のシールド部材33が設けられていることから、ケース室内10cの空気が外部に漏れることはない。こうしてリリースボタン31をプッシュ操作すると、第2のプランジャロッド15がランセット装着体16を下方に向けて打撃あるいは押し下げ、ランセットBの尖端B1が開口部18bに向けて瞬間的に移動する。それと同時に、第のプランジャロッド12およびピストン体11が上方に引き戻されることで、ケース室内10cの容積が増大して減圧状態が生じる。
【0043】
減圧解除機構40は、リリースボタン31のプッシュ操作後に生じたケース室内10cの減圧状態を解除するためのものである。そのために、減圧解除機構40は、図3によく示すように、本体ケース10の側面に開けられた小孔10dから押圧部41aが突出した減圧解除ボタン41と、減圧解除ボタン41のフランジ部41bを小孔10dの内側に面して弾性的に付勢させる減圧解除用バネ42と、その減圧解除用バネ42をケース室内10c側において封じ込めるためのナット43などを有して構成される。
【0044】
この減圧解除機構40によれば、ケース室内10cが減圧した状態において減圧解除ボタン41を減圧解除用バネ42の弾性付勢力に抗してプッシュ操作すると、ケース室内10cの空気がナット43の穴43aおよび本体ケース10の小孔10dを通じて外部と通気され、これにより、ケース室内10cが大気圧に戻される。
【0045】
次に、上記構成を有する体液採取用具Aの使用方法ならびに動作について、図面を参照して説明する。
【0046】
図4ないし図8は、体液採取用具Aを使用する際の手順に沿ってその内部構造を示した断面図である。なお、各図に示す白抜き矢印は、使用者による操作方向を示したものであり、細い矢印線は、各部品の動く方向または空気の流れを示したものである。
【0047】
図2は使用前の初期状態を示した図であるが、この図に示すように、最初の操作では、ピストン体11の上端部11aを親指などで押さえるようにしてピストン体11を押し下げる。この際、キャップ18の開口部18bを皮膚に押し当てる必要はない。そうすると、第1のリターンスプリング13の弾性復帰力に抗してピストン体11および第1のプランジャロッド12が一体となって下方に移動する。また、ショットスプリング14および第2のプランジャロッド15も、第1のプランジャロッド12に連動して下方に移動する。そして、ケース室内10cの容積は、ピストン体11の底部11bが下方に変位するにつれしだいに減少することとなる。
【0048】
そうしてピストン体11を押し下げていくと、最初の操作における第1段階として図4に示すように、第2のプランジャロッド15における第2の係合部15aが、第2の係止部材22の係止部22aにかみ合った状態となって「カチッ」とした音が聞こえ、それ以上第2のプランジャロッド15が下方に移動できない状態となる。この際、図4に示す状態では、第2のプランジャロッド15の下端部15bがランセット装着体16に接した状態であるが、このランセット装着体16は、わずかに下方に移動するだけで、特に第2のプランジャロッド15がランセット装着体16に接した状態でなくても良い。
【0049】
さらにピストン体11を押し下げると、第2段階として図5に示すように、第1のプランジャロッド12における第1の係合部12aが、第1の係止部材21の係止部21aにかみ合った状態となって「カチッ」とした音が聞こえ、第1のプランジャロッド12が上方に移動できない状態となる。この際、ショットスプリング14は、第1および第2のプランジャロッド12,15の間で圧縮変形し、十分な圧縮弾性力を蓄えた状態となる。これにより、ランセットBを発射する前の操作が完了し、リリースボタン31がわずかに外側に突出した状態となる。そして、第1のリターンスプリング13は、最大長に引き伸ばされた状態とされ、ケース室内10cの容積は、ピストン体11の底部11bが最下限まで変位したことで最小の状態となる。
【0050】
次に、第2回目の操作として図6に示すように、キャップ18の開口部18bを完全に塞ぐように皮膚Sに押し当てた後、リリースボタン31を本体ケース10の径方向に沿ってプッシュ操作する。なお、図6は、リリースボタン31をプッシュ操作した直後の状態を示した図である。すると、第1および第2の係止部材21,22によって制止されていた第1および第2のプランジャロッド12,15が、同時に解放された状態となり、ショットスプリング14の圧縮弾性力によって上下に敏速に移動する。この際、第2のプランジャロッド15は、ランセット装着体16を下方に向けて強く打ちたたきあるいは押し出すことにより、そのランセット装着体16と一体となったランセットBの尖端B1が皮膚を瞬間的に穿刺する。なお、ランセットBの尖端B1が皮膚を穿刺した直後は、第2のリターンスプリング17の弾性復帰力によってすぐに皮膚SからランセットBの尖端B1が引き離される。
【0051】
一方、第1のプランジャロッド12は、第1のリターンスプリング13の弾性復帰力によって上方に引き戻されるピストン体11と一体となり、初期状態の位置付近まで上方に引き戻されて静止する。このとき、ケース室内10cは、キャップ18の開口部18bが皮膚Sによって塞がれた状態にあるため、ピストン体11の上方移動とともにその容積がしだいに増大する。すると、ケース室内10cの気圧は、大気圧よりも低い減圧状態となり、ケース室内10cに通じたキャップ18内の収容空間部18aも減圧される。これにより、キャップ18の開口部18bを塞いだ皮膚Sが減圧による吸引作用によって膨らんだ状態となり、ランセットBの尖端B1によって穿刺された部分からの出血が促進される。このようにして出血する状態は、キャップ18を通して使用者自身が視認することができる。
【0052】
最終的に、最後の操作として図7および図8に示すように、減圧解除機構40の減圧解除ボタン41をプッシュ操作することにより、ケース本体10に開けられた小孔10dおよびナット43の穴43aを通じて外気がケース室内10cに導かれ、ケース室内10cの圧力が当初の大気圧の状態とされる。そして、キャップ18の開口部18bを塞いだ状態にあった皮膚Sは、ケース室内10cに通じた収容空間部18aが大気圧に戻ることから、減圧によって吸引された状態が解除され、その皮膚Sからキャップ18の開口部18bを簡単に引き離すことができる。
【0053】
したがって、上記構成、動作を有する体液採取用具Aによれば、使用者が自己の皮膚から採血等をするためにこの体液採取用具Aを使用する場合、本体を皮膚に押し当てる前に最初のワンプッシュ操作でランセットBの発射準備を完了することができ、その後は、リリースボタン31および減圧解除ボタン41をそれぞれワンプッシュ操作するだけで良い。要するに、ピストン体を押し下げる最初の操作は大気圧の状態で行われ、それほど力を込める必要もなく所要のストローク分だけピストン体を押し込めば良いので、安心しつつ容易に患者自身等が取り扱い操作することができる。
【0054】
また、ケース室内10cの減圧状態を解除する際には、ランセットBの発射につながるリリースボタン31とは別に設けられた減圧解除ボタン41を操作すれば良いので、間違ってランセットBを発射する恐れもなく、安全に使用者自身が取り扱うことができる。
【0055】
なお、本願発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
【0056】
たとえばランセットBを発射するためやケース室内10cを減圧するためには、もっぱらコイル状のスプリングバネを用いたが、これに限らず圧縮弾性力や弾性復帰力を十分に発揮できるものであれば、その他の弾性的部材を用いても良い。
【0057】
また、体液採取用具Aは、患者自身が自己採血を行う場合に用いるのが好ましいが、血液以外に皮膚から採取可能なその他の体液についても使用できるのは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る体液採取用具の一実施形態を示した斜視図である。
【図2】図1に示すII−II線に沿う断面を示した断面図である。
【図3】図2に示す符号 IIIの部分を拡大して示した拡大断面図である。
【図4】最初の操作の第1段階における体液採取用具の内部構造を示した断面図である。
【図5】最初の操作の第2段階における体液採取用具の内部構造を示した断面図である。
【図6】第2回目の操作を行った瞬間の体液採取用具の内部構造を示した断面図である。
【図7】最後に操作を行った後の体液採取用具の内部構造を示した断面図である。
【図8】図7に示す要部を拡大して示した要部拡大断面図である。
【符号の説明】
10 本体ケース
10c ケース室内
11b 底部
11 ピストン体
12 第1のプランジャロッド
12a 係合部
13 第1のリターンスプリング(弾性体)
14 ショットスプリング(弾性体)
15 第2のプランジャロッド
15a 係合部
16 ランセット装着体
17 第2のリターンスプリング(弾性体)
18 キャップ
18a 収容空間部
18b 開口部
20 ラッチ機構
21 第1の係止部材
22 第2の係止部材
23,24 ラッチ用バネ
30 リリース機構
31 リリースボタン
40 減圧解除機構
41 減圧解除ボタン
A 体液採取用具
B ランセット
B1 ランセットの尖端
S 皮膚

Claims (6)

  1. 上部開口と下部開口とを有する筒状の本体ケースと、
    上記本体ケースにその上部開口から上端部が突出するようにして内挿されるとともに、上記本体ケースの内壁に対して気密性をもって上下動可能であり、かつ下方に一体延出する第1のプランジャロッドを有するピストン体と、
    上記ピストン体を上方に向けて弾性復帰させるための第1のリターン弾性体と、
    上記第1のプランジャロッドの下方において上下動可能に配置された第2のプランジャロッドと、
    上記第1のプランジャロッドと第2のプランジャロッドとの間に介装され、圧縮弾性力を蓄勢するショット弾性体と、
    上記第2のプランジャロッドの下方において上下動可能に配置され、かつ下端部にランセットが装着されるランセット装着体と、
    上記ランセット装着体に上方への弾性復帰力を付与する第2のリターン弾性体と、
    上記ピストン体の上端部を押下してこのピストン体および上記第1のプランジャロッドを下方移動させるとき、上記ショット弾性体を介した下方押圧力に抗して上記第2のプランジャロッドの下方移動を制止するとともに、引き続いて上記ショット弾性体を圧縮しつつ所定距離下方移動した後の上記ピストン体および第1のプランジャロッドの反動を制止するラッチ機構と、
    上記ラッチ機構による上記ピストン体および第1のプランジャロッド、ならびに上記第2のプランジャロッドの制止状態を解除するためのリリース機構と、
    を備えることを特徴とする体液採取用具。
  2. 上記ラッチ機構は、上記第1および第2のプランジャロッドのそれぞれを制止させるための係止部を有する第1および第2の係止部材と、これらの係止部材における係止部を上記第1および第2のプランジャロッドに対して弾性的に付勢するためのラッチ用弾性体と、上記第1および第2の係止部材の係止部とかみ合うように上記第1および第2のプランジャロッドの上下に隔てて形成され、両プランジャロッドが初期状態にあるとき、上記第1および第2の係止部材が隔たる間隔よりも相互に大きく隔てられた第1および第2の係合部とを有して構成され、
    上記リリース機構は、上記ラッチ用弾性体の弾性付勢力に抗して上記第1および第2の係止部材における係止部を上記第1および第2のプランジャロッドにおける係合部から同時に解放するためのリリースボタンを有して構成されている、請求項1に記載の体液採取用具。
  3. 上記リリースボタンは、その押圧部が上記本体ケースの側面所定箇所から突出しつつ、上記本体ケースのケース室内に対して気密を保つように設けられている、請求項2に記載の体液採取用具。
  4. 上記本体ケースには、上記ピストン体が上方に引き戻されることによって生じたケース室内の減圧を解除するために減圧解除機構が設けられている、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の体液採取用具。
  5. 上記減圧解除機構は、上記本体ケースの側面所定箇所から一部突出し、その突出方向に弾性的に付勢された状態でケース室内の気密を保つ一方、弾性付勢力に抗して押圧されることで上記ケース室内の空気を外部に通気させる減圧解除ボタンを有して構成されている、請求項4に記載の体液採取用具。
  6. 上記ピストン体の外周壁部には、上記本体ケースの内壁に密接する気密封止用のオーリングが設けられている、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の体液採取用具。
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